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気ままに箱根:初日は荒れ模様

早春になりましたから、軽く旅に出ましょう。箱根のリゾート宿に4泊して、のんびりと温泉にでも浸かりながらゆっくりします。
saraiにしては早めの行動で、愛車プリウスに乗って、箱根に向かってドライブします。天気予報では午後は雨が強くなりそうなので、その前に箱根近辺に着こうという作戦です。最速ルートの東名高速道を順調に走って、御殿場インターに到着。お昼頃ですが、既に雨足は激しくなっています。まずは御殿場で食材をゲットしましょう。配偶者が下調べしておいた二の岡フーズに向かいます。広い駐車場とそれに比べてとっても小さなショップ。ショップ内は厳選されたハムやソーセージが並んでいます。お勧め商品を訊くと、ボロニアソーセージとのこと。じゃあ、それをいただきましょう。そのほか、目についた牛タンのスモーク、スモークドハム、カントリーチップ(生ソーセージ)を購入します。それらがこれ。美味しそうですね。

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カントリーチップ(生ソーセージ)というのは、ショップのお姉さんの話では、ソーセージに詰める材料なんだそうです。要するに生肉です。焼いて食べるんですが、形はハンバーグみたいですが、味は焼きソーセージそのものです。面白いですね。
このショップのお姉さんに近くのお蕎麦屋さんの情報をいただいて、昼食を食べに行きます。お昼時なので、そのお蕎麦屋さん、金太郎そばは混みあっています。これが金太郎そばです。

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お店の中は昔風の佇まいです。

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飾りつけも賑やかです。

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折角、御殿場の地場のお蕎麦屋さんに入ったので、このお店ならではのおそばをいただきます。
saraiは鴨だしそばです。鴨のローストが別添えになっています。鴨肉はフランス産だそうです。なかなか濃厚な味わいで美味しくいただきました。

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配偶者は御殿鶏そばです。多くの具材が煮込まれたおそばです。安くてお徳用なおそばだったようです。

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まだ、雨風は強いままですが、商材調達を再開します。小田原の蒲鉾のトップブランドの鈴廣の御殿場店に向かいます。
店内にはいると、モダンな雰囲気で蒲鉾屋さんという感じとは程遠いものです。商品も蒲鉾をベースに幅広い品揃えです。ぶらっと見て回ると、色々と気になるものが並んでいます。saraiの目が釘付けになったのは、見た目がたこ焼きそのものの《ふわっプリたこ右衛門》です。これは食べてみなくっちゃね。早速、注文して焼いてもらいました。店内で食べられるんです。ソースはどれにしますかって言われて戸惑います。4種類のソースから選ぶんだそうです。この御殿場店限定のわさびチーズソースにします。オリーブオイル&レモンも気になりましたけどね。食べてみると熱々でなかなか絶妙な味です。配偶者は皮が蒲鉾になっただけの予想通りの味だとクールな感想ですが、いやいや、saraiには想像外の味でした。たこ焼きでありながら、たこ焼きでないような感じです。

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その後、食材を購入します。板わさ用にわさび漬けと高級蒲鉾、魚で作ったソーセージ3種、かまぼふりかけ、梅干し(曽我梅林)です。そうそう、さっき、お蕎麦屋さんでさしみこんにゃくも購入しました。

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今日、調達した食材はこれが全てです。

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雨風がおさまらないので、早めにリゾート宿に入り、部屋にこもって、ゆっくりしました。
明日は仙石原でも散策しましょう。



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気ままに箱根:すすきの原の真っ只中の素敵な散策

箱根の2日目。宿泊しているリゾート宿は仙石原です。今日は雨があがったので仙石原を散策しましょう。ただ、朝は空がどんよりしています。いつまでもぐずぐずしているわかにはいかないので、とりあえず、出かけましょう。箱根湿生花園とすすきの原を巡ってきます。ところがリゾート宿のスタッフのお姉さんのお話では湿生花園はこの時期は休業中とのこと。仕方ありませんね。湿生花園は外から眺めるだけにしましょう。さあ、出発です。
早川の鄙びた流れの前に出ます。

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早川に沿って、湿生花園に向かいます。

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途中、いまだ冬枯れの公園、憩いの森の前を通ります。

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やがて、湿生花園の駐車場からの入り口へのアプローチに到着します。

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何故か、少し先行していた配偶者がずんずんと入り口に向かっていきます。あれっと思っていると、こんな看板が立っています。何と湿生花園は条件付きで開園しているようです。咲いている花はフクジュソウ、セツブンソウだけのようですが、それを承知の上で割引料金での入園が可能とのことです。

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割引チケットを購入して、さあ、入園です。

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園内マップの看板を参考に園内散策を始めます。

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まずはセツブンソウを発見。看板で分かります。

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こんなか細い花ですから、看板なしには見つかりませんね。貴重で可憐な小花です。

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水芭蕉はまだ芽吹いたばかりです。

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フクジュソウもありました。

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黄色い花が存在感を発揮しています。

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園内を歩いていると、美しい色彩のキジが現れます。綺麗な鳥ですね。

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湿生花園は水場が美しい風景を作っています。

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湿生花園の向こうには台ヶ岳がなだらかな姿を見せています。

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湿生花園を出て、今度はすすきの原の前に出ます。

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すすきの原の間の広い自動車道を歩いていると、すすきの原の中を歩く人影が見えます。折角なら、すすきの中の散策道を歩きたいですね。自動車道を戻り、散策道の入り口を探します。すると、ありました! 自動車道からすすきの原の中に分け入る散策道の入り口が見つかります。先ほど見えた人影は若いパパさんとママさんと赤ちゃん、そして犬でした。彼らは散策道が思いのほか、険しくて、途中で引き返してきたそうです。saraiと配偶者はそれでももちろん、チャレンジしますよ。さあ、すすきの中の道を歩き始めます。

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道の両側には枯れすすきが生い茂っています。

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道が段々と荒れてきます。道の左のコンクリートの狭い縁石の上を歩いていきます。

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こんな岩だらけの道になります。このあたりで若い親子連れは引き返したのでしょう。

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後ろを振り返ると、すすきの中の道がずっと下って続いています。

