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束の間の北陸:久しぶりの金沢は驚くことばかり

たった4日間の北陸の旅に出ます。JR東日本の大人の休日倶楽部会員限定の北陸フリー切符を利用しての旅です。
往復は遂に北陸新幹線にデビュー。東京駅から金沢駅まで、たった3時間足らずとは驚きです。
土曜日の朝の東京の新幹線ホームはごったがえしています。

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入線してきた電車に乗り込み、キオスクで買い求めたカツサンドで朝食です。

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晴天の信濃路を高速で駆け抜けていきます。

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定刻に金沢に到着。

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これが新幹線の《かがやき》の先頭部。初めてお目にかかります。

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駅のコインロッカーに荷物を入れて、金沢散策に出かけます。ところが金沢駅は大量の観光客で大混雑。コインロッカーもすべて使用中。駅の端にあるコインロッカーでようやく、荷物を出している人を発見。特大サイズのロッカーを確保。大き過ぎるスペースに荷物を入れて、コインを投入していると、配偶者が目ざとく、近くのロッカーの前で困っている外国人カップルを見つけます。どうやら、ロッカーが小さ過ぎて、荷物が収まりきれないようです。配偶者は果敢に片言の英語を駆使して、ロッカーの交換を申し入れます。交渉はすぐにまとまり、ロッカーを交換。saraiが既に投入済の300円を彼らから受け取り、今度は新しいロッカーに荷物を持ち上げます。saraiの腕力不足でロッカーに荷物が届かない様子を見たさきほどの外国人カップルの女性が助力してくれて、どうにか、ロッカーに荷物を収めることができました。麗しき国際協力です。彼らはハワイから来た観光客でした。

身軽になったところで観光案内所で金沢の観光マップと情報を仕入れに出かけます。観光案内所前で金箔入りの加賀棒茶のサービスを受けます。明日は金沢マラソンがあるので、観光客向けにサービスしているようです。

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観光マップをもらい、散策ルートの相談にも乗ってもらいます。近江町市場、金沢城公園、主計町茶屋街、浅野川、ひがし茶屋街と巡ることにします。その前に最近評判の金沢駅の建物を見ておきましょう。まずは内部から見た鉄骨とガラスでできた巨大なドームの姿です。

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ガラスのドームの正面を内部から見たところです。ドームの先に駅の建物があります。

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外から見たガラスドームです。精悍な姿ですね。

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通りに出て、離れたところから見た全景です。なんとも凄いガラスのドームです。

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駅の東口からまっすぐに伸びる駅前通りを進んでいくと、800m先に近江町いちば館の大きな建物があります。

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いちば館の右横に近江町市場の入り口があります。

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市場の中は大きなアーケードが続き、多くの人でいっぱいです。

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中には多くの生鮮食料品のお店が軒を連ねています。青果に魚介など、新鮮な食品であふれており、多くの客とお店のスタッフが活気のある商いをしています。

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配偶者は今晩の食材の調達、saraiはランチをいただく海鮮料理店を探します。ひととおり、市場を巡ったところで、近江町市場寿司本店の行列に並びます。

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意外に行列は進み、10分少しでお店のカウンター席に座れます。

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元気のいい女性スタッフの勧めに従って、贅沢寿司(のどぐろ入り)と単品の握りを注文します。
早速、ガス海老の握りです。

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次いで、本命の贅沢寿司。まずは目玉ののどぐろをいただきますが、これは絶品。美味し過ぎ! すぐに単品ののどぐろの生と炙りを追加注文。既に食べかけの贅沢寿司がこれです。

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いやあ、本当に美味かった。塩竃のまぐろ尽くしも美味かったけど、これも負けない美味しさです。日本はこれが食べられるから、世界中でどこにも食べ物ではひけを取りませんね。満足したところで、お店のスタッフのアドバイスで市場内の魚屋さんでお刺身4品を仕入れます。あら(くえ)、車鯛、さわらの中落ち、ふくらぎ、いずれも石川産の魚です。(夜、美味しくいただきました。新鮮で美味しかった!)

