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バイエルンの美しい村は青騎士の原点:コッヘルへ

2011年4月17日日曜日@ミュンヘン~コッヘル/ムルナウ~ニュルンベルク/1回目

旅の19日目です。

ミュンヘンMünchenは晴れてます!見事な青空です。

今日は、青騎士Blaue Reiterの画家たちの活動の原点になったオーバーバイエルン地方Oberbayernの南部の村々、コッヘルKochelとムルナウMurnauに出かけます。
その後はミュンヘンを後にしてニュルンベルクNürnbergに向かうので、荷物をミュンヘン中央駅München HBFのコインロッカーに預けることにします。

久しぶりに早起きして、朝ごはんは簡単に済ませチェックアウトします。駅までは19番のトラムで向かいます。コインロッカーはすぐに見つかります。結構空いています。使い方は日本と同じで、簡単です。
コッヘル行きの電車は、一番はずれのホームのさらに先の方から出ます。一番右端の26番ホームまで歩き、そのホームを奥のほうに進んでいくと27番ホームがあります。そこからまた、ホームが36番まで並んでいます。延々と歩いて行き、30番ホームに停車しているコッヘル行きの電車にようやくたどり着きます。周りの人たちはほとんどトレッキングスタイルです。気持ち良く晴れ渡った日曜日、どっとトレッキングにお出かけのようです。


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このコッヘル行きには1等車はついていないので、2階建ての2等車の上の階の席を確保。そうそう、今日はユーレイルパスの最後の1日分を使います。だから1等車に乗ることができるのですが、なければ2等車に乗るしかありませんね。郊外電車Sバーン(S6)の電車なので、1等車があるわけありません。2階席からの車窓を楽しみながら行きましょう。9時32分、定刻の発車です。

ミュンヘンの街中を過ぎると、小さな小屋の建った貸農園が続きます。郊外に出ると、美しい庭のある立派な家並みが続きます。
すると、大きな湖が現れます。シュタルンベルク湖Starnberger Seeです。とっても大きな美しい湖です。ここでルートヴィッヒ2世は謎の死をとげました。亡くなった場所は個人の所有地なので行けません。思いがけず、彼が最期の時を迎えた湖まで見てしまいましたね。これで、ほんとうにルードヴィッヒを巡る旅は完結かもしれません。ほぼ10年かかりました。

湖の畔を過ぎると、また延々と緑の草原が続きます。黄色いタンポポが咲き誇り、黄緑色に見えます。真っ青な青空と草原の先は森が広がっています。
さて、コッヘルへの乗換駅、トゥッツィングTutzingが近づいてきます。乗り換え時間は5分。3番線から1番線に移動し、さらに1番線の南端まで移動しなければいけません。ちょっと緊張しますが、何も問題はありませんでした。トレッキングスタイルの人が大勢降りて、移動開始。付いて行けばOKのようです。しかし、日本人の1.5倍はありそうなドイツ人がガッガッと歩むのにsarai達が付いていくには、チョコチョコ駆け足状態です。


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無事乗り換え完了。今度の電車はRB(リージョナルバーンRegionalbahn:ローカル普通電車)で、わずか12席のみですが1等席があるので、余裕で座れます。


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ますます、青空は眩しいほどに上天気。やがて、雪を頂いたアルプスが見えてきます。


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そう、またまたインスブルックの方に向かっているのです。
乗り換え後30分ほどで10時35分にコッヘル駅に到着です。

ミュンヘンからコッヘルまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。


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ホームに降り立った自転車持参のお二人の笑顔が素敵です。


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コッヘルでは青騎士の主要メンバーのフランツ・マルクの美術館を訪れます。
コッヘルの駅は小さな田舎駅です。


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この駅も全体を見ると鄙びてはいますが、それなりの規模ではありますね。


