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秋の夜のブラームスに酔う:フォーレ四重奏団@トッパンホール 2018.10.5

台風が近づいているせいか、小雨が降って、小寒い天候です。秋の気配があります。そういう日には、やはり、ブラームスの室内楽が似合います。フォーレ四重奏団のお得意のブラームスのピアノ四重奏曲第1番の演奏には酔わせられました。こんなブラームスが聴けるなんて、何と贅沢な人生かと天に感謝する思いです。彼らのこの曲の演奏を聴くのもこれが3回目。ますます、熟成してきたようにも思えますが、初めて聴いた4年前にも感動したので、昔から高いレベルの演奏を続けているんでしょう。2年毎にフォーレ四重奏団のブラームスのピアノ四重奏曲第1番の演奏を聴いていますが、これからもずっと聴ければと思わずにはいられません。4日前に聴いたシューマンのピアノ四重奏曲と今日聴いたブラームスのピアノ四重奏曲第1番・・・フォーレ四重奏団の素晴らしさを堪能しました。次はまた、R.シュトラウスのピアノ四重奏曲が聴きたくなりました。次の来日は2年後なのでしょうか。今から待ち遠しい思いです。

前半のラフマニノフの絵画的練習曲集《音の絵》はフォーレ四重奏団のピアノ奏者のディルク・モメルツがレスピーギのオーケストラ編曲版に基づいて、ピアノ四重奏にために編曲したものです。なかなかよい編曲ではありますが、後述するように予習した原曲のピアノ独奏版が凄い演奏だったので、こういう編曲版を聴いても心に迫ってきません。へーっと思いながら、聴いていただけでした。
フォーレのピアノ四重奏曲第1番は部分的にはとても美しい響きに魅了されましたが、全体として、曲自体の魅力が今一つ。フォーレ四重奏団は何故、フォーレの名前を冠したのか、理解できません。第3楽章のアダージョの美しい演奏はよかったのですが・・・。

ブラームスのピアノ四重奏曲第1番は冒頭から素晴らしい演奏。しかし、圧巻だったのは、第3楽章のアンダンテ・コン・モートと第4楽章のツィゴイナー風のロンドとプレストです。第3楽章の美しく、抒情的なメロディーには酔わされて、感動しました。そして、第4楽章の終盤でジプシー風のメロディーがテンポを落として、弦楽器だけで王朝風に奏されると、心が砕けそうになります。個々の奏者の音が立って、美しい上に、奏者間の音のバランスが絶妙で、室内楽の極上の素晴らしさを味わえました。フォーレ四重奏団の演奏は昔日の名演、ブッシュ弦楽四重奏団員&ルドルフ・ゼルキンにも匹敵できるレベルに達しました。まさに奇跡の名演と称えたいと思います。

今日のプログラムを紹介しておきます。

  ピアノ四重奏:フォーレ四重奏団
   ヴァイオリン:エリカ・ゲルトゼッツァー
   ヴィオラ:サーシャ・フレンブリング
   チェロ:コンスタンティン・ハイドリッヒ
   ピアノ: ディルク・モメルツ

  ラフマニノフ(モメルツ編):絵画的練習曲集《音の絵》Op.39より 第2番 イ短調/第6番 イ短調
  ラフマニノフ(モメルツ編):絵画的練習曲集《音の絵》Op.33より 第7番 変ホ長調
  フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 Op.15

  《休憩》

  ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 Op.25

   《アンコール》
     ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(編曲:フォーレ四重奏団&グリゴリー・グルツマン)より
      第7曲:リモージュの市場
      第9曲:鶏の足の上に建つ小屋 - バーバ・ヤガー
      

最後に予習について、まとめておきます。

ラフマニノフの絵画的練習曲集《音の絵》を予習したCDは以下です。

  ピアノ独奏(原曲)
   ニコライ・ルガンスキー 1992年録音 ロシア音楽アカデミー、モスクワ

  オーケストラ編曲版(レスピーギ)
   大植英次指揮ミネソタ管弦楽団 2001年録音 ミネアポリス、オーケストラホール

まず、ルガンスキーのピアノ独奏ですが、これは素晴らしい演奏。最高のラフマニノフが聴けます。これを聴いてしまうと、ピアノ独奏でしか、聴きたくなってしまいます。悪いものを予習しました。で、レスピーギのオーケストラ編曲版の大植英次指揮ミネソタ管弦楽団の演奏ですが、ルガンスキーの凄い演奏を先に聴いてしまったので、ほとんど、拒否反応。そんな風に編曲したのねとしか、聴きようがありません。演奏のいい、悪いではありません。大植さん、ごめんなさい。


