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エル・エスコリアル修道院を訪問:またまた、バスターミナルが分からずにウロウロ・・・

2014年5月28日水曜日@マドリッド/1回目

旅の3日目、マドリッド滞在2日目です。今日はエル・エスコリアルに出掛けます。

エル・エスコリアルには立派な修道院があるのですが、目的は修道院付属の美術館にあるエル・グレコの「聖マウリシオの殉教」を観ることです。午後は雨になるとの予報なので、早く行ってきましょう。ホテルは朝食なしのプランなので、身支度をしてさっさとホテルを出ます。まだ8時を少し過ぎたところ。いつものsaraiにしては早い行動です。


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ホテルの最寄り駅カリャオCallaoから、地下鉄3号線でバスターミナルのある駅モンクロアMoncloaに向かいます。ルートを地下鉄マップで確認しておきましょう。


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モンクロア駅に着き、バスターミナルを探します。昨日もバスターミナルを探すのに苦労しましたが、確かにバスターミナルは見付けにくいです。いったん地下の駅から地上に出て探しますが、バスターミナルがあるような感じがしません。駅に戻って案内表示を探しますが、表示もありません。おかしいですね。駅員さんに聞きますが、ここにはバスターミナルはないとのこと。英語を話せる人も少ないので、話の内容がよく分かりません。もう一度構内に入り駅を確認しますが、saraiは間違いないと確信するだけです。再び地上に出てバスターミナルを探しますが、やはり同じことで見つかりません。新聞などを売っているお店のおばさんに聞くと、ずっとまっすぐ進んだ先の地下にあるとのこと。駅からそんなに歩かされるのも変ですが指示通りに進むと、それらしいところに出ました。なんとここは昨日セゴビアからのバスが最初に着いたターミナルでした。大きな特徴的な建物があったので、一体どこどこだろうと思っていたところでした。ここはモンクロア広場で、建物は空軍司令部でした。広場には凱旋門も見えています。


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地下への入り口もありました!


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地下に下りてびっくりです。ものすごく大きなバスターミナルです。


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エル・エスコリアルへの乗り場を探しましょう。


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ようやくエル・エスコリアルへの乗り場を見つけました。3番乗り場です。


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発車時間を確認します。発車までにまだ20分ほど時間があるので、朝御飯を食べましょう。近くにパン屋さんがありました。


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総菜パンが色々あります。中身が分からないのが困りますが、形で決めます。


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温めてくれるようなので、コーヒーと一緒にお願いします。コーヒーはもちろんミルクコーヒーです。美味しいので構いませんが、コーヒーはどうもこれしかないようです。これが今日の朝食です。


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パンの中身が分からず不安ですが、思いきって食べてみると、美味しい! 1つはミートソース、もう1つはホワイトソースのポテトサラダのようなものです。ずっしりと詰まっていて食べごたえもあります。



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大満足の朝御飯になりました。急いで乗り場に戻ると、長い行列が出来ていました。一番最後に並んでいた美人のお姉さんに確認すると、このバスがエル・エスコリアルに間違いなく行くようです。saraiはご機嫌な気持ちになりました。実は、意外にスペインは美人が少ないと不満だったのです。ようやく美人のお姉さんとお話が出来ました。

664番のバスに乗り込み出発です。チケットは運転手から購入します。チケットといっても、単なるレシートです。どうやらスペインのバスのチケットは、ペラペラの領収書の紙っぺらのようです。でも、エル・エスコリアルまで1人4.2ユーロです。


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バスは地下のターミナルを出て、地上の大通りに出ました。


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数分で高速道路近くに出ます。


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高速道路を走り出し、昨日と同様にどこまでも続く広野を進みます。


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バスはエル・エスコリアルに向けて、順調に走っていきます。この後は次回で。






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エル・エスコリアル修道院を訪問:ええっ・・・エル・グレコが見られない!

2014年5月28日水曜日@マドリッド/2回目

マドリッドの地下鉄モンクロア駅の地下バスターミナルから、エル・エスコリアルに向かいます。地図を見るとよく分かりますが、昨日行ったセゴヴィアと同じ方向です。


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したがって、バスが走る高速道路沿いの風景は昨日見た風景と似通っています。大平原が広がっています。


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どこまで走っても同じ風景が続きます。厚い雲が広がる空に少し青空も見えてきました。天気が良くなるといいな。


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エル・エスコリアルまで高速を走り続け、40分ほどでエル・エスコリアルの街に入ります。


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50分ほどでエル・エスコリアルの小さなターミナルに到着です。別荘地のような住宅街です。通りをまっすぐ進むとエル・エスコリアル修道院の筈です。


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綺麗な並木道を進むと、木々の緑の先に尖塔が見えてきました。エル・エスコリアル修道院でしょう。


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修道院が見えていても、すぐにはたどり着きません。道も広く建物も大きいので、意外に遠いんです。


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やがて、ものすごく大きな建物の前に出ました。この巨大な建物は修道院などというものではありませんね。写真にも全貌は収まりきりません。


