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アンドラーシュ・シフ・ピアノ・リサイタル1@ザルツブルク・モーツァルティウム大ホール 2017.7.27

今年のザルツブルク音楽祭、まず、手始めはアンドラーシュ・シフのピアノ・リサイタル。3回にわたるミニチクルスの1回目です。最前列の良い席で聴きます。お隣の地元の年配のご婦人が良い席ねって話しかけてきます。彼女はシフの大ファンだということで、数知れないほどシフのピアノを聴いてきたそうです。もちろん、シフの奥さんが日本人の塩川悠子だということもご承知です。だから、日本人の我々に親近感を抱いたのかもしれません。彼女がその塩川悠子が5列目の真ん中に座っているわよと言うので、立ち上がって見ると、確かにそれらしい方がいらっしゃいました。実はその後、休憩時間にわざわざ塩川悠子が隣席の彼女のところに挨拶に来たのには驚きました。友人なのかって訊いたら、そうだということ。もしかしたら、シフの最高のファンなのかもしれません。開演に先立って、このモーツァルティウムに移設してあるモーツァルトが魔笛を作曲した小屋を見に行きました。ようやく、間近に見ることができました。作曲小屋はモーツァルトの時代から簡素な木製の小屋ですね。マーラーの作曲小屋と似たものです。

さて、肝心のリサイタルですが、隣席の超ファンのご婦人から、最初にドイツ語でシフが内容の紹介があると教えられていました。彼女からドイツ語は分かるのって訊かれて、全然分からないと答えました。ところが、シフはマイクを持って、今日はドイツ語でなく、英語で話しますと言って、客席に軽いどよめき。インターナショナルな音楽祭なので英語で話すことにしたようです。短いスピーチと言って、話し始めましたが、とっても長い話です。それも前半のバッハとバルトークについてだけです。バッハとバルトークは似た作曲家という観点での話でした。二人とも一流のキーボードプレーヤー。二人とも子供(自分の子供)の練習用のプリミティブな作品を書いたこと。それもプリミティヴなのは子供が弾くときのことで、大人は装飾音やアーティキュレーションで高度な作品に変身すること。最後に二人とも自国のナショナリズムを基盤としながらも、作品はインターナショナルなものに昇華していること。バッハもバルトークの自国の壁を越えて、真のヨーロピアンであったこと。これがシフが一番訴えたいことだったのかな。ヨーロッパも世界もナショナリズムに偏ってきている、困難な時代に直面していますからね。

前半のバッハの2声のインヴェンションはいつも聴きなれている、あの子供の練習曲とは一線を画しています。なめらかなタッチ、めくるめくようなスピード感、とりわけ、長調の曲の演奏が見事です。心に残ったのは、F-durとa-mollの2曲。その素晴らしい響きに酔いしれました。バルトークはさすがに最初の≪子供のために≫は民謡をベースにしたプリミティヴな曲でさほどの感銘はありませんが、楽しくは聴けました。残りのロンドとブルレスケは前衛的な響きをシフらしい優しい表現で包み込んで、同国の先達をリスペクトするような演奏。なかなか聴けない曲と演奏でした。

後半もシフ教授からの講義で始まります。ヤナーチェクの『草かげの小径にて』はロマンティックな小路の散策を思わせる、雰囲気たっぷりの演奏。ヤナーチェクらしいモラヴィアの語法も感じさせるところはさすがです。特に左手の使い方が見事でした。ピュアーな美しさは何か哀感をはらんでいるような感じてしまいます。また、ヤナーチェクのオペラを彷彿とさせる部分もあり、ヤナーチェクの独特の音楽世界を堪能しました。
続くシューマン。シフの弾くシューマンもいいですねー! 瑞々しくて、ロマンティックなシューマン・ワールドを満喫しました。まさに心の琴線にふれる風情の演奏でした。

アンコールはシューマンの有名曲。耳馴染んだ名曲で楽しめました。アラベスクのフィナーレのロマンティックさにはうっとりとして、桃源郷にいる心地でした。締めの『楽しき農夫』は子供のためのアルバムという今日のテーマに合わせたんでしょう。あまりの有名曲に会場がざわつきました。

今日のプログラムは以下です。

 ピアノ:アンドラーシュ・シフ

 J.C.バッハ:2声のインヴェンションBWV 772–776
 バルトーク:子供のために~10の小品, Sz. 42 初版
  28. Mr. White Goes to Jailパルランド「ホワイトさんは刑務所に行く」
  29. Dinner at My Houseアレグロ「我が家の夕食は…」
  31. I remember Mamaアレグロ・スケルザンド「ママを思い出すの」
  32. Wedding Day and Nightアレグロ・イロニコ「婚礼の昼と夜」
  33. Light the Way to My Loveアレグロ・イロニコ「婚礼の昼と夜」
  35. Old Maidアレグロ・ノン・トロッポ「古くからのメイド」
  36. Absent is My Sweetheartアレグレット「お休みは私の恋人」
  37. The Lovely Girls of Budapestヴィヴァーチェ「ブダペストの可愛い少女」
  38. In a Good Mood「上機嫌で」
  42. The Swineherd's Danceアレグロ・ヴィヴァーチェ「豚飼いの踊り」
 J.C.バッハ:2声のインヴェンション, BWV 777–781
 バルトーク:民謡の旋律による3つのロンド, Sz. 84
 J.C.バッハ:2声のインヴェンション, BWV 782–786
 バルトーク:3つのブルレスク, Sz 47

  ≪休憩≫

 ヤナーチェク:『草かげの小径にて』(第1集) 
 シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集, Op. 6

  ≪アンコール≫

 シューマン:アラベスク
 シューマン:「子供のためのアルバム」より第10曲『楽しき農夫』

コンサート終了後、夫人の塩川悠子さんと目が合ったので、素晴らしかったですと賛辞をおくると、ありがとうございますという返事をいただきました。

なお、J.C.バッハ、ヤナーチェク、シューマンはシフのCDで予習しました。ヤナーチェク以外は若い頃の演奏で、今日の演奏は驚くべき円熟を感じるものでした。バルトークはコチシュのバルトーク全集で予習しました(子供のためにはシャンドール)。
いよいよ明日はわが人生をかけたコンサートです。saraiの音楽人生の締めくくりになるでしょうか。期待と恐れの入り混じった心境です。そう、この旅の目的である敬愛するハイティンクの指揮するウィーン・フィルで最愛の曲、マーラーの交響曲第9番を聴きます。



