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古楽の愉悦:バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル 2020.2.16

バッハ・コレギウム・ジャパンのバッハを聴いて、満足しないことはありません。今日のように初聴きの曲ばかりだったとしても、その素晴らしい響きは器楽はもちろん、声楽も最上級です。

前半はまず、鈴木優人のパイプオルガンでコラール風の曲が2曲。安定した響きで心が癒されます。ファンタジアはコラール風の主題がフーガで折り重なって、妙なる音楽を形成します。激することも熱くなることもありませんが、その真摯な演奏に深い安寧を覚えます。続くコラールは短い曲ですが、祈りに満ちた音楽をしみじみと聴き入るのみです。オルガンで演奏されるコラールは今日のコンサートの幕開けにふさわしい雰囲気を醸し出します。

次はペルゴレージのスターバト・マーテルをバッハが編曲したもので、ドイツ語の歌詞で歌われます。ソプラノとアルト(カウンターテナー)の二人の歌手と小規模な室内オーケストラ(ヴァイオリン4人とヴィオラ1人、チェンバロと通奏低音)での演奏です。実はsaraiは原曲とこのバッハの編曲版の違いがあまり分からないんですが、いずれにせよ、その密やかで静謐さに満ちた演奏は心を優しく包み込みます。歌手2人の出来が素晴らしく、ソプラノの松井亜希がこんなに素晴らしいとは初めて気が付いた思いです。力みのないピュアーな高音はとても心地よく響きます。音楽的な表現も見事です。カウンターテナー(CT)のベンノ・シャハトナーは初めて聴きますが、ともかく、その声の透き通った美しさに魅了されます。sarai好みのCTです。正直言って、一声聴いて、ほっとします。意外にsarai好みの透き通った声のCTはなかなかいないので、がっかりすることも多いですからね。2人の美しい声の独唱、重唱が続き、何とも言えない心地になります。BCJの古楽アンサンブルも2人の独唱者と同様に美しい響きの演奏です。古楽の楽しみ、極めれりという心境です。最後のアーメンでこの美しい古楽は静謐に終わります。鈴木雅明の音楽構成・解釈・表現の見事さが際立っていました。

後半は鈴木雅明がマイクを持って、舞台に現れて、簡明な講義があります。後半のモテットというのは“言葉”という意味であり、カンタータ以上に合唱に重点があるそうです。19世紀には、器楽なしで合唱のみでの演奏も流行したそうですが、バッハの時代には器楽と共に演奏されたので、BCJでは器楽付きで演奏するそうです。また、本来、モテットはお葬式に演奏するためのもので、晴れやかな音楽であったとしても、それは死者が天国に迎い入れられるためということ。しかしながら、今日演奏するモテットは難しい対位法の技法を用いているので、お葬式前に急に演奏の準備をするのは難しかろうという点も指摘されました。

後ろに合唱隊がずらりと並びます。最初はどういう並び方か、分かりませんでしたが、よくよく聴いて分かりました。左右に混成四部の2つの合唱隊が分かれて並び、それぞれはソプラノ3人、アルト(CT含む)3人、テノール2人、バス2人という構成です。計20名で、その中に独唱者4人も含まれています。室内オーケストラは先ほどの構成にオーボエ3人(オーボエ・ダ・モーレ(もしくはバロックオーボエ)1人とオーボエ・ダ・カッチャ二人)とファゴット1人を加えたもので、曲によっては通奏低音のみになります。
まず、器楽のみで、カンタータ《わが片足すでに墓穴に入りぬ》BWV 156より〈シンフォニア〉が演奏されます。有名な旋律がオーボエの三宮正満によって吹かれますが、いつもの名人ぶりに比べると、少し響きに精彩がありません。オーボエは繊細な楽器なので、いつも絶好調とはいかないのですね。ともあれ、美しい旋律に心が和みます。
続いて、モテットのBWV 226、BWV 229、BWV 225。それぞれ、3曲、2曲、3曲から構成される小規模な合唱曲です。たしかに複雑な対位法の合唱が左右の合唱隊が入れ替わり歌いながら進行します。素晴らしい声楽の響きにうっとりと聴き入ります。コラールが歌われると、心が洗い清められる思いです。バッハのコラールの合唱の美しさは素晴らしいです。BCJの合唱はそれを見事に表現します。お葬式でこういう美しいコラールが歌われる胸がジーンと熱くなるでしょう。

今日は珍しくアンコール曲があります。今回のコンサートは今シーズンの定期演奏会の最後なので、シーズン全体のアンコールだそうです。また、今日のCTはヨーロッパで活躍している人でBCJに初登場なので、アルトのアリア1曲だけのカンタータ BWV53をやるとのこと。もっともこの曲はバッハの真作ではないことが分かっているそうです。ともあれ、CTのベンノ・シャハトナーは美しい歌声を聴かせてくれました。


