今年の羊年にちなんで、ベルギーのゲント(ヘント)Gentの聖バーフ大聖堂St.Baafskathedraalにある《神秘の子羊》を見に行くことにしました。フーベルト・ファン・エイクとヤン・ファン・エイクの天才兄弟が描いた中世フランドル絵画の傑作中の傑作です。これがその大祭壇画の部分(子羊)です。

このファン・エイク兄弟は油絵の技術を確立したばかりではなく、その精緻な表現は後世の画家もなしえない偉業となりました。この作品を見れば、saraiのヨーロッパ絵画の鑑賞の旅も完結することができます(少し、大袈裟・・・)。
フランドル絵画の中核ヤン・ファン・エイクを始め、ウェイデン、メムリンクなどのフランドル絵画も堪能することにしましょう。フランドルと言えば、ボッスも見なくては。
もちろん、ベルギーの近代絵画を代表するマグリット、デルヴォー、クノップフも見逃せません。
オランダにも寄って、オランダ絵画も見てきましょう。今度こそ、オランダ国立美術館に行きます。なぜかいつも閉館中で、3度目の正直なんです。フェルメールの最高傑作のひとつ《牛乳をそそぐ女》に再会しましょう。
日程はオペラ・コンサートに合わせます。やはり、音楽はウィーンで聴きたいものです。結局、今年もウィーンに寄ることになります。今や、ウィーンはsaraiの第2の故郷みたいなもので、毎回通っています。
今年のウィーンは、オペラとウィーン・フィルが中心。以下を聴く予定です。チケットはほぼ確保しました。
ウィーン・フィル演奏会(楽友協会) ヤンソンス指揮、フィンク(メゾ・ソプラノ) マーラー:交響曲第3番 (配偶者に呆れられていますが、3回聴く予定)
ウィーン交響楽団演奏会(楽友協会) ブロムシュテット指揮 ベートーヴェン交響曲第4番、ニールセン交響曲第5番
オペラ《テンペスト》(ウィーン国立歌劇場) アデス指揮 (英国現代の新鋭アデス作曲)
オペラ《カルディヤック》(ウィーン国立歌劇場) ボダー指揮、デノケ (ヒンデミット作曲)
オペレッタ《伯爵夫人マリツァ》(フォルクスオーパー)
アムステルダムでもオペラ。オランダのお友達からの情報で、ユトレヒトとゲントにも立ち寄ります。
オペラ《ルル》(ネーデルランド・オペラ) ルイージ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 、ケントリッジ演出、エルトマン、グルンドヘーバー(これも配偶者に呆れられていますが、2回聴く予定)
ユトレヒト音楽祭(ジャニーヌ・ヤンセン主催) バロック・コンサート、ハイドン:十字架上のキリストの7つの最後の言葉(弦楽四重奏と重唱)
オペラ《フィガロの結婚》(ゲントのフランダース・オペラ) マクリーシュ指揮
最後は、パリのオペラ座(ガルニエ)でオペラとバレエ。
オペラ《アルチェステ》 (グルック作曲)
バレエ《ラ・フィーユ・マル・ガルデ(リーズの結婚)》
ヨーロッパ遠征ならではのものが聴けそうで楽しみです。
ということで、6月の半ばに出発し、7月の初旬までの3週間ほどの旅になります。
6月18日 羽田の深夜便でパリ経由ウィーンへ
6月19日~24日 ウィーンで音楽三昧
6月25日~28日 アムステルダムを中心にオランダで音楽と美術を堪能
6月29日~7月6日 ベルギーで美術三昧(アントワープ、ゲント、ブリュージュ、オステンド、ブリュッセル、リエージュ)
7月7日~7月9日 パリで音楽三昧
7月9日 パリの深夜の直行便で羽田へ
今日すべてのホテルの予約を済ませ、旅の骨格が整いました。これからは詳細を詰めて、オランダ、ベルギーの鉄道チケットを手配する段階にはいります。
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