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コッヘルは本当に小さな田舎の村で、ここでも大勢の人が電車から降りましたが、トレッキングが目的のようであっという間にどこかに散っていきます。

saraiたちは駅前でフランツ・マルク美術館Franz Marc Museumへの標識を見つけたので、それを頼りに歩きます。


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1キロ以上も歩くようですが、上天気で歩くのも楽しいです。ミニトレッキングを楽しみましょう。
大きな建物は駅前に少しあるだけです。バイエルンの田舎らしい可愛い建物です。


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駅前を通る自動車道路を右の方に少し進むと、村の住宅の中に続く道が左の方に分かれています。車でフランツ・マルク美術館に行くには自動車道路を進むわけですが、歩行者は村を抜けるほうが近道ですし、風情もありますね。


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道に沿っての家々は花々が美しく、それを見て歩くだけでも楽しいです。


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お年寄りが庭の椅子で寛ぎ、子供たちは庭でトランポリンを楽しんでいます。のどかな風景ですね。村の道は人影もなく、とても静かです。


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しっかりと美術館の標識があるので、それに従い村の中を進みます。


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村はずれの別れ道には、こんなしっかりした標識があります。もう、美術館も近いようです。


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駅からここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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まもなく、フランツ・マルク美術館です。


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バイエルンの美しい村は青騎士の原点:フランツ・マルク美術館

2011年4月17日日曜日@ミュンヘン~コッヘル/ムルナウ~ニュルンベルク/2回目

バイエルンの田舎町コッヘルKochelを散策しながら、フランツ・マルク美術館Franz Marc Museumに向かいます。

ようやく、美術館の入口です。


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入口といっても歩行者用の裏口で、ここから美術館の敷地が始まります。
美術館の裏山に入り、山の中の小道という感じの道を進みます。


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ようやく裏山を抜け、小さな橋の向こうに緑のスロープが見えてきます。あの丘の上に美術館があるようです。


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小高い丘の上に真っ白な瀟洒な建物が見えてきます。それが、フランツ・マルク美術館です。右側の建物は併設するレストランです。


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美術館の建つ丘の上からは、コッヘル湖Kochelseeとその向こうの山並みが綺麗です。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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フランツ・マルク美術館のエントランスです。ドアが閉まっていると、何か入りづらいですね。なお、このフランツ・マルク美術館は月曜日はお休みで、開館時間は10時~18時です。


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このドアを開けて中に入ると、明るい空間でレセプションではお姉さんが待っています。まずはチケットを購入。1人7.5ユーロです。


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残念ながら、日本語のパンフレットはありません。英語版もないようです。せめてもとのことで、こんなカードをいただきました。


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荷物を預けて中に入ると、フランツ・マルクの世界が広がります。マルクは短い36年の人生で世を去りました。彼の初期の作品からいわゆる青騎士の作品までを、こんなにまとめて見るのは初めてです。マルクって本当に絵がうまいんですね。初期には印象派のような絵を描いていたようです。突然絵が変化しますが、そのマルクらしい絵を描いていたのは晩年の2、3年なんですね。色彩から激しい絵のような印象を持っていたのですが、よく見ると、なめらかな曲線を多用し画家の視点はとっても繊細で優しさを感じます。配偶者は、ますますマルクが好きになったようです。マルクに影響を与えたカンディンスキーの絵は数点しかなく、ミュンターの絵が多く展示されています。

マルクの展示作品の中から、特に気に入った作品を4点ご紹介しましょう。

「雪の中の干草の山」(Hocken im Schnee)です。


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干草というよりも、洋梨のようで美味しそうですね。

「跳びはねる馬」(Springendes Pferd)です。


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やはり、マルクと言えば馬の作品は見逃せません。

「赤い鹿」(Rote Rehe II)です。


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馬だけでなく、動物の作品もなかなかです。

「猫を抱く娘」(Maedchen mit Katze)です。


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すべてが丸みを帯びた曲線が何とも素晴しい。

絵もさることながら、この美術館はウィンドウピクチャー的に周りの景色が見られるようになっていて、それも素敵です。


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最後にミュージアムショップを見て、おしまい。大満足のマルク詣でです。お昼になったので、ランチをいただきます。