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       シフ,  

マーラー:交響曲第9番 ハイティンク&ウィーン・フィル@ザルツブルク祝祭大劇場 2017.7.28

何も言えません。長年の夢だったハイティンクのマーラーの交響曲第9番、そして、ウィーン・フィルのマーラーの交響曲第9番を聴くことが一挙に実現してしまいました。
ただただ、この場で指揮をしてくれたハイティンクに感謝を捧げるのみです。ありがとうございました。実に丁寧で、ご高齢とは思えないような力感あふれる指揮でした。全楽章、見事な演奏でしたが、とりわけ、第4楽章は美の極致でした。p(弱音)の繊細な美しさには参りました。最後まで力の入った指揮で、拍手にこたえてステージに登場したときに躓いて、よろめくほど、すべての力を出し尽くした熱い指揮でした。
一方、ウィーン・フィルは少々、アンサンブルに乱れがありましたが、第4楽章では見事なアンサンブル、響きを聴かせてくれました。まるで、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団ぼようでした。これはハイティンクの棒に素晴らしく反応したという賛辞です。コンサートマスターはホーネック、その隣にダイナローヴァが座るという万全の体制でした。きっと、明後日はもっと精度の高い演奏を聴かせてくれるでしょう。詳細なレポートはそのときに書きます。
それにしても、ザルツブルクで最前列かぶりつきで、この夢のようなコンサートが聴けたのは望外の幸せです。終始、緊張しまくって聴いていました。御大ハイティンクの枯れることのない力強い指揮はどこまで続くのでしょう。こうなると、これまで聴いたマーラー以外も何とか聴きたくなります。特に第3番が聴きたいものです。

今日のプログラムは以下です。

 指揮:ベルナルト・ハイティンク
 管弦楽:ウィーン・フィル

 マーラー:交響曲第9番


この日に向けて、予習もたくさんしましたし、本も読みました。大型スコアも買いました。それについても明後日のコンサートを聴いてから書きますね。
長年の夢が実現して、何か頭はぼーっとしています。

明日はボルトン指揮ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団、ソプラノのサンドリーヌ・ピオーでモーツァルト・マチネをお昼に聴き、夜はシフのチクルスの2回目です。ザルツブルク音楽祭もいきなり、佳境に入ってきました。



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       ハイティンク,  

モーツァルト・マチネ1 ボルトン&ザルツブルグ・モーツァルテウム管、サンドリーヌ・ピオー@ザルツブルク・モーツァルティウム大ホール 2017.7.29

今日はお昼にこのモーツァルト・マチネをザルツブルク・モーツァルティウム大ホールで聴いて、夜も同じ会場でアンドラーシュ・シフのピアノ・リサイタルを聴くという、まさに音楽三昧の1日。

バロック音楽で実績のあるアイヴァー・ボルトンの指揮でザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団によるモーツァルトを聴きます。

まず、小編成のオーケストラでのセレナータ・ノットゥルノは大変、楽しいものでした。多分、生では初聴きです。まるで協奏交響曲のように2つのヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバスの独奏と協奏を交えて、音楽の興が極まるような演奏に嬉しくなりました。ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団の生き生きとした演奏はモーツァルトの本場であることを実感させてくれました。

続くソプラノのサンドリーヌ・ピオーは美声の高音を見事に聴かせてくれました。特にツァイーデのアリアの見事さにはうっとりと聴き入りました。故吉田秀和が彼女の声を評して、「鈴をころがすような声」と言ったそうですが、その意味はあまり分かりませんでしたが、モーツァルトのソプラノの歌にはぴったりの声質に思えました。

最後の交響曲第38番「プラハ」は名曲ですし、とても耳馴染んだ曲です。生き生きとした演奏には何も文句はありません。楽しく聴かせてもらいました。あまりの心地よさに時折、意識をなくしそうになって困りました。演奏は素晴らしかったんです。演奏者の皆さん、失礼しました。

今日のプログラムは以下です。

 指揮:アイヴァー・ボルトン
 ソプラノ:サンドリーヌ・ピオー
 管弦楽:ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団

 モーツァルト:セレナータ・ノットゥルノ K.239
 モーツァルト:オペラ≪ポントの王ミトリダーテ≫K.87からアスパージアのレシタティーヴォとアリア
         予感は当たった“Ah ben ne fui presaga” – 淡い影、あなたが見たものは“Pallid’ombre, che scorgete”
 モーツァルト:オペラ≪イドメネオ≫からイダマンテのシェーナとロンドK.490
         もういいの、すべてを聞いてしまったの“Non più, tutto ascoltai”
          - 心配しなくてもよいのです、愛する人よ“Non temer, amato bene”
 モーツァルト:ガリマティアス・ムジクムGallimathias musicum (クォドリベットQuodlibet) K.32 全17曲

  ≪休憩≫

 モーツァルト:オペラ≪ツァイーデ≫K.344からツァイーデのアリア
         やすらかにお休み、私のいとしい命よ“Ruhe sanft, mein holdes Leben”
 モーツァルト:オペラ≪ポントの王ミトリダーテ≫K.87からアスパージアのレシタティーヴォとアリア
         神に感謝“Grazie ai numi partì” – 私の胸を締め付ける“Nel grave tormento”
 モーツァルト:交響曲第38番ニ長調「プラハ」K.504



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アンドラーシュ・シフ・ピアノ・リサイタル2@ザルツブルク・モーツァルティウム大ホール 2017.7.29

アンドラーシュ・シフのピアノ・リサイタル。3回にわたるミニチクルスの2回目です。今日も最前列の良い席で聴きます。お隣は前回と同じ超ファンの年配のご婦人。友人であるシフの夫人、塩川悠子さんとドイツ語で話し込んでいました。

さて、今日も英語での曲目に関する講義から始まります。実に丁寧な解説でした。特にバルトークの≪戸外にて≫は、彼のオペラやオーケストラ曲との関連についても触れ、シフの並々ならぬバルトークへの傾倒ぶりがうかがいしれました。

前半のバッハの3声のシンフォニアはもちろん、素晴らしい演奏。ただ、やはり、フランス組曲やパルティータが聴きたくなります。むしろ、前半はバルトークの演奏の素晴らしさが際立ちました。シフは現在、最高のバッハ演奏者ですが、バルトークも他の追随を許さないでしょう。前半のプログラムの最後に置いた≪戸外にて≫の第4曲「夜の音楽」、第5曲「狩」は凄い演奏でした。第4曲「夜の音楽」はシフの解説でもあったオペラ≪青髭公の城≫の湖の場面を思い起こさせるような冷たくて荒涼な雰囲気を見事に表現していました。もちろん、野外の夜の自然の匂いやおどろおどろしたところも感じさせます。ディープでダークな最高の演奏でした。第5曲「狩」は一転して、激しく攻撃的な音楽が展開されます。シフの解説したとおり、≪中国の不思議な役人≫の終盤の音楽を思い起こさせられます。“追跡”chaseの音楽です。追跡しているのか、されているのか、聴き手の受け取り方次第でしょう。激しくヒートアップして、圧巻のフィナーレでした。

