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カディスの夕日を求めて:アンダルシアのひまわり

2014年5月31日土曜日@グラナダ~カディス/17回目

グラナダには昨夜遅く着き、今日の午前中にアルハンブラ宮殿を見て、お昼の12時には出発という慌ただしさです。
今日はこれからセヴィーリャまでバスで行き、そこからは電車に乗り換えて、大西洋岸の街カディスに向かいます。カディスの夕日を見に行くんです。
今日のこれからの経路を地図で確認しておきましょう。アンダルシア中を走り回る感じです。グラナダの南の地中海沿岸は有名なコスタ・デル・ソル。この海岸も見たかったんですが、ちょっと日程的に無理でした。コスタ・デル・ソルの西端、大西洋とぶつかるところがジブラルタル海峡です。その西側が大西洋になります。アフリカもすぐ近くですね。

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12時発のセヴィーリャ行のバスに乗り込みます。バスの乗り込み口で、高級バスのサービスとして付いている水やお菓子を受け取り、出発です。セヴィーリアに向かいます。このバスも、プレミアムクラスではないもののシートはほぼプレミアムクラス並み。スーパーエコノミークラスです。快適なバス旅になります。事前にネットで購入したチケットはこれ。またまた、大好きな最前列シートを予約しておきました。料金は一人31.88ユーロ、約4千円です。3時間のバス旅ですから妥当なところでしょう。

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バスターミナルのレストランでゲットしたサンドイッチを、バスに乗り込むや否や食べ始めます。今日は朝から忙しく動き回り、何も口に入れていません。朝食兼昼食になります。これは生ハムを挟んだサンドイッチです。

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これは玉子やチーズやハムを挟んだサンドイッチ。歩き回ってお腹が空いているので、とても美味しいです。

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食事をしているうちに、バスはアンダルシアの大平原の中をどんどん走り抜けていきます。スペインの高速バス旅にも慣れてきました。淡々とノンストップで走るのも当たり前に感じます。車窓の景色もほとんど変わりません。行けども行けどもオリーブ畑が見渡す限り広がります。これだけの量のオリーブをどうするんでしょうね。

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道はまっすぐに続いています。

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時折、岩山が顔をのぞかせるのもアンダルシアの特徴的な風景です。

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突如、オリーブ畑に代わって超近代的なものが現れます。太陽光パネルの林です。太陽の光でオリーブを育てる代わりに、電気を生産するんですね。太陽光発電の先進国スペインの新しい姿を垣間見ました。

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太陽光パネルの林は延々と続きます。

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今度はまたオリーブ畑の景色に戻ります。どこまでもどこまでもオリーブ畑が続きます。

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道に沿って、ピンク色の夾竹桃の花が咲いています。

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白い夾竹桃も咲いています。

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2時間近くも走った頃、配偶者が感嘆の声をあげます。ヒマワリです。アンダルシアの一面に広がるヒマワリは有名ですが、ちょっと時期が早いので見られないだろうと思っていたのです。でも、咲き始めています。

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次々とヒマワリ畑が現れます。

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この辺りはヒマワリがちらほらとしか咲いていないのが残念です。まだまだ、時期が早いようです。

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それでも、そこそこに咲いているヒマワリ畑もあるので、車窓にかじりついて、もっと咲いているヒマワリ畑はないかと期待に心が弾みます。

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だんだんとヒマワリの黄色い畑が出てきそうな雰囲気です。

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近くの丘の斜面が黄色く染まっています。見渡す限りの丘一面まっ黄色とはいきませんが、黄色い畑が広がり配偶者は大興奮です。

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まだまだヒマワリ畑は続きます。セヴィーリャまでのバス旅が俄然、楽しくなってきました。


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カディスの夕日を求めて:ヒマワリ畑に夢中、素晴らしき哉アンダルシアのひまわり

2014年5月31日土曜日@グラナダ~カディス/18回目

グラナダからセヴィーリャに向かうバスの旅。アンダルシアの野に広がるヒマワリ畑に夢中になっているsaraiと配偶者です。ヒマワリ畑はどこまでも続きます。

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アンダルシアの抜けるような青空のもと、ヒマワリが陽光を浴びて、黄色い輝きを放っています。ただ、残念ながら、ヒマワリはこっちの方を向いていない感じ。

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いやはや、呆れるほど続くヒマワリ畑です。

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うわっ・・・見渡す限り、地平線までヒマワリ畑です。これは凄い!

