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華麗なるシュライスハイム城

2011年4月15日金曜日@ミュンヘン/1回目

旅の17日目です。

そして、ミュンヘン2日目です。久しぶりに、雨の心配のない青空が広がっています。

ミュンヘン郊外のお城に出かけるには最適のお天気ですね。ミュンヘンのお城と言えば、ニンフェンブルク城Schloß Nymphenburgが有名ですが、これは以前行ったことがあるので、まだ行ったことのないシュライスハイム城Schloss Schleißheimに行ってみましょう。

ちゃっちゃと朝食をすませて出かけたいところですが、saraiはまたまた朝寝坊しました。でも、なんとか朝食の時間には間に合いました。

さて、朝食は、プチホテルということもあって、ごくごく一般的なメニューです。


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あら、暖かい卵料理がないね・・・と思いながら食べていると、ゆで卵を食べている人がいます。どこにあるのかと探していると、ここよとレストランのお姉さんが教えてくれます。なんと、ニワトリの形をしたぬいぐるみの中に入っています。お茶目!

この朝食レストランは広くはありませんが、窓も大きく、明るくて綺麗なレストランです。


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朝食を終え出かけますが、ミュンヘンの交通システムのチケットの買い方が少し難しいんです。ホテルのレセプションのお姉さんに聞くと、それは難しいから駅員さんに聞いたほうがいいわというお答です。それはそうですが・・・。

今日乗る電車は郊外電車Sバーンです。マリエンプラッツ駅Marienplatzの駅員さんに同じ質問をすると、英語があまり分からないから別の窓口に行ってねということ。ちゃんとした切符販売の窓口で聞くと、やっと明快なお答が得られました。今回3日間乗り放題の市内交通のチケットを買っていましたが、今日行く目的地のオーバーシュライスハイムOberschleißheimは市内のゾーン外で、通常2ゾーン券を買う必要があります。この場合、私達はさらにどんなチケットを買い足す必要があるのかという質問だったんです。
どうしてそんなに神経質になっているかと言えば、ドイツ国内は車内改札が厳格で、無効なチケットしかないととんでもない違反金を取られるからです。質問の答は1.2ユーロの短区間チケットを買えということでした。あとで交通地図をよく見ると、目的の駅は市内ゾーンから1つはみ出した駅でした。短区間チケットというのは2駅間までに有効なチケットです。よ~く意味がわかりました。教えられたチケットを買ってSバーンに乗ったんですが、結果的に車内改札はなかったので苦労は空振りです。マリエンプラッツ駅からオーバーシュライスハイム駅まではS1に乗って24分で、市内の密集した建物のあるところから緑あふれるところに脱出です。ここに今日の訪問するシュライスハイム城Schloss Schleißheimとルストハイム城Schloss Lustheimがあります。

マリエンプラッツ駅からオーバーシュライスハイム駅までのルートを地図で確認しておきましょう。


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シュライスハイム城には古い城のアルテス・シュロスAltes Schloss Schleißheimと新しい城のノイエス・シュロスNeues Schloss Schleißheimの2つがあります。主たるお城はノイエス・シュロスでマックス・エマヌエル選帝侯の美しいバロックのお城です。

駅からお城へはバスも出ていますが、お天気もよく歩いて15分という表示が出ているのでぶらぶら歩くことにします。駅からお城までは1本道で、道沿いはきれいな住宅街です。どの家もとてもよくお庭が手入れされていて、花々が美しく咲いています。


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美しい庭と綺麗な家、羨ましい! それに道と庭の間には塀も柵もありません。美しい街です。


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イースターも近いので、色とりどりの卵が吊り下げられている木もあります。配偶者は大喜びで、パチパチ写真を撮っています。


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道は気持ちのよい水路にぶつかります。


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ここを左に折れて、水路沿いに進みます。


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しばらくして水路を右にわたると、お城に到着です。

アルテス・シュロスとノイエス・シュロスは向かい合って立っています。
アルテス・シュロスは可愛いお城で前庭には花々が植えられています。


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ノイエス・シュロスは巨大なお館です。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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まずはこのノイエス・シュロスを見学。入場券は1人8ユーロです。


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内部はだだっ広い空間が広がっています。大理石をふんだんに使った贅沢な造りです。


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そこは美術館にもなっていて膨大な絵が展示されています。


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見ものは2階への巨大な階段です。大理石と白い漆喰の彫刻で飾られた空間に1歩足を踏み入れると、思わず驚嘆の叫びが口を出ます。大きくて美しく圧倒される・・・そうとしか表現できません。


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はるか上方のドームには美しい天井画も描かれています。


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2階には実に広大で美しく、贅沢なホールがあります。


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もうしばらく、この豪勢なシュライスハイム城を鑑賞しましょう。


