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ミラノからクレモナへ

2017年7月22日土曜日@ミラノ~クレモナ~ベリンツォーナ/1回目

旅の3日目、ミラノMilanoの2日目です。

今日は、クレモナCremonaに行きます。クレモナはヴァイオリンの名工のアントニオ・ストラディヴァリやグァルネリ・デル・ジェスが活躍したことで有名ですが、実はカラヴァッジョの名画があることでも有名です。そのカラヴァッジョを鑑賞に行きます。以前イタリアを縦断したカラヴァッジョを巡る旅で、日程上外してしまったクレモナのカラヴァッジョです。まさか、こんな機会が巡ってくるとは思いもしませんでした。もちろん、ヴァイオリン関連の博物館も見ますけどね。
クレモナを訪問した後はミラノにいったん戻って、今日中にスイスのベリンツォーナBellinzonaまで移動します。ベリンツォーナは、かってウィリアム・テル急行と呼ばれたゴッタルド・エキスプレスGotthard Panorama Expressの始発駅です。明日の朝、このゴッタルド・エキスプレスに乗るので、念のために今日中に移動しておきます。ですから、今日は大忙しです。いつもは朝寝坊を決め込むsaraiですが、今日ばかりは早起きします。

まずはホテルで朝食を一番乗りでいただきましょう。おっ、もう先に食べている人たちがいます。朝食ルームは綺麗で、一通りのものは揃っています。

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こんな感じでたっぷりといただきます。カプチーノにはラテアートでハートマークを描いてもらいました・・・グラッチェ!

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最速で、美味しく朝食をいただきました。さて、クレモナに出かける前にチェックアウトを済ませます。荷物はレセプションで預かってもらいます。

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なかなか、いいホテルでした。料金も良心的で財布に優しいです。場所もミラノ中央駅のすぐ近くです。昨日のヴェローナのホテルとは雲泥の差です。ホテルはHotel Berna(ホテル ベルーナ)です。推薦できるホテルです。ロビーも立派です。

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ホテルを出て、5分もかからずにミラノ中央駅の前に到着します。

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駅の堂々たる建物の中に入ります。階段を上った先がロビーの美しい空間になっています。

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電光掲示板でクレモナ行きの電車の出るホームを確認します。

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発車20分前ですが、既にクレモナ行きの電車は入線しています。

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これがネットで購入済のチケット。クレモナまでは1時間ほどの鉄道旅ですが、贅沢してファーストクラスにしています。

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ファーストクラスの車両を探して乗り込みます。

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眺めのよい2階席にしましょう。もちろん、座席はガラガラですね。

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定刻の8時20分にミラノ中央駅を発車しました。

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しばらくはミラノの市街地の中を走っていきます。

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10分ほどでミラノ・ロゴレード駅Stazione di Milano Rogoredoを過ぎます。

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ローディLodiを過ぎて、ロンバルディア平原の緑の野原の中を走ります。クレモナまで、ちょうど半分ほど来たところです。

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クレモナまで、あと30分ほどです。



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クレモナに到着

2017年7月22日土曜日@ミラノ~クレモナ~ベリンツォーナ/2回目

ミラノMilanoから電車でクレモナCremonaに向かっているところです。クレモナでヴァイオリンの名工の偉業の跡とカラヴァッジョの名画を見るためです。
ロンバルディア平原を走り、クレモナを目指します。

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ファーストクラスの車両はずっと、まばらな乗客が乗るのみです。こんなに空いているとセキュリティも良好ですね。まだ、一昨日のPC盗難事件のトラウマを引き摺っています。

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コドーニョCodogno駅を定時に通過します。クレモナまで残り25分ほどです。

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車窓を眺めると、イタリアの豊穣の大地は実りのときを迎えています。

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アッダ川Addaを渡ります。川岸が緑濃いですね。

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やがて、クレモナ駅の構内に電車が入っていきます。

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クレモナ駅のホームに降り立ちます。

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これが今まで乗ってきた電車です。定時運行、ご苦労さま。慢性的な電車の遅延に悩まされてきましたからね。

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クレモナは絶好の上天気です。

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ホームから地下通路を抜けて、駅前に向かいます。

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クレモナの駅前はちょっとした緑の公園になっていて、美しく静かです。

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これがクレモナの駅舎です。いかにも地方都市の小さな駅ですね。

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昨日のトリノは大都会でしたが、このような小さな町はいいですね。小さな通りを少数の人たちがゆったりと歩いていきます。どうやら、こちらのほうに町が広がっているようです。

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駅の前の緑多い通りを歩いていきます。早速、カラヴァッジョの絵が印刷されたポスターがお出迎えです。これはヴァイオリン博物館Museo del Violinoのポスターですね。

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そして、クレモナらしく、巨大なヴァイオリンのオブジェもお出迎えしてくれます。

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まずはクレモナ市立博物館Museo Civico Ala Ponzoneを目指して、歩いていきます。



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クレモナ散策:カラヴァッジョ目指して、市立博物館へ

2017年7月22日土曜日@ミラノ~クレモナ~ベリンツォーナ/3回目

ミラノMilanoからクレモナCremonaに着き、カラヴァッジョの名画を見るためにクレモナ市立博物館Museo Civico Ala Ponzoneに向かっているところです。
駅前のスタチオーネ広場Piazza Stazioneからパレストロ通りVia Palestroに入ります。

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パレストロ通りを進んでいきます。

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銀行の建物の壁にはライオンのレリーフがあります。小さな町とは言え、さすがにイタリアの古都ですね。