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バスの反対側の車窓を眺めると、そっちの方がヒマワリ畑が真っ黄色になっています。逆サイドなので、うまく写真が撮れないのが残念です。

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我々の座っている側のヒマワリは反対の方を向いて咲いているようです。これはとても残念。

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と思っていると、ヒマワリの大群生。これは素晴らしいですね。納得です。

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ヒマワリの絶景です。

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もう1枚。どうです。ヒマワリ畑の真っただ中をバスが走り抜けていきます。

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ヒマワリに見とれて、写真を撮りまくりです。こうして景色を楽しむうちにバス旅は終了です。

セヴィーリアでバスから降りると、ムッとした暑さ。嬉しくはありませんが、これこそイメージしていたスペインそのものです。今までが過ごし易過ぎたのでしょう。
明日はまたセヴィーリアに戻ってきますが、今日はここから電車でカディスに向かいます。この旅のハイライト「大西洋に沈む夕日を見る」というsaraiのこだわりです。そのために、わざわざ2時間かけて電車でカディスまで移動します。バスターミナルから電車の駅への移動は、saraiは市内バスを乗り継ぐ予定だったんですが、配偶者はタクシーをおねだりです。乗り換え時間はわずか1時間だし、焦るのは嫌だという配偶者の主張にsaraiも同意。タクシーに乗って、楽チンで移動完了です。これが到着したセヴィーリャ・サンタ・フスタ駅です。

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駅舎に入ってロビーの端に行くと、電車のホームが見下ろせます。駅舎は少し高いところに建っていて、電車の線路は下を走っているようです。駅舎のロビーとホームは長いエスカレーターでつながれています。ちょうど電車が到着したところらしく、大勢の乗客がエスカレーターに乗って、こちらに上がってきます。

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これはロビーに設置されている大きな電車の発着案内板です。カディス行の電車が出発するのは、まだ30分も先です。

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これがサンタ・フスタ駅のロビーです。おみやげ物屋などを見て過ごしますが、大したものはなし。

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ふと、ロビーの壁の上方に目をやると、なにやら見慣れたものが見えます。エル・グレコの絵です。これはトレドのカテドラルにあった《聖衣剥奪》ですね。トレドでのエル・グレコ没後400年の特別展の紹介を大々的にやっているようです。

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こちらはエル・グレコの自画像ですね。

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こちらはエル・グレコの最高傑作《オルガス伯爵の埋葬》(トレドのサント・トメ教会)ですね。まざまざと感動がよみがえり、胸が熱くなります。

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意外なものに再会して、気持ちが高揚しているうちに電車の出発時間が迫ってきました。さあ、カディスへ出発しましょう。


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カディスの夕日を求めて:カディス行の電車でもアンダルシアのひまわり

2014年5月31日土曜日@グラナダ~カディス/19回目

セヴィーリャ・サンタ・フスタ駅からカディス駅に向かいます。電車の出発時刻の10分前になったので、ロビーからホームに移動します。ホームへはエスカレーターで下りていきますが、エスカレーターの前では駅のスタッフが入場をチェックしています。スペインの鉄道駅はセキュリティのチェックが徹底しています。

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ホームに下りると、そこでチケットの改札がありました。スペインで高速電車に乗る場合のお決まりの風景です。

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チケットはネットで購入済です。乗るのは高速電車ALVIAです。座席はちょっと張り込んでPreferenteクラスです。1人21.4ユーロ、日本円で3000円ほど。鉄道運賃は結構、高いですね。

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電車が入ってきました。先頭車は先が尖って、スタイリッシュです。

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予約した指定席の車両に向かいます。

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車両に乗り込むと、がらがらです。座席はゆったりサイズ。

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ビュッフェ車両をチェックしてみます。あれれ、写真を撮ろうとすると、スタッフの女性が首をすくめて顔を隠そうとしました。失礼しました。車両の様子を撮影しようとしただけなんです。