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やがて、まっすぐにすすきの中に続いて上っていた道は行き止まりになります。かなり高いところまで上ってきました。左側にはすすきが刈り込まれたなだらかな斜面があります。この斜面を下りることができれば、自動車道に出ることができます。さて、どうしたものか・・・配偶者は懐疑的です。

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とりあえず、行けるところまで行ってみましょう。saraiだけが慎重に歩き始めます。歩いてみると結構急な斜面です。じぐざぐに歩きながら、下りていきます。すすきの刈ったあとの切り株がつんつんと立っていて、それを踏みつけながら歩きます。気を抜くと、足を取られそうです。それでも順調に進んでいきます。心配そうに配偶者が上から見守っています。

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やがて、行く手が谷のようになっています。しかし、何とか周り込めそうです。

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配偶者も意を決してsaraiに続いて斜面を下りてきます。谷のような難所を何とか通り過ぎることができました。まわりには美しいすすきの原が広がります。

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配偶者も無事に下りてきました。このころになるとそれまで曇っていた空も腫れあがってきます。

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自動車道は目の前です。

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斜面を下り終えて、自動車道に出ました。すすきの原の斜面を振り返ります。

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箱根・仙石原の美しい自然を体感しました。これで今日の散策の目的は完了です。すると急におなかが空いてきます。ランチのお店を探しましょう。
途中、大きなホテルの裏に綺麗な池があります。

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その風景に見入っていると、配偶者がそこに可愛い馬頭観音があるのを発見。お参りしましょう。

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また、鄙びた早川の流れに戻ってきました。

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ランチのお店はどこもこの時期はクローズしています。では、ルネ・ラリック美術館併設のレストランにしましょう。ここが開いているのは先ほど確認済です。綺麗な庭園が眺められる席につきます。

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レストランは美しい内装です。ホテルのレストランみたいな感じです。

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ドリンクはジュースを選択。歩き回って疲れたのでフレッシュなものが欲しくなったんです。

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まずはスープです。

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これは配偶者のオイル・パスタ。シンプルですが、なかなか美味。

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これはsaraiのミートソース・パスタ。もちろん、見かけ通りの美味しさです。

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ランチの後はスーパーなどで今日の食材を調達します。箱根にも腸詰屋がありますね。ここでヴァイス・ヴルストをゲット。ミュンヘンが懐かしいですね。

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今日の散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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早めにリゾート宿に戻り、温泉でほっこりします。
さて、明日も晴れそうだから、箱根の散策でもしようかな。



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気ままに箱根:湖尻まで自然を満喫したハイキング

箱根の3日目。昨日、箱根湿生花園からすすきの原に向かって歩いていく途中で、気になる看板を見ました。それって、この仙石原から芦ノ湖の湖畔の湖尻までの散策路の地図です。仙石原~湖尻自然探勝歩道って名付けられた散策路です。

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今日は天気も良さそうなので、この散策路を歩いてみることにします。朝11時ころに天気を見極めて、散策に出発します。早川沿いに箱根湿生花園の前まで歩き、そこから、すすきの原のほうに向かいます。昨日見つけた看板のところに到着。ここから、湖尻への散策路が始まります。

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さあ、元気よく歩き始めましょう。

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丁寧に立てられた案内板にしたがって歩いていきます。

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曲がり角には必ず案内板があります。

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やがて、自然豊かな雰囲気の小径にさしかかります。

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気持ちのよい素晴らしい小径が続きます。

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木立の中の道を進んでいきます。

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やがて、小径の路面が石畳に変わります。いい雰囲気ですね。アッピア街道とまではいきませんが、石畳はいいですね。

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と、早川沿いの道に下りていく階段があります。早川沿いに出ると湖尻の方向とは逆方向に進むので戸惑います。

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早川沿いを逆方向に歩いていくと、大きな看板が立っています。展望案内図です。箱根の外輪山の案内図です。

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正面の山の左手のへこみが乙女峠です。画面の一番右側の山が金時山です。

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左に目を転じると、大きな山が見えます。丸岳です。画面の左端の山が下ったあたりが長尾峠です。

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さらに早川沿いに進むと、横から流れ込む支流を渡る木橋とその先の早川本流を渡る橋が見えてきます。この橋に誘導するために早川沿いの道は逆方向になっていたんですね。

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早川を渡る木橋に立って、saraiは早川の流れを眺めます。

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これが早川です。芦ノ湖から流れ出す清流です。これは芦ノ湖の湖尻方向です。

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橋を渡って、対岸の道を今度こそ、湖尻方向に向かって歩いていきます。先ほど支流の木橋を渡りましたが、今度は対岸の支流の木橋を渡ります。

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やがて、向かい側に先ほど早川沿いの道に下りてきた階段が見えます。ここまでは無駄な回り道だったわけです。しかし、それを配偶者に言うと、気持ちのよい自然を余計に味わわせてもらって感謝しましょうって言われます。それはそうかも・・・。

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余計に歩いたせいではありませんが、持病の足の痛みが襲います。どこかで一休みしたいところです。ベンチがほしいなと思っていると、うまい具合に道の真ん中に頃良い高さで斜めに切った切り株があります。まるでベンチみたいなものです。これで足の痛みが治まります。

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その先に進むと、すぐに本物のベンチが現れます。これには苦笑しますが、今一度、休みます。

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やがて、散策路は早川から離れていきます。笹に両側を挟まれて、まるで笹のトンネルのように見える美しい小径です。

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散策路はやがて、広い道にぶつかります。これはサイクリング道です。

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しばらく、このサイクリング道を歩きます。

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やがて、分岐路に出ます。ここには大きな地図の案内板が立っています。ここから歩道はサイクリング道から離れて、山道を上っていきます。配偶者はsaraiの足を心配して、平坦なサイクリング道を歩こうと言いますが、saraiは大丈夫だから、見晴らしが良さそうな山道を上がろうという方向で話を決します。

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さあ、山道を上っていきましょう。山道と言っても道幅の広いしっかりした道です。

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振り返ると、今分岐してきた道が見えます。サイクリング道は左が仙石原、右が湖尻方面です。

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山道を上っていきますが、道には車の轍が残っています。ハイキング道にもなっていますが、車も通行できるようですね。

