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20年ぶりのベルリン:今朝のカフェでの朝食はカルチャーコンプレックスのハッケシャー・ホーフで

2012年4月15日日曜日@ベルリン/1回目

旅の10日目です。

昨日ホテルの人が届けてくれた本日の天気予報は、『晴れ、気温17度』とのことです。レースのカーテンを通して、柔らかい光が入ってきます。テーブルの上の緑は、配偶者がカフェ・アンナ・ブルーメCafé Anna Blumeの花屋さんで買い求め、花を押し花にした残骸です。花はなくても充分ホテル住まいを和やかにしてくれています。


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期待してカーテンを開けると、薄曇りって感じです。これから晴れてくることを期待しましょう。

ベルリンBerlinの朝は、カフェでの朝食が1日の始まりです。今日は、これまた人気カフェのカフェ・フルーリーCafe Fleuryに向かいます。地下鉄を乗り継いでもうすぐ到着するというところで、急に気が変わり別のお店にチェンジです。ベルリンと言えば、歩行者信号のマークから人気の出たキャラクターのアンぺルマンが有名です。お土産を入手するためにアンぺルマン・ギャラリーAmpelmann Galerie Shopに行こうということになり、カフェもその近くにあるカフェにしようとの一瞬の決断です。即、地下鉄を降りてSバーンに乗り換えて、最寄駅のハッケシャー・マルクト駅Hackescher Marktで下車。駅からすぐ近くのカフェのハッケシャー・ホーフHackescher Hofに向かいます。途中で見慣れたお店に遭遇して、びっくりです。無印良品です。


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すぐにハッケシャー・ホーフに到着。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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カフェに入ります。若者に人気のお店とのことですが、日曜の朝は空いています。お店はとても広々としています。


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大きなバーカウンターもあります。


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窓際近くの特等席に座り、メニューの検討です。


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そのメニューですが、表紙にはお店の名前のハッケシャー・ホーフ(HACKESCHER HOF)とともにアンペルマンのキャラクターが描かれています。お洒落ですね。


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朝食メニューが本当にいろいろあり迷います。パンにハムとチーズ程度のお手軽なものから、いろんなものを盛り合わせた10ユーロくらいのセットなど種類豊富です。日本のいわゆるモーニングセットのように、トーストに卵とコーヒーのようにどこでも均一なメニューとは全く違います。2人それぞれの好みでオーダーします。かなり検討して注文したにも関わらず、近くの席の人達に運ばれてくるお皿を見るとどれも美味しそうで、それらがどのメニューなのかが気になります。あまりにもバラエティーに富んでいて、本当に見ているだけでも楽しくなりますよ。


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まず、最初にパンが運ばれてきます。


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次は飲み物です。


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配偶者はスクランブルエッグとサーモンたっぷりのセット。


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配偶者はさらにフルーツサラダを追加。


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saraiはソーセージと目玉焼きとトーストのセット。さらに、saraiはオレンジジュースとグレープフルーツのハーフカットを追加。


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豪華朝食となりました。もちろん美味しくいただき、完食です。
ちょっと、ゆっくりしたところでショッピングに行きましょう。


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20年ぶりのベルリン:ベルリンのお土産はアンぺルマン・ギャラリーが一番!

2012年4月15日日曜日@ベルリン/2回目

またまた、カフェで美味しい朝食をいただきました。このカフェ:ハッケシャー・ホーフHackescher Hofがあるのは、カフェと同名のハッケシャー・ホーフHackescher Hofというカルチャーコンプレックスの中です。ベルリンで今流行しているサブカルチャーの発信地として、複数の建物が中庭に面して、その中庭におしゃれなショップやカフェやギャラリー、小劇場などが並ぶ、ホーフと呼ばれる複合カルチャー施設が誕生していますが、このハッケシャー・ホーフはその代表格のものです。
朝食後、このホーフの8つの中庭を巡りながら、アンぺルマン・ギャラリーAmpelmann Galerie Shopを探します。まずはホーフの奥の方に向かいます。


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中庭は、こんなお洒落な建物に囲まれています。


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中庭には、花が咲き始めています。これからは緑の美しい季節になっていくのでしょう。

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可愛い噴水のある中庭もあります。


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アンぺルマン・ギャラリーがなかなか見当たらないので、もっと奥の方に進みます。


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次の中庭へは、建物の下のトンネルをくぐっていきます。


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すると、トンネルの中の通路にアンぺルマン・ギャラリーの案内があります。この先にアンぺルマン・ギャラリーがあるようです。


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やっと、この奥の中庭に面してアンぺルマン・ギャラリーがありました。さすがに人で賑わっています。


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お店の外部まで、アンぺルマンのキャラクターだらけです。アンペルマンのデッキチェア、カード、窓の模様など多彩です。


