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ブリュッセルで美術三昧:マグリットの家を探してウロウロ

2015年7月4日土曜日@ブリュッセル/1回目

旅の16日目、ブリュッセル2日目です。

昨日のブリュッセルBruxellesの蒸し暑さに辟易し、エアコンをガンガンかけて朝寝坊を決め込みます。9時過ぎに起き出し、紅茶を淹れて、向かいのスーパーで買っておいたサラダと果物で朝食を済ませます。

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東向きの部屋の窓は、強い日差しで、触ると暑いほどです。窓から道行く人を眺めると、洋服がなびき、木々の葉も揺れています。少しは風が吹いているようです。7階の高層のホテルの部屋の窓は開かないので、外の暑さの様子が分かりません。とは言え、まさか1日ここで過ごすわけにも行きませんね。意を決して出かけます。何と11時です。う~、暑いです。いやはや、ブリュッセルの暑いこと! 日本も顔負けの蒸し蒸しした暑さ。ビルの電光掲示板には34度と表示されています。

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もう、真夏ですね。こんな日は美術館巡りに限ります。まずは配偶者が大ファンのベルギーのシュールレアリストのマグリットに敬意を表して、マグリットの家Musée René Magritteに行きます。なお、マグリットの絵画はマグリット美術館Musée Magritteに展示されています。マグリットの家はマグリットが住んでいた家が博物館になったものです。マグリット美術館は明日、予約を入れてあります。
マグリットの家に行くには、ガイドブックでは94番のトラムで行くようになっていますが、トラム停留所の案内には94番なんてありません。改めて、停留所の路線図で検討すると、93番が行くことが分かります。

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3年前のガイドブックなので、路線が変更になったのか、ガイドブックの間違いなのか・・・。ともかく、方針が立ったので、チケットを買いましょう。ガイドブックによるとトラムの停留所には自動販売機があると書かれているのですが、ありません。

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すぐそこの、地下鉄の駅ボタニークBotaniqueで買ってきましょう。地下鉄の駅の自動販売機には英語表記の切り替えもあり、しっかり1日乗車券を購入できます。

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1日乗車券は一人7.5ユーロです。

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明日の分も合わせて4枚購入します。
トラム停留所ボタニークBotaniqueに戻り、93番のトラムに乗って、北の方に20分ほど、街中を抜けていきます。途中、ボックスタルBockstael駅前の広場では土曜市が盛大に開かれていますが、暑くて、とても見て回る気分ではありません。

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そのままトラムに乗って最寄りの停留所シメティエール・ド・ジェットCimetière de Jetteに到着です。
ここまでのトラムでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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このあたりは郊外の住宅街です。簡単な地図を見ながらマグリットの家の方向に進むと、案内板があります。

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ところが一筋通りを間違えて、ぐるりと迂回。目印になるようなものが何もなくて、分かりにくい街並みなんです。

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再び、マグリットの家の案内板を発見。

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何とか番地表示を見て、マグリットの家を探します。マグリットの家はEsseghem通りの135番地です。

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この辺りのようです。

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この辺りという場所までやってきても、本当に気づかずに通り過ぎてしまうほどさりげない普通の家らしいのです。見回してもそれらしい建物が分かりません。

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そのつもりで探すとありました。普通の家なので、見たって分かりはしません。

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確かにこれは通り過ぎてしまいます。

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しっかりと番地を確認して、これだと確信します。

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看板も出ているのですが、駐車車両の陰になっていて分からなかったんです。

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マグリットの家への行き方を簡単な地図にまとめてみます。93番のトラムを停留所シメティエール・ド・ジェットで降りて、そこから少しトラムの走るJules Lahaye通りを戻ります。Esseghem通りの交差するところで右に曲がって、まっすぐに進んで行き、Dansette通りを通り過ぎると、すぐ右側にマグリットの家があります。右側の歩道を歩くと看板があるので分かります。Esseghem通りの135番地を探してもいいでしょう。

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この建物はマグリットが一番長く住んだというアパートで、今でも本当に普通の家のドアです。ドアは閉まっていますが、ドアに何やらメッセージを書いた紙が張ってあります。何故か、意味がするりと分かると思ったら、日本語です!!(日本語のほかは、フランス語、オランダ語、英語、ドイツ語が併記されています。)「ベルを2度鳴らしてください」というメッセージです(日本語表記は「2回リング」)。

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2度ベルを鳴らすと、しばらくして、女性が出てきて、招き入れてくれます。
さあ、マグリットの家を見学させてもらいましょう。


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ブリュッセルで美術三昧:マグリットの家の1階のアパルトマンとアトリエ

