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パリに無事到着

羽田からパリへのフライトは無難に終え、定刻にシャルル・ド・ゴール空港に到着。国際線で初のB787搭乗ですが、噂のシャワレットを体験します。さすがに短時間で水は自動的に止まるのね。変なところに感心します。空港に到着して、すぐに携帯の電源を入れて、機内モードを解除すると、あら不思議。自動的にパリの電波を感知して、すぐに繋がり、時間もパリ時間に自動的に変更されます。スマホだと周知のことでしょうが、ガラケー人間としてはこれが初体験。今まではグローバル設定を手動でやっていたのに便利な世の中になったんですね。ガラホの威力を思い知りました。同時にすぐさまAUからのSMSが届き、パリでの利用の注意事項が通知されます。ふむふむ、SMS(Cメール)は受信は無料。送信は一通100円なのね。
空港からはエールフランスバスのリヨン駅までの直通バスで楽ちん移動。料金が一人16.5ユーロから17ユーロに値上げにはなっていましたが、バスの車内でチケットをクレジットカードで購入できたのには驚きます。便利なものですね。駅前のホテルにチェックイン後、リヨン駅にフランスレイルパスのヴァリデーションに出かけますが、これは利用日当日でないと駄目だそうです。昔、ユーレイルパスは空港で前日にヴァリデーションできたのにね。
明日からは早速、ノートルダム大聖堂巡り。まずはシャルトルブルーで有名なシャルトル大聖堂に出かけます。


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シャルトル大聖堂と古きシャルトルの街歩き、そして、パリのノートルダム大聖堂の鐘楼の上に!!

今日から早速、ノートルダム大聖堂巡りの開始。まずはシャルトルブルーのステンドグラスで有名なシャルトル大聖堂です。
まだ時差で頭がおかしく、saraiらしくなく朝早く起き出して、予定にない早い電車に乗って、朝9時にはシャルトル駅に到着。駅で軽く朝食を済ませ、駅から見えているシャルトル大聖堂に向かいます。なるほどこれがシャルトルブルーなのねって納得のステンドグラス群に魅了されます。

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大聖堂を出て、ランチ予定のお店で予約し、ツーリストインフォメーションで街の地図を貰い、街を散策します。サンテニャン教会、サン・ピエール教会と古くて鄙びた教会を巡り、まるでベルギーの運河のようなユール川の河畔に出ます。河畔沿いの道からは高く聳えるシャルトル大聖堂の姿が素晴らしいです。河畔沿いの散策で街の人がバゲットを抱えてパン屋さんから出てくるのを発見。いかにも美味しそうなパン屋さんですが、ここからバゲットを抱えて、パリまで帰るわけにはいかず、代わりに小さな菓子パンを求めます。とても美味しいパンです。シャルトルで一番愛されているようなパン屋さんでした。
ユール川からは大聖堂に上る長い石段を上がりますが、その途中にあるレヴェシェ庭園からの絶景に圧倒されます。ユール川越しの街の景色、そして、大聖堂を見上げる景色が素晴らしいです。

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ランチの時間になり、予約したお店へ入り、黒板に書かれたフランス語のメニューと格闘して、何とかランチを注文。アントレとメインだけのシンプルな料理ですが、それだけでも量が多く、お腹いっぱい。美味しいランチに満足。早めの電車に乗って、パリに戻ります。そして、今回、パリで唯一になるであろう観光はシテ島のノートルダム大聖堂訪問です。ノートルダム大聖堂巡りが旅のテーマなので、一応、再訪しようということです。モンパルナス駅から地下鉄でシテ島まで移動して、ノートルダム大聖堂に着くと、驚くべき長い行列が待っています。配偶者は尻込みしますが、その行列に並び、何度目かの訪問を果たします。やはり、バラ窓は大きくて素晴らしいですね。そして、初めての挑戦となるのが鐘楼の上に上ることです。高いところに上るのが大好きなsaraiですからね。延々と1時間ほどの大行列に並び、長い長い螺旋階段を上って、鐘楼の上に上がりました。足はがくがくになります。パリの街が一望できる素晴らしい眺望です。これは高さを競って屹立するエッフェル塔(324m)とモンパルナスタワー(209m)の風景です。パリを代表するランドマークが同時に見えるのは嬉しいですね。

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螺旋階段を下るのも一苦労。ふらふらしながら、地下鉄を乗り継いでホテルに戻り、ベッドの上に倒れ込みます。ひと寝入りした後で起き出してブログを書きます。可哀相に配偶者はまだベッドの上で寝込んでいます。

明日はルーアン大聖堂を訪れます。帰りにル・アーヴルの町にも立ち寄ってきます。



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ル・アーブルの街歩き、そして、ルーアン大聖堂

ノートルダム大聖堂巡りの2日目。今日はルーアン大聖堂を訪れます。帰りにル・アーヴルの町にも立ち寄ってきます。

今日も、saraiらしくなく朝早く起きて、予定していた電車のうち、最も早い電車に乗ることにします。今日はモネゆかりのサン・ラザール駅から、電車に乗ります。ルーアン行のインターシティに乗車します。今日の電車はインターシティだけあって、ファーストクラスは2列+1列のゆったり配置。エアコンもガンガン効いていて、快適な鉄道の旅です。配偶者の発案で行先をルーアンからル・アーブルに変更することにします。ル・アーブルで食事する予定なので最初にル・アーブルに行って、ランチしようと言う作戦変更です。11時にル・アーブルに到着です。帰りの電車の時間を調べると、2時の電車を逃すと4時まで電車がありませんが仕方ありませんね。2時目標で行動しましょう。まずは駅前からのトラムに乗って、海岸沿いにあるツーリスト・インフォメーションまで行って町の地図を手に入れることにしましょう。トラムで4駅目が終着駅の海岸沿いの広場です。ツーリストインフォメーションに行くとスタッフの若い女性はなかなか有能そうでテキパキ。地図もいただき、行先の案内もパーフェクトです。ツーリスト・インフォメーションを出て、海辺の道を散策。海の色も綺麗で気持ちのよい散策です。考えてみれば、フランスでは海と言えば、地中海しか見たことがないので、フランスの北海を見るのは初めてです。ここはノルマンディーの海岸になります。
ここからマリーナの前を歩いて、アンドレ・マルロー美術館に向かいます。この美術館前の海岸で描かれたのがモネの衝撃的なデビュー作であり、代表作でもある《印象・日の出》です。saraiの大好きな絵なんです。ここを見たくて、ル・アーブルまで足を延ばすことにしたんです。意外だったのは海が開けているのではなく、遠くに防波堤が見えます。モネが絵を描いたときはどうだったのか分かりませんが、まあ、細かいことはいいでしょう。美しい海であることは違いありませんし、あの傑作に思いを馳せることができました。最初の計画ではこのアンドレ・マルロー美術館も鑑賞することにしていましたが、ちょっと時間がなさそうなのでパスします。おりしもウジェーヌ・ブーダン展を開催中だったのでちょっと残念。
次は近くにあるノートルダム教会を見学。意外に立派な教会でした。もう時間になったので予約したレストランに向かいます。途中、この町を代表するサン・ジョセフ教会を覗いていきます。戦後に建てられた新しい教会です。そもそもこの町全体が戦後に新しく再建された町で、その新しい町づくりが評価されて、20世紀の建築としては異例の世界遺産になっています。そのシンボル的な存在がこのサン・ジョセフ教会です。その外観の教会らしくないところに驚きますが、中に入るともっと驚かされます。こんな教会のデザインもあるんですね。斬新なのはもちろんですが、美しさも兼ね備えています。

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ランチのお店に入店。もう、帰りの電車までそんなに時間がありません。その線でメニュー選びをアドバイスしてもらい、アントレとメインの2皿を選択。これが素晴らしかったんです。特に魚介のスープの美味しかったこと。それに量もたっぷりありました。

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再びトラムに乗って、何とか予定の2時発の電車に乗車。ルーアンに3時に着きます。
駅からはトラムで直接、ルーアン大聖堂の最寄駅に向かうつもりですが、駅前をどこを探してもトラムなぞありません。その代わり、地下鉄ができています。ガイドブックの記事は古かったようです。最寄のテアトル・デ・ザール駅までは2駅です。そこから10分弱ほど歩き、ルーアン大聖堂に到着。モネの連作シリーズで有名ですが、ファサードの繊細で美しい彫刻装飾は意外でした。モネの絵画からは想像できない華麗さです。

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ルーアン大聖堂に入ります。外観が美しい割には内部は古びていてもうひとつです。ステンドグラスもオリジナルの古いものは少ないようです。細かいデザインのステンドグラスは内陣奥にあり、これは美しいです。

次はこの地で最後を迎えたジャンヌ・ダルクの終焉の地に建つジャンヌ・ダルク教会も見に行きます。
ジャンヌ・ダルク教会の外観のデザインには絶句。凄いですね。さっき見たサン・ジョセフ教会にも驚きましたが、これは入口がどこかも分かりません。正面という概念が感じられないからです。中に入ると、片側の壁面が大きなステンドグラスが覆われています。全12枚ということですが、とても美しいものです。

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フランスという国は古いものの中に思いっきり新しいものを作りこむという感性を持っていますね。
これで今日の観光は終了。結局、今日も疲れ果てました。すっかりと体力の衰えを感じざるを得ません。saraiの旅の行く末もそう長くはなさそうな予感です。

