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パリでトランジット中

出発日には慌ただしく1日が過ぎ、ブログもアップできませんでしたが、あたふたしながらも、何とか最低の準備は終えて、無事に羽田からの深夜便に飛び乗って、現在、パリのシャルル・ドゴール空港の待合室で空港のフリーWIFIに接続して、ネットしているところです。飛行は順調だったと言いたいところですが、途中、気流が悪いところがあって、滅茶苦茶揺れて、耐えきれないほどでした。もっとも耐えきれなくてもどうしようもありませんけどね。じっと目をつむって、寝たふりをするだけです。
これから、ウィーン行に乗るためにF49ゲートでやっと明るくなってきた朝の光を受けています。

さて、昨日の出発日は最後の準備。ベルギーのブリュッセルでの準備です。最低限、美術館のチェックは欠かせません。計画ではブリュッセルカードを購入すると、すべての美術館がフリーになるので、22ユーロの24H券をゲットするつもりでした。しかし、ブリュッセル王立美術館のサイトに行くと、日時予約でき、かつ、シニア券が6ユーロ(通常は8ユーロ)でゲットできることが分かったので、即、これに変更。ルネ・マグリット美術館もブリュッセル王立美術館の1部門なので同様です。
さらに鉄道チケットもレイルパスを購入予定でしたが、シニアの往復チケットを購入する方向にチェンジして、すべて、ネットで購入・プリントアウト。かえって、安上がりになりました。

最後の仕上げはパリでの移動のチェック。タリスで到着する北駅からホテルへのメトロの移動を確認し、さらに帰国便に乗るシャルル・ドゴール空港へのアクセスを時刻表でチェックして、何とか、完了。

まあ、こんなところで、あとで出たとこ任せですね。

幸い、パリの天気はよさそうです。ウィーンではさっそく、ドナウのヴァッハウ近くの町に出かけますが、気持ちよく散策できそうです。

では、これから、現地報告を続ける予定なので、お楽しみに。


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ドナウの町デュルンシュタインで美味しいランチ

旅の1日目はウィーンです。今回は羽田発の深夜便でパリ経由でウィーンに入ったので、到着は朝の9時。とりあえず、ホテルに荷物を置いて、電車でドナウ川のヴァッハウ渓谷の町、デュルンシュタインを訪問。一番のお目当ては白ワイン。ヴァッハウの白ワインは美味しいんです。
ということで、ウィーンからトラムと電車とバスを乗り継いで1時過ぎにデュルンシュタインに到着。早速、ドナウ川を望む修道院を改装したレストランで豪華ランチをいただきますが、もちろん、そのレストランの名前の付いたヴァッハウ産の白ワイン(リースリンク)をいただきました。ドナウ川に乾杯!

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天気が急変し、ランチを頂いているときはドナウ川に強い雨。長いランチを終えるときには雨も止み、美しいドナウ渓谷を見晴台から望むことができました。

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ワイン畑のまわりを散策していると、その先にデュルンシュタインの町の古い修道院の尖塔と山の頂にはリチャード獅子心王が幽閉されていた古城がくっきりと見え、これもまた美しい風景です。

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ホテルでいただくつもりでワイナリーでヴァッハウの白ワインを買い求め、満足感と旅に初日の疲れで帰りに散策予定のクレムスの町は通り過ぎるだけにしました。
明日からは音楽三昧の日々です。体力温存で今日は早く休みましょう。


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ウィーン散策はカールス教会から

今日からはウィーンで音楽三昧の日々。まずはダブルでコンサートを聴きますが、その前にウィーンの街をぷらっとします。
いつも見ているだけで近づいたことのないカールス教会に行ってみます。工事中だった名残の骨組みがそのままで工事用のエレベーターでドームの尖端まで登れます。

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ドーム尖端の光取り入れ用の窓からはウィーンの街が見渡せました。正面に見えているのはウィーン楽友協会の建物です。展望用ではない網目のガラス窓なので透明度が今一つです。

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そのあと、路地歩きしながら、ベルヴェデーレ宮殿に行き、恒例のタッチです。何にタッチかは当ブログの読者ならば、ご存じですね。恥ずかしいので、あえて、写真は掲載しません。(撮影はしましたよ)

その後はヤンソンス指揮ウィーン・フィルのマーラーとブロムシュテット指揮ウィーン交響楽団のニールセンの素晴らしい演奏に感動。別記事でアップ済です。

明日もダブルでコンサートとオペラ。我ながら好きですね。


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ウィーンのランチはバイスルで

今日もダブルでコンサートとオペラ。11時からのヤンソンス指揮ウィーン・フィルのマーラーを聴き、感動を新たにします。楽友協会のバルコン・ロジェ(2階席)の見下ろすようなところで聴いた音響は強烈でした。

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その後、旧市街にあるウィーン料理のレストラン(バイスル)でランチ。名店ミューラー・バイスルです。予約していきましたが、店内はがらがら。美味しい料理のお店ですが、目立たない通りにあるからでしょうか。また、シュパーゲルをいただきましたが、ターフェルシュピッツが絶品でした。

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その後、腹ごなしの散策。今日はベルヴェデーレ宮殿の先にある公園を散策し、公園内の研究所エリアを歩き、巨大なオーストリア・テレコムの通信塔まで足を延ばしました。通信塔は見上げるだけで、内部は公開していないので、残念ながら上れません。

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夜は国立歌劇場でイギリスの新鋭作曲家アデスのオペラ《テンペスト》を聴きました。ファンタスティックで面白い作品でした。

明日も夜は国立歌劇場でオペラを聴きます。


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ウィーンの温泉探訪

ヨーロッパの温泉にもはまりつつありますが、いつも滞在しているウィーンにも温泉があるようなので、今日はそこを訪れてみます。
テルメ・ウィーンTherme Wienです。ウィーン南部のオーバーラー地区にあります。オーバーラーと聞いて、ウィーン通の方ならば、思い出すはずなのがカフェ・コンディトライ・オーバーラーですね。このカフェ・コンディトライの発祥の地です。
トラム、地下鉄、バスを乗り継いで、テルメ・ウィーンに到着。まず、そこのカフェ・コンディトライ・オーバーラーでランチをいただきます。ランチのメインはシュニッツェル。何度食べても美味しいですね。

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ランチの後、隣接する巨大な温泉施設に入場。

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ここからは写真なし!
まず、1階にある屋内と屋外の温泉プールに浸かります。混浴ですが、水着着用なのはお決まりのコース。1時間ほど、色んなプールを楽しんだ後、いよいよ、2階のサウナに向かいます。ここは珍しく、混浴のほか、女性専用、男性専用もありますが、saraiと配偶者は迷わず、混浴へ。もちろん、すっぽんぽんです。面白く、楽しい体験をしました。いずれ、詳細編で詳しくレポートしますので、読み逃さないように、当ブログを毎日チェックしてくださいね。

夜はまたオペラ。国立歌劇場で20世紀ドイツの作曲家ヒンデミットのオペラ《カルディヤック》を聴きました。金細工に文字通り命をかけた変質狂の職人カルディヤックと扇動されやすい一般大衆の絡みを描いた今日的なテーマでもある作品が古典と前衛の入り混じった美しい音楽で彩られたものでした。

明日はウィーン・フィルを聴きます。ウィーン滞在も残り少なくなってきました。


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ウィーンの街歩きはアンナ小路から

今日のウィーン街歩きはケルントナー通り近くの路地歩き。いつも歩いているようで、見過ごしている路地や教会を覗きます。
まずはマルタ騎士団教会。そして、アンナ小路、ヒンメルプフォルト小路、バル小路を抜けて、フランツィスカーナー教会に至ります。アンナ小路には、通りの名前の由来になったアンナ教会があります。小さいけれども、静かで美しい内部空間が広がっていました。