後半もシフ教授からの講義で始まります。最初、ぐっと考え込んだ挙句の一言。政治と芸術はセパレートされているものだというメッセージ。含蓄のある言葉です。知性派のシフらしい表現に会場からは拍手があがります。ヤナーチェクのピアノソナタはチェコの政治にまつわる人間の死に触発されて作曲されたそうです。シフはそういう経緯で作曲された音楽も、純粋な人間の精神性のなかに昇華していくものだということを言いたかったのではないでしょうか。最後にヤナーチェクもシューマンも偉大な詩人だという言葉で締めくくりました。なるほどね。
ヤナーチェクのピアノ・ソナタは執拗に繰り返される主題が心に沁みてきました。詩情に満ちた素晴らしい演奏でした。ヤナーチェクらしいモラヴィア風の語法も見事に表現されて、彼のオペラの音楽を聴いているような感覚に陥りました。なんと素晴らしいヤナーチェクでしょう。続くシューマンも詩情に満ちた演奏。二人の偉大な詩人の音楽を表現できるシフこそ、ピアノの詩人でしょう。

アンコールでバッハのイタリア協奏曲を聴くのは3度目です。シフのお気に入りのアンコール曲なんでしょう。

今日のプログラムは以下です。

 ピアノ:アンドラーシュ・シフ

 J.C.バッハ:3声のシンフォニア, BWV 787–791
 バルトーク:組曲, Op. 14 Sz. 62
 J.C.バッハ:3声のシンフォニア, BWV 792–796
 バルトーク:戸外にて - 5つの小品, Sz. 81, No. 1–3
 J.C.バッハ:3声のシンフォニア, BWV 797–801
 バルトーク:戸外にて - 5つの小品, Sz. 81, No. 4–5

  ≪休憩≫

 ヤナーチェク:ピアノソナタ 変ホ短調『1905年10月1日 街頭にて』
 シューマン:ピアノ・ソナタ 嬰へ短調, Op. 11

  ≪アンコール≫

 バルトーク:3つのブルレスク, Sz 47から第2曲
 バルトーク:民謡の旋律による3つのロンド, Sz. 84から??
 J.C.バッハ:イタリア協奏曲第1楽章

チクルスの最終回になる3回目はさらに素晴らしいものになるような予感がします。


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       シフ,  

マーラー:交響曲第9番 ハイティンク&ウィーン・フィル 2回目@ザルツブルク祝祭大劇場 2017.7.30

終演後、祝祭大劇場を出るまで無言でしたが、配偶者にぽつりと「終わったね」と言いました。万感の思いです。saraiにとって、音楽は人生そのもの。中学生になって、親に買ってもらったステレオでクラシックを聴き始め、40歳になって、夢だったウィーン国立歌劇場でオペラを見て、それから、病みつきになって、ヨーロッパ遠征で音楽を聴き続けてきました。そして、一昨日と今日、ハイティンク指揮ウィーン・フィルで一番愛して止まないマーラーの交響曲第9番を聴き、これでもう思い残すことはありません。一応、まわりにはバイロイトで指輪、パルジファル、トリスタンを聴きたいものだとは言っていますが、それは付録のようなもの。マーラーの交響曲第9番は告別の音楽です。己の死期を悟ったマーラーが愛する大地、それは人生と言い換えてもいいでしょうが、それらへの告別、さらに妻アルマへの断ち難い愛への告別を持てる力のすべてを注ぎ込んで完成させた未曽有の音楽と言えるでしょう。マーラーの主観的な音楽ですが、いずれ己の人生と告別すべき運命にあるすべての人々が思いを共有できる音楽でもあります。saraiの音楽と人生の集大成にこれほどふさわしい曲もありません。そして、最も愛するオーケストラ、ウィーン・フィルでそれを聴くのは必然です。また、マーラーとブルックナーなどで現在、もっとも敬愛している巨匠ハイティンクでこれが聴けたのは僥倖とも思えます。高齢のハイティンクとはこれが告別になるかもしれません。今日は指揮台のハイティンクに最も近い席で聴かせてもらいました。指揮を終えた巨匠はすっかり憔悴していましたが、うっすらと涙を見せていたように感じたのはsaraiの感傷でしょうか。立ち上がって拍手をしながら、これまでの名演に感謝をしながら、告別の念を送り続けました。

今日の演奏は一昨日よりも第1楽章からウィーン・フィルのアンサンブルも揃っており、巨匠も高齢とは思えない力強い身振りでの指揮で、オーケストラもその指揮にぴったりと応えていました。実に丁寧に細部を整えた安定した演奏で、高潮すべきパートの迫力は凄まじいものです。しかし、pの繊細で柔らかい表現、響きが一番、印象的でした。第1楽章の充実ぶり、第2楽章の郷愁、第3楽章の前進力の後、まさに最後の告別の音楽、第4楽章。愛する大地への告別、しかし、生への哀惜の念も耐え難く、波のうねりのように行きつ戻りつしながら、終局に向かっていきます。木管の美しい響きの演奏の後、最後の頂点を極め、独奏チェロが愛の動機を演奏すると、長いpのパートに入っていきます。ウィーン・フィルの合奏力が最高に発揮されます。巨匠の姿を見ることはsaraiにはもうできません。目を閉じて、静かに告別の音楽を聴き続けます。最後に目を開けて、巨匠がゆっくりと棒をおろしていく様を眺めます。これでお別れですね。長い間、ありがとうございました。

今日のプログラムは以下です。

 指揮:ベルナルト・ハイティンク
 管弦楽:ウィーン・フィル

 マーラー:交響曲第9番


この日に向けて、予習もたくさんしました。ハイティンクのCDで聴いていないのは海賊版も含めて、クリーヴランド管弦楽団との演奏くらいでしょう。以下が予習したハイティンクのCDです。

1969.6 コンセルトヘボウ管 (全集)
   素晴らしい名演です。バルビローリ&BPOとも並び立つような演奏です。演奏、録音ともに素晴らしい響きで高弦のピアノの素晴らしさに魅了されます。第4楽章には大変な感動を覚えました。まるでライヴ演奏を聴いているような錯覚すら覚えます。涙なしには聴き通せません。

  1987.12 コンセルトヘボウ管 (クリスマス・マチネー)CD
   こういう演奏が聴きたくて、ずっと音楽を聴いてきました。第4楽章の終盤、チェロの独奏が入った後の薄明の世界ではもう我を忘れて聴き入るのみです。それにしても、演奏が終わると同時に拍手をする人たちはこの曲の何を聴いているんでしょう。できうれば、拍手なしでそっと席を立ちたいくらいの気分なのに・・・。その場で生の演奏を聴いているような素晴らしい録音でもありました。

1987.12 コンセルトヘボウ管 (クリスマス・マチネー)映像
   第3楽章まではCDの音質のよさに比べて、映像版の音質の不鮮明さに白けます。しかし、第4楽章は圧巻です。冒頭から素晴らしい演奏(もちろん、CDと同じ音源です)です。それがハイティンクの棒のもと、次第にヒートアップして、有機的にオーケストラが一体化していきます(変な表現ですが、そう感じるんです)。高みに上りつめて、一瞬のパウゼ・・・その後の空前絶後の素晴らしい演奏は奇跡とも思えます。管楽器のソロのリレーのレベルの高さ、高弦の美しさに魅了されます。そして、あのチェロの独奏後はCD以上の感動的な演奏です。最後に音が途切れるとき、高く上げたハイティンクの手から、指揮棒が落ちます。同時に拍手。早過ぎると思った拍手の真相はこういうことだったんですね。いやはや、大変、感動しました。

