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ドレスデンで音楽・美術三昧:コーゼルパレーで豪華なランチ・・・今日もシュパーゲル!

2013年6月14日金曜日@ドレスデン/1回目

旅の15日目です。今日はドレスデン滞在4日目になります。

ドレスデンDresdenは今日も快晴です。しかし、ちょっと風はひんやりしています。上着を羽織って出掛けます。
いつものパターンで、ランチがてらの散策です。ホテルを出たところで、忘れないうちに目の前の聖十字架教会Kreuzkircheの写真を撮っておきましょう。あまりにも目の前過ぎて、うまく写真におさまりきれません。出来るだけ引いて何とか撮ります。


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ここで気が付きますが、この聖十字架教会も黒い石と白い石がまだらになっています。フラウエン教会Frauenkirche同様、戦災で焼かれて再建したんですね。ただ、こちらは黒い石の部分が多くて、まるで古い建物のままのように見えていたんです。
先ほどの写真はファサードしか写せませんでしたが、さらに下がって、何とか全景をおさめることができます。


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隣にあり気になっていた市庁舎Rathausの建物の前に行きますが、古そうな建物の中に尖塔が建っているのを見て、好奇心は満足。聖十字架教会の塔から見えたのは、地上で見るとこんな具合だったんですね。


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広場には、変わった彫像のある噴水もあります。何でしょうね。


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今日も美術館を訪問しますが、その前に早いランチにします。今日のランチのお目当ては、フラウエン教会の横のコーゼルパレーCoselpalaisにあるレストランです。ぶらぶら歩きながらフラウエン教会を目指します。フラウエン教会近くまで来たとき、以前に尋ねたワイン屋さんの様子を見に行こうということに配偶者と意見が一致。実はこのワイン屋さんは、当ブログの第1回目を飾る話題だったんです。その時の記事、すなわち当ブログの第1回の記事はここです。
5年前、その日本人経営のワイン屋さんは開店2日目で、日本人の初めての客がsaraiだったんです。フラウエン教会周辺でチラシを配っていたオーナーのお兄さんに是非にと引っ張り込まれたんです。saraiの記憶にもワイン屋さんの場所はしっかりと残っており、さほどに悩むことなくワイン屋さんが入っているお土産物屋リメンバー・ドレスデンを見つけることが出来ます。ワイン屋さんはこのお店の地下にある筈です。地下への階段には、ワインが並んでいます。ワイン屋はまだあるみたいですね。オーナーはいるかしら・・・あれ、日本人の女の子が店番です。ん?お嫁さんかな? 5年前のことを話してみると、話が通じ、オーナーは出勤途上とのこと。女の子は残念ながらお嫁さんではありませんでしたが、接客上手で、ワインをいろいろ試飲させてもらいながらオーナーの出勤を待ちます。しかし、まだしばらくかかりそうなので、待っている間にランチを済ませてくるのも良いかなということになり、後で戻ってくることにしてお店を出ます。

ランチのお店を探していると、その店と思われる宮殿の壁にプレートを発見。なんと、ここでシューマン夫妻の演奏会があったと書いてあります。


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ドレスデンはシューマン夫妻が6年間過ごし、3分の1の楽曲を作曲した街で、2010年のシューマン・イヤーには大きな催しもあり、この宮殿でも記念コンサートが行われたそうです。これがコーゼルパレーの美しい建物です。この宮殿はコーゼル伯爵の邸宅だったそうですが、やはり戦災で焼かれて、戦後再建したそうです。


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建物の中に入るとお土産物が売られており、その隣がレストランになっていて、入り口には美味しそうなケーキがケースの中に並んでいます。


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これがコーゼルパレーのパンフレット。カフェ・レストランを紹介しています。


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レストランの内部はマイセンの陶器も飾られている美しい内装です。


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配偶者は前庭のテラスのテーブルがよさそうですが、saraiは断然この内部の美しい内装の空間を味わいたいので、まだ誰もいない内部に座っていいかをお店のスタッフに確認して、好みのテーブルに陣取ります。とりあえずミネラルウォーターをいただきます。