また、地下鉄でルーアン駅にとって返し、サン・ラザール駅行のインターシティに飛び乗ります。5時発の電車に間に合ったので、7時前にはホテルに帰着。最初の予定では早くても9時過ぎの予定だったので、配偶者の発案のお蔭で予定が短縮できました。まだ、旅は始まったばかりなので、体力をセーブしないとね。

明日はランス大聖堂を訪れます。さらに近くにあるシャロン=アン=シャンパーニュの町でノートル・ダム・アン・ヴォー教会とエピーヌのノートルダム大寺院も見たいと思っています。


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ランス大聖堂、サン・レミ聖堂、シャロン=アン=シャンパーニュの教会巡り

ノートルダム大聖堂巡りの3日目。今日はランス大聖堂を訪れます。さらに近くにあるシャロン=アン=シャンパーニュの町でノートル・ダム・アン・ヴォー教会とレピーヌのノートルダム大寺院も訪れます。ノートルダム大聖堂巡りも佳境に入ります。

今日はランス行のTGVを予約済なので、その時間に合わせて起床。昨夜から気になっていたシャロン=アン=シャンパーニュからの帰りの電車を再チェックします。予定通りであれば、ホテルに戻る時間が夜の10時半を過ぎてしまいそうです。これはきついスケジュールですね。その前の電車で帰ろうとすると、TGVしかありません。TGVは予約しないと乗れないので、今日、駅に行って、チケットが取れるかどうか挑戦してみましょう。
ランス行のTGVはファーストクラスだけあって贅沢な旅になります。TGVがシャンパーニュ地方に近づくと列車の窓の外は深い霧に覆われます。幻想的な雰囲気です。パリ東駅からたった45分ほどでランス駅に到着。まずは駅のチケット窓口でTGVのチケットを購入。
ランス大聖堂までは歩いて行きます。10分ほどです。
ランス大聖堂はフランス王が戴冠したところだけあって、実に重厚な建物です。側面から近づいたので、正面に回り込みます。ああーっ、やられた。なんと覆いが掛けられて工事中です。もっとも覆われているのは正面の真ん中の部分だけで左右の2本の塔の部分はちゃんと見ることができます。まあ、どこかは工事中なんでしょうから、2本の塔が見られただけでもよしとしないといけませんね。内部を見学します。さすがにゴシックの巨大な空間です。ステンドグラスはほとんどは新しく作り変えられたものでしょう。第2次世界大戦で壊滅的に破壊されたそうですからね。遠くから見ると内陣奥のステンドグラスが美しそうです。近くまで行って説明板を見ると、シャガール作って書いてあります。これがそのシャガールの美しいステンドグラスです。

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大聖堂を出て、これまた世界遺産だというサン・レミ聖堂に向かいます。中に入って、驚愕!! 素晴らしい内部空間です。saraiの感性ではこの3日間で一番美しい教会です。この教会のステンドグラスも多分、新しく作られたものでしょうが、美しいものは美しいです。さすがに世界遺産だけのことはあります。

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ランスではランス大聖堂だけでなく、このサン・レミ聖堂は必見です。じっくりとその美を堪能させてもらいました。

次はランチ。予定のレストランはシャンパンショップも兼ねています。シャンパーニュ地方に来て、シャンパンを飲まないわけにはいきません。女性スタッフが寄ってきます。顔を見て、驚きます。アジア系の綺麗な若い女性です。すると向こうから「日本の方ですか」という日本語。そうでした。ネットでこのレストランには日本人スタッフがいるという記述がありましたが、このうら若き女性のことだったんですね。彼女のプロとしてのお勧めに従い、saraiはタルタル、配偶者はシーフードサラダをいただき、それぞれに合うシャンパンを選んでもらいます。このお店ではメイン一皿だけでもOKだそうです。これが選んでもらったシャンパンです。美味しくないわけ、ありません。

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saraiの選んだタルタルは超美味で感動もの。ぺろっといただきました。最後はカフェ・クレームで締め。美食の町ランスで結構なランチをいただき、満足、満足。

さて、ランチを終え、ランスで最後の目的であるフジタ礼拝堂に向かいます。ランス駅で11番のバスに乗って、しばらく走るとドライバーが「ムッシュ、ここの通りの先がフジタ礼拝堂だよ」と教えてくれます。フジタ礼拝堂に入ります。とても小さな礼拝堂で壁には一面に晩年の藤田嗣治画伯が描いた宗教画が描かれています。テーマはキリストやマリアに関するものですが、絵はフジタの画風そのものです。見事な作品に感銘を受けます。壁画の一部をご覧ください。フジタは戦争中に色んなことがあり、残念に思うことも多々ありますが、この晩年の作品はフジタの才能を遺憾なく発揮したものと言えます。

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狭い礼拝堂の作品を鑑賞するのにさほどの時間は要しません。フジタの遺作に別れを告げ、急いで駅のほうに歩き始めます。バス2区間分歩くと、駅に続く緑の大きな公園の前に出ます。もうシャロン=アン=シャンパーニュ行の電車にぎりぎりの時間です。すると、配偶者がトラムの駅に入ってくるトラムをいち早く発見。トラムの駅まではダッシュ。駅にはいってきたトラムに追いつき、猛然と飛び乗ります。無事にシャロン=アン=シャンパーニュ行の電車に乗り込みます。電車は40分ほど走り、2駅先のシャロン=アン=シャンパーニュに無事到着。歩いて町の中心にあるツーリストインフォメーションまで行きます。ツーリストインフォメーションの若い女性スタッフ、セルマに手配をしてもらったタクシーでシャロン=アン=シャンパーニュの町から美しい平原の中を走っていき、レピーヌのノートルダム大寺院を訪問。ここはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路にもなっている教会です。巡礼ならぬサイクルツーリング中の一団だけが教会にいます。ほかには誰も訪れるものはいません。小さな村には似つかわしくない素晴らしい教会です。

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内部は修復された模様のステンドグラスや十字架のキリスト像などの装飾が見事です。たっぷりと鑑賞し、待っていてくれたタクシーに乗り込み、再び、美しい平原の中をシャロン=アン=シャンパーニュのノートル・ダム・アン・ヴォー教会まで運んでもらいます。すぐに教会内部に入ります。ここもステンドグラスが修復されています。恐らくフランス全土の教会で順次、ステンドグラスの修復、あるいは新作成を行っているようですね。ゆっくりと鑑賞させてもらいます。いやはや、どこの教会も素晴らしい水準にありますね。最後にその外観を鑑賞。立派な教会です。

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これで目的は果たしましたが、この町にあるもう一つのサン・エティエンヌ大聖堂も見ていきましょう。駅への道の途中にあります。この教会もノートル・ダム・アン・ヴォー教会と同様に修復されたステンドグラスが見事です。正直、今日は多くの教会を見て、頭が整理できません。それほどに素晴らしい教会の数々で、フランスの教会の素晴らしさを実感しました。

シャロン=アン=シャンパーニュの駅に戻り、定刻にやってきたTGVに乗って、無事にパリに戻り、ホテルには7時半過ぎに帰着。

明日はパリの最終日。アミアン大聖堂を訪問後、TGVでリヨンに移動して、リヨンのノートルダム大聖堂_(フルヴィエール)を訪れ、夜はリヨンの美食を楽しみます。


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アミアン大聖堂、パリを離れてリヨンへ

ノートルダム大聖堂巡りの4日目。今日はアミアン大聖堂を訪れます。さらにパリを離れて、リヨンの町に移動して、リヨンのノートルダム大聖堂(フルヴィエール)を訪れ、夜はリヨンの美食を楽しみます。朝の時点ではそういう予定だったんです。

今日の空は雲一つありません。旅始まって以来の快晴です。
今日はアミアンに出かけるだけなのですが、なかなか都合のよい電車がなくスケジュール的には楽なのですが、待ちが多い日程です。朝も早いです。7時過ぎにはパリのホテルをチェックアウトをしてカバンを預けます。高速電車RERでパリ・リヨン駅からパリ北駅に向かいます。日曜日の朝は早めということなのか、電車は空いています。北駅に到着。大きな駅で賑わっています。朝食をゲットして乗り込みます。今日の電車もインターシティで豪華内装のファーストクラスの座席です。
1時間半ほどでアミアンに到着です。アミアンの駅は新しくてなかなかモダンなデザインです。通りも広く、緑も多く、街全体が清々しい印象です。駅前に、異様に高い塔、ペレ塔が立っています。駅の目印になりますね。大聖堂を目指して歩きます。広くて明るい感じのメインストリートを進みます。横の道を覗くと、大聖堂が見えます。立派なファサードだなと驚きますが、よく見ると側面の入り口です。それでは本当のファサードはどんなのでしょう。逸る気持ちを抑えて、正面に向き合います。さすが、アミアンの大聖堂は凄いです。立派です。

