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アルルはゴッホの名画の舞台:アルルの「黄色い家」へ

2011年4月3日日曜日@アヴィニョン~アルル/1回目

旅の5日目です。

今日はプロヴァンスProvenceの朝、アヴィニョンAvignonは晴れ上がっています。やったね!!

まずは朝食です。レストランはとても明るく、いかにもプロヴァンスという感じの気持ちのよいところです。


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ホテルの朝食は、種類は少ないのですが、あたたかいものもあり、美味しい朝食です。


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自分でお湯に入れるゆで卵もありますが、少し時間が短過ぎて半熟にも至らずです。(2日目は、タイマー10分にセットしたら、今度は半熟ならぬ完熟卵になってしまいました。なかなか難しい・・・。)


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とっても珍しくってオシャレな感じなのは、ビンに入ったいろんなジャムがズラリと並んでいて、好きなものを好きな分だけ取り分けられることです。蜂蜜を取り分けるスプーンのようなものは始めてみますが、とっても面白い形をしています。使ってみますが、これが実にとろ~りとした蜂蜜を取り分けるのに絶妙な形なんです。


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果物も豊富にあり、配偶者にリンゴをむいてもらって食べます。新鮮な果物もいいものです。


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さて、朝食後、このホテルから時計台広場Place de l'Horlogeに出て、その広場からホテルを眺めてみます。プラタナスがホテルの前に立ち並び、いい風景です。ひさしのあるレストランの建物がホテルの建物で、古めかしい歴史を感じさせる建物です。


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このアヴィニョンのホテルはホテル・ドゥ・オルロージュHôtel de l'Horlogeはいかにもプロヴァンスという雰囲気のホテルで、街歩きの拠点として、とても使いやすいホテルです。

さて、これからアルルArlesに出かけます。アルルはゴッホの憧れの地、この目でしっかりとそれを見ましょう。
ホテルから街を貫通するレピュブリック通りRue de la République、ジャン・ジョレス通りCours Jean Jaurèsを歩き、アヴィニョン・サントル駅Gare de Avignon Centreに向かいます。このアヴィニョン・サントル駅は、昨日着いたアヴィニョンTGV駅Gare d'Avignon TGVとは別の在来線の駅です。ホテルから10分ほど歩き、街を囲む城壁を抜けるレピュブリック門Porte de la Républiqueに到着。目の前には、アヴィニョン・サントル駅が見えます。


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城壁に沿って、大きな自動車道路、サン・ロック通りBoulevard Saint-Rochがあります。この道路を渡ると、駅です。そこから街を囲む城壁が見通せます。この城壁は全長4.3キロ続いているそうです。


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ジャン・ジョレス通りも見えます。プラタナスの並木が美しいですね。フランスのこの季節はプラタナスの若葉がとても綺麗です。通りの手前には街の城門レピュブリック門が見えます。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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さて、駅に入り、アルルまでの鉄道チケットを買おうとしますが窓口が分かりません。駅の案内所のお姉さんに何度も尋ねることになり、最後には叱られながら、やっと窓口が見つかります。すぐ、右側のところにあるのですが、何故か目にはいらなかったんです。ゴメンナサイ・・・。


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窓口でアルルまで2枚と言うと、60歳以上かと聞かれます。シルバー割引があるようで、これは嬉しい限りです。往復で一人11.8ユーロです。我々も見た目が年相応のようで、若いつもりの2人としてはちょっと残念です。(後でチケットを見たら、普通のチケットだったのでシルバー割引は誤解・・・)
往復券を購入して、さあ出発です。いかにもプロヴァンスらしい明るい色彩の通路を通って、プラットホームCに向かいます。


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プラットホームには、既に9時20分発マルセイユMarseille行きの電車が入線しています。もう、発車3分前です。チケットを買うのにモタモタしているうちに、ぎりぎりの時間になってしまっていました。


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早速、車内に乗り込むと座席はがらがらです。今日はユーレイルパスを使わないので、当然セカンドクラスですが、ゆったりと座れそうです。


