2012年4月19日木曜日@ウィーン/5回目
エゴン・シーレ・ムゼウムEgon Schiele MuseumからトゥルンTullnの街の中心の広場ラートハウスプラッツRathaustplatzに戻ってきました。saraiのお楽しみのお店(ヴィンテージLPレコード・ショップ)はすぐ近くです。配偶者はこの街の中心の噴水の前で一服。のんびり歩いて行くということで、saraiは先にお店に向かいます。

お店に近づくと、先ほどの男性店主が女性スタッフと一緒に店の前に出ています。彼はsaraiが来るのを見て、手を振ります。彼のところに歩み寄って、「これからランチタイムですか?」と聞くと、「いや、いいんだよ」ということで、既に閉じられていた店の鍵を開けて店の中に入れてくれます。客はsarai1人です。店中を自由に見せてもらいます。これは1階のフロアです。正面の棚は交響曲だけの棚です。奥にはピアノ、オペラ、室内楽などの棚が所狭しと並んでいます。アーティスト別に整理した棚もあります。

特に大事なコレクションのある2階も自由に見てくれとのこと。お宝もありそうです。

とはいえ、この膨大なコレクションを全部見るためには丸1日はかかりそうです。御主人のご自慢の2階のコレクションや1階の棚を行ったり来たりしますが、到底、欲しいものを探し出すのは無理ですね。。
レアなものを数枚セレクトして、店を後にします。ゲットしたのは、アドルフ・ブッシュ・カルテットのベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲集、カール・シューリヒト指揮ウィーン・フィルのブルックナーの交響曲第9番というところです。アラウのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集にも食指が動きましたが、高いし、重いので断念しました。(帰国後、アドルフ・ブッシュ・カルテットのLPを聴きましたが、演奏も素晴らしく、盤の状態もよいものでした。これについては既に
ここに書きました。)
店の男性店主からは「大量に購入して、日本に送るんじゃなかったのかい?」と言われましたが、短い時間でセレクトするのは難しいと言って、ネットのアドレスだけ教えてもらいました。お店の名前はBlue Danube Recordsです。
また、機会があれば寄ってみましょう。
いつの間にか配偶者も店にやってきて、お店の中の椅子に座ってsaraiを待っていました。
一緒にトゥルン駅Tulln Bahnhofに戻ります。バスは来たときとはルートが違って、ぐるりとトゥルンTullnの街を一周して駅に向かうようです。ま、街も見物していきましょう。と、突然パラ~と雨が降ってきます。お天気雨です。良かった、濡れなくて。バス停はこんな感じでちゃんと屋根があります。こんな突然の雨が多いのかもしれません。

洗濯物を干している女性も見かけますが、全く雨のことは気にしていないようです。

バスは大回りして、一向に駅に着きそうにもありません。仕方ありませんね。雨はすぐに止みます。

ようやくバスはトゥルン駅に着きます。20分程もかかりました。トゥルン駅の駅舎は綺麗な色で塗装されています。

このトゥルン駅の駅舎の2階でエゴン・シーレは生まれたんです。駅にもそのことが書かれています。トゥルンの観光はシーレがらみだけのようですね。

これがその案内板です。

シーレの生まれた部屋はこっちの方かなと歩いて行くと、大きなドアが閉まっています。よく分からないので、駅の待合室で掲示を見たりしながら調べますが、何も説明がありません。

もう一度先程の大きなドアに戻って、意を決してそっと開けると、2階への階段があります。上がってみましょう。

2階の廊下沿いにドアはいくつかありますが、さてどこでしょうかねえ。

と、奥の方に人がいます。オーストリア国鉄の職員のようです。シーレの生まれた部屋はどこかと聞くと案内してくれますが、ドアの前でお終い。それ以上は公開していないとのことです。

ま、何が見たいというわけではないので、これで終わりにしましょう。オーストリア国鉄の方のご厚意に感謝です。
廊下にはシーレのポスターは貼ってあります。

写真も貼ってありますが、シーレとは関係ない鉄道関係の古い写真です。

これが2階の見取り図です。左側がオーストリア国鉄の事務室で、右端の2部屋がシーレの記念室です。

これでシーレゆかりの地はほぼ回ったことになります。今や、saraiにとって、シーレはクリムト以上の存在になりつつあります。
これからウィーンの街に戻ります。
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テーマ : ヨーロッパ
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