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ザルツブルグで音楽三昧:カプツィナー山散策へ

2014年6月5日木曜日@ザルツブルグ/1回目

旅の11日目、そして、ザルツブルグの2日目です。と言っても、昨日の深夜に着いただけですから、ザルツブルグは、今日が実質1日目です。今日からザルツブルグ精霊降臨音楽祭。ザルツブルグでオペラを聴くのは、実は初めてです。今日は、開幕オペラの《チェネレントラ》を聴きます。今回は、開幕オペラから閉幕オペラまで主要なものをすべて聴く予定で、わくわくです。

ザルツブルグは雨の予報でしたが、曇っていますが雨は降ってはいません。ちょっと青空も見えています。よかったですね。予定通り散策に出掛けられそうです。オペラは夜ですからお昼はまったくのフリー。日中は、軽くザルツブルグ散策を楽しもうと思っています。
ホテルは朝食込みのプランなので、9時には起きて朝食ルームに行きます。オーナーと思われるおばさんが、旅はどう?と声をかけてきます。なかなか面倒見のよさそうな感じのいい人です。食事の内容は、ごくごく一般的なものです。朝食ルームは、家庭的な雰囲気の暖かいしつらえになっています。

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食事を終え朝食ルームを出ようとすると、オーナーのおばさんから後でパスポートを見せてねとのこと。部屋に戻りパスポートを持って、昨夜はできなかったチェックインの手続きに行きます。シティマップをもらい、いろいろ話をして情報もいただきます。オーナーのおばさんの話では、明日は30度になるらしいです。本当かな・・・配偶者は懐疑的です。
雨は降らないとは思うのですが、万一を考えて、ウィンドブレーカーを持って出掛けましょう。パラパラ来たら、着れば傘は要らないものね。ホテルにはシャンプーが置いてないので購入しましょう。実は、シャンプーとリンスは日本から持ってきていたのですが、トレドのホテルに置き忘れてきてしまったのです。ここまでのホテルにはシャンプーがあったのですが、このホテルにはありません。出掛けるときに、オーナーのおばさんにどこでシャンプーが買えるか尋ねると、奥の方に引っこんだ後、これを使ってとシャンプーを渡してくれました。ありがとう!やはりいい人ですね。
今日は、旧市内から川で隔てたところにあるカプツィナー山からの眺めを楽しんできましょう。バスで向かいます。バス停はホテルから4~5分のところです。バス停近くに黄色いポストがあります。絵葉書をここから投函できますね。

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バス停に到着。

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バスの1日券を購入します。ザルツブルグの1日券は正確には24時間チケットで、24時間後の明日の朝11時まで使えます。1人5.3ユーロは安いですね。

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バスを待ちながら空を見上げると、雲が多いものの晴れてきているようです。

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4番のトロリーバスがやってきました。このバスで街の中心に向かいます。少し走ると、岩山に近づきます。この岩山のトンネルを抜けると、旧市街地です。

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岩山を抜けて、ヘルベルト・フォン・カラヤン・プラッツの辺りに出てきました。ザルツブルグ祝祭大劇場のすぐ横です。夜はここでオペラを見ますが、今はそのまま通過。

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ザルツァッハ川に沿って走り、川にかかるシュターツ橋Staatsbrückeの前に出てきました。川を隔てた向かいの丘の上にはカプツィナー修道院Kapuzinerklosterが見えます。これから、そこに上るつもりです。

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バスが橋を渡り始め、ザルツァッハ川Salzachがよく見えます。

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橋の中ほどです。

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橋を渡った先のバス停マルクトプラッツMarktplatzでバスを降りて、橋の方に戻ります。橋の袂からはホーエンザルツブルグ城が見えます。

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4番のバスの走ったルートを地図で確認しておきましょう。

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さて、カプツィナー修道院の方に向かうことにします。シュターツ橋の先には、プラッツル広場Platzlがあります。

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この通りは両側にはお店が並び、賑やかです。

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この通りは進まず、すぐ先の右手の路地シュタイン通りSteingasseに入ります。路地をちょっと進むとカプツィナー修道院に上る石段が左手に見えてきます。石段を、小さな子供を連れ幼児を抱えた母親が下りてきます。ご苦労様。