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フランツィスカーナー教会からはヴァイブルグ小路を歩き、いったんケルントナー通りに戻り、お昼時なので、グラーベンからドロッテア小路に入り、ラインターラー・バイスルで超美味しいランチをいただきました。
これはシュルターシェルツル(牛肉の煮込み)です。鍋の中にある素晴らしいビーフ・コンソメスープが素晴らしいです。

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ランチの後は再び街歩き再開。ジンガー通り沿いにはドイツ騎士団教会があります。ドム小路からシューラー通りを抜けると、聖シュテファン大聖堂に至り、街歩きは終了。

夜は楽友協会で3回目のマーラーをウィーン・フィルの圧倒的な演奏で感動して、今日の日程は完了。素晴らしい1日でした。

明日は実質、ウィーン最後の1日。さて、どう過ごしましょう。


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ウィーンの街歩きはヘレン通りから

今日のウィーン街歩きはヘレン通りからの路地歩き。
まずはフォルクスガルテンで終わりかかってるバラの花を見て、ミノーリテン教会からヘレン通りへ。ショッテン教会、カフェ・ツェントラルを経て、ミャエル広場へ。そこから、アム・ホーフ広場、クレント小路を抜けて、トゥーフラウベン通り。ベルクの住居を眺めます。明日は彼の遺作オペラ《ルル》を見ますからね。そして、アンカー時計の正午の音楽を聴きながら、ランチを食べるパラチンケンプファンドルへ。ランチは美味しいパラチンケンをいただき、ついでにデザートもパラチンケン。

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ランチの後、シュヴェーデンプラッツまで歩き、今日の散策は終了。リング通りを突っ切る散策になりました。そこからはトラムを乗り継いで、ホテルに戻ります。リング通りを走るトラムから、ベルゼ(証券取引所)の建物を眺めます。オペラ《ルル》の中で殺される前にシェーン博士が向かうのが、このベルゼなので、見ておかないとね。

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夜はフォルクスオーパーでオペレッタ《伯爵夫人マリッツァ》の充実した公演を見て、今日の日程は完了。これでウィーンの日程も完了です。

明日はアムステルダムに飛んで、3度目の正直で遂に国立美術館でフェルメールを見ます。そして、夜はオペラ《ルル》です。


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アムステルダムで早速、美術と音楽の楽しみ

今日はウィーンを朝の便で発って、アムステルダム到着。空港からバスでアムステルダム市内のホテルに移動。空港でOVチップカールトに何とかチャージしましたので、バスもトラムもこのプリペイドカード一つで乗れて便利です。

ホテル近くのシーフードレストラン、Seafood Barで美味しいランチをいただきました。

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その後、念願の国立美術館でフェルメールやレンブラントに対面。美術館内は写真撮影OK。これはフェルメールの最高傑作の《牛乳を注ぐ女》。

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つい、時間を忘れて、見入ってしまいました。お蔭でホテルで休む間もなく、夜のオペラ《ルル》に出かける羽目に。それでも、長時間のオペラは素晴らしいオーケストラと歌手のアンサンブルで感動しました。


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オランダの古都ハーレムとライデンで路地散策

今日は1日、観光モード。アムステルダム近くの古都を巡ります。

アムステルダム中央駅からICで15分でハーレム中央駅に到着。駅のコーヒーショップでおどけたスタッフとじゃれあいながら、カプチーノをいただきます。さて、歩いて10分ほどで町の中心のグローテ・マルクト広場。ここにあるツーリスト・インフォメーションの綺麗な英語を話すおばさんに何かとお世話になります。聖バフォ教会を見て、フランス・ハルス美術館へ。街並みはレンガ壁の建物が美しく、まるでフェルメールの世界。ただ、通りに駐車している車が景観のさまたげになっています。路地裏などの車の入れないところはとても美しいので、時間をかけて綺麗な路地を歩くことがこの町を楽しむ秘訣です。

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フランス・ハルス美術館で美術鑑賞の後は、美しい運河沿いを歩きます。

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その先にあるJopenビール醸造所直営のビアホールで美味しいビールとランチ。

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ビールでふらつく足でハーレムの残りの観光を済ませ、ハーレム中央駅へ。
ここからはライデンの町に向かいますが、予定していた鉄道移動はやめ、バスに乗りましょう。駅前のバスターミナルでライデン行を探すと、5分後のバスがあります。これに飛び乗って、saraiはビールの酔いでぐっすり。配偶者は車窓を楽しんだようです。チューリップで有名なキューケンホフのあたりを通った筈ですが、この時期、チューリップはすっかりと終わっています。

ライデンはとても大きな町です。レンブラントが生まれ、シーボルトが住んだ町で、ライデン大学もあります。おりしもこの日はライン川(と言っても運河そのもの)にぎっしりとボートが並び、大騒ぎ。運河祭りでしょうか。古都の雰囲気が感じられなかったのは残念でした。

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明日はユトレヒト音楽祭に出かけます。この時期、アムステルダム周辺はお祭りが多いのかな。


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ユトレヒトの1日・・・運河の街を堪能

今日はアムステルダム中央駅から25分ほど鉄道に乗って、ユトレヒトで1日遊びます。

ユトレヒトはオランダ第4の町。大きな町ですが、コンパクトにまとまった町で市街地の中心から端まで15分ほどで歩けます・・・とツーリスト・インフォメーションのおばさんに紹介されました。今回訪問した目的はユトレヒト室内音楽祭でコンサートを2つ聴くことです。この音楽祭はユトレヒトが誇る美人ヴァイオリニストのジャニーヌ・ヤンセンが監督を務め、コンサートでも活躍。彼女の出演するコンサートを聴きます。そのコンサートについては別記事でアップ済です。間近に見たヤンセンは美人でスタイル抜群、ヴァイオリンも見事でした。

コンサートの合間はオランダ在住のお友達と久々に再会して、街を散策。
まずはユトレヒトを代表する5つ星ホテル、グランド・ホテル・カレルVで軽いランチ。軽いという意味は、そんなにお高くない料金のランチをいただくということです。このホテルの本格的なレストランでランチするとsaraiは破産します。これがお高くないランチのシーザー・サラダ。一緒にホテル特製のビールもいただきます。

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ランチの後は運河沿いを散策。ユトレヒトの運河は水面と道の段差が大きく、その段差に運河沿いのレストランやカフェが並んでいます。ここでお茶しましょう。気持ちのよい空間が広がっています。目の前の運河は様々なボート、カヌー、遊覧船が行きかいます。

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ゆったりとお友達と会話を楽しみました。コンサートに向かう途中、運河のボート上で器用に手回しオルガンとホルンを吹く老人がいました。なかなか、音楽性に優れた《月の光(ドビュッシー)》でした。

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運河の街ユトレヒトでゆったりと1日を音楽とおしゃべりで過ごし、また、アムステルダムに戻ってきました。アムステルダムも明日で実質的に終了です。また、美術と音楽に埋没します。


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アムステルダムの最終日は音楽と美術に耽溺

今日はアムステルダムの最終日。お昼過ぎからは2度目のオペラ《ルル》を聴きます。実は前回、オペラ《ルル》を聴きに行って、そこでプログラムを見ていて、今日の開演時刻が1時半であることに気が付いて、大パニック。ずっと、夜の7時開演だと誤認していました。既にお昼は市立美術館に予約を入れていました。