フォーレのピアノ四重奏曲第1番を予習したCDは以下です。

  ジャン・ユボー、レイモン・ガロワ・モンブラン、コレット・ルキアン、アンドレ・ナヴァラ  1969年録音

とても美しい演奏で、フランスの香りも満喫できます。しかし、saraiがフォーレの音楽を理解できないので、音楽を評価しきれません。まだまだ、聴き込み不足ですね。


ブラームスのピアノ四重奏曲第1番を予習したCDは以下です。

  フォーレ四重奏団 2007年録音 ベルリン、シーメンスヴィラ
  ブッシュ弦楽四重奏団員、ルドルフ・ゼルキン 1949年録音

フォーレ四重奏団はよい演奏ですが、実演のレベルには達していません。再録音が望まれます。一方、ブッシュ弦楽四重奏団は古い音質ながら、ブラームスの本質を突く最高の演奏です。いつもながら、アドルフ・ブッシュのヴァイオリンの物悲しい音色には泣かされます。バリリ弦楽四重奏団&イエルク・デムスの演奏も聴こうと準備していましたが、所用で聴けず、残念。



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       フォーレ四重奏団,  

最高のシューマン:フォーレ四重奏団@トッパンホール 2018.10.1

フォーレ四重奏団は2年ぶりに聴きます。2年前の同じ日、同じトッパンホールで聴きました。そのときはモーツァルトのピアノ四重奏曲第2番、細川俊夫の新作、ブラームスのピアノ四重奏曲第2番でしたが、見事に期待外れの演奏でがっかりした思い出があります。その2年前に聴いたときの新鮮な感動が凄かっただけに、とても残念でした。もっとも、その4日後にみなとみらいホールで聴いたブラームスのピアノ四重奏曲第1番は素晴らしかったので、たまたま、その日は調子が悪かっただけなのかもしれません。

で、今日の演奏ですが、全曲、素晴らしい演奏で、またまた、フォーレ四重奏団の実力を再認識しました。とりわけ、後半のシューマンのピアノ四重奏曲は最高でした。このところ、シューマンの音楽はどのカテゴリーでも、よい演奏を聴くと、その演奏者に強いシンパシーを感じますが、まさに今日もそのパターン。素晴らしいシューマンを聴かせてくれて、フォーレ四重奏団にリスペクトと感謝を覚えます。
第1楽章の冒頭の序奏はまるでベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲のような深い味わいの響きですが、そのなかにシューマンらしい憧れに満ちたロマンの断片も感じられる、緊張感の高い演奏でぐっと惹き付けられます。すぐに主部に入り、強い響きの演奏に変わりますが、シューマンの室内楽の魅力を十分に感じさせてくれます。短い第2楽章を経て、第3楽章のアンダンテ・カンタービレにはいります。一番の聴きどころです。チェロが奏でる美しい旋律に始まり、これ以上はないという美しいロマンの世界が展開されます。シューマンの作品の素晴らしさはもちろんですが、細かいニュアンスまで表現していくフォーレ四重奏団の各メンバーの演奏力にうっとりと魅惑されて、音楽と一体化する幸せを感じました。終盤のデリケートな演奏は驚異的でした。ここで大拍手したいところですが、まだ、第4楽章が残っています。この第4楽章も圧倒的な迫力の素晴らしい演奏でした。パーフェクトなシューマンの音楽の世界を堪能させてもらいました。

ところで、前半のモーツァルトのト短調のピアノ四重奏曲も見事な演奏でした。弦とピアノのバランスが素晴らしく、エリカ・ゲルトゼッツァーのヴァイオリンの美音が引き立ちます。名曲ですが、それが一層、素晴らしく聴けました。実はこの曲は4年前にも聴いていますが、そのときも素晴らしかったんです。今日も優るとも劣らない演奏でした。