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この石段を上るのは後にして、シュタイン通りの先に進みます。この通りは、ローマ時代から続く古道で街に入るための門も残っているそうです。しばらくこの路地を散策しましょう。

続く


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ザルツブルグで音楽三昧:美しい石畳の路地シュタイン通り

2014年6月5日木曜日@ザルツブルグ/2回目

シュターツ橋の先のプラッツル広場から散策をスタートしました。カプツィナー山に上る前に、細い石畳の路地シュタイン通りSteingasseを歩きます。この道はローマ時代から続く古道だそうで、なかなか趣があります。

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石畳はさすがにローマ時代のものではなく、綺麗に整備されています。

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狭い路地を仕切るようなアーチがあります。

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路地を見上げると、両側を高い建物で囲まれて、狭い隙間から青空が見えています。

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アーチの下に入ると、銘板に塔の名称、インネレス・シュタイントルInneres Steintorが表示されています。

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アーチを抜けて、町の外側の方から、このインネレス・シュタイントルを眺めます。昔はこの門を通って、人々がザルツブルグの町に入ってきたそうです。古色蒼然とした門は何かいい感じです。

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この門の前はちょっとした展望台のようになっていて、ザルツァッハ川越しにホーエンザルツブルグ城が美しい眺めになっています。

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シュタイン通りはこの門の先にも続いています。

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雰囲気のよい石畳の道です。

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道沿いの建物の壁は緑に覆われていて、初夏を感じさせる風景です。

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可愛い壁飾りが印象的です。

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十分に美しい路地の雰囲気を楽しんだので、ここから引き返します。カプツィナー修道院に上る石段まで戻ってきました。入り口にはキリストの磔刑像があります。

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狭い階段を上り始めます。

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上から保育園の子供達が並んで階段を降りてきます。小さな子供達にはちょっと大変な急勾配です。保母さんが泣き出した子をだっこしに行きます。この子供達をやり過ごして、また登り始めます。古い家の間をぬうように階段が続きます。

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下を見ると、それなりに石段を上ってきたみたいですが、まだ半分も来ていませんね。よし、頑張ろう。

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石段をひたひたと上り続けます。


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ザルツブルグで音楽三昧:シュタイン通りから急な石段を上ってカプツィナー修道院へ

2014年6月5日木曜日@ザルツブルグ/3回目

カプツィナー修道院への急な石段を上っていきます。

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途中に小さな教会があります。インベルクの聖ヨハネ教会St. Johannes am Imbergです。ちょっと入っていきましょう。

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小さくてもなかなか立派です。バロック様式の美しい佇まいです。主祭壇の祭壇画は聖ヨハネが描かれているようです。

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天井を見上げると、華麗なバロックの世界です。

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こんなところには聖ヨハネの姿があります。

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教会を出て、また石段を上ります。やがて眺めがよくなり、ホーエンザルツブルグ城の姿が見えてきます。

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この長い石段はまだまだ続いています。上にアーチのトンネルが見えますが、その先にも石段が続くようです。

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アーチを抜けると、石段の頂点が見えてきました。あと少し頑張りましょう。

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石段の傍らには、小さなバラが咲いています。体は疲れていますが、思わず心が和みますね。

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薔薇の木の先に先ほどの聖ヨハネ教会の尖塔が見えます。

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ようやく見晴らし台に出ました。すばらしい眺めです。

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しばらく休憩を兼ねて眺めを楽しみます。こちらにはザルツァッハ川の流れも見えます。

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ベンチに座って休んでいると、おばさんが配偶者に何か話しかけてきます。アジア系の顔立ちですが、英語です。配偶者が困っていると、今度は日本語で話始めました。ハワイ生まれで、今はワシントンDCに住んでいるとのことですが、以前に厚木に5年ほど住んでいたとのことです。日本語も結構話せるようです。しばらく懐かしそうなおしゃべりに配偶者がお付き合いしていました。
この辺りは自然に恵まれた散歩道でもあり、犬を連れて立ち寄っている人もいます。