2015年7月4日土曜日@ブリュッセル/2回目

ブリュッセルBruxellesのジェットJette地区にあるマグリットの家Musée René Magritteを訪問しています。少し探し回りましたが、ようやく、発見して、館内に迎え入れてもらったところです。
ドアを入ったところで女性スタッフが立ち話で、館内の細かい説明をしてくれます(フランス語などではなく分かりやすい英語です)。入館料一人7.5ユーロを支払うと、2階から日本語の案内パンフレット(貸し出しのみ)を持ってきてくれます。それにしても、日本人対応がこんなにいいのは、余程、日本人の訪問者が多いのでしょう。マグリットは日本人受けがいいのですね。
ここはベルギーのシュールレアリストの巨匠ルネ・マグリット(1898-1967)がまだ売れない頃(1930年~)に24年間借りていたアパルトマン兼アトリエです。今saraiがいる1階がマグリットが住んだアパルトマン部分です。それがそのまま見学できます。2階と3階にいろいろな資料や作品が展示されています。4階は屋根裏部屋で昔はマグリットが作品保管に使っていたそうです。丁寧な日本語の案内パンフレットを見ながら見学します。
1階、ドアを入って左手にはリヴィングルームがあります。暖炉は絵の素材になったものです。暖炉から列車が飛び出してくる有名な絵に使われています。壁の色も使われていますね。

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窓も絵の素材になっています。

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隣の寝室に続く扉も絵の素材です。マグリットは身の回りはすべて絵の素材にしていたんですね。驚きです。

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案内パンフレットの中に、マグリットの絵のどこにどの素材が使われているのかが説明されています。面白いですね。

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2階へ上る階段も重要な素材のひとつです。

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階段の前から振り返ると、玄関の扉があります。チャイムを鳴らして入ってきた扉です。

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案内パンフレットの別のページも見てみます。リヴィングルームの暖炉の絵が紹介されています。

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今度は寝室です。えっと驚きますが、生きている犬ではありませんね。可愛い犬です。愛犬なのでしょうか?

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リヴィングルームに続く寝室の扉です。

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これはマグリットのトレードマークのような帽子と傘ですね。

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これはキッチンの隣ですから、ダイニングルームでしょうか。サロンのような役割も果たしているようです。

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本棚の本がU字のような形で並べられています。これもマグリットの趣味、あるいは癖なんでしょうか。

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家から庭に出ると鳥小屋があります。そういえば、マグリットの絵には小鳥がよく登場しますね。

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細長い庭の向こうにアトリエがあります。全面ガラス戸になっています。

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アトリエの前から振り返ると、マグリットの住んでいたアパルトマンが見えます。小さな建物ですが、3階建てで屋根裏部屋付きです。

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ガラス戸越しにアトリエの中を覗き込みます。結構、いい環境で絵を描いていたんですね。

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こちらはアトリエの左半分です。籐椅子や寝椅子でリラックスしていたようです。

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また、建物のほうに戻ります。井戸のポンプのようなものが取り付けられています。

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建物の壁を見上げます。装飾はありませんがすっきりとしてモダンです。

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外から浴室を覗きます。

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同様にキッチンも覗き込みます。これもすっきりしてモダンですね。質素とも言えますけどね。

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同様に寝室も覗きます。リヴィングルームと続き部屋で結構、広いですね。

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1階のアパルトマンとアトリエを見終わったところで例の階段を上って、上の階を見学します。

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次回、もう少しだけ、マグリットの家を見て周ります。



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ブリュッセルで美術三昧:マグリットの家のコレクションを拝見

2015年7月4日土曜日@ブリュッセル/3回目

ブリュッセルBruxellesのジェットJette地区にあるマグリットの家Musée René Magritteを訪問しています。1階のアパルトマンとアトリエを見終えて、2階、3階の資料や作品の展示を見ます。
思ったよりもたくさんの作品が展示されています。制作年の順にご紹介していきましょう。


これは映画のポスターの原画のようですね。若い頃はこういうものを描いていたんですね。

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これはシュールな絵画の萌芽がみられる作品です。可愛い絵ですね。微笑ましい感じです。

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《抽象化》です。これは1923年、25歳のときの作品です。若い頃はこういう抽象絵画も描いていたんですね。色合いはやはりマグリットらしくシンプルで明るいです。

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《剣士》です。これは1926/1927年、28歳/29歳のときの作品です。シュールですが、女性ヌードも描いていたとは驚きです。

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《空間の問題》です。これは1928年、30歳のときの作品です。これはいかにもマグリットらしいユーモアのある作品です。

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《ビルボケ(剣玉遊び)の自己満足》です。これは1928年、30歳のときの作品です。なかなかの力作です。モティーフがビルボケ(日本の剣玉の原型と言われるフランスの古いおもちゃ)というのが面白いですね。