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今日は日曜日なのでミサがあるはずで、ミサが始まると写真は撮れません。早く中に入りたいところですが、saraiがSOS。困ったもんです。仕方がないので、大聖堂前のカフェでお茶して、トイレをお借りしましょう。用をたすと、今度は写真が撮りたくてたまらないsarai。まだお茶は出てきていません。配偶者がカフェで待っているので、とりあえずミサの前に写真だけ撮ってくるということで、saraiだけ大聖堂に向かいます。配偶者は、1人で大聖堂を見上げながらゆったりと時間を過ごします。
戻ってきたsaraiの感想は、内部は建物はとても立派だけどステンドグラスは今一つ。ミサの開始を知らせる鐘が盛大に鳴り響きます。それでは、配偶者も見てきましょう。確かに、大聖堂の建物やファサードの素晴らしさに比べたら、少々さびしいステンドグラスだと同じ感想。これからの修復に期待しましょう。
パリに戻る電車まで1時間ほどあります。アミアンに暮らしたジュール・ヴェルヌの家に寄っていきましょう。アミアンの街を散策しながら向かいます。ちょっと分かりづらい所にありましたが、発見。何人かの人がオープンを待っています。天体観測所のような塔まで備えた、いかにもベルヌらしい家です。

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ジュール・ヴェルヌの家は後数分で開きますが、中に入る余裕はないので、あきらめて駅に向かいます。本当に緑の美しい街です。
ところが、saraiが具合が悪いと言い出します。風邪でもひいたのでしょうか。帰りの電車の中ではぐっすりと寝てしまいます。かなり具合が悪い。スケジュールのゆるい日でよかったです。パリ・リヨン駅に着きました。日曜日だからでしょう。家族連れも多く、駅は人でごった返しています。人ごみの中をホテルに向かい、カバンを受け取ります。リヨンへの電車まで1時間半ほどあります。駅のカフェで休みましょう。saraiはアイスクリーム、配偶者はパリのチィーズケーキを頂きます。飲み物をお願いしなかったら、さすがに甘い。ミネラルウォータを注文しようとすると、お水でしょとデカンタに入れた水を持ってきてくれました。そういえば、今回のパリでは、お水は必ずデカンタで提供され、タダ!です。常に、ミネラルウォータを注文させられてたのにね。お水は、日本と同じように無料で提供されるようになったのかしらね。
saraiは熱が出てきたらしいので、手持ちのバッファリンを飲みます。フラフラとホームを歩いて電車に乗ります。座ると、リヨンに着くまでぐっすりとお休みです。検札の対応も配偶者がします。配偶者は車窓を楽しみます。配偶者の感想は・・・リヨンまでノンストップですが、ずっと街もないのですから当然かも。延々と麦畑が続きますが、こんなに作ってどうするのでしょう。麦の他はトウモロコシだけですが、なんとひまわり畑もあったそうです。

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リヨンまでの2時間の旅は終了。駅に降り立つとムッとする暑さ。南に来たからでしょうか。駅前のホテルで助かりました。ホテルに着くなり、今夜のディナーの予約をキャンセルして、saraiはぐっすりお休みです。一晩寝てよくなるといいのですが・・・。リヨンのノートルダム大聖堂(フルヴィエール)の訪問もキャンセルです。配偶者は、ひそかに昨日のタルタルステーキが原因だと思っているようです。生ものを食べていいのかなと気にはなったらしいのですが、saraiがとってもご機嫌だったので止めなかったそうです。

その後、夜中になって、saraiの高熱も引き始め、どうやら快方に向かい始めます。ブログを書く気力も戻ってきます。このまま、よくなればいいですね。


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ル・ピュイ=アン=ヴレイのノートルダム大聖堂、そして、ジュネーブへ

ノートルダム大聖堂巡りの5日目。今日が最終日でフランスともお別れになります。朝、起きてみると、昨日の体調不良が劇的に改善。すっかりと熱は下がったようです。それでもなんだか病み上がり状態。無理をしないで行動することにします。ともかく用心のためにバッファリンを飲んでおきます。今日は巡礼路の教会、ル・ピュイ=アン=ヴレイLE PUY EN VELAYのノートルダム大聖堂を予定通り、訪れることにします。

今日も絶好の好天で空は雲一つありません。お天気に恵まれた旅になりそうです。ル・ピュイ=アン=ヴレイはかなりの田舎町のようで電車本数も少なく、朝はよい時間のリヨンからの直通もありません。サン・テティエンヌで乗り換えて向かうことになります。リヨンから45分のサン・テティエンヌを出て1時間半ほどでル・ピュイ=アン=ヴレイの町が近づいてきます。岩山の上に建つ巨大なマリア像はなかなかの奇観です。その近くにはノートルダム大聖堂も見えています。駅に着いて、印刷しておいたグーグルマップを見ながら歩きます。趣のある道を歩き、大聖堂前の坂の下に出ます。ここから急坂を一気に上り、大聖堂の前に出ますが、ここからは長い石段が待っています。

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ふーふー言いながら、大聖堂の建物の入口に着くと、ミサ中の立札が立ち、多くの人たちが座り込んでいます。我々もここでしばし休憩。しばらして側面の入口から中に入ると、綺麗な歌声が聴こえてきます。まだ、ミサが続いているのですね。そっと、後ろのほうに周り、ミサが終わるのを静かに待ちます。何度も女性(修道女?)のピュアーなソプラノで親しみやすい旋律が歌われます。聖歌にしては新しそうなメロディーラインですが、心に沁み渡るようです。saraiは思わず、後でそのメロディーを口ずさんでしまいます。ミサが終わり、大聖堂の中を見て回ります。内陣に据えられた《黒いマリア》はとても存在感があります。日本風に言えば、まさに秘仏のようです。

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サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の出発点にふさわしい趣きの大聖堂でした。駅前に戻り、まだ、電車の発車時刻まで40分ほどあることを確認して駅前に1軒だけある食堂、その名も駅前食堂に入ります。アントレのテリーヌも美味しく、メインのスパゲッティは2人分を一緒に豪快に盛り付けたものです。さすがに食べ切れませんでしたが、柔らかい食感のスパゲッティは病み上がりのsaraiには優しい食べ物で満足。デザートのチーズも豪快に食べ放題です。配偶者はクリーミーな味わいのチーズの美味しさを激賞しています。発車間際の電車に飛び乗ります。今度はリヨンまでの直通電車。リヨン・パーデュー駅に到着。この後、ジュネーブに向かいますが、予定している電車まで1時間半ほどあります。昨日、体調不良のために見損ねていたリヨンのノートルダム大聖堂までちゃっと行ってきましょう。メトロの2時間券を買って、フルヴィエールの丘に登るケーブルカー乗り場に急行。トンネルの中だけを走るケーブルカーに短時間乗ると、いきなり、ノートルダム大聖堂に到着。白亜の美しい建物です。

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内部にはネオ・ビザンチン様式の美しい空間が広がっています。マルセイユの大聖堂となんだか似た雰囲気に思えます。丘の上に建てる教会はこんな感じになるんでしょうか。ひとしきり鑑賞して、大聖堂の横手にある展望台からリヨンの町を一望します。手前のソーヌ川は見えていますが、その向こうのローヌ川がほとんど見えていません。ロール川があまり見えないのは残念です。

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本来は階段を上った展望台まで行けば、もっと綺麗な景色が見えるようですが、今日のsaraiには時間も体力もありません。急いでリヨン・パーデュー駅にとって返し、ジュネーブ行の電車に飛び乗ります。国境の町Bellegarde(ベルガルド?)を過ぎると長い国境のトンネルを抜けます。周りの景色がスイスっぽくなってきて、ジュネーブに到着です。ホテルにチェックインし、荷物を片付けていると、予約したレストランの時間が迫っています。楽しみにしていたラクレットとチーズフォンデュはチーズのクリーミーさが最高。これが本場の味なのね。スイス産の白ワインとミネラルウォーターもさすがスイスの味です。でも、お昼のランチもたっぷりいただいたせいもあり、チーズフォンデュは半分ほど残してしまいました。残念です。それでも満腹状態なんです。レストランからレマン湖はすぐですが、とてもそんな余裕はなく、ホテルに帰り、また、ベッドの上に倒れ込み、熟睡。しばらくして起き出してお風呂に入り、ようやくブログを書きます。もう深夜です。寝ましょう。

明日は一気に鉄道でスイスを横切ってオーストリアのブレゲンツに行き、オペラを見ます。しばらくチロルの自然を楽しみます。


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ジュネーブと言えばレマン湖、ただ、それだけ? そして、ブレゲンツ音楽祭

ジュネーブの朝は抜けるような青空です。今日は3時過ぎの電車で移動なので、ゆったりした朝です。レマン湖はホテルからすぐそこで、大噴水がすぐに目に入ります。凄い勢いで、高く吹き上がる噴水は、絵になりますね。でもそれ以外なにもない・・・。ぶらりと散策してみましょう。レマン湖の橋を渡ります。目玉の花時計があります。特にどうということはありませんね。湖畔カフェで朝ごはんにしましょう。湖からの風がとっても気持ちよく、いい気分ですっかりのんびりしてしまいます。
ずっと眺めている大噴水に近づいてみましょう。近くまで堤防が延びています。一箇所、風にあおられて水しぶきが飛んでくるところがありましたが、それほど濡れることなく突端までいけました。

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大聖堂に向かいます。これが大変なことに・・・saraiが道を間違えたというか、方向を見誤ったというか。かなり遠回りをしてしまいました。ちょっと小高い丘にあるので見晴らしもよいのですが、大聖堂も大したことなく、疲れただけになってしまいました。観光船が出る時間が迫り、急いで乗り場に移動しましょう。始発のモンブラン乗り場に行ったので、なんと一番に乗船出来、デッキの日覆のある席をゲット。すぐに出航です。1時間かけてレマン湖を巡ります。特に何か見るべきものがあるわけではなく、風が涼しく気持ちがいいです。
驚いたのは、レマン湖に突き出した突堤が泳ぐ人でいっぱいだったり、ビーチが出来ていて水泳を楽しんでいる人がいたりしたこと。レマン湖の楽しみ方は、観光ではないのですね。