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銀行のお隣は郵便局。PCに必要な部品でもないかと覗いてみます。

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少し粘りますが、うーん、何もありませんね。郵便局を出て、また、パレストロ通りを進みます。
すぐにトレント・エ・トリエステ通りViale Trento e Triesteとの交差点にさしかかります。

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と、横を見ると、道標が見えます。そこにクレモナ市立博物館の案内があります。まっすぐにパレストロ通りを進むつもりでしたが、この道標の案内に従い、交差点で左折して、トレント・エ・トリエステ通りを進むことに変更します。

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そして、すぐに次の通りで右に折れます。ガブリエレ・ファエルノ通りVia Gabriele Faernoです。この通りを南下していきます。

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右手にどこかの教会の鐘楼が見えます。このあたりにもイタリアの古都を感じます。

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このガブリエレ・ファエルノ通りはどんどん細い路地になっていきます。さらに南下していきます。

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次に角で右を覗くと、さっきの鐘楼が正面に見えます。そろそろ、クレモナ市立博物館だと思いましたが、まだなのかな。少々、不安になります。

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ガブリエレ・ファエルノ通りの細い路地をどんどん進んでいきます。

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突き当りで右を覗くと、ようやく、クレモナ市立博物館らしき建物が見えました。ほっとします。

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正面の入口の前に立つと、クレモナ市立博物館の内庭が見えます。中に入っていきます。

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ここまで歩いてきたルートを地図で確認しておきましょう。

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早速、美術館に入って、カラヴァッジョの作品と対面しましょう。



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クレモナ市立博物館(アラ・ポンツォーネ美術館)のカラヴァッジョ

2017年7月22日土曜日@ミラノ~クレモナ~ベリンツォーナ/4回目

クレモナCremonaの町を歩き、カラヴァッジョの名画を見るためにクレモナ市立博物館(アラ・ポンツォーネ美術館)Museo Civico Ala Ponzoneにやってきました。
まずは入館チケットを購入。一人7ユーロとまずまずの料金です。

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この美術館の目玉はカラヴァッジョの《瞑想する聖フランチェスコ》ですが、ちゃんとそのパンフレットが置いてあります。イタリア語だけの表記なので読めませんが、一応もらっておきます。

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クレモナの主な博物館を紹介するパンフレットもあります。これはイタリア語と英語の併記です。クレモナ市立博物館や新ヴァイオリン博物館Museo del Violinoについてももちろん紹介されています。

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さて、さっそく美術館の中にはいりましょう。イタリアらしいがっちりとした立派な建物です。アッファイターティ宮殿Palazzo Affaitatiです。この宮殿の2階から上が美術館になっています。アラ・ポンツォーネ侯爵が遺贈したコレクションが美術館の中心になっていて、美術館の名称もその名を冠して、アラ・ポンツォーネ美術館と呼ばれています。美術館の中はとても美しい空間になっています。

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中世の絵画が所狭しと並んでいます。
これは15世紀末の画家、アントニオ・デッラ・コルナによる「トビアスと天使」です。主題は旧約聖書からで、父に頼まれて旅に出たトビアスに大天使ラファエルが守護神として同行する場面が描かれています。当時の上流階級では、遠方へと旅立つ息子のために、この主題に基づく絵画の制作を画家へ依頼することがあったそうです。レオナルド・ダ・ヴィンチにも同じ主題の絵画があります(ロンドンのナショナル・ギャラリー)。

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次もアントニオ・デッラ・コルナによる「幼児イエスを礼拝する聖母」です。これは盛んに取り上げられる主題です。絵画が少し損傷していますね。

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次はピーテル・クック・ファン・アールストによる「幼児イエスを抱く聖母」です。クックは当時フランドルで最も尊敬を集めた画家の一人であり、神聖ローマ皇帝カール5世に仕えた宮廷画家であるとともに、彫刻、建築、タペストリーやステンドグラスのデザインも手がけていました。また、ピーテル・ブリューゲルの最初の絵画の師匠だったことでも知られています。この絵画もフランドル絵画らしい秀作です。

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16世紀の前半のミラノの画家による「サンタ・マリア・マッダレーナ」です。詳細は分かりませんが、いかにもルネッサンス風の優れた作品です。レオナルド・ダ・ヴィンチの影響が明らかに感じられます。

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円形に切り取られた人物画が並んでいます。

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この美術館にはあまり有名な作品はないようですが、カラヴァッジョと並んで目玉のアルチンボルトの作品は、なんと東京の国立西洋美術館に9月まで貸し出し中とのこと。いえ、構いませんよ、カラヴァッジョが見られればね。

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次はベルナルディーノ・カンピによる「王座の聖母と聖フランチェスコ、聖ベネデット。聖ジュゼッペ」です。この美術館にはカンピ一族の作品も多いようですが、ベルナルディーノ・カンピはカンピ一族の遠い親戚筋で一族の白眉とも言える存在です。この作品も彼の実力を発揮しています。

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次はジョヴァンニ・バッティスタ・トロッティ通称イル・マラッソによる「聖痕を受ける聖フランチェスコ」です。主題はアッシジの聖フランチェスコが、アルヴェルナ山での隠棲生活で50日間の断食をおこなった際、脱魂体験と同時に熾天使を通じて、主イエスと同位置に聖痕を受けたとされる逸話です。

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次はジュゼッペ・ヌヴォローネによる「祝福されたクレモナのローランド」と「祝福されたクレモナのモネタ」です。ジュゼッペ・ヌヴォローネはクレモナで活躍した画家で、ヌヴォローネ一族の一人です。

