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ヴェローナからトリノへ・・・また、トラブル勃発

2017年7月21日金曜日@ヴェローナ~トリノ/1回目

旅の2日目、ヴェローナVeronaの2日目です。

今日のお天気はよし。昨夜は、いろんなことがおきた疲れから、オペラも途中で切り上げてホテルに戻り、倒れこむように寝てしまいました。

さて、昨日手に入れたパソコンは、英語モードにまでなっていますが、何とか日本語に移行しないといけません。6時に目が覚めたので、取りあえず、パソコンに言語モードの変更指示を出して頑張ってもらいます。saraiがパソコンに向かっている間に、配偶者は腹立たしいホテルの食堂の様子を見に行きます。当然、管理人はいません。食堂は、軽く食事ができるようになっています。コーヒーマシンの仕様は有料コイン式です。

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が、水やお湯は用意されています。

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食器類も自由に使えます。

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パンや牛乳・果物などは冷蔵庫に入っていて、自由に食べられます。でも、それらを食べる気はしません。今回、初めて旅に持ってきたフリーズドライの味噌汁をいただきましょう。豚汁はなかなかのものですね。これから愛用しましょう。

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saraiのPC整備作業は順調に進んでいます。管理人がいないのはとんでもないことですが、お部屋はきれいだし、食堂は自由に使えるし、なかなか使い勝手のよいホテルです。こんな形態のホテルだと分かっていれば何も問題はなかったのに・・・でも、一言指示が欲しかった。結局、チェックインもチェックアウトもなし。鍵をドアに差し込んで、さよならします。
これから、まず、ミラノに向かいましょう。黙ってせっせと作業中のパソコンを開いたまま抱えて、ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅Stazione di Verona Porta Nuovaに向かいます。売店で朝食を買い込んで、ホームにスタンバイです。電車がちょっと遅れています。ミラノのホテルに荷物を置いたら、すぐにトリノに向かうので、ミラノでの乗り換え時間に余裕はありません。ですから遅れは心配です。我々の乗る予定のひとつ前の電車が入ってきます。これは見送ります。そして、次のトリノ行きが入ってきます。

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姪っ子とsaraiとで、せっせとカバンを列車に積み込みます。3個のカバンと姪っ子が車内にいる状態で、電車のドアが閉まります。えっ・・・ドアの開閉ボタンを押しますが、開きません。ホームにいた人が車掌に合図を送ってくれますが、大騒ぎの中、電車は出発してしまいます。どうしましょう。トリノ行きであることは確認していたので、まずは安心ですが、困りましたね。やがて、姪っ子から携帯電話が入ります。そのままミラノまで行くようにということと、チケットは持っていないので(saraiが全員分管理しています)、検札に来たら車掌に泣きついてみろと指示を出します。後で聞くと、車内でも大騒ぎだったようですが、なぜか車掌がミラノまで行っていいよと言ってくれたようです。まわりの乗客が事情を説明してくれたのでしょう。予定にないあの電車が何だったのかは分かりませんが、すぐに我々の乗る予定の電車が入ってきます。心配ですが、ミラノ中央駅Milano Centraleで無事に会えることを期待して、乗り込みます。チケットはネットで購入済です。

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今日はファーストクラスなので、飲み物のサービスがあります。久しぶりのブラッドオレンジジュースは美味しいです。

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順調に15分遅れのまま、ミラノに到着です。姪っ子が乗った電車とは異なるホームに入線したので、12番ホームから6番ホームまで迎えに行きます。人気のないホームの奥にポツンと立っている人が見えます。あまりに遠くてよくは分かりませんが・・・。めでたく合流できます。再会を喜んでいる場合ではありません。ただでさえ乗り換え時間に余裕がないので、昨日のうちにホテルの場所を確認しておいたほどなのですが、やはり、これが幸いします。迷うことなくホテルに到着できます。しかし、既にトリノ行きの電車の出発時間です。急いでホテルに荷物を預けて、駅に向かいます。駅に着き、ホームを見ると、目の前に乗るべき電車が停まっています。この電車も15分遅れているようです\(^_^)/  が、その電車を目の前にして、チケットが鞄の中でなかなか見付かりません。ミラノ中央駅は駅構内に入るとき、チケットの提示が求められます。目の前の電車がいつ出発してしまうかわかりませんが、当然、駅員は通過を許してくれません。saraiの手も焦せりますが・・・ようやくチケットを発見。改札を抜け、急いで電車に乗り込みます。目の前にいたのが幸いです。乗り込む同時と、スルスルと電車は出発します。これがそのチケット。

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ようやく落ち着いて、パソコンの整備に取り掛かります。早く使える状態にしないと、苦労して購入した意味がありません。

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配偶者は車窓を相変わらず楽しんでいます。

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今度もファーストクラスなので、またまた、ブラッドオレンジジュースをいただきます。新しく買ったマウスも真っ赤。ジュースとマウスが実にマッチしています。

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電車(フレッチャロッサFrecciarossa)はロンバルディア平原の中を走り抜けていきます。

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やがて、車掌さんが改札に廻ってきます。改札を終えた車掌さんは次の車両に移動していきます。ようやく、平穏な鉄道旅になりました。

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配偶者は車窓に張り付いています。saraiはパソコンとにらめっこ。川を渡ったようですが、saraiは外の様子も気に懸けずに作業に没頭。

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電車は大平原の中、トリノにまっしぐらに進んでいきます。

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実はこの後、また、鉄道でトラブルが起きますが、saraiと配偶者は知る由もありません。saraiがパソコンの作業に熱中していたのが原因でした。



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トリノへ到着・・・あれっ、間違えた!!