今日は予定変更して、午前中にゴッホ美術館と市立美術館を駆け足で見ることにします。
ゴッホ美術館は既に朝1番の9時からの予約を入れてありますので、その予定を順守。チケット購入の行列を尻目にさっと入館。

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ここには以前来たことがありますが、その後、大改装されました。中の様子はずいぶん変わりました。ゴッホの後期作品の展示が減ったような気もしますが、おおむね、展示は分かりやすくなりました。ゴッホ以外の作品の展示がされるようになりました。ゴッホのお友達の作品などです。とりわけ、ルドンの2作品が素晴らしく、じっと見入ってしまいました。特に木の下のブッダを描いた作品はブッダの周りに描かれた花々も美しく、ルドン独特の色彩感覚に感銘を受けました。ルドンのファンになってしまいそうです。

ゴッホ美術館はそこそこに切り上げて、お隣にある市立美術館に移動。予約時間前でしたが、空いていたので、何にも言われずに入館。予約時間が違っていることは気づかれなかったのかもしれません。ここは嬉しいことに写真撮り放題。マティス、ピカソ、シャガール、モンドリアンなどの名作がずらっと並び、壮観です。アムステルダムの美術館では一押しです。国立美術館のフェルメール、レンブラント、ゴッホ美術館のずらっと並ぶゴッホも見ものですが、この市立美術館が一番楽しめました。

急いで見たので、オペラに行く前にランチの時間も取れます。市立美術館に併設するレストランは非常に充実しています。何と味噌ラーメンまでありました。

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それと生ガキを半ダース。名物のクロケットもいただきます。

トラムを乗り継いで移動して、無事、1時半からのオペラ《ルル》も鑑賞。今日も素晴らしい演奏でした。おまけに終演後、美人ソプラノのモイツァ・エルトマン(主役のルル)とサイン会でお話しして、一緒に写真に収まるという嬉しいこともあり、saraiは有頂天。単純ですね。握手もしましたよ。
これはカメラ目線でこちらを見てくれているエルトマン。右に座っているのは共演のラルモア。

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気分的にこのままホテルには帰れないので、レンブラント広場のアイリッシュ・パブでビールで気炎を上げました。フィッシュ・アンド・チップスも美味。
広場には、レンブラントの《夜警》の銅像もあり、フランス・バニング・コック隊長としっかりと握手させてもらいました。握手癖がついたかも。

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よい1日でした。明日からはベルギーの旅開始です。アントワープからゲント(ヘント)に周ります。


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フランダースめぐりスタート

アムステルダムを発って、初乗車のタリスでまずはフランダース最大の町アントワープからベルギーの旅をスタート。
アントワープの地下プラットホームからエスカレーターで上っていくと、美しいアントワープ中央駅の装飾が見えてきます。いったん、荷物をコインロッカーに放り込んで、駅舎をうろうろと見てまわります。まるで大聖堂のような輝きがあります。

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町の大通りを歩いて、本物のノートルダム大聖堂に向かいます。うっ、これは天を突き刺すような巨大な尖塔です。
これはフロン広場のルーベンスの銅像とノートルダム大聖堂です。

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大聖堂の内部見学は12時半からということで先に市庁舎のあるグローテマルクト広場を見に行きます。広場の真ん中にはブラボーの噴水。アントワープの町の名前の由来になっている巨人の手をつかんで川に投げ入れる像です。広場の周りは豪華な市庁舎やギルドハウスが立ち並びます。

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シュヘルド川を見に行きましょう。とても広い川です。この川の水運がアントワープの繁栄の力となったんですね。
ちょっと疲れたので、大聖堂近くのチョコレート飲料専門店で冷たいものをいただきます。美味しいんですが、甘いこと、この上なしです。
もうとっくに大聖堂の内部公開は始まっているでしょう。大聖堂内部は贅沢な装飾。ルーベンスの《キリスト降架》はさすがに素晴らしい。

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ということでアントワープ見物はこれにて終了。
中央駅から電車に乗って、ゲントに向かいます。ゲントのお宿はボートハウス。そこでゆったりしていたので、旅の目的のゲントの祭壇画《神秘の子羊》の閉館時間になってしまい、今日は見られずに残念。明日の朝一番に見に行きましょう。旧市街の壮大な建築群に圧倒されながら、レイエ川に向かいます。

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川のほとりを歩いていると、クルーズ船に無性に乗りたくなり、乗り場に行くと、これも今日は終了とのこと。あきらめきれずにほかのクルーズ船を探すと、1か所だけ、まだ、乗れるところを発見。多分、今日、ゲントで最後のクルーズ船だったでしょう。たっぷりとクルーズを堪能。

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最後はベルギービール2軒はしごででへろへろに。ボートハウスにふらふらと配偶者と手をつないでもらって辿り着き、ベッドに倒れこみました。充実した1日でした。

明日こそ、旅の目的の《神秘の子羊》をたっぷりと鑑賞しましょう。


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ベルギー・ゲントで《神秘の子羊》に感動!

今日は朝一番でゲントの聖バーフ大聖堂の祭壇画《神秘の子羊》を見ました。今回の旅の目的はこの《神秘の子羊》を見ること。想像通りの素晴らしい作品でした。ファン・エイク兄弟が描いた油彩画は完璧な出来栄え。画面上でじっとこちらを見つめる子羊の姿は神々しいとしか表現できません。聖母マリアやキリストも実に細密な表現で、これが油彩画の初期の作品とは信じられません。フランドル絵画を代表するだけでなく、西欧絵画の最大傑作と言っても過言でありません。現在、修復作業中ですが、パネルを順番に修復しているおり、現在は扉の裏側のパネルを修復中。表側の9枚のパネルは普通に展示されていて、ラッキーでした。修復中の様子はゲント美術館で見ることができました。ゲント美術館は旧市街の中心から離れているため、トラムでゲント・セント・ピータース駅まで行き、そこから歩きました。地図を見ながら探していると、犬を連れて散歩しているおじさんが親切に案内してくれたために迷わずにすみました。犬も先に立ち、案内してくれました。ありがとう!

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旧市街に戻って、フランドル伯居城からのゲントの3塔+1塔の眺めも最高。絶景でした。

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ランチは鍋にいっぱいのムール貝とベルギー・ビール。ベルギー名物のフライドポテトもいただき、満足。

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夜はゲント・オペラ劇場でフランダース・オペラ(ゲントとアントワープが本拠地)でオペラ《フィガロの結婚》を聴きました。極上の出来栄えに満足。満月のゲントの町を歩いて、ボートハウスのホテルに無事、帰着。

明日はブルージュに移動します。


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ブルージュで運河クルーズと美術館巡り

ゲントのボートハウスホテルで朝食をいただき、すぐにチェックアウトして、荷物を引っ張って、最寄りのゲント・ダンポールト駅まで歩きます。ほんの10分ほどです。海水浴に向かう大勢の子供たちと同じ電車に乗って、ブルージュに移動。

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ブルージュの駅構内にあるツーリスト・インフォメーションでブルージュのシティ・カード3日券と公共交通機関3日乗り放題チケットを購入し、駅前から11番のバスで旧市街の中心地マルクト広場の先の停留所ウォールストラアートまで移動。そこから、運河に面するホテルはすぐそこでした。事前にGOOGLEストリートビューで何度もホテルのレセプションまでの移動をチェックしていたので、初めての場所とは思えないほど頭にしっかりと画像が焼き付いています。
荷物を預けて、シティ・カードで運河クルーズ。ボートに乗って、30分ほどでブルージュの町のほとんどを体験。