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《分離された風景》です。これは1928年、30歳のときの作品です。吹き出しのある漫画のような作品ですが、吹き出しには『私は風景のまわりには何も見えない』というようなことが書いてありますが、意味が分かりません。

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《せっかち》です。これは1928年、30歳のときの作品です。格闘技ですね。妙な作品です。

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《メンタルな計算》です。これは1931年、33歳のときの作品です。この前年からこのアパルトマンに居を定めたんですね。

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《巨人》です。これは1936年、38歳のときの作品です。シュールレアリズムとはこういうもの・・・さらにはマグリットらしさも満載の会心の作品です。

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《フェアプレイ》です。これは1936年、38歳のときの作品です。シュールレアリズムの作品は時として、意味不明・・・。

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《悪循環》です。これは1937年、39歳のときの作品です。これは何と言うか・・・ちょっと気持ちが悪い! やり過ぎですね。

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《終わりなき連鎖》です。これは1938年、40歳のときの作品です。これは単純にシュールで面白いですね。

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《老いた砲手》です。これは1947年、49歳のときの作品です。これは秀逸な作品ですね。シュールだけどロマンチックって感じです。

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《Esseghem通り》です。これは1950年、52歳のときの作品です。題名はこのアパルトマンがある通りの名前です。自宅周りの風景を自画像付きで描いたものですね。このマグリットの家にあってこその作品です。

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《桜の季節》です。これは1951年、53歳のときの作品です。マグリットには珍しい女性ヌードですが・・・。

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《はがき》です。これは1960年、62歳のときの作品です。頭の上の球体は何なのか・・・月?岩?街灯?

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《王の美術館》です。これは1966年、68歳のときの作品です。ほぼ最晩年の作品です。いいですね。何も文句ありません。これぞマグリットです。

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展示作品を見終えて、最後は屋根裏部屋を覗きます。雑多なものが並んでいます。ボリューミーな裸婦の絵はマグリットの作品でしょうか。なかなかいいですね。

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最後にマグリットの家の上からの眺めを楽しみます。こういう何の変哲もない住宅街の中で稀代のシュールレアルストが自己の芸術を磨き上げていったのですね。

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マグリットという人間の一面を見ることが出来、マグリット好きの配偶者にはとても面白かったようです。saraiとしても彼の生活が垣間見え、興味深い訪問になりました。スタッフの女性は、風の入る窓際の事務室で、ずっとお友達とおしゃべりしていました。そこで、数枚、ここでしか手に入らないようなマグリットの絵葉書を購入して見学終了です。



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ブリュッセルで美術三昧:エクセル美術館へ向かうもまたウロウロ・・・

2015年7月4日土曜日@ブリュッセル/4回目

ブリュッセルBruxellesのジェットJette地区にあるマグリットの家Musée René Magritteへの訪問を終えて、さっきのトラム乗り場に向かいます。周りのアパルトマンを見上げると、バルコニーがなかなかお洒落ですね。

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次は有名ではないけれど、評価する人もいるエクセル美術館Musée d'Ixellesに向かいます。来たときとは逆向きの93番のトラムに乗って、また、ブリュッセルの街なかに戻ってきます。

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ホテルの前を素通りし、街の中心のブリュッセル公園 Parc de Bruxellesの緑の横をトラムは走ります。

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ロワイヤル広場Place Royaleを過ぎたところにある停留所ロワイヤルRoyaleでトラムを下ります。ここでバスに乗り換えます。バス停に移動しますが、このロワイヤル広場にはマグリット美術館Musée Magritteと王立美術館Musées royaux des beaux-arts de Belgiqueがあります。明日訪問予定なので、ちょうどよい下見になります。ここへはホテルからトラム1本で来られるのでとても便利です。おやっ、王立美術館の入口には日本語で《ベルギー王立美術館》という表示があります。先ほどのマグリットの家といい、ブリュッセルには日本語が氾濫していますね。

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ロワイヤル広場のバス停の前に立ちます。ここで71番のバスに乗ります。広場に面する聖ヤコブ教会L’église Saint-Jacques-sur-Coudenbergが見えます。

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この丘を下った先にグラン・プラスがあります。

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バス停の通りの向かい側には特徴ある建物があります。楽器博物館Musée des Instruments de Musiqueですね。興味はありますが、見物する時間を捻出するほどではありません。