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で、次はいよいよ、お目当てのカラヴァッジョです。《瞑想する聖フランチェスコ》です。

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この絵のためにわざわざクレモナに立ち寄ったのですから、じっくりと拝見させてもらいましょう。



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クレモナのカラヴァッジョは晩年の名作

2017年7月22日土曜日@ミラノ~クレモナ~ベリンツォーナ/5回目

クレモナCremonaで、カラヴァッジョの名画を見るためにクレモナ市立博物館(アラ・ポンツォーネ美術館)Museo Civico Ala Ponzoneで鑑賞中です。
かなり広い館内を案内に従って進みます。と、特別扱いのカラヴァッジョが現れます。《瞑想する聖フランチェスコ》です。

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ライトアップされ、絵の前には椅子が2脚置かれています。配偶者と二人、椅子に腰かけて、じっくり見せてもらいましょう。カラヴァッジョでしか描き得ない絵です。闇の中に浮かび上がる聖フランチェスコの存在感は圧倒的です。

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瞑想にふける聖フランチェスコの顔・・・実に人間的です。聖人というベールを剥ぎ落して描いたのは晩年のカラヴァッジョの熟成の力です。

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聖フランチェスコを象徴する頭蓋骨はさりげなく、画面の端にぽつんと置かれています。

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久しぶりに見るカラヴァッジョは力作でなかなか素晴らしいです。じっくり、味わわせてもらいました。

これで目的は達成しました。続く作品はカラヴァッジョの弟子であったといわれるバルトロメオ・マンフレディによる「聖母の前に出現するキリスト」です。闇と光の表現は師匠のカラヴァッジョ譲りですね。

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最後に見たのは、バルトロメオ・ベッテラによる「楽器のある静物」です。いかにもクレモナらしい作品です。

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美術館の窓から見える風景はまさに窓で切り取られた風景画です。こういうのが本当のピクチャー・ウィンドウかな。

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クレモナ市立博物館には絵画館Pinacotecaのほかに音楽展示室Le Stanze per la Musicaも併設されています。カルロ・アルベルト・カルッティのコレクションが展示されています。ここにはギターが並んでいます。17世紀から19世紀にかけて作られたギターです。イングリッシュ・ギター、バッテンテ・ギターなど色んなギターが展示されています。

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昔のヴァイオリン工房を描いた絵画もあります。

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マンドリンやリュートも揃っています。

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もちろん、ヴァイオリン、ヴィオラ、ヴィオラ・ダモーレもありますね。もっとも、ストラディヴァリウスはここにはありません。それがあるのはヴァイオリン博物館です。

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鑑賞を終えて、美しい階段ホールを降りて、出口に向かいます。

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階下から階段ホールを見上げます。何とも豪華な宮殿です。1561年から1570年にかけて、クレモナの貴族アッファイターティ家が建てた宮殿です。

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クレモナ市立博物館を出て、宮殿に沿ったダーティ・ウゴラニ通りVia Dati Ugolaniに立ちます。

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次は旧市街の中心のコムーネ広場Piazza del Comuneに向かいます。



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クレモナ散策:カンピ通り、ガレリアを抜けてコムーネ宮へ

2017年7月22日土曜日@ミラノ~クレモナ~ベリンツォーナ/6回目

クレモナCremonaのクレモナ市立博物館(アラ・ポンツォーネ美術館)Museo Civico Ala Ponzoneでカラヴァッジョの名画の鑑賞を終え、今度はクレモナの旧市街の真ん中にある大聖堂のほうに向かいます。
クレモナ市立博物館に沿ったダーティ・ウゴラニ通りVia Dati Ugolaniを西のほうに歩いていくと、妙な絵(巨大な魚の落書き?)が描いてある塀の道にぶつかります。クレモナ駅から旧市街に続くパレストロ通りVia Palestroです。

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パレストラ通りを旧市街の中心がある南のほうにどんどん歩いていきます。やがて、クレモナの目抜き通りのカンピ大通りCorso Campiが始まる三叉路に出ます。

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カンピ大通りに入ると、道行く人も増えてきます。

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通りの左側に大きなガレリアが現れます。

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そのガレリアの手前には左に折れるグァルネリ・デル・ジェズ通りVia Guarneri del Gesùがあり、先には緑の森も見えています。

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この高名なヴァイオリンの名工の名をとったグァルネリ・デル・ジェズ通りには行かずに、魅力的なガレリア、4月25日記念ガレリアGalleria Venticinque Aprileの中を通り抜けることにします。ちなみに4月25日はイタリア解放記念日で祭日です。反ファシズム勢力の市民兵パルチザンが立ち上がり、北部の主要都市すべてをドイツ軍の支配から解放したのが1945年4月25日です。日本人の感覚ではイタリアはドイツの同盟国で解放というよりも敗戦ではないかと思いますが、戦争末期はファシズム政権のムッソリーニに対して、共産パルチザンによる革命が起きていたんですね。ムッソリーニは捕らえられて、略式裁判により、銃殺刑になったそうです。その遺体はミラノのロレート広場で吊るされたそうです。哀れな最期だったんですね。

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ガレリアの中には小さな入り口からは想像できなかったような高いアーチの天井があります。

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床には大理石で美しい模様が描かれています。こういうのはイタリアのガレリアの決まりものですね。

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ガレリアを抜けると、にぎやかな商店街があります。

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反対側には緑の公園が広がっています。ローマ広場Piazza Romaです。

