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セヴィーリャの1日:カディスを出発し、セヴィーリャへ

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/1回目

旅の7日目です。今日はカディスからセヴィーリャに移動して、丸1日セヴィーリャ観光です。夜はフラメンコを楽しむ予定で、今日も1日中駆け回ることになりそうです。

カディスの朝は絶好の青空。朝一番の電車でセヴィーリアに戻ります。なんとも慌ただしいカディスの滞在です。ホテルは到着時に清算は終わっており、チェックアウト不要でレセプション(と言っても机が1個置いてあるだけですが)にはホテルの人はいません。部屋の鍵を、教えられたポストに放り込んで出かけます。タクシーをお願いするホテルの人もいないので、歩くしかありません。もっともホテルの前は歩行者専用道路なので、タクシーが横付けできるわけでもありませんけどね。がらがらと荷物を引っ張り駅に向かいます。朝の8時はまだ涼しく、気持ちよく歩けます。駅に向かう途中、緑豊かな公園があります。ピンクのブーゲンビリアの花が満開です。

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駅前の駐車場が見えます。道を間違えることもなく、25分で駅に到着です。

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カディスの駅は真新しくて、モダンな建物です。

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今日の電車のチケットを購入します。日曜日のせいか人も少なく、すぐに買えます。窓口もひとつ開いているだけです。

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これがカディスからセヴィーリャへのチケット。1人15.75ユーロで1時間45分の旅程です。

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電車の中で食べる朝ごはんでも仕入れようかと見渡しますが、お店は閉まっています。8時半では早すぎるのかしら。それとも、日曜日だからお休みなのでしょうか。いずれにしても、朝ごはんは食べ損なったようですね。

プラットホームに出ると、電車が2台停車中。発車10分前です。

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どの電車が乗るべき電車か、出発案内板を見てちゃんと確認します。左側の1番上に、セヴィーリャ・サンタ・フスタ行の電車が8時40分に1番線から出発すると表示されています。

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1番線のホームに停まっている電車に乗りましょう。

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電車は空いています。がらがらです。席は選び放題状態ですが、あいにく指定席なんです。

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何とか水だけは調達できたので、配偶者がしっかりとホテルから持ってきたチョコレートと水が朝ごはん。うーん・・・

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電車は定時に発車しました。電車はまずは海沿いに走ります。昨日と打って変わって、今日はカディスの朝日が強烈に照り付けます。昨日の夕日とは大いに印象を異にします。

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電車はすぐに海から離れていきます。カディスの大西洋はよかったなあと灌漑にふけってしまいます。

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遠くに街並みは見えていますが、この辺りは荒涼たる風景です。

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やがて、昨日と同じくヒマワリが見えてきました。

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昨日と同じ景色なので、saraiはぐっすり眠ってしまいます。配偶者はヒマワリを楽しみながら、せっせとブログを書きます。

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車掌さんが改札に来て、安眠が邪魔されます。まあ、仕方ないか。

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電車はヒマワリ畑の中を一路、セヴィーリャに向かいます。


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セヴィーリャの1日:アンダルシアはヒマワリで花盛り。そして、セヴィーリャ到着

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/2回目

セヴィーリャに向かって、電車はアンダルシアの大平原の中を走ります。まわりは緑の畑が広がります。

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saraiはぐっすりと眠り込んでいますが、再びヒマワリが見えてきたようで、配偶者は大いにヒマワリ楽しんだようです。

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間近にヒマワリの花畑が広がり、配偶者の目は釘付け。アンダルシアのヒマワリは綺麗です。

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見渡す限り、ヒマワリ畑。配偶者はとても嬉しかったそうです。

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だんだんヒマワリの花がまばらになってきました。

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それでも、まだまだヒマワリ畑は続きます。なかなか目が離せないですね。

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またヒマワリの花が多くなってきました。

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一面真っ盛りのヒマワリです。

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アンダルシアのヒマワリもこれで見納め。配偶者は十分満足した様子。よかったです。

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ヒマワリを眺めるうちに、順調にセヴィーリア・サンタ・フスタ駅Estación de Santa Justa Sevillaに到着。
カディスとセヴィーリャの位置関係を地図で確認しておきましょう、セヴィーリャはカディスから北の方に位置しています。

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セヴィーリャは朝の10時半頃で、まだ涼しく爽やかです。遅くなりましたが、ちゃんと朝ごはんを食べましょう。セヴィーリアの駅は、お店が開いています。でも、マクドナルドはお休みのようです。スナックのようなお店に入ります。

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テーブル席に着いて、ゆったりと朝ごはんです。

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スペイン風のサンドイッチとスペイン風のコーヒーを美味しく頂きます。遅い朝食になりましたが、美味しい朝食でした。

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さて、ホテルに行きましょう。今日のホテルは駅前のエア・ホテル・セヴィーリア (Ayre Hotel Sevilla)です。駅舎を出るとすぐ近くに見えています。

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ロータリーを越して、すぐに到着。まだ部屋には入れないと思っていたら、今掃除中なのでちょっと待ってくれたら部屋に入れるわよとのこと。ではちょっと待ちましょう。まだ朝早いから、セヴィーリャ観光の時間はたっぷりあります。

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綺麗なエントランスロビーでゆったりと部屋の準備を待ちます。

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ピカピカの美しいホテルです。

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次々とホテルのレセプションにお客さんが到着します。saraiたちの部屋の準備もそろそろでしょう。レセプションのお姉さんはちらちらとsaraiの方を見ながら、もうちょっと待ってねと目で合図を送ってきます。なかなか、気の利いた女性ですね。

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15分ほどでご案内です。部屋に荷物を置いて、セヴィーリャ市内に繰り出しましょう。


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セヴィーリャの1日:まずはセヴィーリャ美術館へ

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/3回目

セヴィーリャに到着後、ホテルの部屋の準備ができるのをちょっと待ってチェックイン。まだ朝の11時半です。
用意された部屋に入ります。なかなか立派な部屋です。これで1泊50ユーロですから、とてもお得な宿泊料金です。

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綺麗なデスク、椅子。使いやすそうな部屋です。

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ベッドの上の壁には面白い絵が掛かっています。なぜか、蒸気機関車の絵です。

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水回りもチェック。ピカピカで清潔そうです。

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何と言ってもバスタブ付きというのがポイントです。

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持ち歩くショルダーバッグの中身を出来るだけ軽くして、早速出かけます。ホテル玄関には3本の旗が出ています。1本は日本の国旗。む・・・もしかして、saraiが宿泊するから?