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お店に入ります。アンぺルマンというキャラクターの性格上、子供向けの商品が多いですが、狭い店内はアンぺルマングッズであふれています。


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なかなかお洒落なものも揃っています。


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saraiも配偶者もかなり気に入ってしまい、孫の女の子には髪をくくるゴム、孫の男の子にはアンぺルマンの神経衰弱カードを購入。大人向けにも何点かお土産を購入します。


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思いがけず良いお土産をゲット出来、満足、満足。アンぺルマンは赤と青のキャラクターがあって、青が進め、赤が止まれです。アンペルというのは信号機のことで、それを擬人化したからアンぺルマンです。東ドイツ時代からの遺産で、東西統合後強く生き残って発展しています。
アンぺルマン・ギャラリーを出て、次の目的地に向かいます。


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20年ぶりのベルリン:博物館島の旧ナショナル・ギャラリーでドイツ・ロマン派のフリードリヒを堪能

2012年4月15日日曜日@ベルリン/3回目

アンぺルマン・ギャラリーAmpelmann Galerie Shopでは、アンぺルマンのカードをいただきました。


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上に書いてあるドイツ語は「僕たちは2人のベルリンっ子です!」という意味です。

アンぺルマン・ギャラリーを出て、ハッケシャー・ホーフHackescher Hofの入口付近に戻ると、ホーフにあるショップやカフェなどの一覧があります。結構、多くの店舗がありますね。


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その横には、ホーフ全体のマップもあります。これを先に見ていたら、迷わずにアンぺルマン・ギャラリーに行けたのにね。


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このハッケシャー・ホーフは博物館島Museumsinselにも近いんです。目の前にハッケシャー・マルクト駅Hackescher Marktが見えています。この駅を抜けて、歩いて博物館島に向かいます。


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博物館島で、昨日は行かなかった旧ナショナル・ギャラリーAlte Nationalgalerieに歩いて向かいます。この美術館には、19世紀の作品を展示しています。ちなみに一昨日行ったベルリン絵画館Gemäldegalerieには18世紀以前の作品が所蔵されています。20世紀の作品は新ナショナル・ギャラリーNeue Nationalgalerieに展示されています。ベルリン美術館の絵画作品を全部見ようと思えば、これらの3つの美術館に行かなくてはなりませんが、今回の旅では新ナショナル・ギャラリーに行く余裕はなく、残念です。

今日見る旧ナショナル・ギャラリーには、ドイツ・ロマン派を代表するカスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(Caspar David Friedrich)の作品があります。saraiは、これが見たかったんです。
旧ナショナル・ギャラリーには、すぐに到着。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ミュージアム・パス・ベルリンの3日間券を提示して、入場パスを受け取ります。


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3階のフロアに上がると、フリードリヒの作品だけで1部屋が占められており、壮観です。


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こんなにフリードリヒを見るのは初めてです。夢中で鑑賞します。すべてをご紹介しましょう。

これは《樫の森のなかの修道院》です。フリードリヒはこういう自然のなかに溶け込んだ廃墟を描いた作品が少なからずあります。この修道院はグライフスヴァルトGreifswald近くのエルデナ修道院です。グライフスヴァルトはフリードリヒの生地です。写実的でありながら、幻想的な雰囲気をたたえた実に印象的な素晴らしい作品です。空から地上への光のグラデーションの効果は天才的です。この作品は《海辺の修道士》とともに最初にプロイセン王室に買い上げられた作品で、出世作とも言えますね。


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これは《グライフスヴァルト近くのエルデナ修道院跡》です。上の作品と同じ対象を描いたものですが、ずい分雰囲気が違います。ずっと具象的で幻想的な雰囲気は抑えられ、柔らかさが感じられます。余程、この廃墟への思い入れがあったんでしょう。


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これは《朝の田園風景(孤独な木)》です。一見、絵のタイトルの通り、自然のなかの1本の木に人生の孤独を託しているかのようにも感じられますが、木の下にいる羊飼いと羊の群れ、そして、明るく輝く平原と朝日に輝く山々は人生の希望と晴れやかな気持ちさえ感じさせます。


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これは《海辺の月の出》です。上の作品と対になる作品です。2作品ともベルリンの領事の依頼で描かれました。この作品は上の作品とは対称的に、夕刻の海辺を描いていますが、暗さよりも静かな落ち着きをたたえています。そういう意味では、2作品とも自然への肯定的な気持ちが表れているように思えます。それにしても、バラ色に輝く月明かりの美しさは素晴らしいですね。


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これは《リーゼン山脈》です。リーゼン山脈Riesengebirgeはチェコのボヘミア平原近くの山地で、当時はドイツ領だったので、ドイツ語名ですが、今ではチェコ語でクルコノシェ山脈Krkonošeと呼ばれています。なだらかな山並みが連なり、大地の果てまで続いているように感じられます。ドイツ留学の経験のある日本画の東山魁夷の作品には、フリードリヒからの影響が見られますが、この作品はその典型的なものでしょう。


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いやはや、どの絵も完成度の高い精緻な表現で魅了されてしまいます。
まだまだ、フリードリヒの絵画は続きます。


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20年ぶりのベルリン:ドイツ・ロマン派のフリードリヒをたっぷり堪能し、満足!