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山道ではありますが、左側にはずっとゴルフ場が見下ろせます。向かい側の山の中腹では噴煙が上がっています。大涌谷でしょうか。

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後ろから車が追い越していき、少し前で停車します。山林の作業中の方たちのようです。少し声を交わすと、幼木が鹿に食べられないように保護ネットを巻き付けているそうです。イノシシは食べないそうです。自然と人間の共生はなかなか難しいんですね。これが保護ネットを巻き付けた幼木です。

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保護ネットの設置中であることを示す看板も立っています。

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やがて、展望台のようなところに出ます。展望案内板が立っています。

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やはり、噴煙の上がっているのは大涌谷でした。その左の山は台ヶ岳、右はつんと突き出た山が冠ヶ岳、その右は神山です。

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道の傍らに花をつけた木があります。配偶者によると、ミツマタだそうです。確かに枝先が奇麗に三つに分かれて、花を咲かせています。

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山道を下り始めます。やはり、下りは楽です。

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このあたりは山林の整備が進んでいて、樹木の間引き作業の説明板も立っています。

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大きな樹木も鹿の被害に合わないように竹で保護されています。鹿と人間の共生の難しさが実感できますね。

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やがて、山道を下り終えて、また、大きな地図の案内板があります。

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先ほど分かれたサイクリング道と合流です。

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合流したサイクリング道を湖尻に向かって歩き始めます。振り返って、合流ポイントを眺めます。

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まあ、サイクリング道と言っても、山道とそんなに変わらず、結構、起伏があります。

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長尾峠に上る道があります。往復1時間ほどのようです。もちろん、そんな体力はありませんから、素通りします。

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散策路はずっとゴルフ場に沿っています。樹木がなくて、ゴルフ場が見通せるところがあります。箱根カントリー倶楽部です。

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やがて、距離の表示してある道標があります。湖尻まであと2.3キロ、仙石原から5.6キロです。3分の2以上来たようです。あと少し頑張りましょう。

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ゴルフ場を抜けた先で突如、芦ノ湖の湖尻水門が姿を現します。

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これが芦ノ湖から早川への水の流れをコントロールする湖尻水門です。

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途中、足が痛くなったりもしましたが無事にハイキング完了です。じっと芦ノ湖を見入るsaraiです。

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ここからまた、芦ノ湖西岸歩道が始まっています。今回はこれでハイキングは終了です。それでも芦ノ湖の湖岸だけは見に行きましょう。

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芦ノ湖の湖岸に立ちます。

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釣り船で糸を垂れる人もいますね。のんびりした風景です。

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湖側から湖尻水門を眺めます。

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湖畔にはコテージが立ち並んでいますが、今の時期は休業中のようです。春休みでもなれば賑わうのでしょう。ここは芦ノ湖キャンプ村です。

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バーベキューをするテーブルも並んでいますが、今は閑散としたものです。

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美しい林を抜けて、桃源台に向かいます。

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桃源台のロープウェーのゴンドラが見えます。

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桃源台からはバスに乗って、仙石原に戻ります。その前にここでランチをいただきましょう。展望レストランの窓からは芦ノ湖クルーズの海賊船が見えます。

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saraiはメンチカツカレーをいただきます。

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配偶者はとろろそば。

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ランチを美味しくいただき、15分おきのバスにゆったり座って、15分ほどであっという間に仙石原に帰着。バスはさすがに早いですね。
リゾート宿で温泉に浸かって、疲れを癒しました。
明日はゆったりと過ごしましょう。



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気ままに箱根:終日雨で引き籠り

箱根の4日目。今日は天気予報通り、朝から強い雨が降り続きます。リゾート宿の部屋からは庭とその向こうの早川が雨で煙っています。

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出かける気にならないし、それに今日はお友達夫婦が訪ねてきてくれることになっています。今日は部屋に籠城することにしましょう。お昼頃にお友達夫婦が到着。しばらく歓談した後、温泉を楽しみます。その後は早めの夕食をいただきながら、持参していただいた美味しいお酒を酌み交わしながら、深夜まで、ああだこうだと馬鹿話が延々と続きます。極めて広範囲の話題で語り尽くすことはありませんが、切りがないので適当なところでお開きです。
明日も朝のうちは雨のようです。雨が上がったところで美術館にでも寄って自宅に帰ることにしましょう。



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気ままに箱根:ポーラ美術館は写真が撮れる!

箱根の5日目。今日は最終日です。朝早くは雨が降っていましたが、出かけるころには陽が差してきます。箱根の最後はポーラ美術館でしめくくりましょう。何度となく訪れた美術館ですが、今回は久しぶりの訪問です。調べてみると前回訪れたのは5年前でした。そのときは開館10周年でした。で、今回は開館15周年。このポーラ美術館が開館したのは2002年だったそうです。コレクションの充実度ではsaraiの知る限り、日本で最高です。西洋美術館や大原美術館やブリジストン美術館も立派なコレクションを有していますが、やはり、総合力でこの美術館に軍配を上げたいと思います。
リゾート宿から車で10分ほどで到着です。相変わらず、この美術館は建物もその周囲の環境も秀逸です。駐車場からエントランスに向かいます。赤い木肌の姫沙羅などの美しい樹木の中に隠れるように美術館の建物が見えます。

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エントランスへのアプローチの橋の上です。先客の方が記念撮影中です。彼らもきっとこの訪問がいい思い出になることでしょう。

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エントランスを入るとエスカレーターが下のフロアに続いています。この美術館は周囲の自然環境に溶け込むように建物の高さは8mに抑え、建物の大半は地下空間の中にあります。

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ここがエントランスロビー(1階)です。展示室はさらにここからエスカレーターで下った地下の1階と2階にあります。

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配偶者が入館チケットを買っています。ここは入館料が1800円と高いですが、遂にsaraiたちは200円割引のシニアチケットが買えるようになりました。もっとも2回目の訪問からはスタンプカードを持参すれば200円割引ですが、いつもこのスタンプカードを紛失してしまいます。チケット購入後、下の展示フロアに向かいます。

