fc2ブログ
 
  

ヴェルター湖:車窓から見るウンタースベルクとヴァッツマン

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/1回目

旅の16日目、ザルツブルクSalzburgの通算9日目です。

今日はマーラーの跡を訪ねる小旅行に出かけます。最も充実した日々にマーラーが毎年、夏を過ごしたヴェルター湖Wörtherseeの湖畔の地、マイアーニックMaierniggが目的地です。この頃、マーラーは相当に裕福だったらしく、ここに広大な敷地(といっても湖畔から山中に広がる寂しい林ですが)を購入し、湖畔にはヴィラを、山中には作曲小屋を設けました。一番の目的はこの作曲小屋を訪ねることです。公開時間がお昼の1時までなので、急いで行く必要があります。最寄りのクラーゲンフルトKlagenfurt中央駅に11時過ぎに着くためにザルツブルクを8時過ぎのレールジェットに乗ります。で、今朝は早起きして、7時半前には、ホテルの前のバス停でバスを待ちます。

2018122401.jpg



予定通り、8時少し前にはザルツブルク中央駅に着き、朝食のパンと飲み物を調達して、ホームに行きます。既にクラーゲンフルト行きのレールジェットは入線しています。

2018122402.jpg



3時間という長旅になるので贅沢にファーストクラスに乗ります。

2018122403.jpg



チケットは超格安チケットをネットで購入済みです。3時間もファーストクラスに乗って、一人がたったの19ユーロです。その代わり、列車指定のチケットです。

2018122404.jpg



ファーストクラスに乗ったお陰で車内はがらがら。ゆったりと鉄道の旅を楽しめます。

2018122405.jpg



まだ、出発まで10分ほどあります。ザルツブルク中央駅の構内はがらんとしていますね。

2018122406.jpg



それでは、まずは調達した朝食をいただきましょう。

2018122407.jpg



食後のデザートは日本から持参したスナックです。

2018122408.jpg



いよいよ、レールジェットは発進します。10分近く経つと昨日も見えたウンタースベルクUntersbergが見えてきます。

2018122409.jpg



すぐに緑の野原の中に出て、青空を背景にくっきりとウンタースベルクが眺められます。

2018122410.jpg



だんだん、ウンタースベルクの眺めが変わり、山の全容が姿を現します。

2018122411.jpg



ウンタースベルクの次はヴァッツマンWatzmannを見たいものです。前方のほうに視線を変えます。岩山が見えますが、これは低い山ですから、ヴァッツマン山ではありません。

2018122412.jpg



おっと、前方の雲の中にそれらしい山が見えてきます。形は似ていますね。

2018122413.jpg



近づくと、山の先端が少し丸みを帯びていて、ちょっと形が違うようです。

2018122414.jpg



ヴァッツマン山系と思しき峰々が見えてきます。結局、どれがヴァッツマンかは分かりませんが、あの中のどれかがヴァッツマンなのかな。

2018122415.jpg



今日はとても天気がよく、周りの山々の景色に見とれてしまいます。まだ、ザルツブルクを出て、20分も経っていません。クラーゲンフルトはまだまだ遥か彼方です。ゆっくりと鉄道の旅を楽しみましょう。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ヴェルター湖:昨日の訪問地バード・ガシュタインを通過

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/2回目

マーラーの跡を訪ねる小旅行で、レールジェットに乗って、ヴェルター湖Wörtherseeの最寄りのクラーゲンフルトKlagenfurtに向かっているところです。
ヴァッツマンWatzmann山系と思われる眺めの前を走っていきます。

2018122501.jpg



最初の停車駅、ゴリング・アプテナウGolling-Abtenauに到着。

2018122502.jpg



ゴリング・アプテナウを出るとザルツァッハ川Salzachの美しい流れに沿ったり、離れたりしながら走ります。

2018122503.jpg



線路の両脇は山が迫っています。

2018122504.jpg



ザルツァッハ川の緑色の水面が印象的です。

2018122505.jpg



チロルの山間の地を走り続けます。

2018122506.jpg



遠くに大きな岩山が見えてきます。ホーホケーニヒ山Hochkönigでしょうか。ホーホケーニヒ山は標高2,941mの標高の山です。

2018122507.jpg



ホーホケーニヒ山と思しき山が緑の草原の向こうに見えています。

2018122508.jpg



やがて、前方にホーヘンヴェルフェン城Erlebnisburg Hohenwerfenが見えてきます。昨日も見た1077年に建てられた古い城塞です。

2018122509.jpg



樹々の上に古い城塞を仰ぎながら、レールジェットは走り過ぎます。

2018122510.jpg



小さな町、ヴェルフェンWerfenを通り過ぎます。氷窟が有名です。

2018122511.jpg



ビショフスホーフェンBischofshofen、ザンクト・ヨーハン・イム・ポンガウSankt Johann im Pongau、シュヴァルツァッハ-ザンクトファイト駅Schwarzach-St.Veit Bahnhofに次々と停車して、いよいよ、山を上って、バード・ガシュタインBad Gasteinに向かっていきます。

2018122512.jpg



このあたりは昨日訪れたバード・ガシュタインBad Gasteinを通っていくルートなので、既に見慣れた風景が続きます。ということで、昨夜は夜中までブログを書いていたsaraiは眠くなって、遂に爆睡モードに入ります。爆睡中に途中の停車駅、ドルフガシュタインDorfgastein、バード・ホーフガシュタインBad Hofgasteinを通り過ぎ、さらにはバード・ガシュタインBad Gasteinも過ぎて、マルニッツ・オーバーフェラッハ駅Mallnitz-Obervellach Bahnhofに向かっています。ここからはばっちり起きて車窓を楽しんでいた配偶者の観察状況です。