今日のプログラムは以下です。


  指揮・チェンバロ:鈴木雅明
  ソプラノ:松井 亜希
  アルト:ベンノ・シャハトナー
  テノール:櫻田 亮
  バス:ドミニク・ヴェルナー
  オルガン独奏:鈴木 優人
  オーボエ:三宮正満、荒井豪、森綾香
  ヴァイオリン:若松夏美、高田あずみ
  ヴィオラ:秋葉美佳
  チェロ:山本徹
  ヴィオローネ:西澤誠治
  ファゴット:堂阪清高
  合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン


J. S. バッハ

ファンタジア ハ短調 BWV 562
《われらの悩みの極みにありて》BWV 641

詩編51編《消してください、いと高き主よ、私の罪を》BWV 1083
      〜ペルゴレージ《スターバト・マーテル》による〜

 《休憩》

カンタータ《わが片足すでに墓穴に入りぬ》BWV 156より〈シンフォニア〉
モテット《み霊はわれらの弱きを助けたもう》BWV 226
モテット《来ませ、イエスよ、来ませ》 BWV 229
モテット《主に向かいて新しき歌をうたえ》BWV 225

 《アンコール》

カンタータ《いざ打てかし、願わしき時の鐘よ》BWV 53(偽作、ゲオルク・メルヒオル・ホフマン作?)


最後に予習について、まとめておきます。

最初のファンタジア ハ短調 BWV 562は当初のプログラムで予告されていなかったので予習なし。《われらの悩みの極みにありて》BWV 641は以下のCDで予習をしました。

 アンジェラ・ヒューイット(ピアノ版) 2001年頃までに録音
 ロベルト・ケプラー(ジルバーマン・オルガン) 1966年頃の録音 フライブルク大聖堂
 マリー=クレール・アラン 1990年9月、アルクマール(オランダ)、聖ラウレント教会

本来はオルガンで弾かれるべきでしょうが、アンジェラ・ヒューイットのピアノの抒情的な思い入れには痺れます。


詩編51 BWV 1083は以下のCDで予習をしました。

 エマ・カークビー(ソプラノ)、ダニエル・テイラー(カウンターテノール)、シアター・オブ・アーリー・ミュージック 2006年2月 Chapelle Notre-Dame-de-Bon Secours, モントリオール, カナダ

古楽の名手、エマ・カークビーのソプラノが際立っています。なお、カークビーはペルゴレージの原曲も2度も録音しています。

追加でペルゴレージの原曲《スターバト・マーテル》も以下のCDで聴きました。

 バーバラ・ボニー、ショル、ルセ指揮ル・タラン・リリーク 1999年録音

バーバラ・ボニーの美しいソプラノが聴きものです。アンドレアス・ショルのカウンターテノールももちろん、美しいです。


カンタータ《わが片足すでに墓穴に入りぬ》BWV 156の〈シンフォニア〉は以下のCDで予習をしました。

 バティアシヴィリ、バイエルン放送室内管弦楽団 2013年12月 グリューンヴァルト、アウグスト・エファーディング・ホール

ヴァイオリンが旋律を奏でる編曲版です。バティアシヴィリの美しいヴァイオリンの音を堪能できます。


モテットのBWV 226、BWV 229、BWV 225は以下のCDで予習をしました。

 野々下由香里、松井亜希(ソプラノ)
 ダミアン・ギヨン(アルト)
 水越啓(テノール)
 ドミニク・ヴェルナー(バス)
 鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン 2009年6月 神戸松蔭チャペル

何の不足もない演奏です。



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奇跡のコンサート!ブランデルブルク協奏曲全曲 バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル 2019.11.24

今日、2回目のコンサートはバッハ・コレギウム・ジャパンのブランデンブルク協奏曲全曲。これが凄かった! まあ、いつものように名人揃いの演奏で素晴らしいだろうとは思っていましたが、それを遥かに凌駕するあり得ないような演奏が続きました。
古楽で演奏するブランデンブルク協奏曲はモダンオーケストラの演奏とは違って、少人数での室内楽みたいなものです。全曲通してずっと舞台にいたのは指揮・チェンバロの鈴木優人と通奏低音のコントラバス奏者くらいで、曲ごとに楽器もメンバーも入れ替わります。よくこんなに楽器とメンバーを揃えたものです。その彼らが名人揃いで口あんぐりの演奏をしてくれるのですから、たまりません。
どれも素晴らしかったのですが、とりわけ、第2番が素晴らしかったんです。若松夏美のヴァイオリン、アンドレアス・ベーレンのリコーダー、ギ・フェルベの渦巻き型トランペット(まるで小型ホルンみたい!)、三宮正満のオーボエ・ダ・モーレ(かな?)の超絶的アンサンブルは聴いている最中から、あまりの凄さに笑っちゃうくらいです。名人たちが集まると、音楽がこんなに楽しくなるのね。作曲したバッハ本人もこの場にいれば、笑っちゃうでしょう。それともバッハの時代にもこんな名人たちがいたんでしょうか。
今回、バッハ・コレギウム・ジャパンの若返りをはかるためか、一部、若手の登用もありました。名人たちに交じって、明日のバッハ・コレギウム・ジャパンを担うべく、頑張れ!若手。
全体を見事に統括したのは若きBCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)の司令塔、鈴木優人。もう立派に父親、鈴木雅明の任を引き継いでいます。第5番のチェンバロ独奏も見事でした。音楽の世界では楽才のDNAを引き継いだ例は少なくないですが、このように目の当たりにすると本当に驚いてしまいます。来シーズンはBCJ創設30周年だそうです。鈴木雅明のBCJ創設の功績は偉大ですが、それ以上に彼を超えるとも思える逸材、鈴木優人を育て上げたことが素晴らしいですね。