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修道院近くだからでしょうが、十字架から降ろされたキリストの物語の場面が小屋の中に表現されています。こういう小屋がいくつか並んでいます。

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もう少し登ると、大きい教会に出ます。カプツィナー修道院Kapuzinerklosterの教会です。

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ここまでの散策ルートを地図で確認してみましょう。距離的には些細なものですが、かなりの山登りでした。

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ザルツブルグで音楽三昧:カプツィナー修道院でシュテファン・ツヴァイクと運命的な出会い

2014年6月5日木曜日@ザルツブルグ/4回目

カプツィナー修道院Kapuzinerklosterの教会の内部に入ります。実に簡素な空間です。フランシスコ会系だからなのかな。

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マリア像はとても素晴らしい雰囲気です。思わず頭を垂れてしまいます。

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教会の外に出ると、カプツィナー山Kapuzinerbergの案内図がありました。山(丘?)を巡る散策路が整備されているようです。少し歩き回ってみましょう。

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カプツィナー修道院の横に銅像が立っています。一体、誰の銅像なのかなって、近寄ってみます。
これがsaraiとシュテファン・ツヴァイクとの運命的な出会いでした。今や、シュテファン・ツヴァイクはsaraiの大事な旧友という感じの存在です。このときは、そういう名前の作家もいたねっていう軽い感じでした。この後、ウィーンでの出会い、日本への帰りの飛行機の中の体験と偶然が重なっていきます。シュテファン・ツヴァイクは、ユダヤ系のオーストリア市民で大変な知識人。ナチスの台頭で故郷のオーストリアに居られなくなり、イギリス、アメリカ、そして、最後はブラジルへと放浪を余儀なくされます。古き良きヨーロッパ文明の終焉に絶望し、さらに旧日本軍によるシンガポール占領に大変なショックを受け、1942年にブラジルのペトロポリスで妻と共に自殺というのが彼の最期でした。彼の最高の著作《昨日の世界》(みすず書房、上下巻)を読み、改めて戦争の非人間性を実感しました。それにしても、最近の日本の右傾化、戦争に向かっての傾斜には心を痛めるばかりです。シュテファン・ツヴァイクについては、またブログで触れたいと思います。彼と知り合ったのはこの旅の大きな収穫でした。

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ここにシュテファン・ツヴァイクの記念碑があるのは、彼がこのカプツィナー山の古い屋敷に1919年から1934年まで住んでいたからです。今もこの辺りに、その屋敷シュテファン・ツヴァイク・ヴィラStefan Zweig Villaが残っています。現在は個人所有らしく、見学できないのが残念です。シュテファン・ツヴァイクが住んでいた頃は有名なヨーロッパの知識人がひきも切らずに訪れていたそうです。ちょうどその頃にザルツブルク音楽祭も始まったので、多くの音楽家も訪れたとのことです。

散策を続けると、また別の銅像があります。

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ここはモーツァルト広場で、モーツァルトの像が立っています。ここには以前、モーツァルトがオペラ《魔笛》の一部を作曲した《魔笛の小屋》が、ウィーンから移築されていたそうです。現在は同じザルツブルグのモーツァルテウム大ホールの裏手の「バスチオン(砦)庭園」に移設されたそうです。

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ここからは森の中の散策路になります。その先に要塞として建てられたフランツィスキ城がレストランになっていて、絶品料理を出してくれるらしい。今日のランチはそこにしましょう。

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大木の茂る緑の美しい森の散歩は気持ちがいいです。小鳥の声も聞こえます。ちょうど1時の鐘が鳴り渡ります。気分は最高です。美しい散歩道です。所々で視界が開け、眺望が楽しめます。ザルツァッハ川の対岸のホーエンザルツブルグ城も見えます。同じくらいの高さにありますね。

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ここではザルツァッハ川の流れが見下ろせます。

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要塞の塀にぶつかりました。

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この塀に沿った階段が始まります。もう地理は分かりませんが、この階段を上っていくしかありません。

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階段が延々と続きます。かなりきついです。ヒーヒーいいながら上ります。

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案内標識が出てきましたが、カプツィナー修道院まで20分という情報以外はほとんど役に立ちません。