2018122513.jpg



山際の狭い草地で牛が草を食んでいます。

2018122514.jpg



次の停車駅、マルニッツ・オーバーフェラッハ駅に到着。

2018122515.jpg



目的地のクラーゲンフルトまで、あと1時間20分ほど。ようやく半ばを走ったところです。saraiは深い眠りの中です。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ヴェルター湖:ヴェルター湖が見え、クラーゲンフルトまで、あとわずか

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/3回目

マーラーの跡を訪ねる小旅行で、レールジェットに乗って、ヴェルター湖Wörtherseeの最寄りのクラーゲンフルトKlagenfurtに向かっているところです。
今、マルニッツ・オーバーフェラッハ駅Mallnitz-Obervellach Bahnhofに停車中。saraiは爆睡中で何にも分かっていませんけどね。

2018122601.jpg



マルニッツ・オーバーフェラッハ駅を出て、5分ほどすると、レールジェットは山腹の高みを走り、下方に広がる盆地のような平原を見下ろせます。配偶者はしっかり車窓の景色を楽しんでいます。

2018122602.jpg



特徴的な形の城塞が下に見えます。ブルク・ファルケンシュタインBurg Falkensteinのようです。オーバーフェラッハ近くにあるお城です。バイエルン王ルートヴィヒ2世が4番目の城として作ろうとした有名なファルケンシュタイン城Schloss Falkensteinとはまったく別の城です。

2018122603.jpg



雄大な眺めが下方に広がっています。

2018122604.jpg



やがて、美しい流れが見えてきます。メル川Möllです。

2018122605.jpg



しばらくすると、線路は山の中腹から下り、緑の草原の中を走ります。

2018122606.jpg



次の停車駅、シュピッタル・ミルシュテッターゼー駅Spittal-Millstätter See Bahnhofに到着。

2018122607.jpg



クラーゲンフルトまで1時間を切りましたが、まだ、saraiは夢の中です。

2018122608.jpg



レールジェットはシュピッタル・ミルシュテッターゼー駅を出発します。

2018122609.jpg



また、美しい草原の中を走っていきます。

2018122610.jpg



やがて、川の流れに沿って走ります。ドラバ川Dravaです。

2018122611.jpg



次の停車駅、フィラッハ中央駅Villach Hbfに到着。フィラッハはドラバ川ほとりのこの地方の中心都市です。

2018122612.jpg



クラーゲンフルトまで、あと30分を切ります。しかし、saraiは深い眠りの中。

2018122613.jpg



フィラッハ中央駅を出て、大きなフィラッハの市街地を抜けて、また、草原の中に出ます。

2018122614.jpg



草原の中に家が点在し、美しい眺めです。

2018122615.jpg



次の停車駅、フェルデン/ヴェルターゼー駅Velden/Wörther See Bahnhofを過ぎると、遂に車窓にヴェルター湖が姿を現します。

2018122616.jpg



このあたりは東西に細長く伸びるヴェルター湖の西端です。saraiが目が覚めるともうヴェルター湖でびっくりします。もう、クラーゲンフルトまで10分ほどです。そろそろ、電車を降りる支度を始めます。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ヴェルター湖:クラーゲンフルトに到着

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/4回目

マーラーの跡を訪ねる小旅行で、レールジェットに乗って、ヴェルター湖Wörtherseeの最寄りのクラーゲンフルトKlagenfurtに向かっているところです。
もう今はヴェルター湖の湖畔を走っています。ザルツブルクを出て、3時間近く経ち、クラーゲンフルトまでは10分ほどです。もっともsaraiは途中からぐっすり眠っていて、たった今、起きたところです。

2019010401.jpg



湖にはヨットが浮かんでいます。夏のリゾート地らしい風景です。

2019010402.jpg



湖畔にはパラソルが並び、湖水浴のビーチになっています。

2019010403.jpg



これはプライベートビーチかな。

2019010404.jpg



リゾート風景を眺めながら、レールジェットは走っていきます。

2019010405.jpg



ところでこの小旅行にはマーラーゆかりの地を訪問する以外にもう一つ目的があります。ブラームスもこのヴェルター湖の湖畔の町ペルチャッハPörtschachで夏を過ごし、名作、交響曲第2番、ヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン・ソナタ第1番≪雨の歌≫などを作曲しました。ブラームス好きでもあるsaraiはこのペルチャッハの町も訪れるつもりです。ところがびっくり。レールジェットはクラーゲンフルトに停まる前に何とペルチャッハの駅にも停車します。

2019010406.jpg



ペルチャッハの駅を出発しますが、saraiの頭にはこの小旅行のスケジュールを練り直すプランが浮かびます。

2019010407.jpg



ザルツブルクへの帰りはこのペルチャッハの駅から直接レールジェットに乗ればいいのかもしれません。当初のプランではクラーゲンフルト中央駅からレールジェットに乗るつもりでした。頭の中はプラン変更のことで一杯になります。レールジェットは湖畔のビーチを駆け抜けていきます。

2019010408.jpg



レールジェットはヴェルター湖の東端に近づいていきます。

2019010409.jpg



ヴェルター湖の東端のボートクラブ・アルバトロスRV(Ruderverein)-Albatrosの建物の前を過ぎて、クラーゲンフルトの町に入っていきます。

2019010410.jpg



クラーゲンフルト中央駅に到着。到着後、駅の時刻表で調べるとやはり帰りのレールジェットはペルチャッハにも停車します。予定を大幅に変更して、マーラーの作曲小屋を訪ねた後にヴェルター湖のクルーズ船に乗って、ペルチャッハを訪れて、そのまま、そこからレールジェットに乗って、ザルツブルクに戻ることにします。しかし、そうすると、バスの時刻表や船の時刻表で予定を立て直す必要があります。駅の構内を移動しながら、ツーリストインフォメーションを探しますが、構内にはなさそうです。

