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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:サン・ラザール駅からルーアンへ

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/1回目

ノートルダム大聖堂巡りの2日目。今日はルーアン大聖堂を訪れます。帰りにル・アーヴルの町にも立ち寄ってきます。今日の予定ルートを地図で確認しておきましょう。

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今日もsaraiらしくなく、朝早く起きてしまったので、予定していた電車のうち、最も早い時間の電車に乗ることにします。今日はモネゆかりのサン・ラザール駅Paris Saint-Lazareから電車に乗ります。今日もうす曇。昨日よりさらに涼しいです。元気よく出かけましょう。ホテルはリヨン駅Paris Gare de Lyonの前なので、14号線のメトロでサン・ラザール駅に向かいます。あらかじめ、10枚セットのチケットのカルネCarnetを購入済みなので、それを使って、メトロで移動。

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サン・ラザール駅にはすぐ到着しますが、この駅に来るのは初めてなので、ちょっとホームを探してしまいますが、この駅の最上層のホームがフランス国鉄SNCFの長距離電車の発着ホームです。

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乗車予定のルーアンRouen行電車は18番線から出ます。この電車は最終目的地がル・アーヴルLe Havreであるインターシティです。配偶者が朝食用のパンとコーヒーをホーム内のショップで調達してくれます。

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ハムやシーチキンをはさんだサンドイッチが主流ですが、はさむパンはフランスパンのみというのがフランスらしいですね。

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コーヒーを注文すると、何も聞かれずにエスプレッソが出てきます。これもフランス流かな。さあ、乗車しましょう。

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今日の電車はインターシティだけあって、ファーストクラスは2列+1列のゆったり配置。車内はガラガラ。席は選び放題です。

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エアコンもガンガン効いていて、寒いくらいで上着を着込みます。快適な鉄道の旅です。購入した朝食を早速、テーブルに広げます。若くない我々にはこれで十分過ぎるほどの朝食です。

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席に落ち着く間もなく、電車がごとごとと動き始めます。

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電車はそろそろとサン・ラザール駅を離れていきます。

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やがて、電車は郊外に出て、周りは緑にあふれます。

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電車はセーヌ川にさしかかります。

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セーヌ川の鉄橋を渡ります。朝のセーヌ川は静かな雰囲気に満ちています。

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電車はセーヌ川を離れて、朝の光の中、緑の野原を走っていきます。

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車窓を眺めていた配偶者が「この電車でどこまで行くんだっけ?」って訊くので、saraiは「これでルーアンまで行って、ルーアンの見物が終わったら、早めの電車でル・アーヴルまで行くよ」と答えます。すると配偶者は「この電車はどれくらい乗るの?」って訊くので、saraiは「ルーアンまでは1時間ちょっとでまた、ルーアンからル・アーヴルまでは1時間くらいだよ」と答えます。すると配偶者は「それなら最初にル・アーヴルまで行っちゃえばいいんじゃないの?ごはんもル・アーヴルで食べる予定なんだから、ランチにしたほうが安上がりなんじゃない?」という鋭い突っ込みです。saraiは本来、ルーアンでノートルダム大聖堂(ルーアン大聖堂の正式名称です)を見ることが今日の目的で、ル・アーヴルに行くのは付録なので、重要度の順番にしていましたが、言われてみれば、それはそうかもね。ということで、急遽、行先をルーアンからル・アーヴルに変更することにします。と言ったって、ルーアンで降りずにル・アーヴルまでこの電車に乗って行くだけのことです。帰りの電車の時間を調べていませんが、ル・アーヴル到着時に駅で調べればいいでしょう。じゃあ、ゆっくりと2時間の鉄道の旅を楽しみましょう。通路を挟んで隣の席には、7ヶ月ほどの赤ちゃんと2歳くらいの子を連れたママの3人が座っています。あまり子供好きではない私たちですが、なぜか気に入られてしまう配偶者。時々相手をしながらの旅となります。周りは田舎の風景が続きます。綺麗な山間の町を通り過ぎていきます。

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しばらくすると、車窓には麦畑が広がっています。

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基本的にセーヌ川に沿って、電車が走ってきましたが、また、セーヌ川を渡ります。セーヌ川はずい分、蛇行しているんですね。川を渡ると、ルーアンです。ちらっと教会の尖塔が見えていますが、あれがルーアン大聖堂でしょう。

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ルーアン=リヴ=ドロワ駅Gare de Rouen Rive Droiteに到着。パリのサン・ラザール駅から1時間ほどです。本来ならば、ここで降りるところですが、このまま乗って、ル・アーヴルに向かいます。

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ル・アーヴルまではまだ1時間ほどかかります。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ルーアンからル・アーヴルへの鉄道の旅

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/2回目

パリのサン・ラザール駅Paris Saint-Lazareから乗ったインターシティはルーアン=リヴ=ドロワ駅Gare de Rouen Rive Droiteに到着したところ。当初の予定を変えて、このまま乗って、ル・アーヴルLe Havreに向かいます。ルーアン=リヴ=ドロワ駅を出発したインターシティはルーアンの町を通り抜けていきます。このルーアンの町には、ル・アーヴル散策の後で戻ってきます。

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小さな町々を通り過ぎます。緑の多い地方です。

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牧畜も盛んなようです。牛がのんびりと草を食んでいます。

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時折、現れる小さな町以外は農村風景が続きます。広大な麦畑です。

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ルーアンから20分ほどでの田舎町イヴトYvetotの駅に到着。

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この駅で配偶者になついた子供たちがママに連れられて、降りていきます。上の子供がはにかみながら別れのバイバイをしてくれます。ホームではおじいちゃんとおばあちゃんが出迎えています。
ここはこんな小さな町です。