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次はグルーニング美術館でヤン・ファン・エイクの名画『ファン・デル・バールの聖母子』と対面。昨日の《神秘の子羊》と同様に実に細密な表現に驚かされます。

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続いて、聖ヨハネ施療院でメムリンクの名画の数々と対面。なかでも《聖ウルスラの聖遺物箱》はベルギー7大秘宝の一つとされる素晴らしい美術品です。

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ともかく、今日のブルージュは絶好の好天でとても暑く、これまでの旅の疲れもあって、ここでホテルでお昼寝休憩。部屋の窓から運河を見おろしながら、惰眠をむさぼります。夕方を過ぎても一向に暑さは尋常ではありませんが、夜7時半ころに近くのレストランに食事に出かけます。あたりはまだまだ明るい日差しです。昨日に続き、また、ムール貝(今日はブルージュ・ビール蒸し)とベルギー・ビール。これが癖になっています。美味しいですからね。
これでブルージュの1日目はおしまい。今日は久々に楽をしました。

明日は北海に面したオステンドの近くの小さな町にあるポール・デルヴォー美術館を訪ねます。


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北海沿岸はビーチ花盛り

今日はブルージュから電車に乗って、北海沿岸の港町オステンドに遠征。と言っても、電車でわずか15分です。そこからは北海の海岸線を走るトラムで1時間。北海の小さな町シント・イデスバルドを訪れます。目的はベルギーのシュールレアリスト、ポール・デルヴォーの美術館です。小さな町の小さな中心地から綺麗な住宅地へ歩いて、ひっそりとポール・デルヴォー美術館が佇んでいました。

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訪れる客もほとんどいなくて、充実したコレクションを配偶者と2人で独占しました。ここはデルヴォーがアトリエにしていた建物です。その建物にデルヴォーの初期から晩年に至る作品群が展示され、さらに彼の列車模型や骸骨といった収集品も展示され、彼の生涯を概観することができます。デルヴォーのファン、シュールレアリズム好きは行かなくてはいけないような聖地とも言えます。展示を見た後は併設した可愛いカフェで一休み。何故か、カフェには数組の客がいました。カフェだけに立ち寄る人もいるのかな。カフェで休んでいるうちに突然の雷雨も通り過ぎ、北海のビーチに向かいます。途中にあった魚屋さんでニシンの酢漬けの玉ねぎのみじん切りのせとマグロときゅうりの海苔巻を調達し、ビーチでいだきました。とても美味。北海の海の幸はなかなかです。

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わずかな人たちが美しいビーチで泳いだり、水際を歩いたり、思い思いの楽しみに打ち興じています。北海のビーチ、初体験です。

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また、トラムに1時間乗って、オステンドの町に戻り、そこのビーチものぞきます。ここはたくさんの海水浴客で賑わっています。夏のバカンスの中心地なんですね。港を歩くと、魚料理の屋台が並んでいたので、夜の食べ物をゲット。鍋でぐつぐつ煮ているものがあるので何かと思ったら、エスカルゴとのこと。2ユーロのエスカルゴはとても美味しく、配偶者とスープの奪い合い。

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電車でブルージュに戻って、夕方の涼しさの中、美しい街並みを散策。やはり、運河の風景は美しい。

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配偶者は歩き疲れて、ホテルでぐったり。ごめんなさい。
その後、復活した配偶者とささやかな夕食。部屋の窓からの眺めは格別です。暮れなずむ夕暮れの運河の風景はとても幻想的な美しさ。美しい夕暮れ・・・感動的です。

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明日もブルージュの街歩きを楽しみ、夕方にはブリュッセルに向かいます。


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ブルージュの街歩きを満喫

今日は早めに起きて、朝食前にブルージュの街歩き。朝は人通りが少なくて、気持ちよく散策できます。ヨーロッパの観光地はどこでもそうです。一昨日から配偶者の強い提案がありました。ブログに掲載する写真も人影のない、いい写真が撮れます。

まずはホテル前の運河からスタート。

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運河沿いにひとしきり歩きます。運河クルーズで巡ったコースの復習です。運河にかかる苔むした石橋の美しさこそがブルージュの華と言えます。

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次にブルグ広場、マルクト広場、シモン・ステヴィン広場と広場を巡って、市庁舎、聖血礼拝堂、鐘楼、救世主大聖堂、聖母教会を見て歩きます。ほとんどは何度も見たものですが、朝の静けさの中では印象が異なります。
これはまだ、観光客のいないマルクト広場にすっくと聳える鐘楼です。

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また、運河に沿って、ホテルに戻ります。運河と並木の織り成す美しさは朝ならではです。

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朝食後、今度はブルージュのシティ・カードをフル活用して、ブルージュ観光。
まずはマルクト広場の鐘楼に上ります。高さ83mの螺旋階段はとても厳しいですが、何とか上り終え、街の絶景を鑑賞。ブルージュの街並み、教会の塔、そして、はるか先にはフランドル平原まで見渡せます。

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意外に運河は建物の陰になり、あまり見えないのが残念です。

市庁舎、聖血礼拝堂、チョコレート物語(博物館)、聖母教会、ベギン会修道院と巡ったところで、疲れ切って、ダウン。ランチを兼ねた休息です。
息を吹き返して、最後に救世主大聖堂を見学して、ブルージュ観光を完了。

バスで駅に出て、電車でブリュッセルに向かいます。電車は混み合っていましたが、ファーストクラスのチケットを買っておいたお蔭でゆったりと座れました。オランダやベルギーは原則、国内移動電車は自由席しかありませんから、混み合いそうならば、少し張り込んでファーストクラスに乗るのが無難です。もっとも今回、オランダはすべてセカンドクラスに乗車しましたが、何とか座れました。ベルギーは基本、ファーストクラスに乗っています。

ブリュッセル南駅に着いて、ホテルに向かおうとしますが、駅構内が広く、様子が分からないお上りさん状態です。とりあえず、トイレで落ち着いてから、行動開始と思いましたが、駅の有料トイレの使用法であたふた。トイレの後、大きな画面のインフォメーション案内でおおよそのメトロの場所を見極めて、移動。何とかメトロ駅には到着するものの、チケット自動販売機に行列し、その使い方に苦戦しながらも何とかチケットをゲット。もっとも回数券を買えなくて、1回券の購入になりましたが、まあ、いいでしょう。次にメトロに乗ろうとしたら、逆方向のホームに入ったことに気づき、近くのお姉さんに正しいホームを教えてもらいます。いったん、チケットを自動改札に通しましたが、1回券でも1時間以内は乗り換え自由なので、再度、自動改札を通ることができました。何とか、メトロに乗って、ホテルの最寄駅に到着。地上に出ると、ホテルが見えたので、迷わずにホテルに到着し、ちょっとしたトラブルはありましたが、無事にチェックイン。4つ星のデザインホテルの美しい部屋は冷房が効き、快適です。今日はもう外に出ずに部屋でゆっくりしましょう。

明日はブリュッセル市内観光です。


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ブリュッセルは夜も燃えている

いやはや、ブリュッセルの暑いこと! 日本も顔負けの蒸し蒸しした暑さ。通りの温度計を見ると、34度。もう、真夏です。こんな日は美術館巡りに限ります。まずは配偶者が大ファンのベルギーのシュールレアリストのマグリットの家に行きます。なお、マグリット美術館は明日、予約を入れてあります。
ホテル前のメトロ駅で1日乗車券を買って、地上に戻ってトラムの94番に乗ろうとするけど、走っていません。どうやらガイドブックの情報が古くて、トラムの経路が変更になったようです。正しくは93番のトラムに乗ればいいことが停留所の地図で分かりました。ずいぶん、北のほうまで行って、最寄りの停留所で降りて、マグリットの家を探しますが道を1本間違えて、ぐるりと迂回。何とか番地表示を見て、見つけました。普通の家なので、見たって分かりはしません。ドアも閉まっていますが、ドアに何やらメッセージがあります。何故か、意味がするりと分かると思ったら、日本語でした。(日本語のほかは、フランス語、オランダ語、英語、ドイツ語)