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地下1階の展示室入口です。写真はここまでですね。日本の美術館もヨーロッパの大半の美術館のように写真撮影が許可になるといいのにねと配偶者に愚痴をこぼします。ところで今開催中の展覧会は《100点の名画でめぐる100年の旅》と題した大コレクション展です。開館15周年を記念したものです。100点の名画を、画家や芸術運動、主題や時代に関わる20のテーマに分け、19世紀半ばから世紀転換期を経て、20世紀にいたる約100年間の西洋と日本の近代絵画の流れを旅するように展示しています。100点はすべて、ポーラ美術館の選りすぐりの贅沢なコレクションばかりです。西洋絵画71点、日本人画家の洋画29点が展示されています。レオナール・フジタ(藤田嗣治)ははて、どっちなんでしょう。最後はフランスに帰化したから西洋絵画かな。

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カメラをポケットにしまいながら入室します。最初の注意書きを見て、あっと驚きます。なんと写真を撮影できますっと書いてあります。そばにいる美術館のスタッフのお姉さんに思わず確認します。本当のようです。一部、撮影できない絵画もあるとのことですが、基本的に撮影OKとのこと。saraiの知る限り、日本では西洋美術館に次いで2つめです。ほかもこの流れになっているんでしょうか。とっても嬉しい驚きです。じゃあ、今日は撮影しまくりましょう。

記念すべき撮影第1号はこれ。エドゥアール・マネが1860年に描いた《サラマンカの学生たち》です。有名な《草上の昼食》はこの3年後に描かれます。

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ジャン=バティスト=カミーユ・コローが1865-1870年頃に描いた《森のなかの少女》です。抒情的な作品で、銀色に靄っている樹木はコローならではです。

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ギュスターヴ・クールベが描いた《岩のある風景》です。クールベ得意の自然描写ですが、あまりに地味ですね。

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アルフレッド・シスレーが1873年に描いた《マルリーの水飼い場》です。セーヌ河岸のマルリー=ル=ロワで描かれた本作はシスレーとしてはもう一つの印象です。

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ウジェーヌ・ブーダンが1873年に描いた《海洋の帆船》です。ブルターニュ地方のカマレ沖の海景と言われています。ブーダンは印象派の巨匠モネの師匠として知られていますが、この作品も明るい光に満ちており、印象派につながるイメージがあります。

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ここまでが1860年代-1870年代の《大自然を歩く 印象派前夜》と題された第1セクションです。


第2セクションはいよいよ、1870年代の印象派初期の作品になります。巨匠モネの作品群です。



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気ままに箱根:ポーラ美術館の名作展・・・2回目

箱根ポーラ美術館で開館15周年を記念した《100点の名画でめぐる100年の旅》と題した大コレクション展を鑑賞中です。
第2セクションの1870年代の印象派初期の作品を鑑賞しますが、このセクションはすべて巨匠モネの作品群です。

クロード・モネが1875年に描いた《散歩》です。モネが住んでいたパリ郊外のアルジャントゥイユ近くのジュヌヴィリエで制作されました。日傘の女性は妻のカミーユ。幸福感に満ちた名作ですね。

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クロード・モネが1877年に描いた《サン=ラザール駅の線路》です。1837年に建設されたパリ最古の駅サン=ラザール駅を主題にした一連の作品群の中の一枚です。芸術作品の対象になりにくい蒸気機関車をモネが描くとこうなるという印象派の名作です。何といっても蒸気の煙の空気感が素晴らしいです。

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クロード・モネが1877年に描いた《花咲く堤、アルジャントゥイユ》です。モネが住んでいたパリ郊外のセーヌ河沿いのアルジャントゥイユで制作されました。手前に描かれた花々の美しさと遠景の工場群の対比が見事です。モネの熟達した筆にかかると無味乾燥の工場さえも絵になります。

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クロード・モネが1880年に描いた《セーヌ河の日没、冬》です。モネが住んでいたパリの北西、セーヌ河近くの小さな村ヴェトゥイユで制作されました。冬のセーヌ河の川面を流れる氷塊が美しい夕暮れの中に描き出されています。名作《印象、日の出》を思い起こします。海と川、日の出と日没という対照的な素材ではありますが、モネの美質が最高に活かされた2枚の作品はsaraiの感性に強く訴えかけてきます。前年に愛妻カミーユを失ったモネの復活の作品でもあります。

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第3セクションは1870年代の作品群《人物の探究 セザンヌとドガ》と題されています。

ポール・セザンヌが1877-1878年に描いた《4人の水浴の女たち》です。セザンヌのトレードマークとも言える女性水浴図の中の一枚です。セザンヌは裸体の女性からなる群像の油彩画を30点ほど残しています。女性たちを3角形の構図の素材として用いた作品ですが、あまりsaraiの好みではありません。

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ポール・セザンヌが1888-1890年に描いた《アルルカン》です。アルルカンというのは喜劇の登場人物である道化師のことです。表情がデフォルメされて、生命感を失った人物像は抽象性を感じさせます。また、画面の上下で三角帽子と靴を切り取った大胆な構図は印象的です。来るべき抽象絵画の登場を予感する最先端の作品ですね。セザンヌなしにピカソを始めとする20世紀絵画は語れません。

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エドガー・ドガが1879-1880年頃に描いた《マント家の人々》です。この作品に描かれているのは、パリ・オペラ座のオーケストラのコントラバス奏者で写真家でもあった友人ルイ=アメデ・マントの家族です。バレエ学校に入学したマントの娘シュザンヌ、ブランシュとその世話をする母親が描かれています。ドガのオペラ座のバレリーナを描いた作品の中の一枚です。バレリーナの何気ない1シーンを切り取るという典型的な特徴を持っています。何気ない日常を描いた風俗画とも言えますね。

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第4セクションは1880年代の作品群《光を描く モネからスーラ》と題されています。

クロード・モネが1884年に描いた《ジヴェルニーの積みわら》です。1883年4月末、モネはジヴェルニーに家を借りました。翌年以降、モネは家の南に広がる牧草地に積み上げられた麦わらの山を描いた8点の〈積みわら〉の連作を制作しました。有名な25点の〈積みわら〉連作を制作したのはずっと後の1890年の晩夏から翌年春にかけてです。この作品は〈積みわら〉連作に先駆けたものです。saraiにはこの〈積みわら〉も後の連作〈積みわら〉も同じに見えますけどね。いずれにせよ、こんな単純なモチーフを光と影の表現としてだけで絵を創造したモネの才能には脱帽するのみです。