2012年4月15日日曜日@ベルリン/4回目

旧ナショナル・ギャラリーAlte Nationalgalerieの3階のフリードリヒの部屋に釘付けになっています。本当に素晴らしいコレクションです。ウフィツィ美術館Galleria degli Uffiziのボッティチェリのコレクション、ウィーン美術史美術館Kunsthistorisches Museum Wienのブリューゲルのコレクション、ウィーン・レオポルド美術館Leopold Museumのシーレのコレクション、ボルゲーゼ美術館Museo Galleria Borgheseのカラヴァッジョのコレクション、ルーブル美術館Musée du Louvreのラ・トゥールのコレクション、クレーラー・ミューラー美術館Kröller Müller Museumとオルセー美術館Musée d'Orsayのゴッホのコレクションなど、質も量も素晴らしいコレクションでしたが、このフリードリヒのコレクションもそれらに肩を並べる素晴らしさです。ベルリンでは必見です!

フリードリヒの絵画鑑賞を続けましょう。

これは《窓辺の婦人》です。この後ろ姿のご婦人はフリードリヒの妻です。この絵だけはフリードリヒらしさがあまり感じられません。妻を描くと、感情が入り過ぎるのでしょうか。後ろ姿にしても、こんなに画面いっぱいに描いてしまうと、彼女の視線の先にある風景が見えません。ダリの有名な《窓辺の人物》は超絶技巧で描かれた作品ですが、このフリードリヒの作品と構図がまったく同じで、フリードリヒの作品へのオマージュです。


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これは《グライフスヴァルトの港》です。グライフスヴァルトGreifswaldはフリードリヒの生地で北ドイツの地です。この絵も空のグラデーションが素晴らしいですね。マストの切り立った船を中心に据えて、構図も美しいです。自然と人間の営みの融合が感じられます。


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これは《ヴァッツマン山》です。ヴァッツマン山Watzmannはザルツブルグ近郊にある標高3000m弱の山です。この絵も写実的な絵に見えますが、もちろん、フリードリヒの心の中で再構成された心象風景です。雪山と緑の岩山の対比が印象的です。このヴァッツマン山もこの目で直に見たいですね。


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これは《雪のなかの樫の木》です。雪と樫の木はフリードリヒが好んで描いた題材です。恐くなるくらい、とても厳しい絵です。


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これは《月を想う男と女》です。深い森のなかで月に向かって、佇む若い男女。とってもロマンチックで、幻想的でもあります。ロマン派を実感させる1枚です。美の極致とも思えます。


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これは《月の光の森深く》です。これも上の絵と同様の自然を描いていますが、人間の営みと対称的に描くことで、自然の美しさが際立っています。


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これは《海辺の2人の男》です。海辺に立つ2人の男の後ろ姿とその先にある海と空、そして、バラ色の月の光。まさに典型的なフリードリヒの世界です。水平線の位置を下から3分の1くらいのところに置き、その水平線の上に男達の肩から上を持ってくるという構成の妙が際立っています。それにしても、フリードリヒはよくよく月を描くのが好きですね。


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これは《月の光の海岸の風景》です。この絵も上の絵と同様の題材ですが、ずい分、雰囲気が変わり、暗い感じです。水平線の位置も中央付近です。


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これは《海辺の修道士》です。この絵は前回ご紹介した《樫の森のなかの修道院》と一緒にプロイセン王室に買い上げられた初期の傑作です。この絵も海辺の風景ですが、画面の大半は空です。


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これは《雪で覆われた山小屋》です。冬の自然の厳しさが伝わってきます。


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合計15枚のフリードリヒの傑作群を鑑賞し、フリードリヒの世界を満喫しました。来年はドレスデンDresdenに行くので、そこにあるフリードリヒのコレクションを是非、鑑賞しましょう。ほぼ、それでフリードリヒの傑作のかなりの作品がカバーできそうです。

引き続き、旧ナショナル・ギャラリーの鑑賞が続きます。


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20年ぶりのベルリン:旧ナショナル・ギャラリーのドイツ印象派の作品群

2012年4月15日日曜日@ベルリン/5回目

博物館島の旧ナショナル・ギャラリーAlte Nationalgalerieにはフリードリヒの素晴らしいコレクションのほかにも、マックス・リーバーマンやアルノルト・ベックリンやフリッツ・フォン・ウーデの作品も揃っています。さすがにベルリンですね。