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これがエア・ホテル・セヴィーリア (Ayre Hotel Sevilla)の全景です。あれっ、旗は3本だけではありませんでしたね。

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ホテルの斜め前にサンタ・フスタ駅が見えています。駅前のバス停からバスに乗って、街の中心に向かいましょう。

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32番のバスでセヴィーリア美術館に向かいます。駅前から終点のドゥケ・デ・ラ・ビクトリア広場Pl. del Duque de la Victoriaまで行きます。バスのルートを地図で確認しておきます。

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バスのチケットは、車内で運転手から購入。1人1.4ユーロです。

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バスを降りたドゥケ・デ・ラ・ビクトリア広場の中心には銅像が建っています。ベラスケスの銅像です。何故ここにベラスケスの銅像?って思いましたが、ベラスケスはこのセヴィーリャ出身ですね。セヴィーリャで生まれ、11歳でフランシスコ・パチェーコに弟子入りし、6年間の修業を終えて独立、その後師匠の娘フアナと結婚。24歳でマドリッドでフェリペ4世の王付き画家になるまでは、ずっとセヴィーリャで生活していました。

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広場は緑がいっぱい。白い小さな花が咲いていて、綺麗です。

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広場からアルフォンソXII通りCalle Alfonso XIIをちょっと歩くと、セヴィーリア美術館Museo de Bellas Artes de Sevillaはすぐに見つかりました。入り口の前の広場は、絵を売る人でいっぱいです。印刷ではなく、ほとんど油絵です。それぞれ絵に個性があり面白いですね。それなりに売れている感じです。

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窓口でチケットを購入。1人1.5ユーロは安いですね。

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パンフレットもゲット。日本語版はありませんが、英語版がありました。

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中に入ると、いきなり美しいパティオに出ます。これ自体、美術品みたいです。

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パティオの真ん中にある井戸も風情があります。

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さらに奥には別のパティオも見えます。これも美しいですね。

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さらに奥に進むと、もっと広いパティオがあります。手入れの行き届いた美しい庭です。

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そろそろ建物の中に入って、美術鑑賞を始めましょう。


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セヴィーリャの1日:ムリーリョの美しいマリアに魅了されたセヴィーリャ美術館

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/4回目

セヴィーリャ美術館Museo de Bellas Artes de Sevillaの展示室に入ります。最初の部屋には15世紀のスペイン・ゴシックの美術品が展示されています。初期セヴィーリャ派の作品も並んでいます。中央に見える彫刻はペドロ・ミランPedro Millánの《死せるキリストへの嘆き》です。

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この部屋では、4枚の連作絵画が目を惹きます。初期セヴィーリャ派の作者不詳の作品です。フランドル絵画の影響が感じられる精密な描き方です。

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次の部屋は長い回廊になっていて、ルネサンス期の作品が展示されています。

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次の部屋はマニエリスムの作品が展示されています。さして興味を惹く作品はありません。

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次の部屋は自然主義の作品が展示されています。

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ベラスケスの絵画を発見。肖像画です。と思ったら、なんと聖人の絵でした。1620年、ベラスケス20歳頃の《聖パウロ》です。セヴィーリャ時代の作品です。この頃、既に見事な筆遣いです。

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いったん、パティオに出て、次の展示室に移動。そこは17世紀の修道院の教会だった建物で天井も高くて美しい部屋です。

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特に天井の装飾の美しさは最高です。

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この部屋の奥のほうにはムリーリョMurilloの作品がずらっと並んでいます。それも名画揃い。めまいがするほど素晴らしいです。
この美術館にはムリーリョの世界最大のコレクションがあるとは聞いていましたが、まさか、これほどとは。絶句です。saraiはムリーリョの描くあどけなさを面差しに残している聖母マリアが結構好みです。そういう絵画が何点も展示されてます。

これは《無原罪の御宿り》です。1668年、ムリーリョ51歳頃の作品です。とても美しいです。三日月に乗ったマリアが天使たちに囲まれて、天から舞い降りてきます。

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これは《無原罪の御宿り》です。1668年、ムリーリョ51歳頃の作品です。この作品もとても美しいです。三日月に乗ったマリアが天使たちに支えられながら、下りてきます。

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これは《無原罪の御宿り》です。1650年、ムリーリョ33歳頃の作品です。若い頃の作品ですが、既にムリーリョらしさが満ち溢れています。マリアは満月に乗っていますね。

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これは《聖母子》です。1666年、ムリーリョ49歳頃の作品です。マリアの美しさが光ります。

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これは《聖フスタと聖ルフィーナ》です。1666年、ムリーリョ49歳頃の作品です。聖フスタと聖ルフィーナはセヴィーリャの守護聖人の二人の姉妹です。二人が両側から支えているのはヒラルダの塔です。それにしても美人姉妹ですね。これはセビーリャのカプチン修道会Convento de Capuchinosの聖堂の祭壇画です。

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《無原罪の御宿り》を中心にムリーリョの名画がずらっと並んでいます。壮観です。

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これは《ピエタ》です。1668年、ムリーリョ51歳頃の作品です。ムリーリョの描く上目遣いのマリアは本当に美しくて、大好きです。

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これは《羊飼いたちの礼拝》です。1668年、ムリーリョ51歳頃の作品です。ムリーリョの描くマリアは下のほうに顔を傾けていてもあどけなさが可愛いです。

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これは《受胎告知》です。1668年、ムリーリョ51歳頃の作品です。ムリーリョの描くマリアは横顔も綺麗ですね。きっとモデルがよっぽど綺麗な人だったんでしょう。

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いやはや、素晴らしいムリーリョの名画にあふれた展示室でした。ムリーリョの描く美しいマリアに魅了されました。展示室をもう1回眺めて、満足のため息を尽きました。

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まだ、2階にも展示室があるようですが、もう、頭の中はムリーリョのマリアでいっぱいです。このまま、美術館を出ることにしましょう。


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セヴィーリャの1日:セヴィーリャ美術館からヌエバ広場まで散策

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/5回目

セヴィーリャ美術館でムリーリョを堪能し、展示室を出ると、そこは美しいパティオ。

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パティオを囲む回廊の壁は綺麗なタイルで装飾されています。

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パティオを抜けて美術館の外に出ます。美術館前のムセオ広場Plaza del Museoでは、相変わらず油絵が販売されていて、それを見ている人で賑わっています。

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これがセヴィーリャ美術館のファサードです。17世紀の修道院の建物を改修した建物で、立派な外観です。

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このムセオ広場に、配偶者が探していたジャカランダの木がありました。紫色の花が咲いています。昨日、バスでセヴィーリャに着いたとき車窓から見かけ、とても気になっていたそうです。