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これでジュネーブ観光は十分です。ジュネーブ駅から電車に乗りこみます。チューリッヒを通り、ボーデン湖のほとりのブレゲンツまで、一気にスイスを走り抜けます。オーストリアのブレゲンツに到着です。
ホテルはすぐそこ。その先は、音楽祭の会場ですが、もう人で大いに賑わっています。急ぎましょう。まずは食事が出来るところを探します。ビュッフェのようなコーナーあるのですが、よくしくみが分かりません。係りに人に案内されるままに従うと・・・席について、食べたいものを伝えると、そのコースのチケットがもらえ、それを持って、料理を提供してくれるコーナーに行けばよいらしい。saraiはお肉、配偶者はお魚を選び、付け合わせをお皿に乗っけていただきます。かなりお高めですが、美味しいです。ワインも美味しいです。

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オペラは時間になっても始まらず、気をもみましたが30分遅れで開始。遅れた理由は分かりません。オペラはなかなか楽しめました。終了したら、すぐホテルというのが配偶者にとっては最高だったそうです。

明日はブレゲンツを見物して、チロルに向かいます。


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ブレゲンツと言えば、ボーデン湖。そして、チロルの町に移動。

昨夜は野外オペラを楽しみ、夜更かししたので、今朝はゆっくりです。8時頃に置きだした配偶者は、空が雲に覆われていてガッカリしましたが、saraiが起きた9時頃には素晴らしい青空。今日も楽しく過ごせそうです。
ゆっくりとホテルを出て、ブレゲンツ見物です。主な目的は山の上から街とボーデン湖を見下ろすことです。賑やかな街の先に、ロープウェイ乗り場があります。ボーデン湖を見下ろすプフェンダー山に登ってみましょう。
ボーデン湖を眺めながら、ゴンドラは山頂駅に向かいます。

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ゴンドラから降りると、寒い! 海抜1000m位なんですけどね。思わず羽織るものを取り出します。丘が連なり、どこまでも歩いていけそうな高原が広がっています。そして小さな動物園もあります。ありきたりの動物園ではなく、アルプスの動物がいるようです。ちょっと見てみましょう。広々とした空間に、散策路と区切られたような感じで、動物を見ることが出来ます。我々には珍しい動物で、結構楽しめます。アルプスに登らずにして、アルプスの動物が見られるとは楽ちんなものです。これはヤギの仲間のシュタインボックです。野生のものを見るのは結構難しいようです。

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さらに、プフェンダー山頂に続く道があります。かなり急な勾配の坂道をヒーヒー言いながら登りきります。電波塔があるだけですが、眺望はいいです。綺麗な草原の先にボーデン湖が遠望できます。

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次はランチにしましょう。山頂にもレストランがありましたが、ブレゲンツの街のレストランにします。なかなかランチ屋さんが見つかりません。結局、綺麗で賑わっているイタリアンのお店にします。スープとパスタ、ピザが美味しいお店でした。困ったときのイタリアンですね。

お店を出ようとするとゴロゴロと雷の音が聞こえ、怪しい雲行きです。急いでホテルに戻りましょう。それでも慌てず騒がずボーデン湖畔の道を歩くことにするのがsarai流。これが大正解。ついにぽつぽつと雨が落ちてきますが、湖畔のプロムナードは豊かな緑の並木道。葉っぱの生い茂る木の下は雨宿りに最適です。傘も広げずにホテル、すなわちブレゲンツ音楽祭のステージを目指して歩いていきます。

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ボーデン湖を十分に楽しんだところで次の目的地、チロルの山岳の町、ザンクト・アントンに向かいます。
1時間半ほどの鉄道旅です。レールジェットは山間の渓谷のようなところを抜け、最後は長いトンネルを抜けて、ザンクト・アントンに到着。ここも雨模様です。チェックインしたホテルは町の目抜き通りに面したプチホテルです。でも、お部屋は40mもあり、バルコニーも付いている豪華な部屋です。とても居心地がよさそうです。冬のスキーシーズンのほうが繁忙期で料金が高いのかもしれません。ザンクト・アントンはスキー発祥の地で名だたるスキーリゾートですからね。蔵王に夏、行くようなものです。部屋でゆっくりと休んでいるうちに雨も上がりました。まだ、明るいので町を散策してみましょう。散策と言ってもホテルの前の1本道だけが町なので、すぐに見終わってしまいます。日本の旗が立っていたのであれっと思いましたが、この町は野沢温泉町と姉妹町なんですね。野沢温泉町から贈られた日本語表記のモニュメントもありました。明日乗る予定のロープウェイの駅に行ってみましたが、もちろん既にクローズしています。山は雲間から顔を出してくれています。美しい風景です。

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明日、ちゃんと上まで上がれればいいな。でも山の上は猛烈に寒そうです。それだけが心配。明日に備えて、今日は早く寝ましょう。


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チロルのお花畑をハイキング

チロルの町、ザンクト・アントンの朝、目覚めて、恐る恐るカーテンを開けます。やったね! 青空が見えています。まだまだ霧がかかっている山もありますが、少しずつ晴れていくでしょう。昨日の雨が嘘のようです。
急いで朝食を食べて出かけましょう。今日はハイキングスタイルです。半袖、長袖、セーター、ウインドウブレーカーと、暑くても寒くても臨機応変に対応可の重ね着です。リュックも背負います。
さて、出発です。3つのロープウェイを乗り継いで標高2811mのヴァルーガ山頂を目指します。これは歩く必要もなく楽チンです。すっかり霧も晴れ、山々の峰も見えています。
ロープウェイは結構混み合っています。ゴンドラが上昇し始めると、まわりの景色が一変します。美しいチロルの山の緑の草原がどこまでも続きます。

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1つ目のロープウェイで登ったガルツィック山頂は既に2000mを超えています(2082m)。すぐに2番目のロープウェイに乗り換えます。このゴンドラもほぼ満員。今度は方向を右に変えて、岩山のほうに登っていきます。あっけなく2660mのポイント、ヴァルガグラートまで登ります。周りには遠くアルプスの峰々が見えています。ロープウェイ駅の前には雪渓が広がっています。これを横目に3番目のロープウェイに乗り換えます。これは小さなゴンドラで大人が4人立つと満員です。幸い、2人乗ったところで我々2人を待っていてくれました。残りわずかをあっという間に登り切ります。遂にヴァルーガ山頂2811mです。山頂の上にはさらに見晴台が設置されていて山頂を超えた高みから何にも邪魔されずに360度の大パノラマを楽しめます。アルプスの多くは雲がかかっていますが、それでも眺望の素晴らしさには感嘆します。

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しばらくは見晴台をsaraiと配偶者の二人で独占して楽しんでいました。
ロープウェイでガルツィック山頂まで下ります。ここからハイキング開始です。麓のザンクト・アントンまで標高差約750mを下っていきます。最初はチロルのお花畑の中を歩きます。小さな色とりどりの花が咲き乱れ、素晴らしいです。

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高山に咲く小さな花々と険しいチロルの山並みが素晴らしい景色を作り出しています。大満足です。次第に道が険しくなります。かなりの急坂を降りないといけません。これでも初心者コースなんですけど、我々も歳ですからね。なんとか途中のポイントのマイエン湖に辿り着きます。小さくても綺麗な水場です。

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ここからは割と歩きやすい道も多くなりますが、次の目的ポイントのゼンヒュッテの遠いこと。ずいぶん歩いたところで標識やコースも整備され、木道も増えてきます。ようやくゼンヒュッテが見えてきました。もう足はがくがくです。ゼンヒュッテで一服し、冷たい飲み物を頂きます。花壇もよく手入れされています。よく見ると、なんとエーデルワイスの花がいっぱいです。やはり、エーデルワイスはチロルの花なんですね。配偶者はお持ち帰りしたい気分ですが、この土地に咲いてこそのエーデルワイスでしょう。先を急ぎましょう。しかし、いかんせん疲れました。ゆっくりゆっくりザンクト・アントンを目指します。ようやく、到着です。バンザ~イ! 4時間ちょっとかかりました。ガイドブックでは2~3時間となっていましたが、倍近くかかってしまいましたね。
次はインスブルックで乗り換えて、イェンバッハに向かいます。電車が遅れ、予定より1時間ほど遅れましたが、無事、ホテルに到着。どうも我々が最後の客だったようです。チェックインを済ませ、ホテルのレストランは何時までかと訊くと8時よとのこと。部屋に入り時計を見ると、8時10分前です。夕ご飯を食べそこないそうです。荷物を放り込んだだけで、レストランへ。美味しいスープとウィンナーシュニッツェルをいただきました。そう、もうここはオーストリアですからね。今日は疲れました。早く寝ましょう。



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ツィラータールの山上の絶景

イェンバッハの朝です。窓を開けると、曇っています。あらあらと思いながらよく見ると、細かい雨が降ってます。あ~、いよいよ好天も昨日までかと観念します。でも、空は明るいので期待してみましょう。
しばらくすると、雨は止みます。それでは予定通り出かけないとね。今日は、ツィラータール鉄道でツィラータールの奥にあるマイヤーホーフェンに出かけます。予定では、10時47分発の蒸気機関車に乗るつもりだったのですが、だらだらしていて乗れませんでした。蒸気機関車は、1日に1回しか走らないんです。3両編成ののどかなディーゼルカーに乗り、さあ出発です。

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チロルらしい風景の中を走ります。

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50分ほどでマイヤーホーフェンに到着です。このマイヤーホーフェンでもロープウェイで山に登ります。そちらに向かおうと駅構内を歩いていると、前方に人だかり。蒸気機関車です。saraiはカメラを手に近づきます。すると横からおじさんがsaraiに親しげに話しかけてきます。ファンタスティックだろう!って言ってます。相槌を打って、saraiは機関車を撮影。ぴかぴかに磨き上げられて美しい車体です。乗り損なった蒸気機関車に出会えるとはラッキー!!

