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倉敷散策: 高速長距離ドライブの旅の序章

2010年11月1日月曜日~11月2日火曜日@横浜~倉敷~南九州

今、倉敷の美観地区にあるホテル、アイビースクエアのフロントでこの記事をアップしています。
昨日から長距離ドライブを始め、3時に倉敷到着。残念ながら、ここではWIMAXでのネット接続は不可。
で、ホテルのフロントにお願いして、フロントにある有線LANのハブにsaraiのモバイルPCを接続させてもらい、今朝になって、ようやく、昨日の記事(正確には一昨日の状況)をアップできることになりました。

さて、今度はsaraiの実家(南九州)に愛車プリウスで大遠征することにしました。折角、燃費の良い車ですから、最大限に活用したいものです。しかし、さすがに一日で直行するのは無理ですので、行きは倉敷で、帰りは尾道で一泊することにしました。
高速を走る距離も半端じゃないので、こんな時こそ「一律1000円」を利用したいところですね。
が、毎日が日曜日の退職後もなんだかんだとスケジュールが一杯で、10月31日(日曜日)の庄司紗矢香のコンサートと11月13日(土曜日)の孫達の七五三のお祝いの間しかまとまった日程が取れません。
コンサートの終了後に出かけることも考えたのですが、あまり無理な日程も大人げないですね。というわけで、平日割引を利用することにしました。真夜中0時~4時に高速利用なら5割引きで、夜20時~翌朝6時に高速利用なら3割引。残念ですが、3割引の利用が妥当なところでしょうね。
が、それでも時間の余裕をみれば、早朝5時には我が家を出発しなければいけません。庄司紗矢香の美しいヴァイオリンの音がまだ頭に響く中、サインしてもらったCDを握りしめ、電車に2時間揺られながら我が家に到着。いつになく、そのまま早目に就寝しました。


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倉敷散策: 高速長距離ドライブで倉敷へ

2010年11月1日月曜日~11月2日火曜日@横浜~倉敷~南九州/2回目

4時50分起床。寝間着から洋服に着替えると、顔も洗わずに、何はともあれ出発です。外はまだまだ宵の帳の中で、真っ暗です。おまけに、ほんの少しですが雨も降っています。

東名に上がるまでの自動車専用道路はトラックがガンガン走っています。
ちょっと緊張しますが、順調に走れて、予定通り5時30分には東名に乗ることができます。これで今日は一応、高速料金が3割引になりますね。

だんだん空が白み始めます。そろそろ顔でも洗おうということで、足柄SAに立ち寄ることにします。
足柄SAは改装中。有名な立ち寄り湯も閉まってます(もっともこんな早朝は利用時間外ですけど)。雨も上がりました。さっぱり顔を洗って、さあ出発です。

渋滞もなく、車は順調に流れています。少しずつどんよりした雲もなくなり、大井川を越えるころには陽射しも出てきます。
快調に走っていましたが、どうも夜型のsaraiが超早起きをして行動したのがたたったのか、ちょっと疲れてきます。こんな時は無理をしてはいけませんね。お気に入りの浜名湖SAで休憩しましょう。到着するなり、仮眠!ぐっすり30分も寝ると、気分もすっきり、爽やかな目覚めです。気分に同調したように、浜名湖の空は雲一つない真っ青な秋晴れです。浜名湖の湖面も美しく輝いています。


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緑の美しい広々とした公園で遅めの朝食を戴きましょう。ちょっと散策して気分も爽快。というところで、さあ、先を急ぎましょう。

長~い静岡県とサヨナラし、愛知県へ。豊田JCで伊勢湾岸自動車道に入ります。saraiは初めての道路です。ずっと高架の道路で風が強くかなりあおられますが、東名に比べ車も少なくとても走りやすいです。あっという間に、伊勢湾を越えて向こう岸へ。
さらに東名阪自動車道、新名神と抜けます。馴染みのない地名も楽しいです。鈴鹿を過ぎて、そろそろ休憩をしようかと思った時に現れたのが、土山SA。あら~、本当に何もない山の中です。


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お店を冷やかしながら、中が赤飯のような変わったおはぎと九条ネギがたっぷりのっかったたこ焼きを食べ、味噌煮込みきしめんを買います。味噌煮込みきしめんはお土産ですから、昼食はおはぎとたこ焼き。何とも簡単なランチです。
でも、たこやきは九条ネギがたっぷりで本当に美味しい!!


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さて、この山を抜ければ、琵琶湖かな・・・と楽しみに車を走らせます。残念ながら琵琶湖は見えませんが、意外に早く京都に到着。そして、あっという間に大阪を抜け、六甲山が見えてきます。何だかここまで来ると、もう着いたような気分です。そして、西宮を過ぎたあたりからは、めっきり車も少なくなり、saraiの一人旅。どんどん走ります。そして・・・ほぼ予定時間の3時に、倉敷に到着します。倉敷インターでは確かに3割引の料金が表示されます。やったね!
倉敷では、以前に家族で泊まったことのある懐かしいアイビーに覆われたアイビースクエアが今日のお宿です。ちゃっちゃっとチェックインを済ませ、さあ、念願の大原美術館に出かけましょう!


