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マルセイユでブイヤベース:青い空と青い海の光あふれる港

2011年4月4日月曜日@アヴィニョン~マルセイユ~エクス・アン・プロヴァンス/5回目

マルセイユ・サン・シャルル駅Gare de Marseille Saint Charlesに降り立ちます。駅舎の前は高台のテラスのようになっており、駅舎は立派な建物です。


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この駅舎前のテラスからは、もちろんノートルダム・ド・ラ・ギャルド大聖堂Basilique Notre-Dame-de-la-Gardeも見通せます。


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テラスからの大階段を下りると街の大通りに出ます。ホテルまでは歩いてもそう遠くはなさそうですが、この階段をスーツケースを持って下りる気にはなれないので、ホテルにはメトロで行くことにしましょう。


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では、先ほど預けた荷物を受取りに向かいます。今度はさすがにチェックはなく、さっとロッカー室の中に通してくれます。先ほど受け取ったチケットをロッカーに挿入すると、ロックがパチンと外れてロッカーの扉が開きます。当たり前でしょうが、ちょっと感動ものです。荷物を引っ張って、駅の地下にあるメトロの駅に向かいます。幸い下りのエスカレーターがありますが、最後に数段の階段があります。エイヤッとばかりに荷物を持ち上げ、メトロ駅に到着。チケットを購入し、ホテルのあるマルセイユ旧港Vieux Port行のメトロ(1号線)を確かめて、ホームでメトロ到着を待ちます。


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数分でメトロがきます。ここからマルセイユ旧港は2つ目の駅で、すぐに着きます。地下駅から上がると、そこは青い空と青い海の光あふれる港です。


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港の前は広々と開けていて、白を基調とした建物がずらっと並んでいます。青空ととても調和しています。


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港には、多くのクルーザーがぎっしりと停泊しています。素晴らしく気持ちのよい開放的なところです。


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ホテルの方向はこちら、北の方です。埠頭に沿って、海風を頬に感じながら歩きだします。


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すぐに建物の壁面に目的のホテルの名前が見えます。本当に港に直接面したロケーションの大変よいホテルです。

ホテルまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ところが、ホテルに着いて、困った! 入口からは階段のみが上の方に続いています。キョロキョロ見回しても、エレベーターは見えません。荷物は重いのに・・・。
で、saraiだけが荷物を下に置いたままで2階のレセプションに上がり、レセプションのお姉さんに聞いてみると、エレベーターはないので荷物は自力で持って上がるしかないとのこと。お姉さんは、手伝うわよって階下までついてきてくれますが、荷物を見てぎょっとした様子です。それでも、配偶者のスーツケースはお姉さんが持ってくれて、saraiは自力でスーツケースを持ち上げます。でも、まだここはレセプションです。客室はさらに1階上。今と同様に、お姉さんとsaraiが力を合わせて、荷物上げです。ご苦労様、感謝!です。
そして部屋のドアを開けると、部屋の窓からは港と「よき母」の絶景が目に飛び込んできます。思わず、ビューティフル!と叫ぶと、お姉さんもにっこりします。苦労した甲斐があったというものです。


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このマルセイユのホテルは『ホテル・ベル・ビュ(Hôtel Belle-Vue)』。一泊のみです。

まずは、お部屋を紹介しておきましょう。
ここもコンパクトな部屋ですが、なかなか可愛いですよ。


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水回りもバスタブはありませんが、小奇麗です。


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配偶者は昨日からの疲労がたまっているようなので、まだ日は高いのですが、ホテルでゆったりと休養です。ベッドに寝転び、潮の香りとマルセイユの潮風を感じながら、窓から港を眺めて気持ちよく過ごしましょう。


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今日のこれからの予定は、予約してある有名なミシュランの星付のレストランにブイヤベースを食べに出かけるだけです。でも、saraiはその前に一仕事。PCを無線LAN(WIFI)でインターネットにつなぐ作業があります。無線LAN接続までは結構順調に進みますが、インターネットにどうしても繋がりません。仕方がないので、PCを持ってレセプションのお姉さんのところへ相談に出かけます。どうやら接続は間違いがないようです。よく調べると、DHCPサーバーが正常に動作していなくて、IPアドレスの取得に失敗しています。ホテルのPCを見せてもらって、ホテルのネットワーク状態を把握できたので、手動でIPアドレス、ゲートウェイ、DNSサーバーを設定します。これで、ようやくインターネットに繋がります。ところで、ホテルのPCを自分で操作してみましたが、フランス語の表示なので本当に使いにくいですね。せめて英語表示ならほとんど違和感がないんですが・・・。

