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ベルリン・フィルは永遠なり キリル・ペトレンコの最高の指揮で聴くシンフォニア・ドメスティカ バティアシヴィリのミステリアスで魅惑に満ちたシマノフスキ@ベルリン・フィルハーモニー(配信) 2024年2月16日19時(ベルリン時間)

ベルリン・フィルのデジタル・コンサートホールの最後かもしれない鑑賞記です。昨年8月から、サブスク契約して、7か月。遂に今月末で契約を打ち切ることにし、今日が最後の視聴になります。最後はほぼ10日前にベルリンで収録されたキリル・ペトレンコ指揮のコンサートを聴くことにしました。プログラムが最高に魅力的ですからね。リサ・バティアシヴィリのヴァイオリンも久々に聴けます。そして、何と言っても、R.シュトラウスのシンフォニア・ドメスティカ(家庭交響曲)がペトレンコ指揮のベルリン・フィルで聴けるのが楽しみです。実はライヴ配信で聴こうと思っていましたが、色々な事情で聴けなかったので、配信が始まるのを待っていたんです。

ベルリン・フィルの来日公演で首席指揮者キリル・ペトレンコの素晴らしい指揮でR.シュトラウスの交響詩の最高傑作《英雄の生涯》の演奏を聴いて以来、ペトレンコとベルリン・フィルにぞっこん惚れ込みました。そのコンビによるR.シュトラウスのシンフォニア・ドメスティカ(家庭交響曲というよりもシンフォニア・ドメスティカのほうが雰囲気がよいと思いませんか!)ですから、期待は高まりますが、その演奏は後半です。

まずは、ブラームスの悲劇的序曲。最初のトゥッティでいきなり、魅了されます。ペトレンコは強弱をつけた演奏で、ベルリン・フィルを巧みにドライブして、ブラームスの深い味わいを表現していきます。ベルリン・フィルは今日も役者が揃っています。コンサートマスターは我が樫本大進、フルートはエマニュエル・パユ、クラリネットはヴェンツェル・フックス、オーボエはアルブレヒト・マイヤー、ホルンはシュテファン・ドールというスーパースターが勢揃いです。ですから、管の独奏の表現も素晴らしく、まったく、隙のない演奏です。わずか15分ほどの音楽ですが、極め付きのブラームスが聴けました。でも、これはほんの序の口。

次は艶やかなリサ・バティアシヴィリが登場して、シマノフスキのヴァイオリン協奏曲第1番です。オーケストラがカチャカチャとファンタジックな音楽を細かいフレーズで速いテンポで奏でます。ベルリン・フィルの素晴らしい音響をたっぷりと味わいます。そして、そこにリサ・バティアシヴィリがゆったりとたゆたうばかりの飛びっきりの美音のヴァイオリンで異次元のような音楽を奏で始めます。美しい顔と美しいヴァイオリンで魅惑の音楽・・・これこそ、リサ・バティアシヴィリの魅力の世界です。さすがのぺトレンコとベルリン・フィルもたった一人のヴァイオリニストに主役の座を明け渡します。後期ロマン派を思わせるような魅力たっぷりのヴァイオリンに耳を傾けるのみです。たまに独奏ヴァイオリンも速いテンポでオーケストラと同調するような音楽も奏でますが、何と言ってもシマノフスキのヴァイオリン曲の魅力はミステリアスで魅惑に満ちたスローなバラードです。終始、リサ・バティアシヴィリの極美の世界に浸って、うつつの時を過ごしました。リサ・バティアシヴィリの最高のシマノフスキでした。今日はこれが聴けただけで満足でした。

しかし、後半のR.シュトラウスのシンフォニア・ドメスティカ。これが凄かったんです。やはり、ペトレンコのR.シュトラウスは素晴らしいです。もう、かつてのカラヤン時代のベルリン・フィルのR.シュトラウスは凌駕したと言っても過言ではないでしょう。英雄の生涯ほどの派手な曲ではありませんが、シンフォニア・ドメスティカはよりインティメットな魅力に満ちています。そして、その重層的な音の響きはR.シュトラウスの魅力にあふれていました。まったくもって、音楽的な充実度は圧倒的でした。一瞬とも気を抜けて聴けない緊張感に満ちた演奏にしびれました。ペトレンコの圧倒的な指揮も見事ですが、ベルリン・フィルのスーパースターたちの妙技も見事。それに弦楽アンサンブルの素晴らしい響き。家庭交響曲というと何かこじんまりした印象なので、これはやはり、シンフォニア・ドメスティカと言わねば、今日の素晴らしい演奏にそぐわない感じです。終曲の最後の高潮は圧倒的で、saraiは思わず、のけぞるほどの迫力でした。いくら賛美しても足りないのが、今日のシンフォニア・ドメスティカでした。
ところで前半はいなかったヴィオラの清水直子が後半から1列目に登場。こういうことってあるんですね。

今年はペトレンコ&ベルリン・フィルは来日しないようですが、こういうR.シュトラウスを生の迫力で聴きたいものです。

これでベルリン・フィルのデジタル・コンサートホールは聴き納めですが、どうしてもというコンサートがあれば、また、1ヵ月のみのサブスク契約して、集中的に聴くつもりです。
ベルリン・フィルのデジタル・コンサートホールのサブスク契約解除で浮いた資金で、今度はApple Music(Apple Classical)のサブスク契約しました。これでほとんどのクラシックCDが聴き放題。ハイレゾの音源もあり、これが1ヵ月1080円はお得です。年契約したので、10800円と2か月分お得です。これで所有するほとんどのCDは不要になるとは、時代が変わったものです。これまで買い込んだ数千枚のCDはどうしてくれる!!


この日のプログラムは以下です。

  2024年2月16日19時(ベルリン時間)、ベルリン・フィルハーモニー

  指揮:キリル・ペトレンコ
  ヴァイオリン:リサ・バティアシヴィリ
  管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 ヨハネス・ブラームス
   悲劇的序曲ニ短調 op. 81
 カロル・シマノフスキ
   ヴァイオリン協奏曲第1番 op. 35
   
 《休憩》
 
 リヒャルト・シュトラウス
   シンフォニア・ドメスティカ(家庭交響曲) op. 53

  


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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