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ポール・セザンヌが1879-1882年に描いた《プロヴァンスの風景》です。パリを離れて、故郷のプロヴァンスでセザンヌは隠棲した制作活動を続けます。この作品は緑の樹木や空が筆の大胆なタッチで描かれています。こういうセザンヌの画風がゴッホに影響を与えたに違いありませんね。しかし、こういう筆のタッチよりもセザンヌの素晴らしさは安定した構図とゆるぎない色彩感覚にあるようにも思われます。セザンヌは既に彼の作風の完成の域に近づいているようです。

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ジョルジュ・スーラが1885年に描いた《グランカンの干潮》です。英仏海峡を臨むノルマンディー地方の小村であるグランカンの風景の中に3隻の帆船が描かれています。大作《グランド・ジャット島の日曜日の午後》と同時期に描かれた作品です。スーラが編み出した緻密な点描法で描かれています。画面構成はシンプルですが、点描法による色彩効果は素晴らしいです。こういう貴重な作品がポーラ美術館に収蔵されているのは驚きです。

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カミーユ・ピサロが1886年に描いた《エラニーの花咲く梨の木、朝》です。ピサロが移り住んだノルマンディーの村、エラニー=シュル=エプトで制作されました。ピサロが描く点描法の作品は、スーラとシニャックからの影響を受けたものとは言え、あくまでもピサロらしい色彩感覚に基づくものです。それがピサロの点描法の限界でもあり、評価が難しいところだと思います。saraiは点描法を用いないピサロの絵画のほうを好みます。

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次は第5セクションです。美しき女性たちと題して、いよいよ、ルノワールの作品群が姿を現します。



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気ままに箱根:ポーラ美術館の名作展・・・3回目

箱根ポーラ美術館で開館15周年を記念した《100点の名画でめぐる100年の旅》と題した大コレクション展を鑑賞中です。
第5セクションは1880年代の作品群《美しき女性たち マネとルノワール》と題されています。

エドゥアール・マネが1879年に描いた《ベンチにて》です。モデルは若い女優ジャンヌ・ドマルシーです。描かれた場所はマネが当時借りていた温室アトリエだったそうです。そこの明るいベンチで女性の肖像画が描かれました。油彩ではなく、あえてパステルで描かれました。そのせいか、柔らかい雰囲気が醸し出されています。マネはsaraiの好みの画家ではありませんが、女性の美しさを表現することに長けていることは認めざるを得ませんね。

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ピエール・オーギュスト・ルノワールが1888-1889年頃に描いた《ムール貝採り》です。1879年にルノワールが描いた《ベルヌヴァルのムール貝採り》をもとにして、約10年後に描き直された作品です。1879年の夏、ルノワールはパトロンの一人だったポール・ベラールの別荘のあったディエップ近郊の村、ヴァルジュモンに滞在して、ベラールの家族の肖像画を描くとともに注文以外に浜辺を舞台に田舎風の衣装の子どもたちを描きました。この作品では鮮やかな色彩感が印象的です。田舎の子供が金持ちの子供のように見えるのは違和感がありますね。まあ、そうこだわることもないでしょうが。

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ピエール・オーギュスト・ルノワールが1887年に描いた《水浴の女》です。「水浴する裸婦」もルノワールのトレードマークの一つですね。

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ピエール・オーギュスト・ルノワールが1888年に描いた《髪かざり》です。「水浴する裸婦」もルノワールの脱印象派の取り組みの一つでしたが、こういう風俗画的な作品も新たな取り組みの一つでした。有名な『ピアノを弾く少女たち』も同様な方向性の作品ですね。ルノワールの作品には幸福感とともにやすらぎが感じられます。

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ピエール・オーギュスト・ルノワールが1891年に描いた《レースの帽子の少女》です。少女のモデルは特定されていないそうです。ルノワール自身がイメージした少女の美の理想像を描いたものでしょう。ルノワールの美少女の作品と言えば《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢》が最高の作品ですが、その11年後に制作された、この作品はふっくらした女性美が加わったもので円熟の域の作品です。

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会場には当時のパリの風景写真が飾られています。3枚の巨大な写真です。
これはアカシア通り。

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これはサン・ジェルマン教会からのパノラマ写真。

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これはサン・ラザール駅。

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次は第6セクション。1880年代、《カンヴァスの上のサムライたち 日本近代洋画の黎明》というものですが、これはパスします。あまり、saraiの趣味ではありません。

第7セクションは1890年代の作品群《印象派の向こう側 ポスト印象派の挑戦》と題されています。

フィンセント・ファン・ゴッホが1890年に描いた《アザミの花》です。これは素晴らしいですね。ゴッホの作品の中でも傑作と言えるでしょう。1890年にオーヴェール=シュル=オワーズに移り住んだ後、ゴッホの亡くなる1ヵ月前に制作されたものです。名作《ひまわり》と並ぶくらいの素晴らしい出来です。とりわけ、薄水色の色調が美しいですね。このポーラ美術館のコレクションのなかでも1、2を争う代表的作品です。

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ポール・セザンヌが1893-1894年に描いた《砂糖壺、梨とテーブルクロス》です。静物画の名人、セザンヌが描いたこの作品もとても素晴らしいですね。対象の質感、空間構成、色彩のバランス、どれをとってもパーフェクトです。それに奇妙に歪んだ空間が微妙な緊張感を呼び起こします。セザンヌの偉大さが思い知らされる作品の一つです。

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ポール・ゴーガンが1886年に描いた《白いテーブルクロス》です。ブルターニュ地方のポン=タヴェンの芸術家コロニーに身を寄せた頃の作品です。まだ、十分にゴーガンらしさは発揮されていませんね。セザンヌの静物画に影響を受けた習作というところでしょうか。

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ポール・ゴーガンが1890/1894年に描いた《異国のエヴァ》です。いかにもゴーガンがタヒチで描いた作品のように見えますが、どうやら、タヒチに旅立つ前に想像で描いた作品のようです。想像でイメージして描くのはゴーガンのお得意の手法ですからね。それにしても珍しい作品です。(タヒチに旅立った後に描いたという説もあります。)