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また、こんな田園風景の中を走ります。

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どこまでも田園風景が続きます。

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やがて、次の駅ブレオテ・ブーズヴィルBreaute-Beuzevilleに到着。ル・アーヴルはもうすぐです。

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またまた、田園風景。

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変わりのない風景が続きます。

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小さな町を通過します。ル・アーヴルはあと5分ほどです。

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延々と電車に乗って、11時にル・アーヴルに到着です。配偶者に言われるまでル・アーヴルの駅に到着したことが分からないくらい、さもないようなホームです。

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終着駅なので慌てることはありません。駅名を確認します。間違いなく、ル・アーヴルです。

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ホームを歩いて、駅舎のほうに向かいます。

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やっと、鉄傘の下に近づきます。

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鉄傘の下に入ります。いい雰囲気です。

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電車の先頭車両はターミナル駅の端っこに停まっています。まさに終着駅です。

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壁にポスターが張ってあります。ルーアンの美術館で印象派展をやっているようです。オルセー美術館からマネの描いたモリゾーの絵が来ているみたいです。

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ホームの端から停車中の電車を眺めます。なかなかよい眺めです。

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帰りの電車の時刻を調べてから、ル・アーヴルの町を散策します。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ル・アーヴルの散策開始

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/3回目

パリのサン・ラザール駅Paris Saint-Lazareから乗ったインターシティは2時間ほどでル・アーヴルLe Havreの駅に到着。ターミナル形式のプラットホームを見渡します。乗ってきたのは一番右端の電車です。

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駅のロビーで帰りの電車の時間を調べようとしますがどこにも時刻表が掲示されていません。電光掲示板を見上げますが、2時頃までの電車しか出ていません。

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仕方がないので窓口でルーアンまでの時刻表を貰います。するとルーアンまでは2時の電車を逃すと4時まで電車がありません。

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saraiがうなっていると配偶者が「今から3時間もあるんだから、それですべてをすませればいいんじゃないの」って言います。仕方ありませんね。まずは駅前からのトラムに乗って、海岸沿いにあるツーリスト・インフォメーションまで行って町の地図を手に入れることにしましょう。駅前のトラム乗り場です。

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トラム乗り場のチケットの自動販売機と格闘して(英語モードがなくてフランス語表示のみ)、何とか1日乗車券をゲットします。またしてもVISAカードが認識されず、マスターカードのお世話になります(もちろん、JCBカードなぞは最初から使えるクレジットカードのリストにありません。→JCBカード殿、もう少し頑張ってね!)。

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さて、トラムが来るのを待ちましょう。

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待っていると、なかなか来ないものです。ちょっとイライラ。何せ、この町での滞在時間が限られていますからね。

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5分以上も待って、ようやくトラムがやってきます。

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トラムはストラスブール大通りBoulevard de Strasbourgを順調に走り、町歩きの起点だと言う市庁舎Mairie du Havreの前までやってきますが、まずは海岸まで乗っていって、ツーリスト・インフォメーションを訪れることにします。

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市庁舎前広場Place de l'Hôtel de Villeは広々とした美しい緑の広場です。

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緑の芝生が目に染みます。

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トラムはフォッシュ大通りAvenue Fochを走り抜け、4駅目の終着の停留所ラ・プラージュLa Plageに到着。

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おっ、停留所の前にジャパニーズ・レストランがあります。Japon SamouraÏ(日本サムライ)という名前です。面白いですね。

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ル・アーヴル駅に続くトラムの線路です。この通りはル・アーヴルの大通りのフォッシュ大通りAvenue Fochです。

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海岸沿いには広場が広がり、遊園地もあります。

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ここから地図とにらめっこしながら、海岸沿いのクレマンソー通りBoulevard Clemenceauを南に進み、何とかツーリストインフォメーションの建物を発見します。

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ツーリストインフォメーションの前には綺麗な花が咲いています。

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ツーリストインフォメーションのスタッフの若い女性はなかなか有能そうでテキパキ。地図もいただき、行先の案内もパーフェクトです。すると、後ろから配偶者が「切手はありませんか?」と意外な割り込み。これもスムーズに進み、用意していた昨日の絵葉書(日本の孫たちへ)に切手を貼っていると、女性スタッフが「預かっておけば、郵便局の人が周ってくるので渡しておきますよ」とのこと。思わぬご親切に甘えることにします。それではと、ル・アーヴルの絵葉書と切手も購入。この間、5分ほどの効率的な訪問になりました。

ここまでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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ここからはゲットした市内地図を片手に散策します。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ル・アーヴルの海はモネの傑作の舞台

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/4回目

ル・アーヴルLe Havreの町を散策中です。ツーリスト・インフォメーションを出て、海辺の道クレマンソー通りBoulevard Clemenceauを歩きます。

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ちょっと歩くと、今日、ランチの予定のレストラン、ラ・ヴォワール・ブルーLa Voile Bleueが見えてきます。レストランの窓を磨いている女性がいるので、後で来るときの予約をしていきましょう。話しかけると、フランス語しか分からないのだけどと言いつつも、愛想よく話を聞いてくれようとします。こういう会話は配偶者の出番。不思議にも、ちゃんと12時半の予約が出来たようです。後で戻ってくることを約束して別れます。

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ここからマリーナの前を歩いていきます。クルーザーの帆柱の林立が壮観です。

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ウジェーヌ・ブーダンの描いた《悪天候の中のル・アーヴルの埠頭の入口》Entrée des jetées du Havre par gros tempsの絵を紹介する案内板がマリーナの前にあります。この作品はここで描かれたのでしょう。この絵は近くのアンドレ・マルロー美術館に展示されているそうです。ところで、ブーダンと言えば、若きモネに戸外での絵画作成を手ほどきした画家ですね。二人はこのル・アーヴルゆかりの画家です。