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商店街に入ると、大変な数の人が行きかい歩きにくいほどです。この商店街はアントニオ・グランシ通りVia Antonio Gramsciです。

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アントニオ・グランシ通りの先にはストラディヴァリ・アントニオ広場Piazza Stradivari Antonioがあり、正面にはコムーネ宮Palazzo del Comuneも見えてきます。ここはものすごい人であふれています。広場は多くの店で埋め尽くされ、何も見えやしません。土曜市が開かれているようです。

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美味しそうな果物のお店があります。旅の途中でなければ、何か買いたいところです。

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スイカが美味しそうですね。暑くて水分が欲しいので、こういうのが食べたいなあ・・・。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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旧市街の広場を見物する予定でしたが、大変な喧噪です。とりあえずはヴァイオリン博物館に行くことにします。



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クレモナ散策:コムーネ宮からヴァイオリン博物館へ

2017年7月22日土曜日@ミラノ~クレモナ~ベリンツォーナ/7回目

クレモナCremonaの旧市街の中心にあるコムーネ宮Palazzo del Comuneの前にあるストラディヴァリ・アントニオ広場Piazza Stradivari Antonioまで歩いてきたところです。広場には土曜市がたっており、大変な雑踏です。
と、ショーウィンドウにパソコンが並んだ立派なお店があります。ヴェローナで購入したパソコンは何とか日本語モードで動くようになりましたが、写真が取り込めない状態なので、メモリーカードリーダが欲しいのです。写真が取り込めないとブログに写真を掲載できませんからね。探してもなかなか見つからないパソコンのお店に偶然行き合ったのですから、是非とも、このお店で購入していきましょう。

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お店の中を見渡すと、それらしい物のあるコーナーがあります。その前で考えていると、店員が寄ってきます。メモリーカードリーダが欲しいというと、それはないとのこと。えっ! ここは、パソコンショップではなく、アップルショップでした。時代ですね。並んでいたのはアップル製品です。saraiが何が欲しいかを説明すると、じっと考え込んだ店員は、これなら大丈夫ではないかと思う商品を見つけて、開封し、saraiのパソコンとデジカメのメモリーを実際に接続確認してくれます。バッチリです。感謝。かなり高価ですが、それは仕方がありません。即購入です。イタリアで購入したパソコンもだんだん完璧な状態に近づいていきます。
アップルショップを出ると、また、土曜市の雑踏です。衣類のお店が多いですが、ほかにもいろんなお店が出ています。

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しかし、コムーネ宮の周りは露店と買物客だらけです。これでは見物どころではありません。

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大聖堂に付属する鐘楼、トラッツォTorrazzoも見えてはいますが、あたり一帯は露店だらけです。いったんは退散して、ヴァイオリン博物館に向かいましょう。

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配偶者はめざとく花屋さんを見つけて、横目に眺めながら歩いています。

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トラッツォが遠くに離れるにしたがって、だんだんと喧騒も収まります。パーチェ広場Piazza Della Paceを歩いて、機嫌よく、ヴァイオリン博物館を目指します。

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クラウディオ・モンテヴェルディ通りVia Claudio Monteverdiを少し歩くと、マルコーニ広場piazza Marconiの奥にモダンな建物が見えてきます。

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広場にはアントニオ・ストラディヴァリらしき銅像もたっています。

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建物に近づいていきます。この建物は最近、新しく作られたもので、立派な美しいヴァイオリン博物館Museo del Violinoです。垂れ幕を見ると、モンテヴェルディ生誕450年を記念した特別展をやっています。モンテヴェルディはここクレモナで生まれた大作曲家です。併せて、カラヴァッジョ展もやっています。カラヴァッジョの作品が展示されています。saraiのお目当てはこのカラヴァッジョです。クレモナ市立博物館(アラ・ポンツォーネ美術館)のカラヴァッジョ作品に続いて、また、別の作品が見られます。贅沢ですね。

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このヴァイオリン博物館までの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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博物館の受付で入館チケットを購入します。シニア割引もあるようで、係の女性がsaraiにシニアでしょと訊いてきます。これはありがたいですね。配偶者も同じなので・・・というと、「彼女は違うわよ、若いでしょ」とキッパリ否定。配偶者はこれを聞いて喜んでいます。配偶者は嬉しいでしょうがこれは困ります。saraiと同じ歳だと言っても信じてくれませんが、それでもしぶしぶチケットはシニアで売ってくれました。saraiは憮然とするのみです。ちなみにシニアは3ユーロ割引の7ユーロです。

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ストラディヴァリウスのヴァイオリンのミニコンサートもあるので、予約をします。指定席です。

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これが案内パンフレットですが、イタリア語のみです。表紙の写真は特別展で展示しているカラヴァッジョの《リュートを弾く若者》(Suonatore di Liuto)です。

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その特別展、《モンテヴェルディとカラヴァッジョ》展のパンフレットはこれ。

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ちゃんと日本語の館内案内パンフレットもあります。さすがです。

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ミニコンサートが始まるまで40分ほどあります。まずはそのミニコンサートを聴き、その後で博物館を見学することにします。それまではお茶して休憩しましょう。ここまで結構歩き廻りましたからね。それに天気が良くて暑いんです。冷たいもので喉を潤したくなりました。



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クレモナのヴァイオリン博物館でのストラディバリウスのヴァイオリン・コンサート

2017年7月22日土曜日@ミラノ~クレモナ~ベリンツォーナ/8回目

クレモナCremonaのヴァイオリン博物館Museo del Violinoにやってきたところです。ストラディバリウスのヴァイオリンのミニコンサートの始まる時間まで、お茶して休憩します。入口横にテラス席のカフェがあります。風の吹き抜けるさわやかなテラスです。日陰の席を選んで、座ります。