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アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックが1891年頃に描いた《ムーラン・ド・ラ・ガレットにて》です。ロートレックらしく、パリの市井の人物群像を掘り下げて描いた作品です。ムーラン・ド・ラ・ガレットのダンスホールらしい情景も見事に描写されています。

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次は第8セクションです。《モネ、水の世界へ》と題して、水と光を描いたモネの作品群が姿を現します。



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気ままに箱根:ポーラ美術館の名作展・・・4回目

箱根ポーラ美術館で開館15周年を記念した《100点の名画でめぐる100年の旅》と題した大コレクション展を鑑賞中です。
第8セクションは1890年代の作品群《モネ、水の世界へ》と題されています。

クロード・モネが1890年に描いた《バラ色のボート》です。エプト川での舟遊びの情景を描いています。舟に乗っている女性たちは、モネが1892年に再婚したアリス・オシュデの4人の娘のうちの二人、シュザンヌとブランシュであるようです。風景画の中に人物を一つの要素として融合させた作品です。水面の光の表現があくまでもこの作品の主題ですね。

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クロード・モネが1892年に描いた《ルーアン大聖堂》です。名高い〈ルーアン大聖堂〉連作30点のうちの一枚です。この作品では、午後6時の聖堂の様子が描かれています。ちなみに一昨年の夏、saraiはこのルーアン大聖堂を訪れました。時は午後4時頃でした。ルーアン大聖堂のファサードはモネの絵よりも華麗に輝いていました。

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クロード・モネが1899年に描いた《睡蓮の池》です。モネは生涯で200点余りの睡蓮の絵画を制作しましたが、この作品はその中でも最初期に描かれた第1連作18枚の中の一枚です。貴重な作品がポーラ美術館のコレクションに含まれていますね。パリの北西75kmの美しい村ジヴェルニーにこのモネの水の庭があり、1980年から公開されています。一度訪れてみたいとは思っていましたが、かなわぬ夢になりそうです。モネの作品からだけで、その美しい庭の雰囲気を味わいましょう。

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クロード・モネが1907年に描いた《睡蓮》です。48点にも及ぶ第2連作の中の一枚です。第1連作では池の橋や周囲の風景まで描いていましたが、第2連作ではモネの関心は水面の光の移ろいのみに集中します。saraiはある意味、抽象性の高い作品に昇華したと思っています。

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第9セクションは1900年前後の作品群《1900年 時代は動き、芸術が変わる》と題されています。

アンリ・ルソーが1906-1910年頃に描いた《エデンの園のエヴァ》です。熱帯のジャングルに妖しい裸体の女性。素人画家から出発したアンリ・ルソーが到達した孤高の境地です。知られているようにアンリ・ルソーは実際にこのような熱帯のジャングルを見たわけではなく、パリの植物園や書物からのみ、このような心象風景を作り上げました。画家の才能というのは、いかに独自のイメージを頭の中に作り出せるかが重要であるかということを如実に示しています。パリのオルセー美術館で展示されているものなど、このテーマ(熱帯のジャングルと裸体の人物)の作品は6点に限られているそうです。これまた、ポーラ美術館の精華といえる作品です。

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アンリ・ルソーが1896-1898年に描いた《エッフェル塔とトロカデロ宮殿の眺望》です。アンリ・ルソーが描くパリの風景は他の作品と同様に彼のイメージした心象風景です。それも飛びっきり美しい心象風景です。彼はいかに稀代の芸術家であったかということが理解できます。芸術の本質は人間の魂の奥底にある美を掘り起こすことであることを再認識しました。

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ピエール・オーギュスト・ルノワールが1901年に描いた《エッソワの風景、早朝》です。ルノワールの手にかかると、素朴な自然を描いた風景画もこうなるのねって感じで面白いですね。とりわけ、立ち並ぶ木々が美しく描かれています。ここに描かれたエッソワは妻のアリーヌの故郷でシャンパーニュ地方の一農村です。ルノワールはこの地が気に入って、たびたび訪れていたそうです。

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ポール・シニャックが1902年に描いた《オーセールの橋》です。ブルゴーニュ地方ヨンヌ県のオーセールで制作された作品です。ヨンヌ川の橋の向こうに、サン=テティエンヌ大聖堂とサン=ジェルマン大修道院が見えています。これだけの作品を点描法で描く労苦はどれだけのものかと想像してしまいます。やはり、以前よりは大きめの点で描いてはいるようです。この10年ほど前に点描法で燃え尽きたジョルジュ・スーラが急死しています。

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エドガー・ドガが1900-1905年頃に描いた《休息する二人の踊り子》です。まあ、ドガと言えば、踊り子を描いたパステル画ですね。正直、どこがそんなにいいのか、理解に苦しむところもありますが、印象派コレクションを誇るポーラ美術館には欠かせません。

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パブロ・ピカソが描いた青の時代の傑作《海辺の母子像》があったので、パチリと写真を撮ったら、美術館のスタッフがさっと寄ってきて注意します。これは写真撮影不可でした。これが最初に遭遇した撮影不可の絵画でした。ちなみにポーラ美術館のホームページでも画像が公開されていません。ですから、誤って撮影した写真もここには公開できません。ピカソの絵画はすべて撮影不可でした。何とか、ピカソも撮影可にしてほしいものです。 → ポーラ美術館殿

黒田清輝が1912年に描いた《菊》です。日本人として初めて本格的な洋画を描いた画家です。さすがに見事な出来栄えです。

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黒田清輝が1907年に描いた《野辺》です。日本人画家による裸体画ということを超えて、何という見事な作品になっているんでしょう。構図も表現もこれ以上は描けない完成度です。女性を捉えた瑞々しい感性には大変な感銘を受けます。傑作です。