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レストランはいくつかの大きな部屋に分かれていますが、何故か客はsaraiと配偶者の2人だけ。


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他の部屋の様子も偵察しますが、ほぼ同じような内装です。


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窓辺には陶器の可愛い置物。マイセンでしょうね。


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部屋の中央には、立派なシャンデリアが輝いています。


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その後、続々とお客さんが入って来て、まわりは一杯になってきます。
ランチは、もちろんシュパーゲルです。毎日こんなに美味しいものを食べていて良いのでしょうか。
スープもシュパーゲルクリームスープ。料理も美味しそうですが、食器の豪華さに驚きます。さすがにマイセン陶器の本場です。


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黒板にメニューが書かれています。シュパーゲル尽しですね。


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これはsaraiのメイン。添え物のシュパーゲルの方が気になります。


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これは配偶者のメイン。こちらも添え物のシュパーゲルの方が気になりますね。


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もちろん美味しいですよ。連日のシュパーゲルですが、本場の旬の食べ物ですから食べ逃すわけにはいきません。
ランチに満足してレストランを出ます。これがレストランの入り口。綺麗ですね。


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これが前庭のテラス席。気持ちよさそうですが、やはり豪華な内部で食べてよかったかな。


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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。


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次はノイエ・マイスター絵画館Galerie Neue Meisterで美術鑑賞です。


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ドレスデンで音楽・美術三昧:ノイエ・マイスター絵画館のフリードリヒの傑作

2013年6月14日金曜日@ドレスデン/2回目

コーゼルパレーCoselpalaisのカフェ・レストランでのランチを終えて、ノイエ・マイスター絵画館Galerie Neue MeisterのあるアルベルティヌムAlbertinumに向かいます。


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アルベルティヌムに向かって歩いていると、後ろから声を掛けられます。昨日もばったりと会ったお友達Steppkeさんです。偶然にしてもよく会いますね。やはり、ノイエ・マイスター絵画館に向かっているそうで、行動を共にします。すぐにアルベルティヌムの建物が見えてきます。この建物も重厚で堂々としています。


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アルベルティヌムの入り口です。さあ、はいってみましょう。


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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。


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中に入ると、だだっ広い空間に椅子が並んでいます。壁の上部にノイエ・マイスター絵画館Galerie Neue Meisterというネオンサインが光っています。このアルベルティヌムの2階・3階にノイエ・マイスター絵画館があります。


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早速、ノイエ・マイスター絵画館に入場します。


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ノイエ・マイスター絵画館はドレスデンカードで無料で入れます。
まずはお目当てのフリードリヒを見ましょう。ベルリンと並んで、ここにはフリードリヒのコレクションが充実しているそうです。
しかし、確かにフリードリヒはあるにはありましたが、いかにも作品数が少なく、肩透かし。それでも素晴らしい作品がありますので、一応、納得。

フリードリヒの《大狩猟場》です。1832年頃、フリードリヒ58歳頃の作品です。広々とした自然を描いたフリードリヒらしい作品ですが、すっきりとモダンな感じもします。


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フリードリヒの《山上の十字架》です。1808年頃、フリードリヒ34歳頃の作品です。この作品は初期の1枚ですが、フリードリヒが世に知られることになった1枚でもありました。これはボヘミア貴族に依頼された祭壇画ですが、十字架以外は明示的に宗教的な要素が描かれていません。当時としては異例の祭壇画で、物議をかもすことになります。肯定派と否定派が3か月もの間、議論を続けたそうです。しかし、これを機にフリードリヒが知られることになり、以後、プロイセン王家からも依頼がくるようになったそうです。この1枚はドイツ画壇でそれまで支配的だった新古典主義からドイツ・ロマン主義に移っていく記念碑的な作品となりました。
この作品は夕日の輝きが神を表し、その光が十字架のキリストを介して、人々を表す樅ノ木を照らすという含意があるそうです。それはそれとして、フリードリヒらしいロマンに満ちた自然の表現が素晴らしいですね。


