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古都ジェノヴァの迷宮散策:富にあふれるガリバルディ通り

2011年4月6日水曜日@ジェノヴァ~パルマ/1回目

旅の8日目です。

ジェノヴァGenovaは今日も気持ちよく晴れています。

朝食のレストランはなかなかお洒落です。


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さすがにイタリアの朝食は美味。真っ赤なオレンジジュースもフレッシュな果物も用意されてます。そして、フォカッチャもあります! が、配偶者は昨夜のレストランのフォカッチャの方が美味しかったようです。ジェノヴァはフォカッチャの本場とあって、配偶者はジェノヴァのフォカッチャを楽しみにしていたのです。朝食でもフォカッチャを頂けて、満足、満足。


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さあ、ジェノバ散策に出かけましょう。チェックアウト後、ホテルに荷物を預かってもらい、ホテルを出ると、旧市街の端のフォンターネ・マローゼ広場Piazza delle Fontane Maroseです。広場と言っても、広い道路って感じです。


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旧跡が多く残るガリバルディ通りVia Garibaldi(ストラーダ・ヌオーヴァStrada Nuova)に向かいます。ジェノバといえば、貿易の街と歴史で習いましたが、その貿易で儲け、財を成した一族の宮殿が多く立ち並んでいます。その宮殿とやらは、どんだけ儲けたのかと恐ろしくなるような、立派の一言では言い表せないものすご~く立派なお屋敷です。


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通りの両側に12の宮殿がずらっと並んでいます。この宮殿も入口の門が彫刻に飾られて立派です。


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この宮殿は建物の外壁もレリーフで飾られて豪華です。


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この宮殿の門をはいると(勝手にですが)、中庭に美しい回廊が造られています。


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ドーリア・トゥルシ宮殿Palazzo Doria Tursiです。ほかの宮殿に比べてもさらに規模が大きく、旗がかかっているのでも分かりますが、現在は市庁舎です。


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ドーリア・トゥルシ宮殿は、門の中も広い階段に続く中庭が見事です。


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向かいの建物は外壁が赤く、その名もパラッツォ・ロッソPalazzo Rosso(赤の宮殿)です。


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さらに、ドーリア・トゥルシ宮殿に続く建物は、外壁の白さからパラッツォ・ビアンコPalazzo Bianco(白の宮殿)といわれています。


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このガリバルディ通りはいずれも立派な宮殿が立ち並びますが、そのなかでもこれら3つの宮殿は白眉と言ってもいいでしょう。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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あまり時間がないので外観を見ただけで満足しておくべきなのですが・・・saraiはドーリア・トゥルシ宮殿にあるという伝説の大ヴァイオリニストのパガニーニのヴァイオリンをどうしても見たかったんです。旅の案内によると、ドーリア・トゥルシ宮殿は市庁舎なので、入口の警備のおじさんに頼むと、パガニーニのヴァイオリンの展示室に連れて行ってくれるとのことでした。それで、入り口辺りの人に聞くと、宮殿の入口の左手にある売店兼案内所に行けとのことです。その売店兼案内所のおばさんに聞くと、ドーリア・トゥルシ宮殿に展示してあるそれを見るためには、白の宮殿から入ってぐるっと周らないと駄目よって言われました。さらに、チケットは赤の宮殿も合わせた通し券しかないとのこと。一人8ユーロですからそんなに高いわけじゃありませんが、無料で見る目論見は崩れさりました。

チケットを購入して、まず白の宮殿に入り、すぐに2階にある中庭にはいりました。正面には赤の宮殿が中庭越しに見えます。


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こちらが今通ってきた白の宮殿です。


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ここから、再び白の宮殿の中を見ながら、3階に上がります。宮殿のなかは美術館になっていますが、saraiの興味をひく絵画はほとんどありませんでした。それよりも、各展示室には一人ずつ係の方がいて、次に進む経路を教えてくれたのは親切ですね。
3階からドーリア・トゥルシ宮殿に通じる回廊があります。ようやく、ドーリア・トゥルシ宮殿に行けそうです。この回廊からも正面に赤の宮殿が見えます。


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下を見下ろすと、先程の2階の中庭が見えます。なかなか綺麗な庭園です。