1993.3 ECユース管
   コンセルトヘボウ管を上回るようような素晴らしい演奏。とりわけ、第4楽章の後半の超絶的な美しさには感動するのみです。ところで、第2楽章の恐ろしいほど、ゆったりとした開始は何だったんでしょう。
 
  2004.4.25 ウィーン・フィル  
   第1楽章は、おいおい、どうしたんだって感じで速過ぎて、粗っぽくて、これがウィーン・フィルかって思いますが、後半には持ち直し、第2楽章、第3楽章の切れの良い演奏に満足します。そして、終わってみれば、第4楽章の分厚い弦の響きにうっとりして、感動の演奏でした。13年前の演奏ですが、この第2楽章以降の演奏を今度のザルツブルクで聴かせてくれれば、saraiは感動の涙にくれるでしょう。何と言っても、この曲はライヴで聴くのが一番ですからね。

  2009.7.20 ロンドン交響楽団 (Proms Live)
   何という演奏でしょう。まさにハイティンクの集大成とも思える最高の演奏。ロンドン交響楽団はハイティンクの指揮と完全に一体化します。全楽章、文句のつけようのない演奏です。人生の最期に聴くのにふさわしい演奏です。これ以上の演奏があるとは思えません。録音も臨場感のある素晴らしい音です。
      
2011.5.15 コンセルトヘボウ管 CD-R
   コンセルトヘボウ管のBDのマーラー全集にも収録されている演奏です。映像版は見ていません。CD版のみを聴きました。とても素晴らしい演奏です。生きとし生きるものを優しく慰撫するかのように美しく演奏されます。第1楽章は官能をそっと撫でてくれるような究極美の世界。第3楽章は色彩感あふれるコンセルトヘボウ管弦楽団の見事な演奏。そして、第4楽章の後半は永遠の世界を思わせる究極の音楽。これがハイティンクとコンセルトヘボウの最後のマーラーの第9番になるのでしょうか。

2011.12 バイエルン放送交響楽団
   第1楽章はしみじみとした素晴らしい演奏。しかし、第2楽章以降はバイエルン放送交響楽団の響きがいかにも硬くて、のりきれません。結局、終楽章のフィナーレの薄明の世界の美しさだけは何とか感じられるという感じ。折角のハイティンクの指揮なのに残念です。体調不良のヤンソンスの代役だったので、準備が間に合わなかったのでしょうか。2016年の来日演奏でもヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団は今一つの演奏だったので、オーケストラに問題があるのかもしれません。 

ハイティンク以外に聴いたCDは以下です。ウィーン・フィルは全部聴こうと思いましたが叶いませんでした。

  ワルター指揮ウィーン・フィル
  バーンスタイン指揮ウィーン・フィル DVD
  バーンスタイン指揮コンセルトヘボウ管弦楽団
  バーンスタイン指揮ベルリン・フィル

バーンスタインもニューヨーク・フィルとイスラエル・フィルも聴こうと思いましたが叶いませんでした。ワルターは初演者でもあり、別格の演奏です。バーンスタインはやはり、コンセルトヘボウ管弦楽団との演奏が一番でしょうか。

本は以下を読みました。
  吉田秀和:マーラー
  金子建志:マーラーの交響曲 (こだわり派のための名曲徹底分析)

いずれも大変、参考になりました。
大型スコアも買いましたが、スコアを見ながらだと、楽譜を追っかけるのが大変で耳がお留守になるのでやめました。



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       ハイティンク,  

オペラ《皇帝ティトの仁慈》クルレンツィス指揮ムジカエテルナ セラーズ演出@ザルツブルク・フェルゼンライトシューレ 2017.7.30

何の気なしに、ザルツブルク音楽祭でモーツァルトのオペラを聴こうと思ってチケットを買いましたが、クルレンツィス指揮ムジカエテルナは今や、飛ぶ鳥を落とす勢いの指揮者と古楽オーケストラ。saraiの今までの音楽の価値観を打ち砕くような演奏で、戸惑ってしまいました。とても簡単に書ける内容ではありません。詳細は帰国後、書きましょう(覚えていれば・・・)。

それにしても、saraiの音楽人生を集大成したハイティンク指揮ウィーン・フィルのマーラーの交響曲第9番を聴いた直後、saraiの音楽の価値観をひっくりかえすようなオペラを聴くことになるとはね。

これが今まで聴いてきたモーツァルトと同じものとは信じられません。歌劇「皇帝ティートの慈悲」の中に大ミサ曲 ハ短調 K.427(K.417a)、アダージョとフーガ ハ短調 k.546、フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K.477(479a)を挿入した重厚な内容になっています。
クルレンティスの登場がまず、ユニークです。真っ暗闇の中、懐中電灯を持って、指揮台に上がります。したがって、入場の拍手はできません。その指揮ぶりはまるで鳥が舞うような風情。それに呼応するオーケストラ、ムジカエテルナは立奏です。クルレンティスの舞に合わせて、体を揺り動かしながらの演奏で、まるで体全体を使って演奏しているようです。その音楽の生き生きしていること・・・他と比べられるレベルではありません。究極のバロックオーケストラです。鍵盤奏者はハンマークラヴィーア(フォルテピアノ?)を見事に奏します。しかも女性のマリア・シャバショワは音楽だけでなく、実に可愛い!! ハンマークラヴィーアは2台あり、時として重奏します。
書いていれば切りがありませんが、第1幕後半のセストの有名なアリアではクラリネット奏者が舞台上でセストと絡みながらの演奏。いかにモーツァルトがたくみにクラリネットを使ったかが明確になります。見事な音楽作りでした。
歌手たちはある意味、無名の妙な人たちの集団ですが、クルレンティスにかかると、そこらの有名歌手には及びもつかない素晴らしい歌唱を聴かせてくれます。
いやはや、大変な感銘を受けました。それとともにsaraiが今まで聴いてきた音楽は何だったのかというショックにも見舞われました。これからの音楽はこういうものになるのでしょうね。ピリオド奏法も新しい段階に入り、いよいよ、モダン楽器のオーケストラが駆逐されていくような予感も覚えます。第2、第3のクルレンティスは現れるのでしょうか。

今日のプログラムは以下です。

 モーツァルト:歌劇「皇帝ティートの慈悲」KV 621

 指揮:テオドール・クルレンツィス
 管弦楽・合唱:ムジカエテルナ
 演出:ピーター・セラーズ

 皇帝ティト:ラッセル・トーマス
 ヴィッテリア:ゴルダ・シュルツ
 セルヴィリア:クリスティーナ・ガンシュ
 セスト:マリアンヌ・クレバッサ
 アンニオ:ジャニーヌ・ドゥ・ビク
 プブリオ:ウィラード・ホワイト