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「ベルを2回鳴らせ」という指示に従うと、しばらくして、女性がドアを開けてくれました。ドアを入ったところで館内の細かい説明をしてくれて、入館料一人7.5ユーロを支払うと、2階から日本語の案内パンフレットを持ってきてくれました。ここはマグリットがまだ売れない頃に24年間借りていたアパートです。彼の生活が垣間見え、興味深い訪問になりました。それにしても、日本人対応がこんなにいいのは、余程、日本人の訪問者が多いのでしょう。マグリットは日本人受けがいいのですね。
次は評価する人もいるエクセル美術館に向かいます。93番のトラムと71番のバスを乗り継ぎ、最寄りのバス停に降り立ちますが、ここではたと当惑。案内表示もなく、右も左も分かりません。途方に暮れていると、配偶者が通りかかったマダムをつかまえて、何とか美術館へのルートを訊き出しました。半信半疑で教えられたほうに向かうと途中で案内表示があり、本当に美術館がありました。

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配偶者に感謝です。クノップフ、デルヴォー、マグリットというベルギーの画家の作品が見られたのでよしとしましょう。何故か、ロートレックの作品も揃っていて、得した気分。

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また、71番のバスに乗って、ブリュッセル中央駅に移動。そこから歩いて、有名ワッフル屋でベルギーワッフルのピスタチオアイスクリームのせ(チョコレートソース添え)を美味しくいただきました。ともかく暑いので、冷たいものがほしかったんです。

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元気を回復して、ブリュッセル一番の観光スポット、グラン・プラスへ行きます。大変な観光客です。市庁舎、王の家、ギルドハウスで囲まれた広場は豪華な雰囲気の広場。ジャン・コクトーが《豊穣なる劇場》と評したのが正鵠を射ていると感じます。当時、余程の富に恵まれて、官民一体で築き上げた一大建造物群だったのでしょう。

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感心しきりですが、お腹も空いてきました。
ここはブリュッセルの一番の名物料理ムール貝を有名レストラン、シェ・レオンに食べに行きましょう。広場から歩いてすぐです。ベルギーで3回目のムール貝、それにベルギービールをたらふくいただきました。満足です。

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これで今日の日程は完了。夜になってもブリュッセルの街は燃えたぎっています。早く、ホテルに戻って、エアコンを利かせた部屋で涼みましょう。

明日も美術三昧。王立美術館とマグリット美術館を訪問します。明日も暑そうです。


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ベルギー王立美術館で1日まったり・・・クノップフの名画に感動

今日はゆっくりとホテルを出て、11時の開館と同時にベルギー王立美術館に入館。お昼ご飯も含めて、5時まで滞在。実に6時間も鑑賞してしまいました。ベルギー王立美術館は古典美術館、近代美術館、マグリット美術館の3つのドメインに分かれていますが、地下通路で結合されているため、ずっと建物からは出ずじまい。その間、外では雨が降った模様ですが、まったく気が付きませんでした。また、館内はガンガンに冷房が効いていて、寒いくらい。暑い日にはこの美術館にこもるのが一番です。もっとも、今日は雨になったこともあり、昨日までの暑さは一段落。ようやく普通の陽気に戻ったようです。
美術館の探訪記はいずれ詳細編で報告します。まず、館内に入ると、素晴らしく豪華なエントランスホールが出迎えてくれます。

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古典美術館には、フランドル絵画、ベルギー絵画は粒よりの作品が展示されていました。ウェイデン、ブリューゲル、ボッス。さらにsaraiのご贔屓のクラナッハの素晴らしい作品もありました。このビーナスはクラナッハの全作品の中でも傑作の一枚です。

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ロヒール・ファン・デル・ウェイデンのピエタも素晴らしい作品。ヤン・ファン・エイクの作品にもひけをとらない優れた作品です。聖母マリアの悲しみの表現、聖母マリアの青い衣装と聖ヨハネの赤い衣装の対比の見事さも素晴らしいですが、その精緻さを極めた表現がフランドル絵画の最大の特徴です。

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レンブラント、ルーベンスの作品も高水準。謎の画家ロベール・カンパンの傑作を見られたのも収穫の一つ。これらの古典絵画を見るだけで一息つきました。美術館内のカフェテリアでランチをいただき、また、鑑賞開始。ルネ・マグリットの名作群を鑑賞。年代を追って、鑑賞しましたが、1階~3階に分けて展示してある作品のうち、1階の後期の作品以外には、正直、失望。1階の数点の傑作のみがマグリットらしさを現していました。最後に近代美術館を見ようとしたら、購入済のチケットでは入れないことが分かり、急いで入口のチケット売り場で近代美術館の分を追加購入。肝心のポール・デルヴォーの作品は一部のスペースが改装中のため、見られませんでしたが、素晴らしいクノップフの作品を見られたことが今回の王立美術館訪問の最大の成果でした。
これはイギリスの詩人エドマンド・スペンサーが書いた寓意詩《妖精の女王》の登場人物、女騎士ブリトマートと裸体のアクレイジアを描いた作品。いずれも6歳下の妹マグリットを思わせる顔が描かれています。この官能美はベルギー象徴派という枠を超えて、永遠の美を感じさせます。saraiはこの作品の前で立ちすくんでしまい、この作品から立ち去りがたく感じてしまいました。感動の一枚です。

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ラファエル前派のバーン・ジョーンズの作品も魅力的でした。ともかく、最後に素晴らしいクノップフを見られたことで大満足のベルギー王立美術館でした。

美術館を後にして、中央駅で明日のディナン遠征の鉄道チケットを購入。その後、昨日に続き、グラン・プラスをちらっと見て、また、昨日のレストラン、シェ・レオンで生牡蠣を食し、大満足。
暑さも一段落したので、体力も回復し、元気一杯のsaraiです。

明日はアルデンヌ地方を訪れて、ベルギーの旅を終えようと思います。


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アルデンヌの美しい街と古城

今日はオランダのお友達の街を訪問する予定でしたが、お友達に急用ができたため、予定を変更して、ベルギー南東部のアルデンヌ地方を訪れることにしました。主要な目的地はディナンの町です。ブリュッセル・シューマン駅から直通のインターシティに乗ります。シニアチケットのファーストクラスで一人往復で13ユーロと格安です。シューマン駅の周りは報道陣がTVカメラを備え付け、撮影準備中。ここには欧州議会やEU理事会、EU委員会本部といったEUの主要機関の施設が集中しており、ギリシャ問題の討議を始めようとしており、緊迫感が漂っています。

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そんな中、saraiと配偶者は呑気な二人旅。もし、インタビューされたら、何と答えようとふざけあっていましたが、もちろん、誰からも無視。

1時間半の電車の旅でディナンに到着。ムーズ川沿いに広がる町の景観に思わず、歓声を上げます。

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準備不足なので、とりあえず、ツーリストインフォメーションを訪ねます。そこの親切な女性スタッフの支援で今日の計画が固まります。ディナンの町では、シタデル(要塞)、教会、ムーズ川クルーズの3点セット。それに近郊の古城アンヌヴォワ城を訪れることにします。特にアンヌヴォワ城はアクセスが非常に悪く、普通はレンタカーで訪問するようですが、バスと徒歩で訪問し、帰りは最寄りの鉄道駅まで歩くというルートを提案してもらい、その方向で行動することにします。本当にこの女性スタッフの丁寧な対応に感謝するのみです。