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バイエルンの美しい村は青騎士の原点:青騎士のレストラン

2011年4月17日日曜日@ミュンヘン~コッヘル/ムルナウ~ニュルンベルク/3回目

コッヘルKochelのフランツ・マルク美術館Franz Marc Museumに満足したところで、ちょうどお昼になったので、美術館の隣に併設したレストラン、ツム・ブラウエン・ライターZum Blauen Reiterでランチを頂くことにします。


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湖や山々が美しく眺められるテラス席をゲットします。


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このテラス席からは、美術館の丘の上から下る斜面が湖面につながる美しい眺めを見ることができます。


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お店の入り口のメニューにシュパーゲルの文字があるので、シュパーゲルが食べられるか聞いてみると、了解とのことなのでお願いします。ワインは、saraiお気に入りのフランケンをチョイスします。

まずは美味しいワインをいただきます。


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パンも籠で出てきますが、これは無料だったようです。


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料理が出てくるまでは下の風景を楽しみます。緑の斜面は人々の憩いの公園でもあるようです。


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運ばれてきた料理は、まずパルマの生ハムの前菜とじゃがいもです。


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そして、シュパーゲルの盛り合わせ。何とも美味しそうなシュパーゲルが6本です。


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周りの景色がさらに味を深めてくれ、実に美味しく頂きます。


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テラスにはテーブルが2つだけあり、隣のテーブルの先客がお帰りになったので、テラスの様子をご紹介しましょう。


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このレストランのシェフが来てくれたので、記念に撮影させてもらいます。もう一人はウェイター。と、いきなり「日本人ですか?」と聞いてきます。そうだよと答えると、「こいつは(ウェイター君のことです)あなたたちは韓国人に違いないって言ったけど、俺が当たりだった」と嬉しそうです。実は、朝この美術館に着いた折りに、美術館のエントランスの場所を尋ねた相手がこのシェフだったんです。その際、あとでレストランに食べに行くと約束していました。そのせいかどうか分かりませんが、テーブルに挨拶にきてくれました。気さくなシェフです。


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最後に、カプチーノで〆。二人で約45ユーロのランチです。こんな贅沢をしていてよいのでしょうか。


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さて、そろそろ、この居心地のよいレストランを出て、次の目的地ムルナウMurnauに向かいます。


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バイエルンの美しい村は青騎士の原点:美しい草原をムルナウへ

2011年4月17日日曜日@ミュンヘン~コッヘル/ムルナウ~ニュルンベルク/4回目

コッヘルKochelのフランツ・マルク美術館Franz Marc Museumでは、目と舌を楽しませてもらいました。

そろそろムルナウMurnauへのバスの出る時間です。電車でも行けますが、バスの方がショートカットできて早いのです。バスはコッヘル駅前から出ます。まだ時間的に余裕があるので、この美術館からコッヘル湖畔を散策しながら、コッヘル駅に戻りましょう。

美術館の建っている丘を下ったところから、ランチを摂ったレストランを眺めますが綺麗ですね。レストランの左手奥には美術館も見えています。


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もう少し丘の小道を下ると、美術館の看板が立っています。ここが美術館の本当の入口なんでしょう。


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コッヘル湖もよく見えます。アルプスの麓の美しい湖です。


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湖畔から離れ、コッヘル駅に向かう小道を歩きます。草原の花々がとても綺麗です。


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雑木林のまばらな木々を透かして、丘の上の美術館の建物も散見されます。もうここに来ることもないでしょう。豊かな美を楽しませてもらいました。


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小道を進みながら、まわりの美しい建物と景色を楽しませてもらいます。まるで別荘地ですね。


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やがてコッヘル駅前に着きます。

フランツ・マルク美術館からコッヘル駅までのルートを地図で確認しておきましょう。


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数人の客がバスを待っていますが、2時間半に1本程度のバスなので少々不安です。でも、出発時間の13時48分になると、きっちり時間通りにバスはきます。