これはアルノルト・ベックリンの《荒廃した城のある風景》です。ベックリンはこれまでドイツ人とばかり、思っていましたが、実はスイスのバーゼル出身だそうです。ただ、人生の大半はドイツとイタリアで過ごし、晩年を過ごしたイタリアのフィレンツェで傑作の数々を描いたそうです。ベックリンは印象派の画家が活躍した19世紀末に、文学、神話、聖書などを題材に、想像上のイメージを幻想的に描き出した象徴主義の画家たちの一人です。象徴主義の画家として、saraiの脳裏に浮かぶのは、フランスのギュスターブ・モロー、ルドン、そして、ベルギーのクノップフという超個性的な画家たちです。ベックリンの作品はこの部屋には、この1枚だけです。この絵はちょっと見ると、フリードリヒ風にも見える不思議な絵です。


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これはカール・フリードリッヒ・シンケルの《川の上の中世の街》です。シンケルは新古典主義の建築家ですが、絵も描いていたようです。作風はやはり新古典主義でしょうか。建築家としては、博物館島Museumsinselの旧博物館Altes Museumが彼の作品です。


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これはフランツ・フォン・レンバッハの《リヒャルト・ワーグナーの肖像》です。これは凄いものを見ました。フランツ・フォン・レンバッハ伯爵は伯爵画家としても知られていますが、何といっても彼の収集したコレクションが展示されているミュンヘンMünchenのレンバッハハウス美術館Städtische Galerie im Lenbachhausが有名です。この美術館はカンディンスキー、マルク、クレーなどを中心とした芸術運動の青騎士der Blaue Reiterの聖地です。sarai、そして、マルクの大ファンである配偶者は当然、レンバッハハウス美術館を訪れましたが、残念ながら改装中のため、まだ、入館できていません。レンバッハハウス美術館はレンバッハ伯爵邸の一部を改装して作られましたが、場所はミュンヘンのケーニヒス広場Königsplatzの一角にあります。レンバッハが同じ芸術愛好家として尊敬していたルードヴィッヒ2世が造営した広場です。そのルードヴィッヒ2世が熱烈に後援していたのが音楽家リヒャルト・ワーグナーです。そのワーグナーを描いた肖像です。レンバッハもワーグナーと親交があったんですね。


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これはマックス・リーバーマンの《ラーレンの亜麻布納屋》です。リーバーマンはフランスの印象派に傾倒し、ドイツの印象派の代表的な存在です。ユダヤ系ドイツ人であった彼はナチスの台頭によって、ドイツ画壇の中心的存在の座から追われ、寂しい最期となったそうです。それでもクレーなどとは違って、彼の作品群がベルリンでこうして見られるのですから、まだしもではないでしょうか。
この作品は暗い画面でオランダ風の絵画ですね。


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これはマックス・リーバーマンの《靴直し工房》です。これも上の作品と同様の印象を受けます。


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これはマックス・リーバーマンの《ガチョウの羽をむしる女達》です。これも精緻な画風ですが、オランダ絵画を思わせます。


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これはマックス・リーバーマンの《ライデンのStevenstift》です。これは戸外の光を表現した作品で、印象派にふさわしいものです。


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これはマックス・リーバーマンの《アムステルダムの幼児学校》です。可愛い子供たちを明るく描いていますが、ルノアールとは随分、違いますね。これがドイツ的とでも言うんでしょう。


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これはマックス・リーバーマンの《アムステルダムの孤児の女の子》です。これも戸外で描いた作品ですが、印象派というよりも、彼の独自性が感じられる作品です。


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これはフリッツ・フォン・ウーデの《ヒースのなかの小さなプリンセス》です。ウーデもドイツの印象派を代表する画家の一人です。
この作品も戸外での人物と風景を描いた印象派らしい作品ですが、精緻で写実的に描きこんでいるので、ちょっと違和感を感じます。印象派の明るい光が感じられないんです。


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これはフリッツ・フォン・ウーデの《食前の祈り》です。これは現実の場面にキリストが登場しているので、普通の意味での印象派ではなくて、宗教性との融合を図った作品です。その真価はsaraiにはまだ理解できません。カラヴァッジョからの光と陰の技法の延長線上に印象派を置いてみたとも思えますが、どうでしょうね。


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これはフリッツ・フォン・ウーデの《ザンドフォールト(オランダ)の手回しオルガンひき》です。これはまるでフランドル絵画のようにも思えます。色々な模索があったんでしょうか。


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ドイツの印象派、象徴主義の画家の作品を見ています。こんなに一度に見られる機会は今までありませんでしたから、とっても面白く感じています。