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回廊を抜けて、ドーリア・トゥルシ宮殿にはいります。


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古都ジェノヴァの迷宮散策:パガニーニのヴァイオリン

2011年4月6日水曜日@ジェノヴァ~パルマ/2回目

ドーリア・トゥルシ宮殿Palazzo Doria Tursiにも色々な展示があり、ここでも各展示室には一人ずつ案内(監視?)の方が居て、次に進む経路を教えてくれます。saraiの興味をひく展示物がひとつありました。彫刻ですが、マグダラのマリアでしょうか。


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展示室は2階の一周できる回廊に沿って、並んでいます。


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そして、随分ぐるぐる回った挙句、ようやくパガニーニのヴァイオリンとご対面です。案内のおじさんが重々しい木の扉を開けてくれると、そこにありました。パガニーニが生前愛用していたジョゼッペ・アントニオ・グァルネリ(通称グァルネリ・デル・ジェス、グァルネリは同名の一族が多いようです。単にグァルネリと言ってもどのグァルネリが作ったヴァイオリンかは分かりません)作成の名器です。実に美しい楽器です。


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横には詳しい来歴が書いてあります。カノンCannoneという名器なんですね。1743年、グァルネリ・デル・ジェスが亡くなる前年の作です。パガニーニは1802年にフランス人のパトロンからこのヴァイオリンをプレゼントされたとのことです。


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ヴァイオリン本体の他に弓なども展示されています。ヴァイオリンケースにはPAGANINIの銘が打ってあります。


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ところで、もう1点展示されているので、あれっと思ったら、これはパガニーニがパリの修復師に修理に出した際、その修復師がついでに美しいコピーまで作ってくれたというものです。


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これがその由来を書いた説明です。


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この重厚な展示室を配偶者と2人だけで静かに独占でき、贅沢な時間を過ごします。
このヴァイオリンの響きが聴けないのが残念です。噂では、パガニーニ国際コンクールの優勝者には、優勝時にこのヴァイオリンを弾くことが許されるとか・・・庄司紗矢香さんも弾いたのかな?

実はこの後に向かうパルマにパガニーニのお墓があるというのは、偶然にしてはできすぎかも・・・。
帰国したら、また、パガニーニの《24のカプリース》でも聴いてみようかな。いや、庄司紗矢香のパガニーニのヴァイオリン協奏曲を聴こう。

ドーリア・トゥルシ宮殿には、こんな豪華な広間もあります。本当に在り日しのジェノヴァGenovaの繁栄はどれだけのものであったかを、思い知らされます。


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さて、そろそろ下の中庭に下りて、外に出ましょう。


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次は向かいの赤の宮殿パラッツォ・ロッソPalazzo Rossoにはいりましょう。予定外ですが、折角の通しチケットですから、ちょっとだけでも見ないとね。ここは中の調度品も豪華です。こんな大広間もあります。


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そして、2階には、フランドルの画家ヴァン・ダイクの描いた貴族の肖像画や宗教画が数点展示されています。ジェノヴァ滞在時に描いたものでしょうか。以下の4点はヴァン・ダイク作だと思いますが、もしかしたらフランドルの他の画家の作品もあるかも・・・


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期待しないで入った赤の宮殿には、さらに素晴らしい体験が待っていました。


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古都ジェノヴァの迷宮散策:屋根の上の展望台@赤の宮殿

2011年4月6日水曜日@ジェノヴァ~パルマ/3回目

ジェノヴァGenovaの赤の宮殿(パラッツォ・ロッソPalazzo Rosso)の2階を見学しますが、ヴァン・ダイクの絵画のほかにも、大理石と天井画の素晴らしさにも魅了されます。絢爛豪華としか言えません。


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こういう天井画もあります。


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最後に最上階に上がると、窓からの展望があまりにも素晴らしい。写真を撮っていいかって聞いたら、屋上にあがると360度のパノラマが楽しめるよと言って、案内してくれます。屋上というより、屋根の上に物干し台を乗っけたようなものですが、周りの建物よりも最も高い場所なので、ジェノヴァ中の景色がよく見えます。
手近なところでは、通りの向かいにあるドーリア・トゥルシ宮殿Palazzo Doria Tursiが見下ろせます。


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その隣の白の宮殿パラッツォ・ビアンコPalazzo Biancoも見下ろせます。


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これら2つの宮殿の向こうは小高い丘になっていて、綺麗な建物が連なっています。


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港までもよく見え壮観。


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遠くリグリア海Mare Ligureも望めます。


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近くの建物の屋根の上もテラスになっています。眺めがよく日当たりもよいので、こういう形式が一般的になったんでしょう。