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電車はカディスに向かって順調に走ります。30分ほど走ると、車窓にはヒマワリと小麦と農作物の畑が広がります。配偶者はまたまた大騒ぎ。ヒマワリってしっかり太陽の方を見るので、電車の左右で色が違います。電車の側にヒマワリが向いている畑は真っ黄色ですが、反対は緑色がかってちょっと寂しいです。こちらは真っ黄色のヒマワリ畑。

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どこまでも黄色い畑が続きます。見ている者の目も黄色く染まりそうです。

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こちらは反対側です。緑色しか見えません。ヒマワリは本当に見る方向によって、全く見え方が違います。

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ヒマワリ畑に見とれていると、1時間ほどで途中駅のへレス・デ・ラ・フロンテーラJerez de la Fronteraに到着。

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この街はへレス酒(シェリー酒)の産地です。この地域で造られたものしかシェリー酒を名乗ることはできないそうです。ここで途中下車して、シェリー酒を飲んでいきたいところですが、残念ながらそんな余裕はありません。
駅舎はいかにもスペイン風なつくりです。

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駅舎の外壁は青いタイル。アズレージョ風です。

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へレス・デ・ラ・フロンテーラを出発し、カディスに近づくと、電車は海岸沿いに走り出します。

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海岸の岩場に沿って、カディスに向かいます。

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大西洋が真ん前に見えてきました。青空と一体化しているように見えます。

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カディスはあと5分くらいで着きそうです。快晴なので、綺麗な夕日が見られそうですね。わくわくします。


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カディスの夕日を求めて:カディスに到着。ムリリョの祭壇画は無情にも見れず。

2014年5月31日土曜日@グラナダ~カディス/20回目

スペインの大西洋は青く輝いています。電車は一路、カディスを目指します。

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カディスCádizに到着です。駅は真新しくて綺麗です。

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ホームを歩いて出口に向かいます。

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これがセヴィーリャからカディスまで乗ってきた高速電車ALVIAです。超カッコいいですね。

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駅から、今夜のホテルに向かいます。
街中での移動は、もうすっかりタクシーモードになってしまいました。いったん楽するとなかなかそこからは抜け出せないのが人間の性。日頃は公共交通機関しか使わないことを信条にしているsaraiも人の子ですからね。タクシーに乗って楽してホテルに向かいますが、ホテルの前の通りは歩行者専用。ここからは歩いて行ってねと途中で下ろされ、ホテルへの道を教えられます。通りを歩きながらホテルを探しますが、見つかりません。地図を見ながら考えていると、どうしたのかと近寄ってくる人がいます。そして、チラッとsaraiが持つホテルの地図を見ただけで、案内してくれるようです。なんて親切な人だろうと思ったら、ホテルの人でした。ホテルが見つからなかったのも仕方ありません。どう見てもこれがホテルだとは外観からは分かりません。

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狭い入り口の奥にテーブルが一つあるだけです。ホテルの中から、素通りした我々を見て追いかけて来たのでしょう。そんな客が多いのでしょうね。それに、我々が今日チェックインする最後の宿泊客だったようで、saraiのチェックインの手続きを終えるとその人は帰っていきました。翌朝も彼は来ないそうで、ルームキーを鍵箱に投げ入れて勝手に出ていってほしいとのこと。これから何が起きてもサポートはなさそうです。
このホテルはカサ パラシオ カディスCasa Palacio Cádiz。殺風景な入り口からしてアパートみたいだなと思ったら、やはりキッチンつきの広いワンルームの部屋でした。お湯が沸かせそうなので、夜はお茶しましょう。

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これがバスルーム。綺麗ですが、バスタブはなし。

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部屋は広々として、寛げそうです。

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デザイン・ホテルらしい雰囲気もあります。これは壁に掛かっている額。東洋的な絵柄の額です。

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ベッドの傍にも派手な額が掛かっています。

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時間もないので、すぐに出かけます。カディスは海運で栄え、スペイン艦隊の基地でもあったようですが、観光資源はありません。それでもお目当てのムリリョの《無原罪のお宿り》の祭壇画のあるサン・フェリペ・ネリ礼拝堂は見ておきましょう。
これはホテルの前のアンチャ通りCalle Ancha。歩行者専用道路で賑わっています。