まだまだ、旧ナショナル・ギャラリーでの鑑賞は続きます。


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この記事へのコメント

1, レイネさん 2012/11/19 06:23
上掲のマックス・リーバーマンの絵の数々を拝見すると、題材や描かれた場所がいかにもオランダだし、色のトーンや構図などにオランダの印象派絵画の影響が非常に感じられます。調べてみたら、彼は1876年から1877年にオランダに滞在し、1874年から1914年の夏にはオランダに来て絵を描いていたということで納得。
『靴直し工房』はゴッホのオランダ時代の絵に似てるし、『ダチョウの毛をむしる女達』はオランダ黄金時代の17世紀の風俗画そのもの。オランダの印象派画家サーク・イスラエルスとも親交があったようで、スヘーフェニンヘンの海岸を描いた絵など、イスラエルスそっくりです。(今年の夏は、デン・ハーグの美術館数箇所でイスラエルスの回顧展が開かれてました)
リーバーマンの絵からは、オランダ絵画のダイレクトな影響が見て取れて興味深いです。

2, saraiさん 2012/11/19 08:35
レイネさん、こんにちは。

もう一度、リーバーマンの絵を見ると、ドイツ人というよりも、オランダ人の印象派といってもいいほどですね。でも、ナチスが台頭する前は、彼はドイツ画壇の重鎮だったのですから、ドイツにおいて、オランダ絵画の影響がいかに強いか、興味深いですね。次回のベックリンもオランダ、フランドルの影響が感じられますしね。
ところで、ヤン・ファン・エイクの『トリノ=ミラノ時祷書』を見られたとのこと、大変、羨ましく、読ませていただきました。

3, ayaさん 2013/02/10 17:55
saraiさん こんにちは。以前、バーゼルの美術館への旅でメールさせていただいたayaです。

実は、ちょっと予定変更で、6月にベルリンに行こうと思っています。
ここでのお目当ては、カスパー・ダヴィッド・フリードリヒの絵画たちです。というわけで、ぐぐっていたら、またまたsaraiさんのページに到達してしまったというわけです。 :-)

今、博物館島の美術館たちが改装中とガイドに出ていたのですが、
saraiさん昨年末にいらしたのですね。
あちらの様子はどうでしたか?

それに、さすがベルリンというべきか、、、
旧ナショナルギャラリー、新ナショナルギャラリー、絵画館など
いろいろあって、どこに何があるのか、いまいち、はっきり
しません。

教えていただけたら嬉しいです!

PS せっかくベルリンに行くので、ぜひベルリンフィルも聞きたいと
   思っていますが・・・。

4, saraiさん 2013/02/10 23:49
ayaさん、こんばんは。saraiです。

どうやら、ayaさんとは美術の趣味が合っているようですね。
ベルリンは美術の宝庫です。楽しんでください。フリードリヒは、多分、旧ナショナル・ギャラリーに最大のコレクションがあります。6月にはドレスデンでもフリードリヒの作品を堪能する予定です。

実はsaraiがベルリンに行ったのは昨年の4月です。そのときの記録を今頃、書きこんでいるので、現在の状況は分かりません。
新ナショナル・ギャラリーだけは行く余裕がなく、残念でした。絵画館、新ナショナル・ギャラリーはかなり詳しくレポートしたので、当ブルグを参考にしてください。フィルハーモニーで聴くベルリン・フィルも聴き逃せませんね。
不明点があれば、ご遠慮なく、どうぞ。

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20年ぶりのベルリン:旧ナショナル・ギャラリーでベックリンの作品群を見る

2012年4月15日日曜日@ベルリン/6回目

旧ナショナル・ギャラリーAlte Nationalgalerieでの鑑賞はドイツの印象派、象徴主義の画家の作品にはいっています。これまでは象徴主義の画家アルノルト・ベックリンの作品は1点しか見ませんでしたが、この後はベックリンのオンパレードです。前にご紹介した通り、ベックリンはスイスのバーゼルで生まれ、イタリアのフィレンツェのフィエゾレの地で没しました。フィエゾレと言えば、ルネサンス期にメディチ家の別荘があったところで、ギリシャ人や知的な人物が集ったプラトン・アカデミーが有名です。そのなかから、ボッティチェリの《春》、《ビーナスの誕生》も生まれました。saraiも以前、フィエゾレの丘に上り、遠くフィレンツェの眺望を楽しみ、在りし日の優雅さを思い起こしました。ベックリンがどのような思いでかの地を最期の住まいにしたのかは定かではありませんが、イタリア・ルネッサンスと無関係な筈はないでしょう。
ベックリンは人生の大半はドイツとイタリアで過ごしましたが、フィレンツェのフィエゾレで晩年を過ごす前にもフィレンツェに1874年から1885年まで過ごし、その間、傑作の数々を描きました。