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セヴィーリャ美術館からブラブラと旧市街の中心に向かいます。先ほど歩いてきたアルフォンソXII通りCalle Alfonso XIIを戻ります。ドゥケ・デ・ラ・ビクトリア広場Pl. del Duque de la Victoriaまで戻り、そこで右折してオドネル通りCalle O'Donnellに入ります。

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人で賑わうオドネル通りを進みます。

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そのまままっすぐに進むと、通りはベラスケス通りCalle Velázquezに変わります。

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通りをまっすぐに進んでいますが、交差する通りを過ぎる度に通りの名前が変わります。今度はテトゥアン通りCalle Tetuánです。横の路地アルバレダ通りCalle Albaredaを覗くと、路地全体がカフェのテラス席になっています。朝ごはんが遅かったので、ランチはもう少し後にしましょう。

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やがて、セヴィーリアで一番賑やかな通りのひとつであるテトゥアン通りを抜けて、緑の豊かなヌエバ広場Plaza Nuevaに出ます。

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ヌエバ広場では何やら青空市場がたっています。

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本の市です。数十軒はあるでしょう。よく見ると、すべて同じ造りのコンテナが並んでいます。この広場にいつも本の市が出てるとも思えないし、今日はどういう催しなんでしょうね。

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広場の中央には立派な騎馬像が建っています。カスティーリャ王のフェルナンド3世Fernando IIIの騎馬像です。フェルナンド3世はレコンキスタを推進し、このセヴィーリャをイスラム勢力から奪還した人物で、レコンキスタ成功の功績を讃えられて1671年に聖王el Santoの称号を与えられました。フェルナンド3世はセヴィーリャのカテドラルに葬られています。

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ヌエバ広場には、市庁舎Ayuntamiento de Sevillaの古めかしい建物が建っています。時計台が印象的です。

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広場を出て、市庁舎の裏側の方に歩きます。そこにも大きな広場があります。サン・フランシスコ広場Plaza de San Franciscoです。広場には日除けのパラソルを並べたテラス席のカフェがあります。よく見ると、何か様子がおかしいです。

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近寄ってよく見ると、このテラス席は白い靄のようなもので包まれています。暑さ対策で冷気を吹き出しているようです。イメージは涼しそうですが、こんなもので本当に涼しいのかな?

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この広場からは街一番の目抜き通りのシエルペス通りCalle Sierpesが延びています。この通りは先ほど歩いてきたテトゥアン通りの東側に並行した通りです。後で帰りにでも歩いてみましょう。

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この広場から、カテドラル(セヴィーリア大聖堂)に向かいます。

セヴィーリャ美術館からヌエバ広場まで散策してきたルートを地図で確認しておきましょう。

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セヴィーリャの1日:セヴィーリャのランドマーク、ヒラルダの塔

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/6回目

ヌエバ広場Plaza Nuevaから市庁舎Ayuntamiento de Sevillaを挟んで反対側にあるサン・フランシスコ広場Plaza de San Franciscoをぶらぶらしています。広場の中央にはとても大きな日除けの幕が張ってあります。幕の布地を透かして、空に浮かぶ雲が見えています。アンダルシアの強烈な陽光が降り注いでいます。

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サン・フランシスコ広場から見る市庁舎の建物は、壁がいっそう白く装飾文様も凝ったもので、とても美しいです。

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サン・フランシスコ広場からカテドラル(セヴィーリア大聖堂)に向かって歩き始めます。エルナンド・コロン通りCalle Hernando Colónの先にカテドラルの門が見えてきました。

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カテドラルCathedralの北側にある免罪の門Puerta del Perdónのすぐ近くまでやってきました。

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免罪の門の前に立つと、左奥の上方に高い塔が見えます。あれがヒラルダの塔Giraldaのようです。セヴィーリャの街のランドマークです。

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免罪の門のアーチの中を覗くと、中庭の先にカテドラルの巨大な建物が見えます。

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中庭にはオレンジの木が茂っています。オレンジの実もたわわに実っています。この中庭は《オレンジの中庭》Patio de los Naranjosと呼ばれています。

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免罪の門からカテドラルの中庭の塀に沿って左(東)の方に歩いてき、塀の切れたところで右(南)に折れると、正面にドーンとヒラルダの塔が見えます。

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近くまで歩いて、正面からヒラルダの塔を眺めます。このヒラルダの塔は97mの高さの塔です。もともとは12世紀末、イスラムの支配下の時代にモスクのミナレットとして建設されたものです。16世紀にプラテレスコ様式の鐘楼が取り付けられて、現在の姿になりました。先端には1288kgもの重さのブロンズ製の像が取り付けられており、この像は風を受けると回転するそうです。そのため、この塔はヒラルダ(風見)の名前で呼ばれています。この塔には上ることができて、70mの展望台からセヴィーリャの街を一望できるようです。高いところが好きなsaraiとしては、上ってみたい気持ちが満々です。

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ヒラルダの塔の前は広場になっています。トリウンフォ広場Plaza del Triunfoです。広場の中央には綺麗な噴水があります。

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観光馬車が暇そうに客待ちをしています。

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今日は日曜日なので、カテドラルはまだオープンしていません。午後2時半からオープンなので、まだ1時間ほどしないとオープンしません。
オープンまでは、サンタ・クルス街をぶらつくことにします。カテドラル前のテラス席で賑わう道を通り抜けて、サンタ・クルス街に向かいます。

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サン・フランシスコ広場からサンタ・クルス街までの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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少々疲れていますが、もう少し散策を続けます。


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セヴィーリャの1日:サンタ・クルス街の迷宮のような路地をぶらぶら

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/7回目

カテドラルがオープン前なので、カテドラル近くのサンタ・クルス街をぶらぶらすることにします。
サンタ・クルス街Barrio de Santa Cruzは昔ユダヤ人が居住していた地区で、その後に貴族などの裕福な人々が住み付いたところ。
ヒラルダの塔の前からマテオス・ガゴ通りCalle Mateos Gagoを進み、途中で右側の狭い路地のメソン・デル・モロ通りCalle Mesón del Moroに入ります。昔の風情が感じられるかと思いきや、狭い迷路のような通りにお土産物屋さんが立ち並び、観光客でごったがえした賑やかな街です。

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メソン・デル・モロ通りにはギターの看板のある建物があります。フラメンコ関連のお店のようです。

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通りの奥にはバルがテラス席を出しています。

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通りがぶつかったところで左に折れて、シメネス・デ・エンシソ通りCalle Ximénez de Encisoに入ります。