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古いイタリアの街ですから、教会や鐘楼なども多いですね。


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思いがけない穴場でジェノヴァの街の景観を楽しみました。展望台というよりも屋根の上という感じの所から下りて、下から見上げるとこんな感じです。中央奥に見える、屋根の頂点にある柵に囲まれたところが展望台で、屋根伝いに階段(写真では見えていませんね)が取り付けられているんです。


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さて、ガリバルディ通りVia Garibaldiから港の方に向かいます。やはり、ジェノヴァは港町。一度は港を見ておかねばということです。周りを高い建物で囲まれた賑やかな通りを、勘を頼りに歩きます。


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この街も坂道や階段のある街です。街歩きも疲れそう。


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うろうろと散策しながら、港近くのバンキ広場Piazza Banchiに辿り着くことができました。広場の真ん中には、お洒落な花屋さん。配偶者が興味深げですが、特別変わった花はなさそうです。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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いよいよ、港です。



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古都ジェノヴァの迷宮散策:旧港(ポルト・アンティーコ)の新名所

2011年4月6日水曜日@ジェノヴァ~パルマ/4回目

ジェノヴァGenovaの旧港に向かって歩いているうちに、港近くのアーケードの商店街に入り込んでしまいます。そこでは肉、魚、野菜、パンなど何でも売っています。なかなか興味深そうなところですね。このアーケード商店街はソットリーパSottoripaと呼ばれ、13世紀から続く大変古いものらしいです。


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特に配偶者の注目を引いたのはパン屋さんのフォカッチャです。プレーンなものの他にハムなどを混ぜ込んだお惣菜風のものまで売っています。お昼用に美味しそうなフォカッチャを買っておきましょう。電車のなかで食べるつもりです。


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ソットリーパのアーケードの外に出ると、大きな広場です。このカリカメント広場Piazza Caricamentoの一角(写真の正面から右手にかけて)には、サン・ジョルジョ宮殿Palazzo San Giorgioが見えます。残念ながら、宮殿のファサードは右側に回り込まないと見えませんが、左側面が見えています。この宮殿には、1407年設立のヨーロッパ最古の銀行であるサン・ジョルジョ銀行Banco di San Giorgioがありました。ジェノヴァの発展は、この銀行の歴史と切り離しては語れません。なお、ヴェルディの傑作オペラ《シモン・ボッカネグラ》の主人公のシモン・ボッカネグラは実在の人物で初代ジェノヴァ総督だったのですが、彼の叔父グリエルモ・ボッカネグラの指示で建てられたのがこのサン・ジョルジョ宮殿です。ですから、このあたりは《シモン・ボッカネグラ》の舞台となるところですね。


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さて、ようやく旧港(ポルト・アンティーコPorto Antico)までやってきます。ここは本格的な貿易港のようです。まず目につくのは、白いマストのようなものでつり下げられた大きな白いテント屋根です。港に突き出した埠頭をすっぽりと覆っています。これは有名建築家レンゾ・ピアノRenzo Pianoの設計したイル・グランデ・ビーゴIl Grande Bigoです。


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レンゾ・ピアノと言えば、昨年の旅で訪れたベルンで彼の設計したクレー・センターを見たばかりです。日本では、彼の設計した関西国際空港を見ることができますね。
このイル・グランデ・ビーゴに近寄って見ると、港内のクルーズボートも繋留されています。右側には大きな水族館もあり、多くの人達が群がっていました。


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イル・グランデ・ビーゴのマストは海の中から四方に突き出しています。これで構造的に大丈夫なんですね。


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イル・グランデ・ビーゴのマストはテント屋根のほかに、港のパノラマビューを楽しむ展望エレベーターも吊り下げています。面白そうですが、時間もないので乗ってみるのはやめます。


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これらを横目に見て、港をぶらぶら。この先にあった子供向けの公園では幼稚園児たちが遊んでいます。


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港をぶらぶらした後は、そろそろホテルに戻りましょう。同じ道を帰るのではもったいないので、サン・マッテオ広場Piazza San Matteoを通っていきましょう。港の大通りに沿って、大きなポルティコもあります。この先に先程のソットリーパのアーケードが続くのでしょうか。


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サン・マッテオ広場に向かうので、右に折れて街の中心の方に歩きます。


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地図とにらめっこしながら進みますが、この街は実にややこしい迷路のような街で見通しもききません。