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海岸の通り沿いに大きな集合住宅が建ち並んでいます。さぞかし、海の眺めがいいでしょうね。一度、このあたりに住んでみたいものです。

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テラスにはお洒落に緑やテーブル・椅子が並んでいます。

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海辺の道を散策していると、海の風景が開けてきます。海の色もとっても綺麗です。考えてみれば、フランスでは海と言えば、地中海しか見たことがなく、フランスの北海を見るのは初めてです。ここはノルマンディーの海岸になりますね。

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岸壁から海を眺めます。遠くに防波堤が見えます。真ん中に防波堤が切れているところがあるので、船はそこから出入りするようです。空の青、海の青の対照が美しいです。

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岸壁の前にアンドレ・マルロー美術館Musée d'Art Moderne André Malrauxのモダンな建物が見えます。高い塔はル・アーヴルの港の監視塔のようです。

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このアンドレ・マルロー美術館前の海岸で描かれたのがモネの印象派としての衝撃的なデビュー作であり、代表作でもある《印象・日の出》です。saraiの大好きな絵なんです。この絵が描かれたところを見たくて、ル・アーヴルまで足を延ばすことにしたんです。これが美術館の前から眺める海の風景です。すなわち、モネが描いた風景です。

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意外だったのは海が開けているのではなく、防波堤が見えていることです。モネが絵を描いたときはどうだったのか分かりませんが、まあ、細かいことはいいでしょう。美しい海であることは違いありませんし、あの傑作に思いを馳せることができました。後ろを振り返ると、アンドレ・マルロー美術館が正面に見えます。

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ちょっと岸壁をぶらつきましょう。ル・アーヴル港の説明板があります。

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美しい海を眺めながら、ゆっくりと歩きます。

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突堤があります。ここで釣りを楽しんでいる人たちがいます。どこの国も同じですね。

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ここまで歩いてきた海岸沿いの風景を眺めます。マリーナも遠くに見えています。海岸線が弧を描いて、綺麗です。

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突堤を歩いてみましょう。これは突堤の先端からの風景です。

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岸壁のほうを眺めます。先ほど横を通り過ぎた集合住宅群が見えます。その建物越しに一本の高い塔が頭をのぞかせています。有名なサン・ジョセフ教会Église Saint-Josephの塔のようです。

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ちょっと右のほうに視線をやると、アンドレ・マルロー美術館も見えます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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もう一度、海を眺めます。やはり、モネが描いた美しい景色です。

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もう少し、ここでゆったりとした時間を過ごしましょう。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ル・アーヴルの海からノートルダム大聖堂へ

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/5回目

ル・アーヴルLe Havreの町を散策中です。アンドレ・マルロー美術館Musée d'Art Moderne André Malrauxの前の海岸はモネの傑作《印象・日の出》が描かれた舞台です。今、ここにある突堤の先端に立っています。そこに記念碑が建っています。フランス語と英語が併記されています。記念碑に書かれているのは、「この石碑は、アメリカ軍の上陸とその後の再乗船(帰国のことかな?)の主要港としてのル・アーヴルを記念して第2次世界大戦後に建立されました。1944年9月から1946年8月の間に367万5千人のアメリカ軍兵士がこの港を通過しました。」(sarai訳)

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名高いノルマンディー上陸作戦が敢行されたのは、このル・アーヴルよりも西のほうの海岸線で1944年6月6日のことでした。当初は補給港としてシェルブールの港を制圧しますが、ドイツ軍が降伏前に徹底的に港湾設備を破壊したため、補給港として機能するためには時間を要します。本格的な補給港を求めて、連合国軍はル・アーヴルの港を奪還するためのアストニア作戦を1944年9月10日から12日にかけて行いました。連合国軍の大勝利には終わりましたが、結果的にル・アーヴルの町は徹底的に破壊されました。ドイツ軍の抵抗を封じるために、連合国軍が事前に大爆撃と艦砲射撃を行ったからです。その後、再建された港湾は補給港としての役割を十分に発揮しました。上の記念碑はそのことを記念して建立されたようです。

海をまた眺めます。石油貯蔵タンクが見えます。港湾設備のひとつですね。

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こちらは港湾の管理センターです。ヨーロッパの港、ル・アーヴルと大きな文字で書かれています。


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突堤で時間を過ごしすぎてしまいました。そろそろ、町の散策を再開します。少し離れたところから、突堤を眺めます。

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アンドレ・マルロー美術館の入口の前に出ます。最初の計画ではこのアンドレ・マルロー美術館も鑑賞することにしていましたが、ちょっと時間がなさそうなのでパスします。おりしもウジェーヌ・ブーダン展を開催中だったのでちょっと残念。あちこちで、この特別展のポスターを見かけました。

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アンドレ・マルロー美術館を通り過ぎたところで、可愛い少女像を見ます。美術館の鑑賞の代わりにしましょう。

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郵便局の角に綺麗な花が咲くプランターが吊り下げれています。街角にこういうものはいいですね。

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パリ通りRue de Parisを進んでいくと、右手にノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dameが見えてきます。有名な教会ではありませんが、今回の旅のテーマはフランスのノートルダム大聖堂巡りですから、ちょっと覗いていきましょう。ちなみに大聖堂に昇格したのはつい最近、1974年のことです。ですから、昔で言えば、ノートルダム教会です。

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通りを渡って、教会の建物に近づきます。意外に立派な教会です。

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教会のすぐ手前で塔を見上げます。古色蒼然とした歴史的建造物ではありますが、第2次世界大戦時にル・アーヴルの町の80%は爆撃で破壊されたので、この教会も大変な被害を受けたそうです。30年後にオーギュスト・ペレによって、現在の姿に修復されたそうです。ペレは基本的にル・アーヴルの町はまったく新しいコンセプトで作り上げましたが、この教会だけは歴史的建造物として例外的に元の姿に修復したようですね。