ちなみに鈴木優人は前後半、マイクを握って、軽く演奏の解説をしてくれました。実に適切で簡明なスピーチ。こういうところにも才能が滲みます。今日の演奏順は前半の3曲が調号にフラットがあるもので、順にフラット一つ、二つ、一つの曲。後半の3曲が調号にシャープがあるもので、順にシャープ一つ、二つ、一つの曲。そういう構成に関する説明もありました。

ともあれ、ブランデンブルク協奏曲全曲を実演で聴きとおしたのは初体験。それがこんなに素晴らしい演奏に出会えたとは、何と幸運だったのでしょう。それも日本にいながらにして、こんな最上級のものを聴けるのは幸せ以外の何ものでもありません。

今日は1回目のコンサートも素晴らしかったし、音楽ファンとして、素晴らしい一日でした。1回目のコンサート、ノット&東響のモーツアルト・マチネの記事はここに書きました。


今日のプログラムは以下です。

  指揮・チェンバロ:鈴木 優人
  トランペット:ギ・フェルベ
  フラウト・トラヴェルソ:鶴田洋子
  リコーダー:アンドレアス・ベーレン
  ホルン:福川伸陽
  オーボエ:三宮正満
  ヴァイオリン:若松夏美、高田あずみ、山口幸恵
  管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

  J. S. バッハ 《ブランデンブルク協奏曲》全曲 BWV 1046〜1051

   第1番 ヘ長調 BWV 1046
   第6番 変ロ長調 BWV1051
   第2番 ヘ長調 BWV1047

   《休憩》

   第4番 ト長調 BWV1049
   第5番 ニ長調 BWV1050
   第3番 ト長調 BWV1048

最後に予習について、まとめておきます。

新旧の代表的な名盤を聴きました。

 ジギズヴァルト・クイケン指揮ラ・プティット・バンド 2009年録音
 カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団 1963年録音 LPレコード

いずれも素晴らしい演奏です。何故か、両者とも第4番が特に優れた演奏です。リヒター盤は素晴らしく状態のよいLPレコードで聴きました。驚くほどの音質のよさに驚愕しました。



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       バッハ・コレギウム・ジャパン,  

素晴らしきマニフィカト バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル 2019.6.2

いつ聴いても名人たちのパーフェクトな演奏のバッハ・コレギウム・ジャパン(以下、BCJと略します)。今日の演奏もどこをとっても最高でした。こういうオリジナル奏法による古楽の最高の演奏がここ日本で聴けるのは何と幸せなことでしょう。冒頭のBCJの若き継承者の鈴木優人氏のスピーチでBCJの本分はバッハのカンタータ演奏であることが告げられました。そうだったんですね。今日でBCJの教会カンタータを聴くのは2回目ですが、今後、せっせと聴かせてもらいましょう。

そうそう、今日はBCJの主宰者の鈴木雅明氏はオルガン演奏にまわり、指揮は息子さんの優人氏。BCJも新時代を迎えつつあり、ますますの発展です。それでも鈴木雅明はオルガンを弾きながら、弾き振りの雰囲気。まだまだ、健在ぶりを見せていました。

プログラム前半の鈴木雅明によるオルガン独奏はブクステフーデの《第一旋法によるマニフィカト》では、その多彩な響きに魅了され、バッハのプレリュードとフーガ BWV 545では、中間に挟まれたBWV 529のトリオの清澄な演奏のあまりの抒情性に金縛りになります。オルガニスト、鈴木雅明の素晴らしさを実感できました。