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アルルまではわずか20分ですが、車窓のプロヴァンスの風景をしっかり楽しみます。早春の緑が綺麗です。


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9時38分に予定通り、アルル駅Gare d'Arlesに到着。アルルの青空が目に染みます。この陽光にゴッホは感動したのでしょうか。


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アヴィニョンからアルルへの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。


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駅のツーリスト・インフォメーションで市内地図をもらおうとしますが、残念ながら、クローズしています。日曜のせいか、まだ時間が早いのか(10時前です)、判然としませんがどうしようもありませんね。

アルルの街では、画家ゴッホの足跡を訪ねます。駅前の通り、ポーラン・タラボ通りAvenue Paulin Talabotを5分足らず歩くと、ラマルティーヌ広場Place Lamartineが見えてきます。


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ラマルティーヌ広場は、真ん中に噴水の上がる大きな広場です。


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このラマルティーヌ広場は、あの有名な「黄色い家」の広場です。意外に大きな広場だったので、「黄色い家」の所在が分かるまで少し時間がかかりました。今や黄色い家の跡はまったくありませんが、絵にあるそれ以外の建物はそれなりに残っていました。


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通りの奥には鉄道の高架になったトンネルがありますが、「黄色い家」のパネルを見ると、ちゃんと蒸気機関車の走っている様子が描きこまれています。


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アルルの街には、ゴッホの絵が描かれた場所には、このようなパネルが設置されています。ゴッホも観光のシンボルとはね・・・。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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さあ、これから、ゴッホゆかりの場所を巡ります。


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アルルはゴッホの名画の舞台:古代劇場でローマを偲ぶ

2011年4月3日日曜日@アヴィニョン~アルル/2回目

さて、アルルArlesでまずはゴッホの「黄色い家」の跡を見ました。この「黄色い家」があったラマルティーヌ広場Place Lamartineから市内の中心に向かいましょう。

広場の一角にあるカヴァルリ門Porte de la Cavalerieの方に向かいます。


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カヴァルリ門からはカヴァルリ通りRue de la Cavalerieがのび、古めかしい建物も残っています。


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この旧市街の通りを行くと、壁面に大きな絵の描かれた特徴のある建物で道は二手に分かれてます。


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どちらを進んでもその先はローマ時代の円形闘技場にぶつかるのですが、saraiは左手の道、ヴォルテール通りRue Voltaireを進みます。
道の途中には、小さなヴォルテール広場Place Voltaireにお洒落なオープンテラスのカフェがあります。まわりは歴史を感じさせる石造りの建物です。


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すぐに大きな円形闘技場Arènes d'Arlesが目に入ってきます。想像よりも大きな建物です。朝の青空に石造りの壁がよい対比を見せています。


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階段を上り、円形闘技場のまわりを歩いてみましょう。この円形闘技場は2万人収容のアリーナだったそうです。19世紀になって修復されたようですが、修復前には円形闘技場の中に民家があったそうです。
中に入りたい気持ちもありましたが、ローマのコロッセオやヴェローナのアレーナと大した違いはないだろうと勝手に決め込み、外側からしっかりと眺めて、お終いにします。


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次は、街の中心のレピュブリック広場Place de la Républiqueのほうに向かいます。
すると、古代劇場Théâtre Antique d'Arlesが見えてきます。


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古代劇場の前の塀の上には、藤の花が美しく咲いています。


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何となく古代劇場の雰囲気が気に入ったので、中に入ってみることにします。入場料は一人6ユーロです。観客席がとても立派です。紀元前1世紀末に造られ、当時は1万人もの観客を収容したそうです。現在の劇場はもちろん修復されたものでしょうね。


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反対側にまわって、観客席の最上部まで上ってみましょう。高いところには上りたくなるのは人間の本性ですね。


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舞台には大理石の柱や彫刻などがあったそうですが、今はほとんど失われています。ただ、2本の柱だけが残っていて、これは「二人の貴婦人」Les deux veuvesと呼ばれているそうです。
観客席から下りてみると、配偶者がちゃっかりと観客席に座り込んでいます。石段と青空を背景にモデルみたいでしょう?