日本でも、このクルレンティス&ムジカエテルナのオペラは無理でも、コンサートを早く催すべきでしょう。日本の音楽界が世界の潮流から遅れてしまいます。

あっ、そう言えば、ピーター・セラーズの演出にはまったく触れませんでした。難民問題、世界融和、世界の指導者の問題など、喫緊の課題を満載した内容でした。賛否両論あるでしょう。


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       クルレンツィス,  

グリゴリー・ソコロフ・ピアノ・リサイタル@ザルツブルク祝祭大劇場 2017.8.1

今年のザルツブルク音楽祭で遂にグリゴリー・ソコロフのピアノを生で初めて聴きました。結論から言えば、噂にたがわぬ素晴らしい演奏を聴かせてくれました。最後に演奏したベートーヴェンのピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111のアリエッタの素晴らしいこと、感動しました。今年はアンドラーシュ・シフの来日コンサートに続いて、このベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタの究極の演奏を2度も聴けるなんて、ピアノ好きとしては嬉しい限りです。

前半のプログラムはモーツァルトでしたが、その内容は微妙なところ。テクニックもピュアーな響きもそして、音楽性もすべて素晴らしいのですが、何か、もうひとつ、心に響いてきません。何が問題だったのでしょう。

後半のプログラムはベートーヴェンのソナタ2曲。これは最高に素晴らしい演奏でした。冴えていて、潤いのある響きで実に正統的な演奏です。この演奏を聴いていて、ポリーニの演奏したCDを上回るかなと思いつつ、何か、記憶の端にひっかかるものを感じていました。そして、ふいにある演奏家のことを思い出しました。ヴィルヘルム・バックハウスです。彼は鍵盤の獅子王と呼ばれていましたが、CDで聴いた感じでは、美しい響きで女性的とも思えるなよやかな演奏をしています。グリゴリー・ソコロフもその系譜につながるような演奏をしているように思えます。モーツァルトがもうひとつに感じたのは、あまりに立派な演奏をし過ぎて、ひたむきさとか、詩情が感じられなかったためです。しかし、ベートーヴェンでは、逆にその立派な演奏がプラスに働いて、前向きなテンションの高さ、崇高な諦念というベートーヴェンの精神世界を見事に体現していました。今回の公演は録音・録画していたので、いずれ、DVD,CDになるのでしょう。今日のベートーヴェンは名演として、語り継がれていくことになるでしょう。それにそても、冴えわたった美音で演奏されたアリエッタはまさに天上の世界の天使を思わせる崇高な音楽でした。同じレベルの第31番Op.110の演奏を聴きたいものです。

アンコールははっきりした曲名が言えないので申し訳けありませんが、いずれも耳馴染んだ名曲がソコロフらしい美しいタッチで歌われ、ベートーヴェン同様、素晴らしい音楽でした。シューマンのアラベスクは数日前にシフのアンコールでも聴いたばかり。まるで聴き比べですが、いずれ、アヤメかカキツバタという感じ。いずれも名人・達人のレベルの音楽でした。

今日のプログラムは以下です。

 ピアノ:グリゴリー・ソコロフ

 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第15番ハ長調K.545
 モーツァルト:幻想曲ハ短調K.475
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番ハ短調K.457
 
  ≪休憩≫

 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第27番ホ短調Op.90
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111

  ≪アンコール≫

 シューベルト:楽興の時 D.780より第1番ハ長調
 ショパン:2つの夜想曲 Op.32
 ラモー:『コンセール用クラヴサン曲集』よりL'Indiscrete
 シューマン:アラベスク Op.18
 ドビュッシー:前奏曲集 第2巻より第10曲『カノープ』



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アンドラーシュ・シフ・ピアノ・リサイタル3@ザルツブルク・モーツァルティウム大ホール 2017.8.2

アンドラーシュ・シフのピアノ・リサイタル。3回にわたるミニチクルスの3回目です。今日は最前列中央で聴きます。お隣は何故かまた、前回・前々回と同じ超ファンの年配のご婦人。席の場所は変わったのに一緒にシフトとは奇妙な縁です。もうお会いすることはないでしょうがシフを縁としたつながりを感じます。また、友人であるシフの夫人、塩川悠子さんが彼女に挨拶に来られました。

さて、今日も英語での講義で始まります。

前半のバッハのカプリッチョはアンジェラ・ヒューイットで聴いたばかりですが、シフは豊かな響きの安定した演奏で若きバッハの傑作をしっかりと聴かせてくれました。続くバルトークのミクロコスモスの『ブルガリアのリズムによる6つの舞曲』は力作だけに、シフも渾身の演奏。激しいリズムの難曲をパーフェクトに演奏。前衛的にして、実に音楽的な演奏です。バルトークの真骨頂を見事に表現してくれました。続くバッハのデュエットはそれほど耳馴染みがないせいか、最初あれっと思います。その前のバルトークと同じような前衛的が響きがして、一瞬、まだ、バルトークが続いているのかと錯覚します。考えてみれば、バッハとバルトークほど、抽象的な響きの音楽を作り出した作曲家はいませんね。ピュアーな絶対音楽の世界はいつまで経っても常に前衛的であり続けます。バッハとバルトークは200年の時間の隔たりを乗り越えて、音楽の根っこでつながっているような気がしてなりません。大変な天才です。この二人の間に存在した天才、ベートーヴェンとマーラーは音楽表現に主観と劇的なものを持ち込んでいますから、異質な存在でしょう。ともあれ、バッハのデュエットはシフのますます冴えわたる演奏でバッハの素晴らしさを体感させてくれました。続いて、また、バルトークのミクロコスモスの『ブルガリアのリズムによる6つの舞曲』、バッハの4つのデュエットの残りが演奏され、ますます、音楽が熱くなっていきます。そして、前半のプログラムの最後に置かれたバルトークのピアノ・ソナタの凄まじく素晴らしい演奏には、ただただ圧倒されるだけです。シフって、こんなに熱いピアニストだったんですね。同じハンガリーのバルトークということもあるんでしょうが、音楽的共感に満ちた最高の演奏でした。テクニックも完璧でしたが、それ以上にバルトークの音楽の本質に踏み込んだ演奏と言えます。民俗音楽を抽象音楽に昇華させたバルトーク。彼のピアノ音楽はよく打楽器的な表現と言われますが、確かに乗りの良いリズムがベースにはなっています。しかし、本質はその心地よさを突き抜けたところにある人間の本性、不安や絶望が純粋音楽として描きつくされていることです。そういう、どろどろとしたものをないまぜにして、シフのピアノは純粋な音楽美を見事に表現してくれました。

後半もシフの講義で始まります。

ヤナーチェクの≪霧の中で≫はとても美しい音楽。シフは繰り返して出てくる主題を印象的に感じさせながら、ロマンティックとも言えるような演奏で聴き手の心をぐっと引き寄せます。ヤナーチェクの素晴らしさを教えてくれるような演奏に感銘を覚えました。
今回のチクルスの最後を締めくくるのはシューマンのピアノ曲の最高峰のひとつである幻想曲です。シフはベーゼンドルファーの深くて、豊かな響きを駆使して、シューマンの青春の輝き、ロマン、祝典性、優しい愛を語りかけてきます。シューマンのピアノ曲の多様性をこれ以上はないほどに表出した稀有な演奏でした。何も言うことはありません。こういうシューマンが聴けて、幸せ感に浸るのみです。シューマンって本当にいいなあ!