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ここまで、こんなに階段を上ってきましたが、まだ先は見えません。

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ようやく建物が現れました。カプツィナー修道院から40分かかりました。目指すレストランのフランツィスキ城のようです。

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果たして、このレストランは営業中でしょうか? 不安な気持ちで建物の前に向かいます。


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ザルツブルグで音楽三昧:カプツィナー山の山道を歩かないと行けないレストラン、フランツィスキ城

2014年6月5日木曜日@ザルツブルグ/5回目

カプツィナー山の中の散策路を歩くというよりも彷徨いながら、ようやく目的のレストランのフランツィスキ城Franziskischlößlに辿り着きました。
カプツィナー修道院からの散策ルートは定かではではありませんが、地図上ではこういうルートだと思われます。

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フランツィスキ城の前に周ると、そこは展望台のようなところです。素晴らしい絶景が眺められます。ザルツブルクの新市街の先にザルツァッハ川も見えます。その手前はザルツブルク中央駅ですね。

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目を右に転じると、Sバーンの走る線路が見えます。見えている駅はザルツブルク・ザン駅Salzburg Samでしょうか。

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レストランが閉まっていたらどうしようかと心配しながら入り口に近づくと、看板が出ています。よかった!

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看板というか黒板には、ハートマーク付きで「心からフランツィスキ城へのお越しを歓迎します」と書いてあります。

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建物に入ると、そこはレストランではなくガラーンとしています。

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おかしいなと思いながら奥のテラスに出ると、下に中庭が見えます。

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裏庭のテラスには気持ちよさそうにテーブルが並べられ、なん組かの人が食事をしています。

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外階段から裏庭のテラスに下りていきます。レストランの建物の入り口も見えています。

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裏庭のテラスのテーブルに着き、そこからフランツィスキ城の建物を見上げます。

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庭の塀の向こうの眺めも素晴らしいです。気持ちのよいレストランです。来てよかった。

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テーブルで待っていますが、一向に料理の注文を取りにきてくれません。どうやら、自分で注文しにいかないといけないようです。

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料理のメニューはレストランの出入り口の大きな紙に手書きで書かれています。そのメニューの前にsaraiが出向いて、料理を注文します。

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スープが美味しそうです。それから、2人連れの女性が食べている料理がとっても美味しそうなので、あれは何の料理か確認するとジャガイモと肉を焼いたチロル料理とのこと。これにしましょう。さらに、スモークしたお魚にグリーンサラダをお願いしました。こんなに食べられるでしょうか。

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まずは冷たいミネラルウォーターを飲みながら、料理を待ちます。

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ずい分歩き回ったので、お腹が空いています。ランチが待ち遠しいです。


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ザルツブルグで音楽三昧:フランツィスキ城での気持ちのよいランチ

2014年6月5日木曜日@ザルツブルグ/6回目

フランツィスキ城のレストランでのランチが始まります。
オーストリアのコンソメ味のしっかりしたスープは久しぶりです。とても美味しそうです。

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素晴らしい雰囲気のテラスでのランチは最高にいい気持ち。

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メインはジャガイモと肉を焼いたチロル料理。

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もう1つのメインはスモークした魚とグリーンサラダ。

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久しぶりに、しっかりと充実したランチです。9割がた完食。本当に絶品でした。
庭の片隅は菜園のようになっています。料理用のハーブでしょうか。

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庭の隅々まで美しくしつらえられています。

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庭の塀越しに美しい眺めも楽しめます。

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先ほどおしゃべりをしたアメリカ人のおばさん夫婦も到着し、食事を楽しんでいます。ところで、こんなに大勢のレストラン客があの山道を歩いてきたとは考えられません。と、おしゃべりをしたおばさんが、車の道をいけば20分で街に行けるという情報をレストランのスタッフから得てきて、我々にも教えてくれました。
帰りは、そちらにしましょう。

でも、この道もけっこうきつい下り坂です。この道はシュテファン・ツヴァイクの道Stefan Zweig Wegという名前です。シュテファン・ツヴァイクもこの道を散策したのでしょうね。

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美しい緑の中の道を歩きます。

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思わぬところで森林浴ができます。体内に美味しい空気を取り込みましょう。