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ロープウェイはペンケン山頂に登るペンケンバーンとAhorn山頂の中腹まで登るAhornバーンの2つがあります。山頂まで楽ちんで登れるペンケンバーンに乗ることにします。大型のゴンドラですが、saraiと配偶者の2人で独占します。ぐんぐんと登っていきます。下界には美しいチロルの風景が広がります。やがて、雪を抱いたアルプスも見えてきます。今日は昨日以上の好天でどこまでも遠くの風景が見渡せます。ペンケンバーンの終点に到着。さらにペンケンコンビバーンというロープウェイに乗り継ぎ、ペンケン山頂を目指します。ゴンドラを降りると、広い野原が広がっています。次々とパラグライダーのリュックを背負った人がやってきます。面白そうなので見物しましょう。たくさんのパラグライダーで飛ぶ人が準備中です。まわりには多くの野次馬も並んでいます。我々も野次馬の一員に加わります。手際よく準備しているのはパラグライダーのプロたちです。タンデムで飛ぶようです。2人がつながって、離陸。ふわっと空中に浮きあがります。まわりからは拍手が沸き起こります。saraiももう少し若ければ、体験したかったところです。さて、ぶらぶらとそのあたりを歩き回ってみましょう。ここも綺麗なお花畑が広がっています。サウンド・オブ・ミュージックそのもののような風景です。お花畑の中に足を踏み入れる見晴らしのよさそうなところにベンチがあります。あそこで眺望を楽しみながら休憩しましょう。このベンチの居心地のよいところは木陰になっていて涼しいことです。今日は絶好の好天のため、山の上でも直射日光の陽射しがとても暑いんです。ゆったりとベンチで持参したおかきをぽりぽりかじりながら、チロルの絶景、さらにはアルプスの遠景を思う存分楽しみます。

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気持ちの良い時間がゆっくりゆっくりと流れていきます。しばらくして、ペンケンバーンのゴンドラで下界に下ります。帰りはゴンドラが混み合い、満席状態。みなさんも帰る時間なんですね。
マイヤーホーフェンの町は朝とは違い気温が上昇し暑くてたまりません。そろそろ退散しましょう。帰りの電車の中は、ウツラウツラ・・・。
イェンバッハに戻ってきます。明日乗る予定のアーヘンゼー鉄道の蒸気機関車が駅に帰ってきたところです。大勢の人が降りてきて賑やかです。大人気のようですね。蒸気機関車も大サービスで、盛大に汽笛を鳴らしています。

明日はアーヘン湖を見物して、夜はザルツブルグ音楽祭。早速、ウィーン・フィルの演奏を聴きます。わくわくです。




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アーヘンゼー鉄道のSL、そして、アーヘン湖クルーズ

イェンバッハの2回目の朝です。7時半の目覚ましで起きると、真っ青な空が広がっています。昨日にも増して青空です。結局、チロルの3日間はお天気に恵まれました。チロル最後のお楽しみはアーヘン湖訪問です。
イェンバッハ駅のアーヘンゼー鉄道に到着すると、すでに大勢の人が蒸気機関車を待っています。今日は土曜日の行楽日和だから、早めに行かないと大人気の蒸気機関車に乗れないよと言う配偶者の提案で早目に出かけてきたのが大正解です。ホームから見ていると、蒸気機関車は既に黒煙を上げ、準備完了のようです。

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ホームに入ってくるようです。さっそく乗り込み窓側の席をしっかり確保。

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私たちが乗った列車は威勢よく汽笛を鳴らして出発します。小さい子供たちと、その付き添いの大勢の大人を乗せた蒸気機関車は、賑やかを通り越してうるさいの何の・・・。シュッシュッポッポッシュッシュッポッポッ、ワイワイガヤガヤワイワイガヤガヤ。リズムよく、一直線に急勾配を登っていきます。この鉄道はアプト式軌道なんです。登山列車そのものです。山の中をあえぎながらエデン駅に到着です。ここまでは蒸気機関車が押し上げる格好でしたが、ここからは下りになるので、蒸気機関車が前に移動し先頭を走ります。こうしてアーヘン湖ゼーシュピッツに到着です。蒸気機関車の到着を待って観光船は出航します。何箇所かの船着場に立ち寄りながらアーヘン湖一周約2時間の船旅です。一番前の席を陣取ります。途中、もう1隻の観光船ともすれちがいます。

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私達は特に何をすると言うこともなく、結果的には、チロルの人達の夏のレジャーの楽しみ方を見せてもらったと言う感じです。ともかくよく歩き、自転車でガンガン走り、水着で日光浴をし、ビーチもどきで泳ぎます。そして、カフェは満員。
船着き場ゼーシュピッツの1つ手前の船着き場ペルティサウでバス停があることを発見して急遽下船します。ここからバスでイェンバッハへ帰ります。帰りも蒸気機関車に乗りたかったのですがちょうどよい時刻の列車がなかったんです。バスの時間までぶらぶら。さて、バスはちゃんとやってくるでしょうか。1時間に1本程度のバスなので、ドキドキしながら待っていると、定刻にやってきます。イェンバッハまで行きことを運転手さんに確認して乗車。出発すると、グルリと村を一周して乗客を乗せ、アーヘン湖畔に出てきます。アーヘンゼー鉄道の終点ゼーシュピッツ(乗船場)を通過して、先に出発した蒸気機関車を追い抜いていきます。なお、この蒸気機関車はイェンバッハまでは行かず、途中のエデン駅止まりなんです。そのエデン駅で蒸気機関車と別れて、素晴らしいドライブウェイをバスは走ります。チロルの景色のまっただなかです。

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無事、イェンバッハに戻ります。
ここからはいよいよレールジェットに乗って、ザルツブルグへ。チロルの景色に別れを惜しみつつうつらうつらするうちに、懐かしいザルツブルクに到着です。市内バスでホテルに到着です。部屋の中にバスタブがあるという面白いお部屋。1週間お世話になります。
まずは、コンサートからスタートです。saraiはタキシードデビューです。勝手知ったるザルツブルクの町をバスで3区間走ると祝祭大劇場。着飾った男女が集結しています。まずはウィーン・フィルのコンサートから始まります。圧巻のマーラーを聴いて満足です。帰りは町中を歩いて、ホテルに帰着。
明日はオペラを聴きます。怒涛の音楽漬けに入ります。


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ザルツブルク音楽祭で音楽三昧

ザルツブルクの2日目、今日もまた音楽三昧。ゆっくりと起き出して、ホテルの近くで朝食兼ランチを食べ、ホテルに戻って、スーツに着替えて、出撃です。
今日は午後3時からのオペラと夜8時半からのコンサートのダブルヘッダーです。オペラはフェルゼンライトシューレでモーツァルトの《コジ・ファン・トゥッテ》。フェルゼンライトシューレは直訳すると岩窟乗馬学校で、乗馬学校の裏の岩山を利用した劇場でサウンド・オブ・ミュージックでもコンクールの会場になっていました。初体験なので、このオープンエアの劇場は今日の雨模様の天気は大丈夫かと気をもみましたが、今は開閉式の屋根が付いているので天候には左右されません。これがその岩山を利用したフェルゼンライトシューレです。

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素晴らしいモーツァルトで大変な感銘を受けましたがそれは別記事でアップ予定です。長いオペラで終わってみれば7時ちょっと前。次のコンサートの前に軽く食事をします。迷っている暇はないので、土地勘のあるレストランに行き、最後のテーブルを確保し、1時間以内で食事を終えました。これがsaraiの食べたツァンダー(淡水魚)のグリル。

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これが配偶者の食べた鱒のグリル。

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コンサートはコレギエン教会でドイツを代表するヴァイオリニストのイザベル・ファウストによるバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲という大演目です。素晴らしい響きに酔いしれましたがリサイタルが終わってみれば、夜中の12時です。普通は2回に分けて行う分量のコンサートですから、休憩を入れて3時間半。お昼のオペラと合わせると7時間を超す音楽体験になりました。このコンサートも別記事でアップ予定。今日は眠いのでひとまず、おやすみなさい。