2017年7月21日金曜日@ヴェローナ~トリノ/2回目

ヴェローナVeronaからミラノMilanoを経由してトリノTorinoに向かっているところです。乗っている電車、フレッチャロッサFrecciarossaは緑の平原の中を走っていきます。

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線路と並行して走っている道路の料金所があります。有料道路のようです。

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また、川を渡ります。

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ずっと自動車道路と並行して走ります。このまま、トリノまで線路と道路が並行しそうですね。

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実はこの車窓の景色を眺めていたのは配偶者です。saraiは新しいPCの整備にかかりっきりだったんです。外の様子は少しも見ていませんでした。で、配偶者からそろそろトリノに到着ではないかと声をかけられて、はっとなって外の様子を眺めます。入りつつあるホームの表示を見て、トリノに到着した!と叫んでしまいます。慌ててパソコンを開いたまま抱えて電車を飛び降ります。危ない、よかったと思ったのは束の間です。とっても現代的な素晴らしい駅を出口に向かいながら、何か違和感を感じます。

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出口の表示を見ると、ある筈のトリノの通りの名前がありません。どうも変です。どうやら駅を降り間違えたかもと配偶者に告げます。よくよく駅の様子を見ても、事前に調べてあるトリノの駅とは違います。どうやら1つ前の似た名前の駅、トリノ・ポルタ・スーザ駅Stazione di Torino Porta Susaのようです。 この駅は2008年のトリノ-ミラノ高速線の開業に伴い、新たに開業した駅です。素晴らしい建物ですね。でも、感心している場合ではありません。

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駅のインフォメーションで、次のトリノ行きの電車を調べてもらいます。30分先にしか、本来行くべきだったトリノ・ポルタ・ヌオーヴァ駅Stazione di Torino Porta Nuova行の電車はないそうです。スゴスゴとホームへ戻ります。

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ホームにはしっかりと駅名が表示されていますね。ちゃんと見ていれば、間違えなかったのに、トリノという名前だけが目に入っちゃったんです。まあ、そもそもトリノに高速列車が停車する駅が2つもあるなんて、想像もしていませんでした。

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ガラーンとしたホームで次の電車が来るのを待ちます。

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と、ピカピカの電車がホームに入ってきます。ヌオーヴォ・トラスポルト・ヴィアッジャトーリ社Nuovo Trasporto Viaggiatoriの高速列車イタロItaloです。

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これに乗りたいところですが、イタリア国鉄とは別の会社の列車なので、乗っちゃダメですね。指をくわえて、走り去るのを眺めます。

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やがて、トリノ行の電車がやってきます。

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29分待ちでこのトリノ行きに乗車。何とかトリノ・ポルタ・ヌオーヴァ駅に到着します。予定よりも45分遅れの到着です。

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今日も2度もミスをおかして、大変なスタートです。

さあ、気持ちを取り直して、トリノ散策に向かいましょう。ホームを歩いて、駅の出口に向かいます。

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ホームの端まで来たところで振り返ると、今乗ってきた電車の先頭車両が見えます。

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トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ駅の別のホームには高速列車のフレッチャロッサFrecciarossaが停車しています。本来、これに乗ってくる筈だったんですけどね。

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大きな駅の構内を抜けていきます。



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トリノ散策:まずはピッツェリアへ

2017年7月21日金曜日@トリノ/3回目

トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ駅Stazione di Torino Porta Nuovaに到着しました。トラブル続きで電車で移動するのもなかなかです。大きな駅の構内を歩き、ロビーに出ます。多くの人で賑わっています。

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上を見上げると、素晴らしいガラスの天井です。

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とても美しい駅です。

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駅の様子に見とれながら、出口に向かいます。

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ポルタ・ヌオーヴァ門Porta Nuovaの出口に出ます。大通り、コルソ・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世通りCorso Vittorio Emanuele IIの先に緑の樹木であふれるカルロ・フェリーチェ広場Piazza Carlo Feliceが見えます。

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トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ駅の前に立っているところです。

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さて、少し予定より遅れて到着しましたが、どちらに向かいましょう。トリノはなかなか大きな街ですから、目的を決めて動かないと迷ってしまいそうです。まずは、腹ごしらえということで、美味しいとの評判のピッツェリアを探すことにします。駅前のコルソ・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世通りを右手に行ったところのようです。

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通りを渡って、駅の建物を眺めますが、大き過ぎて、全体が写真に収まりません。

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カルロ・フェリーチェ広場を後ろにして、通りを歩き始めます。

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通りに沿って、大きなポルティコがあります。トリノもボローニャのようにポルティコの町なんですね。

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通りを少し進むと、ようやく、駅の建物の全容が視界に収められます。

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道の真ん中に並木が立ち並ぶコルソ・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世通りを歩いていきます。

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大きな並木の素晴らしさに魅了されます。

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通りにはトラムも走っています。でも、今日はなるべく乗り物を使わないで、街歩きします。お洒落な町ですからね。

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通りの左手に素敵な中庭が見えます。中庭の中央には女性の像が立っています。頭の上に持った壺のようなものから噴水が上がっています。こういうものがさりげなく飾ってあるのはさすがにイタリアの古都ならではです。

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目指すピッツェリアを求めて、さまよい歩きます。



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トリノ散策:ピッツェリアの裏メニュー?