次は金沢城公園に向かいます。黒門口は紅葉に染まり、美しい佇まいです。

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お濠も秋の気配に包まれて、美しい姿を見せています。

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広々とした公園内にお城の建物が美しく聳えています。

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河北門からお城の中に入ります。

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石川門の先には兼六園が続きます。そちらには行かないので、ここで引き返します。

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河北門そばの見晴らし台から、河北門(左側)、菱櫓(右側)、五十間長屋(中央)の連なりを眺めます。日本のお城の美しさがひしひしと伝わります。

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金沢城公園を後にして、今度は茶屋街に向かいます。少し歩くと、浅野川のほとりに着きます。浅野川沿いに伸びる茶屋街が主計町茶屋街です。雰囲気にあふれる茶屋の建物が並びます。意外に観光客の姿は少ないです。

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浅野川にかかる印象的な橋は浅野川大橋です。姿がいいですね。

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その浅野川大橋の上から、主計町茶屋街を眺めます。

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橋を渡って、ひがし茶屋街に向かいます。茶屋街近くは観光客であふれています。まるで京都のようです。

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色んなお店が古い建物の中にはいっています。気になるお店があるので、saraiは配偶者の背を押して、中に入ります。佃煮屋さんです。

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金沢名物の最中の皮で包んだ佃煮があります。これは買いでしょう。セットものを購入。ホタテのワイン煮も追加買い。いいものが買えました。

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ひがし茶屋街に着きます。素晴らしい雰囲気です。これは外国の観光客にも喜ばれるでしょう。

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茶屋の建物が立ち並ぶ様子は圧巻です。

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これで金沢の散策はおしまい。今まで見ていなかった金沢の姿が味わえました。大通りに出て、金沢周遊バスに乗って、金沢駅に向かいます。途中、犀川の流れも車窓に眺めることができました。

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これが金沢駅に到着した金沢周遊バスです。金沢の主要な観光スポットを巡回するバスです。

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明日は山中温泉です。



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束の間の北陸:何もなさずの1日

たった4日間の北陸の旅ですが、今日は1日、仏事で過ごしました。

何か疲れたので、山中温泉の予定は1日繰り延べます。今日は英気を養って、明日は黒部峡谷でのトロッコ鉄道の旅を楽しんだ後、山中温泉に向かいます。心配なのは、どうも天気が悪そうなことです。ちょっとした山登りもあるのにね。明日どうなるかは神のみぞ知る・・・。



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束の間の北陸:奇跡の絶景!黒部峡谷

たった4日間の北陸の旅の3日目。
今日は超早起きして、黒部峡谷を訪れます。黒部アルペンルートで黒四ダムを訪れたことはありますが、富山側から行く黒部峡谷は初めてです。JR東日本の大人の休日倶楽部会員限定の北陸フリー切符を利用してで北陸本線の朝一の特急に乗って、金沢に向かいます。車窓からは朝日が昇ってくるのが見えます。

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金沢駅でコインロッカーに荷物を預け、朝食と昼食を購入して、北陸新幹線の《はくたか》に飛び乗ります。ようやく、新幹線車内で朝食です。

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富山の次の黒部宇奈月温泉で新幹線を降り、富山地方鉄道の新黒部駅で宇奈月温泉行の電車に乗り換えます。一緒に乗り換えた仲間に今日の黒部峡谷パノラマ展望ツアーで行動を共にする女性二人組がいて、意気投合。彼女たちは昨日の富山マラソンを完走した猛者たちでした。昨日は金沢マラソンもあったし、saraiの長男が完走を果たした水戸マラソンもありました。まさにスポーツの秋ですね。
ともあれ、宇奈月温泉に到着。駅前には温泉噴水があり、湯煙を上げています。

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ここで黒部峡谷鉄道の宇奈月駅に移動。たった5分ほどです。駅はトロッコ鉄道に乗る観光客であふれています。駅の2階に上がり、予約していた黒部峡谷パノラマ展望ツアーの受付を済ませます。このツアーは一般の人は立ち入れない黒部峡谷トロッコ電車終点《欅平駅》の先にある関西電力施設内の専用列車・トンネル・竪坑エレベーターの体験と北アルプスの山々を望める展望台へのルートの散策という非常に限定されたツアーなんです。週に3日、土日月だけ、日に4便、実施されていて、4日以上前に予約する必要がある人気ツアーです。1便あたりの定員はたった53名。なかなか、予約が取れません。一人6000円で何と6時間もかかるツアーです。その出発点が黒部峡谷鉄道の宇奈月駅で、トロッコ鉄道、関西電力の専用列車、竪坑エレベーターを乗り継いで、最後は山登りして、展望台に至ります。
受付後、まだ、我々の参加する第3便の出発までは時間があるので、やまびこ遊歩道を散策します。遊歩道を歩いて、黒部川にかかる山彦橋を渡っていると、ちょうど、真ん前に架かっているトロッコ鉄道の新山彦橋の赤い鉄橋の上を3両編成のトロッコ電車が走ります。

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やまびこ遊歩道の隧道を抜けて、展望台から、宇奈月ダムの姿を眺めます。

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そろそろ、我々のツアーの出発時間が迫り、急いで戻ります。隧道の中を歩いていると、我々の乗るトロッコ電車のひとつ前のトロッコ電車の走る轟音が聞こえます。さっきのトロッコ電車と違い、13両編成の堂々たる電車の筈です。その姿を写真に収めようと隧道内をダッシュ。しかし、隧道内の窓から鉄橋を見ると、既に通り過ぎています。残念!