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71番のバスに乗って、エクセル美術館の最寄りのバス停のエクセル美術館前Musée d'Ixellesでバスを降ります。
ここまでのトラムとバスでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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ここでsaraiの足がはたと止まります。あれ、どうやって行くんだっけ・・・。え~っ! 最寄り駅までは調べたんだけど、その後の地図などはどうしたんだっけと思いながらカバンの中をごそごそと探しますが、何も出てきません。困りましたね。何か標識があるはずですが、バスを降りた交差点で四方を見渡しますが何も案内はありません。右も左も分かりません。途方に暮れていると、配偶者は坂道を見て、不思議な気分がするねって言ってます。そういえば、アムステルダム、フランドル地方はまっ平らな土地だったので坂道を見るのは久しぶりなんです。でも、そんな暢気なことを考えている場合ではありません。一応、次の交差点まで歩いてみますが、全く道が分かりません。こういうときは、地元の人に訊くしかありません。でも、誰でもよいわけではありません。美術館に興味のない人は、隣にあっても分かりませんからね。配偶者が、この人と見込んだマダムに声をかけます。当たり!です。何とか美術館へのルートを訊き出します。「エクセル美術館は、次の道を右に曲がって、まっすぐ行けばあるわよ」「通りの名前はヴォルセムよ」「真っ直ぐ行くと小さな広場があるから、その先ね」と、いろいろ情報を出してくれます。やったね。情報を訊きだした配偶者はsaraiにその旨を告げます。半信半疑で教えられたほうに向かうと途中で案内表示があります。

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ここが教えられた小さな広場のようです。地元のおばさんたちが集まっています。アンリ・コンシャンス広場Place Henri Conscienceという名前のようです。

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案内表示の通り、ジャン・ヴァン・ヴォルセム通りRue Jean Van Volsemをまっすぐに進みます。

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通りを少し進むと、右手に本当に美術館があります。配偶者の手柄です。感謝しましょう。

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美術館の入口の前に立ちます。ほっとします。

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地図でバス停からのルートを確認しておきましょう。この地図があれば、簡単に来れたのにね。

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でも、大きな美術館だし、もっときちんと標識があってもいいのにね。美術館に来館している人は少ないです。中に入り、とりあえず冷たいジュースを1杯頂きます。暑さの中で美術館を探しましたから、喉もからからです。

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さあ、鑑賞開始しましょう。まずはチケットを購入です。シニアチケットがありますね。我々はシニアだと言うと、身分証明書の提示を求められます。はぁい、とパスポートを見せて、シニアチケットを購入です。通常は一人8ユーロのところ、シニアは一人5ユーロとお得な料金です。ちなみに、ここは60歳以上がシニアなんですよ。我々は50代に見えたのか~。

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パンフレットもいただきます。いまさらながら、パンフレットには案内地図がありますね。

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ガラーンと大きな展示室に入館します。これから鑑賞です。


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ブリュッセルで美術三昧:エクセル美術館はベルギーの作品が充実、そして、何故かロートレックも・・・

2015年7月4日土曜日@ブリュッセル/5回目

ブリュッセルBruxellesのエクセル美術館Musée d'Ixellesに入館します。とても広い展示スペースです。めぼしい作品を探しながら、どんどん奥に進みます。

ややっ、クノップフの作品があります。
クノップフの《シメール(キメラ)》です。1910年、クノップフ52歳のときの作品です。題名のキメラはギリシア神話に登場する怪物で、ライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持っています。画面の中央下に描かれています。その背後にはクノップフの妹マルグリットが描かれています。幻想的なイメージが感じられる素晴らしい作品です。

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クノップフの《肩(イギリス人女性)》です。制作年不明のデッサンです。ちょっと見た目にはクノップフの妹マルグリットがモデルかと思いましたが、題名からすると、もしかしたらラファエル前派のモデルのジェーン・モリスのようにも見えます。クノップフはバーン・ジョーンズとも親交があったので、彼の恋人だったマリア・ザンバコがモデルかもしれません。クノップフは妹のマルグリットにぞっこん入れ込んでいたので、彼女以外を描いていたとすると大変例外的なことです。

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クノップフの《反抗》です。1893年、クノップフ35歳のときの作品です。クノップフの妹マルグリットが丹念に描き込まれた作品です。異常なほどの妹への愛情が感じられます。

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次はジェームズ・アンソールの《嵐を鎮めるキリスト》です。1900年、アンソール40歳のときの作品です。自然と宗教を描き込んだ力作です。こういうアンソールがあるんですね。

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次はエミール・ベルクマンスの《直射日光で石鹸を使わないでください》です。1897年、ベルクマンス30歳のときの作品です。エミール・ベルクマンスはベルギーのリエージュ生まれの画家にして、ポスター作家で、20世紀初頭に活躍しました。漫画っぽいデザインがお洒落ですね。