2017年7月21日金曜日@トリノ/4回目

トリノTorinoに着いて、まずはランチをいただくために、美味しいとの評判のピッツェリアを目指します。それがなかなか見つかりません。福音教会Comunità protestante internazionale di lingua ingleseが通りの向かいに見えたあたりでピッツェリアの場所がまったくわからなくなります。

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仕方がないので、いったん、道を戻って、最初から歩き直すことにします。急がば回れです。駅前のカルロ・フェリーチェ広場Piazza Carlo Feliceに戻って、出直しです。ポルティコの中に壁と一体化したような本屋さんがあります。

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カルロ・フェリーチェ広場から右に折れて、ジュゼッペ・ルイージ・ラグランジェ広場Piazza Giuseppe Luigi Lagrangeに入ります。

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ここから、ジュゼッペ・マッジーニ通りVia Giuseppe Mazziniを歩きます。この通りの先に目指すピッツェリアがある筈です。通りを歩いていると、店先に黄色い牛さんが置いてあります。ほっこりしますね。

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やがて、左手に大きな広場があります。ジャンバティスタ・ボドーニ広場Piazza Giambattista Bodoniです。広場の中央には立派な騎馬像があります。アルフォンソ・フェレーロ・ラ=マルモラAlfonso Ferrero della Marmoraの像のようです。彼は軍人出身でイタリア首相にもなった人物です。

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この広場のすぐ先に目指すピッツェリアがありました。初めて訪れる町は、方向感がつかめないのです。地図で通り、通りの名前を次々に確認しながら、ようやく発見できました。結局、駅からぐるぐると30分近く歩きました。迷わずに歩けば10分ほどだったでしょう。

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ラ・スパッカナポリLa Spaccanapoliというお店です。

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店先にテント屋根のテラス席があるので、そこのテーブルに落ち着くことにします。

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ところがお店のスタッフがなかなか店の中からあらわれません。

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しばらく待つと、ようやくスタッフが出てきます。さて、何を注文しましょう。お店の名前がナポリの通りの名前になっているので、ナポリのピザを思い出します。で、ナポリで食べたブッファーラ(水牛のモッツァレラチーズ)のピザの味が忘れられないので、それはないかと訊くと、何とそのチーズでピザを作ってくれるとのことです。言ってみるもんですね。飲み物は暑いので、コーラを注文。これはすぐに持ってきてくれます。

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ところで、ヨーロッパでは、冷たい飲み物という概念がないようです。どんなに暑くても、飲み物は冷えていません。ところが、昨日のミラノでの飲み物には氷が入っていたんです。もうびっくり。最近はヨーロッパも暑いので、だんだんそんな習慣が広まっているのかしら。今日もとっても暑いので、飲み物をお願いするときに、氷を入れてねと言ってみました。すると、何と氷をアイスボックスに入れて持ってきてくれます。感激! 

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今回の旅では、アチコチで試してみましょう。
さて、しばらく待たされて、ようやく肝心のピザが出てきます。これはブッファーラのマルガリータです。

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これはベーコンと玉ねぎですが、同じくブッファーラのピザです。

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もうこれは美味しかったのはもちろん。ほっぺたが落ちます。イタリアでしか食べられない味ですね。ともかくチーズが水でジュバジュバって感じです。

ピザに満足したところで、街歩きを始めましょう。まずはポー川を目指します。ピッツァリアを出て、ジュゼッペ・マッジーニ通りをさらに先に進みます。

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ここまでの街歩きのルートを地図で確認しておきましょう。

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ずい分、無駄な歩き方をしていますが、街歩きって、こういうのが楽しいんです。強がりですけどね。



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トリノ散策:ポー川をぶらり

2017年7月21日金曜日@トリノ/5回目

トリノTorinoの美味しいピザを食べて、いよいよ、本格的にトリノ散策を始めます。トリノ散策はポー川Poから始めます。なぜポー川なのって、配偶者に訊かれますが、やはり、トリノって言ったら、ポー川でしょう。そういうイメージがsaraiにはあります。ポー川に向かって、ジュゼッペ・マッジーニ通りVia Giuseppe Mazziniをまっすぐに歩いていきます。5分ほど歩いたところで、んって感じのお店があります。

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やっぱり、日本料理のレストランです。お店の中で背中を見せている料理人は日本人のようにも見えます。店名は《東京》です。

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その日本料理店のすぐ先に綺麗な教会があります。ギリシャ様式の美しい柱が印象的なカトリック教会、サン・マッシモ教会Chiesa di San Massimoです。

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美しいファサードです。

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建物のちょっとしたアーチ形の入り口の先を覗くと、てっても素敵な空間が広がっています。こういうところがイタリアの古都歩きの醍醐味です。

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5分ほど歩くとトラムの線路のある大きな通りに出ます。コルソ・カイローリ通りCorso Cairoliです。通りの先には凱旋門のようなものも見えています。これはヴァレンティーノ公園Parco del Valentinoの門Arco monumentale all'Arma di Artiglieriaだそうです。

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この大通り、コルソ・カイローリ通りはポー川に沿った通りです。通りを渡って、ポー川を見に行きましょう。