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途中、木々の間から旧市内が望めます。

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素晴らしい展望台です。ホーエンザルツブルグ城が見下ろせます。ホーエンザルツブルグ城を向かって左の方角から見たのは初めてです。休憩にも最適です。

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モーツァルト広場まで戻ってきました。

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カプツィナー教会から先は、街に至る参道を発見。綺麗な坂道です。先ほどの階段をまた下りる必要はないようです。

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参道脇の小高いところにはキリストが十字架にかけられたゴルゴタの丘を模したものがあり、女性が敬虔な祈りを捧げています。

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我々はキリスト教徒ではありませんが、石段の下で静かに見上げながら、敬虔な気持ちになりました。
これでカプツィナー山の散策を終えて、街に戻りましょう。


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ザルツブルグで音楽三昧:バルトリ、感動のチェネレントラ

2014年6月5日木曜日@ザルツブルグ/7回目

カプツィナー修道院からは、上ってきた階段ではなく坂道を下っていきます。坂道からの眺めも綺麗です。

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坂道の途中に、石造りの大きな家が立ちはだかっています。道は家を貫通して続いています。

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家のトンネルを抜けた後、振り返ってみます。堂々とした家ですね。

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坂道の下に出てきました。坂道の入り口も家を突き抜けるトンネルになっています。入り口の上には、カプツィナー山、フランツィスキ城への道という表示があります。

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坂道の下は賑やかなリンツァー通りLinzergasseです。

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散策のスタート地点のプラッツル広場に戻りました。とっても愉しい散策でした。目の前に見えているシュターツ橋を渡って、街の中心に向かいます。

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今日の夜食を仕入れるために、4年前に来たときに見つけたお寿司屋さんがまだあるか行ってみます。すぐに見つかりました。

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お店に入ると、やはり女性で賑わっています。お寿司をいくつか買って帰りましょう。

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ホテルに戻る前に、今夜オペラを聴くモーツァルト劇場を偵察しておきます。劇場前のショップをちょっと覗いた後、劇場横のボックスオフィスで予約済みのオペラのチケットを受け取ろうとしましたが、まだ時間が早いのかボックスオフィスは開いていません。オペラを聴く前にチケットをピックアップするしかありません。今夜のオペラに備えて休息をとるためにホテルに戻ります。

ホテルでたっぷりと休憩(スヤスヤ・・・)。配偶者は着物を着るために、ちょっと早めに準備に入ります。ちゃんと着物も着れて、さあオペラに出発。
バスに乗って、モーツァルト劇場に到着。まずはチケットをピックアップ。明日以降のチケットもすべて受け取れました。
劇場前に立ちます。ついにザルツブルグでオペラを聴くことができます。

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今日は新しい演出のオペラの初日で、かつザルツブルグ精霊降臨音楽祭の初日ということもあるのか、女性のおしゃれは半端ではありません。配偶者は着物にしてよかったという感想です。豪華なロビーに入ります。

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改装された内部はどこもピカピカです。

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大きなガラス窓からは明るい光が入ってきます。

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今日のチケットはこれです。大変高い料金。1人420ユーロもしました。お蔭でかぶりつきの1列目で聴くことができ、saraiは嬉しいばかりです。

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ホールの中に入ります。真新しいシートが並んでいます。

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自分の席に座ります。ステージが近いですね。

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今日のオペラは、オープニングのロッシーニ《チェネレントラ》です。チェチーリア・バルトリを始め歌手全員が好調だっただけでなく、演出もザルツブルグらしく現代的だったにもかかわらず素晴らしいものでした。saraiは大変に感動し、涙うるうる。大満足でした。詳細はここにアップ済です。これがステージの様子です。

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明日はオペラのお友達とランチし、夜は若手カウンター・テノールの実力者の1人、フランコ・ファッジョーリのコンサートを聴きます。


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ザルツブルグで音楽三昧:旧市街を散策・・・ドーム広場のマリア像の面白い仕掛けって?