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中に入ると、ゴシック様式のどっしりとした空間になっています。大きな教会に比べると、天井があまり高くないですね。

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身廊を内陣のほうに進んでいきます。柱には彫像が並び、内部装飾も充実しています。

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主祭壇はステンドグラスの聖母マリア(多分?)の大きな姿が印象的です。このステンドグラスも修復されたのでしょう。

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修復されたものにせよ、とても美しいステンドガラスです。

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これは聖母子像。ノートルダム大聖堂には付き物です。

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聖母子の祭壇画もあります。

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立派なパイプオルガンもいくつもあります。

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そろそろ、出口に向かいます。出口の扉の上方にも大きなパイプオルガンが見えます。

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教会を出て、少し離れたところから建物をもう一度鑑賞します。ゴシック様式だけでなく、ルネサンス様式、バロック様式のテーストも複合していますね。なかなか立派な建物です。修復して、よかったですね。こういうものは後世に残すべきでしょう。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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時間になったので予約したレストランに向かいます。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ル・アーヴルの究極の美・・・サン・ジョセフ教会

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/6回目

ル・アーヴルLe Havreの町を散策中です。ノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dameに立ち寄りましたが、意外に立派な教会でした。もう時間なので、ランチのために予約したレストランに向かいます。その方向に歩き始めると、この町を代表するサン・ジョセフ教会Église Saint-Josephの塔が見えます。レストランに行く途中で覗いていきましょう。

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緑濃い並木道をどんどん歩いていきます。レストランの予約時間も迫っています。

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サン・ジョセフ教会の塔がずい分、近くに見えるようになってきます。

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道標があります。サン・ジョセフ教会は右手だと表示されています。

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少し進むと、サン・ジョセフ教会の全容が見えてきます。教会としては変わった形ですね。教会というよりも記念塔、あるいは巨大な墓標のようにも見えます。

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教会の入口の前に立ちます。

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ファサードは超シンプルですが、お洒落な文様があしらわれて、美を感じます。

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十字架の下の大きな扉に進みます。この教会は戦後に建てられた新しい教会です。そもそもこの町全体が戦後に新しく再建された町で、その新しい町づくりが評価されて、20世紀の建築としては異例の世界遺産になっています。そのシンボル的な存在がこのサン・ジョセフ教会です。作り上げたのは近代建築の先駆者オーギュスト・ペレ。彼の最高傑作がこのサン・ジョセフ教会です。

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その外観の教会らしくないところに驚きますが、中に入るともっと驚かされます。こんな教会のデザインもあるんですね。

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上の方を見上げます。窓から降り注ぐ色とりどりの光の奔流に驚かされます。

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呆然として、見上げ続けてしまいます。斬新なのはもちろんですが、究極の美しさも兼ね備えています。

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柱や壁面の美しさにも魅了されます。

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パイプオルガンは入口の上方にあります。その両側の幾何学模様のステンドグラスも素晴らしい色彩にあふれています。

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中央にはシンプルさを極めた主祭壇があります。

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サン・ジョセフ教会の美しさに驚き、思いのほか時間を費やしてしまいました。これまで素晴らしい教会建築の数々を見てきましたが、現代の教会建築には、こんなに素晴らしいものがあるんですね。天才のみがなしうる業に出会って、ある意味、ショックを受けました。現代の教会建築のキーワードは“光”です。実はこの後、ルーアンを訪れて、また、そのことを実感することになります。
教会を出て、最後にまた、その外観を眺め、その素晴らしさを再認識します。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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急いで、ランチを予約したレストランに向かいます。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ル・アーヴルのランチは超美味な魚介料理

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/7回目

ル・アーヴルLe Havreの町を散策中です。サン・ジョセフ教会Église Saint-Josephの現代的な美に衝撃を受けて、思わず、足が止まってしまいました。予定外の時間を費やしてしまいました。教会を出て、大急ぎでランチを予約したレストラン、ラ・ヴォワール・ブルーLa Voile Bleueに駆け込みます。もう、帰りの電車までそんなに時間がありません。またまた配偶者の出番です。お店のスタッフ(若い男性)に、時刻表を示してこの電車に乗りたいのと状況を説明すると、横から例の予約を受け付けてくれたおばさんが、急ぐのねと聞き入れてくれます。朝の交流が役に立ちます。状況を理解してもらい、メニュー選びをアドバイスしてもらい、アントレとメインの2皿を選択。お店のスタッフは早速、オーダーを整理中です。

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まずは、よく冷えた白ワインをいただきます。もちろん、フランスのワインで美味しいです。

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天井が高く、明るい店内では、お客さんたちがランチを楽しんで、談笑中です。

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15分ほどの超特急でアントレの魚介のスープが出てきます。

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これが素晴らしかったんです。とても美味しいこと、この上なしです。それに量もたっぷりあります。下手なブイヤベースよりもよほど美味しいです。

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続いて、メインのサーモンの蒸し焼きです。

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サーモンには魚介のスープで炊き込んだライスが添えられています。これが超美味です。

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このサーモンの蒸し焼きはとっても美味しかったのですが、当然たっぷりの量で残念ながら完食できませんでした。手際よくこれらの料理を出してくれ、無事に予定時間内に食事を終えることが出来ます。無理でも、お願いはしてみるもんですね。皆さんありがとう。このお店のオーナーは、格闘技K-1のトレーナーで日本にも来ているとのこと。食事後、慌しくおしゃべりしました。いろいろアドバイスしてくれた若いスタッフはオーナーの息子さんでした。