2019010411.jpg



駅舎内には、ショップとかは並んでいますが、肝心のツーリストインフォメーションがないのが残念です。

2019010412.jpg



それではと、クラーゲンフルトの駅前でツーリストインフォメーションでもないかと見回しますが、残念ながら見当たりません。

2019010413.jpg



駅舎を振り返ってみます。

2019010414.jpg



駅舎をじっくりと観察します。

2019010415.jpg



ツーリストインフォメーションはありませんが、その代わり、ポストバスのオフィスが見えます。とりあえず、そこで相談してみましょう。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ヴェルター湖:マイアーニックのマーラーの作曲小屋へ

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/5回目

マーラーの跡を訪ねる小旅行でヴェルター湖Wörtherseeを訪ねます。
クラーゲンフルトKlagenfurtに着き、帰路はペルチャッハPörtschachからレールジェットに乗車するように急遽、予定を変更すべく、そのためにバスの時刻表や船の時刻表を調べる必要があります。ツーリストインフォメーションを探しますが見つからず、駅舎にあるポストバスのオフィスに駆け込みます。

2019010501.jpg



ポストバスのオフィスのスタッフにsaraiが再検討したいルートについて相談します。しかし、マーラーの作曲小屋のあるマイアーニックMaierniggからクルーズ船の桟橋まで直接行くバスはないそうで、近くのバス停から桟橋まで1キロほど歩くしかないと言われます。仕方ありません。歩きましょう。でも歩くための地図がありません。ポストバスのオフィスにも地図がないそうで、困っていると、親切なスタッフがPCの画面でグーグルマップを見せてくれます。そのグーグルマップを見て、バス停から桟橋までの行き方はほぼ理解しました。クルーズ船の時刻は分かりませんが、バスの時刻が2時間に1本くらいなので、あまり選択の余地はありません。クルーズ船は出たこと勝負ですね。バスの時刻表に乗るべきバスにチェックを入れてもらって、それをいただいてオフィスを辞去します。

2019010502.jpg



そうなれば、急いで行動するのみです。日頃は公共交通機関しか利用しないsaraiですが、とりあえず、マーラーの作曲小屋まではタクシーに乗って急行しましょう。駅前のタクシー乗り場に向かいます。

2019010503.jpg



タクシーの運転手をつかまえて、行先のマイアーニックの作曲小屋について説明すると、どうやら分かってくれたようです。

2019010504.jpg



さあ、目的地に向かって出発です。タクシーは市街地を抜けて、山道にはいります。最後はマイアーニックの作曲小屋への山道の途中まで行ってくれましたが、その先はプライベートエリアらしく、道は開閉バーで閉じられています。特定の人だけが暗号かキーで開けられるようです。ここまでタクシーは15分ほど走りました。ここでタクシーを降ります。タクシーの運転手さんはまた、呼んでねって言いながら、タクシーカード(名刺)を渡してくれます。

2019010505.jpg



山道を歩きだします。タクシーはバックしていくようです。結構狭い道まで入り込んでくれました。

2019010506.jpg



坂道を登っていきます。

2019010507.jpg



気持ちが高揚して、坂道をどんどん歩きます。

2019010508.jpg



マーラーの作曲小屋への道標があります。アルマAlmaというビラが張ってあります。これは何でしょう? アルマはマーラーの妻の名前ですが・・・。

2019010509.jpg



道標に力付けられて、どんどん進んでいきます。

2019010510.jpg



山の斜面に作られた道です。林を下った先はヴェルター湖の湖畔でしょう。

2019010511.jpg



山道はよく整備されていて、歩きやすい道です。

2019010512.jpg



湖畔と思しきほうから明るい光が差し込んできます。

2019010513.jpg



また、次の道標があります。

2019010514.jpg



またまた、道標です。なかなか親切ですね。1本道ですから、迷うことはありませんが、まあ、安心して進めます。

2019010515.jpg



もう、7分ほど歩きました。まだ、作曲小屋は見えてきません。でも、ルンルン気分のハイキングみたいなものです。100年ほど前にはこの道をマーラーが散策していたんですね。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ヴェルター湖:マイアーニックのマーラーの作曲小屋での感動的な時間

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/6回目

マーラーの跡を訪ねる小旅行でヴェルター湖Wörtherseeを訪ねています。
クラーゲンフルトKlagenfurtに着き、マーラーの作曲小屋のあるマイアーニックMaierniggにタクシーで急行し、降車後、山道を歩いて、作曲小屋を目指しています。
路傍では夏の野草が小さな花を咲かせています。