旧ナショナル・ギャラリーで絵画を鑑賞中していると、ベックリンの超有名な《死の島》を見つけます。正直びっくりです。ここにあるんですね。かって、ヒットラーの総統室に掛けられていた作品だそうです。ところがこれをカメラに収めようとしたら、無情にもバッテリー切れ。普通はカバンに予備のバッテリーを入れて携行しているのですが、美術館では入館時に荷物をコインロッカーに預けるのがこちらの流儀です。あわてて、コインロッカーのある1階まで駆け下りて、バッテリーを交換し、戻って、パチリ。ふーっ・・・疲れる! 
これが苦労して撮影した《死の島》です。実に幻想的な雰囲気をたたえた作品です。しかも磁力に満ちていて、絵の中に自分も入り込んでしまいそうな錯覚を覚えます。ある意味、怖い絵です。


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興奮して、この絵を見ているうちにデジャヴのような感覚に襲われます。何だか、どこかで見たことがあるような気がします。よくよく考えてみると、バーゼル市美術館Kunstmuseum Baselで見たことがあります。ゴッホの絵なんかもそうですが、同じ絵を何枚も描いているものがありますが、この《死の島》は発表当時、大変な人気があったせいか、5枚も描かれたそうです。
第1バージョンは1880年に描かれて、それがバーゼル市美術館に展示されています。この旧ナショナル・ギャラリーにあるのは1883年に描かれた第3バージョンでプロイセン王室が買い上げた作品です。来年の4月に予定しているライン川の旅では、再度、バーゼル市美術館にも立ち寄る予定(目的はココシュカの《風の花嫁》に再会するためですが)なので、ちゃんと《死の島》も見てきましょう。ちなみに第2バージョンはニューヨークのメトロポリタン美術館、第4バージョンは第2次世界大戦で焼失、第5バージョンはライプツィヒ造形美術館にあります。《死の島》はフィレンツェで描かれた傑作の1枚です。

続いて、ベックリンのコレクションをまとめて鑑賞します。
これは《寄せ波》です。人魚のような裸体の女性に波が寄せている不思議な絵です。激しい波の音の響きが聞こえてきそうな感じです。この絵も1879年のフィレンツェ時代の絵です。


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これは《ヴァイオリンを弾く死神のいる自画像》です。この作品は《死の島》と並んで、ベックリンの代表作とされています。ヴァイオリンを弾く死神の音楽の響きに魅入られたようになっているベックリン。一体、どんな音楽なんでしょう。画家の表情からすると、魅惑的な響きのようです。パガニーニを連想してしまいます。
この作品はフィレンツェ時代に先立つミュンヘン時代に描かれました。


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これは《アンジェラ・ベックリンの肖像》です。ベックリンは1853年にアンジェラ・バスクッチと結婚しました。この肖像画は10年後の1863年に描かれました。結婚10周年記念ってことはないでしょうね(笑い)。


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これは《彫刻家ヨーゼフ・フォン・コップ(Josef von Kopf)の肖像》です。浅学にして、この彫刻家のことはまったく知りません。上の妻の肖像画と同じ1863年に描かれました。
ベックリンは優秀な肖像画家でもありました。


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これは《早春の農地》です。フィレンツェのフィエゾレを思わせる風景ですが、もしかしたら、ドイツかもしれませんね。1884年の作品です。


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これは《隠者》です。隠者が密やかにヴァイオリンを弾いているのを天使たちが覗き見ている不思議な光景です。ヴァイオリンからの響いてくるのは、内省的な音楽でしょう。1884年の作品です。きっと、フィレンツェで描かれたんでしょう。


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これは《画家とその妻》です。ベックリンとその妻アンジェラです。微笑ましいとしか言いようがありません。1864年~1865年の作品です。


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ベックリンは象徴主義とは言っても、ギュスターブ・モロー、ルドン、クノップフのような、ある意味エキセントリックとも思える画風とは違い、柔らかい幻想に満ちており、一般家庭に飾る絵としても成り立つところが一世を風靡したのだと思います。一方、それが彼の限界でもあったわけでしょう。新時代を切り開くシャープさがもうひとつであったとも考えられます。

旧ナショナル・ギャラリーには、フリードリヒ、ベックリン(彼はスイス人ですがドイツ語圏なので準ドイツ人かな)、リーバーマンというドイツを代表する画家たちの作品だけでなく、フランスの印象派の作品も展示されています。引き続き、旧ナショナル・ギャラリーの展示作品を見ていきましょう。


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20年ぶりのベルリン:旧ナショナル・ギャラリーにあるフランス印象派の絵画

2012年4月15日日曜日@ベルリン/7回目

旧ナショナル・ギャラリーAlte Nationalgalerieのドイツ及びドイツ系の画家の作品をご紹介してきましたが、今度はフランス印象派の作品をご紹介します。ドイツでは、早い段階でフランスの印象派作品が評価されていました。ベルリンBerlinでどのような印象派作品が収集されているのか、興味深いことです。