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暑くて喉が渇いているので、冷たいオレンジジュースをいただきます。もちろん、ジュースには氷を入れてもらいます。飲み物に、大量のポテトチップスとピーナッツが付いてきます。お昼代わりになりますね。

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そろそろミニコンサートの開演時間です。カフェの席を立ちます。館内に入り、ブックショップの横を通って、コンサートホールに向かいます。

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コンサートホールに入ります。面白い形のホールです。博物館の中のホールなので、きっと会議室のようなちゃちいホールだろうと思っていましたが、予想外に素晴らしいホールです。円形の舞台の周りをすり鉢状にせり上がるような客席が取り囲んでいます。どの席からも舞台がよく見えますね。

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客席はこんなに急角度でせり上がっています。怖いくらいです。日本でもヨーロッパでもこんなホールは初めて見ます。

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舞台にはグランドピアノがぽつんと置かれているだけです。ピアノはイタリアらしく、ファツィオリFazioliです。客席はがらがらですね。

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すこしずつ聴衆も入ってきますが、客席は全然埋まりそうにもありません。あまり指定席の意味はありませんね。自由席でよさそうです。

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日本人会のお楽しみ会でしょうか。幾組かの日本人の家族が最前列に並びます。もう開園時間間近です。

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ところで先程から気になっていましたが、舞台に女性のガードマンがじっと立っています。お隣には博物館の男性スタッフが立っています。

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これは高価なストラディバリウスのヴァイオリンを警護しているんです。女性ガードマンの後ろの机の上にはストラディバリウスのヴァイオリンが置かれています。1727年作製のストラディバリウス、ヴェスヴィオVesuvioです。この博物館にある2つのストラディバリウスのヴァイオリンのうちの一つです。通常は博物館で展示されていますが、ミニコンサートのときだけ、ガードマンの警備のもと、博物館スタッフがうやうやしく運んでくるんです。価格は数億円以上もするのですから、当然かな。

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さて、女性ヴァイオリニストのAurelia Macoveiが登場。机の上のストラディバリウスのヴァイオリンを取り上げて、演奏開始です。
これが今日のコンサートのパンフレットですが、曲目の紹介はありません。ヴァイオリンの紹介とヴァイオリニストの紹介があるのみです。

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演奏はヴァイオリンの独奏曲です。エンニオ・モリコーネの曲、パガニーニのカプリース、バッハの無伴奏パルティータ、ヴィヴァルディの四季、ラヴェルのボレロ、アルベニスのアストゥリアス (伝説曲)など、多彩な曲でストラディバリウスの音色をたっぷり楽しませてもらいました。もっとも、saraiにはストラディバリウスのヴァイオリンの音は日頃のコンサートで聴き慣れていますから、珍しくはありませんが、アントニオ・ストラディバリが名器を製作したクレモナの地でその音色を鑑賞したことに価値があります。親に連れられて来ていた子供たちはコンサートの間中、静かに夢の中でした。きっと美しい夢を見られたでしょう。

では、博物館の展示を見て周りましょう。ストラディバリウスのヴァイオリンをまず、間近に見ます。先ほど演奏されたヴェスヴィオVesuvioは既に陳列ケースの中に収まっています。

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もう一つのストラディバリウスのヴァイオリン、クレモネーゼCremonese(1715年製作)はこれです。

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アントニオ・ストラディバリのヴァイオリン製作の道具も展示されています。史実では、アントニオ・ストラディバリの死後、3男のパオロ・ストラディバリがすべて売り払ってしまったそうですが、その後、クレモナ市が収集したのでしょうか。

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さて、いよいよ次はカラヴァッジョの名画とのご対面です。



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クレモナのヴァイオリン博物館:カラヴァッジョ展とモンテヴェルディ展

2017年7月22日土曜日@ミラノ~クレモナ~ベリンツォーナ/9回目

クレモナCremonaのヴァイオリン博物館Museo del Violinoでストラディバリウスのヴァイオリンのミニコンサートを聴き終えて、その後、博物館の展示を見ているところです。ストラディバリウスのヴァイオリンを見た後、いよいよ、肝心のカラヴァッジョの作品の特別展示を見ます。
若きカラヴァッジョの傑作、カラヴァッジョの《リュートを弾く若者》です。ローマに到着して間もない頃の風俗画です。

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ザンクト・ペテルブルグのエルミタージュ美術館の所蔵品です。今回のモンテヴェルディ展のテーマに合わせて、リュートが画面に描かれている本作を借りてきたようです。それにしても、カラヴァッジョの画力は凄まじいものがあります。超リアルな表現が画面中を覆い尽しています。リュート、楽譜、花など、すべてが細部まで描き込まれています。違和感があるのは若者の顔・・・性別の分からないような妙に綺麗な顔です。顔だけはリアル感に欠けていますね。このアンバランスさが、ある意味、魅力です。
ともかく、クレモナで2枚のカラヴァッジョを見ることができて満足です。

今回の特別展はモンテヴェルディの生誕450年を記念したものです。西欧音楽の基礎を築いた存在のモンテヴェルディがクレモナ出身であることは知りませんでした。ヴェネチアで活躍したのでヴェネチアの人かなと思っていました。今回はモンテヴェルディの最初のオペラ《オルフェオ》(1607年)に使用された珍しい歴史的楽器群が顔を揃えます。オペラ《オルフェオ》は初演の時の楽器編成が分かっている最も古いオペラなんだそうです。