そうそう、白ワインを美味しくいただいたのはいいのですが、お腹が空いていたところですいすい飲んだためにsaraiは酔っぱらってしまいました。ふらつく足で配偶者に助けられながら、トラムの停留所まで歩きます。来るときに利用した海岸沿いの停留所ラ・プラージュLa Plageです。すぐにトラムもやってきます。

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トラムが出発するとすぐ、車窓にサン・ジョセフ教会が見えます。

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えっ、車窓に見えているのは、何でしょう。どうやら、人間の足の部分だけの彫刻のようです。

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トラムが走るフォッシュ大通りAvenue Fochはまるで公園のように広くて、緑が多い通りです。

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並木の緑が涼し気です。

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市庁舎Mairie du Havreの前までやってきます。

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市庁舎の前には広々とした市庁舎前広場Place de l'Hôtel de Villeがあります。

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市庁舎を過ぎて、ストラスブール大通りBoulevard de Strasbourgにはいると、左手に綺麗な建物が見えます。郡庁Sous-préfectureの建物です。ル・アーヴルはセーヌ=マリティーム県Seine-Maritimeに属し、県庁はルーアンにありますが、それに次ぐ行政単位の群を治める郡庁があります。

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しばらく進むと、左手にいかめしい建物が見えます。大審裁判所Tribunal de grande instanceです。日本の地方裁判所にあたります。

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やがて、駅に到着。ぎりぎり、2時発の電車に間に合います。駅舎の時計は1時54分を指しています。

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駅までの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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電車に飛び乗ると、すぐに電車は発車します。

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慌ただしいル・アーヴル訪問ですが、来てよかったと思います。モネが描いたル・アーヴルの海岸も見られたし、現代的な美を感じさせるサン・ジョセフ教会も素晴らしかったし、ランチの魚介料理も美味しかったし、いいこと尽くしでした。
次はルーアンを目指します。旅のテーマ、フランスのノートルダム大聖堂巡りでルーアン大聖堂を訪れます。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ルーアン大聖堂の華麗なファサード

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/8回目

ル・アーヴルLe Havreの町を慌ただしく出発します。何とか予定の2時発の電車に乗車できます。ルーアンRouenに向けて、電車は走り出します。ランチのワインで気持ちよくなったsaraiは電車でぐっすりと眠りこんで、起きたときはルーアンに到着です。ほんの1時間ほどです。ルーアン=リヴ=ドロワット駅Gare de Rouen Rive Droiteのホームに電車が滑り込みます。停車するとすぐにホームに降り立ちます。この電車はパリのサン・ラザール駅Paris Saint-Lazareに向かいます。

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ホームからエスカレーターで駅のロビーに移動します。

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ルーアン=リヴ=ドロワット駅のロビーは広々としています。

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ロビーを見渡して様子を確認したところで、出口に向かいます。ルーアンに3時に着きましたので、帰りは5時か6時のサン・ラザール駅行に乗ることにしましょう。

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駅舎を出て、駅舎のファサードを見上げます。古めかしい壁面に美しい彫像が飾られています。

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もう少し離れて、ファサードを鑑賞します。歴史を感じさせられるような立派な駅舎です。

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駅を出て、左手のほうには教会が見えます。サン・ローマン教会Eglise Saint-Romainです。

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駅前を見回して、トラムの停留所を探しますが、そもそも、トラムの線路すら見当たりません。立派な駅舎が目に入るばかりです。

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仕方がないので、駅前の通り、ジャンヌ・ダルク通りRue Jeanne d'Arcを少し進んでみましょう。通りには商店が軒を連ねています。配偶者は花屋さんに目を遣りますが、とりあえず、トラムを探さないとね。

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商店街の中にお寿司屋さんも見つけますが、肝心のトラムは見当たりません。

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いったん、駅に戻って、出直しです。

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さっきは気が付きませんでしたが、駅舎のロビーの壁面には面白い壁画が描かれています。左の絵がルーアン大聖堂、右の絵がセーヌ川でしょうか。

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ともあれ、肝心のトラムです。駅からはトラムで直接、ルーアン大聖堂の最寄停留所に向かうつもりですが、やはり、駅前のどこを探してもトラムなぞありません。その代わりに、何と地下鉄ができています! ガイドブックの記事は古かったようです。地下鉄のチケット1回券(1.6ユーロ)を4枚、自動販売機で購入。今度はVISAカードが使えます。

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駅前の地下鉄駅、ヴェルト通り駅Gare-Rue Verteから、ルーアン大聖堂の最寄のテアトル・デ・ザール駅Théâtre des Artsまでは2駅です。駅から地上に出ると、すぐに道標が見つかります。ルーアン大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Rouenは右のほうに行くようです。

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ジェネラル・ルクレール通りRue du Général Leclercを歩いていくと、左手に賑やかなラ・シャンメル通りRue de la Champmesleが見えます。この通りを歩いていきましょう。

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地下鉄駅から10分弱ほど歩き、ルーアン大聖堂に到着します。モネの連作シリーズで有名ですが、ファサードの繊細で美しい彫刻装飾は意外でした。モネの絵画からは想像できない華麗さです。

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ここまでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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今日の最大の目的はこのルーアン大聖堂に来ることでした。旅のテーマであるフランスのノートルダム大聖堂巡りはこれで3つ成就したことになります。シャルトル大聖堂、パリのノートルダム大聖堂に続いての成果です。これから、ゆっくりと鑑賞します。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:モネの描いたルーアン大聖堂、内部も見学

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/9回目

ルーアン大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Rouenに着いたところです。大聖堂広場Place de la Cathédraleには、ツーリスト・インフォメーションがあります。この建物の2階をアトリエにして、モネは刻々として光が移ろうルーアン大聖堂の連作シリーズを描き上げました。1892年と1893年に集中して描かれた作品群は全部で33点もの数に上ります。作品を描いていたアトリエは建物の左手だったようです。