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この通りにも大きなお土産店があります。中はがらんとしています。

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お店の横から覗くと綺麗なパティオが見えます。昔は立派なお屋敷だったんでしょう。

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その先にフラメンコのスタジオがありました。La Casa del Flamencoというフラメンコ・ショーをやるところで、すぐ間近でフラメンコが見られるみたいです。でも、既に今夜のフラメンコ・ショーのタブラオを予約していますから、ここは外から中の様子を観察するだけです。

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狭い路地に入りこみます。クルセス通りCalle Crucesです。この辺りの裏通りになると、さすがに静かな雰囲気になってきます。

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路地の先には、ちょっとした広場があります。クルセス広場Patio de los Crucesです。3本の石柱が立っています。

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ここから迷路のような路地を歩き回ります。

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何とか迷宮の虜にならずに自分のいる位置が分かりました。今夜行くフラメンコのタブラオ、ロス・ガリョスの場所も確認できました。

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ロス・ガリョスの前は木々の茂る公園になっています。サンタ・クルス広場Plaza de Santa Cruzです。

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木と言えば、スペインではオレンジ。オレンジの実が落ちています。きっと鳥も食べない甘くないオレンジなのでしょう。

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公園の真ん中には凝った造りの街灯が立っています。

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サンタ・クルス街を抜け、アルカサル庭園の高い塀の前に出ました。

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塀にそって歩けば、アルカサルに出ることができそうです。

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アルカサル庭園の中も歩けるようですが、アルカサルに行くには遠回りになりそうなので、中に入るのはやめましょう。

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アルカサル庭園の高い塀に沿って、アルカサルの入り口に向かいます。

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頭上にはブーゲンビリアの花が咲いています。花のトンネルみたいですね。

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サンタ・クルス街の散策ルートを地図でおさらいしておきましょう。

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この後、アルハンブラ宮殿を彷彿させるというアルカサルを見学します。


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セヴィーリャの1日:アルハンブラ宮殿を目指して造営されたアルカサル

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/8回目

サンタ・クルス街を抜け出して、アルカサルの入り口に向かっています。人がたむろしています。観光ツアーご一行のようです。

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路地が突き当りです。しかし、突き当りに通り抜けがあるらしく、人が入っていきます。我々も続きましょう。

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小さな入り口の先は広い通りになっています。そして、その向こうにヒラルダの塔が見えています。この方向に進めばよさそうです。

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通りを進むと、ヒラルダの塔がどんどん大きくなってきます。

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通りの角には物売りのおじさんがいます。冷たいコーヒーでも売っているのかしらね。

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アルカサルの入り口らしきところに到着し中に入ろうとしたら、係の人に制止されました。ここはアルカサルの出口だそうです。入り口の場所を教えてもらい、そちらに向かいます。アルカサルの出口の前はカテドラルの前で、ヒラルダの塔もすぐそこに見えています。

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係の人に入り口の場所を教えてもらったにもかかわらず、意外に入口が遠くてなかなか場所が分かりません。ようやくアルカサルの入口前に到着しました。そこからカテドラルの方を眺めてみます。カテドラルの入り口付近も見えています。左の建物はインディアス総合古文書館Archivo General de Indiasです。アルカサル、カテドラル、そして、このルネサンス様式のインディアス総合古文書館はユネスコの世界遺産に指定されています。

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このアルカサルの入り口までのルートを地図で確認しておきます。

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アルカサルの入り口のライオンの門から入場します。これがアルカサルのチケット(領収書?)。1人9.5ユーロです。

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アルカサルReal Alcázarはローマ時代のアクロポリス、イスラム時代の城(要塞)をレコンキスタ後に、カトリック教徒の王たちが改築し宮殿にしたものです。なかでも1350年に即位したペドロ1世が、スペイン各地からイスラム職人を集めてムデハル様式の宮殿を作り上げました。その結果、このアルカサルはアルハンブラ宮殿を彷彿させるものになったそうです。

アルカサルに足を踏み入れると、そこはライオンの中庭Patio de Leonです。

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ライオンの中庭の先には、分厚い城壁のアーチから宮殿のファサードが顔を見せます。

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これがファサードです。立派ですね。

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ライオンの中庭の左にある建物に入ります。ここは裁きの間Sala de Justicia。なるほど、壁には見事なイスラムの幾何学模様。

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床には水盤と水路が刻まれています。アルハンブラ宮殿と同様に水にこだわった造りです。

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最も美しいのは天井の繊細な模様です。ムデハル様式ならではの複雑な美です。

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中庭への窓のアーチには見事な装飾が施されています。素晴らしい漆喰装飾です。

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漆喰の中庭Patio del Yesoがこの素晴らしい窓の向こうに見えます。

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中庭の大半は池になっています。水と漆喰のコラボした空間です。

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裁きの間を出てライオンの中庭へ。そこから城壁のアーチをくぐって、城壁越しにライオンの中庭を眺めたところです。

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いよいよ、ファサードのある建物に進みましょう。


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セヴィーリャの1日:アルカサルの乙女の中庭と大使の間の究極の美

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/9回目

アルカサルの本館であるペドロ1世宮殿Palacio del Rey Don Pedroの前に来ました。右側の回廊の下から宮殿のファサードを眺めます。ムデハル様式の建物が青空に映えます。

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ファサード上部のイスラム文様をズームアップして眺めます。精密で素晴らしい芸術ですね。

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2階への階段があります。装飾タイルが素晴らしいです。

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右側の回廊を進み、ペドロ1世宮殿の入り口の横に来ました。宮殿の壁面の素晴らしい装飾が間近に見え、その見事さに圧倒されます。

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ペドロ1世宮殿の入り口前から中庭を振り返ります。この中庭は狩猟の中庭Patio de la Monteriaと呼ばれています。中庭の左右には宮殿の回廊が続き、中庭の正面はイスラム時代の城壁の厚い岩壁が建っています。頭を覗かせているのはヒラルダの塔ですね。

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ペドロ1世宮殿に入って、真っ先に乙女の中庭Patio de las Doncellasに直行。ムデハル様式の傑作です。

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細い柱に支えられた繊細な文様のアーチの壁の連なりが素晴らしいです。

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近くから仔細に観察すると、ますますその繊細で華麗な装飾に驚かされます。

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乙女の中庭から大使の間の方を眺めます。大使の間の上部先端の美しい外観が見えます。壁に描かれた文様も美しいです。

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乙女の中庭から大使の間の入り口に向かいます。入り口のアーチに施された漆喰彫刻が見事です。