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次は何とロートレックの作品がずらっと並んでいます。

ロートレックの《エルドラド(アリスティード・ブリュアン)》です。1892年、ロートレック28歳のときの作品です。モンマルトルが生んだ伝説の歌手アリスティード・ブリュアンが描かれた石版画のポスターです。写楽の役者絵の影響を受けて、ロートレック独自の作風を確立した傑作です。

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ロートレックの《ジプシー》です。1899年、ロートレック35歳のときの作品です。アントワーヌ劇場の宣伝ポスターですね。

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ロートレックの《喜びの女王》です。1892年、ロートレック28歳のときの作品です。デフォルメの完璧さ、それに洒脱さが見事な作品ですね。

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ロートレックの《メイ・ベルフォール》です。1895年、ロートレック31歳のときの作品です。アイルランド出身の歌手で踊り子の通称「メイ・ベルフォール」ことメイ・イーガンが「プティ・カジノ」に出演するときに制作されたポスターです。

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ロートレックの《シンプソンのチェーン》です。1896年、ロートレック32歳のときの作品です。自転車とチェーンを製造する英・シンプソン社のパリ支店のために制作されたポスターです。ロートレックは自転車競技にも大変興味を持っていたようです。

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次はポール・デルヴォーです。
ポール・デルヴォーの《窓辺》です。1936年、デルヴォー39歳のときの作品です。フリードリヒの有名な《窓辺の婦人》を意識した作品でしょうが、デルヴォーも只者ではありません。婦人が窓の外にいるというトリッキーな構成になっています。

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ポール・デルヴォーの《埋葬》です。1951年、デルヴォー54歳のときの作品です。ポール・デルヴォー美術館でも骸骨を素材とした作品を多く見ました。あまりsaraiの好みではありません。

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次はルネ・マグリットです。
ルネ・マグリットの《幸福な贈与者》です。1966年、マグリット68歳のときの作品です。先ほど《マグリットの家》でもほとんど同じ構図の作品《王の美術館》を見ましたが、この作品はさらにマグリットらしさが満載で素晴らしい作品です。

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ルネ・マグリットの《呪い》です。1963年、マグリット65歳のときの作品です。何てことない青空と白い雲ですが、これこそマグリットです。この当たり前の絵がシュールです。

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最後はジャン・デルヴィルの《魂の愛》です。1900年、デルヴィル33歳のときの作品です。ジャン・デルヴィルはベルギー象徴主義の画家です。ラファエル前派からの発想をもとに自己の作風を磨き上げました。この美術館で初めて知った画家です。何故か、この作品に惹かれるものがありました。クノップフ同様、両性具有美を描き出しています。今後、ちょっと気になる画家の一人です。いぜれにせよ、象徴主義の画家は気になる人が多いですね。

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エクセル美術館の総括としては、素敵なクノップフの絵があったのが大収穫。デルヴォーやマグリットがあるのはベルギーだから当然かな。クノップフ、デルヴォー、マグリットというベルギーの画家の作品が見られたのでここを訪問したのはよしとしましょう。何故か、ロートレックの作品も揃っていて、得した気分。時間的に余裕のある方は訪問してみてください。



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ブリュッセルでグルメ三昧:ベルギーといえば、ワッフルでしょ!!

2015年7月4日土曜日@ブリュッセル/6回目

ブリュッセルBruxellesのエクセル美術館Musée d'Ixellesでの絵画鑑賞を終えて、これで今日の予定は基本的に終了です。グラン・プラス近くでベルギー名物のワッフルでも頂きましょう。
美術館の建物を出ると、前庭は大きな木が繁って、心地よさそうな緑の陰を作っています。

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木を見上げると、小さな白い花が咲いています。何の木でしょうね。

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美術館の前のジャン・ヴァン・ヴォルセム通りRue Jean Van Volsemをバス停に向かって歩きます。坂道を下っていきます。

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坂道を下ると、アンリ・コンシャンス広場Place Henri Conscienceに着きます。この小さな広場の真ん中には幹をカラフルな編み物で飾った木があります。折しも近所のかたが木に登って、飾り付けの最中です。どうやら、その横のパラソルの下で装飾用の編み物を作っているようですね。

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この広場はエクセル美術館への案内表示板が立っている広場です。美術館へ行く場合の目印になる広場です。

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広場には八百屋さんもあり、市井の人たちの生活が感じられます。

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通りの名前Jean Van Volsemの銘板も見えます。

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ジャン・ヴァン・ヴォルセム通りをまっすぐに進んでバス停に向かいます。帰り道で迷うことはありません(笑い)。

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おやっ、途中にある木にも飾り付けがされていますね。街路樹を大切にしているのですね。

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バス通りに出ました。左に折れて、さっきとは逆方向に走るバスのバス停に向かいます。

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無事にバス停に到着。バスがやってくる方を見ながらバスを待ちます。