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ちょうど、前年にオルセー美術館で見たモネの作品がこれです。

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ツーリスト・インフォメーションの建物の前から、見たルーアン大聖堂です。モネは実に忠実に描いていることが分かります。ただ、モネは移ろう光にその興味があったわけで、大聖堂のファサードの精細なレースのような彫刻装飾はずい分、デフォルメされていて、精密な画面にはなっていませんね。

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ツーリスト・インフォメーションに入って、訪問者キットという地図とガイドブックを1ユーロで購入。地図には日本語のガイドも付いていますが、あまり、役には立ちそうな内容はありません。地図はもちろん、大変役に立ちますが地図自体には日本語は記載されていません。
これが日本語ガイド付きの地図。

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これがガイドブック。

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まあ、ルーアンの市内地図を1ユーロで買ったようなものです。

ツーリスト・インフォメーションを出て、大聖堂の正面に立ちます。フランボワイアン・ゴシック様式の傑作です。実に華麗なファサードに魅了されます。

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まず、中央扉口を鑑賞します。タンパンには、エッサイの家系樹が描かれています。エッサイはユダヤ王ダヴィデの父で、下に横たわるエッサイの腹から上に伸びている木の枝に彼の家系が描かれています。一番上にはエッサイの家系に属するイエス・キリストが描かれます。えっ、イエスはマリアの処女懐胎で生まれたんじゃないの? 実はエッサイの家系に連なるのはマリアの夫の聖ヨセフなんです。じゃあ、処女懐胎で生まれたイエスというキリスト教の教義に反しないのでしょうか。実は反しないんです。エッサイの家系からメシア(キリスト)が出るということが、旧約聖書で預言されているからです。例えば「イザヤ書」にも記述があります。でも、なんだか、こじつけっぽいですね。やはり、イエスは聖ヨセフの実の子供じゃないのって、ちゃちゃをいれたくなります。だからということではないのでしょうが、大聖堂の扉口のタンパンにこのテーマが選ばれるのは珍しいそうです。因みに昨日のシャルトル大聖堂のステンドグラスの一枚には、エッサイの家系樹が描かれていました。

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次は、左側の北扉口を鑑賞します。タンパンには洗礼者聖ヨハネの物語が描かれています。ヘロデ王の饗宴、サロメの踊り、聖ヨハネの斬首です。上部の透かし彫りも美しいです。

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最後は、右側の南扉口を鑑賞します。タンパンには聖ステファノの殉教が描かれています。何故か、簡素な表現にとどまっています。なお、ステファノはキリスト教における最初の殉教者であったとされています。

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大聖堂に入る前に、振り返って、大聖堂広場を眺めます。左の建物がツーリスト・インフォメーションです。広場には意外に人が少ないですね。

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では、ルーアン大聖堂に入ります。ゴシック様式の大きな空間が広がります。天井も高く(大聖堂にしてはそれほどでもありませんが)、林立する束ね柱も壮観です。

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天井のリヴ・ヴォールトの波も見事です。

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身廊を内陣のほうに進んでいきます。

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クロッシングには祭壇があります。

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ここで上を見上げます。ドームが上に伸びて、そこから、光が降り注ぎます。

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南翼廊の隣にジャンヌ・ダルク礼拝堂があります。ここルーアンはジャンヌ・ダルクの終焉の地です。彫像はジャンヌ・ダルクの像でしょうか。

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内陣の外側の周歩廊には見事なステンドグラスが残っています。ルーアン大聖堂は第2次世界大戦でほとんどのステンドグラスが損傷しましたが、わずかに残ったものもあります。

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まだ、ルーアン大聖堂の鑑賞は続きます。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:戦争の傷跡を残すルーアン大聖堂~ジャンヌ・ダルク教会

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/10回目

ルーアン大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Rouenの内部を鑑賞しているところです。内陣の外側の周歩廊を歩いています。
内陣奥にはマリア礼拝堂があります。鉄柵があり、中には入れません。

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鉄柵越しにこの美しい礼拝堂を鑑賞しましょう。

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週歩廊に残る古いステンドグラスです。

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内陣奥の南側にはリチャード獅子心王Richard Cœur de Lion(リチャード1世)のお墓があります。このルーアン大聖堂にはリチャード獅子心王の心臓が納められています。リチャード獅子心王はイングランド王ですが、当時はノルマンディー公も兼ねていたので、ここルーアンはリチャード獅子心王の領土の一部でしたし、彼はこのルーアンを愛していたそうです。そのことから、41歳で戦死したリチャードの遺体の一部がこのルーアン大聖堂に葬られることになったそうです。以前、ドナウ川のヴァッハウ渓谷のデュルンシュタインを訪れて、リチャード獅子心王が捕囚されていた山上のお城、デュルンシュタイン城を眺めたことを思い出します。リチャードは十字軍に参加した帰りにオーストリア公レオポルト5世に捕えられて、デュルンシュタイン城に幽閉されました。その後、イングランド側が多額の身代金を払うことで釈放されて、イングランド王に復帰しました。王位回復後、フランス王フィリップ2世との戦いを続けていましたが、クロスボーの矢を肩に受け、その傷がもとになって亡くなりました。リチャード獅子心王は中世の騎士の鑑として、永遠の人気を集めています。合掌!