インターネットが無事接続できたところで、ベッドで休養している配偶者と一緒に、saraiも部屋からのマルセイユの絶景を楽しみます。マルセイユのまぶしいくらいの陽光の下、マルセイユの旧港とその向こうに山の上のノートルダム・ド・ラ・ギャルド大聖堂がよく見えます。「よき母」(金色のマリア像)も光り輝いています。


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「よき母」を目を凝らして、よく見てみましょう。


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あまりの絶景に、部屋にくすぶっているのはもったいないと感じたsaraiは、配偶者を部屋で休ませておいて、ホテルの近くを偵察することにします。
ホテルから出て、通りを渡るともう埠頭です。そこから眺めたホテルです。


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エレベータがなかったりネットが繋がらなかったりしたホテルですが、眺めの素晴らしさだけですべて帳消しです。
旧港のまわりをぐるっと散歩します。青空と海と風、本当に気持ちがいいです。
プラプラとホテルの方に戻ってきたら、マルセイユのブイヤベースの有名レストランMIRAMARがあります。このお店も今夜のディナーの候補でしたが、この日は定休日。それで、別のレストランにしたんです。


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ホテルの部屋に戻って、レストランの予約の時間まで休養です。


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マルセイユでブイヤベース:有名店シェ・ミッシェル

2011年4月4日月曜日@アヴィニョン~マルセイユ~エクス・アン・プロヴァンス/6回目

ホテルでゆっくりと休養をとっているうちに、ちょうどいい時間になりました。いよいよディナーに出撃です。今日は気合が入っていますよ。なにせ、ミシュランの星を頂いてる有名店シェ・ミッシェルChez Michelでブイヤベースを頂きます。予約なしではほぼ断られるということなので、日本を出発する前からしっかり予約を入れてあります。ホテルを出ると、まだ明るいですが、ずい分人の影が長くなってきています。


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このレストランは、街の中心からは少し外れた湾の外の外洋に面しています。何とかバスに乗って出かけましょう。バスは83番。83番のバス停は、先程の偵察で確認しています。港の前の確認済みのバス停に向かいます。


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ちょうどよいタイミングでバスが来ます。乗るときに、降りる停留所をバスの運転手に確認します。街中を抜けて、海岸線に出ます。が、降りるはずの停留所をバスは素通りします。慌てて停車ボタンを押しますが、次のバス停にしか停まってくれませんでした。もう少しはっきりと、降ろして欲しいと言っておけばよかったですね。バスを降りると、猛烈な海風が吹いてきて、おおっ寒い。でも、夕陽の地中海はとても綺麗です。


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強い風にあおられながら、海沿いの道を戻ります。


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カタランCatalansという本来降りるべきバス停に戻りました。やれやれ・・・


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しかし、あたりには目的のレストランが見当たりません。レストランを探してウロウロしていると、道の反対側にガソリンスタンドを発見。道を渡ってお店の場所を尋ねると、とっても親切に教えてくれます。メルシー・ボクー!
言われた通りに歩いていくと、お店の名前のChez Michelがあります。到着です。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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バスを乗り越したにも関わらず、予約時間よりも早い到着です。既にお店にはお客が入っています。ドアを開き予約してある旨を告げると、名前を確認した上で一番奥まった席に案内してくれます。


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もちろん、注文はブイヤベース2人前と白ワイン。きっちりとテーブルセッティングしてくれます。料理が待ち遠しいです!!


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白ワインです。マルセイユMarseilleの東隣の港町カシCassisのワインは、プロヴァンス1とも言われるワイン。ブイヤベースに合うというE BODIN 2009というワインです。ハーフボトルをお願いしました。


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もちろんワインクーラーで冷やしてくれます。とっても美味しいです。


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パン、唐からしソース(ルイユ)、グリュイエールチーズを盛りつけた皿が運ばれてきます。いよいよですね。


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料理を待っていると、ウェイターがわざわざ窓のブラインドを開けています。オ~、美しい夕映えに地中海が輝いています。ちょうど地中海に夕陽が沈むときということで、レストランの粋な演出のようです。地中海の日没を見るのは初めてです。とても美しい一瞬で、料理のことを忘れて楽しみます。


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この後、美味しいブイヤベースです。


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マルセイユでブイヤベース:美味し過ぎ!!