明日もモーツァルト劇場でトーマス・アデスの新作オペラを鑑賞します。


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ザルツブルク音楽祭の音楽三昧は続く

ザルツブルクの3日目。教会の前のホテルというのは考え物ですね。今日も鐘の音で目が覚めました。もっともsaraiは平気で寝てますけど。それでも、昨夜は早めに寝たからか、9時には起床。でも。昨日のコンサートのブログが2つも残っています。執筆業に取り掛かります。と言うわけで、配偶者は朝食の買出しに行きます。美味しく気楽に朝食を頂きました。
ようやくsaraiが昨日までのブログを書き上げたので、出かけましょう。ふらふらと出かけますが、いきなりsaraiが、昼食代わりにザッハーでザルツブルガー・ノッケルン(ザルツブルクの名物お菓子)を食べようと配偶者に提案。今までに2回チャレンジしましたが、惨敗。3つの山を連ねた形のスフレでとっても大きいのです。デザートに食べようとするから駄目なのだから、昼食代わりなら食べられるだろうという作戦です。注文後、カメラを構えて、ノッケルンの登場を待ちます。ノッケルンが届き、見事に激写。

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特に用事もないので、メインストリートのゲトライデ通りを歩きますが、ものすごい人です。さすが大観光地。人混み渋滞がおき、前に進むのが大変です。

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ここで帰国に向けてのお土産をゲットしておきたいの、ザルツブルクのチョコレート有名店のフュルストに向かい、お土産をゲット。これで帰国できます。
ホテルに戻り、一服して、出陣の準備です。数日前に世界初演を迎えたオペラの2回目の公演ですから、タキシードに着物で決めます。さすが、皆さんおしゃれしていますね。気分は最高です。
トーマス・アデスの新作オペラ《皆殺しの天使》は、原作の映画で予習した甲斐あって、楽しめました。難解なストーリーですが、不条理ものですから、分からないのが当然。分かったというと嘘になります。音楽が付いて、オペラに仕立て上げられると、普通に見られるような気もしますね。充実した女声陣5人の強烈な歌唱に驚嘆しました。

明日は夜のコンサートの前にお天気が良ければ、ウンタースベルクにでも登ってみましょう。ただし、ロープウェイで楽ちんでね。


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ウンタースベルクからの絶景・・・ザルツブルク音楽祭の音楽三昧の合間

ザルツブルクの4日目。今日も、鐘の音で配偶者は起床。熟睡しているsaraiをおいて、1人でお買い物です。パンと牛乳とヨーグルトをゲットして、戻ります。ようやく起きだしたsaraiと、朝食です。
今日もよいお天気です。ザルツブルクの裏にそびえるウンタースベルクに出かけてみましょう。ロープウェイで山頂までいけるので気楽に思っていましたが、標高1700もあるということで、しっかり身支度をします。ウィンドブレーカーも持ちます。
25番のバスに乗って、ウンタースベルクに向かいます。見上げるような大きな山です。終点のバス停ウンタースベルクバーンで降りるとすぐに、ロープウェイ乗り場です。厳しい岩山がそそり立っています。この山頂までロープウェイで一気に登ります。

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ゴンドラは満員で出発です。一気に山頂を目指します。山頂駅からちょっと歩くと小高い展望台に登れます。ここからは4方が見渡せます。あれっ、懐かしのヴァッツマン山も見えるようです。ちょっと山の陰にはなっていますが山頂がちょっぴりと見えます。

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ケールシュタイン山荘あたりも見えます。その麓はベルヒテスガーテンのようです。一昨年の旅の復習みたいですね。
ザルツブルグのほうを見ると、遥か下にホーエンザルツブルグ城、メンヒスベルクが見下ろせます。ザルツァッハ川の向こうにはカプツィーナー山、さらにはテレビ塔の立つガイスベルクも見えます。ザルツブルグ中央駅やザルツブルグ空港も見えます。つまり、ザルツブルグの町がすべて上から見下ろせます。何と面白い。双眼鏡でも持って来れば、もっと子細に観察できたでしょう。大いに眺めを楽しみました。

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お昼を食べていきましょう。眺めと昼食を楽しんでいると・・・日本語が!
この旅ではほとんど日本人に会っていません。こんにちはと声をかけると、愛想のよいお二人で、楽しくおしゃべりが始まりました。見晴台に行ってくると言うので、一旦別れましたが、その後は、下りのロープウェイでも一緒、ザルツブルグへのバスでも一緒。ザルツブルクの街に戻ってくるまで、いろんな話で盛り上がりました。明日からウィーンに向かうというお二人と別れ、ホテルに戻ります。一服して、ブッフビンダーのピアノ・リサイタルに出かけます。素晴らしいベートーヴェンが聴けました。今日も楽しいコンサートでした。

明日はカウンター・テノールのコンサートです。お天気がよければガイスベルクの丘にでも登ってみましょう。



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ガイスベルクからの絶景・・・ザルツブルク音楽祭の音楽三昧の合間

ザルツブルクの5日目。
慣れとは恐ろしいものですね。あれほど教会の鐘に起こされていた配偶者も、今日は9時までぐっすりお休みです。
今日は、ガイスベルクの山に行ってみましょう。ウンタースベルクとは、ザルツブルクの街を挟んで反対側にあります。出かける頃になって、saraiが出かけるのが遅くなってバスがない!と叫んでしまいます。日に5本ほどしか直通バスがないのです。少々朝がのんびりしすぎて11時のバスが行ってしまったんです。次は2時です。それまで、バスが出るミラベル宮殿辺りをぶらぶらしましょう。その前に、毎朝起こされている教会を見に行きましょう。聖セバスチャン教会というなかなか由緒ある大きな教会で、モーツァルトのお父さんのレオポルドや奥さんのコンスタンツェのお墓があるらしいのです。ネットで大体のお墓の位置と形を確認していきます。それなりに広い墓地が、ぐるりと回廊に囲まれています。キョロキョロ探すとモーツァルト家の墓が見つかります。きちんと整備されていて、お花も植えられています。それにしてもど真ん中がコンスタンツェのお墓でお父さんのレオポルドは横っちょです。

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本当か嘘か、分かりませんが、モーツァルトの姉のナンネルがこれに腹を立てて、ホーエンザルツブルグ城のケーブルカーの下にある墓地に入ってしまったとか・・・。(ナンネルの墓を探しに行くほど、saraiは墓マニアではありません)
次に、ミラベル宮殿横にあるモーツァルテウムに向かいます。モーツァルトが魔笛を作曲した小屋が移築されているはずで、それを見たいんです(そんなもの見たいのって、配偶者は呆れ顔ですが、見たいものは見たいんです)。モーツァルテウムはザルツブルグの音楽大学で、学生が出入りしていますが、観光客らしき人も出入りしています。我々も中に入りアチコチ探しますが、見つかりません。と、日本人の男性が声をかけてくれます。彼は作曲小屋の存在は知っており、見たこともあるそうですが、一般には公開していないので見れないかもとの情報をくれます。やはり、モーツァルテウムのホールで公演があるときにしか見られないようです。彼は見られるかどうかを事務所で聞いてくれようとしてくれましたが、残念ながらちょうどお昼休み中でした。でも諦めきれずに大体の場所を聞いて行ってみます。垣根越しに小屋らしきものを見つけ、写真を撮って、saraiは一応満足します。

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ミラベル宮殿の中庭をぶらぶらします。今日は夏空が広がり暑いほどの好天。もうバラは終わり、刈り込んであります。それでも夏が盛りの品種なのか1種類の赤いバラが満開でした。

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ミラベル宮殿前の端っこにあるF乗り場に定刻にガイスベルク行の151番バスはやってきます。どんどん郊外に出て行きます。テレビ塔のあるガイスベルクの山が見えてきます。このバスがまさに頂上まで運んでくれるんです。山を登り始めます。素晴らしいドライブウェイで、ガンガン飛ばし、快適なドライブです。頂上のガイスベルクシュピッチェに到着です。なんとバッツマン山もよく見えます。昨日はバッツマン山の山系のうち、クライネ・ヴァッツマン山(左側の小さな峰)しか見えませんでしたが、今日はバッツマン山全体が見えます。

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まさかザルツブルグからバッツマン山が見えるとは思っていなかったので、バッツマン山好きのsaraiは大喜びです。ちなみにsaraiのバッツマン山好きはフリードリッヒの描いたバッツマン山の絵を見たときから始まりました。しばし山々を眺めて楽しみます。昨日登ったウンタースベルクももちろん、ばっちりと見えています。ヒトラー山荘のあるケールシュタインの山も見えています。遠くアルプスの峰々も見えています。それほど今日は快晴で眺望がいいんです。ここでもパラグライダーを楽しんでいる人たちがいます。気持ちよさそうです。
ホテルに戻り、一服してコンサートに出かけます。会場前でホールの開場を待っていると、男性が声をかけてきます。先ほどモーツァルテウムでいろいろ親切にしてくれた彼です。かれも、今夜のコンサートを聴くとのこと。彼は、ウイーン在住6年のテノール歌手で、シュターツオーパーでも合唱団で出演しているとのこと。ザルツブルク音楽祭にも出ているとの事です。今度聴くオペラ《ダナエの愛》にも合唱で出演するそうです。
CTのベジュン・メータのコンサートは思いのほか、素晴らしいコンサートでした。今日も楽しい夕べでした。おやすみなさい。明日はアンナ・ネトレプコの出演するオペラを見ます。ネトレプコを聴くのは久しぶりで楽しみです。プッチーニのオペラ《マノン・レスコー》です。



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ザルツブルグの木曜市と老舗カフェのトマッセリ

ザルツブルクの6日目。
今日木曜日は、週に一度の大規模な市が立つ日です。早目に出かけてましょう。ミラベル広場前の市場に近づくと、市場は相当な人で賑わっています。花屋が多いのに驚きます。夏ですね、ひまわりの花がずらっと並んでいます。

