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ロータス・カルテットとともに今日も幸せな時間 メンデルスゾーン弦楽四重奏曲全曲サイクル2023 2日目@鶴見サルビアホール 2023.2.28

昨日と今日の2日間、ロータス・カルテットによるメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全6曲を聴いています。ロータス・カルテットの4人揃ったコンサートを聴くのは実に5年ぶりです。コロナ禍の中、日本人女性3人だけで来日して、弦楽三重奏曲を聴かせてくれたことはありましたけどね。もう、彼女たちの芳醇な響きを聴くだけで満足という心境です。しかし、ロータス・カルテットは期待を超える素晴らしい演奏を聴かせてくれたんです。

メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全曲演奏、今日は作品44の3曲です。その前に作曲した第1番からはおよそ8年後で、30歳に近くなったメンデルスゾーンは交響曲第3番~第5番も書き終えて、充実した高みにありました。3曲とも実に成熟した作品ですが、メンデルスゾーンらしいロマンあふれる瑞々しさが横溢した音楽です。

最初に演奏された弦楽四重奏曲第4番は、特に両端楽章(第1楽章、第4楽章)が素晴らしい響きでうっとりと魅了されました。
続く弦楽四重奏曲第5番は第1楽章が見事な演奏でした。いずれも第1ヴァイオリンの小林幸子が他の3人のメンバーのサポートを受けながら、天馬空を行くという風情の超美しい演奏を聴かせてくれました。

休憩後、弦楽四重奏曲第3番です。これは今回の全曲サイクルの最後に持ってきただけのことはあり、作品の質の高さはもちろんですが、ロータス・カルテットの演奏は第1楽章から全開モードで目くるめく演奏を聴かせてくれます。勢いのある第1主題を軸に実に活き活きした演奏が続きます。第1主題が回帰するたびに心が高揚します。少し翳りを帯びた第2主題は交響曲第3番「スコットランド」の雰囲気を想起させられて、素晴らしいアクセントとして、ロータス・カルテットがしみじみとした演奏を聴かせてくれます。
第2楽章はメヌエット。昨日、アンコール曲として演奏された曲です。優美な音楽が奏でられます。途中、8分音符による細かく刻むパッセージが第1ヴァイオリンで演奏されますが、その見事なこと。ぐっと惹き込まれます。
第3楽章はアンダンテ。低弦部のピッツィカートの伴奏で穏やかな旋律がカンタービレで描き出されます。終盤、第1ヴァイオリンのカデンツァ風の独奏の美しさにうっとりと魅了されます。
第4楽章は一転して活気あふれる音楽になります。ロータス・カルテットの素晴らしいアンサンブルはぐんぐん推進力のある演奏を繰り広げ、そのまま、高潮して、コーダに突き進みます。そして、圧倒的なフォルテッシモで曲を閉じます。
この弦楽四重奏曲第3番は圧巻の演奏でした。

アンコール曲は驚きのアンダンテ・カンタービレ。美しい音楽をたっぷりと味わわせてくれました。


久々に聴くロータス・カルテットは以前にもまして、演奏の精度を高め、世界を代表するカルテットのひとつとして、大きな存在感を持つことを印象付けてくれました。コロナ禍の影響もなくなり、また、頻繁な来日公演が望まれます。いやはや、大変、満足しました。


今日のプログラムは以下のとおりでした。
  ロータス・カルテット メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲全曲サイクル2023

  ロータス・カルテット
    小林幸子vn  スヴァンチェ・タウシャーvn
    山碕智子va  斎藤千尋vc
    

  メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第4番 ホ短調 Op.44-2

           弦楽四重奏曲 第5番 変ホ長調 Op.44-3

   《休憩》

  メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 Op.44-1
  
   《アンコール》
   チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 Op.11 から 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ
   
   
最後に予習について、まとめておきます。

メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲を予習したCDは以下です。

 エマーソン弦楽四重奏団 メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲全集 2004年4月 ニューヨーク セッション録音

流石にエマーソン弦楽四重奏団、美しくて、完璧な演奏です。



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       ロータス・カルテット,  

ロータス・カルテットが与えてくれた芳醇な時 メンデルスゾーン弦楽四重奏曲全曲サイクル2023@鶴見サルビアホール 2023.2.27

今日と明日の2日間、ロータス・カルテットによるメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全6曲を聴きます。それも定員わずか100名の鶴見サルビアホールで聴くという贅沢な鑑賞です。ロータス・カルテットは日本人女性を中心とした団体ですが、全員、ヨーロッパ在住で海外演奏家みたいなものです。そのせいでコロナ禍のために長期間、彼女たちの演奏が聴けなくて、寂しい思いをしました。今日はその空白の時を埋め合わせるような会心の演奏を聴かせてくれました。

メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲は決してポピュラーな演目ではありませんが、ロータス・カルテットの手にかかると、有名な作品に劣らぬとても美しい音楽になります。今日演奏した3曲はいずれも芳醇な響きでうっとりするようなものでした。とりわけ、メンデルスゾーンの死の2か月前に作曲した第6番の燃え上がるような迫真力のある音楽にはただただ魅了されるのみでした。また、メンデルスゾーンが最初に作曲した(番号付きでは)第2番は彼の早熟な才能が発揮されたとても美しい作品で、ロータス・カルテットはその美を遺憾なく聴かせてくれました。それにしても第1ヴァイオリンの小林幸子の美しい響きは驚異的に思えます。一流のソロ演奏家も真っ青になるような演奏です。

明日の3曲もきっと美しさの限りを奏で上げてくれるでしょう。楽しみです。なお、今回から第2ヴァイオリンのメンバーが交代になっていましたが、十分にその役割を果たしていました。


今日のプログラムは以下のとおりでした。
  ロータス・カルテット メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲全曲サイクル2023

  ロータス・カルテット
    小林幸子vn  スヴァンチェ・タウシャーvn
    山碕智子va  斎藤千尋vc
    

  メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第1番 変ホ長調 Op.12

           弦楽四重奏曲 第6番 ヘ短調 Op.80

   《休憩》

  メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.13
  
   《アンコール》
   メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 Op.44-1 から 第2楽章 メヌエット
   
   
最後に予習について、まとめておきます。

メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲を予習したCDは以下です。

 エマーソン弦楽四重奏団 メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲全集 2004年4月 ニューヨーク セッション録音

流石にエマーソン弦楽四重奏団、美しくて、完璧な演奏です。



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ロータス・カルテット改めロータス・トリオ?の最高のモーツァルト(ディヴェルティメント K.563)@鶴見サルビアホール 2020.10.22

本当はロータス・カルテットが4人揃って来日し、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全曲のチクルスをやってくれる筈で楽しみにしていました。しかし、コロナ禍のため、日本人3人だけの来日となり、弦楽四重奏曲の演奏はできず、弦楽三重奏曲の演奏となりました。弦楽三重奏曲は3声となってしまうため、古典派、ロマン派の時代を通じて、極端に曲が限られ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトくらいに限られます。sarai自身、CDでもはっきりと聴いた覚えはありません。ただ、調べると、所有するCD、LPにはありました。その珍しい曲に接する貴重な機会になります。

ロータス・カルテットは今や、saraiが愛好するカルテットのベスト3にはいります。たとえ、トリオの演奏になっても流石の演奏を聴かせてくれます。トリオだと、なぜか、立奏なんですね(もちろん、チェロは着席)。
前半はベートーヴェンの弦楽三重奏曲。ベートーヴェンは若いころに作品9の3曲を書いて、このジャンルの作曲はやめて、弦楽四重奏曲に打ち込みます。今日はその中の1曲。Op.9-1です。
ロータス・カルテットの3人の演奏は見事ですが、はっきり言って、この曲は物足りません。やはり、3声では、ベートーヴェンの真骨頂が活かされない感じです。ベートーヴェンが作品9の3曲だけ書いて、このジャンルから撤退したことが分かるような気がします。西洋音楽の基本はやっぱり、4声以上なのねって実感させられます。バロックのトリオソナタは通奏低音が入りますから、実際は4声以上の音楽です。

後半のモーツァルトのディヴェルティメント K.563は同じ弦楽三重奏ですが、これはベートーヴェンと違って、とても充実した作品です。では、3声だから表現力がないというわけではないのですね。このモーツァルト晩年(モーツァルト32歳、3大交響曲の直後に作曲)の名作をロータス・カルテットの3人が最高の演奏で聴かせてくれます。第1楽章の豊かな響き、そして、第2楽章の哀愁のあるアダージョ。うっとりりと聴いていると、第3楽章の美しいメヌエットの後、第4楽章の美しい(懐かしい)メロディーの演奏が始まります。そして、この楽章の後半、とても熱く、高揚した音楽に上りつめていきます。虚を突かれた感じで、圧倒されます。この楽章で終わっても大変、感動したでしょう。第5楽章はまたメヌエット。その名の通り、流麗で踊り出してしまうようなノリの良い演奏です。気持が昂ぶります。最後の第6楽章はそよ風を思わせる清々しい音楽です。《フィガロの結婚》のそよ風のデュエット(手紙の二重唱)を想起します。saraiが名づけると、そよ風のトリオです。なんとも心地よい演奏に感銘を受けます。結局、後半の3楽章がとても素晴らしい演奏で大変、魅了されました。saraiの不明により、こういうモーツァルトの傑作を聴き逃がしていました。言い訳けになりますが、ディヴェルティメントという名前がいけませんね。初期の軽い喜遊曲と同じような曲だと誤解してしまいます。晩年の室内楽の傑作のひとつです。