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駅に戻り、改札を済ませ、我々のトロッコ電車に乗車します。配偶者情報では進行方向に向かって、右側が眺めがよいそうです。しっかりと、右側の座席を確保。富山マラソンを走った女性たちにも右側の座席を確保してもらいます。

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トロッコ電車は天蓋だけあって、窓はありません。窓のある特別客車もありますが、これは展望がよろしくありません。トロッコ電車で黒部峡谷の素晴らしい景色を思う存分楽しみます。窓がないので、少々、寒いですが、これも修行です。
これは先ほど眺めた宇奈月ダムのダム湖です。

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新柳河原発電所はまるでヨーロッパのお城のような姿。峡谷の黄葉の中にすっくと立っています。

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峡谷は黄葉で美しい風景を見せています。

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その黄葉に薄い雲がたなびいて、幻想的な雰囲気です。まさに絶景です。

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トロッコ電車の終点の欅平に到着。いよいよ、限定ツアーの本番です。関電の職員(OBだそうです)に迎えられて、ヘルメットを装着し、待つことしばし。欅平駅に専用列車が入ってきます。3両編成です。

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関電工事用区域内の下部トンネルの中を5分ほど走り、竪坑エレベーター近くに着き、列車を降ります。。

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竪坑エレベーターに乗り込みます。オーチス製の特別の大型エレベーターです。

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エレベーターで200m上がり、外に出ると、周りの山は雲にすっぽりと包まれています。今日は天候が悪く、小雨気味でとっても残念です。

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それでも雨は上がっており、登山道をヒーヒー言いながら、上っていきます。全長370mの登山道を登り終え、パノラマ展望台に着くと、奇跡が起こります。あれほど雲に覆われた空が青空に変わっていきます。黄葉の山々が美しい姿を見せてくれます。随行していた山のガイドさんもこれはとても珍しいと頭を捻っています。つい先ほどまではガスで覆われていたそうです。我々の日頃の行いがよっぽどいいんでしょうか(笑い)。

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遠くの山々まで見通せます。

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みるみるうちにどんどん晴れ上がっていき、美しい黄葉に包まれた山が姿を現します。

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日の差した山々の黄葉の美しさは息を呑むほどです。

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感動冷めやらぬままに下山。来た時と逆のルートで欅平駅に戻り、ツアーは解散です。関電のスタッフに感謝するのみです。もっとも関電のスタッフは山の奇跡に立ち会っていないので、どうやら、青空の絶景が見えたことを知らない様子です。生憎の天候で残念でしたと挨拶していました。彼らも想像しない奇跡だったようですね。

欅平で黒部峡谷の黄葉を見ながら、遅めの昼食をいただきます。気分がよいので、とっても美味しい!

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欅平で帰りのトロッコ電車までの時間があるので、峡谷沿いを散策します。ここは残念ながら、奇跡は起こらず、空は曇って、小雨模様ですが、それでも峡谷の景色はとっても美しいです。

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峡谷の崖はまさに錦模様です。

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トロッコ電車に乗って、また、1時間20分。宇奈月温泉に戻ります。ここで温泉を素通りはできません。立ち寄り湯を楽しみます。とてもよい湯質の温泉でした。ほっこりした体で電車を乗り継ぎ、今日の宿、山中温泉へ向かいます。宿に着くととっぷりと日が暮れています。今日は大遠征でした。
今度は山中温泉の湯に浸り、夕食は宇奈月温泉でゲットした食材と一昨日、金沢でゲットした食材です。とりわけ、金沢のほたてのワイン煮と宇奈月でゲットした白海老の蒲鉾が美味でした。黒部の清酒も美味しくいただきました。

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〆は金沢のひがし茶屋街でゲットした最中で包んだ佃煮のお茶漬け。これは最高の美味しさ。満足以外の何ものでもありません。