前半の2曲目のメンデルスゾーンのピアノ四重奏曲第2番は初めて聴きましたが、これが14歳の少年だったメンデルスゾーンが作曲した曲だとはね・・・モーツァルトに負けない神童ですね。フォーレ四重奏団が演奏すると、ロマン派の超名曲に聴こえます。全編、ロマンの美しさにあふれて、ただただ、うっとりと聴くだけです。こうなると、メンデルスゾーンのほかの曲、第1番と第3番も聴きたくなりますね。第2番と第3番はフォーレ四重奏団のCDが出ているようですから、早速、購入して聴いてみましょう。

大変、質の高いコンサートでした。アンコールは楽しく聴けるムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」。圧巻の演奏に脱帽です。
2回目の金曜日のコンサートにも期待しています。きっと素晴らしいブラームスが聴ける予感がします。

今日のプログラムを紹介しておきます。

  ピアノ四重奏:フォーレ四重奏団
   ヴァイオリン:エリカ・ゲルトゼッツァー
   ヴィオラ:サーシャ・フレンブリング
   チェロ:コンスタンティン・ハイドリッヒ
   ピアノ: ディルク・モメルツ

  モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K478
  メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲第2番 ヘ短調 Op.2

  《休憩》

  シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47

   《アンコール》
     ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(編曲:フォーレ四重奏団&グリゴリー・グルツマン)より
      第1曲:小人(グノーム)
      第10曲:キエフの大門
      

最後に予習について、まとめておきます。

モーツァルトのピアノ四重奏曲第1番を予習したCDは以下です。

  フォーレ四重奏団 2005年録音

現代的なメリハリのきいたパワフルな演奏ですが、ちゃんとモーツァルトらしい様式美を感じさせてくれる素晴らしい演奏です。


メンデルスゾーンのピアノ四重奏曲第2番を予習したCDは以下です。

  バルトルディ・ピアノ四重奏団 1991年録音 ハイデルベルク、クララ・ヴィーク・ホール

とても美しい演奏です。満足できました。


シューマンのピアノ四重奏曲を予習したCDは以下です。

  フォーレ四重奏団 2004年3月録音 ケルン放送 クラウス・フォン・ビスマルク・ザール
  バリリ弦楽四重奏団、イエルク・デムス 1956年録音

フォーレ四重奏団はスケールの大きな演奏です。一方、バリリ弦楽四重奏団&イエルク・デムスは古い音質ながら、端正な演奏を聴かせてくれます。どちらもお勧めできる素晴らしい演奏です。



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       フォーレ四重奏団,  

またまた圧巻のブラームス:フォーレ四重奏団@横浜みなとみらいホール 2016.10.5

4日前に聴いたトッパンホールでのブラームスのピアノ四重奏曲第2番は期待したほどの演奏には思えませんでしたが、今日のブラームスのピアノ四重奏曲第1番は文句なしに素晴らしい演奏でした。特に大好きな第3楽章、第4楽章は素晴らしい演奏。なかでも第4楽章の後半は圧巻の演奏。saraiの気持ちも高揚しました。1昨年、初めてフォーレ四重奏団を聴いたときの感動を思い出しました。そのとき演奏されたのもこのブラームスのピアノ四重奏曲第1番でした。ともかく、フォーレ四重奏団の演奏するブラームスのピアノ四重奏曲第1番は見事です。アンサンブルもアーティキュレーションも最高で音楽的にも熟成しています。久々にブラームスの音楽を堪能しました。

休憩後、当初のプログラムにははいっていなかった細川俊夫の新作《レテ(忘却)の水》が演奏されます。4日前のトッパンホールでのコンサートでも聴いたばかりです。前回は音楽をしっかりと聴き取ることができませんでしたが、今日は気持ちを集中して聴きました。音楽としては、前半部分の音の響きの薄さが不満でしたが、後半、ピアノの独奏が始まったあたりからは深みの感じられる音楽が展開されます。ピアノの響きを中心に構成するパートは聴き応えのある音楽である印象でした。正直、標題音楽的な聴き方は難しいと感じましたが、後半部分に限れば、純粋音楽として評価できると感じました。あくまでも1素人の印象に過ぎませんけどね。

最後はムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」のピアノ四重奏編曲版です。演奏は見事でした。まあ、それだけのことです。これならピアノ独奏を聴けば十分というのが正直な感想です。