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saraiも負けじと観客席に座って、ローマの文化を偲びます。
ここでずい分、のんびりした時間を過ごしてしまいます。プロヴァンスの空気が感じられて素晴らしいところです。

この古代劇場の裏は公園になっていて、古代劇場は公園の美しい彫刻の背景になっています。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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さて、本来のゴッホの足跡を辿る散策に戻りましょう。


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アルルはゴッホの名画の舞台:「夜のカフェテラス」、「療養所の中庭」

2011年4月3日日曜日@アヴィニョン~アルル/3回目

アルルArlesのローマ古代劇場Théâtre Antique d'Arlesの観覧席にのんびりと座り、プロヴァンスProvenceの朝の陽光をたっぷりと浴びた後は、いよいよ街の中心のレピュブリック広場Place de la Républiqueに移動します。

リス大通りBoulevard des Licesから静かな通り、ジャン・ジョレス通りRue Jean Jaurèsにはいると、レピュブリック広場が見えてきます。


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レピュブリック広場は、石造りの堅牢な建物に囲まれた重厚な広場です。広場の中央にはオベリスクが建っています。


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正面の時計台のある建物は市庁舎Mairie d'Arles。美しい石造りです。


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ここには、必見だというサン・トロフィーム教会Église Saint-Trophimeの美しい建物があります。が、入口で番人が立ち、式典中だとのことで一般人の立ち入りを規制しています。日曜日には教会ではよくあることです。


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せめて、外から見える入口のあたりの装飾だけでも鑑賞しましょう。大変美しいレースのような彫刻です。石に彫られたものだとは思えません。大変な手間をかけた芸術的な職人技です。子細に観察しておきましょう。


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残念ながら教会に入れないので、ゴッホの画業探索に戻ります。
次は「夜のカフェテラス」です。ゴッホの作品のなかでも、特に人気の高い作品です。saraiも大好きな作品です。
この作品は、フォーラム広場Place du Forumにあるカフェがモデルになっています。フォーラム広場はすぐ近くです。
その広場に行くと、まさに絵の通りのカフェテラスがあります。「夜のカフェテラス」のパネルももちろんあります。


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朝だというのに、もう観光客で賑わっていますね。
ゴッホの絵と同じような角度で写真を撮ってみましょう。


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少し出来すぎですね。多分、ゴッホの絵にあわせてお店を作っているんでしょうが、難しいことは言いっこなしでそのまま受け入れることにします。
それにしても、少し興ざめではありますね。今日のランチはここでもいいかなと思っていましたが、すっかりその気はなくなります。ちなみにこのカフェは、ル・カフェ・ファン・ゴッホLe Café Van Goghという名前です。

少しアルルの路地裏でも歩いて、街の雰囲気を楽しみましょう。
人気(ひとけ)の少ない路地にはいってみます。落ち着きのある佇まいですね。


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路地をぶらぶら歩いていると、川岸に出ます。アルルやアヴィニョンを流れるローヌ川Le Rhôneです。とても静かな流れで川面が輝いています。


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この後、アルルからアヴィニョンに戻ると、そこでもローヌ川に出会えます。有名なアヴィニョンの橋はローヌ川にかかっていますからね。
ローヌ川はゴッホの絵にも登場しますね。こうやって、ゴッホも川面を眺めたんでしょう。

川を離れて、また路地に入り、そこから少し賑やかな通りに出ます。
花屋さんがあります。ゴッホも多くの花を描いていますが、この花屋さんは普通の小奇麗な花屋さんで、ゴッホを思わせる雰囲気は皆無です。