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内陣の週歩廊から翼廊の先の側廊を眺めます。スケールの大きな眺めです。

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身廊に戻って、西側のほうを眺めます。大きな薔薇窓が見えますが、ステンドグラスは第2次世界大戦で破壊されて、擦りガラスが代わりに設置されています。とても美しいステンドグラスだったそうです。戦争はすべてを破壊する忌まわしい行為であることをまた痛感します。

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身廊の天井です。

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身廊の北側、入口近くにある聖ヨハネ礼拝堂の《美しき絵硝子》というステンドグラスです。これも戦禍から生き残った貴重な遺産の一つです。

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これでルーアン大聖堂の内部見学を終了します。外観が美しいのに比べて、正直、内部は古びていてもうひとつです。ステンドグラスもオリジナルの古いものが少ないですからね。まあ、それでも、精巧なデザインのステンドグラスが内陣奥にあり、それらは美しいかったのが救いです。すべては戦争という人類の愚かな行為の結果であることに思いを馳せると、無念以外の何ものでもありません。

大聖堂の外に出て、陽光を浴びて、美しい姿を見せるルーアン大聖堂を仰ぎ、また、気持ちを取り直します。何と言う神々しく、華麗な建物でしょうか。

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石造りでありながら、まるで繊細なレースのようです。このルーアン大聖堂の西ファサードの究極の美を脳裏に刻み付けます。

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さて、次はこの地で最期を迎えたジャンヌ・ダルクの終焉の地に建つジャンヌ・ダルク教会Eglise Sainte-Jeanne-d'Arcを見に行きます。グロ・オルロージュ通りRue du Gros Horlogeを西のほうに歩いていきます。綺麗な石畳の通りです。

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前方に大きな時計の塔が見えてきます。

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とても立派な大時計です。これは何でしょうね。まるでベルンの天文時計のようです。後で調べると、大時計台Le Gros-Horlogeと呼ばれているそうです。時計自体は1389年に完成しましたが、現在の位置に設置されたのは1529年のことだそうです。いれにせよ、とても古いものです。この時計は時刻だけではなく、月の満ち欠けや曜日を知ることができるそうです。やはり、天文時計のようなものですね。

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大時計台の傍らには、ルネサンス様式の高い塔も付属しています。この時計が「重錘時計」と呼ばれる形式であり、おもりが地球の重力で下に落ちる力を利用して時を刻むので、おもりを高いところに置くために、この高い塔を築いたそうです。因みに現在は電気化されており、高い塔の必要性はありません。

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大時計台の下をくぐって、グロ・オルロージュ通りを進むと、町一番の目抜き通りのジャンヌ・ダルク通りRue Jeanne d'Arcと交差します。この先もグロ・オルロージュ通りが続きますが、多くの人で賑わっています。

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ジャンヌ・ダルク通りを横断し、さらにグロ・オルロージュ通りを進んでいくと、美しい木骨造り(コロンバージュ)の家が軒を連ねるヴィコント通りRue de la Vicomteと交差します。

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さらにしばらく進むと、独創的な外観のジャンヌ・ダルク教会Eglise Sainte-Jeanne-d'Arcに到着します。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ジャンヌ・ダルク教会の独創的な外観にしばし絶句します。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:斬新なデザインのジャンヌ・ダルク教会に驚愕

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/11回目

ジャンヌ・ダルク教会Eglise Sainte-Jeanne-d'Arcの前に立ち、その外観のデザインの奇抜さに絶句して、口あんぐりです。凄いですね。

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ジャンヌ・ダルク教会の周りには、木骨造り(コロンバージュ)の家が建ち並んでいます。テラス席のカフェレストランがいっぱいあります。

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この万国旗で飾られたレストラン、ラ・クロンヌLa Couronneもその木骨造りの家のひとつです。店名ラ・クロンヌは王冠という意味ですから、王冠の飾りが店先に突き出しています。実はこのお店は1345年にできた、フランスで最も古いオーベルジュです。ということは、ジャンヌ・ダルクの生きていた時代からあるということです。ジャンヌ・ダルクの火刑も見守っていたんですね!

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さて、ジャンヌ・ダルク教会に入ろうと思いますが、いささか戸惑います。ル・アーヴルで見たサン・ジョセフ教会Église Saint-Josephにも驚きましたが、この教会は入口がどこかも分かりません。正面という概念がまったく感じられないからです。教会から出てくる人がいるので、入口はどこかと訊くと、ここが入口だと言われます。出口専用かと思って訊いたんですが、出入り口共用でした。

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中に入ると、また、びっくり。片側の壁面は大きなステンドグラスで覆われています。全12枚ということですが、とても美しいものです。

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信徒席はそのステンドグラスに向かって、弧を描くように並んでいます。教会内部はステンドグラスからの光でとても明るい空間になっています。

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信徒席に座って、美しいステンドグラスを眺めます。ところで、こんなに綺麗な建物ですが、入場無料です。あくまでも教会ですからね。スペインやベルギーの教会が有料なのが不思議です。あれはもう教会ではなく、教会だった建物なんでしょうね。

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視線を左に向けて、西のほうにあるステンドグラスを眺めます。左手に見える緩やかな階段は入口に続く階段です。

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天井は木製で緩やかなアールを描いています。軽やかな印象です。

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ステンドグラスの前には、説経壇というか、祭壇というか、そういうものが設置されています。

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壁の角にある像はもちろん、ジャンヌ・ダルクの像でしょう。この像もモダンなデザインです。

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教会内部の奥のほうから、ステンドグラスを眺めます。ここからでは一部が陰になり、ステンドグラスすべてを見渡すのは難しいです。これで全体の3分の2ほどです。

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このあたりから、天井を見上げます。天井の上からも光が差し込んでいます。トップライトの採光の仕組みがあるようです。

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ジャンヌ・ダルク教会のステンドグラスの美しい空間を十分に堪能しました。外に出ましょう。
これが外から見た出入り口です。小さな扉で大変、分かり難いです。人が出入りしていないと、ちょっと見つけられそうにありません。

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出入り口の周りには、さりげなく庭園が広がっています。

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出入り口のそばに、まるで電波のアンテナのようなものが立っています。これはやはり、十字架なんでしょうね。どうやら、この十字架付近にジャンヌ・ダルクの火刑台Le Bûcher de Jeanne d'Arcがあったようです。ジャンヌ・ダルクは異端の罪で1431年5月30日に火刑に処せられました。合掌!