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倉敷散策:大原美術館

2010年11月1日月曜日~11月2日火曜日@横浜~倉敷~南九州/3回目

さて、倉敷に到着したのは午後3時。
ホテルの部屋に荷物も入れずに、急いで大原美術館に向かいます。

倉敷はこれまでも来たことがありますが、ちょうど、年末年始の休暇中だったりして、いつも大原美術館には縁がありませんでした。
閉館時間は5時までなので、何とか鑑賞できるでしょう。

アイビースクエアの裏門から出ると、すぐに倉敷川の流れる美観地区に出ます。ここには何度も来ていますが、相変わらず、風情がありますね。そんなに観光の垢にまみれていないのがいいですね。


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川沿いにゆったりと歩くと、すぐに大原美術館です。
立派な建物です。まずは外側から建物の外観を鑑賞します。


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とはいえ、時間が迫っているので、この大原美術館本館にともかく急いではいりましょう。
まず、入口で目に飛び込むには、この絵。


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大原美術館の根幹を成す絵の収集を行った児島虎次郎の描いた《和服を着たベルギーの少女》です。
大原美術館の功労者として、彼の絵が展示されていますが、それ以上の価値もある美しい作品です。

この美術館の素晴らしさはこれまでも紹介されてきましたが、自分の目で見て、十分にそれが確認できます。
それは一流の画家であった児島虎次郎の確かな目で名品が選び抜かれて収集されたこととそれを援助した大原孫三郎の懐の大きさが素晴らしいことです。
事実、当時の有名画家の傑作ばかりがほぼ1点か2点ずつ展示されていることで分かります。
モネの《積藁》は好きな作品群ではありませんが、ここの光に満ちた《積藁》はよい作品です。モネと言えば、児島虎次郎が直接画家自身から買い受けたという《睡蓮》も今でこそ、日本でもよく見られる作品ではありますが、早い時期に日本人に公開された価値のあるものです。


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モディリアーニは彼の作品の中でも最高レベルの作品。《ジャンヌ・エビュテルヌの肖像》です。モデルのジャンヌはモディリアーニの内縁の妻。彼女の油彩肖像画は20枚以上描かれていますが、この作品はジャンヌが妊娠している姿を描いたものです。


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ロートレックに至ってはなかなかお目にかかれない素晴らしい油絵です。《マルトX夫人の肖像 ボルドー》です。1900年から翌年にかけて、ボルドーに滞在した折に描かれました。女性のふとした表情から、その内面を表現するロートレックの才能はここでも遺憾なく発揮されていますね。


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ルノワールもなかなかよい。《泉による女》です。


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なかでもsaraiが驚嘆したのは、マティスの《マティス嬢の肖像》です。


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配偶者とこの絵はパーフェクトな絵だと感嘆します。暖かい眼差しの絵でマティスのこのような絵を見るのは初めてです。全体に落ち着いた渋い色調で安定した構図で高い完成度で、人間的なぬくもりを感じさせる絵です。それでいて、お洒落な感じも併せ持っています。また見にきたい絵ですね。
もちろん、この美術館の至宝、エル・グレコの《受胎告知》は特別な場所に1点だけ展示されていますが、これはエル・グレコの全作品中でも代表作と呼べる絵でしょう。このような絵が日本国内で見ることができるのは幸せなことです。


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意外なことに現代美術も充実しており、ピカソ、ブラック、カンディンスキー、デュフィの名品から、フォンタナ、ポロック、ロスコ、リキテンシュタインなどの有名画家の作品を網羅しているのは驚きます。

ピカソの《鳥かご》です。キュビズムの画風が希薄になってきています。


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デュフィの《ドーヴィルの競馬場》です。色彩感、構図ともに素晴らしいですね。


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一通り、最後まで見て、配偶者の発案でもう一度、最初の作品から見て回ることにします。それほど、価値があると感じさせてくれる名品揃いです。

あっと言う間に時間が経ち、本館を出るときには既に閉館時間の5時。
係の方に急げば、棟方志功の作品などを展示している工芸館も間に合いますよって言われますが、もう、良い意味で美術鑑賞欲を十分に満たしていましたので、その旨をお伝えし、遠慮させてもらいます。

日本のプライベート美術館でヨーロッパのそれにも優るとも劣らないものがあることを遅まきながら、実感できて、実り多い体験となりました。


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倉敷散策:山陽道をひたすら西へ

2010年11月1日月曜日~11月2日火曜日@横浜~倉敷~南九州/4回目

アイビースクエアでのお目覚めは、爽やかな青空の下です。
ところで、アイビースクエアは紡績工場を利用したホテルです。クラシックな造りでなかなか趣のあるオシャレな建物です。
ツタの絡まる外壁の建物。