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さて、アルルの街のゴッホ探訪ですが、次は「療養所の中庭」です。
ゴッホが自分の耳を切り落とした後に強制入院させられていた市立病院の庭が描かれた絵です。が、これはとても分かり難いところにあり、なかなか見つかりません。ウロウロしていると、たまたま観光客の団体がゾロゾロと出てくるところに出くわしました。もしやと思いのぞいてみると、そこが目的の中庭でした。今はエスパス・ヴァン・ゴッホ(Espace Van Gogh)という総合文化センターになっていて、中庭には綺麗な花々が咲いています。もちろん、絵のパネルもあり、一緒にパチリ。


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ところで、ここは入場無料です。

この中庭にちょうど明るい光が差していて、綺麗な花壇になっています。


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中庭の中央には可愛い噴水もあります。


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この中庭はまったく絵のとおりですが、それもその筈、ゴッホの絵と同じように再現されているようです。有名画家の持つ力は凄いものですね。アルルと言えば、何といってもゴッホ、ゴッホと言えばアルル・・・

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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さて、次はアリスカン墓地Nécropole des Alyscampsに向かいます。



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アルルはゴッホの名画の舞台:アリスカン墓地

2011年4月3日日曜日@アヴィニョン~アルル/4回目

アルルArlesの街のゴッホ探訪は、次にアリスカン墓地Nécropole des Alyscampsに向かいます。少し遠いので、間違えずに歩かないといけません。途中で具合よく、ツーリスト・インフォメーションを発見。ここはちゃんと開いています。


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市内地図をもらい、その地図上でアリスカン墓地の場所をしっかりと教えてもらいます。ついでに予定にはありませんが、「アルルの跳ね橋」の場所も確認します。やはりアリスカン墓地からは逆の方向で遠く、出かけるのは少し無理なようです。
アリスカン墓地への地図を辿り、裏通りのアリスカン通りAvenue des Alyscampsにはいります。ここでもプラタナスの並木が綺麗です。


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水縁の小道があったので、小川(実は運河です。クラポンヌ運河Canal de Craponne)に沿って歩きます。とても気持ちのよい小道です。春うららという感じ。


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ぶらぶら歩くうちに、アリスカン墓地に到着です。鉄道線路の踏切のすぐ先に、鉄柵に囲まれた墓地があります。
入口で入場チケット(一人3.5ユーロ)を購入すると、12時にはクローズするので、それまでには外に出るようにと、お姉さんから強いお達しです。まだ、11時過ぎですから余裕ですね。でも、早く来てよかった。昼休みがあるとは知りませんでしたから・・・。

墓地に入ると、静かな緑に包まれた道がずっと先のほうに続いています。確かにゴッホの絵に描かれた通りの雰囲気です。


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少し進むと道の両側に石棺が並んでいます。


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ここでも、ゴッホのパネルを発見。ゴッホの絵では並木は青色ですね。石棺が並んでいるのは同じです。


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何となく絵を描いた場所が気になるので、それらしい場所を探して、そこからパチリ。少し、違うかな・・・。


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奥のほうに進むとサン・トノラ教会Chapelle Saint-Honoratが見えます。

これは、ゴッホと一緒に制作したゴーギャンの絵の風景です。


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間近に見たサン・トノラ教会です。


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ちょっと中に入ってみますが、簡素で小さなステンドグラスがあるだけです。


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さて、そろそろお姉さんに厳しく言われた時間ですから、戻りましょう。墓地の入口からはだいぶ奥まできています。入口はずっと先のほうで見えません。


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道の端に綺麗なアイリス?が咲いています。ゴッホもアイリスの花を描いていましたね。


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アリスカン墓地でゴッホとゴーギャンの作品に描かれた場所を見て、満足。これで一応ゴッホの足跡を巡るツアーは終了です。12時をまだ15分以上残していますが、墓地の入口は既に閉じられています。我々の姿を感知したらしい先ほどのチケット売り場のお姉さんが、入口を開けてくれます。sarai達が出ると、入口の柵をきっちりと閉じて、お姉さんは戻っていきます。