プログラム前半のシメはカンタータ第147番《心と口と行いと生活が》。有名な「主よ、人の望みの喜びよ」のコラールで有名な作品です。「マリアのエリザベト訪問の祝日」の礼拝のために書かれた作品です。バッハの時代には「マリアのエリザベト訪問の祝日」は7月2日でしたが、現在は5月31日です。つまり、一昨日です。因みにエリザベトを訪問したマリアはマニフィカトを歌って主を賛美します。今日のコンサートの初めと終わりに演奏されるのはマニフィカト。つまり、マリアが歌った讃美歌マニフィカトがもとになった曲ですね。今日のコンサートのテーマは《マリアの頌歌》です。
今日の演奏は第1曲の合唱「心と口と行いと生活で」がジャン=フランソワ・マドゥフのナチュラルトランペットの晴れやかな響きを加えたBCJの見事な演奏で素晴らしいスタート。第5曲のソプラノのアリア「イエスよ、道をつくり給え」では、若松夏美の美し過ぎるヴァイオリンのオブリガートに聴き入ってしまいます。彼女はまさに名人・達人の境地です。そして、第6曲と第10曲はコラール「主よ、人の望みの喜びよ」です(歌詞は異なります。題名の「主よ、人の望みの喜びよ」は英語の歌詞に基づくものです。)。有名過ぎる旋律にうっとりと聴き入りました。全体として、期待以上の演奏でした。

後半のプログラムはカンタータ第37番《信じて洗礼を受ける者》で始まります。このカンタータは復活祭後40日目、六週目の木曜日の『昇天節』のために書かれたものです。つまり、先週の木曜日が今年の『昇天節』でした。3日前ですね。
第2曲のテノールアリアは、ソロヴァイオリンのパート譜が失われているため、演奏する際は復元されたパート譜を用いますが、BCJはまだ10代だった鈴木優人が書いたものを使っているそうです。このヴァイオリンソロも若松夏美の名人技が光ります。終曲のコラールはまさにBCJの素晴らしさを再認識させてくれるようなものです。まるでマタイ受難曲のコラールを聴くような気持ちになりました。

最後は期待していたバッハのマニフィカト BWV 243。これは圧巻の演奏でした。合唱5部(ソプラノが2つに分かれる)、トランペット3、ティンパニ1、フラウト・トラヴェルソ2、オーボエ/オーボエダモーレ/オーボエ ダ カッチャ2、弦楽、通奏低音、独唱5というBCJの総力を挙げた演奏でしたが、若きマエストロ鈴木 優人のポイントを押さえた指揮、オルガンのポジションで睨みを利かせた鈴木雅明、貫禄のコンサートマスター若松夏美が素晴らしい演奏に導きました。
冒頭合唱《マニフィカト》はトランペットが高らかに鳴り響き、華やかな開幕です。
第2曲のソプラノアリア《わたしの霊は喜び讃えました》は美しい弦のアンサンブルとソプラノのクリステン・ウィットマーの抑えた歌唱で落ち着いた演奏。
第3曲のソプラノアリア《彼はその下女の卑しさにも》は三宮正満のオーボエ・ダモーレの素晴らしいオブリガートが鳴り響き、ソプラノの松井 亜希の心の込められた歌唱がしみじみと心に沁みます。松井 亜希の最高の名唱にしびれました。
次の第4曲は5声の合唱《全ての世代の人々は》が圧倒的な響きです。
第5曲のバスのアリオーソ《力ある方が私に大きなことをなさいました》は通奏低音は素晴らしい響きで支えた演奏。
第6曲のアルト(カウンターテナー)とテノールの二重唱《その憐れみは子孫から子孫たちへ》は、弦とフラウト・トラヴェルソの美しい響きに支えられて、しみじみとした歌唱が続きます。
第7曲の合唱《主はその腕で力を振るい》は圧倒的な響きです。
第8曲のテノールアリア《傲慢な者たちを打ち散らしました》は下降音型と上昇音型が印象的に響くテノールの櫻田 亮の強い歌唱が見事です。
第9曲のアルト(カウンターテナー)のアリア《飢えた者たちを良い物で満たし》はカウンターテナーのテリー・ウェイの美声が響き、菅きよみのフラウト・トラヴェルソがいつもの美しい音色を聴かせてくれます。
第10曲のアルト(カウンターテナー)とソプラノ二人の3重唱《イスラエルを受け入れて》はオーボエのユニゾンの持続音が加わって、まるで女声の4重唱を聴いているような雰囲気の極上の美しさ。
第11曲の合唱《我々の父祖たちに語ったように》は通奏低音に支えられた5部合唱が見事なフーガを聴かせてくれます。
さあ、終曲の合唱《グローリア》です。力強さよりも響きの美しさが印象的です。最後は全部のパートが加わり、圧巻のフィナーレ。マリアの祝祭にふさわしく華やかに締めくくりました。

実はバッハのマニフィカトを聴くのは初めてですが、素晴らしい演奏に出会えて、幸せです。大きな感銘を受けました。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:鈴木 優人
  ソプラノ: 松井 亜希、クリステン・ウィットマー
  アルト: テリー・ウェイ
  テノール: 櫻田 亮
  バス: 加耒 徹
  オルガン独奏:鈴木 雅明*
  トランペット:ジャン=フランソワ・マドゥフ

