昨日の大晦日は恒例のジルヴェスターコンサート@みなとみらいホールで年越しです。
コンサートに先立って、1年を締めくくる贅沢をします。ランドマークタワーにあるロイヤルパークホテルのフレンチ・レストラン、ル・シエールでのディナーです。高速エレベーターに乗って、高層階の68階まで上ると、ロイヤルパークホテルのレストラン・フロアです。7時の予約に合わせて、ル・シエールの前に行くと、既に待合で待っている予約客もいます。早速、saraiも受付を済ませます。7時予約の3番目で受け付けてもらえました。その後、続々と予約客がやってきましたので、早めに行って正解でした。受け付け順でのテーブルへの案内でしたからね。予約時に窓際のテーブルを依頼しましたが、一応、希望はきいたとの回答でした。実際に案内されたのは、希望通り、窓際の眺めのよい席でした。キャンセル客が出たので、窓際のテーブルが確保できたとのことです。ラッキー!
ランドマークタワーのほぼ最上階から見る横浜の夜景は見事です。

美しい景色と豪華なディナーを楽しんで、みなとみらいホールに移動。
みなとみらいホールのジルヴェスターコンサートは今年で第16回目。そして、saraiがジルヴェスターコンサートに通うのもこれで16回。全部聴いてます。よく通ったものです。
今回のプログラムは以下です。
《第1部》
池辺晋一郎:ヨコハマ・ファンファーレ
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
プッチーニ:「ラ・ボエーム」より“私が街を歩くと”
「つばめ」より“ドレッタの夢”
「トスカ」より“妙なる調和”、“星は光りぬ”
(ソプラノ:伊藤晴、テノール:与儀巧)
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」より、第2楽章、第4楽章
(ヴァイオリン:漆原啓子、漆原朝子、ヴィオラ:百武由紀、チェロ:堀了介)
スカルラッティ:ソナタ ハ長調 L.104(K.159)
(ピアノ:仲道郁代)
スカルラッティ:ソナタ ホ長調 L.23(K.380)
(ピアノ:伊藤恵)
デュカス:魔法使いの弟子[2台ピアノ版]
(ピアノ:伊藤恵、仲道郁代)
ヤナーチェク:シンフォニエッタより第1楽章「ファンファーレ」
《休憩》
《第2部》
クライスラー:愛の喜び
(ヴァイオリン:漆原朝子、ヴィオラ:百武由紀、チェロ:堀了介)
クライスラー:愛の悲しみ
(ヴァイオリン:漆原啓子、ヴィオラ:百武由紀、チェロ:堀了介)
(伝)カッチーニ(朝川朋之編):アヴェ・マリア
(サクソフォン:須川展也)
ミシェル・ルグラン:映画「シェルブールの雨傘」より
リチャード・ロジャース:映画「サウンド・オブ・ミュージック」より
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲より
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
(ヴァイオリン:徳永二男)
ラヴェル:ダフニスとクロエ 第2組曲より 夜明け、全員の踊り【カウントダウン曲】
J.シュトラウス2世:トリッチ・トラッチ・ポルカ、雷鳴と稲妻
J.シュトラウス1世:ラデツキー行進曲
【出 演】
音楽監督:池辺晋一郎、飯森範親(Cond)、徳永二男(エグゼクティブ・ディレクター/Vn)、朝岡聡(MC)
横浜みなとみらいホール ジルヴェスターオーケストラ(コンサートマスター:石田泰尚、扇谷泰朋、神谷未穂、高木和弘、藤原浜雄、三浦章宏)
今回のジルヴェスターコンサートはかぶりつきの中央の席で聴きました。まあ、これ以上、よく聴こえる席もないでしょう。
お祭りのようなコンサートですから、そんなに素晴らしい音楽が聴けるわけではありません。
印象に残ったものだけ、ピックアップしてみます。
ソプラノの伊藤晴は若くて声域も広いのですが、昨年の砂川涼子のような表現力には欠けます。声も出ていますから、今後の精進を期待というところ。
テノールの与儀巧は声も美しく、表現力豊かな歌唱。トスカの名アリアを見事に歌い上げました。日本人のテノールでここまでの歌唱は初めて聴きました。うっとりと聴き入ってしまいました。今後の活躍が楽しみです。
臨時編成の4人の演奏によるドヴォルザークの弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」はスケールは小さいのですが、妙に懐かしさを覚える響き。家庭で楽しむ室内楽の風情でした。
スカルラッティのピアノ・ソナタは仲道郁代の演奏は今一つ。対して、伊藤恵の演奏は見事なタッチで楽しませてくれました。
デュカスの《魔法使いの弟子》は2台ピアノ版での演奏。そんなものがあるとは知りませんでしたが、デュカス自身での編曲だそうです。これは伊藤恵と仲道郁代の息の合った演奏で素晴らしいものでした。ここでも伊藤恵の切れのいいタッチが印象的でした。仲道郁代の得意なジャンルの曲が聴けなかったのが残念ではありました。
ヤナーチェクのシンフォニエッタは第1楽章「ファンファーレ」だけの演奏でしたが、ヤナーチェクらしさが表出される演奏でなかなか聴き応えがありました。
休憩後、クライスラーは弦楽三重奏での珍しい演奏。ウィーンのカフェあたりで聴きたいようなお洒落な演奏でそれなりに楽しめました。
カッチーニのアヴェ・マリアは須川展也のサクソフォンの演奏がなかなかよかったのですが、やはり、この曲は人間の声で歌うほうがいいですね。
年越しのカウントダウンはラヴェルの「ダフニスとクロエ」です。カウントダウンは若干、最後に辻褄合わせの感じもあったとは言え、ぴったりと成功。1秒の狂いもなく、12時ちょうどに曲が終わりました。マエストロ飯森範親に今年も大拍手です。
最後は例年通り、ラデツキー行進曲を手拍子してコンサート完了。
今年も音楽で新年が始まりました。また、聴きまくりの1年になりそうです。
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