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大使の間Salón de Embajadoresに入りました。まずは天井を見上げます。ヒマラヤ杉細工の円形クーポラです。何と言う見事さ。これに匹敵するのはアルハンブラ宮殿のみです。

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壁をびっしりとおおい尽くすイスラム文様も驚異的な素晴らしさです。

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部屋を仕切る馬蹄形3連アーチも美しいです。

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壁面の美しさからは目を離すことができません。

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これは馬蹄形3連アーチの連なりです。アーチに施された文様の趣味の良さは、これぞイスラム芸術の極みといった感じです。

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馬蹄形アーチをさらに仔細に鑑賞します。近くで見れば見るほど、精密・繊細な美が浮き彫りになります。

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この馬蹄形アーチの究極の美に囚われて、身動きができません。

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しばらくは大使の間のイスラム芸術の素晴らしい空間の中に身を浸していましょう。


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セヴィーリャの1日:バルの老舗ロブレス・タパスでランチ

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/10回目

アルカサルの大使の間の繊細なイスラム芸術に見惚れていましたが、壁のタイルと漆喰彫刻を見ながら部屋を後にします。

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大使の間を出ると、美しい乙女の中庭が待っています。

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乙女の中庭を囲む回廊の天井にも素晴らしい文様が続きます。イスラム芸術の美に感嘆します。

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アルカサルはアルハンブラ宮殿を彷彿させるとのことでしたが、似てはいてもまた異なる芸術品で、これまた素晴らしいものでした。アルハンブラ宮殿の緻密な幾何学模様にさらに渋い色彩が加わって複雑さを増していました。そんな思いを抱きながら、アルカサルを出ます。ここが出口です。最初、間違えて入ろうとしたところです。

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アルカサルの出口の前には、カテドラルとヒラルダの塔が聳えています。

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観光馬車が客待ちしています。あまり乗る人はいないようですね。

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そろそろ休憩をかねてお昼にしましょう。カテドラルもオープンする時間ですが、午後2時半ですから、スペイン時間ではちょうどランチタイムです。
セヴィーリアと言えば、バルの本場。バル体験は欠かせません。お目当てのバルに向かいましょう。ヒラルダの塔の先の方の筈です。

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ヒラルダの塔の前の広場は、相変わらず賑わっています。

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ヒラルダの塔は青空に向かって、すっくと立っています。

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ヒラルダの塔を過ぎると、ずらっとバルやレストランが並んでいます。

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お目当てのバル、ロブレス・タパスRobles Tapasを探しますが、これがなかなか見つかりません。細い通り沿いに並ぶバルのテラス席は、お客でいっぱいです。テントの屋根からミストが吹き出しているお店もあります。実際に涼しいかどうかは分かりませんが、涼しげに見えます。
ようやくお目当てのバル、ロブレス・タパスが見つかりました。観光客が歩くメイン通りではなく、裏通りにありました。地図でこのバルまでのルートを確認しておきましょう。

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ロブレス・タパスの空いていたテラス席に落ち着きます。が、お店の人にタパスが食べたいと言うと、それならこっちだよと言われて、店内のカウンター横のテーブルに案内されました。カウンターの中に置いてある巨大な牛の置物は凄いですね。

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カウンター席もバルらしくていいですが、テーブル席の方が落ち着きます。このテーブル席はカウンターに近いため、カウンター越しにウェートレスが手を伸ばしてタパスの皿をテーブルに乗っけてくれます。ですから、テーブル席と言ってもカウンター席に準ずる扱いのようです。

まずは飲み物。スペインのバルでは、お決まりのカヴァをいただきます。安くて美味しいカヴァです。やみつきになります。

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我々の座ったテーブル席だけがカウンター席扱いで、他のテーブル席はタパスは注文できないようです。

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パンとオリーブが運ばれてきました。これはお決まりの品のようです。

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タパスを食べる前に、まずはスープを注文。もちろん、トマト味冷製スープのガスパッチョをいただきます。これは絶品でした。配偶者に我が家のメニューに入れて欲しいとお願いすると、これは難しいとにべもなく却下されました。

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いよいよ、タパスをいただきましょう。それは次回でご紹介します。


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セヴィーリャの1日:ロブレス・タパスの美味しいタパス料理、そして、カテドラルへ。

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/11回目

バルの老舗ロブレス・タパスでランチです。いよいよ、タパスをいただきます。このお店は大正解です。タパスと言っても、サイドメニューもついた1品料理です。量が少ないので、いろいろ食べられて嬉しいです。1皿の値段も3.35ユーロ均一で安いしね。
これはアリオリソースで和えたエビをミニバゲッタに挟んだサンドイッチです。アリオリ(alioli)ソースはニンニク入りマヨネーズです。

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これはベーコンで巻いたエビのアリオリソース添えです。

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これは白身の小魚のフライです。

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これはタラのトマトソース添えです。

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これはアンダルシア名物のフラメンキンflamenquinです。揚げた肉のチーズ巻です。

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結局、タパス5皿いただきました。どれも美味しくて、軽くて、大満足です。

腹ごしらえも出来たので、観光再開です。お店を出ると日差しが強く、つい日陰を探して歩いてしまいます。午前中はあんなに快適だったのにね。夕方にはまた涼しくなるでしょう。シエスタは、このたまらなく暑い日中をやり過ごすためなのかもしれませんね。

次はカテドラルです。またまたヒラルダの塔の前の広場を通過します。もう何度となく歩いた道です。

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カテドラルの入り口に到着。ロブレス・タパスからここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

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カテドラルCatedralの入り口は圧倒的な存在感でそそり立っています。

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このファサードの上方を眺めます。素晴らしいですね。

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入り口に長い行列が出来ています。仕方がないですね、並びましょう。

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少しずつ行列が進み、ファサードが間近になります。ますます迫力が増していきます。

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行列はファサード前の広場を半周ほどしています。これでもずいぶん進みました。

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ファサードの真下を過ぎました。直近でファサードを見上げます。

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入り口前の広場に建つ彫像を真後ろから眺めます。この彫像はヒラルダの塔の先端に取り付けられているブロンズの像と同じものです。ローマ時代の衣装を身にまとって、楯と椰子の葉を手にしています。この像は《ヒラルディーヨ》Giraldilloと呼ばれています。彫像の向こうに見えている建物はインディアス総合古文書館です。

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長い行列でしたが、15分ほどで入ることが出来ました。まずはチケット購入。1人8ユーロです。ヨーロッパの教会は普通、入場無料なのにスペインのカテドラルはどこも有料です。

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日本語のパンフレットがもらえたのは嬉しかったです。

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さて、名高いセヴィーリャのカテドラルの内部を鑑賞しますが、それは次回でね。


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セヴィーリャの1日:圧倒的なカテドラル・・・素晴らしき黄金障壁に感動!