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後は、肉屋、魚屋、八百屋、チーズ屋、パン屋がズラ~リと軒を連ねています。配偶者から見るとどれも同じようなお店なので、どのようにしてお店を選ぶのか頭を捻っています。ブドウとチーズ、そして、鶏の足を1本丸ごと素上げしたものを求めます。どれも味わい深くて美味しいです。
いったんホテルに戻り、ちょっと休憩した後、saraiが、老舗のコンディトライ・カフェのトマッセリに行こうと提案。実は、モーツァルト劇場のロビーでアイスクリームを売っていたのがとっても美味しかったんです。そのお店がトマッセリだったのです。お昼代わりにケーキを食べることにして出かけます。アルテマルクト広場にあるトマッセリ本店には珍しく2階にテラス席があります。

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上がってみると、上手い具合に、下が見下ろせる席が一つだけ空いています。席に着くなり、ケーキはいかがと可愛い女性の店員がプレートいっぱいにケーキを乗せて持ってきます。このお店は、この女性からケーキを買い、清算もするシステムなんです。飲み物は、普通に紅茶をお願いして、ケーキを頂きます。甘さは控えめで、なんとなく素朴な感じのするケーキです。美味しいですよ。ここで配偶者が、アイスクリームも食べようよと提案。アイスクリームの美味しさは何度も劇場で体験済ですからね。下の広場を眺めながら、美味しく頂きます。バニラアイスに生クリーム、カボチャの種の油とカボチャの種がトッピングされています。

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ホテルに戻り、お昼寝です。体力勝負ですからね。今日は夜のオペラですから、タキシード&着物で出かけます。
オペラはスーパースターのアンナ・ネトレプコの一人舞台のようなもの。彼女にしては実力が出切っていない感じでしたが、まあ、楽しく聴けました。
ホテルに戻り、市場で買い求めたチーズとブドウを頂きます。今日もよく遊びました。明日は最後のオペラ。期待のR・シュトラウスのオペラ《ダナエの愛》なのでまた、タキシード&着物で出かけます。



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レジデンツはオール・イン・ワンなの? そして、有名店で美味しいお昼ご飯

ザルツブルクの7日目。
あれ~、雨音です。しとしととしっかり降っています。この旅で、初めての雨です。
さて、雨の一日をどうしましょうか。ザルツブルクも4回目になりますが、実はレジデンツにまだ入ったことがありません。ザルツブルクの権力者の領主大司教の館を見ていないのはいけませんね。絶好のチャンスです。行ってみましょう。1人12ユーロと少し高価ですが、音声ガイダンスも含まれています。今日は、じっくり時間をかけて見て廻りましょう。レジデンツの大司教の公的な部分、私的な住まい、さらにレジデンツ・ギャラリーという美術館と見て廻ります。これで終了かなと思ったら、なんとザルツブルグ大聖堂の2階の回廊につながっています。高いところから大聖堂を見下ろすなんて面白い体験です。前方に見えているパイプオルガンの一つはモーツァルトが弾いていたオルガンです。

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さらに、ザンクト・ペーター修道院のギャラリーにもつながっています。町の中心の主要な建物をぐるっと見て廻った感じです。こんなに見るところが多いとは思いもしませんでした。12ユーロは安い。雨の日にはお勧めのコースです。
さて、お昼にしましょう。超有名店シュティフツケラー・ザンクト・ペーターで豪華な食事としましょう。ここで食べるのはこれで3回目。雨なので室内の席に案内されます。好物のターフェルシュピッツを食べます。二人分が銅鍋に入れられて登場です。その場で取り分けてくれます。

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配偶者は、すかさず「スープも頂いていいかしら」。もちろんと言って、2人分にスープ皿に取り分けて持ってきてくれます。よく失敗してスープを飲み損なった経験がここで生きてきます。美味しいスープ付きでターフェルシュピッツを頂きました。満足満足。

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ホテルに戻り、一服してオペラに出かけます。雨はまだ降り続いているので、配偶者は着物は諦め、saraiはもちろん、またタキシード。
会場は祝祭大劇場。このところ、毎日のように来ています。とても音響の素晴らしいホールです。

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オペラはR・シュトラウスの晩年の名作《ダナエの愛》。ウィーン・フィルの素晴らしい演奏、そして、ダナエを歌ったストヤノヴァの素晴らしい歌唱に陶然としてしまいました。
オペラが終わる頃に、ようやく雨が止みます。明日は、晴れるといいな・・・お休みなさい。明日はザルツブルグ音楽祭を聴く最終日。劇《イェーダーマン》とウィーン・フィル演奏会を楽しみます。



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メンヒスベルクの丘の上の絶景ハイキング

ザルツブルクの8日目。実質、最終日です。
今日は昨日の雨も上がって曇り空ながら、まあまあのお天気です。気温は低め。とても夏には思えません。高原の爽やかさですね。
昨日の雨で予定していたメンヒスベルク~リヒター高台~ホーエンザルツブルグ城の散策をキャンセルしたので、今日はそれをリカバリしましょう。
まずはケーブルカーで楽ちんにホーエンザルツブルグ城に登り、久々にお城見学。お城の高台からは雲で隠れていたウンタースベルクが次第に顔を覗かせて、saraiは大喜びです。

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お城からメンヒスベルク方面への道を探しますが、お城から抜け出す道を見つけられずにいったんケーブルカーで下に下ります。岩山沿いにメンヒスベルクのほうに歩いていくと、祝祭大劇場・モーツァルト劇場の大きな建物の手前に岩山に上る石段を発見。これを登るとメンヒスベルクの丘の上の道に出ます。ここからさらに石段をどんどん登っていくと景色のよいハイキングコースに出ます。まずはシュタットアルムの展望台にあるレストランでザルツブルグの町を見下ろしながらのランチです。向かい側の山の上にはさっきまでいたホーエンザルツブルグ城が見えます。その手前には今日もコンサートを聴く祝祭大劇場が見えます。

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ここでゆっくりとしていたら、そろそろ、5時からの演劇《イェーダーマン》の時間も迫ってきます。メンヒスベルクの丘の上にある現代美術館に行き、下に下りるエレベーターの料金を見ると、上りも降りも一人2.3ユーロ。馬鹿馬鹿しいので、元来た道を戻ります。途中、メンヒスベルクの丘に巡らせてある巨大な城壁をくぐり抜けます。

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最後は祝祭劇場の横に自力で降ります。そこから演劇の会場の大聖堂広場に向かいます。大聖堂広場は演劇の公演のために完全にクローズされています。まだ開場にならないようです。裏側の入口からも入れるようですが、時間があるので、大聖堂の前に周って、そこから入場します。しばらくすると開門して、中に入れます。仮設のスタンドができていて、そこの指定席から演劇を鑑賞します。仮設の木製の舞台の向こうには大聖堂のファサードが見えています。

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野外公演なので、お天気が心配でしたが青空も見えてきます。1時間ほどの公演のつもりでしたが、2時間もある長い公演でした。金持ちの男が神の使いの《死》から突然の死を告げられて、あたふたとしますが、最後は信仰心にも目覚め、これまでの生き方を悔いて、清々しい死を迎えるという、ある意味、ありきたりの話ですが、天才劇作家ホフマンスタールの筆にかかると感動的なストーリーの変身します。ドイツ語の分からないsaraiですら、最後に死を弔う大聖堂の鐘の音が響くと静かに感動してしまいました。この演劇はザルツブルグ音楽祭が始まった頃からずっと演じられている由緒のあるものなんです。
ホテルにとって返し、タキシードに着替え、最後の公演、ウィーン・フィルの演奏会に臨みます。ホテルを出ると、何と軽く雨が降っています。野外演劇の最中に雨にならなくてよかったと胸を撫でおろします。
ウィーン・フィルは素晴らしいマーラーに感動。最後に素晴らしい音楽が待っていてくれました。これでザルツブルグ音楽祭の予定はすべて終了。
さあ、明日はウィーンから帰国しましょう。長いようであっという間に終わってしまった今回の旅でした。この後の報告は帰国後になるでしょう。しばらくの間、お別れです。旅の報告に付き合って、最後まで読んでくれた読者のかたがたに感謝します。


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束の間のウィーンを楽しみ、無事、帰国

本日、無事に帰国しました。昨日、ウィーンからのオーストリア航空の成田直行便に乗って、予定よりも30分ほど早く到着。何度もこのオーストリア航空のウィーン‐成田直行便に乗りましたが、これが乗り納めです。9月4日の成田発ウィーン行きがラスト・フライトだそうですから、もう、運航期間は1ヵ月を切りましたね。感慨深いです。別にこれでウィーンへの足が遠のくわけではありませんけどね。日本路線撤退が決まったオーストリア航空の直行便ですが、現在は以前に比べて、ウィーン発の時刻が遅くなって、夕方の5時50分発です。これは便利です。ウィーンで遅くまで遊んでから、空港に向かうことができます。saraiもこれを利用することにして、ザルツブルグから朝早いレールジェットに乗って、ウィーンに移動。今回は短い滞在になりますが、ちょうど15回目のウィーン訪問になります。1年ぶりの訪問です。まずはウィーン・ミッテ駅にあるシティ・エアー・ターミナルでオーストリア航空のチェックインを済ませて、大きなスーツケースを預けて、身軽になります。ここから地下鉄(Uバーン)を乗り継いで、シュテファンズプラッツまで移動して、即、お気に入りのカフェ・ハイナーに行き、ちょっと早いランチ。美しい店内はまだ午前中のせいか、日曜のせいか、えらく空いています。