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ポー川は緑に包まれて、大都会に流れる川とは思えない雰囲気です。

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対岸の丘の上には丸い建物が見えます。サンタ・マリア・デル・モンテ教会Santa Maria Del Monteです。

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せっかくですから、ここからポー川の川縁に下りましょう。

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川岸からは石造りの綺麗な橋が見えます。ウンベルト1世橋Ponte Umberto Iです。

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川縁を歩いて、旧市街のある北のほうに向かいます。クルーズ船乗り場がありますね。

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これがクルーズ船のチケット売り場ですが、落書きだらけで営業していないようです。ポー川クルーズっていうのもよさそうですね。saraiはクルーズ好きなんです。

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川岸に一艘のボートがつながれていますが、これでクルーズするわけにはいきません。ウンベルト1世橋がかなり遠くなりました。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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さらに川縁を進むと、何と障害物が立ちはだかります。さあ、どうしよう・・・。



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トリノ散策:ポー川から旧市街へ

2017年7月21日金曜日@トリノ/6回目

トリノTorinoのポー川Poの川縁を散策しているところです。北の方に見えているヴィットリオ・エマヌエーレ1世橋Ponte Vittorio Emanuele Iに向かって歩いていきます。

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ところが行く手の先は工事中で、行き止まりのようです。困りましたね。

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このあたりにしばし佇み、ポー川を眺めながら、どうしようかと考えます。

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今さら、戻るのも何ですね。こんなに歩いてきてしまいました。

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悩んでいると、後ろから2人連れが追いぬいて、悠然と歩いていきます。工事現場の先に行けるのかもしれませんね。ジッと見つめていると、確かに工事現場を通り抜けていきます。我々も前に進みましょう。無事に工事現場の中の通路を通り抜けることができました。ヴィットリオ・エマヌエーレ1世橋への坂道もすぐです。その手前には階段もありますね。

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手前の階段を上って、上の通りに上がります。ヴィットリオ・エマヌエーレ1世橋とカトリック教会のグラン・マードレ・ディ・ディオ教会Catholic Parish Church Gran Madre Di Dioの美しい眺めが見えます。

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上の通りには古めかしい大きな建物があります。アパートメントのようですが、そこからはポー川の眺めがいいんでしょうね。

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ここはムラッツィMurazziと呼ばれるポー川沿いの散策路になっています。その歴史が刻まれた説明板があります。このムラッツィは旧市街の城壁の石材を使って、川沿いに作られた人工地盤のようなもののようです。1834年ころに作ったそうですから、歴史が古いですね。

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ヴィットリオ・エマヌエーレ1世橋の袂に近づきます。ポー川もこれで見納めです。

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橋の前には大きな広場があります。ヴィットリオ・ヴェネト広場Piazza Vittorio Venetoです。

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ポー川から離れて、この大きな広場の中を歩きます。

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広場の周りはポルティコが続いています。

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広場の中央は道路になっていて、トラムも走っています。

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広場を囲む建物の向こうに奇妙なタワーが見えています。モーレ・アントネッリアーナMole Antonellianaというトリノのランドマークです。この建物の中には国立映画博物館があります。これから、このタワーに向かうのですが、実はこの時点ではこの奇妙なタワーがまさか、自分の目指しているモーレ・アントネッリアーナだということが分かっていなかったんです。トリノを訪れるのは初めてですからね。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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さて、これから、地図を見ながら、迷いつつ、モーレ・アントネッリアーナのタワーに向かいます。タワーに上って、トリノの町の眺めを楽しむつもりです。



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トリノ散策:ヴィットリオ・ヴェネト広場からモーレ・アントネッリアーナへ

2017年7月21日金曜日@トリノ/7回目

トリノTorinoのポー川Poの川沿いの散策を終えて、トリノの旧市街の中心に向けて歩き始めます。ヴィットリオ・エマヌエーレ1世橋Ponte Vittorio Emanuele Iから続くヴィットリオ・ヴェネト広場Piazza Vittorio Venetoの中を進んでいるところです。広場の建物越しにモーレ・アントネッリアーナMole Antonellianaというトリノのランドマークである奇妙な形のタワーが見えています。見えてはいますが、迂闊にもこのタワーがモーレ・アントネッリアーナであるとはsaraiは認識していません。実はこのタワーを目指して歩いているんですけどね・・・。間抜けな話です。

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このヴィットリオ・ヴェネト広場のまわりの建物には大きなポルティコが続いています。日陰になって涼しいポルティコの中を歩いていきます。

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ポルティコの中にはカフェのテーブルが並んだり、キオスクのようなショップもあります。

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ヴィットリオ・ヴェネト広場はとっても大きな広場で、広場の真ん中を車の走る通りも貫いています。

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ポルティコはどこまでも続きます。

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広場の端に近づいてきます。まだ、モーレ・アントネッリアーナのタワーが見えていますが、いまだにその正体を理解していません。

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広場の中央をトラムが走ってきました。これは広場というよりも巨大な通りみたいなものです。目の前にはポルティコを突き抜けて車道が横切っています。ポルティコの陰から車が来ないか、気を付けて渡ります。

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このあたりから、広場を振り返ります。広場にはテラス席がずらっと並んでいますが、暑さのせいか、開店休業状態です。その先にはポー川の対岸にあるカトリック教会のグラン・マードレ・ディ・ディオ教会Catholic Parish Church Gran Madre Di Dioが見えています。その向こうは緑の丘が連なっています。