アンコールの2曲目のベートーヴェンは聴きなれない曲だと思いましたが、いかにもベートーヴェンらしい美しい音楽です。ピアノと管楽のための五重奏曲のベートーヴェン自身によるピアノ四重奏曲への編曲版でした。こういうベートーヴェンもあるんだ・・・。

今日のプログラムを紹介しておきます。

  ピアノ四重奏:フォーレ四重奏団
   ヴァイオリン:エリカ・ゲルトゼッツァー
   ヴィオラ:サーシャ・フレンブリング
   チェロ:コンスタンティン・ハイドリッヒ
   ピアノ: ディルク・モメルツ

  ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調 Op. 25
  細川俊夫: 《レテ(忘却)の水》ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノのための
    (2016年10月1日トッパンホールにて日本初演)─フォーレ四重奏団に捧げる─

  《休憩》

  ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(編曲:フォーレ四重奏団&グリゴリー・グルツマン)

   《アンコール》
     メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲第2番 ヘ短調 Op. 2から第4楽章アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェAllegro molto vivace
     ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op. 16 (ピアノと管楽のための五重奏曲 Op. 16の編曲版)から第2楽章アンダンテ・カンタービレAndante cantabile

ブラームスの名曲を聴くので、CD(またはアナログディスク)で聴ける名演をできるだけ予習しました。

 ゼルキン&ブッシュ四重奏団員
 デムス&バリリ四重奏団員
 シュナイダー,トランプラー,パーナス,ブラウン
 サボー&バルトーク弦楽四重奏団員(アナログディスク)
 フォーレ四重奏団

どれも聴き応えのある演奏です。なかでもゼルキン&ブッシュ四重奏団とデムス&バリリ四重奏団は別格の素晴らしさ。どちらも60年以上も昔のモノラル録音ですが、ドイツ風のなよやかなゼルキン&ブッシュ四重奏団とウィーン風のしなやかで柔らかいデムス&バリリ四重奏団には聴き惚れてしまいます。サボー&バルトーク弦楽四重奏団の第4楽章のハンガリー風のノリのよく、哀愁に満ちた演奏に滅法聴き惚れてしまいました。



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       フォーレ四重奏団,  

秋の夜はやっぱりブラームス:フォーレ四重奏団@トッパンホール 2016.10.1

秋の夜に聴くブラームスの室内楽は最高です。アンコールの最後に演奏してくれたブラームスのピアノ四重奏曲第3番の第3楽章アンダンテはとても心にしみいってきました。繊細でロマンチック・・・ブラームスにぴったりの演奏でした。

フォーレ四重奏団は一昨年に初めて聴いて、すっかりファンになってしまいました。大変、期待して聴きましたが、一昨年に聴いたほどの新鮮な感動は残念ながらありませんでした。過度の期待だったのかな。ダイナミックな演奏はよかったのですが、フォルテの部分が少し騒々しかった感じです。フォルテ以外は大変、よかったので全体としては満足な演奏でした。

まず、モーツァルトのピアノ四重奏曲第2番です。これは一昨年に東京文化会館小ホールで聴いたときの名演には及ばない感じです。フォーレ四重奏団のCDに録音されている内容と同レベルの演奏ですから、及第点ではありますが、一昨年の素晴らしい演奏を聴いてしまっているので、もう一つに感じてしまいました。ホールが少し大きくなった分、演奏に力みがあったのかもしれません。やはり、室内楽はなるべく小さなホールで聴いたほうが良さそうです。

次は、細川俊夫の新作です。このところ、彼の新作を聴く機会が多いですね。なかなか1回聴いただけでは印象をつかむのが困難ですが、作曲家が言うところの《音は水のメタファー》という感じは何となく分かりました。題名の水がすべてを忘却させてくれるというよりも、水にも色んな諸相・・・悲しみ、希望などが投影されているように感じました。ただ、あまり、散文的には音楽を聴かずに純粋に音楽自体の中身だけを聴きたいとも思いました。もう一度、聴き直したい音楽です。

休憩後は期待のブラームスのピアノ四重奏曲第2番です。第2楽章がとても美しかったので満足です。ただ、前述したようにフォルテの部分が少し騒々しかった感じでブラームスの最高の演奏とは言えない感じで残念です。むしろ、アンコールのブラームスのほうが素晴らしかったと思います。