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広い前庭には大勢の子供や年寄りの団体が並んでいます。私達がたどり着くと、ちょうど10時の開門でした。


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団体客をかき分けて前に進み、中に入ります。個人客用の窓口でチケットを購入。1人10ユーロです。


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団体客を脇目に見て、どんどん案内表示にしたがって進みます。


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立派な部屋が続きますが、修道院と言ってもこのあたりは美術館になっていて、古い絵画が並んでいます。お目当てのエル・グレコの1枚を探してどんどん進みます。が、見つからないうちに美術館を出てしまいました。これはいけません。係りの人に尋ねると、向こうから年配の職員が答えてくれます。エル・グレコの作品は修復中! エエエエ・・・訪問の目的はエル・グレコの最高傑作のひとつである《聖マウリツィウスの殉教》を見ることなのに、何と展示されていないとはショック! やっと出掛けてきたのに・・・・。そんな大切な情報は流してほしいですね。
これが、見られる筈だった《聖マウリツィウスの殉教》です。以前、大塚国際美術館で見て感銘を受けた陶板画です。この陶板画は、実際にこのエル・エスコリアル修道院の本物を写真に撮って陶板に焼き付けたものですから、本物同様の筈です。


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ガッカリして元気のないまま、何の興味もない王家の霊廟や図書館の中を進みます。とは言え折角ですから、地下の王家の霊廟は見ておきましょう。薄暗い空間に壮麗な棺が並んでいます。


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天井は豪華なドームになっていて、金色に輝いています。


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これが有名な歴代の国王達の棺です。上から、カルロス5世(カール5世):神聖ローマ帝国皇帝(この人だけはスペイン王ではなく、皇帝と書かれています。スペイン国王としてはカルロス1世ですね。)、フェリペ2世(カルロス5世の息子で、スペイン国王と書かれています。)、フェリペ3世、フェリペ4世です。有名画家たちのパトロンだった人達です。カルロス5世とフェリペ2世はティツィアーノ、フェリペ4世はベラスケスですね。


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これは、上から、カルロス2世、ルイス1世、カルロス3世、カルロス4世。カルロス3世とカルロス4世はゴヤゆかりの国王ですね。


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これは、一番上がフェルナンド7世。カルロス4世の息子でゴヤは宮廷画家として仕えました。


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王家の霊廟を抜けて先に進みますが、広くてなかなか出口に到達できません。迷路のような修道院の中を、出口に向けてまっしぐらですが、この後は次回で。






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エル・エスコリアル修道院を訪問:エル・グレコは空振りでマドリッドへの帰路に

2014年5月28日水曜日@マドリッド/3回目

エル・エスコリアル修道院ではエル・グレコを見られず、落胆しながら迷路のような内部空間をひたすら進み、ようやく建物の外に出ることが出来ました。建物を出ると、そこは修道院の美しい中庭です。


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このパティオのような中庭は《王の中庭》と呼ばれており、正面にはバシリカの建物が建っています。


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中庭から出るアーチから見た中庭とバシリカです。


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中庭を抜けると、大勢の子供たちが紙飛行機を飛ばしている裏庭に出ました。


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子供達の間を抜けて建物に戻ろうとしたら、そこに立っていた男の人が、ここは学校だよと教えてくれました。学校まであるんだ。


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ぐるりと学校を避けて回り込んで、修道院の表側に向かいます。


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ようやく出口にたどり着きました。エル・エスコリアル修道院を訪問するものの空振りになり、くたびれただけで残念です。さっさとマドリッドに戻りましょう。バスターミナルに向かって、サン・ロレンソ・デル・エスコリアルの街の中の道を歩きます。美しい道が続きます。


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綺麗な広場もあります。


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街の中からも、まだエル・エスコリアル修道院のバシリカの鐘楼が見えています。


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街は静けさに包まれて、綺麗な建物も並んでいます。


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バスターミナルに到着。ここからマドリッド行のバスに乗ります。チケットは来た時と同様にバスのドライバーから購入。1人4.2ユーロです。


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乗り込んだマドリッド行のバスは661番のバスで、来たときとは違う経路で街中を走ります。来たときの664番のバスとは異なり、高速道路を走りません。車窓から見える家々の庭のバラが綺麗です。行きよりは少々時間がかかりますが、それでもたかだか10分程度の違いで異なる景色を眺めることができ、楽しいです。
大きな湖の前に出ました。自然の湖ではなく、バルマヨル貯水池Embalse de Valmayorのようです。


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鏡のような湖面が綺麗です。


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貯水池を過ぎると、牧場で牛たちが草を食べています。長閑です。


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その先は木々が生い茂る荒野が続きます。


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661番のバスは664番のバスのようにマドリッドまで直行ではなく、あちこちバス停に停まって走ります。それでも、もうすぐマドリッドです。


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バスの中でゆっくりと昼食の検討会も出来ました。今日もバルに立ち寄って、ランチをすることにしるす。プエルタ・デル・ソル近くのバルに行きましょう。そうこうするうちにモンクロアのバスターミナルに到着。この後は次回で。





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Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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