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ようやく、広場を抜けて、ポルティコのある目抜き通り、ポー通りVia Poに入ります。

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ポルティコの中を歩き始めます。目指すのは、トリノの街を一望できるタワー、モーレ・アントネッリアーナです。しかし、ポルティコの中を歩くので、周りの様子はまったく分かりません。さっきまでは見えていたのにね。

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ポルティコはまっすぐとどこまでも続いています。タワーがどのあたりにあるのか分かりませんがとりあえず歩いていきましょう。

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たまに雰囲気のいい路地があったりします。街歩きは楽しいです。

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ポルティコの上部を見上げると、実に凝った装飾が施されています。バロック様式ですね。

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ポルティコを歩くのは気持ちがよいのですが、目指して歩いていく先はモーレ・アントネッリアーナです。これが、なかなか見つからない。配偶者が、立ち話をしている女性達に話しかけて、場所を訊きだそうとします。と、即答です。「ファースト、ノー。セコンド、イエス。ユウ、キャン、シー!」 分かりやすいご説明をありがとうございます。2人で、これを口ずさみながら進み、2番目の角で右のほうを見上げると・・・イエス、ウイ、キャン、シー!

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モーレ・アントネッリアーナのタワーが見事に見つかりました。グラッチェ!
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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モーレ・アントネッリアーナのタワーに向かいましょう。



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トリノ散策:モーレ・アントネッリアーナからのトリノの町の眺め

2017年7月21日金曜日@トリノ/8回目

トリノTorinoの旧市街を散策中です。目指していたモーレ・アントネッリアーナMole Antonellianaというトリノのランドマークのタワーを地元の人の助けで見つけることができました。

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タワーは近くにあるように思えましたが、意外に距離があり、5分ほど歩いて、ようやく到着。チケット窓口でチケットの料金を確認します。シニア料金の設定もありますね。

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で、何の疑いもなくシニアチケットが買え、saraiはガッカリ。パスポートの提示を用意していたのにね。見かけだけでシニア認定なのね。7ユーロのところ、割引で5ユーロでした。

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エレベータをありがたく思いながら、楽ちんで頂上へ上がります。タワーの頂上からは素晴らしいトリノの町の眺めです。

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家々の屋根の連なりの向こうには低い山並みが見えます。

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王宮Palazzo Reale di Torinoのまわりに広がるレアリ・スペリオーリ庭園Giardini Reali Superioriも見えます。

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先ほど歩いていたヴィットリオ・ヴェネト広場Piazza Vittorio Venetoも見えます。その先にはポー川Poも見えますね。グラン・マードレ・ディ・ディオ教会Catholic Parish Church Gran Madre Di Dio、丘の上のサンタ・マリア・デル・モンテ教会Santa Maria Del Monteも見えます。

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ここまで歩いてきたモンテベッロ通りVia Montebelloがポー通りVia Poを突き抜けて、サン・マッシモ通りVia S. Massimoに名前を変えて、遥かかなたまでまっすぐに伸びています。

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すぐ手前に見える大きな建物は技術博物館Museum of Radio and Television RAIです。その建物を挟むように並行するジュゼッペ・ヴェルディ通りVia Giuseppe Verdiとポー通りはカステッロ広場Piazza Castelloで合流しています。この後、カステッロ広場に向かう予定です。

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そのカステッロ広場から王宮のあたりがトリノの旧市街の中心です。

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これでタワーからのトリノの町の眺めを十分に楽しみました。このモーレ・アントネッリアーナはそもそも国立映画博物館ですが、そんなに興味がないので、見学はパスします。また、先ほど歩いていたポー通りに戻ります。最後にまた異形のタワーの姿を眺めます。

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ポー通りをカステッロ広場のほうにぶらぶら歩いていきます。ポルティコの中には色んなお店が並んでいます。

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通り沿いには素晴らしい建築物があります。どれほどの富の蓄積があるんでしょう。

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古ぼけた煉瓦作りの建物にも歴史の重みを感じてしまいます。

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やがて、カステッロ広場の入り口に到着。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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実はここに来た目的はジェラートなんです。トリノといえば、ジェラートですからね。トリノに来た目的も半分くらいはジェラートが食べたかったことなんです。さあ、お店を探しましょう。



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トリノ散策:ジェラートの超有名店グロムの本店

2017年7月21日金曜日@トリノ/9回目

トリノTorinoの旧市街の中心にあるカステッロ広場Piazza Castelloに着き、超有名ジェラートのお店グロムGromの本店店舗を探します。お店のほうに向かっていくと、広場に面した建物の中にとっても美しい大空間があります。ガレリア・スバルピーナGalleria Subalpinaです。19世紀にスバルピーナ産業銀行によって建てられたそうです。

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ガレリアを抜けて、外に出ると、そこには芝生の美しいカルロ・アルベルト広場Piazza Carlo Albertoがあります。広場に面して建っている綺麗な建物は国立図書館Biblioteca Nazionale Universitariaです。

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広場には騎馬像があります。カルロ・アルベルトCarlo Albertoの銅像です。カルロ・アルベルトはサルデーニャ王国第七代国王でした。

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さて、ここはカルロ・アルベルト通りVia Carlo Alberto。目指すジェラート店があるのはお隣の通りのようです。そちらに移動します。