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/12回目

セヴィーリャで一番の目的だったカテドラルの鑑賞を始めます。内部はものすごく広いです。

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セヴィーリャのカテドラルはスペインで最大の規模を誇ります。ヨーロッパの聖堂のなかでも、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのセント・ポール大聖堂に次ぐ3番目の規模です。奥行116m、幅76mと巨大です。「後世の人々が我々を正気の沙汰ではないと思うほど巨大な聖堂を建てよう」という教会参事会の決定によって、1401年にモスクの跡地に建設を始めました。100年以上かけた建設は1519年に終えることができました。
カテドラルに入ってすぐのところに人が集まっています。床には誰かの墓碑があります。

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コロンブスの次男で人文学者のフェルナンド・コロンブスのお墓です。彼は『コロンブス提督伝』を著した人物です。正面からお墓を見ましょう。

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カテドラルの後方から内陣の方を眺めます。目の前に見えているのは聖歌隊席Coroの後ろの壁です。この壁の向こうに、聖歌隊が座る席が左右両側に並んでいます。

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左の側廊の後方から東(内陣)の方を眺めます。巨大な束ね柱とリブの連なりが見えます。美しいステンドグラスも見えています。

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視線を右に移すと、聖歌隊席とその上に大きなパイプオルガンが見えています。

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左の側廊を前(東)に進んでいきます。側廊は2廊に分かれており、このカテドラルは身廊も含めて5廊式の最大の形式を誇っていることが分かります。側廊の上部にはステンドグラスが並んでいます。

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豪華な聖歌隊席Coroの内部です。鉄柵で仕切られていますが、柵の間にカメラを入れて撮影しました。

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西側の上方にある大きなバラ窓です。細かい模様のステンドグラスになっています。

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聖歌隊席を鉄柵越しに見たところです。

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聖歌隊席と内陣の間、すなわちクロッシング部(身廊と翼廊の交差するところ)の天井です。この天井は銀色。周りは黄金色です。天井にも特有の模様が施されています。

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これは聖歌隊席の中央に飾ってあるマリア像。

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内陣にある黄金色の木製の巨大な祭壇衝立です。この世界最大の黄金の祭壇衝立が、昔から見たかったものです。ようやく願いが叶いました。

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祭壇衝立には聖書の場面などが細かく彫刻されています。そして、豪華な黄金彩色です。新大陸発見が、スペインの繁栄の始まりだったのでしょうか。その繁栄の結果、新大陸からの黄金で主祭壇の巨大な祭壇衝立ができあがったようです。期待以上の素晴らしさです。高さ20メートル、幅13メートルで260㎡もある衝立は、その全面にわたる細かい彫刻で見る者を圧倒します。

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祭壇衝立はびっしりと細かい彫刻で覆われています。じっと見入ってしまいます。

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この祭壇衝立を見たくて、セヴィーリャに足を運びました。しばらく、この素晴らしい芸術品を味わいましょう。


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セヴィーリャの1日:カテドラルの黄金障壁、コロンブスの墓、ムリーリョとスルバランの名画

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/13回目

セヴィーリャのカテドラルの素晴らしき黄金障壁に感動して見入っています。
黄金の祭壇衝立の一番下の真ん中には、小さな聖母子像が配置されています。小さいけれども大きな存在感で光輝いています。

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祭壇衝立は、小さな枠の精密な彫刻の集合体です。遠くからですが、その精密な彫刻をズームアップ撮影してみました。ほの暗いカテドラルの空間なので、明快な写真が撮れなかったのは残念なところですが、祭壇衝立の緻密さの一端は分かるでしょう。

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別のところも見てみましょう。聖書の物語のシーンが表現されています。

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十分、堪能しました。黄金障壁の魅惑的な呪縛を逃れて、カテドラルの他の部分を見ましょう。

内陣の前から右の翼廊の方に向かいます。翼廊の壁の上の方にも美しいステンドグラスが見えます。

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右翼廊の中央には、4人の王たちの像に担がれたコロンブスの棺があります。

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棺を担ぐ像は何やら中国の像を連想させますが、これらはれっきとしたスペインの王達だそうです。当時のスペインを構成していたカスティーリャ、レオン、ナバーラ、アラゴンの4人の国王です。国王達に棺を担がせるコロンブスは、やはり偉大な存在なのでしょう。晩年は何かと批判されることもあったコロンブスですが、ヨーロッパと新大陸の新しい歴史を築いた存在であることには間違いありません。

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さらに左に回り込んで、この記念碑的な墓を見ます。巨大なカテドラルに何とも派手なものを置いたものだと驚嘆します。当のコロンブスもびっくりでしょう。

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コロンブスの墓の前から、左の翼廊を眺めます。正面には銀の祭壇Altar de plataが見えます。

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美しいキリスト像が飾ってある祭壇もあります。

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黄金障壁のある内陣を横目に見ながら、移動します。

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ムリーリョの名画が飾ってある礼拝堂がありました。サン・アントニオ礼拝堂Capilla de San Antonioです。ムリーリョが描いた祭壇画は《サン・アントニオ・デ・パドヴァの幻想》La visión de San Antonio de Padua。サン・アントニオと言うと、マーラーの歌曲集《少年の魔法の角笛》の中の1曲《魚に説教するパドヴァの聖アントニウス》を思い出します。交響曲第2番《復活》の第3楽章にも引用されていますね。アッシジのサン・フランチェスコは小鳥に説教しましたが、サン・アントニオは魚に説教したそうです。奇跡を起こした聖人の1人です。一心に祈るサン・アントニオの幻視の場面が描かれているようです。幻視の対象は幼子イエスです。

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サン・アントニオ礼拝堂の壁面には、美しいステンドグラスと小さな聖母子像も飾ってありました。美しい礼拝堂です。

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これは、聖歌隊席の外側に設置されている巨大なパイプオルガンです。さすがに立派です。

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サン・ペドロ礼拝堂には大きな祭壇衝立があり、中央上方にスルバランの名画《無原罪の御宿り》があります。とても美しい絵ですが、このテーマではムリーリョの作品に一歩譲るかな・・・。

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スルバランに敬意を表して、《無原罪の御宿り》をズームアップして撮影。なかなか見事です。

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サン・ペドロ礼拝堂の横に、ヒラルダの塔への入り口があります。