来週、みなとみらいホールでもブラームスのピアノ四重奏曲第1番を聴くので、それに期待しましょう。

今日のプログラムを紹介しておきます。

  ピアノ四重奏:フォーレ四重奏団
   ヴァイオリン:エリカ・ゲルトゼッツァー
   ヴィオラ:サーシャ・フレンブリング
   チェロ:コンスタンティン・ハイドリッヒ
   ピアノ: ディルク・モメルツ

  モーツァルト:ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K493
  細川俊夫: 《レテ(忘却)の水》ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノのための
    (2016/日本初演)─フォーレ四重奏団に捧げる─

  《休憩》

  ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 Op.26

   《アンコール》
     メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲第2番 ヘ短調 Op. 2から第4楽章アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェAllegro molto vivace
     ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番ハ短調 Op.60から第3楽章アンダンテAndante

ブラームスの名曲を聴くので、CD(またはアナログディスク)で聴ける名演をできるだけ予習しました。

 ゼルキン&ブッシュ四重奏団員
 シュナイダー,トランプラー,パーナス,ブラウン
 ファウスト,ジェランナ,ミュニエール,ハン
 リヒテル&ボロディン弦楽四重奏団員
 ラントシュ&バルトーク弦楽四重奏団員(またはアナログディスク)

すべて名演です。ブッシュ四重奏団は別格の素晴らしさ。アドルフ・ブッシュのなよやかなヴァイオリンの響きはブラームスにぴったりです。ステレオ録音ではシュナイダー他の演奏がブラームスを美しく繊細に演奏しています。シュナイダーはブダペスト弦楽四重奏団の第2ヴァイオリンを弾いていた人ですね。ファウストがヴァイオリンを弾いている演奏も室内楽らしくまとまった演奏ですが、もう少しファウストが前面に出た演奏をしてほしかったところです。まだ彼女が若かった頃の演奏なんでしょう。リヒテルはさすがのピアノを聴かせてくれます。ピアノを聴くなら、これが最高でしょう。バルトーク弦楽四重奏団も見事なブラームスを聴かせてくれます。ラントシュのピアノも立派です。デムス&ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団もウィーン代表として聴くつもりでしたが、時間切れになりました。残念です。後で聴いときましょう。



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       フォーレ四重奏団,  

追っかけを始めたsarai:フォーレ四重奏団@東京文化会館小ホール 2014.12.15

新しいブログサイトFC2での新記事の第3弾も昨日の夜のコンサートの感想です。

本当は1昨日のお昼と夜のダブルのコンサートで今年のコンサート通いは打ち止めの予定でした。しかし、1昨日聴いたフォーレ・カルテットの演奏があまりに衝撃的に素晴らしかったので、もっと聴きたくなってしまいました。上大岡・ひまわりの郷コンサートシリーズのプロデューサーをしている横浜楽友会の平井さんにコンサート後、フォーレ・カルテットの演奏が素晴らしかったこと、そして、翌日以降、もし、フォーレ・カルテットの公演があるのなら、もっと聴きたいとお話ししました。すると、貴重な情報をいただきました。翌日、モーツァルト協会の主催で東京文化会館で来日最後のコンサートがあり、当日券もあるとのことです。それなら、何としても聴きたいものです。

そして、昨日、公演の1時間半も前に当日券を求めて、上野の文化会館を訪れました。当日券を求める列の2番目に並ぶことができました。先頭にいた若い女性もトッパンホールでのコンサートを聴いて、急遽、この日のコンサートを聴くことにしたそうです。お互い、好きですね。無事、当日券をゲットして、入場の列に並びました。この日のコンサートは指定席ではなく、全席、自由席だそうで、既に20人以上の人が並んでいます。でも、これくらいなら、きっと良い席に座ることができそうです。実際、2列目の中央左寄りという思い通りの席に座ることができました。ピアノを聴くときはピアニストの手の動きが見える左寄りの席が人気です。