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運転手にユーレイルパスは使えるかと聞くと、しっかり書類を調べてくれた上で駄目だよと答えてくれました。それでは仕方がないので、バスのチケットを買って乗車。2人で8.4ユーロですから、1人500円くらいです。

バスは近隣の村々で地元の人たちを乗り降りさせ、途中でトレッカーを拾いながら進みます。途中の風景の美しさは比類ないものです。


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バイエルン地方のアルプスの麓は緑のなだらかな丘が続き、これ以上美しい風景を見たことがありません。やはり、バスでの旅は風景を満喫するには最高です。途中の村の教会も花に囲まれ、とても美しいです。


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交通標識によると、この教会のある村がコッヘルとムルナウの中間あたりのようです。グロースヴァイルGroßweilの村のようです。


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この先の風景もまるで絵のように美しい限りです。うっとりと見ほれてしまいます。


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退屈する間もなく、バスは30分ほどでムルナウに到着です。予定ではムルナウの駅まで行くつもりでしたが、フランツ・マルク美術館のお姉さんが駅まで行かずに郵便局前で降りるといいわよと教えてくれたので、郵便局前で降ります。


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コッヘルからムルナウまでのバスのルートを地図で確認しておきましょう。


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結果的に、かなり歩く距離が短縮できたようです。お姉さんに感謝!
ここからはムルナウにある青騎士の記念碑的建物ミュンターハウスMünter-Hausに向かいます。



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バイエルンの美しい村は青騎士の原点:ムルナウのミュンターハウス

2011年4月17日日曜日@ミュンヘン~コッヘル/ムルナウ~ニュルンベルク/5回目

ムルナウMurnauは、コッヘルKochelに比べればずっと大きな街(村ですけど・・・)です。ここには、カンディンスキーのかってのパートナーで、彼の作品をナチスから守り抜いたミュンター女史の家(ミュンターハウスMünter-Haus)があるんです。この家ではカンディンスキーとミュンターが6年ほど夏を過ごし、有意義な時間を持ったようです。

この街もしっかり標識があるので、それに従って歩きます。


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快晴のお天気で、暑いほどです。ムルナウの街を見下ろせる小高い山の方に上っていきます。


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途中、線路の上を横切ります。


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そろそろかなと思う頃に、突然標識がなくなりウロウロ。ご近所の人と思われる数人に尋ねて、ようやくどの建物か分かりました。


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やっとのことで、ミュンターハウスの正面に立つことができます。


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バス停からミュンターハウスまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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小さな表札しか出てないんですよね。よく見れば、大勢の人が来ているのですが・・・。


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まずはチケットを購入。一人2ユーロです。チケットは絵はがきサイズでとても綺麗な印刷。ほかも見習ってほしいものですね。


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なお、ミュンターハウスは月曜日が休館で、開館時間は何と午後の2時から5時までの3時間だけです。行かれる方は要注意です。saraiはそのために先にコッヘルのフランツ・マルク美術館に行くことにしたんです。

ミュンターハウスは彼女の家がそのまま美術館になっていて、作品は彼女のものがほとんどです。でも、カンディンスキーの部屋があったり、彼が階段の手すりに絵を描いてたりしていて、生活の中に創作活動が感じられ面白く感じます。

入館すると、青騎士のポスター(版画)に迎えられます。


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この絵はカンディンスキーとミュンターのコペンハーゲンの思い出を描いたもののようですが、どちらが描いたのか判然としません。たぶんミュンターだと思うのですが、とても気に入った1枚です。


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階段を上がって、階上の部屋へ。明るい光に満ちた気持ちのよい部屋です。壁には、さりげなく彼らの絵が飾ってあります。


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この部屋は居間だったんでしょう。先程のコーナーの反対側にはテーブルとソファが置いてあり、彼らの親密な時間が感じられます。