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ここまで歩いたルートを地図で確認しておきましょう。

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また、71番のバスに乗って、ブリュッセル中央駅Gare de Bruxelles-Centralに移動。
バスのルートを地図で確認しておきましょう。

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駅を通り抜けて、グラン・プラスのほうに歩いていきます。

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少し歩いて、グラン・プラス近くのマルシェ・オー・エルブ通りRue du Marché aux Herbesで有名なワッフル屋さんゴーフル・ド・ブリュッセルGaufre de Bruxellesを発見。観光客で混み合っていますが、何とかテラス席を確保して座ります。

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テラス席はワッフル売り場の前にあります。ワッフル以外にも色んなスイーツを販売しています。

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まずは喉が渇くので、飲み物。
飲み物は、コーラと水。氷も入れてくれます。今日は暑いものね。

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ワッフルですが、暑いので、冷たいアイスクリームの乗ったワッフルを頂きましょう。ピスタチオのアイス(チョコレートソース添え)にします。どうです・・・美味しそうでしょう。

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たっぷりチョコレートをかけて食べます。甘さにも慣れてきました。とても美味しいです。

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元気を回復したところで、ブリュッセル一番の観光スポット、グラン・プラスGrand-Placeへ向かいます。



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ブリュッセルで美術三昧:美しきギャルリー・サン・チュベール/グラン・プラス

2015年7月4日土曜日@ブリュッセル/7回目

ゴーフル・ド・ブリュッセルGaufre de Bruxellesでワッフルを食べ、元気が出たところでグラン・プラスGrand-Placeへ向かって歩きだします。
途中で素晴らしいギャルリーを発見。こんなものがあるということは知りませんでしたからびっくりです。ギャルリー・サン・チュベールLes Galeries Royales Saint-Hubertです。

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ゲートをくぐって、ギャルリーの内部に入って、また、びっくり。口あんぐりの状態です。こんなに美しい贅沢なギャルリーは初めて見ました。高級店がずらっと並んでいます。

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これでもギャルリー全体の半分にもならないようです。見えている範囲は女王のギャルリーGaleries de la Reineと呼ばれる部分で、この先に王のギャルリーGaleries du Roi、王子のギャルリーGaleries des Princesがあるそうです。このギャルリーは1847年に完成した、ヨーロッパで最も古いギャルリーのひとつです。日本はまだ、江戸時代の頃ですね。
ショーウィンドウの中も美しく豪華です。まさにウィンドウショッピングを楽しめます。これはパリに本店があるマリアージュの紅茶やマカロンですね。

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少し入ったところでギャルリーの入口のほうを振り返ります。いやはや、何とも美しい!!

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道幅の広いギャルリーはまだまだ奥まで続いています。

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ようやく、女王のギャルリーの端近くまでやってきます。その先には王のギャルリーが続いています。

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一応、王のギャルリーにも足を踏み入れてみます。ため息の出るような美しいギャルリーが続いています。

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テラス席も賑わっています。さっきワッフルを食べたばっかりですから、また、ここで落ち着くわけにはいきませんが、この美しいギャルリーを眺めながらのお茶もいいでしょうね。

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左手にある美術書専門の本屋さんリブレリー・ド・ギャルリーLibrairie des Galeriesのショーウィンドウを見ると、お店の内容が8カ国語で並記されています。その中に日本語で《アートブックストア》と書かれています。ここで美術書を買い求める日本人がいるんですね。凄いですね。

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王のギャルリーは入口付近で引き返すことにします。再び、女王のギャルリーに戻ります。チョコレートの有名店ノイハウスNeuhausがありますね。

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ちょっと店内を覗きましょう。美味しそうなチョコレートが並んでいます。お土産を買いたいところですが、この暑さでは持って帰る途中で溶けて形が崩れてしまいそうです。残念です。
お店を出て、ギャルリーの入口のほうに戻ります。

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ギャルリーを出て、コリンヌ通りRue de la Collineに入り、グラン・プラスに向かって歩きます。流石に凄い人出ですね。

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コリンヌ通りの中ほどにベルギーの人気キャラクターのタンタンのショップがありますが、もう閉まっているようです。もっとも、そう興味があるわけではありません。

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グラン・プラスに出ましたが、凄いです。大変な観光客です。いきなり、正面に壮麗な市庁舎Hôtel de Ville de Bruxellesの建物が見えます。素晴らしいですね。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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広場の中に進み、広場全体を見渡します。広場の周りは市庁舎、王の家Maison du Roi、ギルドハウスなど贅を凝らした建物が立ち並んでいて壮観です。ジャン・コクトーが《豊穣なる劇場》と評したのが正鵠を射ていると感じます。当時、余程の富に恵まれて、官民一体で築き上げた一大建造物群だったのでしょう。