  合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン
   コンサート・マスター:若松夏美
   フラウト・トラヴェルソ:菅きよみ
   オーボエ/オーボエダモーレ/オーボエ ダ カッチャ:三宮正満
   チェロ:山本徹
   オルガン:鈴木 雅明

  ブクステフーデ:第一旋法によるマニフィカト BuxWV 203*
  J. S. バッハ:プレリュード、トリオとフーガ ハ長調 BWV 545(およびBWV 529/2)*
  J. S. バッハ:カンタータ第147番《心と口と行いと生活が》BWV 147

   《休憩》

  J. S. バッハ:カンタータ第37番《信じて洗礼を受ける者》 BWV 37
  J. S. バッハ:マニフィカト ニ長調 BWV 243

最後に予習ですが、ブクステフーデの《第一旋法によるマニフィカト》は鈴木雅明のオルガン、バッハのプレリュードとフーガ BWV 545(およびBWV 529/2)はトン・コープマンのオルガンで聴きました。いずれも満足すべき素晴らしい演奏。
バッハのカンタータ2曲(BWV 147、BWV 37)は鈴木雅明指揮のBCJの演奏を聴きました。これも素晴らしい演奏です。
バッハのマニフィカトはカール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団を聴きました。これは決定盤でしょう。とりわけ、アルトのヘルタ・テッパーの美声にほれぼれとしました。マタイ受難曲と並ぶ名演です。



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聖金曜日の感動のマタイ受難曲、再び バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル 2019.4.19

いくら聴いても奥が深いマタイ受難曲。なかなか分かったとは言えませんが、今日の素晴らしい演奏で少し分かりかけてきたような気がします。ブルーノ・ワルターでさえ、このマタイ受難曲は演奏が難しいと言ったそうですが、聴く側も素人のsaraiには荷が重い作品です。でも、演奏が素晴らしければ、その本質がつかみやすいことは事実です。よく、このマタイ受難曲は西欧音楽の最高峰だと言われます。その真贋は判断が難しいのですが、これだけは言えます。人生の最後で1曲しか聴けないとしたら、躊躇なくマタイ受難曲を選ぶでしょう。そう感じさせるような最高の演奏でした。(でも、人生の最後にはマーラーの9番も聴きたいと思う意思薄弱なsaraiです。)

何が素晴らしかったと言えば、あまりに聴きどころが多くて、とても書き切れません。ぐっと絞って書いてみましょう。(以下、カッコ内の番号は旧全集の番号)

まずは5回登場する受難コラールを挙げないといけないでしょう。とりわけ、3回目に登場した第44曲(第53曲) コラール「汝の行くべき道と」を聴いて、強い感動の念を覚えました。総督ピラトがイエスを訊問しても、イエスが口を閉ざしたままのとき、イエスは自分の運命を神を託したこと、すなわち、受難の道を進むことをこのコラールは優しく慰めます。さらに第54曲(第63曲)のコラール「おお、血と涙にまみれし御頭」はこのマタイ受難曲の中心の位置を占める重要なものです。このコラールの前半はあえて強く歌い、後半の清澄な歌唱と対比を作り出します。この清澄なコラールを聴いて感銘を受けない人はいないでしょう。バッハ・コレギウム・ジャパン(以下、BCJと略します)の合唱団の精華とも言える極上の美しい歌唱です。そして、最後の受難コラールはイエスが息絶えた直後に歌われます。第62曲(第72曲)の コラール「いつの日かわれ去り逝くとき」です。フリギア旋法で歌われるコラールは慰撫の念でそっと歌われます。それでいいのです。大袈裟にするものではないでしょう。極論すると、マタイ受難曲はこの受難コラールを中心にした数々のコラール群が素晴らしければ、それで満足です。十分に感動できます。BCJの素晴らしいオーケストラの名人たちとコーラスは今回も見事な演奏を聴かせてくれました。