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それなりに歩きますがよく分からないので地元の人に聞くと、あっちの方だと今来た道の方を指さします。どこかで曲がり角を通り過ぎてしまったようです。元の分かれ道まで戻り、道を確認するために若い男女に声をかけます。男性が道を説明し始めるのですが、イタリア語でよく分かりません。と、女性が英語で通訳をし始めてくれます。彼女によると、彼はジェノバの人で、彼女はミラノから彼のもとに遊びに来たとのこと。結局、ジェノバの道はすごく複雑なのでサン・マッテオ広場まで案内して上げるよと言われ、彼に連れていってもらいます。その道すがら、女性は英語が堪能で、日本にも行ったことがあるようで、福島の原発はどうなっているかとかの話にもなります。こちらの方たちは日本人以上に関心が強いようです。途中でドゥカーレ宮殿Palazzo Ducaleの前に出ます。美しい建物ですね。ここまで来れば、あとはsaraiでも道は分かりますが、折角ですから最後まで案内してもらいましょう。


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サン・マッテオ広場に無事に到着。彼と彼女にグラッチェ!!


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彼らの弾けるような笑顔が素敵ですね。
イタリア人カップルの親切な道案内のお蔭で、なんとか迷路を脱出。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。(もっとも、ちゃんとは分かっていませんけどね(笑い))


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古都ジェノヴァの迷宮散策:広場巡り、そして、パルマへの旅

2011年4月6日水曜日@ジェノヴァ~パルマ/5回目

親切なイタリア人カップルのお蔭で、サン・マッテオ広場Piazza San Matteoに到着。サン・マッテオ教会Abbazia di San Matteoは、コンパクトですが美しい佇まいです。


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サン・マッテオ教会はドーリア家が建てたものですが、広場の周りの建物もドーリア家の住まいだったものです。


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教会も含めて建物がボーダー柄なのは、いかにもイタリアらしいお洒落さを感じます。

次は、狭い通りを歩いて、すぐ近くのフェッラーリ広場Piazza De Ferrariに移動。


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フェッラーリ広場は、規模の大きい噴水が噴出していてびっくりです。右手の建物の上に見えている時計塔は、ジェズ教会Chiesa del Gesù a Genovaのようですね。


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広場には、カルロ・フェリーチェ劇場Teatro Carlo Feliceも面しています。ジェノヴァGenovaのオペラハウスです。建物の前の騎馬像はガリバルディです。


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広場に入ってきた方には、先程も見たドゥカーレ宮殿がありますが、先程見たファサードとはまるで雰囲気が変わり、壁面がカラフルで別の建物のようです。


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フェッラーリ広場からはもうホテルも近いはずですが、如何せん方向感がありません。近くにいた警察官に道を教えてもらいます。カルロ・フェリーチェ劇場の横の大きなローマ通りVia Romaを進み、Y字路で左の通りを行くとその通りが4月25日通りVia XXV Aprileです。


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この通りの突き当たりが、ホテルのあるフォンターネ・マローゼ広場Piazza delle Fontane Maroseです。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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まだ、予定した電車には少し時間があります。昨夜のレストランRISTORANTE LE RUNEで、昨夜は満腹で食べられなかったデザートを頂き、2日掛かりになりますがコースを完成させましょう。

saraiはクレーム・ブリュレ。


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配偶者はアイスクリーム。


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過去の繁栄を思わせる立派なジェノヴァの観光を終え、駅に向かう時間になります。このジェノヴァの街は通りが曲がりくねって、狭い通りも多く、地理が複雑でホテルに戻るのも一苦労でしたが、現地のかたに助けられて、何とか無事にすべて終了。

ようやくホテルに戻り、荷物を受取り、タクシーをお願いすると、レセプションのお姉さんが窓から広場の様子を見て、「タクシーがそこにいるからそれに乗ってちょうだい」とのこと。確かに、広場にはタクシーが客待ちをしています。ドライな対応ですが、ホテルの入口にはタクシーが着けられないので、それも道理。また、路地を通って荷物を引っ張って、広場に出て、タクシーをひろいます。タクシーでジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅Genova Piazza Principeに向かいます。

今回のホテルはこれまでに比べて立派でした。もう1泊ほどすれば、もっと楽しめて、活用できたでしょうね。

ジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅では、駅前のアックアヴェルデ広場Piazza Acquaverdeのコロンブス像Monumento a Cristoforo Colomboとご対面。コロンブスはジェノヴァ出身なんです。大きな像で、コロンブスは天使に囲まれています。


