旅の16日目です。今日はドレスデン滞在5日目です。
ドレスデンDresdenは今日もドイツ晴れ。ずっと好天が続きます。その気持ちのよいドレスデンを発って、今日はプラハPrahaまで鉄道の旅です。
ゆったりした11時8分発の列車なので、相変わらず朝はのんびりです。昨日日本人オーナーのワイン屋さんで買い求めたフランケンワインもしっかりカバンに詰め、かなり重くなった荷物をガラガラ引いて駅に向かいます。駅まではトラムを利用します。ドレスデンカードの有効期限は昨日までだったので、停留所の自動販売機で1回券を購入します。

1回券は2ユーロ、日本円で300円ほどですから、駅までの2駅ほどの短距離としてはかなり高価ですが、チケットなしで乗ると高額の罰金を取られるので律儀に購入します。ドレスデンの市内交通でも前回の旅では実際にチケットのチェックがありました。今回の旅ではたまたまチェックはありませんでしたが、違法行為は厳禁でしょう。

ドレスデンのトラムは黄色い車体が印象的です。

駅前でトラムを降りて、広場の先にあるドレスデン中央駅Dresden HBFに向かいます。

天井が高く、明るいドレスデン中央駅の構内に入ります。

ずっと朝御飯らしいものを食べていないので、何だかたっぷりのコーヒーか紅茶が飲みたくなります。まだ発車までに30分ほどあるので、ドレスデン中央駅のベーグル屋さんで朝食を食べていきましょう。

saraiが注文の列に並んでいると、日本人の母娘が後ろに並びます。ドレスデンでヴァイオリンを勉強しているお嬢さんのもとにお母さんが遊びに来たとのことで、これからプラハへ一泊旅行に出掛けるようです。とっても上品なお母さんで、ライプツィッヒLeipzigでバッハの音楽も楽しむそうです。ところで、saraiが並んでいる列といっても、前に1人いるだけです。これがなかなか進まない。ようやく大きなカップに入ったたっぷりのコーヒーと温かいベーグルを手にしたときには、発車15分前。美味しいコーヒーを急いで飲みます。

ベーグルはなかなか、これで分量があります。


大急ぎで食べられるだけ食べて、残りのベーグルを持ってホームに駆け込みます。
ホームは駅の中央にあるターミナル形式のホームではなく、駅の一番端にある通過型の3番線です。これは前回の旅で経験済ですから、迷うことなく直行。
ホームに行くと、既にプラハ経由ウィーン行のECは入線しています。チケットはネットで購入済です。

あえて指定席は予約しませんでした。前回の旅で、ドレスデンからプラハへの電車はがらがらに空いていたので、指定は不必要だと思ったんです。そういう経験もあったので、ちょっとのんびりしすぎたかもしれません。土曜日ということもあるのか、車内は混雑していてほぼ満席状態。今日は2等車なので指定をとるべきでした。車内の席の空き具合の様子を眺めながらどんどんホームを移動します。混んでいる車両を通り過ぎて、とうとう先頭車両まで来てしまいます。この先頭車両で何とか座席を確保。ホッと安心して席に落ち着くと、何だか最前列の席の方が騒がしいです。男の子が10人ほど乗り込んでいて、ゲームの音楽は流れるは、奇声は発するは、大声で話すは、やりたい放題です。この集団とずっとプラハまで一緒することになってしまいますが、座れたので良しとするしかないですね。満席状態で、移動する席もありません。
やがて電車が出発します。これが車内の様子。まだ相席なら座れそうですね。

ところで、席にはDBの電車説明パンフレットが置いてあります。自分の乗っている電車の各種情報が記載されています。この電車はEC173のハンブルクHamburg発のヴィラッハVillach行ですが、その詳しい運行情報が分かります。DBはICE、EC、ICなどの特急電車には必ず装備されていて、とても便利なサービスです。

ドレスデンからプラハまでの停車駅と時刻も掲載されていて、とても参考になります。プラハまで2時間半の旅です。

出発して10分もすると、電車は緑の平原の中を走ります。

やがてエルベ川Elbe沿いを走りだします。

美しいエルベ川沿いなのですが、ノロノロ運転です。

そのノロノロ運転も仕方ありません。エルベ川は相変わらず、高い水位です。

線路に水が迫っているわけではありませんが、水が引いたばかりで地盤がよくないようです。やっと水位が下がったエルベ川ですが、まだまだこんな状況です。
家の中まで水が入ったのか、快晴の週末を利用しての片付けに励む姿も見受けられます。
そのノロノロ運転のままで、エルベ川の景勝地ザクセンスイスSaechsische Schweizを通過します。川岸に切り立った岩が絶景を形作っています。

このザクセンスイスを車窓からゆっくり見物するには、電車の速度が極端に遅いのはいいことではあります。綺麗な眺めを堪能します。

電車はゆっくりとプラハに向かっていきます。運行できなくなるような感じではないのが救いです。
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