そう、BCJのオーケストラの名人たちと言えば、名アリアと寄り添うオブリガートの演奏も素晴らしいです。ある意味、アリアの歌唱よりもオブリガートの演奏のほうが主役とも思えます。バッハも言葉で語り尽くせないものを楽器演奏に託したのではないかと思うほどに彼らの演奏は見事です。
まず、菅きよみのフラウト・トラヴェルソはいつも感銘を受けます。第49曲(第58曲)のアリアでは菅きよみのフラウト・トラヴェルソのソロが主導して、アウス・リーベAus Liebe、ヴィル・マイン・ハイラント・シュテルベンWill Mein Heiland Sterben(愛故にわが救い主は死にたまわんとす)とソプラノのキャロリン・サンプソンが歌い上げます。「アウス・リーベ」(愛故に)が幾度も繰り返されますが、それが実に感動的でした。それ以上に菅きよみのフラウト・トラヴェルソの朴訥とした響きは胸を打ちました。このアリアの後、少しの間があります。この間のいかに素晴らしかったか。さすがに鈴木雅明の指揮は見事です。
第39曲(第47曲)のアリアだけはなかなか素晴らしかったです。この曲は「マタイ受難曲」中、最高の名曲、いや、もう古今東西、名曲中の最高の名曲です。エルバルメ・ディッヒErbarme dich、マイン・ゴットMein Gott(憐れみたまえ、我が神よ)とアルト(カウンターテナー)のダミアン・ギヨンが清澄に歌い上げてくれました。それ以上に素晴らしかったのは寺神戸 亮のオブリガート・ヴァイオリンの演奏。さすがです。
第52曲(第61曲)のアリアは第39曲のアリアに次ぐ名曲「わが頬の涙」ですが、アルト(カウンターテナー)のクリント・ファン・デア・リンデが熱唱しました。ケンネン・トレーネンKönnen Tränen、マイナー・ヴァンゲンmeiner Wangenという歌詞が繰り返し、歌われ、ここでも感銘を受けます。若松夏美の独奏ヴァイオリンも素晴らしい響きで、寺神戸 亮のオブリガート・ヴァイオリン以上の名演奏でした。
三宮正満のオーボエも素晴らしい響き。ヴィオラ・ダ・ガンバのジェローム・アンタイは第57曲(第66曲)の アリア「来たれ、甘き十字架」で見事な演奏を聴かせてくれました。後ろのほうで誰か素晴らしいチェロを弾いているなと思っていたら(saraiの席からはお顔が見えませんでした)、何と巨匠の鈴木秀美でした。BCJで彼が演奏するのを聴いたのはこれが初めてのような気がします。
彼ら、素晴らしい名人たちの饗宴、saraiにとってはスーパースター軍団みたいなものです。それを取り仕切るのが御大、鈴木雅明。今日はとても熱い指揮でした。
そうそう、新しいオルガンはもちろん、鈴木優人。盤石の体制です。

独唱にも触れておきましょう。何と言っても、エヴァンゲリストの櫻田亮の素晴らしい美声と節度のある表現。最高のエヴァンゲリストです。第38曲(第46曲)のペテロの否みで、最後のビターリッヒBitterlichを見事に歌い上げ、大きな感動を覚えました。その後がさきほどの第49曲(第58曲)のアリアでの菅きよみのフラウト・トラヴェルソですから、このあたりは痺れます。
イエスを歌ったクリスティアン・イムラーも威厳のある堂々とした歌唱で感銘を覚えました。

という具合に聴き所満載でとてもすべてを書き切れません。感想はこのくらいにしておきましょう。

今日は聖金曜日ですが、この日は世界中でこのマタイ受難曲が演奏されます。しかし、最初に聖金曜日の夜を迎えるのは我が日本ですから、今日も世界に先駆けてのマタイ受難曲の演奏になりますね。これを皮切りにヨーロッパ、アメリカでも一斉にこのマタイ受難曲が演奏されると想像すると感無量です。このマタイ受難曲が世界に愛と平和をもたらすことを願わずにはいられません。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:鈴木雅明
  福音史家/テノール: 櫻田亮
  イエス/バス: クリスティアン・イムラー
  ソプラノ: キャロリン・サンプソン、松井 亜希
  アルト: ダミアン・ギヨン、クリント・ファン・デア・リンデ
  テノール:ザッカリー・ワイルダー
  バス:加耒 徹
  合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン
   コンサート・マスター:寺神戸 亮、若松夏美(第2オーケストラ)
   フラウト・トラヴェルソ:菅きよみ
   オーボエ/オーボエダモーレ/オーボエ ダ カッチャ:三宮正満
   チェロ:鈴木秀美
   ヴィオラ・ダ・ガンバ:ジェローム・アンタイ
   オルガン:鈴木優人

  J.S.バッハ:マタイ受難曲BWV244

   1部と2部の間に《休憩》

最後に予習ですが、鈴木雅明指揮のBCJの抜粋盤を聴きました。素晴らしい演奏です。そのうちに全曲盤を聴きましょう。来年には今日のキャストでの新録音盤が出るんですね。楽しみです。



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妙なる響きの教会カンタータに感動 バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル 2019.3.3

バッハ・コレギウム・ジャパンはいつも素晴らしい演奏で魅了してくれますが、実は教会カンタータだけを聴くのは初めてです。あまり、教会カンタータは聴いていないので、若干の不安がありましたが、杞憂でした。実に素晴らしい響きでバッハの世界を堪能させてくれました。

最初は鈴木 優人のオルガン独奏で、オルガン・コラール4曲です。いずれも原曲のコラールは《ただ愛するみ神にすべてを委ね》Wer nur den lieben Gott läßt waltenです。合唱コラールのカンタータ93番 BWV93の第7曲のコラールもバッハ・コレギウム・ジャパンの演奏でやってくれれば、もっとよかったんですけどね。原曲が同じでも、4曲の色合いが多彩なことに驚かされる演奏でした。BWV 642の壮麗なコラールで最後は〆られました。同じコラール曲をまとめて聴ける企画はよかったです。