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ヒラルダの塔は地上70mの高さ。塔の上からはセヴィーリャの街の風景が一望できそうです。

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高いところに上るのが大好きなsarai。もちろん上るつもりでしたし上りたかったのですが、もう体力の限界です。ヒラルダの塔は、体力温存のため遠慮しときます。とても残念でしたけどね。
これでカテドラルの鑑賞は完了。
とんでもない豪華な聖歌隊席と主祭壇の黄金の祭壇衝立に圧倒され、4人の王に担がれたコロンブスの棺も面白かったし、セヴィーリャのカテドラルは期待通りの素晴らしさでした。


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セヴィーリャの1日:大航海時代の繁栄を思い出させるグアダルキビル川

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/14回目

カテドラルの内部の鑑賞を終えて、外に出てきました。5時を少し過ぎたところですが、燦々と陽光が照り付けています。

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まだ明るいので、グアダルキビル川Rio Guadalquivirを見に行きましょう。川の手前に闘牛場があります。マエストランサ闘牛場Plaza de Toros de la Maestranzaです。

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闘牛場の前では、色とりどりのアバニコAbanicoを売っています。アバニコというのは、フラメンコなどのスペイン舞踊で使う扇子です。1つ3ユーロ、2つで5ユーロですから、ここで売っているのは低価格のお土産物なんでしょう。

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この闘牛場は横目で眺めて素通りします。闘牛博物館もあるようで、大勢の人で賑わっています。日曜なので、もしかしたら闘牛もやっていたかもしれません。まったく興味がないので、調べてもいません。

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グアダルキビル川に沿っている大通りクリストバル・コロン通りPaseo de Cristóbal Colónの前に出ました。この大通りを渡ると、グアダルキビル川の川岸に出るようです。

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川の土手の上からグアダルキビル川を見ることができました。

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川岸には、大きなローズウッド(紫檀)の木が並んでいます。ローズウッドはギターやマリンバ、クラリネットなどの楽器に使われる木です。ギターの本場にふさわしい木ですね。

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そのローズウッドの木が並ぶ川岸に下りてみましょう。

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グアダルキビル川の岸に立ちました。遊覧船が見えます。大航海時代はここから新大陸への船が出帆しましたが、現代は遊覧船が行き交います。グアダルキビル川は、この先カディス湾で大西洋に流れ込みます。昔日はアメリゴ・ベスプッチがこのセヴィーリャ港から出帆し、それを皮切りに新世界との交易権を独占して、カスティーリャ王国は繁栄しました。500年の昔に思いを馳せてしまいます。

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ボート遊びに興じている若い男女がいます。今日は日曜ですからね。

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こちらは上流方向です。この先をずっと進むとコルドバに至ります。

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こちらは下流方向。先ほどの遊覧船はずっと先に進みました。およそ100km先で大西洋に達します。このセヴィーリャは天然の良港だったんでしょう。

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ローズウッドの並木に沿って、川岸を下流方向に歩いてみましょう。

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ローズウッドとヤシの木に挟まれた遊歩道を散策する人が行き交います。気持ちのよい午後のひとときです。時間的には夕方ですが、まだまだ明るいです。

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カテドラルからグアダルキビル川の川岸の遊歩道までのルートを地図で確認しておきましょう。

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しばらく、セヴィーリャの街歩きを続けます。


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セヴィーリャの1日:グアダルキビル川の美しい流れ

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/15回目

ローズウッドの黄色い花の下、グアダルキビル川の川岸を歩きます。

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目の前に塔が見えてきました。黄金の塔TORRE DEL OROです。名前の由来は、建造されたイスラム支配の時代、外壁にタイルが張り付けられており、そのタイルにアンダルシアの陽光が煌めいて黄金色に輝いていたことによるということです。

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近くで見ると、この塔は丸くはなく12角形であることが分かりました。この塔は造られた当時、要塞として機能し、グアダルキビル川を通って入港する船を見張っていたそうです。現在は《海の博物館》MUSEO NAVALとして利用されています。

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黄金の塔の前から、歩いてきた遊歩道を振り返ります。夕方の快晴の空の下、ローズウッドの並木がずーっと遠くまで続いています。

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黄金の塔の先には橋があります。サン・テルモ橋Puente de San Telmoです。橋の上に上がって、川を眺めてみましょう。

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サン・テルモ橋の上に上がりました。

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橋の上からのグアダルキビル川の眺めです。美しい流れです。グアダルキビル川という川の名前は、アラビア語で《大きな川》を意味するそうです。それほどの川幅ではありませんが、アラブから来たモーロ人は砂漠の民だったので、このたっぷりした水量に感じるものがあったのでしょう。

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川岸には、先ほどの黄金の塔が見えています。確かに、川を出入りする船を見張るにはいい配置です。

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川の反対側(下流)を眺めます。橋が邪魔になって川があまり見えませんが、左端にはちらっとサン・テルモ宮殿Palacio de San Telmoが見えています。この建物は19世紀にブルボン王家が建てたもので、現在はアンダルシア州政府が入っています。

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再び上流方向の川の流れに目をやって、グアダルキビル川の風景を満喫。水の流れを眺めるのは気持ちいいものです。

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そろそろサン・テルモ橋を下りましょう。橋の端で、グアダルキビル川の眺めを心に収めます。

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橋のたもとから、ジャカランダの花が青空をバックに美しく揺れているのが見えます。木々の緑と花が美しい季節です。

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橋を下りて、そのまま通りをまっすぐに北東方向に進みます。クリスティーナ通りAv. Paseo de Cristinaを進むと大きな通り、サン・フェルナンド通りCalle San Fernandoにぶつかります。ここは広場になっています。この辺りは緑があふれています。

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広場には大きな噴水があります。プエルタ・デ・ヘレスPuerta de Jerezの噴水です。綺麗ですね。

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黄金の塔からサン・テルモ橋に寄って、プエルタ・デ・ヘレス広場まで散策したルートを地図で確認しておきましょう。

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もう少しセヴィーリャの街歩きを続けます。


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セヴィーリャの1日:セヴィーリャは名作オペラの舞台

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/15回目

プエルタ・デ・ヘレス広場の角で右に曲がり、サン・フェルナンド通りに入ります。角には、いかにもスペイン風の古い建物。これはホテルのようです。

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このサン・フェルナンド通りにはセヴィーリャ唯一のトラム路線が走っています。ちょうど真新しい車体のトラムがやってきました。このトラムはカテドラルの方に行くようです。

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サン・フェルナンド通りを進むと、通りに面して右手にバロック風の立派な建物があります。セヴィーリャ大学です。

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セヴィーリャというと、オペラファンは名作オペラの舞台として街の名前が忘れられないところです。モーツァルトの《フィガロの結婚》、ロッシーニの《セビリアの理髪師》、そしてビゼーの《カルメン》。このセヴィーリャ大学は昔、国立タバコ工場Real Fábrica de Tabacosの建物でした。この国立タバコ工場が舞台になったのが、傑作オペラの《カルメン》です。大学の入り口横の右手の塀には、国立タバコ工場のタイル銘板が張ってありました。

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入り口が開いているのでちょっと中を覗きたいところですが、今は大学の建物なので、タバコ工場の風情はもう見られないでしょう。

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入り口の左手にも、国立タバコ工場のタイル銘板が張ってありました。丁寧な説明、ありがとうございます!