2014年6月6日金曜日@ザルツブルグ/1回目

旅の12日目、そして、ザルツブルグの実質2日目です。昨日からザルツブルグ精霊降臨音楽祭。昨日は開幕オペラの《チェネレントラ》。素晴らしいオペラに感動しました。今日も引き続き、音楽祭を楽しみます。

今日は雲ひとつない快晴です。空の青が眩しいほど。ホテルのオーナーが言ってたように、30度になるかもしれません。でも、からりと乾燥しているので、陽射しをさければ暑くはないでしょう。
今日は、音楽祭を聴くためにザルツブルクに集結してくるお友達と会う約束です。それ以外には特段の予定はないので、朝はゆっくりと起きます。恒例の朝寝坊で、朝食最後の人になります。変わりばえしない超一般的な朝食ですが、なかなか美味しいんですよ。
朝食を終え、ゆっくり支度をして、お友達とランチをしに出掛けます。晴れあがった青空の先に白い雪山が見えています。ウンタースベルクでしょうか。

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カラヤン広場でバスを降りて、待ち合わせの時間までは旧市街地の観光をしましょう。ザルツブルクも3度目になりますが、意外に旧市街を見ていません。
まずは、昨日オペラを楽しんだモーツァルト劇場や祝祭大劇場が並ぶホーフシュタール通りHofstallgasseです。

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モーツァルト劇場Haus für Mozartの前まで来ましたが、まだ朝なので人の姿が少ないですね。

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モーツァルト劇場の前に広がるマックス・ラインハルト広場Max-Reinhardt-Platzには、コレギエン教会Kollegienkircheの優美な建物が立ちます。コレギエン教会はザルツブルク大学の建物と接しています。

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この広場からはホーエンザルツブルグ城も見えます。その手前にはフランツィスカーナー教会の尖塔も見えます。

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広場の中央には野人(ワイルドマン)の噴水Wilde-Mann-Brunnenがあります。よくネプチューンの噴水と間違えられるそうです。昔、魚市場に建てられていたものだそうです。

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フランツィスカーナー通りFranziskanergasseを進みます。アーチの手前で左折。

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フランツィスカーナー教会Franziskanerkircheのファサード前に出ます。

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教会の中を覗いてみましょう。ゴシック様式の高い天井の空間が広がります。外観からは想像できないスケールの大きさです。

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主祭壇の真ん中には金色に輝く聖母像があります。ミヒャエル・バッハーの作です。

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主祭壇の前から入り口の方を振り返ると、美しく輝くパイプオルガンが見えます。高い天井のため、音響抜群だそうです。一度、聴いてみたいものです。

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教会を出て、再びフランツィスカーナー通りを戻り、アーチを抜けて進むと、ドーム広場Domplatzに出ます。正面には青空を背景にザルツブルク大聖堂Domが聳えています。

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ドーム広場の中央には聖母マリア像が立っています。

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大聖堂の前に立ちます。堂々たる建物ですね。

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ところで大聖堂の壁面には、2人の天使像のレリーフが金色の王冠を捧げ持っています(下の写真右上)。広場の中央には聖母像があります。聖母像をちょっとずらしていって、天使像と重ねてみましょう。

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すると、聖母戴冠になりました。面白い仕掛けですね。なお、これは画像処理で合成しました。実写ではありません。悪しからず。

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大聖堂の内部も見学します。さすがに立派です。今日は若者のためのコンサートがあるとかで、その準備中。前の方には行けません。内部は紫色の照明で照らされ、いつもとは異なる雰囲気の大聖堂です。

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バロック様式の美しい装飾が目を惹きます。

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上を見上げるとパイプオルガンが見えます。モーツァルトはここでオルガン奏者もつとめていました。やはり、ザルツブルクはモーツァルトの街です。

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大聖堂を出て、旧市街散策を続けましょう。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ザルツブルグで音楽三昧:新しいお友達との出会い・・・そして、フランコ・ファジョーリのリサイタル

2014年6月6日金曜日@ザルツブルグ/2回目

初めてザルツブルク大聖堂の内部を見学し、バロックの美を満喫。大聖堂を出て、再びドーム広場です。マリア像の後ろ姿の先にフランツィスカーナー教会の尖塔が見えています。

