旅の16日目、ブリュッセル2日目です。
昨日のブリュッセルBruxellesの蒸し暑さに辟易し、エアコンをガンガンかけて朝寝坊を決め込みます。9時過ぎに起き出し、紅茶を淹れて、向かいのスーパーで買っておいたサラダと果物で朝食を済ませます。

東向きの部屋の窓は、強い日差しで、触ると暑いほどです。窓から道行く人を眺めると、洋服がなびき、木々の葉も揺れています。少しは風が吹いているようです。7階の高層のホテルの部屋の窓は開かないので、外の暑さの様子が分かりません。とは言え、まさか1日ここで過ごすわけにも行きませんね。意を決して出かけます。何と11時です。う~、暑いです。いやはや、ブリュッセルの暑いこと! 日本も顔負けの蒸し蒸しした暑さ。ビルの電光掲示板には34度と表示されています。

もう、真夏ですね。こんな日は美術館巡りに限ります。まずは配偶者が大ファンのベルギーのシュールレアリストのマグリットに敬意を表して、マグリットの家Musée René Magritteに行きます。なお、マグリットの絵画はマグリット美術館Musée Magritteに展示されています。マグリットの家はマグリットが住んでいた家が博物館になったものです。マグリット美術館は明日、予約を入れてあります。
マグリットの家に行くには、ガイドブックでは94番のトラムで行くようになっていますが、トラム停留所の案内には94番なんてありません。改めて、停留所の路線図で検討すると、93番が行くことが分かります。

3年前のガイドブックなので、路線が変更になったのか、ガイドブックの間違いなのか・・・。ともかく、方針が立ったので、チケットを買いましょう。ガイドブックによるとトラムの停留所には自動販売機があると書かれているのですが、ありません。

すぐそこの、地下鉄の駅ボタニークBotaniqueで買ってきましょう。地下鉄の駅の自動販売機には英語表記の切り替えもあり、しっかり1日乗車券を購入できます。

1日乗車券は一人7.5ユーロです。

明日の分も合わせて4枚購入します。
トラム停留所ボタニークBotaniqueに戻り、93番のトラムに乗って、北の方に20分ほど、街中を抜けていきます。途中、ボックスタルBockstael駅前の広場では土曜市が盛大に開かれていますが、暑くて、とても見て回る気分ではありません。

そのままトラムに乗って最寄りの停留所シメティエール・ド・ジェットCimetière de Jetteに到着です。
ここまでのトラムでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

このあたりは郊外の住宅街です。簡単な地図を見ながらマグリットの家の方向に進むと、案内板があります。

ところが一筋通りを間違えて、ぐるりと迂回。目印になるようなものが何もなくて、分かりにくい街並みなんです。

再び、マグリットの家の案内板を発見。

何とか番地表示を見て、マグリットの家を探します。マグリットの家はEsseghem通りの135番地です。

この辺りのようです。

この辺りという場所までやってきても、本当に気づかずに通り過ぎてしまうほどさりげない普通の家らしいのです。見回してもそれらしい建物が分かりません。

そのつもりで探すとありました。普通の家なので、見たって分かりはしません。

確かにこれは通り過ぎてしまいます。

しっかりと番地を確認して、これだと確信します。

看板も出ているのですが、駐車車両の陰になっていて分からなかったんです。

マグリットの家への行き方を簡単な地図にまとめてみます。93番のトラムを停留所シメティエール・ド・ジェットで降りて、そこから少しトラムの走るJules Lahaye通りを戻ります。Esseghem通りの交差するところで右に曲がって、まっすぐに進んで行き、Dansette通りを通り過ぎると、すぐ右側にマグリットの家があります。右側の歩道を歩くと看板があるので分かります。Esseghem通りの135番地を探してもいいでしょう。

この建物はマグリットが一番長く住んだというアパートで、今でも本当に普通の家のドアです。ドアは閉まっていますが、ドアに何やらメッセージを書いた紙が張ってあります。何故か、意味がするりと分かると思ったら、日本語です!!(日本語のほかは、フランス語、オランダ語、英語、ドイツ語が併記されています。)「ベルを2度鳴らしてください」というメッセージです(日本語表記は「2回リング」)。

2度ベルを鳴らすと、しばらくして、女性が出てきて、招き入れてくれます。
さあ、マグリットの家を見学させてもらいましょう。
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