やんやの喝采に応えて、アンコールはベートーヴェンの弦楽三重奏曲 第4番 ハ短調 Op.9-3から、スケルツォです。これはとても短い曲ですが、充実した曲です。これなら、今日の本編はこのハ短調の曲をやってくれたほうがよかったかなと思いました。それにしても、ロータス・カルテットの演奏は素晴らしい。次回は第2ヴァイオリンのマティアス・ノインドルフも来日し、4人揃っての演奏を期待します。

今日のプログラムは以下です。

  弦楽三重奏:ロータス・カルテット
   小林幸子vn   山碕智子va   斎藤千尋vc

   ベートーヴェン:弦楽三重奏曲 第2番 ト長調 Op.9-1

   《休憩》

   モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563

   《アンコール》
    ベートーヴェン:弦楽三重奏曲 第4番 ハ短調 Op.9-3 より、第3楽章 スケルツォ


最後に予習について触れておきます。
1曲目のベートーヴェンの弦楽三重奏曲 第2番は以下のCDを聴きました。

 トリオ・ツィンマーマン [フランク・ペーター・ツィンマーマン (Vn)、アントワーヌ・タムスティ (Va)、 クリスチャン・ポルテラ (Vc)]
    2010年7、8月録音/旧ストックホルム音楽アカデミー、2011年8月録音/ポツダマー・マイスターザール (ベルリン)

演奏はよいのですが、曲が単調でやや退屈な感じです。聴いたのはOp.9-1のみです。Op.9-3ならば、感想が異なるかもしれません。


2曲目のモーツァルトのディヴェルティメント K.563は以下のCDを聴きました。

 ギドン・クレーメル、キム・カシュカシアン、ヨーヨー・マ 1984年録音

このCDはアダージョとフーガ K.546(弦楽四重奏) とカップリングしたCDですが、両曲とも優れた演奏。とりわけ、ディヴェルティメント K.563の第1楽章 アレグロと第2楽章 アダージョが際立って素晴らしい。



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ロータス・カルテット:驚きのアンコール@鶴見サルビアホール 2018.2.13

一昨日、ロータス・カルテットのコンサートでベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲の2大傑作、Op.131とOp.132を聴いたところですが、今日はある意味、ぐっと軽く、ハイドン、シューマン、メンデルスゾーンのプログラムでした。ところがやはり、ロータス・カルテットは考えていることが違います。なんとアンコール曲にベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲のもうひとつの傑作、Op.130という超弩級の作品を持ってきます。それもとりわけ美しいカヴァティーナです。もちろん、素晴らしい演奏でした。これで昨年のベートーヴェン・チクルスのうち、主要な後期作品を復習した感じです。

前半のハイドンは古典的な雰囲気を残しつつも深みのある演奏で惹き込まれました。続くシューマンは厚い和声をたっぷりと味わわせてくれて、ロマン派の醍醐味を楽しみました。ここまでが助走です。

後半のメンデルスゾーンは素晴らしく美しい演奏です。こんな美しい音楽があっていいのかと思わせるような見事な演奏を聴かせてくれました。とても18歳の青年が作曲したとは思えない完成度の高い作品です。しかし、そんなsaraiの思いを覆してくれたのがアンコールのベートーヴェンです。真に美しい音楽とは何かをロータス・カルテットは語りたかったのでしょうか。カヴァティーナは美しさの極致の音楽ですが、それ以上に深い思いがこめられた最高の音楽です。ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲の中でも最も美しい音楽と言っても間違いないでしょう。ロータス・カルテットの演奏は深くて美しい表現の響きでホールの空間を満たしてくれました。結局、このアンコール曲を聴くために本編の3曲を聴いていたような感じです。頭に残ったのはカヴァティーナの美しい旋律だけです。そういうわけで、本編の演奏は頭から一掃されたので、本編の感想はほとんど書けませんでした。悪しからず・・・。

今日のプログラムは以下です。

  ロータス・カルテット
    小林幸子vn  マティアス・ノインドルフvn
    山碕智子va  斎藤千尋vc

   ハイドン:弦楽四重奏曲第34(27)番 ニ長調 Op.20-4 Hob.III:34
   シューマン:弦楽四重奏曲 第2番 ヘ長調 Op.41-2

   《休憩》

  メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.13

   《アンコール》
    ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 Op.130より、第5楽章 カヴァティーナ Adagio molto espressivo