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コロンブスが高いところにいてよく見えないので、ズームアップして見てみましょう。


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わずか半日のジェノヴァ散策でしたが、その底力というか歴史を感じて圧倒されるものがありました。恐るべし、ジェノバです。

さて、パルマParmaまでの普通チケットを買って、列車に乗ります(今日は短距離の移動なのでユーレイルパスは使いません)。13時41分発の各駅停車です。もちろん2等席です。結構混んでますが、何とか2人並んで座ることが出来ます。列車はいきなり内陸目指して地中海とお別れし、山間を抜けていきます。しばらく山間を走ると、景色はどこまでも広々とした平野に変わります。車内が混んでいることもあり、旅日記も書けずに車窓を楽しむこと2時間半。列車は遅れることなく定刻に、ミラノ中央駅Stazione Centrale di Milanoの2つ手前のミラノの乗換駅ミラノ・ロゴレドMilano Rogoredo駅に到着。16分しか乗り換え時間がなかったので定刻なのは嬉しいです。当然のように、ホームの移動に荷物を抱えて階段を降りたり上ったりすることには変わりはなく、日本の充実した設備が懐かしいです。
次の列車も遅れることなく到着。この各駅停車の電車は、ミラノ中央駅始発だったはずですが混んでます。いつもヨーロッパの列車ってどうしてこんなに空いているんだろうと思っていたのに・・・。
離れていますが、何とかそれぞれに席を見つけて座ることが出来ます。ところで、どの電車の中でも、ずっと車内で勉強している人を多く見かけるのですが、学年末のせいでしょうか。saraiの前に座っている人は、一生懸命声を出さずに歌っています! saraiが、何とか楽譜の内容を把握します。何とヘンデルのオペラ「リナルド」の楽譜です。しばらくすると歌の練習をやめたので、saraiが話しかけます。

「オペラの歌手ですか?」
「そうだよ」
「どこで歌っているんですか」
「モデナだよ」
「えーっ、モデナって言ったら、saraiの大好きなフレーニさんの住んでる所ですね」
「あなたはオペラが好きなの?」
「それが聴きたくてわざわざヨーロッパまで来たんですよ」
「どこから来たの」
「日本から」
「これからどこに行くの」
「パルマ、インスブルックでそれぞれ1泊して、ウィーンとミュンヘンに行きますよ」
「何を聴くの」
「ウィーンはアンナ・ボレーナをネトレプコとガランチャで聴きますよ」
「彼女たちは美しいからね・・・」
「ミュンヘンではノルマを・・・・・」
「エディッタ・グルベローヴァかい」
「ええ」
「僕もモデナに行く前に2回歌うから、日程が合えば聴いてもらえるのにね。もう1曲はこれだよ」
とカバンから楽譜を出して見せます。
「ヘンデルのジュリアス・シーザーですね。バロックオペラですね」
「そうだよ。バロックオペラは好きかい」
「ええ、セメレとかね」(注:《セメレ》は正確にはヘンデルのオラトリオでオペラではありません・・・)
「ああそう」
もっと会話を続けたいところですが、彼は次の駅ピアツェンツァPiacenzaで降りるようです。
「さようなら」
「旅を楽しんでね」

この後、まぶしいほどの陽光でどんどん車内の温度が上がります。窓から吹き込む風がとっても心地良く感じられます。春爛漫ですね。車内も空いてきます。


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もうすぐ、パルマに到着です。

ジェノヴァからパルマまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。


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パルマはグルメと芸術の街:ドゥオーモの素晴らしいコレッジョ

2011年4月6日水曜日@ジェノヴァ~パルマ/6回目

定刻の16時56分にパルマParmaに到着です。乗っていた電車はボローニャBologna行きです。この日はボローニャに泊まったほうが翌日のインスブルックInnsbruckへの移動には便利です。が、以前にボローニャには滞在したことがあるし、パルマは前から美味しいものを食べたくて、一度滞在したかったんです。