これはピエール=オーギュスト・ルノワールの《ヴァルジュモンの子どもたちの午後》です。裕福な銀行家ポール・ベラールの3人の娘がノルマンディー地方のヴァルジュモンにある別荘へ滞在していた時に制作された作品です。
長女マルトが椅子に腰掛けて縫い物をしており、三女リュシーが人形を抱きながら、長女に寄り添っています。次女マルグリット(マルゴ)はソファーに座りながら本を読んでいます。プチ・ブル階級の子女を愛らしく描いた作品です。
この作品を描いた時代、ルノワールは印象主義的表現に限界と違和感を感じて、新たな表現を模索していました。1880年代前半の枯渇時代(探求の時代)の作品です。苦しい時代の作品ながら、ルノワールらしく、楽しげな雰囲気が漂ってきます。


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これはピエール=オーギュスト・ルノワールの《花咲く栗の木》です。ルノワールの風景画は画面からきらきらと光の粒が煌めいてきます。とても魅力的な作品です。


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これはエドガー・ドガの《会話している2人の女性》です。ドガはパリの市井の人々の営みのふとした一瞬を切り取る作品を多く描いています。ある意味、オペラ座の踊り子のシリーズもその路線の一環です。この作品も何やら会話に没頭している女性たちの姿をスナップ写真のように切り取った感じです。会話に没頭している人たちの姿には大変、興味を持っていたようで、色々なパターンの《会話》シリーズの作品が描かれています。19世紀後半のパリの風俗画ともいえます。


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これはポール・セザンヌの《静物、花と果物》です。セザンヌの典型的な静物画で多視点で描いています。しかし、saraiには、その多視点よりも、落ち着いた色彩の描き分けとモノの素材の質感の描き分けの素晴らしさが印象的です。


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これはポール・セザンヌの《ポントワーズ風景》です。
ポントワーズ(Pontoise)はフランス中央部、イル=ド=フランスに位置する街です。このポントワーズは印象派の重要な地点となったところです。セザンヌの盟友カミーユ・ピサロはポントワーズに17年の間住みました。他にもシャルル=フランソワ・ドービニー、フィンセント・ファン・ゴッホ、ギュスターヴ・カイユボットなどが住んだり、ポントワーズで創作を行ったりしました。
1872年、ピサロはセザンヌとともに再びポントワーズへ行き、一緒に制作する間に、セザンヌはピサロの助言もあり、印象派の技法を使い始めました。その後、1882年ピサロは結局この村を離れることになります。
この作品はその前年の1881年に描かれました。この作品は一連のサント・ヴィクトワール山のシリーズの絵画を思い起こさせます。また、画面の左端を大胆に分割している2本の木はサント・ヴィクトワール山の構図でも度々用いられており、日本の浮世絵の影響を感じさせられます。また、風景をデフォルメし、色彩のブロックのように図案化しているのも特徴的で、青騎士の画家たちも影響を受けています。


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これはポール・セザンヌの《静物、果物と陶磁器》です。この作品の構図も多視点で構成されていますが、実におとなしいやりかたになっています。果物や陶磁器の質感が前面に出た作品であると感じます。


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これはエドゥアール・マネの《白いライラック》です。マネはあまり好きな画家ではありませんが、背景のシンプルな黒だけには魅了されます。白い花が浮き立って、活かされています。


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これはエドゥアール・マネの《温室にて》です。モデルは弟ウジェーヌ・マネとその妻ベルト・モリゾでしょうか? まあ、そこそこの出来の1枚ですね。


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これはエドゥアール・マネの《リュエイユの家》です。
リュエイユ・マルメゾン市はイル・ド・フランス州に属し、首都パリの西方約10キロメートル、 セーヌ川のほとりに位置する人口約7万人の都市です。印象派でも、このあたりの風景はよく取り上げられました。


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フランス印象派の作品はもう少し続きます。


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20年ぶりのベルリン:旧ナショナル・ギャラリーにあるフランス印象派の絵画-その2

2012年4月15日日曜日@ベルリン/8回目

旧ナショナル・ギャラリーAlte Nationalgalerieにあるフランス印象派の作品をルノワール、ドガ、セザンヌ、マネとご紹介してきましたが、今回は残りのピサロとモネです。

これはカミーユ・ピサロの《背景にモン・ヴァレリアンのあるルーヴシエンヌ》です。ピサロは印象派のまとめ役的存在ですが、イル=ド=フランスのポントワーズの街を主な活動拠点としていた時期がありました。この時期、同じくイル=ド=フランスのルーヴシエンヌも活動拠点の一つでした。ルーヴシエンヌは、パリのセーヌ河流域の街で、西郊約25キロのところにある当時は静かな村だったそうです。
ピサロは1868年秋にポントワーズからここルーヴシエンヌに移り、普仏戦争が始まる1870年までと、その後の1871~72年の間、ここで生活したと言われています。
この作品はその最初の時期、1870年に描かれました。モン・ヴァレリアンは近くのシュレーヌの街の高台にあった修道院跡にモン=ヴァレリアン要塞が築かれたところです。この絵が描かれた後、第1次世界大戦でドイツ軍に占領され、この要塞で1000人以上の捕虜が処刑されたことで知られています。
ルーヴシエンヌでは、ピサロは何枚も絵を描いていますが、シスレーも有名な絵を残しています。印象派の初期の中心的な地でした。