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アンチャ通りを北の方に歩きます。お店がずらっと並んでいます。

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サン・ホセ通りCalle San Joséにぶつかったところで左に折れて、このサン・ホセ通りを進みます。ほの暗くて、雰囲気のよい路地です。

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サンタ・イネス通りCalle Santa Inésと交差している角にサン・フェリペ・ネリ礼拝堂Oratorio de San Felipe Neriがありました。17世紀末に建造されたバロック様式の建物です。

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サン・フェリペ・ネリ礼拝堂に入ろうと思いますが、入り口の扉は固く閉まっています。ガイドブックによれば、まだ、この時間は開いている筈なんですけどね。入り口横に案内があります。どうやら、土曜日Sabadosはお昼過ぎの14時までしか開いていないようです。夕方開くのは火曜日から金曜日までと書いてあります。うーん、残念。ムリリョの絵を楽しみにしていたのに!!

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仕方ありませんね。明日の日曜日は朝の10時から開くようですが、明日は朝早くにセヴィーリャに向かうつもりなので、ムリリョの絵は断念するしかありません。
ところで、この礼拝堂の壁には銘板が張り付けられています。スペインがフランスの支配下にあった1812年にこの礼拝堂でカディス・コルテスCortez de Cadiz(全国的な国民議会、すなわち、スペイン国会)が開催され、スペイン初の憲法が発布されました。いわゆるスペイン1812年憲法Constitución española de 1812です。当時、国王フェルナンド7世は逃避中でした。この憲法はサン・ホセの日に採択されたそうですが、この礼拝堂の前の通りがサン・ホセ通りなのはそのせいでしょうか。

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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

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まだ、夕方の6時半過ぎです。楽しみにしていたカディスの夕日が大西洋に沈むのは9時半頃ですから、まだまだ、時間があります。カディスの街の散策を続けましょう。


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カディスの夕日を求めて:カディス散策。市場を通って、カテドラルへ。

2014年5月31日土曜日@グラナダ~カディス/21回目

カディスでお目当ての1つだったサン・フェリペ・ネリ礼拝堂は土曜日の夕方は閉まっていたので、ムリリョの祭壇画は見れず終いでした。
ここからカディスの散策を続けます。
サン・フェリペ・ネリ礼拝堂を通り過ぎ、サン・ホセ通りを少し進みます。

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次の角で左に折れて、サクラメント通りCalle Sacramentoに入ります。市場の方に向かってしばらく歩くと、タビラの塔Torre Taviraの前に出ました。高さ45mの塔に上れば、街の風景が円形のスクリーンに映し出すカメラ・オブスクラの部屋があるそうですが、階段を上る余力もないのでパスします。

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タビラの塔を過ぎて、2つ目の角で右折して広いアルカラ・ガリアノ通りCalle Alcalá Galianoに入ります。テラス席のあるお店も賑わっています。

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通りを進むと市場の建物があります。うん、これは・・・何と何と壁に描かれているのは漫画のようなキャラクターです。きっと、スペインでは有名なキャラクターなんでしょう。市場はもちろん、もう閉まっています。

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市場前のリベルター広場Plaza Libertadには花屋さんもあって、配偶者は興味深そうに見ています。

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特に珍しい花はなさそうですね。ヨーロッパも日本も花の種類は変わりません。

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市場前からコンパニア通りCalle Compañíaを歩き、カテドラルに向かいます。人通りも賑やかです。この辺りが旧市街の中心地ですね。

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カテドラルCatedral de Cádizの前に出ました。バロック様式と新古典様式が混ざった白亜の建物です。カテドラルの建設には100年以上を要して、1838年に完成しました。

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ファサードの前に立ちますが、カテドラルは青空に映えてとても綺麗です。

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このカテドラルも既に閉まっています。ガイドブックによれば、この時間はまだ開いている筈なんですが、仕方がないですね。

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カテドラルの右側面に沿って、カテドラルの裏の方に向かいます。カテドラルの建物は巨大です。