2019010601.jpg



今度は山道が下りになります。

2019010602.jpg



小さな木橋を渡ります。もう、作曲小屋は近いでしょう。心がはやります。

2019010603.jpg



少し開けた場所に出てきて、道の向こうに何か見えてきます。

2019010604.jpg



マーラーの作曲小屋です。ここまで山道を歩くこと、10分ほどでした。

2019010605.jpg



saraiはまずは小屋の前で写真を撮ります。

2019010606.jpg



若い女性スタッフがその気配に気付いたようで、わざわざ外に出て出迎えてくれます。

2019010607.jpg



女性スタッフに招き入れられるように小屋の中に足を踏み入れます。入り口の扉にはマーラーの有名な写真のポスターが張ってあります。

2019010608.jpg



作曲小屋の中は誰も訪れている人はいません。日本から来たと言うと、遠くから来たのねと言われます。入場料は一人3ユーロです。

2019010609.jpg



支払うと、説明は英語とドイツ語のどちらがいいのって訊かれます。もちろん、英語と応えると、立派な英語の資料を手渡されます。

2019010610.jpg



資料の中心は4ページにわたる、マーラーがこのマイアーニックで作曲した作品の説明です。

2019010611.jpg



小屋の入り口の扉に張ってあったマーラーの写真も資料の1枚です。

2019010612.jpg



写真の裏にはマーラーの年表が書かれています。

2019010613.jpg



この資料を渡された上で、分かりやすい英語で詳細な説明が始まります。ちょうどCDでマーラーの音楽が流れているので、この曲は何?って訊くと、バースタイン指揮ニューヨーク・フィルの演奏でマーラーの交響曲第6番でした。熟知している筈の曲ですが、とっさには分かりませんね。もちろん、この小屋で作曲された作品です。そのマーラーの音楽をバックに彼女のマーラーストーリーは続きます。もちろん、このマイアーニック時代の話が中心ですが、その時代のしめくくりは娘のアンナ・マリアの死とその思い出の辛さから、マーラーはもう2度とこの地を踏むことはなかったという悲しい話です。心なしか、説明する彼女も悲しそうでした。その後のマーラーが死に至るまでの話までしてくれました。もちろん、ほとんどは知っている話ではありますが、マーラーが作曲家として大成した、この作曲小屋で聞くと、なんだか、感慨深く感じます。

この作曲小屋はアッター湖Atterseeの作曲小屋に比べると広くて立派な作曲小屋です。

2019010614.jpg



ここに作曲用のグランドピアノを運び込んでいたそうです。壁には金庫まで備え付けられていましたが、これは火事への対策だそうです。大切な作曲中の楽譜が焼けては困りますからね。

2019010615.jpg



マーラーの創作活動には、こういう自然の中にいることが必須だったようです。ハイキング、湖でのボート遊び、登山(山を越えて、スロヴェニアまで遠征したそうです)など、自然の中から創作の素材を得ていたようです。いつもかかさずノートブックを持って歩いていたそうです。一通りの話が終わったところで、彼女にアダージェットを流してくれるようにお願いします。バーンスタインのニューヨーク・フィルとの交響曲全集があるのが分かっていたのでお願いしたんです。彼女は即座にアルマとの思い出の曲ねって、反応してくれました。彼女もマーラーについてはなかなか分かっているようです。ちなみにここでマーラーが作曲したのは、交響曲第4番~第8番、リュッケルト歌曲集、亡き子をしのぶ歌です。この地を去った後、自分の死期を悟り、作曲したのはわずかに3曲。大地、すなわち、人生との告別を込めた不朽の名作群、大地の歌、交響曲第9番、交響曲第10番(未完)です。

椅子に腰かけて、ボリュームを上げてもらって、3人(sarai、彼女、配偶者)で静かに美しいアダージェット(交響曲第5番第4楽章)に耳を傾けます。アルマへの思いが詰まった音楽が、作曲された場所で流れます。saraiはただただ深く感動するのみです。このバーンスタインの演奏はマーラーの音楽がブームになった端緒とも言えるものです。久しぶりに聴きましたが、とても素晴らしいです。演奏が終わっても、しばらくはみんな、沈黙して、saraiが音楽の余韻に浸る時間を与えてくれました。この静かな時間こそ、マーラーの音楽には一番必要なものです。深い感銘を受けて、最高の時間を持てました。こんな幸せはありません。ふと、脳裏にヴィスコンティの名作≪ヴェニスに死す≫の1シーンがよぎります。老作曲家アッシェンバッハ(マーラーがモデル)が妻と娘とヴィラで幸せに過ごしたシーン、娘が亡くなり棺に納めるシーン。これらは映画ではアッシェンバッハが過去を回想するフラッシュバックになっていますが、これはまさにこのマイアーニックの作曲小屋での出来事ですね。saraiがこの映画を見たときにはマイアーニックの作曲小屋の存在など知りませんでしたが、今、急に脳裏を横切りました。もう一度、あのヴィスコンティの名作を見たくなりました。

しばし、作曲小屋の中を見て歩きます。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ヴェルター湖:作曲小屋から湖畔のマーラーのヴィラへ

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/7回目

マーラーの跡を訪ねる小旅行でヴェルター湖Wörtherseeを訪ねています。
クラーゲンフルトKlagenfurtのマイアーニックMaierniggにあるマーラーの作曲小屋でアダージェットを聴き、大きな感動に包まれました。
小屋の入り口を入ったところにスタッフ用のデスクがあり、その上にコンパクトなオーディオ装置が置いてあり、それでマーラーの音楽を流しています。CDプレーヤーの横には、バーンスタインの1回目のマーラー交響曲全集(ニューヨーク・フィルとの交響曲全集)のパッケージだけが置いてあります。

2019010701.jpg



マーラー関連の書籍類も金庫の横の本棚に並んでいますが内容をチェックする時間はありません。

2019010702.jpg



小屋の壁には色んな言葉が書かれています。ここを旅立つにあたり、1年の別れが寂しいという内容ですね。よほど、この小屋に愛着があったのでしょう。

2019010703.jpg



saraiが小屋をうろうろしながら見学しているのを配偶者は優しい笑みを浮かべて眺めています。

2019010704.jpg



そろそろ、辞去する時間です。作曲小屋を辞去するにあたり、丁寧にガイドしてくれた女性スタッフと一緒に記念撮影。流ちょうな英語でのレクチャー、ありがとう!