では、その楽器をご紹介しましょう。
これはダ・サロのヴィオラ。1609年製です。

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この楽器の向こうには、カラヴァッジョの《リュートを弾く若者》が見えています。楽器と絵画作品が一体化した展示になっています。

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これはアマティのヴィオリーノ・ピッコロ(ピッコロ・ヴァイオリン)。1618年製です。オペラ《オルフェオ》ではヴァイオリンは使われずにより小型のこの楽器が使われたそうです。この楽器はバッハのブランデンブルク協奏曲第1番でも活躍します。

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これは16世紀のトロンボーンです。

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この管楽器はよく分かりません。トランペットの一種でしょうか。

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これはコルネット。ただし、現代のコルネットとは別物で、ルネサンス期の楽器です。

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これはレガール。古い時代の金属リードのオルガンです。

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これは大型ハープです。

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これはもちろん、リュート。

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チェンバロはもちろんあります。

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このほか、ヴィオラ・ダ・ガンバなど紹介できなかったものもあります。通奏低音楽器、弦楽器、管楽器という多彩な種類の楽器でオーケストラが構成されていたようです。そのオリジナル編成で4月にオペラ《オルフェオ》が演奏されたそうです。聴きたかったな・・・。

では、大聖堂Cattedrale di Cremonaに戻りましょう。そろそろ市も終わっていることでしょう。ヴァイオリン博物館を出ると、既に建物越しに大聖堂の鐘楼、トラッツォTorrazzoの尖端が見えています。クレモナのランドマーク的存在ですね。

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来た時とは別の道を歩いて、大聖堂に向かいます。バロックの雰囲気を感じさせるエウジェニオ・ベルトラーミ通りVia Eugenio Beltramiを歩きます。

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コムーネ宮Palazzo del Comuneの前に到着すると、あの賑わいはどこに行ったののかしら。どんどん後片付けが進み、ほとんどのお店は撤収し、お掃除をしています。

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ヴァイオリン博物館からコムーネ宮まで戻ってきたルートを地図で確認しておきましょう。

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喧噪の過ぎ去った大聖堂前のコムーネ広場Piazza del Comuneでひと時を過ごします。



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クレモナ散策:美しきコムーネ広場

2017年7月22日土曜日@ミラノ~クレモナ~ベリンツォーナ/10回目

クレモナCremonaのヴァイオリン博物館Museo del Violinoの見学を終えて、コムーネ宮Palazzo del Comuneの前に戻ってきました。

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コムーネ宮の横の路地にはカフェのテラス席が並んでいます。ちょうど日陰になっているせいか、大勢のお客さんが休んでいます。その横を抜けて、大聖堂Cattedrale di Cremonaのほうに向かって歩いていきます。

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大聖堂の前に出ました。大聖堂の横には鐘楼、トラッツォTorrazzoが聳えています。この大聖堂前の広場はコムーネ広場Piazza del Comuneです。クレモナの町の中心です。

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大聖堂に近づくと、その大きさに圧倒されます。青空を背景にして、大聖堂とトラッツォが美しい姿を見せています。

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大聖堂前にウェディングドレスの女性がいます。ここはフォトツアーに絶好の場所ですね。

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大聖堂の入り口は2頭の石のライオンに守られています。

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大聖堂に正対して、コムーネ広場を挟んで、コムーネ宮が建っています。素晴らしい建物に囲まれて、コムーネ広場は美しい広場です。

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コムーネ広場にもびっしりと露店が並んでいましたが、今はほとんど片付き、最後のお店も撤収中です。

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大聖堂の前には列柱が立ち並んでいますが、その中は日陰になっていて、厳しい暑さから逃れることができます。

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コムーネ広場の向かいのコムーネ宮の建物の中に入ります。アーチの先は中庭があります。中庭は建物のアーチで囲まれています。

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アーチの天井には美しい文様が描かれています。

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建物の内部にはカフェ・レストランが開かれています。ここで一休みするのもいいですね。

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建物の柱には誰かの銘板が張ってあります。一種の銅像のようなものでしょうか。

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コムーネ宮の建物の前面のアーチ状の壁の内部はポルティコのような空間になっていて、その日陰を利用して、カフェのテラス席が並んでいます。

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我々もこのテラス席で休みながら、大聖堂のお昼休みが終わるのを待ちましょう。コムーネ宮のアーチの向こうには美しい大聖堂が見えます。露店の荷物を片付けるための運搬車がちと目障りではあります。

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ここは涼しくて気持ちがいいです。穏やかな午後の時間がゆっくりと過ぎていきます。



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クレモナ散策:コムーネ広場で軽くランチ

2017年7月22日土曜日@ミラノ~クレモナ~ベリンツォーナ/11回目

クレモナCremonaの美しいコムーネ広場Piazza del Comuneのカフェのテラス席でゆったりとした時間を過ごしています。
目の前にはコムーネ宮Palazzo del Comuneのアーチ状の壁の向こうに大聖堂Cattedrale di Cremonaが見えています。今は大聖堂のお昼休み中で入場できませんから待っているところです。

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大聖堂の左には鐘楼、トラッツォTorrazzoの一部が見えています。

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ちょっと場所を変えると、大聖堂とトラッツォの両方が見えます。

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トラッツォの全体を見るためには席を立って、下から見上げる必要があります。

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同じく大聖堂の全体も眺めましょう。

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大聖堂の下部まで見ようとすると今度は荷物運搬車が邪魔です。

