梅雨の時期の京都の旅、3日目です。
今日も昨日以上の好天気。梅雨の時期としてはラッキーです。天気が悪ければ街近くのお寺巡りを考えていましたが、折角のお天気ですから遠出しましょう。40年ぶりの鞍馬に引き続き、40年ぶりの大原に出かけることにしましょう。青もみじが綺麗なようですからね。
リゾートマンションでゆったりと朝食を済ませて、10時過ぎに出発です。大原は京都バスの路線を利用することになります。電話で時刻表を確認すると平日の昼間は20分おきにバスが走っているそうです。近くのバス停は三条京阪か川端二条で、リゾートマンションからバス停までの距離はどちらもほとんど変わりません。昨日は三条京阪まで歩いたので、今日は川端二条まで歩いてみましょう。まず、京都市美術館の前を通ります。ここで面白そうな美術展をやっていたら見たかったところですが、残念ながら、saraiの興味を引くようなものはやっていません。

40年前の学生時代に、ここでゴヤの《裸のマハ》、《着衣のマハ》の両方を見たことを思い出しました。プラド美術館は豪気に両作品とも貸してくれたんですね。今では考えられません。saraiはなけなしの小遣いで大きなポスターを購入し、下宿の壁に貼っていました。さて、どちらのマハのポスターだったでしょう? 実は《着衣のマハ》のほうが好みだったんです。もっとも青年時代のテレで《裸のマハ》を敬遠したのかもしれません。
もうひとつ、ミレー展も思い出しました。この美術展はオルセー美術館から借り出した《羊飼いの少女》が目玉で、このときから生で見る油絵の奥深い魅力にはまってしまいました。もちろん、この《羊飼いの少女》のポスターもむさくるしいsaraiの下宿の壁を飾っていました。
どちらの美術展も一緒に行ったのは現在の配偶者、当時はオトモダチでした。
平安神宮が通りの奥に見えました。失礼して、ここから参拝です。先を急ぐので許してもらいましょう。

目の前の由緒書きにも参拝です。

次は京都会館の前を通ります。京都会館はリニューアル工事中です。ここも学生時代によく通った思い出のホールで感慨しきりです。

40年前に初来日(多分?)だった若きアルゲリッチの演奏を聴いたのもここ。スメタナ弦楽四重奏団の演奏するドヴォルザークの「アメリカ」を聴いたのもここ。バーンスタインの指揮したニューヨーク・フィルを聴いたのもここ。思い出がぎっしりです。
バスの通過時間ぎりぎりに川端二条の交差点に着きました。どうやら間に合ったようです。ところが、赤信号で待っている間に遠くに見えた大原行のバスがぐんぐん近づき、信号が変わる前に無情に目の前を通過していきました。

もう行ってしまったバスは豆粒のようです。この通りは川端通り。鴨川に沿った道路で、この下を昨日乗った京阪電車が走っています。
とりあえず川端通りを渡って、二条大橋のたもとに立ちました。

下には鴨川の流れが見えます。懐かしいです。

次のバスは20分後です。じっと待つのも悔しいので、一つ先の停留所の川端丸太町まで歩くことにします。鴨川沿いの道は、相変わらず長閑です。

10分程で次のバス停の川端丸太町に着きました。

鴨川沿いのこのバス停でバスを待ちながら眺めていると・・・この辺りを散歩している人が多いですね。と、サックスのような音が聞こえてきます。たどたどしくなかなか曲になりません。気になって川原を探しますが、どこから聴こえてくるかなかなか分かりません。川原は広いですからね。

それでも意地になって探していると、対岸にサックスを吹くおじさんを発見。

これも懐かしい光景です。実は、saraiもこの川原でフルート(それにクラリネット、尺八・・・)の練習をよくしていたんです。サックスを吹くおじさんと同様に下手なフルートでしたけど・・・。考えることは今も昔も変わらないんですね。
ところで、このバス停で確認すると、停留所一つ分歩いたご褒美はバス料金が一人当たり40円安くなったことのようです。何だかこれだけでも達成感があります。
やがてやってきた大原行の京都バスに乗って、30分ほどで大原に着きました。ずい分大原は遠いですね。京都の街も大きくなって、行けども行けども住宅が建っていますが、さすがに大原近くになると長閑な田園風景が広がります。
バスの終点の大原の一つ手前の梅の宮の停留所で下車。

ここから、大原散策を始めますが、それは次回で。
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