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明日は五箇山に行ってみます。その後は横浜の自宅に戻ります。



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束の間の北陸:世界遺産の五箇山へ

たった4日間の北陸の旅の4日目。最終日は世界遺産の五箇山へ行くことにします。合掌造りで有名な世界遺産の白川郷は行ったことはありますが、同じ合掌造りの集落である五箇山はどう違うんでしょうね。

昨日から宿泊している山中温泉の宿から早朝に出撃します。二日連続の早起きは朝寝坊のsaraiにとってはきついです。大きな荷物は宿の人に頼んで自宅に宅配便で送って、身軽なスタイルで山中温泉バスターミナルに向かって元気よく歩き始めます。数少ない加賀温泉駅行きのバスに乗り遅れるわけにはいきません。やがて、山中温泉の総湯の菊の湯の建物の前までやってきます。

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この菊の湯の近くには、このところ、マイブームになっている芭蕉ゆかりの記念館があります。松尾芭蕉が奥の細道の終盤で9日も宿泊した泉屋旅館に隣接した扇屋旅館が改装された《芭蕉の館》です。ここで芭蕉が詠んだ句は《やまなかや菊は手折らじゆのにほひ》です。総湯「菊の湯」の名称はこの句に由来しています。

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山中温泉バスターミナルに着くと同時に加賀温泉駅行のバスが入ってきます。危ない、危ない・・・。

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加賀温泉駅で予定よりも早い電車に乗れたので、金沢駅でも少し早い電車に乗ります。いつも同じルートではつまらないので、新幹線には乗らずに、IRいしかわ鉄道の電車で高岡駅に向かいます。JR東日本の大人の休日倶楽部会員限定の北陸フリー切符は便利で、色んな交通機関を利用できます。

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予定よりも早く、高岡駅に到着。ここからはJR城端線で城端まで行き、そこから五箇山行きのバスに乗り換えるつもりでしたが、五箇山行きのバスはこの高岡駅が始発です。駅前のバスターミナルに行くと、ちょうど、五箇山行きの世界遺産バスが出たばかりです。ターミナルで停車中の別のバスの運転手さんに配偶者が五箇山行きの手段について相談してみます。結局は当初予定していた城端からのバスがこの高岡から出るバスで、それ以外には五箇山行きの手段はなさそうです。しかし、耳寄りな情報も得られます。JR東日本の大人の休日倶楽部会員限定の北陸フリー切符は鉄道だけでなく、この世界遺産バスにも有効だそうです。ならば、この高岡から1時間ちょっと後に出発する世界遺産バスに乗ることにして、それまでは高岡の町をちょっと散策しましょう。高岡は2017年に公開された《ナラタージュ》のロケ地です。主役の有村架純が歩いた情緒のある家並みの金屋町に行ってみます。駅からは徒歩20分ほどです。歩き出して、しばらくすると、千保川に架かる鳳鳴橋に差し掛かります。橋の中ほどには大きな鳳凰が金色に輝いています。この鳳凰は鋳物で造られたそうです。

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この橋を渡ると、金屋町があります。石畳と千本格子造りの家並みが続いており、雰囲気たっぷりで如何にも有村架純が歩くと様になることが感じられます。

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金屋町はその町名の通り、この地で栄えた銅器産業の中心地だったところで、今でも銅器のお店があります。そのお店の一つで、鳳鳴橋の鳳凰が鋳物で造られたことを教えてもらったんです。鋳物や銅器のことを色々と学ばせていただきました。勉強になりました。
さて、そろそろ時間なので、駅前のバスターミナルに戻ります。定刻に世界遺産バスがやってきます。

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運転手さんに再度、北陸フリー切符の利用について訊くと、鉄道の走っている城端まで有効で、その先は料金が発生するそうです。つまり、鉄道とバスを乗り継いでも、バスだけで行っても同一の料金だそうです。構いませんよ。予定通りの料金ですからね。五箇山の相倉口までのバス料金は一人、730円です。
出発したバスは新高岡を経由して、高岡市内を抜けると、何と高速に乗ります。北陸道から東海北陸自動車道をがんがん走り、高速を下りると城端駅です。ここからは五箇山に向かう山道に入ります。あたりは昨日と同様に黄葉に包まれています。

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五箇山の相倉口に到着。五箇山の合掌造りの集落は分散しており、その中で大きな集落は相倉と菅沼の二つです。その二つの集落を世界遺産バスで訪れますが、まずは手前にある相倉の集落を訪れます。バス停の相倉口からは山道を10分ほど歩くと、いきなり、合掌造りの集落が現れます。相倉です。まるで日本昔話の舞台のような鄙びた世界です。観光地化した白川郷とはまるで雰囲気が異なります。