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オディロン・ルドンが1907年に描いた《アポロンの2輪馬車》です。ルドンはこの作品の主題であるアポロンの2輪馬車を繰り返し描いており、愛着のあるテーマだったようです。この作品はこの主題の初期の作品で習作的なものだと思われます。この後、ボルドー美術館に所蔵される『アポロンの馬車(アポロンの戦車)』、オルセー美術館に所蔵される『アポロンの二輪馬車(アポロンの馬車と竜)』でより完成度を高め、色彩も鮮やかなものになっていきます。この作品のテーマはロマン主義の大画家ウジェーヌ・ドラクロワが手がけたルーヴル美術館の天井画『大蛇の神ピュトンに打ち勝つアポロン』に基づくもので、それをルドンなりに再解釈しているようです。古代ローマの大詩人オウィディウスによる詩集≪転身物語(変身物語)≫で書かれた、大地の母神ガイアに代わって、パルナッソス山の麓で予言の力を持っていた巨大な雌蛇ピュトンを、神託所を設けるために退治する≪太陽神アポロン≫に典拠を得たものです。ルドンは人間や自身の解放と理想の追求、さらには芸術的創造の象徴として、4頭の白馬で天翔ける太陽神アポロンの姿を描きました。幻想的な絵画を得意としたルドンの力が発揮された作品です。ところで、1月まではこの作品の代わりにルドンの《日本風の花瓶》という花瓶に生けた花の絵が展示されていたそうです。その超美しい絵も見たかったところです。

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次は第10セクションです。遂に20世紀のフォーヴとキューブの作品群が姿を現します。



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気ままに箱根:ポーラ美術館の名作展・・・5回目

箱根ポーラ美術館で開館15周年を記念した《100点の名画でめぐる100年の旅》と題した大コレクション展を鑑賞中です。
第10セクションは1900-1910年代の作品群《色とかたちの冒険 フォーヴとキューブ》と題されています。

このセクションはピカソ、ブラック、シャガール、軒並み撮影不可です。何とかならないのかな。仕方がないので次のセクションに移動します。

第11セクションは1910年代の作品群《Bonjour! 巴里 パリと日本の画家たち》と題されています。

佐伯祐三が1925年(大正14年)頃に描いた《アントレ ド リュー ド シャトー》です。1924年のパリ到着後、佐伯が居を定めたモンパルナス駅の南、シャトー通り13番地の近くの街路や壁を翌年、描いた作品です。パリの風景を描いた作品の初期のものです。ユトリロのパリ風景の絵画とも共通点がありますね。

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モーリス・ユトリロ が1910年頃に描いた《シャップ通り》です。パリ北部、モンマルトルの丘の斜面に伸びるシャップ通りは、サン=ピエール教会と、サクレ=クール寺院へと続く坂道です。坂道の先にサクレ=クール寺院が見えていますが、ちょうどこの頃に完成したようです。ユトリロらしい、いい作品ですね。

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このセクションでもレオナール・フジタ (藤田嗣治) の作品は撮影不可でした。

第12セクションは1910-1920年代の作品群《美の競演 女性像にみる西洋と日本》と題されています。

ピエール・ボナールが1917年頃に描いた《浴槽、ブルーのハーモニー》です。ボナールと言えば、この主題、妻マルトの入浴の光景です。saraiには、この主題の作品がよいのか悪いのか、判然としないというのが正直なところです。あまりに見慣れたので、まるで名画を見ている錯覚に陥るという感じもあります。

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関根正二が1919年(大正8年)頃に描いた《三人の顔》です。この画家のことはよく知りません。画面には二人の女性の横顔が描かれています。子供の顔が描かれた痕跡もあるので、この題名になったようです。日本人画家の洋画の枠を超越したような感じがあったので、思わず、写真を撮りました。

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このセクションのピカソも撮影不可。他の日本人画家の作品はパスします。


次のセクションは地下2階なので、移動します。大きなガラスを通して見える外の森の木々が美しいです。人間が苦しみながら生み出す芸術作品を嘲笑うかのような自然の美しさが広がっています。

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第13セクションと第14セクションの日本人画家の作品は興味を惹かないのでパスします。

第15セクションは1920年代の作品群《パリに集う異郷人たち エコール・ド・パリの肖像》と題されています。

シャイム・スーティンが1928年に描いた《青い服を着た子供の肖像》です。まあ、なんとも印象的な作品ではありませんか。これ以前にこんなに子供の実像に迫った作品ってあったでしょうか。子供の魂の内面を写し取ったような絵画です。美を表現するだけが芸術ではないようですね。

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アメデオ・モディリアーニが1917年に描いた《ルニア・チェホフスカの肖像》です。モデルはポーランドの名家出身の女性で軍人の夫の出征に際して、パリに滞在していました。モディリアーニのよきモデルであるとともに彼の芸術の理解者でもありました。この作品はモディリアーニの特徴が発揮された素晴らしい出来栄えです。もっとも、この手のモディリアーニの作品はすべて貴重な傑作揃いですけど。こういう作品が日本の身近な美術館で鑑賞できることは嬉しいことです。

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ジュール・パスキンが1927年に描いた《果物をもつ少女》です。あたかも水彩画のような淡い色彩とタッチで繊細な抒情が漂う作品です。画家の個性が最大限に発揮された名品です。

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マリー・ローランサンが1927年頃に描いた《女優たち》です。何の説明も解釈も必要としないローランサンの世界です。これが芸術なのかどうかは見る人の感性によりますね。saraiは別に嫌いではありませんよ。美しいですからね。

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このセクションに展示してあったパブロ・ピカソとレオナール・フジタ (藤田嗣治)の作品は撮影不可でした。ちょっと撮影不可が多過ぎませんか? → ポーラ美術館殿

次の第16セクションのダリとキリコとマグリットの作品も撮影不可です。

次は第17セクションです。マティスの傑作が姿を現します。これは何故か撮影可のようです。



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気ままに箱根:ポーラ美術館の名作展・・・6回目

箱根ポーラ美術館で開館15周年を記念した《100点の名画でめぐる100年の旅》と題した大コレクション展を鑑賞中です。
第17セクションは1930-1940年代の作品群《実りの季節 マティスとピカソ》と題されています。

アルベール・マルケが1930年に描いた《ブーローニュ=シュル=メール港の眺め》です。アルベール・マルケは、フォーヴィスム(野獣派)に分類されるフランスの画家です。ブーローニュ=シュル=メールはフランスのベルギー国境に近い避暑地の港町で、ここからは英仏両国を結ぶ船が発着します。19世紀半ばには鉄道も開通しています。マルケはこの町に滞在し、借りた部屋からの港の眺めを描きました。遠景は霞にたゆたう古い町、手前には蒸気機関車が明確に描かれ、その対比が面白い画面を形作っていますね。全体的にはとても穏やかな風景で心が休まります。