2019010705.jpg



この作曲小屋を訪れるかたは事前にメールで連絡しておくことをお勧めします。saraiもメールで行くことを予告していました。

さて、次はマーラーのヴィラに向かいましょう。女性スタッフから、湖畔にあるマーラーのヴィラへの道を教えてもらいます。山道の路傍には名も知れぬ野草が小さな花を咲かせています。

2019010706.jpg



山道を下りながら、今度はPCに入れておいたマーラーの音楽を流します。静かな山中にアダージェットの美しい響きが吸い込まれていきます。

2019010707.jpg



この道はマーラーが作曲小屋と湖畔のヴィラの間を思いにふけりながら歩いた道でしょう。

2019010708.jpg



少し広い道に出ます。

2019010709.jpg



道の先に湖の気配を感じます。

2019010710.jpg



やがて、湖が見えてきます。

2019010711.jpg



アダージェットはハイティンク指揮ベルリン・フィルの演奏です。とても優しい響きの名演です。湖畔の自動車道路に着くころに演奏は終わります。

2019010712.jpg



湖畔の自動車道路を歩いて、マーラーのヴィラに向かいます。

2019010713.jpg



湖畔には私有のヴィラが並び、道路からはヴェルター湖が望めません。わずかな隙間から美しい湖面が垣間見れます。

2019010714.jpg



自動車道路を歩いて、ヴィラを探します。しばらく歩くと23番の標識のあるヴィラがあります。

2019010715.jpg



ここがマーラーのヴィラのようです。マーラーが住んでいた頃は31番のヴィラでしたが、現在は23番になっています。今は個人所有になっているので、中は覗けません。門の外から観察させてもらいましょう。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ヴェルター湖:湖畔のマーラーのヴィラ

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/8回目

マーラーの跡を訪ねる小旅行でヴェルター湖Wörtherseeを訪ねています。
クラーゲンフルトKlagenfurtのマイアーニックMaierniggにあるマーラーの作曲小屋から、ヴェルター湖畔のマーラーのヴィラへやってきました。
今は個人所有になっているので門の外から見るだけです。建物の正面は木々で下の方が少し隠れていますが、とても可愛い雰囲気のデザインです。

2019010801.jpg



マーラーはこの湖畔と山中の土地を購入し、ウィーンの建築家アルフレッド・トイアーAlfred Theuerが1900年に作曲小屋、1901年にヴィラを完成させました。ヴィラの向こうにはヴェルター湖の湖面が広がっています。このヴィラの所有者はマーラーのファンがヴィラを訪れて、プライバシーを侵害されるのを嫌っているそうで、訪問者はみな追い返されるそうです。当然ですね。ただ、唯一の例外はレナード・バーンスタインで、彼はヴィラに招き入れられて、マーラーが弾いていたピアノを弾かせてもらったそうです。なお、マイケル・ティルソン・トーマス/サンフランシスコ響の「キーピング・スコア」シリーズのマーラー編のブルーレイディスク(Keeping Score Gustav Mahler Origins and Legacy)では、ティルソン・トーマスがこのヴィラの内部を訪れるシーンが収録されています。とても貴重な映像ですね。

2019010802.jpg



これ以上はヴィラは見えません。最後に23番地と書かれた門の前に立ちます。現在は持ち主の名前を取ったヴィラ・シーゲルVilla Siegelと呼ばれています。

2019010803.jpg



そうこうするうちに、ポストバスの出発時間が迫ります。バス停マイアーニック・シュトランドバードMaiernigg Strandbadに向かいます。すぐに18番地のヴィラの前に出ます。

2019010804.jpg



この18番地はヴィラ・シュヴァルツェンフェルスVilla Schwarzenfelsというお城のような建物です。実はこのヴィラはマーラーのヴィラを建てた建築家アルフレッド・トイアーのもので彼自身が建築したものです。マーラーは作曲小屋とヴィラの建築の契約のためにこのヴィラ・シュヴァルツェンフェルスに3日間滞在しています。1899年のことでした。

2019010805.jpg



少し進むとヴェルター湖が眺められるところに出ます。青く輝く湖面が美しく広がっています。

2019010806.jpg



もう数分でバスが来るので急ぎ足でマイアーニックのバス停に急ぎます。やがて、シュトランドバード・マイアーニックStrandbad Maierniggという湖水浴場が見えてきます。子供連れの家族で賑わっています。

2019010807.jpg



バス停では数人がバスを待っています。もう、バスの出発時間の1分前です。

2019010808.jpg



これがバス通り。ヴェルターゼー・シュードウーファー・シュトラーセWörthersee-Südufer-Straßeです。

2019010809.jpg



おっ、マーラーの作曲小屋への案内板がありますね。

2019010810.jpg



作曲小屋への道、グスタフ・マーラー通りGustav-Mahler-Wegの道標もあります。

2019010811.jpg



バス停の時刻表をチェック。今まさにバスが到着する筈です。

2019010812.jpg



と思っていると、本当に20秒ほどでバスが到着。乗り込みましょう。

2019010813.jpg



乗車時にポストバスの運転手さんからチケットを購入。1時間有効のチケットで二人で4.4ユーロです。

2019010814.jpg



美しい緑の中をバスは走り抜けていきます。

2019010815.jpg



次の目的地はヴェルター湖のクルーズ船乗り場です。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ヴェルター湖:オイロパパルクの散策路