ホテルは駅と街の中心地のパルマ大聖堂Cattedrale di Parmaとの中間くらいのところですので、パルマの駅から5分も歩けば着けるはずです。さあ、荷物を引っ張って歩きましょう。
パルマの駅はちょうど大工事中で、本来の駅前は分からないまま、とりあえず駅前の大通りをまっすぐに進みます。少し進んだところで、この通りはどうも思っているのとは違っているような気がしてきます。一筋隣を並行しているジュゼッペ・ヴェルディ通りVia Giuseppe Verdiのようです。本来はジュゼッペ・ガリバルディ通りStrada Giuseppe Garibaldiを歩きたかったんです。大きな交差点で左折して、ボルゲージ通りVia Borghesiをまっすぐに進むと、ちょうど正面に目指すホテルが見えてきます。たまたま、正しいところで左折したようです。ほっとします。駅の大工事のせいか、ちょっと悩んだせいか、10分ほどかかりました。

無事、ホテルに到着です。
パルマのホテルは『サヴォイ・ホテル(Savoy Hotel)』。ここも一泊です。

家族経営の小さなホテルですが、パルマでは格調のある古いホテルのようです。
入口から入ると、意外になかなかおしゃれなホテルです。ガラスを多用したとっても明るいレセプションです。


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建物は古いのですが、とってもファッショナブルにリノベーションされています。
お部屋の内装も素晴らしいです。白を基調に赤と黒がアクセントに使われています。
間取りもなかなか機能的で、デスクスペースもきっちり独立していますね。


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ベッドもかなりゆったりサイズで気持ちよさそう。右側に見えるのはベッドではなくソファですよ。ここでも寝れそうなくらい大きくて立派ですね。


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水周りもこんなに素晴らしい。バスタブもちゃんとあります。それに新しく清潔です。


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部屋の窓からは、先程ホテルに歩いてきた道、ボルゲージ通りVia Borghesiが見えています。このホテルはそのボルゲージ通りのちょうど突き当たりで、幸いにも分かりやすかったんですね。


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ところで、どんどんホテルがよくなりますね。というかパリがあまりにも狭かった・・・。
さすがパルマでも有数のホテルだけのことはありますが、かなりお安いんです。ということは・・・パルマは田舎ってことになります。ホテルの料金って、パリやウィーンなどの大都会は超高くて、ちょっと田舎になるとビックリするくらい超安いんですよね。

ネットの接続ですが、チェックインのときにレセプションのお兄さんにWIFI接続したいというと、うなずきながらLANケーブルを渡されました。無線のほうがいいと言うと、無線は1階のロビー周辺では可能だが、部屋では有線の接続になるとのこと。いずれにせよ接続は無料なので、まあこだわることはありませんね。有線でのネット接続自体は問題なくできます。

部屋に荷物を置いて、すぐに出かけます。だって、パルマを明日10時過ぎには出発するので、観光は今日の内に済ませておかないといけません。ここにはコレッジョが天井画を描いた教会があるんです。

ホテルを出ると、すぐ隣に大きな食品店を発見。このホテルのもう1つの魅力は、お隣が立派なハム&チーズ屋(総合的な食材屋さん:ヴェルディ(La Verdi))さんということでしょう。お土産の調達に便利です。ちょっと中をのぞいて、大好物のパルミジャーノ・レッジャーノを見てみましょう。このお店は朝も早くからオープンしていますよ。


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お店に入ると、美味しそうな食材で一杯です。


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ちょうど、お店のかたが生ハムをスライスしています。涎が出そう・・・。


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大好物のパルミジャーノ・レッジャーノですが、このチーズはここが生産地です。試食させてもらいますが、美味しい! さすがに本場・地元ですね。


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店内には美味しそうなお惣菜もあります。パルマにしばらく滞在して、食べ尽くしてみたいですね。


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生ハムの王様と言われるクラテッロもここが産地。大量にぶらさがっています。壮観です。


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クラテッロも試食させてもらい、即購入を決定。が「どのくらい?」と聞かれて、はたと困ります。どう答えようかと迷っていると、配偶者が「10スライスを真空パックにしてもらえるかしら・・・」。さすがに主婦ですね。料金を聞くと、思ったよりも安い(とはいえ、高級品ですからそれなりのお値段です)。これはお土産に最適ですね。追加して3パックを購入。
もちろん、チーズもお買い上げです。これはブロックですから、量を示すのは簡単。切り分けてもらい、同様に真空パックしてもらいます。値段を聞くと、これは信じられないくらい安い! チーズは生ハムに比べて安いんです。これも、お土産用に追加でお願いします。
また、荷物が重くなります。でも、ここまでお土産は全く買っていなかったので、これくらいはいいでしょう。

さて、いよいよ観光しましょう。ツーリスト・インフォメーションで市内地図をもらい、コレッジョの天井画のあるパルマ大聖堂Cattedrale di Parmaを探します。