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広場の北側には、王の家やギルドハウスなど素晴らしい建造物が建ち並びます。

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これは想像以上に素晴らしい広場です。腰を据えて、広場の周りの建物をきっちりと見ていきましょう。



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ブリュッセルで美術三昧:《豊穣なる劇場》グラン・プラス

2015年7月4日土曜日@ブリュッセル/8回目

ブリュッセルBruxellesのグラン・プラスGrand-Placeは想像以上に素晴らしい広場です。saraiは、写真を撮りまくりです。

グラン・プラスは110m×70mの長方形の広場で周りにはギルドハウスが建ち並んでいます。以下の見取り図を参照しながら見ていきます。

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まずは広場の南面から見ていきます。南面の右側には壮麗な市庁舎Hôtel de Ville de Bruxellesが聳え立っています。

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中央にはゴシック様式の尖塔が立っています。これは96メートルの高さを誇り、建物の中では最後に1455年に建てられました。

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これが塔の下の部分です。壁面には細かい装飾が施されています。扉の上には彫像が並んでいます。

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塔の尖端には竜を打ち倒す天使ミシェル像が飾られています。天使ミシェルはブリュッセルの守護天使です。

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これが左翼部分です。この左翼部分が最初に1402年に建てられました。壁面にびっしりと施された装飾が美しいですね。

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左翼部分の中央下には、ライオンの像が両脇を固めるライオンの階段があります。

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こちらは右翼部分です。この右翼部分が1445年に増築されました。何故か左翼部分に比べて短かくなっています。

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建物の前に立つ街灯は綺麗な花で飾られています。

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次は南面、市庁舎の左側に立つ5つのギルドハウスです。見取り図の8~12番の建物です。

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一番右の8番は星L'Etoileと呼ばれる建物、9番は白鳥Le Cygneと呼ばれる肉屋のギルドの建物です。白鳥の像も見えますね。建物には年号1698年も見えます。

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その隣の10番は黄金の木L'Arbre d'Or/白いバラと呼ばれる鞣革商、絨毯販売、ビール醸造のギルドの建物です。屋根の上の騎馬像が見事ですね。現在はビール博物館になっています。11番はバラRoseと呼ばれる建物、12番はタボール山Mont Taborと呼ばれる建物です。

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次は東側の建物を見ていきましょう。これはブラバン公爵の館Maison des Ducs de Brabantと呼ばれています。歴代のブラバン公の胸像が正面に飾られているので、そう呼ばれています。見取り図の13~19番です。実際は仕立屋、製粉業者、大工、彫刻家・石工・左官・スレート採取工のギルドの建物ですが、建物に区切りがありませんね。現在はレストランやホテルになっています。

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次は北面の建物を見ていきましょう。北面の中央には《王の家》が堂々とした姿で建っていますが、まずはその右側の建物、見取り図の20~28番です。

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一番右の20番は鹿Cerf-Volantと呼ばれる建物、21・22番はジョセフJosef、アンナAnneと呼ばれる建物です。

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その隣の23番は天使L'Angeと呼ばれる建物、24・25番は黄金の汽艇La Chaloupe d'Or(仕立屋の家とも言う)と呼ばれる建物です。写真では見えていませんが、仕立屋の家の上には仕立屋の守護聖人像があります。

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その隣の26・27番は鳩Le Pigeonと呼ばれる画家のギルドの建物、28番はブラバン公の武器Chambrette de l'ammanと呼ばれる建物です。26・27番の鳩にはかつてヴィクトル・ユゴーが逗留したそうです。

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次は王の家Maison du Roiです。実際に王が住んでいたことはないそうです。15世紀にブラバント公の行政庁が置かれたことから《公の家》と呼ばれましたが、公がスペイン王になると《王の家》と呼ばれるようになりました。その後、16世紀前半にカール5世の命で後期ゴシック様式の塔が建てられました。現在はその姿を見ることはできません。フランスのルイ14世の命で砲撃されたため、建物は破壊されました。現在の建物はカール5世の時代の設計図をもとに1875年にネオゴシック様式で再建されたものです。現在は1985年に改築され、市立博物館Musée de la ville de Bruxellesになっています。3階には有名な小便小僧の衣装のコレクションがあります。

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これが中央に建つ塔の上部ですが、本来はもっと立派だったんでしょうか。

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次は北面左側のギルドハウスです。見取り図の34~39番です。

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一番右の34番は兜Heaumeと呼ばれる建物です。

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その隣の35番は孔雀La Paonと呼ばれる建物、36番は子狐Petit Renardと呼ばれる建物です。35番の孔雀は18世紀の特徴的な切妻が印象的です。