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美しい庭園とルストハイム城

2011年4月15日金曜日@ミュンヘン/2回目

シュライスハイム城Schloss Schleißheimの豪華さに驚かされます。
選帝侯というのは、国王にも匹敵する権力と財力を持っていたんでしょう。

2階の大きな窓からは広大な庭園も見えます。このお城を見た後で、ゆっくりと庭園も散策しましょう。


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壁に美術品が飾ってある回廊が続いています。


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回廊には、お城につきものの執務室や天蓋付のベッドの部屋が並んでいます。


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お城を出て、庭園に出ます。
お城の裏にある庭園は、まるでベルサイユ宮殿を思わせる延々と続く水路がどこまでもどこまでも伸びていて、その遥か彼方にまたお城が見えます。あれがルストハイム城Schloss Lustheimでしょう。


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庭園を少し進むと大きな池があり、これはその池越しに見たシュライスハイム城(ノイエス・シュロス)です。


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この池からは、水路の遥か向こうに米粒のようにルストハイム城が見えます。


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お天気も良いので、ピクニック気分でこの水路脇の森の中の小道を歩きルストハイム城を目指します。


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水路には鴨や白鳥が浮かび、長閑です。それに何と言っても観光客が少なく、森林浴の気分に浸ることができます。
やがて水路の端に着き、ルストハイム城も間近です。


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ここから後ろを振り返ると、先ほどまでのシュライスハイム城が水路の遥か彼方に見えます。ズームアップして、その美しい姿をもう一度見ましょう。


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ここからは花々に縁どられた芝生の間の小道を、ルストハイム城に向かいます。


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意外にルストハイム城の前の庭園も広く、ルストハイム城はなかなか遠いです。


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ようやくルストハイム城に到着です。


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ここまでの散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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随分遠くまで歩いて来たので、折角ですからルストハイム城の内部も鑑賞しましょう。


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シュライスハイムで美味しいイタリアン

2011年4月15日金曜日@ミュンヘン/3回目

ルストハイム城Schloss Lustheimの中に入ります。ルストハイム城はお城と言えないくらい、とっても小さなお城です。それでもシュライスハイム城Schloss Schleißheimと同様に内部は豪華な造りです。


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内部でマイセン陶磁器コレクションを展示しています。美しい陶磁器に目を奪われます。
特にsaraiの目を奪ったのは、マイセン陶磁器人形のオーケストラです。珍しいですね。選帝侯は音楽好きだったのかな。


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ルストハイム城を出て、また別の水路沿いの道を散策しながら駅のほうに戻ります。
水路沿いに桜並木を見つけます。とても綺麗に咲いています。


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水路沿いは花や緑などで大変美しく、気持ちのよい散策路です。


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駅に戻る途中で、お城に向かう時に目を付けていたローカルなイタリアンレストランで、遅めのランチです。MONTE DEL SOLEというレストランです。


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ここまでの散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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今回の旅ではイタリアを通ってきたのに、ピザやパスタを食べていなかったんです。村の中の唯一のイタリアンらしく、和気あいあいとおしゃべりを楽しむグループや家族連れで賑わっています。人のいないスペースの店内の様子はこんな風です。


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愉快で溌剌としたシェフが出すピザとパスタはとてもパリパリ・アツアツで美味しく、食後にティラミスとカフェ・ラッテまで頼んでしまいます。


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白ワインもとっても美味しく、満足・満足。


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ランチを食べ終え豊かな気持ちになって、再びオーバーシュライスハイム駅Oberschleißheimのホームに戻ってきました。


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と、目が点に!!! 突如、変わった人物が目にはいってきました。スーパーマンでしょうか?


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配偶者が嬌声をあげると、手を振りながら去って行きます。

やがて、Sバーンの電車がやってきます。


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この電車でマリエンプラッツ駅Marienplatzに戻ります。ミュンヘンの中心街をブラブラしていると、家電の量販店があります。中を覗いてみると、ずらりと並んでいるテレビ売り場には、パナソニックや東芝やソニーもあります。3Dが結構多く展示されていますが、なぜか3D眼鏡が置いてありません。パソコン売り場には、日本製もあります。最後に夜食のお弁当(モロ日本のコンビニ弁当です!)を買って、ホテルに帰着です。

1時間ほど仮眠して、またオペラ。バイエルン国立歌劇場です。コロラトゥーラソプラノの第1人者グルベローヴァの出演するベルリーニのオペラ《ノルマ》です。尻上がりに調子を上げた彼女の思いのこもった歌声に、saraiは感動の涙。これが彼女のオペラの聴き納めになることでしょう。引退ももうすぐでしょうから。
ホテルに戻って(歩いて5分もかからないほど)、夜食をいただきながらブログ書きです。


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オペラの詳細記事はここです。

早く寝ましょう。明日はいよいよヨーロッパ最後のコンサートです。


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Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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