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フリードリヒの《月を眺める2人の男》です。1819年から1820年頃、フリードリヒ45~46歳頃の作品です。この作品こそ、典型的ともいえるフリードリヒの傑作です。美しく神秘的な自然とそれに対峙する人間、彼らは何を想っているのか、実にロマンティックですね。2人の男は自分自身と愛弟子のアウグスト・ハインリヒだと言われています。


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フリードリヒの《雪の中の巨人塚》です。1807年頃、フリードリヒ33歳頃の作品です。雪の自然もフリードリヒの十八番の題材です。厳しさを秘める自然ですが、静かな抒情も感じられます。


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フリードリヒの《エルベ渓谷の眺め》です。1807年頃、フリードリヒ33歳頃の作品です。奥にうっすらとエルベ川の流れが見えています。この作品は夏の風景。上の《雪の中の巨人塚》と対をなす作品で、冬と夏の自然を対比させたものだそうです。まるでドイツ版の山水画のようですね。


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フリードリヒの《夕暮れの港の船》です。1828年頃、フリードリヒ54歳頃の作品です。海の風景もフリードリヒの十八番の題材です。夕暮れ時、月も出ています。港の帆船のシルエットの美しさ。フリードリヒの心象風景でしょう。現実にこんな美しい光景はあり得ません。


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フリードリヒは作品数は多くはありませんが、珠玉の作品が揃っていますね。ベルリンのコレクションとは比較になりませんが、確かにこのドレスデンのコレクションを見たことでフリードリヒはほぼ見終えたという感はあります。ドイツ絵画史でフリードリヒは本当に特異な存在です。評価は難しいところですが、どこか、強く、心を惹かれるところもあります。日本画の心象風景と相通じるところを感じてしまいます。心のフィルターを通して、美しさの限りを尽くした自然というところでしょうか。あるがままの自然ではなく、人間の眼を通して美化した自然です。(マーラーが音楽の分野で成し遂げたことを想起してしまいます。自然を描いた交響曲第2~4番です。マーラーも自己のフィルターを通して、自然の諸相を描き出しました。)

さて、フリードリヒ以外の作品もざっと見てみましょう。


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ドレスデンで音楽・美術三昧:ノイエ・マイスター絵画館2回目

2013年6月14日金曜日@ドレスデン/3回目

アルベルティヌムAlbertinumの中にあるノイエ・マイスター絵画館Galerie Neue Meisterで念願のフリードリヒを鑑賞しました。満足と言えば、満足でしたが、ちょっぴり不満も残りました。期待感が大き過ぎましたからね。
気持ちを取り直し、フリードリヒ以外の作品も主だったものだけ、見ていきましょう。

クリムトの《白樺林》です。1901年から1902年頃、クリムト39~40歳頃の作品です。ドレスデンでクリムトに出会うとは意外です。クリムトと言っても風景画。クリムトの風景画の名品はウィーンのベルヴェデーレ宮殿のオーストリア・ギャラリーで見ることができます。風景画の多くはザルツカンマーグートのアッター湖の自然を描いたものです。この作品は白樺の林を描いたもので、クリムトの風景画の特徴である正方形の画面になっています。この白樺林がアッター湖付近のものかどうかは不明です。自然の詩情が感じられる美しい作品ですね。


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キルヒナーの《鉄道高架下のレプタウアー通り、ドレスデン》です。1910年から1926年頃、キルヒナー30~46歳頃の作品です。キルヒナーと言えば、2ヶ月ほど前にベルン市立美術館でキルヒナーの作品で埋め尽くされた展示室に立ち寄って、感銘を受けたことを思い出します。キルヒナーはナチスによって退廃芸術の烙印を押され、悲惨な最期を迎えた画家で、この作品の描かれた頃の他の作品はナチスによって処分されたものも少なくありません。そのキルヒナーの作品がドイツ国内で見られることは稀なことであり、複雑な心境になります。この作品もどうやって生き残って、ここに展示されているのか、きっと、語り尽せない物語があるのでしょう。作品の舞台もドレスデン。青っぽい色調、モダンな構図、キルヒナーの傑作の1枚です。