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教会前のヴュー・マルシェ広場(旧市場)VIEUX MARCHEからジャンヌ・ダルク教会を眺めます。大きなステンドグラスが壁面いっぱいに並んでいます。

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ヴュー・マルシェ広場にはジャンヌ・ダルクの魂を鎮めるか如く、お花畑が広がっています。

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ジャンヌ・ダルク教会に隣接して、統一感のあるデザインの建物があります。ここには魚介のグルメレストランがあります。

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このあたりで、ルーアン散策を完了します。ルーアン大聖堂、ジャンヌ・ダルク教会の2つを見るという目的を果たしました。
ジャンヌ・ダルク教会は金曜日は午前閉館なので、当初の予定では見られなかった筈ですが、ル・アーヴルと訪問順序を入れ替えたことで見られて、ラッキーです!!

フランスという国は古いものの中に思いっきり新しいものを作り込むという感性を持っていますね。
結局、今日も疲れ果ててしまいました。すっかり、体力の衰えを感じざるを得ません。saraiの旅の行く末もそう長くはなさそうな予感です。



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ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:ルーアン駅前の美味しいお菓子屋さん、イヴォンヌのエクレアは絶品

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/12回目

ジャンヌ・ダルク教会Eglise Sainte-Jeanne-d'Arcに強烈なインパクトを受けました。今日はある意味、ルーアン大聖堂以上に、ル・アーヴルで見たサン・ジョセフ教会Église Saint-Josephも含めて、現代建築の教会に魅了されました。教会前のヴュー・マルシェ広場(旧市場)VIEUX MARCHEをちょっと見て、ルーアン散策を切り上げます。最寄りの地下鉄の駅を目指して、ロロン通りRue Rollonを歩きます。ジャンヌ・ダルク通りRue Jeanne d'Arcにぶつかると、そこはマレシャル・フォッシュ広場Place du Maréchal Fochです。裁判所庁舎(パレ・ド・ジュスティス)Palais de Justiceの華麗な建物が見えます。その建物の前に地下鉄駅パレ・ド・ジュスティスPalais de Justiceの入口があります。

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地下鉄のホームに下ります。ちょうど、逆向きの電車が向かいのホームに到着したところです。この電車を見て、はたと思い当たります。これって、トラムですね。アントワープのプレメトロと同様に、このルーアンではトラムが地下のトンネルを走るんですね。ガイドブックでトラムと書かれていたのは間違いではなく、単に記述が不親切なだけだったようです。ルーアンのトラムは地下を走り、メトロと呼ばれているとちゃんと親切に書いてくれればよかったのに・・・。そうすれば、余計な時間と混乱がなかったのにね。

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この駅はこんな感じの新しい駅です。それでも開通は1994年のことですから、30年以上は経過しているんですね。なお、トラムの地下駅はこの駅も含めて5駅だけだそうです。トラムは町の中心部だけで地下を走り、それ以外の大半は地上を走行するそうです。たまたま、saraiは町の中心部の地下区間だけでトラムに乗ることになりましたから、余計、勘違いしました。

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電車の到着を待ちながら、駅の様子を眺めます。確かに通常の地下鉄の駅に比べると、シンプルな感じです。日本の首都圏もこういう地下化も考えながら、市電というか、トラムを復活する手もありますね。因みにフランスでは、ストラスブールの低床型トラムの導入の成功が引き金になって、各都市で一気にトラムの普及が進んだそうです。

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すぐにやってきた地下鉄の電車(正確にはトラム)に乗ってルーアン駅にとって返し、到着時に目を付けていたお菓子屋さん、イヴォンヌ Yvonneに直行します。
ここまでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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お菓子屋さん、イヴォンヌのお店のショーケースには美味しそうなエクレアがずらっと並んでいます。

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シュークリームも美味しそうですね。

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エクレアをゲットして、サン・ラザール駅行のインターシティに飛び乗ります。5時発の電車に間に合ったので、6時過ぎにサン・ラザール駅Paris Saint-Lazareに到着。

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モネの絵画でお馴染みのサン・ラザール駅のホームを慌ただしく眺めます。

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ホームの屋根、大鉄傘はモネの昔と変わらないようです。

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7時前にはホテルに帰着します。最初の予定では早くても9時過ぎの予定だったので、配偶者の発案(最初にルーアンではなく、ル・アーヴルを訪問することに変更)のお蔭で予定が短縮できました。まだ、旅は始まったばかりなので、体力をセーブしないとね。ところで、この帰りの電車インターシティで、この旅で初めての検札がありました。セカンドクラスが混んでいたせいもあるのか、我々が乗っていたファーストクラスでは2人も罰金を払わされていました。

さて、ホテルの部屋に落ち着いたところで、ルーアン駅前のお菓子屋さんでゲットしたエクレアをいただきましょう。パティスリー・イヴォンヌの可愛い花柄の箱にエクレアは入っています。

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これが吟味して選んだエクレアです。とっても美味しいです。ルーアンに行かれる方には絶対、お勧めです!

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明日はランス大聖堂を訪れます。ランスはシャンパーニュ地方ですから、是非、本場でシャンパンを飲みたいものです。さらに近くにあるシャロン=アン=シャンパーニュの町でノートル・ダム・アン・ヴォー教会とエピーヌのノートルダム大寺院も見たいと思っています。結構、難易度の高い移動になりそうです。うまく周れるかな?



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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