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後で入口の方を振り返ると、新たに到着したらしい見物客と彼女がもめている様子です。それもその筈ですね。アルルにとって、ゴッホは最大の観光資源ですから、もう少し何とか考えればいいのにと思います。それにしても我々は幸運でした。多分、午前中最後の入場者だったようです。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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さて、ちょうどお昼です。ランチでもいただきましょう。



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アルルはゴッホの名画の舞台:プロヴァンス家庭料理のランチ

2011年4月3日日曜日@アヴィニョン~アルル/5回目

アリスカン墓地Nécropole des Alyscampsを出て、先程の小川(クラポンヌ運河Canal de Craponneです)の畔に置かれたベンチでちょっと休息。休息しながらガイドブックご推薦のレストランを調べると、なんとちょうど目の前にそのレストランがあるではないですか。オドロキ!!

地図上でお店の場所を確認しておきましょう。


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レストランはル・ジャルダン・ドゥ・マノンLe Jardin de Manonです。


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ただ、12時からの営業なので、まだ開店まで15分くらいあります。それでも恐る恐るドアを開けてみると、中から「ボン・ジュール」という声がします。声のほうを見ると、数人の人達がお食事中です。もう営業しているのかと思ったら、お店の方が食事中だったんです。でも、食事を中断して店内に招き入れてくれて、12時まで待っててねとのこと。結構ですよ、待ちましょう。
レストランの中はこんな感じです。


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このレストランは奥の中庭がテラス席になっていて、燦々とプロヴァンスProvenceの陽光が降り注いでいます。このテラス席に案内されます。もちろん一番乗りの客ですから、まだ誰もいません。


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このテラス席は草花がさりげなく配されていて、とってもいい感じです。プロヴァンスの友人宅を訪れたような雰囲気です。ゆったりと寛ぎながら、お店の方の食事が終わるのを待ちます。料理はプロヴァンス家庭料理とのこと。メニューから、ランチコース(21.5ユーロ)をお願いします。


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そろそろ開店時間を過ぎたからでしょうか、中庭が賑やかになってきます。高校生くらいの息子さんを連れたご夫妻とか、サラリーマン風の男性2人連れとか・・・・。そういえば、この高校生くらいの子は食欲旺盛で、出されたパンを次から次へと食べてます。そして、お店の方は空になった籠に何度もパンを追加しています。パンは食べ放題のようですね。お店の女性はお客さんに気軽に話しかけてます。きっと、街の人達にも人気のお店なんでしょう。

まずは突き出しのようなものが出されます。


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注文した白ワインもとても冷たく美味しいものです。もちろん、ご当地プロヴァンスのローヌ川Le Rhône近くのシャトーでつくられたワインです。


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第1の皿は3種類の中から選びます。もちろん配偶者と二人でシェアしていただくことにして、別々のものをオーダー。
ひとつは、エスカルゴとブレット(フランス野菜)とマッシュルームのクリーム煮です。


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もうひとつは、ネギとザリガニを煮込んだ卵のココットです。いかにもプロヴァンスらしい料理ですね。


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いずれもあっさりした味の美味しいものです。
空を見上げると、プロヴァンスの青空が美しく広がっています。これも料理を引き立たせます。


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第2の皿は2種類の中から選びます。これもシェアしていただくことにして、別々のものをオーダー。
ひとつは胡桃とセープ(イグチ茸の一種)を詰め物したホロホロ鳥の胸肉のローストです。ホロホロ鳥って、食べるのは初めてかな・・・。


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もうひとつは鱈の筒切りのBourride(ブリッド)とサフラン色のじゃがいもです。ブリッドというのはプロヴァンス料理で、魚の煮込みみたいなものです。ブイヤベースみたいとも言えますね。


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最後はデザートです。
ひとつはソルベです。


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もうひとつは、今となっては忘れてしまいましたが、何か焼き菓子ですね。


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ここでのランチは肩の凝らない家庭料理で美味しくいただきました。プロヴァンスも満喫できたし、ご機嫌です。

ランチでゆったりした後はまた散策を再開。


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アルルはゴッホの名画の舞台:アルルの路地、そしてローヌ川

