2014年5月27日火曜日@マドリッド、セゴヴィア/10回目
城壁の外を歩き回ってアルカサルを眺めた後、サンティアゴ城門を抜けて城壁内の旧市街に戻ってきました。ここから、ローマ水道橋に隣り合わせの老舗レストラン、メゾン・デ・キャンディッドに向かいます。ずっと石畳みの上り坂が続き、すっかり疲れ切った足がガタガタです。分岐路にマヨール広場への道しるべがあったので、それに従うことにします。しかし、それから先は狭い路地がくねくねと曲がりくねって続いていて、方向感覚を失います。迷いながらもなんとかマヨール広場が見つかったときには、心底ほっとしました。こんなに道が入り組んでいることが分かっていれば、最初に来たときの道をそのまま戻るんだったと後悔しましたが、《後悔、先に立たず》です。ともかく、マヨール広場に着きました。

マヨール広場からは、先ほど歩いてきた道を戻ります。ファン・ブラボ通りを歩いていくと、ラ・カナレハ展望台に到着。ちらっと美しい眺めを見るだけで、そのままセルバンテス通りに進みます。

ここからはローマ水道橋のあるアソゲホ広場はすぐです。広場に着き、メゾン・デ・キャンディッドのお店に向かいます。もうすぐ1時ですから、そろそろ開店でしょう。お店に着いたのは1時まであと10分くらいというときでした。開店まで待つつもりでいたら、お店には既に客が入っています。1時にしか開店しないと案内書には書いてあったのにね。このレストランは見た目は古い小さなお店ですが、中はかなり広くて、大勢の客が入っています。食事だというと狭くて急な階段を上って2階に案内されました。

2階はいかにも老舗という雰囲気の部屋です。まだテーブルはがらがら空いています。居心地のよさそうなテーブルに案内されました。疲れ切っているので、椅子に座って、やっと少し楽になりました。

メニューを手渡されましたが、スペインで初めての食事でオーダーが難しい。子豚の丸焼きを注文するのは最初から決まっているのですが、それ以外に何を注文しようかと迷います。決心もできないうちに、子豚の丸焼きを1人前と・・・と言い出すと、それで了解とのこと。えっ、それでいいのって思いつつ、飲み物のミネラルウォーターもお願いします。冷えたミネラルウォーターはすぐに出てきました。

そのまま待っていると、出てきました。子豚の丸焼き、すなわちコチニーリョ・アサードCochinillo Asadoです。

これが1人前。1人前とのことですが、2人でもこれで十分そうです。残念ながら、子豚の頭(顔)は拝見できませんでした。1匹で6人前だそうですから、1人前分を調理場で切り分けてきたようです。

取り皿に1切れずつ分けていただきます。

皮がパリパリのジューシーなお肉が美味しいです。味は結構、脂っこいです。美味しいかどうかというよりも、これは名物料理ですから食すことに意義があります。結果的に、2人で1人前が我々にはちょうどいいくらいの量でした。
お店の壁の綺麗な装飾を見ながら、名物料理をさっぱりと美味しく頂きました。

入店して、20分ほどで食事を終えてしまいました。ウェイターさんがこの無理なオーダーを通してくれて本当に良かったです。スイーツでもとメニューを見ますが、なかなか適当なものが見当たりません。コーヒーのみをお願いしましたが、これがまた美味しかった。スペイン風のたっぷりミルクのコーヒーは我々の好みに合っています。最後に担当のウェイターさんが、お土産に日本語のパンフレットをプレゼントしてくれました。日本人だとは言わなかったのにね。気が利いていますね。

パンフレットの中に、子豚の頭の付いた1匹分のコチニーリョ・アサードの写真がありました。これで子豚の顔も拝見したことにしましょう。

思ったより食事が早く済んだので、2時発のマドリッド行のバスに乗るべくバスターミナルを目指します。が、道を1本間違えたらしく、とんでもない場所に迷いこんでしまい、 自分の今いるところさえ分かりません。街の広場の地図の看板の前で困り果ててしまいました。と、配偶者が子供連れのおばさんを呼び止め、ここはどこ? バスターミナルは?と話しかけます。
おばさんは「私、英語はダメなのよ」。
配偶者も「私もほとんどダメ」。
などと言い合いながら、何とか地図の看板上でバスターミナルへの行き方を教えてもらっています。主婦はすごいですね。saraiは驚きながら、2人の会話らしきものを見守るばかりです。ともかく、教えてもらった通りにバスターミナルに向かいましょう。迷ったせいで、時間を無駄に使ってしまいました。急いで正しいルートに復帰しましょう。ここからは何人もの地元の人に道を訊きながら進みます。と、目印にしていた教会を発見。サン・ミリャン教会Iglesia de San Millánです。この教会はアラゴン王のアルフォンソ1世によって建てられました。外部に見えているロマネスク様式の回廊の柱頭が美しいです。が、じっくりと鑑賞している暇はありません。先を急ぎましょう。あと数分でバスは出発してしまいます。

なんとかバスターミナル近くまで来たはずですが、もう発車5分前です。バスターミナルはこの辺りにあるはずなのに、バスターミナルなんて建物の裏などにあることが多いせいか見つかりません。と、配偶者が木立のかげに大型バスを1台みつけました。そこにむかってダッシュ。近づくと、バスがたくさん停まっています。バスターミナルに駆け込みます。出発直前です。 saraiはバスチケットを買いに窓口へ、配偶者はマドリッド行きのバスを探します。配偶者はバスを発見すると、バスの運転手に出発を待ってもらうようお願いしています。運転手さんは快諾。これがそのバス。

saraiは窓口でチケットを無事、購入。マドリッドへの直通バスは1人8.09ユーロ。高速電車が1人12.7ユーロですから、ずい分安いですね。

無事に予定よりも45分も早いバスに乗れました。座席も2人並んだ席を確保。ほっとしました。

我々が座席に着くとバスはすぐに発車。我々のせいでバスの出発が3分ほど遅れました。ゴメンナサイ!

バスはターミナルから通りに出ていきます。通りからはこのバスターミナルの出入り口だけが見えていますから、ここがバスターミナルだとは容易には分からないでしょう。

今回歩いたルートを地図で確認しましょう。もっとも2回も道を迷ったたので、正確な道は分かりませんけどね。

バスでマドリッドに戻りますが、この後は次回で。
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