旅の11日目です。
ベルリンBerlinの朝は今日も薄曇り。なかなか快晴とはなりませんね。
夜にはウィーンWienに戻るので、最後のベルリンを楽しみましょう。荷物をホテルに預けて出かけまます。チェックアウトの際に、孫たちへの絵葉書の投函をお願いすると、そういう雑用をやってくれるコンシェルジュがいるようで、そちらに行くように言われます。一方、荷物を預かってくれるのは、ベルボーイのおじいさんです。しっかり分業されてますね。
ホテル前に立っているウェルカム・ベアーにお別れを告げます。

今日もベルリンのカフェの朝食にこだわります。4軒目となるベルリンの有名カフェのビルダーブーフCafé Bilderbuch(絵本といういう意味)に、地下鉄を乗り継いで出かけます。クーダムKu-dammから9号線U9の地下鉄に乗り、ベルリナー・シュトラーセU Berliner Str. で7号線U7の地下鉄に乗り換えて、最寄り駅のアイゼナヒャー・シュトラーセU Eisenacher Straßeまで行きます。そこから地上に出ると、緑の美しい教会、アポステル・パウルス教会Apostel-Paulus-Kircheが印象的です。

静かな大通り、アカツィエン通りAkazienstraßeをカフェに向かって歩きます。ベルリンの中心地からは少し離れた、落ち着いた佇まいの地区です。

アカツィエン通りの28番地がカフェ・ビルダーブーフ。お店の前に立って、ちょっと戸惑います。何の変哲もない、うっかりしていると素通りしてしまいそうな小さなお店です。
ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

店内に入るとそれなりに混んでいるので、かえってちょっと安心します。お店の雰囲気は、ゆったり寛げそうでなかなかよいかも・・・。

どこに座ろうかと考えていると、前のお客さんがいなくなったので、ゆったりした席に座ります。パソコンを広げている人もいます。

と、奥の方への通路に入って行く人達がいます。そちらは厨房の筈ですが、奥に別の席でもあるのでしょうか。気になるので、配偶者が偵察に向かいます。厨房の横の細い通路を通り奥に行くと、唖然としてしまったとのことです。配偶者によると、そこには店先の客席の数倍はある空間が広がっていて、大きなダイニングテーブルとゆったり寛げるリビングのソファが何組も置かれているらしいのです。壁際には大きな本棚が立てられて多くの蔵書が並べられ、重厚な食器棚や飾り棚も並んでいるそうです。大邸宅の居間という雰囲気みたいで、ちょっと大人の秘密めいた集りの場という雰囲気もあるそうです。おまけに、一方の隅は少し高くなっていて、ピアノや音響装置がセットされ、コンサートもやれるようになっているとのことです。

配偶者がお店の人にこちらに移ってもいいのかと聞くと、いいわよと言われたそうです。この報告を受け、そちらに移動します。そして、その空間の中でも、一番気に入った席に座ろうとすると、そこは予約席とのことです。朝の10時からでも予約するんだ・・・。

他の席でも大差ないので、予約されていないソファーに座ります。傍らの窓は綺麗に装飾されています。

ゆったりと寛げそうです。この贅沢な空間を大変気に入ってしまいます。

このお店がガイドブックに紹介されていた理由は、これなんでしょう。でも、この部屋の存在は紹介されてません。この空間を知らずして、このお店に来たとは言えないでしょうね。では、saraiがこのお店に来た理由は何かというと、最高の豪華な朝食として、シャンパン(実際はプロセッコ、ドイツ産のスパークリングワインですが、便宜上シャンパンにしておきます)付の朝食セットがあると紹介されていたからです。一度は、朝シャンもいいかな・・・と思ったわけです。さて、メニューを欲しいと言うと、テーブルにさりげなく置かれたタブロイド版の10ページくらいの新聞のようなものがそうだと言われます。

1ページ目には、コンサートの記事などが掲載されています。

ページをめくっていくと、本当にメニューが載っています。こういうメニューも初めてです。

この新聞もどきのメニューをじっくりと検討して、朝食をオーダーしましょう。
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