まずはケーブルカーでシタデルがある岩壁の上に上ります。シタデルからはまさに絵のような風景が望めます。

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シタデルのガイドツアーにも途中から参加させてもらい、要塞内部を拝見。フランス語のガイドですが、ちゃんと日本語の案内パンフレットも渡してくれました。もっとも最後にお礼のチップを徴収されましたけどね。

シタデルから下に下りて、教会を見て、ムーズ川沿いのクルーズ船乗り場へ。45分のクルーズは結構暑くかったのですが、川風で何とか凌げます。小さな町の要所はほとんど見ることができます。川面の先に見える眺めも格別ですね。

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ディナンの町見物の最後はこの町が生んだ偉人?のサックス氏宅訪問。名前でピンとくるかも知れませんが、楽器のサックスを考案した人です。この人がサックス氏です。

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町中、サックスの看板が氾濫していました。

さて、駅前に戻り、バスでアンヌヴォワ城に向かいます。女性運転手に最寄りのバス停で下してねってお願いしておいたら、何と一番近くの交差点で降ろしてくれました。メルシー! 500mほど坂道を上ると、アンヌヴォワ城。お城というよりも最高に美しい庭園でした。

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あまりの美しさに茫然としながらの庭園巡り。青空に浮かぶ雲も庭園の風景に溶け込み、美の極致。これも自然と人間の融合。まるでマーラーの交響曲第3番と同じテーマです。配偶者はルネ・マグリットの描いた青空と雲に思いを馳せています。

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無理しても来てよかったねと配偶者と熱い会話になります。この上はこのお庭を見ながらのディナーといくしかありません。お庭を見下ろすテラスからの食事は舌よりも目の楽しみのほうが大きかったかも。帰りは30分ほど歩いて最寄りのゴディン駅へ。腹ごなしにはよい散策になりました。
ベルギーの旅の最後は思わぬ古城訪問になり、大満足。

明日は最後の訪問地パリに移動します。また、音楽三昧です。


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やはり豪華だったパリのオペラ座

今日でベルギーの旅も終わり。多分、もう来ることはないベルギーです。もう、見るものは見て、思い残すところはありません。アントワープ、ゲント、ブルージュ、北海沿岸、ブリュッセル、アルデンヌと周り、美しい文化に触れることができました。午前中はコングレ記念塔、サン・ミッシェル大聖堂あたりを散策して、ブリュッセル観光も完了。
これは壮大なサン・ミッシェル大聖堂。現皇太子とマチルド妃の結婚式もここで行われました。

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ブリュッセル南駅から、タリスに乗って、一路、最後の目的地パリを目指します。アムステルダムからアントワープまでの移動で既にタリスには乗車しましたが、それはセカンドクラス(Comfort2)で乗り心地は今一つ。今度はファーストクラス(Comfort1)で、乗り心地は抜群。横2+1列のゆったりサイズのシートで無料のランチサービスも付きます。

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ランチの後はあまりの心地よさにsaraiはうとうと。はっと気が付くと、もうパリの北駅に到着。わずか1時間半の鉄道の旅でした。そう言えば、昨日のアルデンヌのディナンへも1時間半でした。配偶者から、同じ1時間半でも、ずい分、違うわねって言われました。違うって、何が?
これはパリ北駅に着いたタリスです。かっこいいですね。

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久しぶりのパリです。4年ぶりになります。ブリュッセルよりもさらに大都会ですが、さすがにお上りさん状態にはなりません。北駅でメトロの10回券を自動販売機に並んで買って、ちゃんとメトロを乗り継いで、ホテルの最寄駅ブーランシュに到着。ホテルは駅前の筈ですが、見当たりません。仕方がないので、住所を見て、通りの1本1本をチェック。ありました。ど派手なムーラン・ルージュのお隣でした。ホテルのドアを見つけたのは配偶者のお手柄。チェックインでもたつきましたが、無事に今回の旅の最後のお宿に入れました。移動と暑さで疲れて、夜のオペラまでは部屋で休養です。
パリのオペラ座(ガルニエ)も4年ぶり。マルク・ミンコフスキ指揮グルノーブル・ルーヴル宮音楽隊がオーケストラ・ピットに入り、グルックの代表作のオペラ《アルチェステ》を厚い響きで美しく、華麗に演奏。さすがの演奏に大いなる感銘を受けました。主役のアルチェステを歌ったソプラノのヴェロニク・ゲンスのピュアーな美しい歌唱が心に沁みました。やはり、バロック・オペラはいいなあ!! それにパリのオペラ座のオペラは何となく、とてもお洒落に感じます。
お洒落ついでに幕間にオペラ座のお洒落具合を観察してみます。すごく豪華です。ほかの街でこんなに豪華に装飾すると、けばくなるでしょうが、パリでは文句なしに豪華でゴージャス、そして、お洒落になるから不思議です。オペラ座の2階のテラスからの風景もとてもお洒落。ホテル・ル・グランやカフェ・ド・ラ・ペを始め、美しい建物が夕日に輝いています。

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内部のロビーは黄金に輝いています。

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大階段の装飾、意匠、構造も豪華絢爛。

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ホール内部のシャガールの天井画のパリの風景も以前よりも綺麗になったように感じます。修復でもしたのかな。

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素晴らしい音楽を聴き、大満足。これが今回の旅での最後のオペラでしたが、締めにふさわしい充実した内容でした。気分を良くして、最高級カフェのカフェ・ド・ラ・ペで大散財して帰りました。

明日もオペラ座(ガルニエ)で、今度はバレエを見ます。ヨーロッパの文化は汲みつくせない深さと広さを持っています。


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モンマルトル散策

泊まっているホテルがモンマントルのブーランシュなので、安易ですが、今日はモンマルトルを散策してみましょう。
その前に早起きして、近くのパン屋で朝食用のバゲットを調達。パリの朝食は焼きたてのバゲットでしょう。

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朝食後、まずは起点になるピガールまでメトロ一駅分、歩きます。この界隈は結構、いかがわしいお店も並んでいます。パリでも下町ですね。ピガール広場からモンマントル・バスという小型バスに乗って、モンマルトルの丘の上を目指します。歩いて上るのは大変なので、丘の上から散策を開始します。バス路線があまり、よく分からないので、丘の一番上のバス停で下り損ね、慌てて、坂道を下り始めたところで降ります。ワイン畑のあたりです。いったん、丘の上のサクレクール寺院まで坂道を少し上ります。久々のサクレクール寺院です。

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そこから、パリの市街地を展望します。観光客の多さにも驚きます。パリでも有数の観光地ですね。

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サクレクール寺院を見学。ここには以前も来ましたが、寺院の内部は初体験。ビザンチン様式の美しい内部です。
そこから、モンマルトル博物館(ルノワールの住居)、ワイン畑と見て歩きます。ここでできるワインは周辺のレストランで飲めるそうです。

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ムーラン・ド・ラ・ギャレットはちょっと探して見つけました。次は洗濯船を目指しますが、これはどうしても分かりません。いったん、探すのを諦めましたが、その後、偶然に発見。しかし、洗濯船のあった跡があるだけです。なお、洗濯船はピカソ、ルノワール、モディリアーニらがアトリエを構えていたところです。