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セヴィーリャ大学を通り過ぎて、サン・フェルナンド通りはドン・ファン・デ・オーストリア広場Plaza Don Juan de Austriaにぶつかります。大きなロータリーの中央には、またまた噴水があります。

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ロータリーを過ぎて、まっすぐに進みます。通りはカルロス5世通りAv Carlos Vに変わります。通りの右手は緑地が広がります。

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ところで、セヴィーリャの街路樹はオレンジの木が多いそうです。確かに実がなっています。ジャカランダの木も多いです。そろそろ終わりのようですが、美しい花が咲いて配偶者は大喜びです。
この辺りで、セヴィーリャ散策を切り上げてホテルに戻りましょう。トラムとバスを乗り継いで帰ります。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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夜のフラメンコに備えて、ホテルでしばし休憩。

ちょっと疲れがとれたところで、またお出かけです。さあ、フラメンコに出掛けましょう。フラメンコは夜の8時15分からです。
交通機関のチケットを自動販売機で購入。

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街路樹のジャガラダが綺麗です。

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C1番のバスとトラムを乗り継いでカテドラル横まで行き、そこから歩きます。カテドラルの入り口を過ぎて、トリウンフォ広場Plaza del Triunfoに到着。マリア像とまた対面です。

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サンタ・クルス街に入って、タブラオ、ロス・ガリョスへ向かいます。先ほど偵察済みですから、道は分かっています。

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やがて、ロス・ガリョスTablao Flamenco Los Gallosに到着。地図で場所を確認しておきましょう。

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セヴィーリャの夜をフラメンコで楽しんで、セヴィーリャ観光の仕上げをしましょう。


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セヴィーリャの1日:セヴィーリャのしめくくりは白熱のフラメンコ

2014年6月1日日曜日@カディス~セヴィーリャ/16回目

セヴィーリャの最後の日程はフラメンコ。フラメンコの有名タブラオのロス・ガリョスTablao Flamenco Los Gallosの夜1回目のショーをネットで予約しておきました。8時15分からです。ちなみに2回目は10時からなので、早いショーを予約しておきました。ただ、スペインのフラメンコは夜多くなるほど盛り上がるそうです。これがチケットです。1人35ユーロです。

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全席自由席です。お店に入ると、開演15分以上も前なのに席はほとんど埋まっています。ところが、かぶりつきの中央の席がぽっかりと空いています。かぶりつき好きのsaraiは、ためらいなくその席をゲット。ドリンクサービスを受けながら、フラメンコの始まるのを待ちます。これが開演前の空っぽの舞台です。

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楽しみにしていたフラメンコは最高でした。セヴィーリアで1番有名なタブラオのロス・ガリョスで生のフラメンコ。フラメンコ初体験でしたが素晴らしいものでした。日頃クラシック音楽やバレエには親しんでいますが、フラメンコは未知の分野。魂からの叫びが聴こえてくるような踊りと音楽でした。フラメンコも人が作り出した最高の芸術の1つでした。
フラメンコの踊り手が扇子を手に体をそらせて、この表情。たまりません。

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体をくるくる回転させながら、裾の長いスカートを見事にさばいていきます。フラメンコ用の衣装はスカートの裾が後ろの方に長くなっていて、そのさばき方が見ものです。

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後ろで弾いているギタリストとの息もぴったりで、踊りがぴたっと決まったときの素晴らしさはため息が出るほどです。

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それにしても、順番に出てきた3人のギタリストの凄まじい超絶技巧とノリの素晴らしさは、尋常のものではありません。また、女性3人、男性1人の踊り手も同様に凄まじい。最後に全員が舞台に出てきて、踊りまくります。凄い迫力です。

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最後に、男性の踊り手がソロで踊ります。超絶技巧に圧倒されます。

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猛烈に魅了された2時間でした。本場で見たフラメンコは期待以上の素晴らしさ。それにかぶりつきでの迫力も最高でした。
帰りにタブラオの出口付近で、出演していた若いギタリストを見かけて、思わず素晴らしかったよと声をかけると、彼はなにやらはにかんでいました。純粋な音楽家ですね。

楽しい一夜でした。サンタ・クルス街を抜け出すと、カテドラルは美しくライトアップされています。

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ライトアップされたヒラルダの塔です。

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ヒラルダの塔の前の広場にはまだ大勢の人がたむろしています。アンダルシアの日曜の夜はまだ始まったばかりです。

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再びヒラルダの塔を見上げて、その美しい姿を堪能します。

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夜空には三日月が見えます。美しい夜空です。

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ヒラルダの塔を眺めながら、広場を去りましょう。

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少し離れてもヒラルダの塔は高く聳えています。

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カテドラルの北の方に歩き、市庁舎の前に来ました。ライトアップされた市庁舎を眺めます。

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市庁舎前のサン・フランシスコ広場を通り抜けます。

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サン・フランシスコ広場の先は、街一番の目抜き通りのシエルペス通りCalle Sierpesを歩きます。通りは明るく照明されていますが、もうお店はすべて閉店。夜の寂しさに満ちています。

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ドゥケ・デ・ラ・ビクトリア広場Pl. del Duque de la Victoriaのバス停まで歩き、そこから32番のバスでサンタ・フスタ駅まで乗ってホテルに戻りました。
タブラオのロス・ガリョスからの帰途のルートを地図で確認しておきましょう。

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満足・満足の気持ちを抱きながらの1日の終わりです。アンダルシア最後の素晴らしい夜が更けていきます。アンダルシア地方は連日、実りが多く、もう少し日程を取りたかったと反省するほどでした。

明日はスペイン国鉄RENFEの高速列車を乗り継ぐ鉄道ファンならずとも楽しみな移動。セヴィーリアから、マドリッド、ヴァレンシアを経由して、1日がかりでバルセロナに向かいます。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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