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何とか大聖堂とトラッツォの全体を写真に収めます。

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ところで広場の露店の後片付けはまだ残っています。最後の撤収中ですね。

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大聖堂を眺めていると、ようやく、オーダーした冷たい飲み物が届きます。ブラッドオレンジジュースとコカ・コーラです。乾いた喉を潤します。

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また、大聖堂を眺めながら、飲み物を楽しみます。

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大聖堂とトラッツォのコンビネーションはいくら眺めても飽きません。それほどの美しさです。

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大聖堂の右手には八角形の洗礼堂Battisteroが見えています。コムーネ広場には美しい建物が立ち並んでいるんです。

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大聖堂の正面中央の入り口の上部には彫像が並んでいます。真ん中は聖母子像。その聖母子を守るようにライオン像も並んでいます。

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大聖堂の上部です。ここにも聖人像が並んでいます。美しいファサードですね。

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オーダーした軽食も運ばれてきました。シンプルですが、これが今日のランチ。モッツァレラチーズとトマトとバジルという定番メニューです。

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軽く食事しながら、大聖堂の開くのを待ちます。



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クレモナ散策:コムーネ広場からローマ広場へ

2017年7月22日土曜日@ミラノ~クレモナ~ベリンツォーナ/12回目

クレモナCremonaの美しいコムーネ広場Piazza del Comuneのカフェで軽くランチをいただいています。本場のモッツァレラチーズは美味しいですね。それにさすがイタリアのカフェは美味しそうなバルサミコ酢とオリーブオイルが添えられています(saraiの自宅の食卓と同じです)。

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カフェの横では、ギターを弾きながら懐かしい歌を歌っている人がいます。風貌は結構歳をくっている感じですが、なかなか若々しい美声で、楽しませてもらいます。少しはチップを差し上げないとね。歌を聴きながら14時半に大聖堂が開くのを待ちます。

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コムーネ広場では日本人会(勝手にsaraiが思っているだけですが)の子供たちも遊び始めました。広場は土曜市が終わった後は閑散としています。

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広場の露店の撤収も終わり、広場に残されたゴミを回収するためにゴミ収集車もきています。手際がいいですね。イタリアはこんなお国柄なのかって驚いてしまいます。

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日本人会の皆さんもお帰りになるようです。広場もさらに寂しくなります。

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大聖堂が開くのを待ちますが、時間になっても一向に開く様子がありません。と、saraiが、14時半はトラッツォTorrazzoの塔に登れる時間で、大聖堂は15時半であることに気付きます。塔に登るのは自力の階段なので、体力温存のために自粛です。いつも旅の始めに飛ばし過ぎて失敗していますからね。大聖堂の開く15時半まで待っていては、ミラノに戻れません。残念ですが、あきらめて帰りましょう。まあ、コムーネ広場でゆったりした時間が過ごせたのでよしとしましょう。私たちがテラス席から立ち上がると、ギター弾きも片付けを始めます。長い間付き合ってくれてありがとう。

さて、来るときにもその前を通った緑の公園、ローマ広場Piazza Romaを目指して歩き始めます。ソルフェリーノ通りVia Solferinoは両側にバロック風の建物が立ち並ぶ石畳の美しい通りです。

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左側に美しいお店があります。これはお洒落なデザインが施されていますが、郵便局のようです。

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後ろを振り返ると、まだ、大聖堂の建つコムーネ広場が見えています。これで見納めです。

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通りを進むと、狭い路地と交差します。右側の路地、ヴィーコロ・ペルトゥージオ通りVicolo Pertusioも石畳が続く美しい空間です。

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反対の左側の路地、ボルディガッロ・ドメーニコ通りVia Bordigallo Domenicoは賑やかそうな路地です。

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ソルフェリーノ通りを抜けると、ローマ広場の前に出ます。

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ローマ広場の中に入ってみましょう。何やら銅像が立っています。有名な作曲家アミルカレ・ポンキエッリAmilcare Ponchielliです。19世紀中ごろに活躍した人で、唯一知っているオペラは《ラ・ジョコンダ》です。バレエ音楽「時の踊り」は子供でも知っている名曲です。ザ・ピーナッツが歌っていた「レモンのキッス」の原曲ですね。ともあれ、この作曲家ポンキエッリはこのクレモナ近郊のパデルノ・ファソラーノ(現パデルノ・ポンキエッリ)で生まれたそうです。思わぬ邂逅にびっくりしながら、saraiは思わず、「時の踊り」あるいは「レモンのキッス」の一節を口ずさんでしまいます。

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また、銅像があります。これはジュゼッペ・マッツィーニGiuseppe Mazziniです。19世紀の中頃、イタリア統一運動を進めた政治家、革命家で、カヴール、ガリバルディと並ぶ「イタリア統一の三傑」の1人です。彼とクレモナとの関わりは分かりませんが、イタリア統一の思想家としての尊敬を集め、各地に銅像があるようです。(ガリバルディも各地にガリバルディ広場とかガリバルディ通りがありますね。クレモナにもコルソ・ジュゼッペ・マッツィーニ通りとかガリバルディ通りがあります。)

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ローマ広場には緑が広がり、噴水も上がっています。クレモナ市民の憩いの場所なのかな。

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コムーネ広場からローマ広場までの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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しばらく、ローマ広場をうろうろしてみます。