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/9回目

マーラーの跡を訪ねる小旅行でヴェルター湖Wörtherseeを訪ねています。
クラーゲンフルトKlagenfurtのマイアーニックMaierniggにあるマーラーの作曲小屋とヴェルター湖畔のマーラーのヴィラを訪れた後、次はブラームスゆかりの地、ペルチャッハPörtschachに向かうべく、ヴェルター湖のクルーズ船乗り場を目指します。
バス停マイアーニック・シュトランドバードMaiernigg Strandbadからポストバスに乗って、クルーズ船乗り場に比較的近いバス停のオイロパパルクEuropaparcに向かっています。やがて、大きな駐車場が見えてきます。あれがオイロパルクという公園の駐車場でしょうか。

2019010901.jpg



駐車場の手前には大きな野原が広がっています。

2019010902.jpg



駐車場の前に差し掛かります。妙なデザインの建物が並んでいますね。

2019010903.jpg



駐車場を通り過ぎた先にバス停があります。ポストバスのオフィスで教えてもらったバス停オイロパパルクEuropaparcです。ここで降車します。降りたのは我々だけです。ポストバスはクラーゲンフルト中央駅のほうに走り去っていきます。

2019010904.jpg



バス停の先にも駐車場がありますが、オイロパルクの駐車場ではなさそうです。オイロパルクという公園は大きな通りを渡った反対側にあるようです。公園に入るには、車の行き交う道路を強行突破して渡る必要があります。

2019010905.jpg



バス停の前には横断歩道はありませんから、右見て、左見て、それっと道路を渡ります。

2019010906.jpg



オイロパパルクという名前の通り、広大な公園が広がっています。公園の中の散策路を歩き始めます。

2019010907.jpg



木々が広い空間の中に繁っています。

2019010908.jpg



気持ちのよい緑の芝生の広場が続いています。

2019010909.jpg



その公園の緑の野原のなかに散策路が続いています。ポストバスのオフィスで見せてもらったグーグルマップを頭の中に思い描きながら、この散策路を進んでいきます。

2019010910.jpg



広大な公園の中に道がどこまでも続いています。

2019010911.jpg



周りの景色を楽しむゆとりはありますが、何せクルーズ船の時刻表がないので不安です。先を急ぎましょう。

2019010912.jpg



それにしても美しい公園です。人影も少ないですね。

2019010913.jpg



夏の陽光が厳しいので、なるべく木陰を選びながら歩きます。

2019010914.jpg



何か妙なオブジェのようなものが立っています。近くに寄って確かめる余裕もないので、そのまま進んでいきます。

2019010915.jpg



やがて、遊戯施設のある一角に差し掛かります。子供たちがちらほらと遊んでいます。

2019010916.jpg



池が見えてきます。

2019010917.jpg



噴水の上がる綺麗な池です。

2019010918.jpg



池のほとりには、オープンカフェがあります。ちょっと喉でも潤したいところですが、先を急ぎましょう。

2019010919.jpg



池を過ぎると、木々に覆われた小道が続きます。

2019010920.jpg



公園はこのあたりで抜けそうです。バス停から10分弱歩いてきました。もう少しでヴェルター湖の湖畔に出られそうな予感がします。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ヴェルター湖:クルーズ船乗り場

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/10回目

マーラーの跡を訪ねる小旅行でヴェルター湖Wörtherseeを訪ねています。
クラーゲンフルトKlagenfurtのマイアーニックMaierniggにあるマーラーの作曲小屋とヴェルター湖畔のマーラーのヴィラを訪れた後、次はブラームスゆかりの地、ペルチャッハPörtschachに向かうべく、ヴェルター湖のクルーズ船乗り場を目指しています。
バス停からオイロパパルクEuropaparcという広大な公園の中を抜けて、ヴェルター湖に向かっています。やがて、公園を抜けて、湖畔側の駐車場に出ます。

2019011001.jpg



自転車で訪れる人たちも多いんですね。駐輪場が自転車で満杯です。

2019011002.jpg



公園を突き抜けて、湖畔の広場に出ます。どうやら、歩く方向は間違っていませんでした。

2019011003.jpg



ヴェルター湖の湖畔には、レジャー用のボートが並び、パラソルで日陰を作ったカフェもあります。

2019011004.jpg



湖岸をクルーズ船乗り場を探しながら、歩いていきます。すぐ先に見える桟橋には小さなボートが並んでいます。クルーズ船乗り場ではなさそうです。

2019011005.jpg



湖岸を振り返ると、湖に長く突き出した桟橋の上はパラソルの花が咲いています。湖水浴を楽しむ人たちです。

2019011006.jpg



遂にクルーズ船乗り場の前に出ます。ここまでバス停から、結局、20分近く歩きました。マイアーニックのバス停でポストバスに乗ってから25分ほどですね。

2019011007.jpg



WSGヴェルターゼー・シッフファールトWSG Wörthersee Schifffahrt GmbHのクラーゲンフルトゼー船着き場です。小さな待合所が桟橋の上にあります。ともかく、日陰でクルーズ船の到着を待てるようです。

2019011008.jpg



桟橋からのヴェルター湖の湖畔の景色です。

2019011009.jpg



桟橋の先が乗り場ですが、そちらのほうはロープで仕切られています。ここで待つようです。

2019011010.jpg



待合所に入っています。待合所の中は日陰になっていて、幾分、涼しいです。しかし、相当に気温が上昇しています。暑い!