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今日のランチはターフェルシュピッツのゼリー寄せのサラダという、なかなか凝ったものです。

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勝手知ったるカフェなので、請求書を持って、2階のカフェから1階の店舗に降りて、クレジットカードで精算しようとすると、ウェートレスのおばさんから待ったがかかります。食い逃げと間違えられたようです。クレジットカードで払いたいと告げると、一緒に1階のレジまで付いてきてくれます。ちゃんとカード決済を済ませて、一件落着。シュテファンズプラッツのドゥルヒガングにある行きつけの紅茶屋さんに紅茶を大量買いするつもりでしたが、よく考えてみると今日は日曜日。お店はみんなお休みですね。案の定、紅茶屋さんはクローズしています。残念! ところで紅茶さんの内部は改装中で日曜でなくてもクローズしていたかもしれません。じゃあ、街でもぶらつきましょう。街のシンボル、聖シュテファン大聖堂は相変わらず、堂々としています。ただ、外壁の補修工事中なのが残念です。いつもどこか工事中ですね。

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シュテファンズプラッツからグラーベン通りを歩き、コールマルクトに出るというお決まりのコースです。途中、レオポルド美術館のポスターでシーレとクリムトの傑作展というのを見て、心が動かされます。コールマルクトのカフェ・デーメルでお土産ものを求め、ホーフブルグ、美術史美術館と抜けて、ミュージアムクォーターのレオポルド美術館に到着。ここで素晴らしいクリムトとシーレのコレクションに再会。特にクリムトの中国趣味のアトリエの復元したものが目新しいところです。

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シーレは年代順の展示に変えられていますが、最晩年の部屋は傑作の作品が並んでいて、素晴らしいです。特に妻エディットをモデルにした作品がsaraiのお気に入りです。

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ココシュカやゲルストルの作品もじっくりと鑑賞して、世紀末ウィーンの美術を堪能。
さあ、最後は再び、カフェ・ハイナーに戻って、今度は美味しいケーキをいただきます。saraiはザッハートルテをミット・シュラーク(ホイップした生クリーム付き)でいただきます。カフェ・デーメルほどではありませんが、ここのザッハートルテも美味。

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さきほどのウェートレスのおばさん(ここはみなチロル風の民族衣装を着ています)がまた来たのって感じで笑いかけます。会計は今度はキャッシュでテーブル席で払おうとすると、あら、クレジットカードじゃなかったのってまた笑っています。もう、これでヨーロッパを離れるので余っているキャッシュを使ってもいいんです。

ほんの5時間ほどの短いウィーン滞在でした。これまでのウィーン訪問の中で、もちろん最短の滞在になります。



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帰国後、日常の生活に復帰?

昨日帰国したら、日本中、オリンピック一色。それに暑い!! 今更ながら、日本の8月はこんなに暑いってことを思い知りました。東京オリンピックって、こんなに暑い8月にやったら、ヨーロッパの人たちが本当にびっくりしますよね。それって、いいんでしょうか。もちろん、ヨーロッパだって、夏は暑い日は暑いですが、どっちかと言えば、7月が一番暑いような気がします。少なくとも去年と今年はそうでした。8月は20度くらいでしたから、高原に避暑に行ったような感覚でした。
そんなことを思いながら、暑い夜、リオのオリンピック中継のテレビを見ていたら、早朝まで起きていることになりました。時差ぼけならぬ、オリンピックぼけになりそうです。
ということで朝寝を決め込もうとしているとピンポーンとチャイムが鳴り、配偶者(彼女は正常な生活を送っています)がなりやら、やりとりをして玄関のドアを開けているようです。どうやら、成田空港で昨日、宅配を頼んだスーツケースが届いたようです。昨日、宅配を頼んだときは横浜のsaraiの自宅がある区へはその日の配達はできずに翌日の午前になるってことでしたが、こんなに早く(と言っても9時は過ぎているようです)届くんですね。でも、横浜も区によってはその日に配達できるようですから、同じ横浜って言っても、saraiが住む横浜は田舎のようです。
ともかく、それで目が覚めてしまい、目をこすりながら、起きます。配偶者から体操男子団体が金メダルを取ったことを告げられて、きっと、九州の母親が喜んでいるなと思います。母親は90歳を超えていますが、大のスポーツ好きで今回のオリンピックではこの体操を一番楽しみにしていたからです。案の定、後で電話をしてみると、嬉しくて、涙が出そうだったそうです。よかった、よかった!! オリンピックのテレビ放送を見ながら、久しぶりの和食の朝ごはん。卵入りの味噌汁にアジの干物。何よりのご馳走です。
カバンを開けて、電動歯ブラシと電動シェーバーを取り出して、急いで身づくろいをして、かかりつけの内科医院に出かけます。月に1回の診察と薬の処方のためです。こうして、日常が戻ってきます。近所の八百屋や肉屋にも顔を出して、久しぶりの買い物。みなさんに訊かれるのはヨーロッパの安全状況です。何も問題ないことを説明し、あとは日本の異常な暑さが話題になります。ヨーロッパは涼しかったかったことを話すと皆、意外そうです。もう、すっかり、日常ですね。久しぶりにラーメンが食べたくなり、家系ラーメンのお店で昼食。配偶者には、すっかりと外食癖がついたのじゃないかと言われますが、ほぼ、1ヵ月ぶりに日本の美味しいラーメンが食べたくなっただけです。
家に帰ると、やはり暑い!! そして、昨夜の寝不足がたたって眠い。エアコンのスイッチを入れて、しばし、お昼寝です。
起きて、また、オリンピックを見ながら、美味しいすき焼きをいただきます。やはり、日本食も旨いですね。
テレビの番組表をチェックすると、NHKのBSプレミアムで《寅さん》をやっています。配偶者が飛行機の中で《寅さん》を見て、面白かったと言っていたのを思い出して、思わず、見てしまいました。以前、全作品を見た筈ですが、今日の作品はどうにも見た覚えがありません。見損ねていたものでしょうか。かなり初期の作品(男はつらいよ 奮闘篇:第7作)のようですが、なかなかの名作で感動に近い感情を覚えます。
そうこうするうちにまた夜が更けてきて、オリンピックの中継も始まります。国民的アイドルの愛ちゃんが見事な卓球の試合を勝ち抜き、ベスト4に進出したのを見届けると、もう12時。ということで、ブログが今日の1日を書くことでお茶を濁します。そろそろ、昨年のベルギー編を再開しないといけませんね。ブリュッセルに着いたところで一時休止しています。ちょっと待ってください。



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ザルツブルグ音楽祭への遠征の経緯、そして、演劇《イェーダーマン》のこと

今回の旅の総括を書いておきたいと思います。
もともと、夏の音楽祭は避けてきていたんです。その心境が変わったのは1冊の本との出会いです。
昨年の秋、神田神保町の古書店を覗いていたときにその本を見つけました。

 植村攻著、巨匠たちの音、巨匠たちの姿、東京創元社刊、1996年初版

この本のことはネットでその存在を知っていましたので、すぐに手に取って、ぱらぱらと拾い読み。とても面白そうなので即、購入。定価2000円ですが、600円と安価で状態も良好。帰りの電車でむさぼるように読み始めました。著者は戦後間もない1955年から4年間、ロンドンで勤務して、当時のヨーロッパの巨匠たちの演奏に接することができたという羨ましい体験をこの本の中に書いています。中でもハイライトはモーツァルト生誕200年の1956年のザルツブルグ音楽祭、そして、1958年のバイロイト音楽祭です。記念の年のザルツブルグ音楽祭はもちろん、1958年のバイロイト音楽祭と言えば、クナッパーツブッシュが音楽祭を支配した年として有名です。その2つの音楽祭をつぶさに体験した話が実にいきいきと書かれています。
この本を読んで、ザルツブルグ音楽祭とバイロイト音楽祭への憧れがぐっと高まりました。
この本で初めて知ったのが演劇の《イェーダーマン》です。1920年に始まったザルツブルグ音楽祭はこの演劇でスタートしました。意外なことに、ザルツブルグ音楽祭は当初、演劇が主力だったそうです。ザルツブルグ音楽祭は演劇人のマックス・ラインハルトが詩人のフーゴー・フォン・ホフマンスタールに呼びかけたのがその開始の経緯です。音楽界からもR・シュトラウスとフランツ・シャルクもその立ち上げに加わりますが、さらにウィーンのブルク劇場の舞台監督だったアルフレッド・ローラーが芸術委員に就任すると、一挙に音楽よりも演劇に比重が高まり、1920年、ホフマンスタールの詩作を原作とした演劇の《イェーダーマン》がマックス・ラインハルトの演出で上演されました。以来、ザルツブルグ音楽祭の重要な柱として、この《イェーダーマン》が大聖堂広場(ドーム広場)が毎年、演じ続けられています。ドイツ語を解さないsaraiですが、この《イェーダーマン》は見逃すわけにはいきません。
今年のお正月に最終的にザルツブルグ音楽祭への遠征を決めたとき、プログラムから《イェーダーマン》の公演を探し、鑑賞スケジュールに組み入れました。その《イェーダーマン》の公演の感想は次回、お伝えしましょう。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

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