旅の6日目です。
今日はアヴィニョンAvignonを発ちます。
今朝のプロヴァンスProvenceの空は少し曇り気味で、学校に行く子供たちもジャンパーを羽織り、結構寒そうです。それでも日中は20度まで気温が上がるらしいので、服装に困りますね。
ホテルをチェックアウトする前に、まずはここのホテルの美味しい朝食をいただきましょう。ここの朝食は種類は少なかったのですが、美味しかったですよ。最後に配偶者にリンゴをむいてもらって、朝食は終了です。

今日は画家セザンヌのお膝元エクス・アン・プロヴァンスAix-en-Provenceに行きますから、彼の描いた有名なリンゴを想像しながら食べたことは言うまでもありません。
チェックアウトを済ませ、アヴィニョンの街を貫くレピュブリック通りRue de la République、そして、ジャン・ジョレス通りCours Jean Jaurèsを大きなスーツケースをひっぱりながら、アヴィニョン・サントル駅Gare de Avignon Centreまで移動です。マルセイユMarseilleまではTGVでも行けますが、鉄道パス向けの席数には限りがあって、よい時間の列車はほとんど取れません。で、昨日アルルArlesまで乗ったのと同じ電車、在来線の9時20分発の電車に乗ります。が、同じ電車なのに、昨日とは電車が入線するホームが違うんです。saraiは当然同じと思っていたのですが、しっかり電光掲示板で確認していた配偶者に指摘され、事なきを得ます。でも、日によって、同じ電車のホームが違うなんて変ですね。
この電車は、アルル経由でマルセイユまで行きます。所要時間は約1時間半です。車窓からの景色は、アルルまでは見慣れたプロヴァンスの風景ではありますが、今日はファーストクラスの2階のシートなので、見晴らしがよくて風景に見とれてしまいます。やがて、昨日降り立ったアルルに到着です。

が、今日はこのままマルセイユまで行きます。アルルからマルセイユまでは約1時間。列車はスピードを上げて、プロヴァンスの大平原の中を突っ走ります。途中でいくつかの駅に停まりながら、マルセイユに近づいていきます。と、右手の方に川が見えてきたかと思うと、それは大きな湖に変貌。ベール湖L'étang de Berreというとても大きな湖です。しばらくすると、一旦湖は見えなくなりますが、また湖の端が現れ、そのほとりには空港が見えます。マルセイユ・プロヴァンス空港Aéroport de Marseille-Provenceでしょうか。ほどなく山を抜けると、いよいよ地中海です。右手にはマルセイユの街も見えてきます。丘の上にたつのは、マルセイユのシンボル「よき母」という名のノートルダム・ド・ラ・ギャルド大聖堂Basilique Notre-Dame-de-la-Gardeの上に立つマリア像でしょう。
まもなくして、マルセイユ・サン・シャルル駅Gare de Marseille Saint Charlesに定時の10時38分に到着です。今日はここマルセイユ泊ですが、このまま電車を乗り換えてエクス・アン・プロヴァンスAix-en-Provenceに向かいます。というわけで、駅の構内のコインロッカーに荷物を預けることにします。コインロッカーは、一番端のホームをどんどん奥に進んだはずれにあり、かなり分かりづらいのですが、なんとか到着。コインロッカー室の入口を入ると、空港にあるような荷物預けのベルトコンベアがあります。

係りのお兄さんから、ベルトコンベアに手荷物も含めてすべて乗せろとの指示。荷物検査をするようですね。すべての荷物がベルトコンベアの向こう側に消えてしまうと、ようやくロッカー室の中に入っていいよとのお許しが出ます。中に入り、ベルトコンベア上の我々のスーツケース・手荷物と再会。と、係のお兄さんがコインロッカーの一つ(特大)を開けて、そこに入れろとの指示。スーツケース2個入れても余裕です。

ロッカーをロックすると、小さな画面に8.5ユーロという表示が出ます。今お金を入れるのか、取り出すときに入れるのか迷っていると、ロックがガチャンと解除されてしまいました。先に料金を入れるようですね。しかも、コインのみです。コインがないと困りますね。8.5ユーロですから、2ユーロのコイン4個と50セントのコイン1個です。何とか持ち合わせがあったので、ホッとします。コインを入れ終わると、チケットが印刷されて出てきます。このチケットで荷物をロッカーから取り出すようです。

システムが分かっていればなんてことないのですが、やはり初めてのことは不安ですね。無事に荷物を預けることができ、やっと落ち着いてロッカー室の様子を眺めます。広々としています。マルセイユ・サン・シャルル駅では、余裕でコインロッカーが利用できますね。

では、エクス・アン・プロヴァンス行きの電車に乗り換えましょう。電光表示板を見ると、Eのホームから出発するようです。Eのホームに入ろうとすると、チケットの提示を求められます。改札なのか、セキュリティチェックなのか分かりませんが、普通はホームへの出入り自由なのに何故でしょうね。ともかく関所を抜けて、Eのホームに入ります。

隣のホームにはTGVが停車しています。明日はこの駅からニース・ヴィル駅Gare de Nice-VilleまでTGVに乗る予定です。マルセイユは在来線もTGVも同じマルセイユ・サン・シャルル駅から発着するので便利です。
まだ発車10分前で、電車のドアも閉まったままなので、ホームの先まで行って先頭車両を写真に収めます。なかなか綺麗な車体です。

駅全体の写真です。と言っても、同様の規模の建物がもう一つ横に並んでいるので、これで半分なんですよ。

そうこうするうちに、ドアの開閉ボタンがぽっと青く光ります。乗車OKです。早速乗り込みますが、ガラガラに空いています。

結局、このガラガラの状態で電車は出発です。定時の11時05分です。

この電車はマルセイユ始発でエクス・アン・プロヴァンスが終点です。ゆっくりと45分間、プロヴァンスの風景を楽しみましょう。途中の駅では、美しく咲き誇った花桃らしき花木があります。

11時49分、エクス・アン・プロヴァンス駅に到着。

アヴィニョンからエクス・アン・プロヴァンスまでの鉄道移動のルートを地図で確認しておきましょう。

エクス・アン・プロヴァンス散策を開始します。
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