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カテドラルの裏手を周り込むと、カテドラル宝物館とサンタ・クルス教会が見えます。

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カテドラルの裏手は海岸沿いのカンポ・デル・スール通りAv. Campo del Surに面しています。通りを渡って海岸の岸壁に出ます。もう夜の7時頃ですが、明るい陽光の下の大西洋です。海の青さが目に眩しいですね。

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目を反対の方に転じます。こちらは太陽の光がぎらぎらと輝いています。この先にカレータ・ビーチがある筈です。後で大西洋に沈む夕日を見に行きます。落日は9時半頃ですから、まだまだ時間はたっぷりあります。

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大西洋にまっすぐ向かって、その雄大な眺めを心の中に収めます。この海の向こうにはアフリカ大陸があるはずです。

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しばらく、海を見つめていました。

サン・フェリペ・ネリ礼拝堂から、ここまでの散策ルートを地図で確認しておきます。

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カディスの夕日を求めて:アンダルシア名物の魚介料理で腹ごしらえをして、夕日のビーチへ。

2014年5月31日土曜日@グラナダ~カディス/22回目

カディスの岸壁から、しばらく雄大な大西洋を眺めていました。
この岸壁から振り返ると、そこはカテドラルの裏手です。このカテドラルの地下の礼拝堂には、大作曲家マヌエル・デ・ファリャの墓があるそうです。カテドラルはもう閉まっているので、ここからファリャの冥福を祈りましょう。

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そろそろ、夕食にと目を付けていたレストランに向かいましょう。カテドラルの脇を抜けて、旧市街の中心の市場を目指します。古い街の路地が続きます。この路地はカテドラル前広場と市場前のリベルター広場を結ぶコンパニア通りCalle Compañíaです。

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7時は過ぎていますが陽はまだまだ高いです。市場近くの名物料理店ラス・フローレスLas Floresに着きました。テラス席に座りメニューをお願いすると、キッチンは7時半からだよ・・・またまたスペイン時間を忘れていました。

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生搾りオレンジジュースを飲みながら時間をつぶして、キッチンが開くのを待ちます。スペインのオレンジジュースは本当に美味しいです。

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オレンジジュースを飲んでいると、ゆったりとスペインの夕方の時(と言っても昼下がりの感じですが)が過ぎていきます。だんだん、スペイン人の時間に対する感覚も理解できそうな気がしてきました。まだまだ夜は長いのだから、何も急ぐ必要はありませんね。とは言え、そろそろお約束の時間の7時半です。料理のオーダーをしましょう。

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すぐにパンを持ってきてくれました。

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海鮮サラダもすぐに出てきます。カニかまのようなものが入っているのがご愛嬌。今や、カニかまは世界に広がっているのかしら。

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スペイン産の白ワインもいただきます。

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しばらくすると、メインの料理が運ばれてきました。アンダルシア名物のペスカードス・フリートス(魚介類のフライ)です。これは上品ではありませんが、とても美味しいです。

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1時間ほどかけて、美味しい夕食を楽しみました。満足です。

さて、カディスの夕日を見るためにカレータ・ビーチに向かいましょう。今は夜の8時半ですから、後1時間ほどで日没です。狭い路地を太陽に向かって進みます。ブラブラと海岸に向かっていると、折り畳み椅子を抱えて海岸から帰ってくる家族連れに会います。日光浴を楽しんでいたのでしょうか。お店でもビーチ用椅子がメインで売られています。

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空は晴れあがっていますから、夕日を見るのに絶好の天気です。

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海岸に到着です。カレータ・ビーチです。

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砂浜には、夕日を見にきた人達が三々五々散歩しています。太陽もずいぶん低くなっています。

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綺麗な夕日です。日が落ちるには、まだ30分以上はかかるでしょう。

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ビーチをぶらぶらしながら、落日を待ちましょう。

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素晴らしい夕日が見られそうです。

一応、散策ルートを地図で確認しますが、市場近くの名物料理店ラス・フローレスからカレータ・ビーチへの道は判然としません。ただただ、太陽に向かって歩いただけでした。

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カディスの夕日を求めて:落日間近なカレータ・ビーチを散策