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クレモナ散策:ローマ広場からクレモナ駅へ

2017年7月22日土曜日@ミラノ~クレモナ~ベリンツォーナ/13回目

クレモナCremonaの緑あふれるローマ広場Piazza Romaの中を散策しているところです。広場の中央では噴水が上がっています。

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ここで後ろを振り返ってみると、やっぱり、あります。にょっこりと高い塔が見えます。大聖堂の鐘楼にして、町のランドマークのトラッツォTorrazzoが聳え立っています。

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ローマ広場の北の端は少し小高くなっています。

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すると、丘の下には立体交差のような道が貫いています。面白いですね。

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ローマ広場は緑多い公園ですが、それぐらいのことくらいしかなくて、ほかにはどうということはありません。ローマ公園を出て、アレッサンドロ・マンツォーニ通りVia Manzoni Alessandroから後ろのほうを眺めると、またまた、トラッツォが見えます。しかも全体が眺められます。この通りのまっすぐ先に建っているんですね。

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これからは駅に向かいます。駅に通じている大通りに出るためにすぐに左に折れて、チェザーレ・バッティスティ通りVia Cesare Battistiを進みます。狭い路地ですが、美しいバロック風の建物が並んでいます。

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やがて、町の目抜き通りのカンピ通りCorso Campiに出ます。こちらは町の中心の方向です。駅は反対方向です。

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カンピ通りを少し北に進むと、朝、駅から歩いてきたパレストロ通りVia Palestroにぶつかります。同じ道を戻るのは面白くないので、あえて、左手に分かれている、広いガリバルディ通りCorso Garibaldiを選びます。広い石畳の通りです。通りの真ん中には大きなフラワーポッドがあり、綺麗な通りです。

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通りの傍らにヴァイオリン職人の像があります。アントニオ・ストラディバリでしょうか。

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右手にギリシャ神殿風のファサードを持つサンタ・アガタ・カトリック教区教会Chiesa Cattolica Parrocchiale Sant'Agataが見えてきます。

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その前は3角形の広場があり、歴史的な中世の宮殿であるチッタノーヴァ宮Palazzo Cittanovaが建っています。

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チッタノーヴァ宮の前から、サンタ・アガタ・カトリック教区教会を正面から眺めます。鐘楼も見えています。

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少し歩いて、チッタノーヴァ宮と教会を振り返って見ます。チッタノーヴァ宮の建物の全面にあるアーチ状のトンネルが綺麗ですね。

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定番のお店もあります。お持ち帰り用と思われるお寿司屋さんです。ヨーロッパのどこの町にも必ずありますね。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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クレモナ駅はまだまだ遠いですが、それにしても今日はとても暑いです。なるべく日陰を選んで歩くようにしていますが、それでも暑いし、日陰のないところもあります。頑張って歩きましょう。



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クレモナ散策:ガリバルディ通りを歩いて無事にクレモナ駅に到着

2017年7月22日土曜日@ミラノ~クレモナ~ベリンツォーナ/14回目

クレモナCremonaの訪問の目的を終えて、炎天下、クレモナ駅に向かっているところです。クレモナの主要道路である道幅の広いガリバルディ通りCorso Garibaldiを歩いています。石畳の美しい通りで古い建物も多く並んでいます。また、左手に由緒ありそうな建物が見えてきます。ライモンディ宮Palazzo Raimondiですが、現在はパヴィア大学の音楽文化学部Dipartimento di Scienze Musicologiche e Paleografico - Filologiche dell'Università degli Studi di Paviaになっています。この通りに面した部分は大学図書館になっているようです。入り口にはモンテヴェルディ生誕450年の垂れ幕が下がっています。

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このライモンディ宮の特徴的な部分は壁面最上部の湾曲した部分に施された細かい模様の絵画(フレスコ画?)です。少し傷んではいますが、美しいですね。

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文様の間に多くの人の姿が描き込まれています。

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ライモンディ宮に続く建物も美しいですね。

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再び、美しいライモンディ宮を振り返って眺めます。

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さあ、駅のほうに向かって歩いていきましょう。

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また、華麗なバロック様式の建物があります。聖セコンドのスタンガ・ロッシ宮Palazzo Stanga Rossi di San Secondoです。

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そのお隣には古い教会の建物がひっそりと佇んでいます。聖ルカ教会Chiesa di San Lucaです。この雰囲気はロマネスク様式でしょうか。洗礼堂もいい雰囲気です。

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やがて、ガリバルディ通りの北の端にあるリソルジメント広場Piazza Risorgimentoに着きます。このあたりは陽光を遮る物もなく、とっても暑い!!
ここで右折して、ダンテ通りVia Danteを歩いて駅に向かいます。通りの左側の歩道を歩きますが、直接太陽の光が照り付けます。右側の歩道には建物の日陰もありますが、駅は左側にあるので、我慢して、このまま左側を歩き続けます。やがて、駅前のジョヴァンニ・パラトゥッチ庭園Giardini Giovanni Palatucciに到着。

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庭園の中央には銅像が立っています。

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ジュゼッペ・ガリバルディの銅像です。彼は特にクレモナとの関連はないと思われますが、なんといってもイタリアの英雄としての人気は不動のものです。

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庭園には綺麗なルドベキアの黄色い花が咲いています。

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さあ、そろそろ、駅に入りましょう。クレモナ駅はローカルな感じのいい雰囲気の駅舎です。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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駅のホームは日陰になっていて、過ごしやすいです。

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ミラノ行の電車を待ちます。予定では20分ほどで来るはずです。電車は、順調に動いているでしょうか。ミラノからは、すぐにベリンツォーナに移動なので、遅れは困ります。何だか少し遅れているようです。不安ですね。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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