2011年4月3日日曜日@アヴィニョン~アルル/6回目

プロヴァンス家庭料理の美味しいランチをいただいたきました。予定以上にゆっくりしてしましたが、そろそろレストランにおいとましましょう。にこやかで感じのよかった女性に会計してもらいます。ところで、この彼女は片言の日本語をしゃべります。デザートのときに「コーヒー?コウチャ?」と聞かれて、あれっと思ったのですが、会計の折には「ありがとうございました」と言われました。で、日本語がしゃべれるの?と聞くと、時々日本人のツアーを受け入れているので、ほんの少しだけしゃべれるとのことです。ますます親しみを覚え、記念写真を撮らせてもらいます。


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できれば1時過ぎの電車でアヴィニョンAvignonに戻ろうと思っていましたが、このレストランでゆったりとした贅沢な時間を過ごしたため、結果的に2時過ぎの電車にしか乗れそうにありません。ブラブラとレストランから駅のほうに向かいます。すると、偶然通りの名前が目にはいります。


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ジョルジュ・ビゼー通りBoulevard Georges Bizetです。アルルと言えば、ビゼーの作曲した「アルルの女」が有名ですから、この名前の通りがあるのもうなづけます。
駅に向かう途中で、もう一度サン・トロフィーム教会Église Saint-Trophimeにチャレンジしますが(午前中は式典中で入れなかった)、今度は入口のドアが固く閉じられています。結局、縁がなかったということで完了。でも折角なので、せめて中庭くらいは見せてもらいましょう。中庭から見える教会は、どっしりした石造りの建物です。白い石が美しいです。


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まだ電車の時間までは余裕があるので、アルルの街を散策しながら駅のほうに向かいます。昼下がりの路地は歩く人も見えず、静かです。ただ、陽光の明るさだけが目に沁みます。


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ようやく観光客の姿が見えます。それにしても、狭い路地から見えるプロヴァンスProvenceの青空の綺麗なこと、素晴らしいです。


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路地の先が明るく開けていて、特徴的な建造物が見えます。円形闘技場Arènes d'Arlesに戻ってきたようです。アルルの路地散策は、とても気持ちがいいものです。


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この円形闘技場の前を抜けて、旧市街のカヴァルリ通りRue de la Cavalerieを朝来たのと逆方向に戻ります。すると、カヴァルリ門Porte de la Cavalerieが見えてきます。その先はゴッホの「黄色い家」のあるラマルティーヌ広場Place Lamartineです。


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ラマルティーヌ広場からはアルル駅Gare d'Arlesはすぐですが、急にまたローヌ川Le Rhôneが見たくなって、広場から左のほうに折れます。すぐにローヌ川です。昼下がりのローヌ川も静かで、豊かで、明るく、気持ちのいい流れです。


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しばらく川を眺めて、またラマルティーヌ広場を経て駅へ向かいます。まだ早春ですが、汗ばむような陽気です。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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アルル駅のプラットホームで電車を待ちます。日陰が嬉しいくらいの上天気です。


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すぐにアヴィニョン行きの電車がやってきます。2時15分発の電車です。


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アヴィニョンへの帰りはバスにして、バスからの風景を楽しもうという別企画もあったのですが、バスは12時45分発だったので、ランチをゆったりと食べているうちにそのプランは霧消してしまいました。

アヴィニョンまでの電車では配偶者は1人静かに車窓を楽しんでいます。saraiはワインもまわってきて、よい気分でうとうと・・・あっと言う間にアヴィニョン・サントル駅Gare de Avignon Centreに帰着です。


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アヴィニョン・サントル駅に到着したのは予定より2分ほど遅れましたが、まだ、2時35分です。
駅舎の前に出てみると、駅の時計は2時40分近くになっています。駅の時計はやはりぴったり合っていますね。


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この後は、午後の残りの時間を使ってアヴィニョン散策です。明日の朝はマルセイユに向かうので、アヴィニョンの街は今日のうちに見て回らないといけません。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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