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これはクロード・モネの《草原の夏》です。この作品で座っているのはモネの最初の妻カミーユ・ドンシユで、真ん中の子供が長男のジャンのようです。この時代、モネはカミーユとジャンの屋外風景の傑作を何点も描いています。この作品でも、楽しげな妻子の姿が明るい風景に溶け込んで、モネ独特の人物入り風景画の名作に仕上がっています。
この作品は1874年に描かれましたが、その5年後、1879年、妻カミーユは次男のミッシェルを生んで間もなく、32歳の若さで死の床につきます。


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これはクロード・モネの《アルジャントゥイユの家々》です。1872年から、モネはアルジャントゥイユに6年間住みました。この作品は移り住んで2年目の1873年に描かれました。よい季節になると、ルノアールがアルジャントゥイユにやってきて、一緒にカンバスを立てて、絵を描いていました。この作品を描いた翌年の1874年が第1回印象派展ですから、初期のモネを代表する作品の一つです。


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これはクロード・モネの《ヴェトイユ・シュル・セーヌの眺め》です。モネはアルジャントゥイユからヴェトイユに引っ越し、さらにジヴェルニーに移りますが、この作品はヴェトイユ時代の1880年に描かれました。セーヌ川と緑が光あふれるタッチで描かれた見事な作品です。


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これはクロード・モネの《サンジェルマン・ロクセロワ教会》です。この作品はルーヴル美術館の3階の東側の窓から描いた作品です。1867年という印象派という言葉もない印象派黎明期の作品です。そもそも、何故、ルーヴル美術館で描いたかと言えば、印象派の仲間たちと勉強のためにルーヴル美術館の名画の模写に通っていましたが、モネは名画よりも窓からの風景に惹かれてしまったようです。モネの面目躍如という感じです。ただ、この絵を見ると、実に素直に教会を写し取っており、後のルーアン大聖堂のような光そのものの表現とは程遠い作品です。イギリスに渡り、ターナーの作品の洗礼を受けるのはまだ、この後になります。この後、急速に光の表現を身に着けて、傑作群を産み出していきますが、この作品はスタート点の前に位置づけられるものです。画家の成長過程が分かる貴重な一枚です。


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旧ナショナル・ギャラリーには、まだまだ、膨大なコレクションが展示されていますが、これぐらい見れば十分でしょう。今日もたっぷりと美術鑑賞でき、満足です。このあたりで美術館を出ます。
まだ、旧ナショナル・ギャラリーの建物をご紹介していなかったので、美術館の外観をご覧ください。堂々たるギリシャ様式の建物です。


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これでsaraiは満足し、次は配偶者の要望のシャルロッテンブルク宮殿Schloss Charlottenburgに向かいます。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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お役に立てて、なによりです。我が家では今でもメインのCDプレーヤーとして活躍しています。ただ、最近はCDはいったんリッピングしてHDDに格納し、USBオーディオでオーディ

01/18 15:18 sarai

父からアンプとセットで譲り受けたもののトレイが動かず困っていましたが、
ブログを見て自分で購入・修理することができました。
利益目的でもなくまた素人でも分かる記事

01/18 13:50 hisa

のりしんさん

saraiです。コメントお寄せいただき、ありがとうございました。
同じ追っかけ仲間、今後ともよろしくお願いいたします。
彼女の声は素晴らしいですね。

12/01 12:07 sarai

私も中村さんの追っかけやっております。昨日の演奏も圧倒的でしたね。中村さんの歌を聴いていると、なぜか涙腺が緩んで来ます。

12/01 09:39 のりしん

Steppkeさん

saraiです。ティーレマン信奉者にとって、《あまり好きでない》=《嫌い》に思えてしまうのです。まあ、夜道でうんぬんはいかにティーレマン信奉者でもやりま

11/15 10:39 sarai

sarai さん。
そんな..Thielemann が「嫌い」などと、夜道で後ろから刺されるようなことは言わないで下さい。
別に「嫌い」ということはないですよ。
今年は既に4回も聴

11/15 09:39 Steppke

Steppkeさん

saraiです。最前列で聴いたので、ほとんど弦セクションの音が響きました。それが狙いなので、満足しました。本文にも書きましたが、ウィーン・フィルのブルッ

11/14 13:15 sarai
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