2019011011.jpg



待合所で待っている人たちも露出の大きい姿で暑さを凌いでいますね。

2019011012.jpg



肝心のクルーズ船の運航状況を確認すると、運よく、2時間おきに運行しているクルーズ船の出航時間がちょうど20分後です。待っている女性に念の為、、訊くと、ここからのクルーズ船が確かにペルチャッハに行くそうです。また、チケットは船の中で買えるそうです。一安心です。

2019011013.jpg



クルーズ船の時刻表をゲット。

2019011014.jpg



これが航路と時刻表です。現在は夏の時刻表が適用されます。クラーゲンフルトの船着き場を14時に出港し、ほぼ1時間の行程でペルチャッハには15時頃の到着です。ペルチャッハには2つの船着き場があります。どちらで下船するかはゆっくり検討します。

2019011015.jpg



やがて、クルーズ船が桟橋に近づいてきて、桟橋に着岸します。

2019011016.jpg



早速、乗船が始まるようです。列に並びましょう。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ヴェルター湖:クルーズ船上から、マーラーのヴィラが見えた!!

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/11回目

マーラーの跡を訪ねる小旅行でヴェルター湖Wörtherseeを訪ねています。
クラーゲンフルトKlagenfurtのマイアーニックMaierniggにあるマーラーの作曲小屋とヴェルター湖畔のマーラーのヴィラを訪れた後、次はブラームスゆかりの地、ペルチャッハPörtschachに向かうべく、ヴェルター湖のクルーズ船に乗船するところです。このクラーゲンフルトゼー船着き場で下船する人たちが桟橋から出るのを待ちます。

2019011101.jpg



船着き場から周辺のヴェルター湖を眺めながら、乗船を待ちます。

2019011102.jpg



この船着き場は主要な発着港ですから、ほとんどの乗客が降りてきます。このクルーズ船はヴェルター湖を周遊しています。

2019011103.jpg



さて、乗船が始まります。船から出てきた船員からチケットを買い、乗船します。チケットと言っても、単なるレシートです。1日乗船券が一人15ユーロとお高いです。二人で30ユーロも支払います。

2019011104.jpg



乗船しますが、今日はとてつもない暑さで湖の上もうだるような暑さ。船内も暑いし、デッキは日が照りつけています。こういう時には配偶者に任せると最上の席を探してくれます。今日もデッキの上で唯一、屋根が日光を遮っている特上の席を見つけてくれます。8名限定の席です。

2019011105.jpg



既に数人座っていますが、相席をお願いして、ラッキー! やはり、有能な妻を持つべきですね。

2019011106.jpg



まだ、出港までには5分ほどあります。デッキの席を船のスタッフが周って、飲み物などのオーダーを取っています。

2019011107.jpg



デッキの上を見回すと、さすがの日光好きのヨーロッパ人もあまりの暑さを敬遠して、船室の中に避難しているようです。船内も暑いし、それに展望が得られません。

2019011108.jpg



さて、何か冷たいものをオーダーしましょう。メニューをチェックします。こういう日にはアイスクリームがいいですね。

2019011109.jpg



さて、出港です。1時間のクルーズでペルチャッハに向かいます。

2019011110.jpg



湖上には優雅にヨットが浮かんでいます。

2019011111.jpg



クルーズ船はゆっくりと進み始めます。

2019011112.jpg



やがて、左舷にマイアーニックあたりが見えてきます。

2019011113.jpg



目を凝らして、マーラーのヴィラを探します。このあたりでしょうか。

2019011114.jpg



これは18番地にあるヴィラ・シュヴァルツェンフェルスVilla Schwarzenfelsのようです。マーラーのヴィラを建てた建築家アルフレッド・トイアーのもので彼自身が建築したものです。デザインがマーラーのヴィラに似ていますね。マーラーのヴィラは隣にある筈です。

2019011115.jpg



ありました! 右隣の23番地にあるマーラーのヴィラが見えます。ちょっと斜め横からの眺めですが、船が進むにつれて、ヴィラの正面が見えてくるでしょう。

2019011116.jpg



まさか、クルーズ船からマーラーのヴィラが見えるとは思っていなかったので、saraiは舞い上がってしまいます。いつものことですから、配偶者は驚かずに優しく見守ってくれています。しばらくはマーラーのヴィラに集中しましょう。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ヴェルター湖:クルーズ船からのマーラーのヴィラの眺め

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/12回目

マーラーの跡を訪ねる小旅行でヴェルター湖Wörtherseeを訪ねています。
クラーゲンフルトKlagenfurtのマイアーニックMaierniggにあるマーラーの作曲小屋とヴェルター湖畔のマーラーのヴィラを訪れた後、次はブラームスゆかりの地、ペルチャッハPörtschachに向かうべく、ヴェルター湖のクルーズ船に乗船しています。クルーズ船が出航するとすぐに左舷方向にマイアーニックのマーラーのヴィラが見えてきます。湖側からのデザインを凝った建物です。

2019011301.jpg



クルーズ船が進むにつれて、だんだんとヴィラの正面の眺めに変わっていきます。

2019011302.jpg



ヴェルター湖の青い湖面の先にマーラーのヴィラが浮かび上がっています。

2019011303.jpg



ほぼ、ヴィラの正面に向かい合います。ヴィラは3層構造になっています。マーラーの作曲小屋のお姉さんの話では、1stフロア(つまり、2階)にマーラーの寝室があり、湖に面したバルコニーからヴェルター湖をよく眺めていたそうです。

2019011304.jpg



いいものが見られました。これだけでもクルーズ船に乗った甲斐がありました。まさかマーラーのヴィラがこんなに間近に見られるとは想像していませんでした。

現実世界はとても暑いです。クルーズ船が湖面の上を走ると、さぞ、涼しいと想像していましたが、何と何と炎熱地獄のようです。屋根の下の日陰のデッキにいるので、何とか我慢できますが、何か冷たいものをいただきましょう。しかし、こんな日はどの乗客も考えることは同じだったようです。冷たいものをお願いしたかったのですが、アイスクリームは完売。飲み物しかないとのこと。今日の暑さは異常です。なるべく冷たいものをいただきます。