最後に予習について触れておきます。
1曲目のハイドンの弦楽四重奏曲第34(27)番 ニ長調 Op.20-4 Hob.III:34は以下のCDを聴きました。

 エンジェルス四重奏団

古典の作品を宮廷音楽風に美しく演奏していましたが、少し残響が多過ぎる録音だったのが気になりました。

2曲目のシューマンの弦楽四重奏曲 第2番 ヘ長調 Op.41-2は以下の2枚のCDを聴きました。

 メロス四重奏団
 グリンゴルツ四重奏団

意外にメロス四重奏団の演奏は重くて、もう一つ。グリンゴルツ四重奏団はシューマンのロマンが感じられる美しい演奏でした。とりわけ、第4楽章が見事です。

3曲目のメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.13は以下の2枚のCDを聴きました。

 エマーソン・カルテット
 エベーヌ・カルテット

エマーソン・カルテットはさすがにとっても美しい演奏です。エベーヌ・カルテットはぎょっとするくらい個性的な演奏ですが、とても惹き込まれてしまいました。素晴らしい演奏です。エベーヌ・カルテットのほかのCDも聴いてみたくなりました。


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ロータス・カルテット:ベートーヴェン後期弦楽四重奏曲の2大名作を聴く@鵠沼サロンコンサート 2018.3.13

昨年のロータス・カルテット ベートーヴェン・サイクル 2017の最終コンサートと同じプログラムの公演です。あのコンサートは本当に凄かった!生涯に数回というレベルのコンサートでした。今日のコンサートはさすがにあのコンサートの再現とはなりませんでしたが、素晴らしく、美しいアンサンブルに聴き入りました。多分、昨年との違いは昨年はベートーヴェン・サイクルの最終日の演奏の高揚だったということと昨年は極上の響きの鶴見サルビアホールだったことに対して、今回は小さなレストランのサロンコンサート会場だということでしょう。今回は落ち着いた響きが聴けて、それはそれでよかったんですが、感動的な思いには至りませんでした。そんなものですね。

前半の弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 Op.132は5楽章から成るアーチ型の構造の作品ですが、真ん中の第3楽章の祈りにも思える音楽も心に響きましたが、それ以上に第5楽章の物悲しい調べが心に沁みました。圧倒的な美しさが耳から離れませんでした。

後半の弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ長調 Op.131はベートーヴェンが作り出した最高の音楽です。第1楽章から哀しみに満ちた音楽が続きます。圧巻だったのは最後の第7楽章です。第7楽章の終盤は人間ベートーヴェンが力を振り絞って前に向かって進んでいく姿が表現されます。力強い人間の歩みではありますが、そこには哀しさも強く滲んでいます。なぜか共感できるものがあります。人は苦しみや哀しみを背負っていても常に前に向かって進んでいかないといけません。これは人の運命であり、ミッションとも言えます。その先に何が待ち受けていたとしてもただひたすら進み続けるしかありません。そこに大きな哀しみがあふれ出します。ベートーヴェンが到達した最後の境地です。その究極の音楽がサロンの空間に流れます。素晴らしい音楽に感銘を受けます。そして、突然のフィナーレです。ロータス・カルテットの4人はいつも素晴らしい音楽を聴かせてくれます。

今日のプログラムは以下のとおりでした。

  ロータス・カルテット
    小林幸子vn  マティアス・ノインドルフvn
    山碕智子va  斎藤千尋vc

  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 Op.132

   《休憩》

  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ長調 Op.131


アンコールはなしです。この2曲を演奏した後にアンコールで弾ける曲はないそうです。それはそうですね。十分、聴かせてもらいました。また、2日後にはまた、鶴見サルビアホールでロータス・カルテットの演奏を聴かせてもらいますから、それを楽しみにしましょう。

最後に予習について触れておきます。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲 第14番と第15番は以下の3つのセットを聴きました。

 ブッシュ弦楽四重奏団 1936年(第14番) 1937年(第15番) ロンドン、アビーロード
 リンゼイ弦楽四重奏団(リンゼイズ) 1回目(1980年代) ロンドン
 グァルネリ弦楽四重奏団 1987年~1991年、ニューヨーク、アメリカ文芸アカデミー

ブッシュ弦楽四重奏団は最高の演奏。リンゼイ弦楽四重奏団はそれに迫る演奏です。グァルネリ弦楽四重奏団も素晴らしいですが、前者ほどではありません。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
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06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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