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ここまでで充分に疲れたので、休息を兼ねて、眺望のよいテラス・ホテルへ歩きます。7階の展望レストランでシャンパンをいただきながら、眺めを楽しみます。本物のシャンパンを飲むのもずい分、久しぶりのような・・・。遠くエッフェル塔も見えます。今回のパリ滞在でエッフェル塔を見る唯一の経験になりそうです。

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元気の出たところで、ゴッホが弟テオのアパートに居候していた建物を見ます。銘板が張ってありました。ゴッホがパリに出てきて、2年ほど住んだ記念すべき場所です。ゴッホのファンとしては、見逃せない場所です。

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最後は滞在しているホテル近くのカフェ・デ・デュ・ムーランを外から覗きます。映画《アメリ》が撮影されたところ。カフェの奥に《アメリ》のポスターが貼ってありました。

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ほぼ、モンマルトルの要所は巡りました。疲れたのでホテルの部屋で休息。
夜はパリ・オペラ座でバレエを見て、大満足。これでオペラ、コンサート、バレエは予定通り、すべて見た(聴いた)ことになります。計14回の嬉しい経験になりました。

明日は1日、パリ見物。夜の便で帰国です。ヨーロッパからの現地レポートは今回で終了します。帰国後、ブログを再開しますので、また、お付き合いくださいね。


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旅を終えて、ぐったり・・・パリの最終日もフル活動

無事、帰国し、懐かしの我が家でゆったりというよりもぐったりしています。やはり、3週間の旅は疲れました。

旅の最終日はホテルをチェックアウト時間ぎりぎりに出て、重い荷物を持って、パリ北駅に向かいます。メトロを乗り継ぎましたが、3つの駅とも階段しかなくて、エスカレーターもエレベーターもなし。メトロの駅も改修してもらいたいですね。横浜の京急線の我が家近くのローカル駅ですら、エレベーターが最近設置されました。ともあれ、何とか北駅のロッカー室に荷物を格納することができ、真夜中の帰国便の出発まで、最後の最後まで目いっぱいの観光を楽しむことができます。

まずはフィンランドの女性作曲家サーリアホの《貴婦人と一角獣》をテーマとした音楽に触発されて、そのテーマとなった《貴婦人と一角獣》のタペストリーを見に行きます。サーリアホの音楽についてはここをご覧くださいね。タペストリーが展示されているのはパリのクリュニー美術館、現在の中世美術館です。ソルボンヌ大学に近い美しい建物が建ち並ぶ賑やかなところに位置しています。入館すると中世の彫刻、絵、ステンドガラスなどが膨大に展示されていますが、やはり、ひときわ異彩を放っていたのは、《貴婦人と一角獣》の6枚のタペストリー。配偶者は各タペストリーに登場する一角獣の可愛さを賛美していました。中世に宗教的なテーマではなく、哲学的とも思える命題による一角獣の物語が描かれたのに驚かされます。

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博物館近くのイタリアンレストランが目につきます。そこで美味しいパスタをいただきます。アルデンテではありませんが、アラビアータ風にぴりりとした辛みのソースで疲れた胃にぴったり。これはパリ風のイタリアンですね。

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お腹をみたして、ブーローニュの森にあるバガテル公園のバラ園を見に行きます。メトロとバスを乗り継ぎ、最寄りのバス停からもよく分からない道を歩き、バガテル公園の入り口に到着。ここはてっきり無料だと思っていたら、入り口のお兄さんから「一人6ユーロ要るよ」って言われて愕然。ブログで無料で入場した人の話がありましたが、あれは何? さらのお兄さんがバラ園はクローズしているよと言われて、また愕然。苦労して、ここまで来たのに。でも、よく聞くと、クローズしているのはたった30分。はいはい、そのくらいなら、公園内を散策して待ちますよ。今日は余裕の日程ですからね。園内に作られた滝や悠然と徘徊する孔雀を見ます。

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そのうちにすぐに30分経ち、広大な園内をバラ園に向かいます。規模の大きい綺麗なバラ園でした。

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花好きの配偶者は大喜び。彼女のために来たんですから、saraiとしても嬉しいですよ。配偶者はバラの写真を一心に撮っています。

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バガテル公園を見終わったのが夕方5時頃。最後はsaraiのお楽しみの時間。旅の最後はオルセー美術館で締めくくりましょう。こんな時間からオルセー美術館と思われるかもしれませんが、今日、木曜日は運よく、夜間展示の日、なんと9時45分まで鑑賞できます。帰国便が11時20分出発ですから、ゆっくり鑑賞できます。それに6時以降は割引料金で見られます。バスとメトロ、PERで移動して、チケット購入の列に並ぶと、ちょうど6時になりました。改装後のオルセー美術館は初めてです。前回、改装工事中のなか、無理な展示を見て、がっかりして以来です。
まず、2階のゴッホとゴーギャンの展示コーナーを見て、満足。ゴッホの後期の名作の充実度は今回の旅で見たアムステルダムのゴッホ美術館を上回ります。ゴッホの自画像が素晴らしいです。
続いて、5階の印象派の大展示スペース。モネ、ルノワールなど名だたる画家の作品が一堂に会しています。こうやって見るとシスレーの絵も印象派としてはモネに並ぶレベルなのが分かります。セザンヌの作品群の素晴らしさにも魅了されます。詳しくは詳細編で書きましょう。
0階では、象徴派のギュスターヴ・モローの5枚の完成作品にあまりの素晴らしさに驚天動地。ここまで描くかという超精密さで彼の内面世界(心象風景)をきらびやかに表現しています。

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ギュスターヴ・モロー美術館には膨大な未完成作品が展示されていますが、あれらがすべて完成されていたたら、凄かったでしょうね。
シャヴァンヌの作品のコレクションも素晴らしく、美しさの限りを尽くした作品が並びます。芸術性の観点では賛否両論あるでしょうが、とりあえず、美しければ、いいんじゃないでしょうか。saraiの目は楽しめました。
1時間半ほどで特急で好きな作品だけをピックアップして、楽しみました。詳細編でのご紹介をお楽しみに。ゴッホ、ゴーギャンの作品以外は写真撮影ができるようになっていました。以前は撮影禁止だったんですが、ヨーロッパの趨勢は写真撮影を可にしているところが増えてきています。日本でも特別展は別ですが、常設展は写真撮影を許可してもらいたいものです。美術の大衆化が進むでしょう。

北駅で荷物をピックアップして、空港へ。エール・フランスが搭乗手続きを何でもかんでもセルフ・サービスにしているためか、荷物のドロップオフに始まり、出国審査、手荷物検査すべてが大行列。超余裕の時間に空港に行ったのに、搭乗ゲートに着いたときには既に搭乗が始まっていました。普通はWEBチェックインしていれば、荷物のドロップオフなそは簡単に終わる筈です。今回のエール・フランスは確かに安かったのですが、すべてが効率化、オプション化でLCCみたいになっています。これじゃ、リピーターになる気はしませんね。少々高くてもANAのサービスが素晴らしいと思えてしまいます。ただ、エール・フランスはシステムが悪いだけで、スタッフの人たちの対応がよかったのには救われました。

羽田までは機内食を食べた後はぐっすり。朝食で起こされました。羽田には何と予定よりも40分も早い到着。3週間ぶりに日本ということで、配偶者の強い提案で4階の江戸小町でお蕎麦を美味しく食べて、旅の成功を祝いました。

今回だけはヨーロッパの現地で書けませんでしたが、これもリアルタイムのレポート。今回でリアルタイムレポートの完了。旅のグランド・フィナーレです。



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ホテルあれこれ・・・目標の1泊1万円は?

