旅の19日目です。
ミュンヘンMünchenは晴れてます!見事な青空です。
今日は、青騎士Blaue Reiterの画家たちの活動の原点になったオーバーバイエルン地方Oberbayernの南部の村々、コッヘルKochelとムルナウMurnauに出かけます。
その後はミュンヘンを後にしてニュルンベルクNürnbergに向かうので、荷物をミュンヘン中央駅München HBFのコインロッカーに預けることにします。
久しぶりに早起きして、朝ごはんは簡単に済ませチェックアウトします。駅までは19番のトラムで向かいます。コインロッカーはすぐに見つかります。結構空いています。使い方は日本と同じで、簡単です。
コッヘル行きの電車は、一番はずれのホームのさらに先の方から出ます。一番右端の26番ホームまで歩き、そのホームを奥のほうに進んでいくと27番ホームがあります。そこからまた、ホームが36番まで並んでいます。延々と歩いて行き、30番ホームに停車しているコッヘル行きの電車にようやくたどり着きます。周りの人たちはほとんどトレッキングスタイルです。気持ち良く晴れ渡った日曜日、どっとトレッキングにお出かけのようです。

このコッヘル行きには1等車はついていないので、2階建ての2等車の上の階の席を確保。そうそう、今日はユーレイルパスの最後の1日分を使います。だから1等車に乗ることができるのですが、なければ2等車に乗るしかありませんね。郊外電車Sバーン(S6)の電車なので、1等車があるわけありません。2階席からの車窓を楽しみながら行きましょう。9時32分、定刻の発車です。
ミュンヘンの街中を過ぎると、小さな小屋の建った貸農園が続きます。郊外に出ると、美しい庭のある立派な家並みが続きます。
すると、大きな湖が現れます。シュタルンベルク湖Starnberger Seeです。とっても大きな美しい湖です。ここでルートヴィッヒ2世は謎の死をとげました。亡くなった場所は個人の所有地なので行けません。思いがけず、彼が最期の時を迎えた湖まで見てしまいましたね。これで、ほんとうにルードヴィッヒを巡る旅は完結かもしれません。ほぼ10年かかりました。
湖の畔を過ぎると、また延々と緑の草原が続きます。黄色いタンポポが咲き誇り、黄緑色に見えます。真っ青な青空と草原の先は森が広がっています。
さて、コッヘルへの乗換駅、トゥッツィングTutzingが近づいてきます。乗り換え時間は5分。3番線から1番線に移動し、さらに1番線の南端まで移動しなければいけません。ちょっと緊張しますが、何も問題はありませんでした。トレッキングスタイルの人が大勢降りて、移動開始。付いて行けばOKのようです。しかし、日本人の1.5倍はありそうなドイツ人がガッガッと歩むのにsarai達が付いていくには、チョコチョコ駆け足状態です。

無事乗り換え完了。今度の電車はRB(リージョナルバーンRegionalbahn:ローカル普通電車)で、わずか12席のみですが1等席があるので、余裕で座れます。

ますます、青空は眩しいほどに上天気。やがて、雪を頂いたアルプスが見えてきます。

そう、またまたインスブルックの方に向かっているのです。
乗り換え後30分ほどで10時35分にコッヘル駅に到着です。
ミュンヘンからコッヘルまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

ホームに降り立った自転車持参のお二人の笑顔が素敵です。

コッヘルでは青騎士の主要メンバーのフランツ・マルクの美術館を訪れます。
コッヘルの駅は小さな田舎駅です。

この駅も全体を見ると鄙びてはいますが、それなりの規模ではありますね。

コッヘルは本当に小さな田舎の村で、ここでも大勢の人が電車から降りましたが、トレッキングが目的のようであっという間にどこかに散っていきます。
saraiたちは駅前でフランツ・マルク美術館Franz Marc Museumへの標識を見つけたので、それを頼りに歩きます。

1キロ以上も歩くようですが、上天気で歩くのも楽しいです。ミニトレッキングを楽しみましょう。
大きな建物は駅前に少しあるだけです。バイエルンの田舎らしい可愛い建物です。

駅前を通る自動車道路を右の方に少し進むと、村の住宅の中に続く道が左の方に分かれています。車でフランツ・マルク美術館に行くには自動車道路を進むわけですが、歩行者は村を抜けるほうが近道ですし、風情もありますね。

道に沿っての家々は花々が美しく、それを見て歩くだけでも楽しいです。

お年寄りが庭の椅子で寛ぎ、子供たちは庭でトランポリンを楽しんでいます。のどかな風景ですね。村の道は人影もなく、とても静かです。

しっかりと美術館の標識があるので、それに従い村の中を進みます。

村はずれの別れ道には、こんなしっかりした標識があります。もう、美術館も近いようです。

駅からここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

まもなく、フランツ・マルク美術館です。
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