今日のプログラムは以下です。

 ピアノ:アンドラーシュ・シフ

 J.C.バッハ:カプリッチョ『最愛の兄の旅立ちに寄せて』変ロ長調, BWV 992
 バルトーク:ミクロコスモス~『ブルガリアのリズムによる6つの舞曲』 (第6巻), Sz. 107, No. 1–3
 J.C.バッハ:4つのデュエット第1番 ホ短調, BWV 802(クラヴィーア練習曲集第3部)
 J.C.バッハ:4つのデュエット第2番 ヘ長調, BWV 803(クラヴィーア練習曲集第3部)
 バルトーク:ミクロコスモス~『ブルガリアのリズムによる6つの舞曲』 (第6巻), Sz. 107, No. 4–6
 J.C.バッハ:4つのデュエット第3番 ト長調, BWV 804(クラヴィーア練習曲集第3部)
 J.C.バッハ:4つのデュエット第4番 イ短調, BWV 805(クラヴィーア練習曲集第3部)
 バルトーク:ピアノ・ソナタ, Sz. 80

  ≪休憩≫

 ヤナーチェク:霧の中で
 シューマン:幻想曲 Op. 17

  ≪アンコール≫

 J.C.バッハ:前奏曲とフーガ(平均律クラヴィーア曲集??)
 バルトーク??
 シューマン??

素晴らしいチクルスでした。シフの音楽的教養の高さを彼のスピーチで知ることができましたが、それ以上に彼の人間性、優しさや温かさが印象的でした。それにピアノを弾くときのシフの表情・・・音楽を慈しむような表情がなんとも素晴らしい。本当に音楽を愛する人なんですね。彼の音楽的進化は留まるところを知らないようです。今年はシフのリサイタルを5回も聴き、バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ヤナーチェク、バルトークの代表的な作品を聴かせてもらいましたが、いずれも最上級の演奏でした。いまや、ピアノの世界では最高の巨匠に上り詰めているようです。聴き逃してはいけないピアニストです。次は何を聴かせてくれるでしょう。


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       シフ,  

ガランチャ・メゾソプラノ・リサイタル@モーツァルト劇場 2017.8.3

久々に聴くガランチャの歌声は全音域にわたって、美声が響き渡ります。とりわけ、ソット・ヴォーチェの素晴らしいピュアーな声には参ります。ガランチャの場合、ソット・ヴォーチェと言ってもよく響きますから、クリアかつ繊細です。もちろん、持ち前のドラマチックな超ど級のフォルテッシモの響きは驚異的です。ですから、低域から高域まで、pからffまでの声を駆使して歌われる表現の幅の広さは彼女にしか歌えないと思わせられます。もちろん、ガランチャは歌だけでなく、演技力もありますから、オペラのほうが本領を発揮できるという見方もありますが、今回、初めて、彼女の歌曲を聴いてみて、歌曲においても、頭抜けたものを持っていると感じました。

前半のプログラムはブラームスでしたが、あまりに美声で歌われる歌につい聴き惚れてしまいました。歌の表現うんぬんの前にこれほどの美声で歌われると何も言うことがありません。≪私たちは歩き回ったWir wandelten, op. 96/2≫の美しさにはうっとりと聴き入るばかりです。pの高音の美しさ、繊細さ、そして、安定した中低域。ブラームスが書いた愛の歌が心に迫ります。最後の≪永遠の愛Von ewiger Liebe, op. 43/1≫はキルヒシュラーガーのCDで愛聴して止まない歌ですが、ガランチャはサビの部分で見事に高潮した歌声で感銘させてくれます。まあ、この歌ばかりはキルヒシュラーガーの絶唱を上回ることは難しいですが、それでも十分に堪能させてくれました。前半のプログラムのブラームスはフィンク、キルヒシュラーガーに並び立つ素晴らしさで魅了してくれました。

後半のプログラムはデュパルクの歌曲3曲で始まります。前半のブラームスでは表現上、抑えた歌声でしたが、デュパルクでは思いっきりの響きで圧倒してくれます。ブラームス同様、とてつもない美声の歌声です。まあ、それだけで十分なのですが、デュパルクらしい粋という点では、フランス系の名歌手には残念ながら及ばないのも事実です。ですが、これほどの美声で歌われるデュパルクというのも驚異的ではあります。
続くラフマニノフですが、これはどこをとっても素晴らし過ぎるというのが実感です。ラフマニノフの切なくて熱く燃える心情が余すところなく歌われます。ガランチャの美声とドラマティックな表現が遺憾なく発揮されて、最高のラフマニノフに仕上がっていました。これほどまでにラフマニノフを歌えた歌手はいなかったのではないでしょうか。ヴィシネフスカヤもびっくりという感じです。メゾソプラノとは言え、ソプラノ歌手も凌駕し、さらにメゾの利点を発揮した究極の歌唱です。

アンコールの3曲目、ピアノ伴奏が始まったとたん、あまりの嬉しさで跳び上がりそうになります。先日、R・シュトラウスのガルミッシュ・パルテンキルヒェンの山荘前で聴いた≪明日の朝≫です。本来、ソプラノが歌う曲ですが、そのハンディをものともせずに素晴らしい歌唱で魅了してくれました。saraiの愛聴曲ということもあり、今日、最高の歌でした。

今日のプログラムは以下です。

 メゾソプラノ:エリーナ・ガランチャ
 ピアノ:マルコム・マルティヌー

 ブラームスの歌曲
 愛の誠実Liebestreu, op. 3/1
 愛と春 II Liebe und Frühling II, op. 3/3
 秘密Geheimnis, op. 71/3
 私たちは歩き回ったWir wandelten, op. 96/2
 おお 可愛いほほよO liebliche Wangen, op. 47/4
 サッフォー風のオードSapphische Ode, op. 94/4
 「マゲローネのロマンス」~憩え、いとしい人よRuhe, Süßlichen, im Schatten, op. 33/9
 おお、帰り道を知っていたならばHeimweh II, op. 63/8
 昔の恋Alte Liebe, op. 72/1
 乙女の歌Mädchenlied, op. 107/5
 五月の夜Die Mainacht, op. 43/2
 私は夢を見たEs träumte mir, op. 57/3
 落胆Verzagen, op. 72/4
 永遠の愛Von ewiger Liebe, op. 43/1
 