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この部屋の窓からの眺めは最高です。


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家の周りはかわいい花畑で、ムルナウの街や山々が美しく眺められ、素敵な住まいです。
事実上、この地でインスピレーションを得たカンディンスキーが、それまでの作風からモダンで過激な作風に変貌を遂げ、青騎士の芸術運動が生まれました。この風光明媚な地から新しいものを作り上げるエネルギーを得たというのがなかなかぴんと来ませんが、それが芸術家というものかも知れません。この街をちょっと訪れただけで彼らの芸術活動を理解したという傲慢なことはとても言えません。ただ、同じ土地の空気を吸えただけでもよかったと思います。

少し、感傷的になりました。まだ、ミュンターハウスの見学は続きます。


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バイエルンの美しい村は青騎士の原点:ミュンターハウスからムルナウの街へ

2011年4月17日日曜日@ミュンヘン~コッヘル/ムルナウ~ニュルンベルク/6回目

ムルナウMurnauのミュンターハウスMünter-Hausの続きです。

この家の階段には装飾が施されています。カンディンスキーの手によるものとのことです。さすがにお洒落ですね。


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ミュンターの肖像画も飾ってあります。


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これはカンディンスキーの寝室でしょうか。ベッドの上にシルクハットが置いてありますね。


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家の外に出て、お庭を拝見しましょう。お庭はムルナウの街を借景にするようにデザインされているようです。


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庭は丘の斜面の上の方にも続いており、そこには四阿があります。きっと、そこで青騎士の構想を巡らせたりしていたんでしょう。


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この庭からのムルナウの街の眺めは本当に素晴しく、見飽きることがありません。カンディンスキーもきっとそうだったんでしょう。


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庭の端からミュンターハウスを眺めてみます。まさに彼らの夢のお城ですね。


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さて、そろそろ帰りましょう。ミュンターハウスから出たところで、もう一度この夢の家を眺めます。うーん、芸術的な美しさです。


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街に続く小道を下りて行きながら、後ろ髪を引かれるように何度も何度も振り返って、青騎士たちの夢の跡を見上げます。


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ムルナウ駅へは、ムルナウの街を抜けていきましょう。好天の日曜日の午後、村のメインストリート、ブルクグラーベンBurggrabenは歩行者天国になっているようです。


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通りには日曜市が並び、大勢の人で賑わっています。


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小編成のバンドもおり、もうお祭り状態です。


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街から駅はちょっと離れているのですが、駅に向かう人も多く迷わずに到着です。


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ミュンターハウスから駅までのルートを地図で確認しておきましょう。


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これからミュンヘンに戻ります。

ムルナウ駅からミュンヘンへ戻る時間は予定していたよりも約1時間早くなり、15時30分発の列車に乗れそうです。ムルナウで、ミュンターハウスの近くのバス停留所(郵便局前)で降りられたのが大きかったようです。電車の出発時間が近くなると、それなりに大勢の人達が集まってきます。


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この15時30分発のミュンヘン行きの列車にも1等車はあり、2階席での眺めは快適です。駅を出発すると、すぐにバイエルンの美しい草原が広がります。


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今朝コッヘルKochel行きの電車に乗り換えた駅トゥッツィングTutzingを通り過ぎ、その後は今朝ミュンヘンから来たのと同じ線路を引き返します。シュタルンベルク湖Starnberger Seeもまた通りますが、好天に誘われてどっと人が押し掛けたようで、まるで夏の海水浴場のような賑わいです。写真は美しい湖面とヨットだけですが・・・。


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定刻の16時27分にミュンヘン中央駅München HBFに到着です。

ムルナウからミュンヘンまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。


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駅でまずやることは・・・キャッシング!あまりの連日の贅沢三昧で現金の持ち合わせが寂しくなってしまったのです。ATMからは簡単にお金が出てきますね。帰国後の決算が恐ろしいですが、もうしばらくは考えないでおきましょう。ケセ・ラ・セラですっ。

懐具合があったかくなったところで次の目的地ニュルンベルクNürnbergに向かいます。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

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じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
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07/08 15:53 じじい@

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06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

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