2014年5月31日土曜日@グラナダ~カディス/23回目

カディスのカレータ・ビーチで大西洋に沈む夕日を見ます。この旅のハイライトの1つで胸がわくわくします。
日の入りまでにまだ30分程はあるので、ビーチをぶらぶらしながら待ちましょう。ビーチには立派なレストランが建っています。そこからの眺めもよさそうですが、既に夕食はいただきました。

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砂浜を歩いて、このレストランから離れていきます。

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砂浜の端まで来ると、砂浜を貫く石畳の道がありました。街の中からの道が海に突き出た突堤までつながっています。

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この辺りには海を望む公園もあります。そちらを見てみましょう。

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公園の中には、海を眺めているかの風情の胸像が見えます。これはカディスのカーニバルの舞踊団のクリエーターだったフランシスコ・アルバ・メディーナFRANCISCO ALBA MEDINA、通称パコ・アルバPaco Albaを記念した胸像です。彼はカディスで1976年に生涯を終えました。

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公園に向かうために、いったんビーチから外に出てみました。ここが街とカレータ・ビーチをつなぐポイントです。

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街からはカレータ門Puerta de la Caletaをくぐって、カレータ・ビーチLa Caletaに入ります。先程はこの正式の入り口からではなく、横の方から直接ビーチに入り込みました。

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公園の入り口には、スペイン人作家のフェルナンド・キニョネスFernando Quiñonesの銅像が建っています。彼は1998年にカディスで亡くなりました。

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公園は海の展望台のようになっています。

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海に突き出る突堤を見下ろすことができます。突堤には夕日が沈むのを待っている人たちが大勢います。この突堤が夕日を眺めるポイントのようです。

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突堤の先には美しく輝く夕日が見えています。低くはなっていますが沈むのはまだまだのようです。

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これが公園の岸壁です。夕日でバラ色に輝いています。

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突堤には、フェルナンド・キニョネス通りPaseo Fernando Quiñonesという名前が付けられています。銅像の作家の名前ですね。突堤の先は島のようになっていて、広くなっています。夕日がとても綺麗ですね。

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公園は広々としていますが、人はほとんどいません。日陰を選んで、数人が座り込んでいるだけです。

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公園を出て、突堤に向かいましょう。突堤の入り口にもがっしりした門があります。

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突堤の入り口からはビーチ全体が見渡せます。ビーチもバラ色です。

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突堤を進んで、夕日の絶景ポイントを探しましょう。

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太陽が海に没するのも間もなくでしょう。


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カディスの夕日を求めて:絶景!!カディスの美しい夕日

2014年5月31日土曜日@グラナダ~カディス/24回目

カディスの落日も間近に迫ります。突堤の中ほどに陣取って、日の入りを待ちましょう。もう太陽ひとつ分を残して、水平線近くまで太陽が沈んできました。美しい夕日です。空が黄色く染まっています。

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さらに太陽は沈み、あと半個分ほどで大西洋に沈みそうです。

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海がますます迫ってきました。水平線近くの空はバラ色に輝きます。

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夕日を眺めている人たちもバラ色に染まっています。

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やはり、カディスの夕日は感動的です。人は皆、魅入られたように夕日を見つめるのみです。

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カレータ・ビーチは夕日の最後の瞬間を迎えて、バラ色に輝いています。

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太陽は今にも海に沈もうとしています。辺りは静寂に包まれています。聖なる時を迎えようとしています。

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先程から2分経過し、太陽は水平線すれすれまで落ちてきました。海に光の道ができています。

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太陽は大西洋にほとんどタッチダウン。熱球のフレアはもう海に触れています。

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1分後、太陽は海に突入を開始。太古の昔から日々繰り返されていますが、今日のこの瞬間も偉大な瞬間です。

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さらに1分後、太陽は大西洋と結合。最高の瞬間です。空の輝きが増していきます。

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さらにさらに1分後、太陽の先端は海のなかに沈んでいきます。完璧な日の入りです。

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その1分後、太陽の位置はほとんど変わりませんが、空の色は濃いバラ色に染まってきました。

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さらにその1分後、太陽の先端は海の中で輝いているように見えます。大西洋の美しい夕日です。

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もう1分経つと、夕日が少しずつ海に没していきます。

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もうすぐ、太陽が大西洋に水没しそうです。

美しい夕日です。いかがですか。これが大西洋の夕日です。saraiの期待以上の素晴らしさです。まだまだ、この天体ショーは続きます。


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カディスの夕日を求めて:大西洋に沈むカディスの夕日に感動!