  ≪休憩≫

デュパルクの歌曲
 戦いの起こった国へAu pays où se fait la guerre
 恍惚Extase
 フィデレPhidylé

ラフマニノフの歌曲
 いや、お願いだ、行かないでO,net,molju,ne ukhodi! op. 4/1
 私は悲しい恋をした Poljubila ja na pechal’ svoju op. 8/4
 夕暮れ Sumerki op. 21/3
 彼女たちは答えたOni otvechali op. 21/4
 私はあなたを待っているJa zhdu tebja op. 14/1
 リラの花Siren’ op. 21/5
 夜は悲しい Noch’ pechal’na op. 26/12
 「美しい人よ、私のために歌わないで」(6つの歌)Ne poj,krasavitsa,pri mne op. 4/4

  ≪アンコール≫

 ブラームス:?
 ラフマニノフ:?
 R・シュトラウス:明日の朝Morgen! Op.27-4



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オペラ《ムチェンスク郡のマクベス夫人》ヤンソンス指揮ウィーン・フィル クリーゲンブルク演出@ザルツブルク祝祭大劇場 2017.8.5

やはり、ザルツブルク音楽祭は凄い。先日のクルレンツィス指揮ムジカエテルナは今までの音楽の価値観を打ち砕くような演奏でしたが、ヤンソンス、ウィーン・フィルとくれば、驚くべきレベルのオペラを聴かせてくれます。

このオペラはなかなか音楽が難解ですが、オペラ自体を一言で言うとこうなります。愛の不毛は心が凍り付くような恐怖。どこにも救われるところはありません。フィナーレでは配偶者の愛にすがりつきたくなったsaraiでした。

このオペラを見事に表現したのはヤンソンスの力です。こういう音楽で彼がウィーン・フィルを振ると、あの優美で柔らかい響きを持つウィーン・フィルも暴力的ともいえる野性的な響きに変身します。その対極で繊細な音楽も奏でて、愛の不毛とその結果である底なしの恐怖を徹底的に暴き出します。ヤンソンスの棒に応えたウィーン・フィルも底なしの実力です。

歌手もまあよかったのですが、これはオーケストラの演奏を楽しむオペラでしょう。伝統のウィーン・フィルと巨匠ヤンソンスはさすがの超ど級の演奏で、そう簡単に、クルレンツィスとムジカエテルナに牙城を明け渡しませんね。

また、ウィーン国立歌劇場でオペラを見たくなりました。

今日のプログラムは以下です。

 ショスタコーヴィチ:歌劇「ムチェンスク郡のマクベス夫人」

 指揮:マリス・ヤンソンス
 管弦楽:ウィーン・フィル
 演出:アンドレアス・クリーゲンブルク

 カテリーナ:ニーナ・シュテンメ
 ボリス:ディミトリー・ウリャノフ
 セルゲイ:ブランドン・ヨヴァノヴィッチBrandon Jovanovich


多分、この公演はNHKでも放映するでしょうから、その凄さを皆さんも味わってくださいね。ヨーロッパで聴くオペラの凄さを体感しました。そうそう、saraiはヤンソンスに最も近い最上の席でヤンソンスと一緒に指揮している感覚を味わいました。


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プロコフィエフ/ショスタコーヴィチ ネルソンズ&ウィーン・フィル トリフォノフ@ザルツブルク祝祭大劇場 2017.8.6

ザルツブルク音楽祭の最後は日曜のウィーン・フィルの午前11時からの公演を聴きます。それが終わったら、即、帰国です。

前半のプロコフィエフのピアノ協奏曲第2番はトリフォノフの一人舞台。そうはがんがん弾きまくるタイプではありませんが、曲が曲ですから迫力十分。ものすごい音量というよりも切れのよいタッチが心地よく感じます。抒情的なパートでの雰囲気は素晴らしいです。いずれにせよ、この難曲をパーフェクトに弾き切ってしまいました。恐るべきテクニックの持ち主であることは間違いありません。

後半は前日のオペラに引き続いて、ショスタコーヴィチの作品をウィーン・フィルで聴きます。ショスタコーヴィチはそうウィーン・フィルに向いた曲には思えませんが、さすがに見事な演奏。ただ、やはりネルソンズの指揮よりも師匠格のヤンソンスに一日の長があります。昨日も書いた通り、暴力的とも思える爆演がすさまじかったんです。ネルソンズは熱血漢ではありますが、むしろ、静謐なパートでの弦楽合奏が素晴らしい感じ。でもネルソンズの指揮というよりもウィーン・フィルの素晴らしさかもしれません。弦のアンサンブルに比べて、管のアンサンブルがあまりよくなかったのはどうして?

今日のプログラムは以下です。

 指揮:アンドリス・ネルソンズ
 ピアノ:ダニール・トリフォノフ
 管弦楽:ウィーン・フィル

 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番

  ≪アンコール≫ プロコフィエフ:束の間の幻影??

  ≪休憩≫

 ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」


ところで、これまでのウィーン・フィルのマーラー2回とオペラ1回のコンサートマスターはホーネックで隣にはダナイローヴァが座っていました。昨日は夜のオペラだったので、今朝のコンサートのコンサートマスターは誰なんだろうと思っていたら、シュトイデが登場。しかし、コンサートマスター席の隣に座ります。コンサートマスターは新しく4人目のコンサートマスターになった人のようです。saraiは初めて見ます。ジョゼ・マリア・ブルーメンシャインですね。ケルンWDR響のコンサートマスターだったそうです。ライナー・キュッヒルの後任ということで30歳以上も若返りました。今日はショスタコーヴィチでソロもありましたが、まずまず、美しい響きの演奏。ウィーン・フィルらしい響きにはこれから変身していくのでしょうか。



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モーツァルト・マチネ2 アントニーニ&ザルツブルグ・モーツァルテウム管、ベザイデンホウト@ザルツブルク・モーツァルティウム大ホール 2017.8.5

オランダのフォルテピアノの名手、クリスティアン・ベザイデンホウトは初聴きです。今日はもちろん、スタインウェイでしたが、モーツァルトにふさわしいピュアーなタッチのピアノの響き。いい演奏なのですが、最近、クララ・ハスキルが弾くモーツァルトのピアノ協奏曲に魅了され尽しているので、もう一つ、詩情に欠けていると感じます。もっとも、誰が弾いても今のsaraiは満足できないでしょう。あのクララのピアノの響きったら、唯一無二なものです。でも、ベザイデンホウトは特に第3楽章はよい演奏でした。ということで、休憩時間に彼のサイン会があるというので、様子を見に行きました。でも、どこでやっているのか、全然、分かりません。と、配偶者があれじゃないと言うので、そちらを見ると、テーブルにバケツに入ったシャンパンのボトルがあり、シャンパングラスを持つ人がいます。確かに彼です。でも、誰もサインを求めている人がいません。彼のCDを購入していませんが、プログラムがあるので、それにサインしてもらいましょう。と、まさにサインをしようとする彼の手が止まります。そして、彼の目線が上がります。その目線の先を追うと、カメラを構える配偶者! それにしてもベザイデンホウトは完全なカメラ目線。徹底したファンサービスの人ですね。