2011年4月4日月曜日@アヴィニョン~マルセイユ~エクス・アン・プロヴァンス/7回目

ブラインド越しの夕陽があまりにも綺麗なので、我慢できず窓際までに行って、ブラインドの隙間にカメラを突っ込んで、地中海に沈む美しい夕陽を撮影。実にロマンチックです。


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ブイヤベースは、料理する前に料理に使う魚を見せにきてくれます。とても新鮮な魚4品です。ブイヤベースは、4種類以上の魚を使うのが決まり事です。「こちらの魚を使うよ」という演出程度に思っていたのですが、後から来た家族連れは、いろいろ注文をつけてお魚をチェンジしてもらっています。sarai達は魚の種類も分からないので無理ですが、一度は拘って注文してみたいもんですね。待つことしばし、料理したブイヤベースが運ばれてきます。まずは調理済の4種の魚を見せてくれ、それを目の前でさばいてくれます(焦って撮影したので、写真がぼけてます。ゴメンナサイ)。


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あれっ、その魚を出汁にしたスープはどうしたんだろうと思っていると、すぐに大きな深い壺のような皿になみなみとはいったスープが登場し、保温用の炎の上に置かれます。そこから2人の皿にたっぷりと注いでくれます。


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ものすごい分量ですが、まだまだ壺皿には半分以上残っています。ブイヤベースのスープはこんなに量があるんですね。


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そのスープに唐からしソース(ルイユ)、グリュイエールチーズを載せたパンを浮かせて、スープを染み込ませて食べます。配偶者は反則で、スプーンでせっせとスープだけを飲んでいます。スープ好きですから見逃してあげましょう。で、あっという間にお皿はからっぽ。saraiはまだまだスープが残っています。正統的にパンを浸して食べているので、なかなかスープが減りません。


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これを見たウェイターが、配偶者の皿にスープを継ぎ足してくれます。saraiにもお情けで、まだ残っているスープに継ぎ足してくれます。そうこうしているうちにお腹は満腹状態です。
もちろん途中に、さばいた魚の身も皿に綺麗に盛りつけて持ってきてくれますが、あまり食べられません。残念!


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頑張るsaraiも、最後はスープだけを飲むのが精一杯の状態。結局、スープはほんの少しを残しただけでほぼ飲み切りました。肝心の魚本体はsaraiは7、8分は食べましたが、配偶者は3口ほど手をつけただけです。魚は出し殻みたいなものだからそれでよいのだと、配偶者は涼しい顔です(ブイヤベースのスープは別の魚で出汁をとるので、出し殻じゃありませんよ)。ブイヤベース恐るべしの巻でした。でも、美味しかった! もう2度と食べることはないかもしれないのがいかにも残念です。

会計が終わり、店のカウンター前に並べてある新鮮な魚の食材を撮影していると、上品なお店のマネージャーが2人の記念写真を撮影してくれます(記念写真は公開しませんので、悪しからず)。


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いったん店の外に出て、明るいレストランを撮影。レストランのMICHELの名前が目立ちます。


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少し道を歩きながら交通機関を探しますが、道は暗いし、それ以上に寒い!!
慌ててレストランに戻って、マネージャーにタクシーを呼んでもらいます。
呼んでもらったタクシーでホテルの前に横付け。お腹がきつかったのでとても楽で助かります。バスで帰れる状態ではありませんでしたね。
幸せな気分で、今日はゆっくりと寝ましょう。ホテルの部屋の窓からは港の光がとても綺麗です。


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ライトアップされた「よき母」が夜空に美しく浮かび上がって、港の光とともに幻想的な光のショーみたい。


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それをベッドに横になって鑑賞できる贅沢は、満足を通り越しています。

明日は午前中マルセイユ見物し、午後1番のTGVでニースを経由して、イタリアのジェノヴァの港町までコートダジュールを一気に駆け抜けます。




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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
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07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

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