今回の旅では、1回だけは、雷雨で野外オペラの途中中止はありましたが、無事8回目の鑑賞にこぎつけました。
まだ、オペレッタに出かけるには少し時間がありましたので、また、ホテルのロビーでお茶しながら、はっぱさんと話の続き・・・・
音楽、芸術のディープな話になり、つい話し込んでしまい、あっと気が付くと、もう出かけないと間に合わない!
はっぱさんとそそくさと別れを告げ、部屋に戻り、ちゃちゃっと支度をし、タクシーを呼んでもらい、速攻で出発。
今日のオペレッタは一昨日の野外オペラと同じバス乗り場(国際バスターミナル)からのバスを利用します。
タクシーがバス乗り場に着くと、バスの出発15分前。
メルビッシュ行のバスは1番乗り場ですが、まだ、何人かバスの前に並んでいました。
が、どうも我々がほとんど最後の乗客だったみたい。
ともあれ、バスは予定を少し過ぎて出発。向かう方向は毎日同じなので、見慣れた風景。しばらくすると睡魔に襲われ、気が付くと、大きな湖(ノイジードラー湖)に着いていました。ここが今日の会場です。
ノイジードラー湖はこんなに大きな湖です。

今日はメルビッシュ湖上音楽祭で、今年は3日前から始まり、8月いっぱいやっています。
毎年、NHKで放送していたので、欠かさず、見ていた音楽祭で、まさか、その音楽祭に行けるとは思ってなかったのでsaraiは大喜び。
今年のプログラムはレハールのオペレッタ「ロシアの皇太子」。美しいメロディーで知られるオペレッタ。
これはこれまで聴いていなかったオペレッタなので、予習は必須。
予習は以下のDVD。
・UNITEL映画オペレッタ
指揮:ヴィリー・マッテス
演奏:クルト・グラウンケ管弦楽団
監督:アルトゥール・マリア・ラーベナルト
ロシアの皇太子:ヴィースラウ・オックマン
ソーニャ:テレサ・ストラータス
マーシャ:ビルケ・ブルック
イワン:ハラルド・ユーンケ
大公:パウル・エッサー
映画版なのが残念ですが、現在入手可能な唯一のDVD。テレサ・ストラータスの公演が光ります。内容的にも面白い。
で、今回のキャストは以下。
指揮:ヴォルフディーター・マウラー
演奏:メルビッシュ音楽祭管弦楽団
演出:ペーター・ルンド
ロシアの皇太子:ティベリウス・シム
ソーニャ:アレキサンドラ・ラインプレヒト
マーシャ:ジークリンデ・フェルドホ-ファー
イワン:マルク・カントル
大公:クリスティアン・フッタークネヒト
今回ゲットしたチケットはVIP席(LOGE)。観客席の最後列のスタンドにある、無料のドリンク・軽食付きのもの。
スタンドには2階にレストランもあり、食事もできます。

さて、VIP席に向かいましょう。
VIP席は会場案内板の下方中央の緑色のLOGEと表示されているブロックです。

VIP席は専用の入口からはいります。
まず、入場するとスワロフスキーの大型双眼鏡を無料で貸してくれます。
ちゃんと返却することを確認するためでしょうか、名前や連絡先、パスポート番号などを記入させられます。
まあ、立派で高価な双眼鏡ですからね。

また、お土産の手提げも手渡されます。中身は「ロシアの皇太子」のCD(もちろん、このメルビッシュ音楽祭のものです)、フルカラーの立派なプログラム、ドリンク。
そして、毛布。そうです、今日は一転して寒いんです。湖上からの寒風が身に沁みます。
で、とりあえず、ウェルカムシャンパンでお腹を温めましょう。

VIP席はこんな雰囲気で中にバーカウンターもあり、なかなかリッチな気分になりますね。

また、ここにはVIP席専用のトイレもあり、配偶者は早速利用。
周りを見渡すと、一般席は野球場のスタンドのようになっており、座布団が欲しいかもしれませんね。もちろん、VIP席はクッション付のシートになっています。

VIP席からは、はるか前方に湖上に設営したステージが見えます。
ステージ上には、大きな舞台セットが見えていますが、オペレッタが始まると、色んなセットが次々と引き出されてきます。
客席もかなり埋まってきて、開演の時間も近づいてきました。

8時半になり夕闇が迫った時に公演が開始。
次々にレハールの美しいメロディーが流れ、うっとりします。
湖上に設営されたステージにも大がかりなセットが次々と入れ替わり、見飽きることがありません。
出演者も大きなステージを埋め尽くすほどの大規模なもの。
コサック風の踊りも派手でダイナミック。
ここで芸術性のうんぬんはなしにしましょう。
スピーカーを通した音声も風に流され、決して、聴きやすいものではありません。
じっくりと鑑賞するのは、NHKが放送するか、DVDが出てからにします。
でも、主役級の5人は歌もお芝居も立派でしたので、なかなかの公演です。
今日はこの音楽祭の主催者でもあり、顔でもあるセラフィンさんが出ないのがちょっと残念ですね。
休憩時間には軽食と飲み物を寒さに震えながら、たっぷりといただきました。
が、気が付くと、VIP席の下に専用の暖かい部屋もあり、なーんだ・・・

後半も順調に公演は続き、あっという間にフィナーレ。
フィナーレ後の湖上に上がる花火はレハールの音楽と連動した見事なもの。オペレッタファンの心をしっかりとつかんでいますね。みな、レハールのメロディーを鼻歌まじりに上機嫌で帰っていきます。
まとめとしては、一度は行く価値のある楽しい音楽祭です。
また、VIP席が結局はお得なので、お勧めです。価格的にも、一般席とそう変わりませんし、お土産や双眼鏡、毛布、無料の飲食等で十分以上に元が取れます。難をいえば、ステージが遠いことですが、ここは雰囲気を楽しむのが第1で、内容をしっかりと楽しむのは後日ビデオ(TV放送かDVD)がいいでしょう。
なお、来年はヨハン・シュトラウスのオペレッタ「ジプシー男爵」とのこと。
大満足で、またバスでウィーンに帰着。バスはシューターツオパー前まで行ってくれたので、ホテルには楽々帰れましたが、着いたら、深夜1時過ぎ。そのまま、倒れこむようにベッドに・・・
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この記事へのコメント
こんにちは、feriです。
ちょっと曇っていたようですね。ところで、今年は蚊が多いと聞いていたのですが、いかがだったですか?
余談ですが、ロジェは以前、日本人の方はほとんどいらっしゃらなかったのですが、最近はツアーのお客さまも増えてきました。
2, saraiさん 2010/08/08 09:43
Feriさん、saraiです。
こちらまでお越しいただき、恐縮です。
ザンクト・マルガレーテンでは、大量の蚊の集団が襲ってきました。
が、メルビッシュは風が強く、肌寒かったせいか、ロジェでは、蚊は1匹もいませんでした。
そうですか、ロジェはツアーの日本人のかたが多いのですか。
saraiの行った日はロジェどころか、どこにも日本人のかたはお見かけしませんでした。
ザンクト・マルガレーテンでもお2人ほどいらっしゃっただけ。バーデンでもお見かけしませんでした。
やはり、個人行動では行くのが難しいかも知れませんね。
saraiの場合はFeriさんのアドバイスで助かりました。
ありがとうございました。