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ところでシャンパンではありませんでしたね。ミネラルウォーターをただのワイングラスで飲んでいたようです。
サインはこちら。こんなお洒落なサインはもらったことがありません。さすがにオランダ人です。

2017080901.jpg



サインをもらった後で、彼に今日のアンコール曲を尋ねると、モーツァルトのSuiteだと答えてくれました。まさかモーツァルトだとは思っていなかった上、モーツァルトに組曲:Suiteがあるとは知らなかったので、聞き違えかと思って、えっと言う顔をしていると、重ねて、Suiteと言った上で、K.399と教えてくれました。サンキュウ! 後で調べると、モーツァルトはこの時期、バロックショックを受けて、J.C.バッハやヘンデルの音楽を研究していたんですね。とりわけ、ヘンデルに傾倒していて、このアンコール曲もヘンデルの組曲に倣ったもののようです。saraiは実はフレンチ・バロックかと思って聴いていました。モーツァルトもまだまだ知らない曲がありますね。

前半のプログラムの最初に演奏されたモーツァルトの交響曲第29番はごく少人数の室内オーケストラという感じで演奏されましたが、このザルツブルク・モーツァルティウム大ホールにはよく響きます。モーツァルトの当時では、この規模のオーケストラも大編成って感じだったんでしょうね。ちなみにオーケストラの人数を数えたらちょうど29人。まさか第29番に語呂合わせで人数を揃えたんじゃありませんよね。第1ヴァイオリンが7人、第2ヴァイオリンが6人、ヴィオラが5人、チェロが4人、コントラバスが3人、オーボエが2人、ホルンが2人です。その彼らの演奏はアンサンブルがぴったりと揃い、耳馴染んだ曲が気持ちよく聴けます。
前半の最後はクリスティアン・ベザイデンホウトが弾くモーツァルトのピアノ協奏曲第24番。ピアノのソロが目立った演奏でした。

後半はシューベルトの交響曲第4番ハ短調「悲劇的」。何でモーツァルト・マチネでシューベルトかと思いましたが、それはそれとして、とても素晴らしいシューベルトの演奏でした。とりわけ、終楽章の主題、何かに追われているような切羽詰まったような感じがとても印象的です。これが繰り返し、現れながら、疾風怒濤のような雰囲気を醸し出します。あまり、聴き込んでいない曲ですが、中期のシューベルトもなかなか聴き応えがあります。最近、後期を中心にシューベルトの魅力に捉われつつありますが、後期以前のシューベルトもなかなかいいですね。

今日のプログラムは以下です。

 指揮:ジョヴァンニ・アントニーニ
 ピアノ:クリスティアン・ベザイデンホウト
 管弦楽:ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団

 モーツァルト:交響曲第29番イ長調K.201
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491

  《アンコール》モーツァルト:ピアノ組曲ハ長調 序奏とフーガ K.399

  《休憩》

 シューベルト:交響曲第4番ハ短調「悲劇的」D.417


今回はこのザルツブルク・モーツァルティウム大ホールに5回も足を運んでしまいました。この小ぶりで美しいホールはホールトーンの響きもなかなか美しい、よいホールでした。なお、お隣の建物がザルツブルク・モーツァルティウム音楽院です。明日を目指す音楽家たちのピアノの音やソプラノの声が漏れ聞こえていました。若い音楽家たちには、音楽の祭典、ザルツブルク音楽祭など、無関係で己の進む道をめざしているのですね。



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オペラ《アイーダ》ヴェローナ野外音楽祭@アレーナ・ディ・ヴェローナ 2017.7.20

パソコンが電車の中で盗難にあって、そのドタバタ騒ぎの後、あまり落ち着く暇もなく、ヴェローナ野外音楽祭で大スペクタクルオペラの≪アイーダ≫を鑑賞することになりました。予定ではホテルでゆっくりと休養を取ってオペラを聴きに出かける予定でしたが、日本からパリ経由ミラノへの長距離のフライトとヴェローナへの電車移動の後、休養もなく、走り回った末のオペラ鑑賞。その割にはオペラの第1幕あたりは意外に頭がすっきりして、ヴェルディの力作に集中できます。野外のオペラなので、お祭り騒ぎのような公演を予想していましたが、意外に聴きごたえのある歌唱に惹きこまれます。やはり、ヴェルディは男声の重唱が素晴らしいです。第1幕第2場のラダメスとラムフィスの雄々しい歌唱はヴェルディならではと、うならせられます。ところで野外なのにマイクなしのように思えましたが、声も管弦楽もしっかりと響いています。古代ローマのアレーナって、そんなに音響がいいんでしょうか。第1幕が終わったところで早々と長い休憩です。
第2幕にはいると、音楽はヒートアップしてきます。第2場での「凱旋行進曲」はやはり素晴らしいですね。第2幕が終わって、また、長い休憩です。次第に疲労感が重なってきます。うーん、眠いぞ!
第3幕はアイーダとラダメスの歌がとても魅惑的です。音楽も高潮してきます。しかし、それに反比例して、saraiの集中力はどんどん落ちていきます。もう、限界です。
本来はゆっくり昼寝でもして、出かけるつもりのところ、寝不足と時差ボケで3回目の休憩にはいったところで参った!です。最後の幕を聴かずして撤退。まるで野球の9回の攻防を前に早めに帰る観衆みたいです。残念でした。それでも時刻は12時をまわっていました! もう40分も聴き続けることなんて、とてもできる状態にはありませんでした。 ヴェローナ野外音楽祭の≪アイーダ≫は長過ぎます。幕ごとに3回も休憩が入るなんて、想像もできませんでした。まあ、聴きどころは聴けたので、満足ではあります(負け惜しみ・・・)。

今日のプログラムは以下です。

 ヴェルディ:歌劇「アイーダ」

 指揮:ジュリアン・コヴァチェフJulian Kovatchev
 管弦楽:アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団、合唱団Arena di Verona Orchestra, Chorus
 演出:カルルス・パドリッサ、アレックス・オレ、ラ・フラ・デルス・バウス(演出家集団)Carlus Padrissa e Àlex Ollé / La Fura dels Baus

 アイーダ:イリーナ・チュリロワIrina Churilova
 ラダメス:ファビオ・サルトーリFabio Sartori
 アムネリス:アンナマリア・キウーリAnna Maria Chiuri
 エジプト国王(ファラオ):ロマーノ・ダル・ゾーヴォRomano Dal Zovo
 ラムフィス:マルコ・ミミカMarko Mimica
 アモナスロ:レオナルド・ロペス・リナレスLeonardo López Linares


やっと、これで今回のヨーロッパ遠征の音楽記事をすべて書き終えました。でも、この記事は20日遅れで、細部の記憶も正直、曖昧です。オペラの前後は新PCのセットアップに躍起になっていましたから、仕方のないことではありましたけどね。ふーっ・・・。


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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico

お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico
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