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キルヒナーの《暖炉の前に立つ裸婦》です。1908年から1909年頃、キルヒナー28~29歳頃の作品です。キルヒナーの初期作品です。この作品はフォーヴィズムの影響が感じられますね。この頃、キルヒナーはドレスデンで画家グループ《ブリュッケ(橋)》を結成し、従来のアカデミズム芸術に反抗する若手画家の中核を担っていました。


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ゴーギャンの《タヒチの二人の女》です。1892年頃、ゴーギャン44歳頃の作品です。この作品はゴーギャンの最初の3年間のタヒチ滞在の2年目に描かれたものです。この頃、ゴーギャンはタヒチの女性テフラと同棲しますが、ゴーギャンの関心はタヒチの多くの女性に向けられました。この作品もタヒチの女性の素朴な魅力を引き出した名作です。なお、この作品は前年に描かれた《タヒチの女》(オルセー美術館所蔵)をもとにして描かれたそうです。


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ドガの《二人の踊り子》です。1898年頃、ドガ64歳頃の作品です。この作品は説明の必要がないほど、ドガのお得意のモチーフの踊り子を描いたものです。踊り子の一瞬の動きをパステルでささっと描きとめたドガのデッサン力の巧みさが見事な作品です。


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モネの《ラヴァクールのセーヌ川》です。1879年頃、モネ39歳頃の作品です。この作品を描いた頃のモネはパリ郊外のセーヌ河畔の村を転々としています。このときは小さな村ヴェトゥイユに住んでいたようです。セーヌを題材とした作品も多く描かれました。この作品もその1枚ですが、モネにしては精彩を欠いた作品に思えます。この年に愛妻カミーユが病死したことも影を落としているのでしょうか。


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ノイエ・マイスター絵画館に展示されていた作品はすべて見尽したのですが、作品のご紹介は以上に留めておきます。ココシュカの作品もご紹介しておきたかったのですが、画像がないのでご紹介を断念しました。

アルベルティヌム内にはノイエ・マイスター絵画館のほかにも、1階に彫刻コレクションがあります。彫刻展示室Skulpturensammlungと呼ばれる美術館です。このように様々な彫刻作品がずらっと展示されています。


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その中に、青銅製ではなく、石膏でできた大きめのロダンの《考える人》があったのは謎です。


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また、未整理の彫刻がぎっしりと詰め込まれている倉庫のようなスペースがありましたが、あれは何だったんでしょう。

アルベルティヌムの内部を見尽して、建物の外に出ます。外観をしっかりと見直しますが、とても美しい建物です。


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アルベルティヌムAlbertinumはエルベ川Elbe沿いのブリュールのテラスBrühlsche Terrasseに面して建っていますが、これは16世紀建造の武器庫だったネオ・ルネサンス様式の建物です。建物前もとてもいい雰囲気です。


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アルベルティヌムを眺めていると、とても奇妙なものがやってきます。これって、2階建ての観光馬車? こんなものは生まれて初めて見ました。まあ、ドレスデンのバロック建築の旧市街観光には似合うかもしれませんね。


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ドレスデンカードを有効利用するために、ドレスデンの美術館・博物館の鑑賞はまだ続きます。


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ドレスデンで音楽・美術三昧:ドレスデン城の博物館、懐かしいワイン屋さん、オペレッタ《ガスパローネ》

2013年6月14日金曜日@ドレスデン/4回目

アルベルティヌムAlbertinumのノイエ・マイスター絵画館Galerie Neue Meister、彫刻展示室Skulpturensammlungを見終えて、次はドレスデン城Residenzschlossの中の博物館を見ます。けちな根性で、ドレスデンカードで無料で入れるところを見れるだけ見て元をとろうともくろんでいるんです。一昨日も訪れたドレスデン城の中庭に入ります。ここにチケット売り場がありますが、美しい空間でもあります。