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ピエール・ボナールが1946年頃に描いた《ミモザのある階段》です。南仏のカンヌ近郊の町、ル・カネにある自邸付近の風景を描いています。ミモザの咲く階段の上に自邸の庭があるそうです。画面ではミモザの花はほとんど形をなしていなくて、色彩としっかりしたタッチだけがミモザの花を感じさせます。抽象性の高い作品です。

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アンリ・マティスが1936年に描いた《襟巻の女》です。大胆な色遣いと画面構成で華やぎに満ちた女性像を描き出しているのはマティス流って感じです。雑なようで完璧な感じもしますが、いずれにせよ洒脱な作品です。

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アンリ・マティスが1943年に描いた《リュート》です。この作品は今回の展示会のポスターの絵にもなっています。今回見た作品中、一番、saraiの心を捉えた絵画です。オレンジ色でまとめられた色彩、女性が左に配置されて、中央にテーブルと大きな花が置かれた安定感のある構図、そして、壁や絨毯に施された文様のもたらす効果、十分に考え抜かれた完璧な絵画です。マティスの心の中で作り上げたイメージの美しさは形而上的な美的完成度に達しています。これこそ芸術ですね。大変な感銘を受けて、じっと見入ってしまいます。この作品が撮影可で本当に良かった!!

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ラウル・デュフィが1937年に描いた《パリ》です。これも素晴らしい作品です。アンリ・マティスの《リュート》がなければ、この展示会の最高の作品と評するところでした。4面の大きな縦長の絵が並んだ西洋屏風のような作品です。各面190.0 x 49.8 cmという大きな人間くらいの絵が並び、壮観です。絵の内容は説明する必要もありませんね。パリの名所四景です。昼から夜への時間経過が描かれています。装飾性の高い絵画ですが、デュフィの素晴らしいところは色彩感覚のバランスがよいところです。対象モティーフの色とは無関係に画面全体で色がグラデーションしていく美しさにはうっとりとさせられます。才人デュフィの名作です。

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このセクションでもピカソやブラックの作品は撮影不可です。

第18セクションはシャガールやレオナール・フジタの素晴らしい作品がありますが撮影不可です。

第19セクションは日本人画家の洋画がありますがあまり興味を惹かないのでパス。

最後の第20セクションはシャガールとポール・デルヴォーのいい作品がありますが撮影不可です。

ということで最後はばたばたっと終わります。

しかし、実は終わっていませんでした。最後の100枚目は番外特別編です。

ワシリー・カンディンスキーが1923年に描いた《支え無し》です。カンディンスキーらしい訳の分からない絵です。ミュンヘンを中心に活躍した青騎士のリーダー格の画家です。そう言えば、このポーラ美術館のコレクションには青騎士の作品がありませんでしたね。この美術館は印象派の作品が中心で抽象絵画はほとんどありません。その中でこのカンディンスキーの抽象絵画を最後の100枚目に据えたということは今後、ポーラ美術館が抽象絵画のコレクションに乗り出すという決意表明なのでしょうか。カンディンスキー、クレー、モンドリアンあたりの作品が近い日に見られるのでしょうか。あるいは青騎士の作品に力を入れるということでしょうか。楽しみに待ちましょう。さて、この作品はカンディンスキーの抽象絵画の中では色彩も華やかで比較的分かりやすい作品です。とりわけ、幾何学的な形のオブジェクトが明確に描かれていて、整理された構図になっています。

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この作品だけは特別に凝った展示をしています。その幾何学的なオブジェクトが1個ずつ取り出されて、立体的に天井から吊り下げられて、構成されています。どうやら、その幾何学的なオブジェクトが空間にリズミカルに配置されているということを示そうとしているようです。それでカンディンスキーの抽象絵画論が理解できるわけではありませんが、遊びとしては面白いですね。

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これでこの展示会は本当に終わりです。最後まで付き合ってくれた方はご苦労様でした。ペコッ!

ポーラ美術館の最後のお楽しみは館外に広がる森の散策です。「風の遊ぶ散歩道」と名付けた森の遊歩道を2013年にグランドオープンしました。実はそれに先立って、プレオープンした遊歩道を2012年に歩きましたが、グランドオープン後の遊歩道を歩くのは初めてです。いったん、美術館の外に出て、美術館の裏手にある遊歩道に出ます。そうです。この遊歩道は無料なんです。
森の中の美しい遊歩道が始まります。

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木道が森の中に誘います。

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美しい樹木が立ち並びます。自然の力なのか、人の手で管理されているのか、いずれにせよ、自然の芸術と言えます。

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樹木の木肌は抽象絵画を思わせる雰囲気です。

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ヒメシャラやブナの美しい木々が目を楽しませてくれます。

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これはブナの大木かな。

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このあたりは赤いツルツルの木肌のヒメシャラが目立ちます。緑の木肌の木はヤマボウシでしょうか。

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森の中に一本の清流が流れています。早川からの支流でしょうか。

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美しい清流沿いに歩きます。

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清流の上を木道が渡っていきます。

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木道の橋の上から眺めた清冽な流れです。

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森の小径の散策を終えました。森に別れを告げます。

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箱根で過ごした5日間は心が癒されるような日々でした。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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昨日投稿した記事の一部に誤りがありました。ドイツ騎士団の中庭はパスしないで、ちゃんと見ていました。追記・修正しました。申し訳ありません。

08/07 00:28 sarai

えりちゃさん、saraiです。お久しぶりです。

これは昨年の9月のウィーンですが、現在のコロナ禍では、古き良き日という風情ですね。もう、ポスト・コロナでは、行けたにし

07/20 12:41 sarai

Saraiさま、
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新型コロナウィルス、自粛中。
このウィーンの散策を読んでいると、なんだか切なくて悲しくなってきました。
次はいつ行けるのかな、とか思う

07/20 05:08 えりちゃ

はじめまして。ブログ拝見させていただきました。私は、個人ブログを運営しているyuichironyjpと申します。フリーランサーとして活動しており、フリーランスで稼ぐ方法や、

06/14 23:46 Yuichironyjp

ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai
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