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近くに来ている筈ですが、よく分かりません。近くの若い男女にドゥオーモ広場Piazza del Duomoはどこかと聞くと、イタリア語であっちと指さします。お~そうかと思い行こうとすると、男性は英語で本当に分かったのかと聞きます。そりゃーあっちと指差されれば分かりますよ。そこまで心配してくれるなら、最初から英語でちゃんと教えてくれてもよかったのにと思いますが、分かったと言って別れます。いろんな言葉が混在しているヨーロッパは大変ですね。地図で確認すると、思ったとおりです。
道を曲がると、工事中の鐘楼が見えてきます。そこでしょう。
大聖堂前のドゥオーモ広場Piazza del Duomoに出ました。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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青空を背景に素朴なファサードです。


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大聖堂が閉まる前に早く入ろうと気がせきます。でも、まだ1時間以上開いているようですから大丈夫でしょう。


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内部に入って前陣の天井画を見ますが、肝心の昇天するマリアが見えません。一生懸命探していると、どこかのおばさんが手招きをして、こちらよって教えてくれます。横手の階段を上がって見ると、天井の中央がよく見えて、昇天するマリアの有名な絵があります。『聖母被昇天』です。グラッチェ!


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前陣から聖堂の内部空間を見渡します。壁も柱も天井もびっしりと絵で埋めつくされています。素晴らしい!


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今度は入口のあたりから聖堂の内部空間を見渡します。本当に素晴らしい!


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側面の壁から天井にかけての装飾を見ますが、なんという完成度でしょう。ここまで仕上げたのは人間業とは思えません。コレッジョに脱帽です。


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あまりの素晴らしさに立ち去りかねます。


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パルマはグルメと芸術の街:バラ色に輝くドゥオーモ

2011年4月6日水曜日@ジェノヴァ~パルマ/7回目

パルマ大聖堂Cattedrale di Parmaで、夢中になってコレッジョの手になる世界に入り込み続けます。

ゆっくりと左側面の絵を鑑賞します。色合いといい絵の構成といい、素晴らしい出来です。


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下のアーチの上を見ると、素晴らしいだまし絵です。どんなに近寄って見ても、やはり立体に見えます。


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この大聖堂のかなりの部分がコレッジョの手になるものと感じます。だまし絵の手法に基づき、平面的な絵ですが凹凸感を見事に表現しています。かのミケランジェロのシスティーナ礼拝堂も真っ青の出来です。コレッジョ恐るべし!
すっかり納得して、大聖堂を出ます。

この大聖堂の隣の8角形の洗礼堂Baptistery of Parmaも見学します。


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こちらは閉館5分前でしたが、滑り込みセーフ。係のおばあさんからは、絶対に時間通りに洗礼堂から出るようにと釘をさされます。はいはい。ということで、またしても最後の観客になります。
内部はアンテラーミの見事な彫刻で埋めつくされています。


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建物上部もずらっと彫刻作品が並んでいます。これも壮観です。芸術家の、執念にも似た創造力には舌を巻きます。


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天井を見上げると、これも素晴らしい。


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ちゃんと時間を守って洗礼堂を出ますが、それと同時に洗礼堂は閉館になります。よかった!

さらに大聖堂の奥手には、隣接した聖ジョヴァンニ教会Monastero di San Giovanni Evangelistaがあります。夕日でバラ色に輝いています。


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ここにもコレッジョの作品があります。『キリストの昇天』です。恐る恐る教会に入ると、聖職者の夕べの祈祷中でした。その美しい歌声に心を洗われながら、そっと教会を出ました。教会を出る前に、遠くからズームでコレッジョの絵を撮影しますが、これは見事に失敗。ということでコレッジョの名画は公開できません。ゴメンナサイ。
教会を出ると、正面にパルマ大聖堂の後ろ側が見えます。


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聖ジョヴァンニ教会のバロックのファサードが、ますますバラ色に輝いています。最高の一瞬ですね。


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聖ジョヴァンニ教会の鐘楼も素晴らしいです。


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それではと、大聖堂と洗礼堂も夕暮れの最高の一瞬を見てみましょう。
大聖堂のロマネスク様式のファサードも下部は既に陰になっていますが、上部はまさにバラ色に美しく輝いています。それに真っ青な青空の美しいこと!