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お隣の通り、アッカディア・デッレ・シェンツェ通りVia Accademia delle Scienzeに目立たない姿で有名ジェラート店グロムGromの本店を発見。

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早速、入店して、壁に掲示してあるメニューをチェックします。

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人気店ですが、それほど行列もなく、購入できそうです。

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我々の番になり、注文。美味しそうなジェラートをコーンの上にのっけてくれます。

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これが配偶者が注文したダブルトッピングのピスタチオ&メロン。お店の前で記念写真でしたが、肝心のジェラートがボケてますね。

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これがsaraiのピスタチオ&レモン。

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お店の隅のベンチに座って舐めます。と、目の前に、赤ちゃんを連れた若い夫婦。なかなか購入品が決まりません。その間に、アイコンタクトが出来た配偶者と赤ちゃん。配偶者がぺろぺろ舐める様子をまねをする赤ちゃん。すっかり仲良しになったようです。かなり長い時間をかけてアイスクリームを購入した家族は、店の前のベンチへ。配偶者がバイバイをすると、お前たちはベストフレンドだねと赤ちゃんのパパに言われちゃいます。配偶者の意見ではジェラートの味は、残念ながら今一とのことです。saraiは十分に満足しました。きっとメロンの選択がよくなかったのでは・・・。

さて、目的のジェラートを食べたので、今度は落ち着いて、トリノ散策を再開します。アッカディア・デッレ・シェンツェ通りを端まで歩いたところで、振り返ります。右手のお店の並びにジェラート店グロムがあるのですが、あまりに目立たない外観なので、まったく分かりませんね。

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カステッロ広場に出ます。目の前にはマダーマ宮殿Palazzo Madamaの裏側の要塞部分のお城Castello degli Acajaが見えます。

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そのマダーマ宮殿の右手にはカステッロ広場が広がっています。先ほど歩いてきたポー通りVia Poの入り口も見えています。トリノ王立歌劇場Teatro Regioなどの壮麗な建物が広場を囲んでいます。

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マダーマ宮殿の前には「イタリアの騎士のモニュメント像」が立っています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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しばらく、広大なカステッロ広場をぶらぶらしましょう。



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トリノ散策:カステッロ広場からサン・ロレンツォ教会へ

2017年7月21日金曜日@トリノ/10回目

トリノTorinoの旧市街の中心にあるカステッロ広場Piazza Castelloを散策しています。広場の西側に出ると、正面奥には王宮Palazzo Reale di Torinoが優美な姿を見せています。1865年までサヴォイア家の宮殿だったところです。

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広場を進むと、噴水があり、子供が興味深そうに見入っています。

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広場の中央にサルディーニャ王国陸軍少尉の記念碑Monumento all'Alfiere dell'Esercito Sardoがあります。1859年にサルディーニャ王国が、ミラノをハプスブルク帝国から解放しました。この銅像はミラノがそのお礼として寄贈したものです。サルディーニャ王国はサヴォイア家が統治したトリノを首都とした現在のイタリアとフランスにまたがる王国です。近代イタリア王国の前身となりました。ピエモンテのトリノを首都としたことから、「ピエモンテ王国」とも呼ばれます。

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広場から東側を眺めると、建物の先にモーレ・アントネッリアーナMole Antonellianaのタワーの上部が見えています。さすが、トリノのランドマークですね。

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モーレ・アントネッリアーナのタワーをズームアップしてみます。

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広場の中央にはマダーマ宮殿Palazzo Madamaが美しい姿で建っています。ここには、カルロ・エマヌエーレ2世の未亡人、マリー・クリスティーヌが住んでいたことからマダーマ宮殿(夫人の宮殿)と呼ばれています。現在内部は市立古典美術館Museo Civico di Arte Anticaになっています。

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広場の北にある大きな建物が王宮です。王宮前の広場は豪華な柵で仕切られています。

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王宮広場の柵の手前にはサン・ロレンツォ教会Chiesa di San Lorenzoのドームが見えています。欧州バロック建築の最高傑作の一つと言われる建物です。

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内部を見学してみましょう。内部にはとても美しいバロック空間が広がっています。

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大理石をふんだんに使った内装が素晴らしいです。

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天井を見上げると、8方にヴォールトが伸びた美しいデザインになっています。バロックの粋を極めたような建物です。

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絵画や彫刻を大理石の柱や壁面で装飾した贅沢さにはため息が出ます。

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これが内陣に向ったところです。

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装飾の豪華さを見ていると、飽きることがありません。

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これでもか、これでもかという感じで圧倒的な内部装飾が続きます。

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でも、このサン・ロレンツォ教会にはトリノならではのものがさらにありました。



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トリノ散策:トリノの聖骸布、そして、モーツァルトとの邂逅

2017年7月21日金曜日@トリノ/11回目

トリノTorinoの旧市街の中心にあるカステッロ広場Piazza Castelloに面したサン・ロレンツォ教会Chiesa di San Lorenzoの内部を見学しています。その絢爛豪華なバロック美に酔わされます。と、ある案内板に気が付きます。これって、トリノで有名な聖骸布Santa Sindoneの案内のようです。その矢印のほうに向かってみます。

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矢印の先には質素な部屋があります。ここが聖骸布展示室です。