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その隣の37番は柏の木Chêneと呼ばれる建物、38番はサント・バルブSaint Balbeまたは丸テーブルと呼ばれる建物、39番はロバAneと呼ばれる建物です。

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最後は西側のギルドハウスを見ていきましょう。見取り図の1~7番です。残念ながら、これらは幕がかかって工事中です。

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幸い、垂れ幕に写真が貼ってあるので、それで建物を想像しながら見ていきましょう。
1・2番はスペイン王の家Roi d'Espagne、またはパン屋の家と呼ばれるパン屋のギルドの建物です。聖ユベール像とスペイン王カルロス2世像で飾られています。
3番は一輪手押車La Broouetteと呼ばれる油商のギルドの建物です。聖ジル像で飾られています。
4番は袋Le Sacと呼ばれる高級指物師、樽屋のギルドの建物です。外観は指物師の道具で飾られています。
5番は雌狼La Louveと呼ばれる射手のギルドの建物です。建物下部のレリーフには、雌狼に育てられたロムルスとレムスが描かれています。
6番は小角笛Cornetと呼ばれる船頭のギルドの建物です。
7番は狐Le Renardと呼ばれる小間物商のギルドの建物です。屋根の上に聖ニコラの像が飾られています。


美しいグラン・プラスの写真を撮りまくって、ご機嫌になったところで、お腹も空いてきます。美食の国ベルギーの首都ブリュッセルの美味しいディナーをいただきましょう。



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ブリュッセルでグルメ三昧:美食の街の名店シェ・レオン

2015年7月4日土曜日@ブリュッセル/9回目

ブリュッセルBruxellesのグラン・プラスGrand-Placeの美しさに酔いしれた後は美食の宝庫での美味しいディナーをいただきましょう。
やはり本場中の本場ですから、もう一度ムール貝を食べましょう。ブリュッセル一番の有名レストラン、シェ・レオンに食べに行くしかありませんね。広場から歩いてすぐの筈です。
王の家の横に伸びる路地のシェエール・エ・パン通りRue Chair et Painを歩き、マルシェ・オー・エルブ通りRue du Marché aux Herbesに出ます。この辺りにもレストランが並んでいます。

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マルシェ・オー・エルブ通りをそのまま通り過ぎて、まっすぐに進むとプティ・ブシェ通りPetite Rue des Bouchersに入ります。周りにはレストランが多くなります。

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やがて、ブシェ通りRue des Bouchersにぶつかると、この一角はすごいです。レストランがひしめいています。

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どのお店も立派ですが、やはり、ここはシェ・レオンChez Léonでしょう。ひときわ大きな店舗です。

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角を周り込んだところにもシェ・レオンのテラス席が続いています。こちらのほうが人通りが少なくて落ち着きますね。こちらの席にしましょう。

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ところがお店のスタッフに表通りのブシェ通り側のテーブルに案内されてしまいます。仕方がありませんね。お陰でこの後、通りを歩く観光客にじろじろと眺められる羽目になります。まあ、実害はないし、晴れがましい感じではあります。早速、メニューを見て、オーダーを検討します。

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気のいいスタッフが日本語メニューを持ってきてくれます。

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店員の薦めに従い、セットメニュー(コンプリート・レオン:トマトの小エビファルシ+ムール貝+フライドポテト+ビール1杯)と追加のもう1杯のベルギービールにします。
まずはビールが届きます。右がセットのレオン特製ビールBiere Leon、左がグリムベルゲン・ブリューンGrimbergen Bruneです。いずれも美味しいベルギービール!!

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通りの様子を眺めながら、ビールを楽しみます。

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料理の3点セットが届きます。

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鍋一杯に盛られたムール貝が美味しそうです。

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ムール貝はベルギーに来て、3度目です。saraiはここが1番だと断じます。配偶者は、ゲントで最初に食べたお店のムール貝の鍋のスープの味の感動が忘れられないそうです。観光客に見られながらの食事になりますが、それが気にならないほどの美味しさに夢中になります。

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暑かったけど、大満足の夕食になりました。
グラン・プラスからシェ・レオンまで歩いたルートを地図で確認しておきましょう。

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これで今日の日程は完全に完了。夜になってもブリュッセルの街は燃えたぎっています。早く、ホテルに戻って、エアコンを利かせた部屋で涼みましょう。
71番のバスと92/93番のトラムを乗り継いで、ホテルに戻ります。
移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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ホテルのエレベーターで乗り合わせた人は、兄弟が東京に住んでいるということで日本語で挨拶してくれます。凄いね、日本!
今日も暑い中をよく遊びました。ブログを書いて、やすみます。

明日も美術三昧。王立美術館とマグリット美術館を訪問します。明日も暑そうです。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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