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洗礼堂も上部がバラ色に燃えています。


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あとはパルマのオペラハウスの建物の外観だけでも見ておきましょう。テアトロ・レージョTeatro Regio Di Parmaです。なかなか立派な外観です。オペラが見られないのが残念ですね。


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ピロッタ宮殿Palazzo della Pilotta前の芝生、パーチェ広場Piazza della Paceでは、大勢の若者達がリラックスしています。日没前の美しいひとときです。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ピロッタ宮殿には、明日の朝にちょっと寄ってみましょう。
ホテルに戻る途中で、夕食の予約を入れているレストランに寄ってみます。
パルマといえば、チーズと生ハムです。お土産はもちろんですが、やはり本場で食べない手はありません。で、夕食には是非パルミジャーノ・レッジャーノとクラテッロを頂きたいと思い、パルマの有名レストランの予約を日本からホテルにお願いしておいたんです。


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どうも予約がうまくはいっていないようなので、再度予約を入れてホテルで一休み。


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パルマはグルメと芸術の街:LA GREPPIAでの素晴らしいディナー

2011年4月6日水曜日@ジェノヴァ~パルマ/8回目

パルマParmaで慌ただしくはありましたが、コレッジョの名画やバラ色に輝く教会を既に満喫しました。
後はもうひとつの目的、グルメです。

予約した時間になり、レストランに向かいます。レストランはRistorante La Greppiaという人気店です。中の様子はこんな感じ。


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レストランでは、この地の名物のパルミジャーノ・レッジャーノ、クラテッロをともかくお願いしました。これはメニューも見る必要なしです。メインには、唐辛子のきいた辛いパスタとグリーンアスパラガスをパルミジャーノ・レッジャーノで味付けしクラテッロで巻いて焼いたものを注文。以上ですっ! 連日の豪華ディナーに、すっかり胃の調子を悪くしている配偶者の必死のチョイスです。グラスワインもsaraiだけ注文。もちろん、とても美味。しかも、このチョイスを見事に、すべてシェアできるように分けて出してくれます。

まずは美しく盛りつけたクラテッロです。まさに絶品です。香りといい、舌の上でとろける感じといい、文句なし。


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次はパルミジャーノ・レッジャーノです。ウェートレスの可愛いお姉さんが、大きな丸い塊の内側の美味しそうな部分から、切り出してくれます。これももちろん絶品。


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次はメインのパスタ。美味しいですが、イタリアでは普通かな・・・。


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次はグリーンアスパラガスをクラテッロで巻いて焼いた料理。美味しいです!


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もう胃が苦しくなっていますが、うまく皿に取り分けて出してくれたお蔭で何とか完食できました。ところが、ウェートレスの可愛いお姉さんがデザートのワゴンを押してきて、デザートを勧めます。


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もうお腹が一杯だというと、シェアすればいいからと勧めます。あまりの勧め上手に、配偶者も折れて頂くことに。


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もちろん、とても美味しかったのですが・・・・苦しい。
さらにこういう小さなお菓子も取り放題なんですが・・・残念。


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食後のカプチーノを頂き、完璧にコースを食べ切りました。


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満足したというより気持ち悪くなる1歩手前で、夜道をブラブラとホテルまで帰ります。パルマのグルメを満喫したという意味では満点でした。


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ところで、このレストランはなんだか面白い雰囲気のあるお店で、色んなお客がいました。5人の女性グループ、10人ほどの老若男女のグループ、右半身が不自由な初老の男性のご夫婦、ちょっと派手な女性との男女2人連れ、若い女性との意味ありげな2人連れ、若い男性や女性の1人客など・・・。それでいて、レストランの人がワインや料理の選択などに丁寧に相談に乗っていて、和やかなのです。なんだか今にも、「ところで皆さん・・・」とポアロでも現れて、事件解決への名解説をはじめそうな感覚がありました。地元の人気のお店なんでしょうね。

ということで、夜は豪華にパルマの名産を食べながら、美味しい白ワインも頂き、気持ちよくご機嫌にぐっすり眠ります。


明日は1日かけて、一気にパルマからオーストリアÖsterreichのインスブルックInnsbruckまで鉄道で移動です。インスブルックの少し手前ではブレンナーBrenner峠でアルプス越えです。明日はイタリア語からドイツ語に変わります。目まぐるしいです。メルシー、グラッチェ、ダンケが無茶苦茶になりそう・・・配偶者がね。saraiは大丈夫です。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
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07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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