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ドーム広場に隣接するレジデンツ広場Residenzplatzに出ます。正面には新宮殿の建物が見えます。

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広場の中央にはバロック様式の噴水が勢いよく水を吹き上げています。噴水の縁の上では、現代の美女が寝そべってポーズをとっています。傍らではカメラマンがシャッターを切っています。グラビア撮影でしょうか。

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レジデンツ広場の先はモーツァルト広場Mozartplatz。広場のモーツァルト像にも再会です。

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2006年からモーツァルト広場に面して営業していたカフェ・ デーメルは閉店したと聞いていましたが、確かに店は閉まり工事中です。賑わっていたのですが、どうしたのでしょうね。老舗のカフェ・グロッケンシュピールから店舗を受け継いで、僅か10年もたたずに閉店とは・・・。

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そろそろ、初めてお会いするオペラ友達(女性)2人と待ち合わせしているホテル・エレファントに向かいましょう。ホテル・エレファントは旧市庁舎の近くです。観光客で賑わうユーデンガッセJudengasseを進み、旧市庁舎の時計塔に向かいます。

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ホテルに到着すると、既にお2人はロビーで談笑中でした。 ホテル・エレファントは、前回我々も宿泊し、ここのレストランの味は確認ずみです。お友達が既にレストランの予約をしていてくれました。《本日のランチ》を頂きましたが、やはりとても美味しかったです。下にリゾットを敷き、その上にカプチーノ仕立てのコンソメスープをかけた鱒のグリルが今日のランチでした。

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続いてデザートをいただくつもりでメニューをもらったのですが、メニューにあるザルツブルガー・ノッケルン(名物のスフレ菓子)に目がいき、これで話が盛り上がります。お友達はまだ食べたことがないとのこと。それもそのはず、とっても1人で注文できる大きさではないのです。ならば、この際みんなで食べてみようと言うことになりました。が、saraiは是非カフェ・ザッハーのノッケルンにチャレンジしてみたかったので、お店を移動。エレファントさん、ごめんなさい。
注文する段になり、配偶者は4人で1つでもよいのではと提案したのですが、お友達は是非2個にしたいと主張。甘いものに関しては自信があるようです。お店の人も、本当に2個でいいんだねと念をおして注文完了です。
このお菓子は注文を受けてから焼くので時間がかかります。まずは、ラズベリーソースと生クリームが大きな器で出てきました。もうこの量を見ただけで驚きますね。

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30分も待たされて、ノッケルンが登場です。やはりビックリの大きさです。

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でも、お友達は食べる気満々です。結局、お友達が2山ずつ、私達が1山ずつ頂き、完食しました。

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甘いものの次は、やはりビールでしょう!ということで、またまたお店を移動。ワイン・ビールのお店でおしゃべりは続きます。

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結局、3軒をはしごしながら、とどまることのないおしゃべりを楽しみました。 おしゃべりの内容は、音楽はもちろん、実に多岐に渡りました。
ここで一旦解散です。

ホテルに戻り、真ん前にあるパン屋さんで夜食の調達。

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特注でハムを切ってもらって、パンにはさんでもらいました。

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コンサート後に頂きましたが、とても美味しいパンでした。

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ドレスアップしてコンサートに出発。会場はモーツァルテウム大ホールです。隣接するミラベル庭園に寄っていきましょう。

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相変わらず清冽な噴水が上がっています。

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赤い薔薇も綺麗に咲いています。

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さあ、コンサート会場に向かいましょう。モーツァルテウムの建物です。モーツァルテウムは有名な音楽院ですが、ここはその本部です。

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隣接してモーツァルテウム大ホールがあります。今日はここでカウンター・テナーのフランコ・ファジョーリのリサイタルです。

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先ほど別れたお友達と合流。少し言葉を交わした後、自分の席につきます。これがホール内部。今日は2階席で聴きます。

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休憩時間には、またまた4人で談笑です。楽しいコンサートになりました。

フランコ・ファジョーリのリサイタルの記事はここにアップ済です。

明日は天気も持ちそうなので、予定通り日帰りでベルヒテスガーデンに出かけます。音楽祭は一休みです。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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