本番はこの後の教会カンタータ3曲です。

第150番の第1曲のシンフォニアで、冒頭から、若松夏美率いる弦のパートの響きの素晴らしさに驚嘆します。バス部を支える通奏低音も素晴らしいです。チェロの山本徹とオルガンの鈴木優人が見事に演奏しています。すぐに第2曲で合唱がはいってきます。その歌唱の美しい響きに聴き惚れます。ソロ歌手も美しい歌唱です。聴き惚れているうちにこの短いカンタータはすぐに終わります。因みに終曲の合唱のシャコンヌはブラームスが交響曲第4番の第4楽章のパッサカリアの主題に用いたとのことですが、ブラームス好きのsaraiが耳をすませてもその旋律は分かりません。バスの4小節を引き延ばして使ったということですから、そんなに直接的に引用したのではないのですね。そういえば、この第150番のカンタータはバッハが作曲した最初のカンタータだそうです。楽器編成も曲の構成もシンプルです。ですが、さすがにバッハだと思わせる素晴らしい演奏でした。

第12番は楽器編成が拡大します。弦ではヴィオラが加わり、オーボエとトランペットも加わります。第1曲のシンフォニアはまるでオーボエ協奏曲です。オーボエはバロック・オーボエか、オーボエ・ダ・モーレか、分かりませんが、名人の三宮正満の演奏は素晴らしさの限りです。第2曲の合唱では沈み込んだ深い表現が印象深いです。第4曲のオーボエのオブリガートと絡みながら、アルト(カウンターテナー)の見事な歌唱が心に迫ります。でも、三宮正満のオーボエが凄すぎますね。第6曲では、通奏低音の響きにのって、テノールのアリアが始まります。そのテノールにすぐにトランペットの素朴な響きのオブリガートが絡みます。通奏低音のファゴットも印象的に響きます。実に聴き応えのあるアリアです。バッハの天才ぶりにBCJの演奏水準の高さが際立ちます。終曲の合唱はコラールですね。心が癒される思いです。トランペットの響きも色を添えます。

ここで休憩。いやはや、ここまででバッハの教会カンタータの魅力に憑りつかれました。

第21番は最長のバッハの教会カンタータだそうです。実際、聴き応え十分でした。楽器編成もトランペットが3本に増強されて、ティンパニも加わります。もっとも、今日演奏する第3稿:ライプツィヒ版では、第9曲の合唱にトロンボーン4本が加わる筈ですが、今日はそれは抜きのようです。第1曲のシンフォニアは通奏低音の刻むリズムにのって、オーボエが美しく奏されます。三宮正満の演奏はさらに研ぎ澄まされた表現です。うっとりとして、聴き入ります。第2曲の合唱では、表題の《わが心に憂い多かりき》の憂いが最高に美しい響きで歌い上げられます。対位法の限りが尽くされる素晴らしい合唱曲を何と見事に歌い上げるのでしょう。楽興のすべてがそこにあります。第3曲ではオーボエが憂いに満ちた旋律を奏で上げます。その旋律をソプラノのハナ・ブラシコヴァが美声の限りを尽くして、引き継いでいきます。やがて、ソプラノとオーボエが対話するかの如く、この世の憂いの限りを繰り返し、繰り返し、続けます。心が痛みます。続いて、短いレシタティーボに続き、テノールが幾分明るいアリアを歌います。心の平安が得られるかのごとくです。伴奏の弦の旋律の美しさにも心を奪われます。第6曲の合唱ではソロとトゥッティが交代しながら、哀しみに満ちた歌唱を聴かせてくれます。続いて、ソプラノ独唱とバス独唱がレシタティーボと2重唱を歌いますが、またしても、ハナ・ブラシコヴァの澄み切った美声にうっとりと聴き入ります。まったく、このハナ・ブラシコヴァは以前聴いたときもかってのレリ・グリストを思い出させる美声と書きましたが、今はそれ以上の素晴らしさに思えます。今やBCJに欠かせないソプラノですね。第9曲はソロに始まる合唱で、時折、トゥッティがバックコーラスのように歌われます。繰り返し同じ旋律が続きながら高揚していきます。オーボエが加わったところで、図らずも感動してしまいます。このカンタータの最高の楽曲です。テノールと通奏低音のアリアを挟んで、終曲の合唱にはいっていきます。全楽器が演奏に加わり、祝祭的に盛り上がります。3本のトランペットとティンパニの出番です。ここでも合唱はソロとトゥッティが交代しながら進行します。その華やかさに気をとられているうちにあっという間に輝かしいフィナーレ。素晴らしかった!!