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相倉の集落の中を散策する前に、まず、腹ごしらえです。集落には2軒ほどしか食事できるお店はありません。茶屋まつやで昼食をいただくことにします。この食事処ももちろん、茅葺の屋根の合掌造りの建物です。

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山菜をふんだんに使った《まつや定食》をいただきます。集落同様に鄙びた料理ですが、ボリュームたっぷりでお腹いっぱいになります。

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昼食の後は、いよいよ、集落の中を巡ります。集落に迫る山あいは秋色に染まっています。日本の原風景と表現したら、センチメンタル過ぎるでしょうか。

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多くの茅葺屋根の合掌造りの家が残っています。もちろん、瓦屋根に変わった家もありますが、なるべく、茅葺屋根の家を中心に散策します。

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山縁から集落を望みます。見事な景色です。茅葺屋根の合掌造りの家々が並んでいます。

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地主神社の境内から眺めた景色です。情緒たっぷりの風情です。

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これが原始的な茅葺の合掌造りの家です。もう、これ一軒くらいしか、地面まで茅葺屋根が下がっている家はなさそうです。これでは家の中は暗くて寒そうですから、現在の居住空間としては使いにくいでしょうね。

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集落の裏通りに周り込むと、突如、鉄筋コンクリートの大きな建物が姿を現し、ぎょっとします。五箇山青少年ふるさとセンターです。しかし、この建物も茅葺屋根の維持用の萱の管理に使われているようです。周囲には多くの切り出された萱が乾燥させられています。

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十分過ぎるほど、この過去の時代にタイムジャンプしたような相倉の集落を散策しまくりました。なるべく、過度の観光化がされないことを祈りたい気持ちになりました。
そうそう、ここを訪れている観光客の半数ほどは外国人です。海外のかたは古い日本を見たいのでしょうね。
ということで、五箇山散策は十分に満足し、なおかつ、連日の早起きと歩き回ることで疲れ果てました。もう、菅沼の集落に行くのは止めにしましょう。新高岡方向のバス停に行きます。バスの時刻を確認すると、もう少しで世界遺産バスがやってきそうです。小雨が降っており、バス停にある待合所の小屋を覗くと、戸が開けられて、イギリスから来た若いカップルに招き入れられます。彼らは来るときも同じバスで、集落内でも何度もすれ違って、挨拶を交わしていました。小屋の中でしばし、話に花が咲きます。彼らは東京、金沢、京都を巡るそうです。何故に日本に来たのかって、テレビ番組風に訊いてみると、ヒストリカルでミステリアスなジャパンに惹かれたそうです。なるほどね。そういう会話に一緒に参加していた日本人の熟年女性3人組にこれからの行動を訊いてみると、なんだか変です。何と我々とは違う方向のバス、菅沼行きに乗るそうです。それは道の向かい側のバス停だと指摘すると、あわてふためいて、走っていき、事なきを得ました。よかったね。
遅れて到着した世界遺産バスで新高岡に向かい、新幹線の改札に行くと、何と3分後に富山行きのつるぎが来るようです。慌てて、ホームに行き、滑り込んできたつるぎに飛び乗ります。富山駅で東京行きのかがやきの指定席を早い時間のものにチェンジすると、ぽっかりと1時間の待ち時間ができます。実は直近のかがやきは満席で1時間後の電車になってしまったんです。北陸新幹線は人気があるようですね。
中途半端な待ち時間をどう過ごすか、駅のインフォメーションのお姉さんに相談すると、富山の町を周回する環状線の市電に乗って、車窓から町を眺めてみたらいんじゃないかという、ご提案があります。それもいいね。その案に乗りましょう。

環状線の市電は駅の構内にあるホームから出発します。

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県庁や公園を過ぎて、富山城址公園の前を通過します。

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ぐるっと町を一周して、また、富山駅前に戻ってきました。

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一人200円払って、奇妙な富山観光も終了。

これでたった4日間の北陸の旅も完了です。JR東日本の大人の休日倶楽部会員限定の北陸フリー切符でマイカーを使わない旅を存分に楽しませてもらいました。なかなか使える切符です。夜の9時には自宅に帰りつきました。自宅は北陸と違って、ほっこりと暖かい! 厚着の装いを脱ぎ捨てて、また、薄着に戻りました。



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sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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