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網目のようなデザイン天井を通して、綺麗な青空が見えます。


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ドレスデンカードを提示して、無料チケットをゲット。


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オスマン・トルコ展示室Türckische Cammerやザクセンの武具展示室Rüstkammerを見ます。オスマンもザクセンもあまりに華麗過ぎる鎧、刀剣、銃、馬具などの武具に驚き、呆れるばかりです。


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こんなもので戦争になるのかと思っていたら、権勢を誇示するためのパレード用のものが多いようです。


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呆れ果てたところで博物館見学は終了。

ドレスデン城には別の中庭もあります。北東側の中庭です。ここはヨーロッパ最古の武芸競技場だったシュタールホーフStallhofです。これまた美しい空間です。


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近くで見ると、とても新しいことが分かります。ここも戦災にあって再建したものです。中世オリジナルのままだそうですが、いかにも新し過ぎる感じです。実はこの裏の壁が《君主の行列》です。《君主の行列》は高温で焼かれたマイセン磁器のタイルで造られていたので、戦災の火事の高熱を奇跡的に切り抜けたそうです。


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この中庭を抜けてドレスデン城から出て、フラウエン教会Frauenkircheの方に戻ります。


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先ほどのワイン屋さんを再訪しないといけません。今度はお兄さん(オーナー)がいます。恥ずかしそうに写真におさまってくれました。誠実な人柄が分かりますね。オーナーの沼尻さんです。


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再会を喜び合って、記念にワインを購入。もちろん、saraiの好きなフランケンワインです。ワインを中心に色々な話題で盛り上がります。
ちょっとしたお土産物も買って、またの再会を期してお別れです。このワイン屋さんはデーヴェーゲー・ハンデルDWG Handelです。

ここでいったんSteppkeさんとも別れ、ホテルに重たいワインを置きに戻ります。その途中、クロイツカムKreuzkammで、お土産にバウムクーヘンを買っていきましょう。これで、日本に帰る最低のお土産はそろったかな。ところで、このクロイツカムの入っている建物はアルトマルクトギャラリーAltmarkt-Galerie Dresden という巨大なビルで、その名前の通り、滞在中のホテルと同じくアルトマルクト広場Altmarkt Platzに面しています。この建物の地下には、いくつものスーパーやショップが軒を連ねている便利な商店街があります。ここでちょっとした買い物も済ませます。こんなに近いところにスーパーがあるなんて今日まで気が付きませんでした。灯台もと暗しで迂闊です。というところで、ホテルにとって返してしばしの休憩。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。


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休養後、またSteppkeさんと落ち合って、今夜のオペレッタに向かいます。シュターツ・オペレッテ・ドレスデンStaatsoperette Dresdenです。トラムの2番に乗って延々と20分ほど郊外に行ったところにあります。戦前は街中にあったそうですが、ドレスデン大空襲で破壊され現在の場所に移転したようです。
これが建物の全景です。


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入口には、今日の演目《ガスパローネ》の大きな横断幕。こちらも気合がはいります。


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中に入ると、ロビーの奥に立派なカフェがあります。幕間に利用するのもいいですね。


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チケットはネットで購入して、既にプリンターで印刷済。


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チケットを提示して、ホールに入ります。開演前のホール内の様子ですが、快傑ゾロのような映像が映し出されて、まるで映画館。大衆的でとても結構です。


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ホール内の様子です。大きな映画館というサイズの小さなホールです。


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小さなホールではありますが、舞台と客席が近く、歌手の声もよく通り、大変楽しめました。演目はカール・ミレッカの《ガスパローネ》です。オペレッタの内容の詳細はここにアップ済です。

これでドレスデンでの予定はすべて終了です。

明日はドレスデンを発って、プラハPrahaに向かいます。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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