これが教会カンタータなのね。あやうく、聴かずして、生涯を終えるところでした。

日本にいて、これほどのバッハが聴けるとは、何と言う僥倖でしょう。BCJの名人たちの演奏水準の高さには圧倒されます。弦の素晴らしさ、管のソロの名手たち、通奏低音のしっかりしていること、そして、何と言っても素晴らしい合唱。毎回、加わるソロ歌手の水準の高さ。それらを束ねる鈴木雅明の音楽性。

極論すると、saraiが人生の最後に聴くべきはバッハに尽きるとの思いが強まります。来週はアンジェラ・ヒューイットのバッハ・オデュッセイがあります。早、8回目です。バッハの鍵盤音楽の全制覇も見えてきます。今も予習でバッハ尽くしの毎日です。

人生の最後にとっておいた楽しみ、それはバッハ。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:鈴木雅明
  ソプラノ: ハナ・ブラシコヴァ
  アルト: ロビン・ブレイズ
  テノール: ユリウス・プファイファー
  バス: 加耒 徹
  合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン
   コンサート・マスター:若松夏美
   オーボエ:三宮正満
   オルガン:鈴木優人
   チェロ:山本徹
   トランペット:斎藤秀範

  J.S.バッハ:《ただ愛するみ神にすべてを委ね》 BWV 690, 691, 647, 642
         Wer nur den lieben Gott läßt walten, BWV 690, 691, 647, 642
   オルガン独奏:鈴木 優人

  J.S.バッハ:カンタータ第150番《なれを主よわれは仰ぐ》BWV 150
         Nach dir, Herr, verlanget mich, BWV 150

  J.S.バッハ:カンタータ第12番《泣き、歎き、憂い、怯え》BWV 12
         Weinen, Klagen, Sorgen, Zagen, BWV 12

   《休憩》

  J.S.バッハ:カンタータ第21番《わが心に憂い多かりき》BWV 21(第3稿:ライプツィヒ版)
         Ich hatte viel Bekümmernis, BWV 21

最後に予習について、まとめておきます。

最初のバッハの《ただ愛するみ神にすべてを委ね》のオルガン独奏によるコラール4曲は以下のCDで予習をしました。

 トン・コープマン、アムステルダム・バロック合唱団(コラール歌唱) バッハ・オルガン作品全集 1994-1999年

2000年のバッハ没後250年に間に合わせるべく、バッハ・オルガン作品全集の完成を目指して、テルデックが白羽の矢を立てたのがトン・コープマン。彼はそれ以前にも2度もバッハ・オルガン作品全集に挑みましたが、果たされず、これが3度目の正直になりました。渾身の録音です。しかもオルガン・コラールのもとになった合唱コラールをアムステルダム・バロック合唱団の歌唱で収録するなど凝った内容となっています。したがって、今回の4曲のオルガン・コラールのもとになった合唱コラールのカンタータ93番 BWV93の第7曲のコラールも聴きました。すべて、素晴らしいとしか言えない充実した演奏です。

続くバッハのカンタータ3曲は以下のCDで予習をしました。

 鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン バッハ・教会カンタータ全集 1995-2013年

日本人団体による初のバッハ・教会カンタータ全集という偉業であるばかりか、演奏も名演です。第150番は記念すべき1枚目の録音(1995年)。第12番は3枚目の録音(1996年)。カウンターテナーは米良美一でした。第21番は6枚目の録音(1997年)でも収録しましたが、これは第1稿:ヴァイマール版と第2稿:ケーテン版を混合したもの。12枚目の録音(1999年)で第3稿:ライプツィヒ版を用いています。今回はその第3稿:ライプツィヒ版を聴きました。第9曲のソロ&合唱では4本のトロンボーンが入っています。3曲のカンタータでは、カンタータ中、最長の第21番が最高に素晴らしい演奏です。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico

kicoさん、初めまして。saraiです。

心配ですね。私はそのまま、沈静化するのを待っています。シュターツオーパーのチケットも購入しました。何としても行こうとは思って

03/09 22:12 sarai

はじめまして。私も同じ時期にウィーン滞在の計画をしており、楽友協会でのベルリンフィルのチケットを購入しました。が、新型コロナの件で、そもそも旅行に出られるのかど

03/09 16:59 kico

お役に立てて、なによりです。我が家では今でもメインのCDプレーヤーとして活躍しています。ただ、最近はCDはいったんリッピングしてHDDに格納し、USBオーディオでオーディ

01/18 15:18 sarai

父からアンプとセットで譲り受けたもののトレイが動かず困っていましたが、
ブログを見て自分で購入・修理することができました。
利益目的でもなくまた素人でも分かる記事

01/18 13:50 hisa

のりしんさん

saraiです。コメントお寄せいただき、ありがとうございました。
同じ追っかけ仲間、今後ともよろしくお願いいたします。
彼女の声は素晴らしいですね。

12/01 12:07 sarai

私も中村さんの追っかけやっております。昨日の演奏も圧倒的でしたね。中村さんの歌を聴いていると、なぜか涙腺が緩んで来ます。

12/01 09:39 のりしん
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