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壁には聖骸布のコピーが飾られています。

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これが聖骸布の全体ですね。左側半分がキリストの体の前面、右側が体の後面のようです。真偽のほどはともかく、大変なものを見ることができました。ただし、本物ではなく、コピーです。本物は2010年と2015年に一般公開されましたが、通常は非公開です。

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顔の部分をズームアップしてみます。

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うーん・・・凄いですね。驚愕しながら、聖骸布展示室を後にします。
再び、サン・ロレンツォ教会のバロック空間に戻ります。受胎告知の美しい彫刻が目を引きます。

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大理石をふんだんに使った美しい内部装飾が教会全体を飾っています。

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これで旧市街の中心、カステッロ広場界隈の見物はお終いにします。王宮やドゥオーモはパスします。
次は、トリノの有名なビチェリンを飲みにビチェリン発祥のお店に行きましょう。ビチェリンというのはコーヒーとチョコレートを混ぜた飲み物で、トリノ名物です。サン・ロレンツォ教会の横に続く路地、パラッツォ・ディ・チッタ通りVia Palazzo di Cittàを西のほうに向かって歩いていきます。

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細い路地が交差する通りです。これはポルタ・パラティーナ通りVia Porta Palatinaです。

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パラッツォ・ディ・チッタ通りが突き当たったところは、ちょっとした広場、市庁舎広場Piazza Palazzo di Cittàになっていて、Palazzo di Cittàが正面にあります。

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市庁舎はなかなか瀟洒な建物ですね。中世の館を17世紀に改修したものです。

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この市庁舎を迂回して、さらに西に向かう路地、コルテ・ダッペッロ通りVia Corte d'Appelloに入ります。すると、とんでもないものに出くわします。何とモーツァルト父子の足跡です。モーツァルト父子は、ミラノ滞在中の1771年1月に、ミラノから足をのばしてトリノを訪れたそうです。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが14歳の頃です。モーツァルトはその生涯で3回、イタリアを訪れていますが、これは第1回目のイタリア旅行でした。約1年と4ヶ月に及ぶ大旅行だったそうです。これが建物の壁に埋め込まれた記念プレートです。2006年のモーツァルト生誕250年を記念してトリノ市が設置したものです。

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ここに記念プレートがあるのは、モーツァルト父子がここに今でも建っているホテル・ドガーナ・ヴェッキアHotel Dogana Vecchiaに2週間(1771年1月14日から31日)滞在したからです。

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ホテルの入り口には、こんなものが置かれています。

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ヨーロッパの町を歩いていると、結構、モーツァルトの足跡に偶然ぶつかります。何かモーツァルトととの因縁も感じます。この旅でも最後はモーツァルト生誕の地ザルツブルクを訪れます。モーツァルトゆかりのザルツブルク音楽祭に行くのですが、天国のモーツァルトがその前にここにsaraiを誘導してくれたのかな・・・。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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さあ、ビチェリン目指して、歩きましょう。



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トリノ散策:トリノ発祥の名物ホットドリンク「ビチェリン」

2017年7月21日金曜日@トリノ/12回目

トリノTorinoの旧市街の中心にあるカステッロ広場Piazza Castelloからトリノ名物の飲み物ビチェリン発祥のカフェを目指して歩いているところです。実はあんまり詳細な場所が分かっていないので、少々、当てずっぽうで歩いています。若干、不安感はあります。モーツァルト父子がかって滞在したホテル・ドガーナ・ヴェッキアHotel Dogana Vecchiaの前を過ぎて、コルテ・ダッペッロ通りVia Corte d'Appelloの路地を進みます。すると、オベリスクの立つサヴォイア広場Piazza Savoiaに出ます。

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このサヴォイア広場で右に折れて、コンソラータ通りVia della Consolataを北のほうに進みます。このあたりは確信があるのではなくて、単なる勘で歩きます。一つ目の4つ角で左のほうに伸びるサン・ドメーニコ通りVia San Domenicoの様子を窺います。教会の塔らしきものは見えますが、そちらのほうではなさそうです。

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と、この4つ角の一角に何と大きな観光案内地図が設置されています。この地図で現在位置を確認します。どうやら、このコンソラータ通りをもうすぐ進んだところが目的地のようです。

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すぐにコンソラータ教会Santuario della Consolataの前に到着。

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この教会の前の小さな広場に探しているお店、カフェ・アル・ビチェリンCafé Al Bicerinがありました。ここに来られたのは本当に偶然です。道に迷わなくてよかった。人気店だけあって、お店の前のテラス席は賑わっています。

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私たちも、その賑わうテラス席の中に加わります。幸いテーブルが一つ空いていました。広場の向かいにはコンソラータ教会が見えています。

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カフェ・アル・ビチェリンは意外に間口の狭いお店です。

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カフェ・アル・ビチェリンの左側にも同名のショップがあります。お菓子屋さんのようです。

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広場の一角には鐘楼も立っています。

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注文したビチェリンを待つ間、広場をぶらぶらします。広場の名前はコンソラータ広場Piazza della Consolataです。もちろん、教会の名前です。よくよく見るとなかなか存在感のある教会です。後で内部も見学してみましょう。

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カフェ・アル・ビチェリンは賑わっています。配偶者も席に着いています。観光案内でお店のことをチェックしているようです。