2014年5月31日土曜日@グラナダ~カディス/25回目

カディスの夕日が今、まさに大西洋に没しようとしています。

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ますます、光球が小さくなっていきます。

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もう最後の瞬間は近いようです。急速に太陽が海に沈み込んでいきます。

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そして、遂に太陽は一粒の光点を残すのみとなりました。1日の終焉です。微かに1点の光だけを残して海に没する最後の瞬間を息を殺して見つめます。

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5秒後、その1粒の光点も海の中に飲み込まれていきました。残照の明かりが太陽の沈んだポイントを示すのみです。

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一瞬、空気も涼しくなったような気がします。もう、太陽はその痕跡を残すだけです。

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やがて、太陽の痕跡も陽炎のようにゆらめいて、消え去っていきます。

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美しい黄昏です。太陽の残照もみるみるうちに薄れていきます。

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太陽が沈んだ後のロマンチックなバラ色の光が、水平線上に広がります。雲が茜色に染まっています。

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大西洋に沈むカディスの夕日。絶好の天気で燃えるような太陽が大西洋の水平線に吸い込まれていく様、見事なものでした。カレータ・ビーチの夕日は絶景そのものでした。

海に静かに沈んでいく太陽。微かに1点の光だけを残して海に没する最後の瞬間。太陽が沈んだ後のロマンチックなバラ色の光で雲が茜色に染まる様。すべてが感動的でした。
これ以上、語る言葉もありません。遠くスペインの地まで旅してきてよかったと配偶者に目で語りかけます。しばらく、静かな時が流れます。

もう、これでいいでしょう。満足です。茜色の空に背を向けて、カディスの街に戻りましょう。街は薄いブルーの空に包まれています。

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突堤を歩き終える辺りで、西の空を振り返ってみます。空はバラ色、黄金色、薄いブルーとグラデーションしています。装飾的に散らばる雲もいいアクセントになっています。完璧な夕焼け空です。街灯にも灯が点っています。

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ビーチまで戻ってきました。美しい空に最後の一瞥をくれて、カレータ・ビーチを去ります。

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カディスの路地は夜の賑わいの真っ最中です。路地にはテラス席が並んで、路地全体がレストランと化しています。カディスの土曜の夜はまだ始まったばかりです。

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つい、ふらふらとこのテラス席の並ぶビルヘン・デ・ラ・パルマ通りCalle Virgen de la Palmaに足を踏み入れます。

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この先は行き止まりなので、左に折れて、ビルヘン・デ・ラス・ペナス通りCalle Virgen de las Penasに歩み入ります。

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と、迷路のように曲がりくねったカディスの路地で方向感覚を失ってしまいます。行きつ戻りつ、何度も同じところをぐるぐる歩き回り、地図と通りの名前を突き合わせること20分程で、奇跡的にサン・フェリペ・ネリ礼拝堂に辿り着きました。見知らぬ街で迷ってしまうのは焦ります。サン・フェリペ・ネリ礼拝堂はライトアップして美しく輝いています。まさに神に感謝です。

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ここからは5分程でホテルに無事帰着。ホテルの部屋に落ち着き、配偶者はゆっくりお茶でもいれようかと言ってくれます。が、配偶者はもう眠くて眠くてという態で・・・なんとか玄米茶を一杯飲んだだけで、ベッドに倒れ込んでしまいました。まだ、夜の11時前ですが、朝も早くて、とても長い1日でした。目いっぱい楽しみました。saraiも早く寝ましょう。

一応、カレータ・ビーチからホテルに戻るルートを地図で確認しておきます。途中迷ったので中途半端なルートしか描けませんけどね。

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明日はセヴィーリアを楽しみ尽くします。カテドラル、ヒメルダの塔、アルカサル、そして、バルとフラメンコは外せませんね。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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