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大きな中庭。


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ホテルの中を流れる水路。


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モダンなレストラン。


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質素な室内。


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レンガがむき出しの廊下。


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さて、今日はこの倉敷アイビースクエアを出発し、いよいよ南九州の実家まで走ります。
が、その前に、saraiの大学の先輩宅を訪問します。
先輩は、昨年春に退職して故郷に戻り、稲作に励みながら地元に根付いた生活を始めています。寓居ですね。
で、saraiが帰省途中に倉敷に一泊すると知り、是非立ち寄るようにとお誘いを受けたのです。ちなみに、先輩の奥さんは配偶者の後輩でもあるのです。

久しぶりの再会に話も弾みます。
お宅の窓からはのどかな山里の風景が広がります。


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奥さんの美味しい手料理のランチを頂き、先輩の収穫した米で先輩自らが作ってくれたおにぎりを持って、2時過ぎに出発です。先はまだまだ長いです。


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再び、玉島インターから山陽道に上って、高速を走ります。あっという間に岡山県を過ぎ、順調に広島県を走ります。どこか面白い所で休憩したいなと考えながら走っていると、宮島SAを発見。SAからでも宮島が見れるかなと思って、愛車を停めてみると、オ~真っ赤な鳥居がSA内に作られています。愛の鐘まであります。海を見下ろすと、瀬戸内海に浮かぶ島々が美しい。本物の赤い鳥居は見えないかと目を凝らすと、それらしいものを発見!設置されている望遠鏡(なんと無料!)で確認すると、間違いなく宮島の赤い鳥居です。
カメラで目いっぱいズームし、PCでレタッチした結果が次の写真です。おぼろげながら、中央に赤い鳥居が見えるでしょうか?


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もう、これで広島県も半ばを過ぎ、本州ももう少しで抜けそうです。
先を急ぎましょう。


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倉敷散策: 高速長距離ドライブでようやく南九州へ

2010年11月1日月曜日~11月2日火曜日@横浜~倉敷~南九州/5回目

宮島SAを出て、再び、山陽道を走ります。大きいと思っていた広島県も意外に早く通り過ぎ、いよいよ山口県に入ります。この頃にはかなり陽も傾き始め、西方向に走るのは眩しくて大変です。が、もうすぐ本州ともお別れと思うと、もうひとふんばりの元気がでます。

と、「関門トンネル全面通行止め」の案内板を発見!
エ~ッ、本州脱出不可能なのかと一瞬ビックリしますが、高速道路は関門橋で九州とつながっていることに気付き、一安心。関門橋も近いのだと感じると、どうしても関門橋からの夕日が見たくなります。

が、ドライブに焦りは禁物ですね。慎重に走ります。
と、願いが届いたのか、まさに陽が沈もうとするそのときに関門橋に到着。関門海峡を越えながら、夕闇が迫り街に灯りが灯り始めた本州と九州の両端の街並みを眺めるなることができます。

が、アッという間に橋を渡れてしまい、関門橋があまりにも短い(つまり関門海峡は狭い)ことに驚きます。本州と九州って近いんですね。

が、九州に入った途端、高速道路に照明はなく真っ暗で、横を走るトラックが怖いほどに車線が細いことに驚きます。日没ぎりぎりに九州に入ったという事情もあったとは思うのですが、九州の道路事情はこんなに酷いのかとびっくり。

九州に入ったらすぐに休憩しようと思っていたのですが、SAがない!
関門海峡を越えて30分以上も走って、ようやく福岡のちょっと手前で古賀SAに到着。先輩から頂いたおにぎりをほおばります。感涙の涙は出ませんが、とっても美味しいですよ。これが今日の夕食です。
もっとゆっくり休みたいところですが、まだまだ道は半ばです。先を急ぎましょう。

佐賀県をすっ飛ばし、熊本県へ。周りは阿蘇の山並みのはずですが、漆黒の闇の中では、いったいどんな所を走っているのか全く分かりません。ひたすら走りますが、この辺りから、高速を降りる時間が気になり始めます。というのは、真夜中の12時を過ぎて11月3日(祭日)になってから高速を下りれば、料金は1000円のはずなんです!
用もないのですが、SAがあると次々と入ってみることにします。時間調整です。

まずは広川SA。

次の北熊本SAでは熊本ラーメンを食べて、ちょっと休憩。


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ここでは何とかWIMAXでのネット接続も成功。
ラーメンをすすりながら、ネットのチェック。
なお、ほかのSAではWIMAXの接続はすべて駄目でした。
接続エリアの拡大が望まれますね。

宮原SA、山江SA、霧島SAと夜の寒さに震えながらのSA訪問です。

こんな具合に時間調整をしながら走り・・・12時20分に、いよいよ最寄ICで料金所を通るときに表示された料金は、めでたく《1000円》!
ここから実家までは15分ほど。母は起きて待っているはずです。
これで横浜から南九州まで、1泊の高速走破は無事完了です。

皆さん、お疲れ様でした。おやすみなさい。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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久々のコメント、ありがとうございます。
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06/18 12:46 sarai

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通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

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