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ビチェリンともう一つ有名なザバイオーネも注文しました。お願いしたその2品が届きます。お店のお姉さんが、ビチェリンは絶対に掻き混ぜないでねと言いながら去っていきます。はい、わかっていますよ。観光案内書に書いてありますから。左がビチェリン、右がザバイオーネです。

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静かな広場でゆったりとしながら、ビチェリンとザバイオーネをいただきましょう。とっても贅沢な時間です。

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ビチェリンは、コーヒーとホットチョコの層に分かれています。掻き混ぜずにそのままそっとグラスを傾けて口の中に流し込むと、2つの味が口の中で混ぜ合わさり、とってもおいしいです。これは面白い飲み物です。向かいに座ったおじさんは、盛大に混ぜています。ザバイオーネは、お酒がかなり強く、黄味がどろっとしていて、ちょっと飲みづらいです。卵黄に砂糖を加えて泡立て、そこにシェリー酒など洋酒を煮詰めたクリームを加えているんだそうです。栄養ドリンクですね。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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この後の予定は特にないので、ゆっくりとした時間を過ごします。でも、この後、大変なことになります。予想外でした。



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トリノ散策:トリノの夕立は凄かった!

2017年7月21日金曜日@トリノ/13回目

トリノTorinoの旧市街の片隅のカステッロ広場Piazza Castelloにある小さなカフェ、カフェ・アル・ビチェリンCafé Al Bicerinでトリノ名物の飲み物ビチェリンとザバイオーネを飲みながら、ゆったりと寛いでいます。この広場はコンソラータ教会Santuario della Consolataの門前に広がる広場です。高い鐘楼も聳え立っています。

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目の前にはコンソラータ教会が見えています。

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ちょっと教会の中を見てきましょう。入口に近づきます。

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内部は豪華なバロック様式です。

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階上からの眺めです。

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外から見たときには想像できなかったような豪華な空間が広がっています。天井と言い、パイプオルガンと言い、見事な装飾で飾られています。素晴らしいですね。

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教会を見学して、また、テラス席で待つ配偶者のもとに戻ります。
広場の中は静かな時間が過ぎます。でも、何だか向こうの空に黒雲が見えます。降ってこないといいのですが・・・。と、冷たい風も出てきます。降りだすのでしょうか。カフェの隣には、このお店のお土産物を売るショップがあります。配偶者がちょっと見てくるそうです。戻ってきた配偶者によると、小さなキャンディーが可愛くパッケージされていたので、それをお土産にしたいそうです。配偶者がテラス席に戻ってきたときに、風がさっと吹いてきて、机の上のナプキンが飛び散ります。雨もパラパラ落ちてきます。皆、お店の中に駆け込みます。我々もそれに続きます。狭い店内の席は、通りを歩いていた人も避難してきていっぱいです。私達もしばらく店内で雨の止むのを待ちましょう。しかし、雨足は強くなる一方です。いったん、カフェの精算をして、お隣のショップでお土産を買ってきましょう。

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可愛いものがたくさんあり、どれにするか迷いますが、楽しみながらお土産をゲットします。買い物を終えても、まだまだ雨はやみそうにありません。ミラノへの電車の時間も迫ってきたので、意を決して駅へ向かうことにします。土砂降り状態です。ショップのおばさんが心配してくれますが、配偶者がカバンから、1本、2本と傘を取り出すと、「それは素晴らしい、じゃ大丈夫ね」と見送ってくれます。歩き出すと、すぐに足元がビショビショになります。雨宿りする人、1本の傘に入る2人連れ、諦めてずぶぬれで歩く人・・・色んな人たちと行き会います。それにしてもかなりの雨です。幸いにも、トリノはポルティコの街です。利用しない手はないですね。ポルティコのある通りを選びながら駅に向かいます。これは便利ですね。被害はそこそこに駅に到着です。そのころには雨も小降りになりましたけどね。ズボンがびしょびしょ。それでもトリノの街を隈なく歩き回った満足感でいっぱいになりました。それにトリノのグルメ(B級?)も堪能したしね。
予定の電車の出発20分ほど前になったので、ホームに入ります。ここでもチケットのチェックをしていますね。

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これがトリノからミラノへのチケットです。

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電車は定刻にトリノ・ポルタ・ヌオーヴァ駅を出発します。

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15分ほど走ると、印象的なタワーが見えてきます。

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今年3月にオープンしたばっかりのトリノ・アウトレット・ヴィレッジTorno OUtlet Villageです。お洒落そうですね。

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ここを過ぎると、美しい田園風景が広がります。

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どこまで走っても、この緑の平原が続きます。ミラノまで半分ほど走りました。

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やがて、車掌さんが検札に周ってきます。ミラノ中央駅までノンストップなので、慌てずに検札しているようです。今時はチケットもスマホなんですね。saraiはいまだに紙のチケットを愛用しています。スマホを所有していませんからね。

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やがて、ミラノに到着です。ミラノもビショビショです。ここら辺り全体に雨が降ったようですね。雨の止んだ通りを歩き、駅すぐ近くのホテルに着きます。レセプションに預けていた荷物を受け取り、部屋でゆったりと寛ぎます。靴を脱ぐと、足のマメがつぶれ、血まみれになっていました。トリノの町を歩き回りましたからね。
明日はクレモナの町を歩き、その後、ミラノを離れて、スイスのベリンツォーナに向かいます。明日は平穏な1日でありますように・・・。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
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その後、ザル

07/08 18:59 sarai

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公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

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