この日はモーツァルト協会の例会ということで、オール・モーツァルト・プログラムです。
典雅でふくよかなモーツァルト。前日の後期ロマン派とはうってかわって古典的な響きが体の上を流れていきます。あまりの心地のよさに前半のプログラムはあまり集中して聴くことができず、ただただ、美しい響き、アンサンブルを受け止めていただけです。それにしても、女性ヴァイオリニストのエリカ・ゲルトゼッツァーの演奏は見事です。音楽的表現力が豊かで、その上、曲の表情に合わせた顔の表情の変化が見事で、姿と音楽が一致していることが驚異的でさえあります。前半のプログラムでは、2番目の《ピアノと管楽のための五重奏曲》のピアノ四重奏曲バージョンの典雅さに心を奪われました。管楽で演奏されるものとはまったく、別物に聴こえましたが、協奏交響曲のような味わいは同様です。

圧巻だったのは後半のピアノ四重奏曲第2番K.493。なにも言葉はありません。室内楽の楽しみ極めたりという心境にしてくれる素晴らしい演奏です。第1楽章のどこまでもかけあがっていくような飛翔感、第2楽章の明るさのなかのそこはかとない憂愁、第3楽章の弾むような躍動感、言葉で表現するともどかしくなってしまうような絶妙なアンサンブルと最高の音楽表現がそこにはありました。このK.493の音楽は今後、saraiの終生の友になってくれそうです。モーツァルトの室内楽では、クラリネット五重奏曲と弦楽五重奏曲と並ぶ存在になります。まったく、素晴らしいモーツァルトの演奏で、心が浮き立つようなコンサートになりました。急遽、出かけてきて、本当に良かったと思いました。

さらにsaraiをとめどなく泣かせてくれたのは、驚きのアンコール。なんと昨日の本編で演奏されたR・シュトラウスのピアノ四重奏曲のアンダンテ。R・シュトラウスの記念の年の演奏を聴くのは昨日でおしまいと思っていたので、望外の喜びです。そして、この演奏が楽趣極めたりという究極のロマンに満ちた最高の音楽です。今年をしめくくるのにこれ以上のものはありません。今年最高の感動に浸り、涙で視界が滲みました。今年どころか、こんなに感動したのは何年ぶりでしょう。ヴァイオリンのエリカ・ゲルトゼッツァーがミューズに見えました。最高の音楽と感動をありがとう!!

今日のプログラムは以下です。

  ピアノ四重奏:フォーレ四重奏団

  ピアノ四重奏曲 ト短調 K.478
ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 K.452
(フランツ・ヤーコプ・フライシュテットラー編曲によるピアノ四重奏版)

   《休憩》

ピアノ四重奏曲 変ホ長調 K.493

   《アンコール》
      リヒャルト・シュトラウス:ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.13 より 第3楽章 アンダンテ

今年はあとは大晦日のジルヴェスターコンサートを残すのみ。それにしても、今年は素晴らしいR・シュトラウスの音楽を聴けた年でした。それに彼の晩年の盟友であったシュテファン・ツヴァイクにも出会えた収穫の多かった年でした。今年の最後の楽しみは、ツヴァイクが台本を書き、R・シュトラウスが音楽を書いたオペラ《無口な女》を聴くことです。もちろん、ヴィデオとCDですけどね。


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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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天野さん

saraiです。初めまして。コメントありがとうございます。ブログを書く励みになります。当日は快晴で素晴らしい日でしたが、夏の陽光がまぶしいほどで暑さに悩ま

09/27 14:15 sarai

充実した心豊かなご様子に励まされます.
情報、有り難うございました.
いつか、ふらっと訪ねてみたいです.

09/27 09:23 天野哲也

昨日投稿した記事の一部に誤りがありました。ドイツ騎士団の中庭はパスしないで、ちゃんと見ていました。追記・修正しました。申し訳ありません。

08/07 00:28 sarai

えりちゃさん、saraiです。お久しぶりです。

これは昨年の9月のウィーンですが、現在のコロナ禍では、古き良き日という風情ですね。もう、ポスト・コロナでは、行けたにし

07/20 12:41 sarai

Saraiさま、
お元気ですか?
新型コロナウィルス、自粛中。
このウィーンの散策を読んでいると、なんだか切なくて悲しくなってきました。
次はいつ行けるのかな、とか思う

07/20 05:08 えりちゃ

はじめまして。ブログ拝見させていただきました。私は、個人ブログを運営しているyuichironyjpと申します。フリーランサーとして活動しており、フリーランスで稼ぐ方法や、

06/14 23:46 Yuichironyjp

ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai
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