旅先からのレポートで、あまり触れられなかったホテルの話を最後にまとめて、ご紹介しておきましょう。

saraiの旅はそんなにけちけち旅行じゃありませんが、と言って、もちろん豪華旅じゃありません。ホテルについても、原則を決めています。

 1、2人で100ユーロ、できれば1万円
 2.朝食なしも可(安くするためとカフェなどでの食事を楽しむため、それに朝寝をしたいから)
 3.無料WIFI(ブログをアップするためには必須)
 4.バスタブ付き

さて、今回の旅でこの原則はクリアーできたでしょうか。特に宿泊料金が厳しいですね。
ホテルはウィーン、アムステルダム、ゲント、ブルージュ、ブリュッセル、パリの6つ。

ウィーンのホテルはNH ウィーン ベルヴェデーレ。Standard Double、朝食なし、無料WIFI、バスタブ付きで何と1泊9200円。完全に原則クリアー。場所も便利で空港へのSバーンの発着するレンヴェーグRennwegから歩いて5分ほど。71番のトラムの停留所もレンヴェーグRennwegかウンタレス・ベルヴェデーレUnteres Belvedereのどちらも歩いて5分。トラムで街の中心のオパー(ケルントナー・リンク)へ5分ほど。街歩きの拠点に最適でした。部屋の窓からはウィーン大学の植物園が広がり、その先はベルヴェデーレ宮殿。鳥の声が聞こえ清々しい環境で、散策するには最高です。気持のよい立地です。

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部屋も広くて快適。電気ポットもあるので、お茶も飲めます。最悪だったのはネットの遅さ。あまりの遅さに寝不足になりました。ブログを書かない人には関係ないですけどね。

アムステルダムのホテルはホテル ピート ハイン。Standard Double、朝食なし、無料WIFI、バスタブ付きで1泊15300円(約120ユーロ)。かなりお高いです。前回の旅で、アムステルダムで安いホテルに泊まったら、チェックインにも手間取り、エレベーターもなし。さらに最悪だったのは建物の入り口の鍵が開けづらくて、最後はドアに指を挟んで怪我をするというおまけ付き。これがトラウマになったので、今回は高くてもまともなホテルにしました。もっとも前回泊まったホテルは、専用の素晴らしいサウナがあって(共用ですが、宿泊者がsarai達だけ)、気持ちのいい時間を過ごせましたので、悪いばかりじゃなかったんですけどね。
今回のホテルはフォンデル公園に面する環境のよい場所にあり、空港へのバス停からも近く、トラムの停留所も歩いて5分ほど。トラムで街の中心のダム広場やアムステルダム中央駅へ直通で行けます。国立美術館、ゴッホ美術館、市立美術館へも歩いて5分から10分と便利でした。すぐ近くに、シーフード・バーという海鮮料理の美味しいお店があったのもよかったです。大きなパン屋さんも近くにあり、朝食に便利(茹で卵もフレッシュジュースもある)。日曜が休みなのは仕方がありませんがね。部屋の窓からはホテルの中庭が見え、周りの住居からは市民の生活ぶりが垣間見れて面白かったです。部屋も広くて、立派。ネットは高速で便利。電気ポットはありませんでしたが、頼めば貸してもらえるようです。
これがホテルの正面です。自動ドアなので、指を挟む恐れはありません。

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ゲントのホテルはボートホテル。ホテル ザ ボーテル。ダブルルーム、朝食込み、無料WIFI、バスタブ付きで1泊17000円(125ユーロ)。とてもお高いです。一度ボートハウスに泊まってみたかったし、朝食込みなので、こんなものでしょう。確かに運河沿いに係留されているボートハウスでした。

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このホテルはゲント・ダンポールト駅Gent-Dampoortから歩いて10分ほどと便利。街の中心へも歩いて15分ほどです。部屋はまあまあの広さ。肝心のボートハウスですが、少しも揺れないのでボートと思えず、部屋にいるとボートの実感がないのが残念。ボートハウスらしいといえば、部屋の電気を点けるときは必ず窓をしっかり閉めないと、虫が大量に入り込むとのこと。実際、窓が開いていたら虫が入ってきました。でも、締め切ると扇風機を最強で回しても暑いんです。寝るときに電気を消して、窓を開けました。これがボート生活の常識! ネットは高速。電気ポットはありませんでしたが、キッチンに行って拝借してしまいました。

ブルージュのホテルはホテル ブールゴンシュ ホフ。ダブルルーム カナルビュー、朝食込み、無料WIFI、バスタブ付きで1泊19000円(約150ユーロ)。今回の旅で一番高いホテルです。ブルージュだけは、大枚はたいても運河沿いの眺めのよいホテルに泊まりたかったんです。部屋の窓から眺めた夜の運河の風景は幻想的でした。

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このホテルは旧市街のど真ん中。ブルージュの街歩きに最適。朝の散策は素晴らしい思い出になりました。部屋も広くて、ネットも高速。電気ポットもあり、お茶が飲めました。

ブリュッセルのホテルはホテル ブルーム。スタンダード ダブルルーム、朝食なし、無料WIFI、バスタブ付きで1泊9000円。完全に原則クリアー。場所も便利でメトロのボタニーク駅の目の前。ブリュッセル南駅へもメトロで乗り換えなし。92番と93番のトラムの停留所も目の前です。市街の中心へもトラム1本で行けます。目の前にコンビニみたいなスーパーがあるのも便利。朝食やちょっとした夜食には困りません。
部屋は広くてお洒落。ちょっとしたデザインホテルです。

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電気ポットもあるので、お茶も飲めます。ネットも超高速。我が家よりも早いかも。

ところで、このホテルは宿泊料は前払いしていたのに、チェックイン時に保証金50ユーロを支払わせられました。心外です。チェックアウト後、数日で返金するとのことですが、果たしてちゃんと戻ってくるでしょうか? こういうことは今までで初めての経験です。ということで、このホテルはお勧めできません。(50ユーロは無事に返金されました。当然ですけど、なんだかホッとしました。)

パリのホテルはレジデンス ブランシュ。Comfort Studio, Kitchenette、朝食なし、無料WIFI、バスタブなしで1泊13000円。パリのホテルはやはり高いですね。今回の旅で、ここだけがバスタブなし(事前にリクエストを怠りましたが、パリはバスタブなしが多い)。ここは、よく言えばパリのアパルトマンのようなスタイルで、ちょっとしたキッチンがついています。驚いたのはベッドの真上の天井に取り付けられた巨大な扇風機。落ちてきたら大怪我しそうで、高速回転ははばかられました。建物の入り口は、暗号キーを打ち込む方式。チェックインの際は、ブザーを押してレセプションを呼ぶのですが、saraiが到着したときはレセプションのおじさんが10分ほど離席していたらしく、応答なしでやきもきしました。なお、レセプションは2階(日本式に言うと)にあり狭い階段しかなくて、重い荷物を運びあげるのに大変でした。レセプションから部屋へは小さいですがエレベータがあります。部屋はまあまあの広さ。キッチンがあるので、近くのパン屋さんやスーパーで買い物すれば、アバルトマン生活も楽しめるかも。場所はモンマルトルのど真ん中なので、食事や買い物には困りません。お隣はムーラン・ルージュです。

2015071106.jpg


窓を開けているとモンマルトらしい賑々しさで煩いですが、窓を閉めると静かです。暑くて窓を開けると大変ですが、幸いにもパリは暑さも一段落したので窓を閉められてラッキー。ネットは高速で文句なし。

今回は円安の波をもろに受けて、1泊平均で13,000円。1泊100ユーロはクリアできましたが、1泊10,000円の目標は大幅にオーバー。どのホテルもよいホテルだったので。よしとしましょう。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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