2019011305.jpg



そうこうしているうちにだんだん、マーラーのヴィラは遠ざかっていきます。

2019011306.jpg



これがマーラーのヴィラの見納めです。

2019011307.jpg



あっ、忘れてはいけません。ペルチャッハに向かうのですから、PCにイヤホンを装着して、ブラームスの交響曲第2番を聴きます。ここペルチャッハで作曲された作品です。サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルで美しい第2楽章を聴きます。なるほど、この美しいヴェルター湖にぴったりのイメージです。

湖岸にはビーチで湖水浴を楽しむ人たちが大勢いますね。あまりの暑さに涼を求めているのか、残り少ない夏の陽光を浴びているのか、定かではありません。

2019011308.jpg



湖岸の高台にはチロル風の大きな建物も建っています。夏のレジャー施設なのでしょう。

2019011309.jpg



湖岸の水際にはボート小屋、高台は美しい山荘が建ち並びます。

2019011310.jpg



先ほど最初の寄港地、クルンペンドルフKrumpendorfを過ぎて、今度は次の船着き場が近づきます。

2019011311.jpg



2番目の寄港地、ライフニッツReifnitzです。大勢の人たちが乗り込んでこようとしています。

2019011312.jpg



ライフニッツを出ると、湖の両岸が狭くなっています。その水域をゆっくりと進んでいきます。乗客が増えたせいか、暑いデッキにも人が増えてきました。

2019011313.jpg



また、次の船着き場が近づきます。

2019011314.jpg



3番目の寄港地、マリア・ヴェルトMaria Wörthです。美しい村ですね。

2019011315.jpg



もう、ここまで45分ほどの船旅をしてきました。次の寄港地はいよいよペルチャッハです。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ヴェルター湖:クルーズ船でペルチャッハに到着

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/13回目

マーラーの跡を訪ねる小旅行でヴェルター湖Wörtherseeを訪ねています。
クラーゲンフルトKlagenfurtのマイアーニックMaierniggにあるマーラーの作曲小屋とヴェルター湖畔のマーラーのヴィラを訪れた後、次はブラームスゆかりの地、ペルチャッハPörtschachに向かうべく、ヴェルター湖のクルーズ船に乗船しています。クルーズ船からマイアーニックのマーラーのヴィラを眺めた後、一路、ペルチャッハに向けて、美しい湖面を進んでいきます。
3番目の寄港地、マリア・ヴェルトMaria Wörthを出港して、ゆっくりとその美しい村を離れていきます。

2019011501.jpg



エメラルドグリーンの湖面を見ながら、ブラームスの交響曲第2番の第2楽章を聴き終わりました。

2019011502.jpg



時間が余ったので、また、マーラーの交響曲第5番のアダージェットを聴きます。うーん、こちらのほうがヴェルター湖の美しい自然にはぴったりですね。美しい湖面と周りの山々が優しく、saraiを包み込んでくれる感じです。これが今日3度目のアダージェットですが、この3回のアダージェットは人生最高のアダージェットです。今後、これ以上の感慨を得ることはできないでしょう。

2019011503.jpg



もう、マリア・ヴェルトの村も遠く離れてしまいました。ペルチャッハも間近でしょう。

2019011504.jpg



前方にペルチャッハに突き出る半島が見えてきます。

2019011505.jpg



ペルチャッハにぐんぐん近づいていきます。クルーズ船のスタッフも忙しそうに乗客のテーブルを片付けながら、集金に周っています。

2019011506.jpg



ヴェルター湖の小島、カプツィーナー島Kapuzinerinselを左舷に見ながら、ペルチャッハに近づいていきます。

2019011507.jpg



クルーズ船の舳先の向こうにペルチャッハに突き出る半島の先端部が近づいてきます。

2019011508.jpg



半島の右手のほうにはペルチャッハの町並みも見えています。

2019011509.jpg



やがて、船着き場の桟橋が近づいてきて、船員さんもスタンバイします。

2019011510.jpg



ペルチャッハの桟橋が間近です。

2019011511.jpg



桟橋にゆっくりと接岸します。

2019011512.jpg



無事に接岸しました。ペルチャッハ・ランドシュピッツ/ペーター・アレクサンダー・シュテークPörtschach Landspitz/Peter Alexander Stegという長ったらしい名前の船着き場です。

2019011513.jpg



船員さんが桟橋に飛び移って、クルーズ船をロープで固定中です。

2019011514.jpg



一番先にクルーズ船を降りて、ペルチャッハの地を踏みます。この後、クルーズ船はペルチャッハの町の船着き場に向かうようですが、我々はペルチャッハに突き出た半島の先にある船着き場で下船して、半島を散策しながら、ペルチャッハの町に向かいます。クルーズ船とはここでお別れです。

2019011515.jpg



桟橋を歩いて、船着き場前の広場に出ます。大勢の乗客が続いて降りてきます。

2019011516.jpg



さあ、ペルチャッハ散策を開始しましょう。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ヴェルター湖:ペルチャッハ散策

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/14回目

マーラーの跡を訪ねる小旅行でヴェルター湖Wörtherseeを訪ねています。
クラーゲンフルトKlagenfurtのマイアーニックMaierniggにあるマーラーの作曲小屋とヴェルター湖畔のマーラーのヴィラを訪れた後、次はブラームスゆかりの地、ペルチャッハPörtschachにヴェルター湖のクルーズ船で到着したところです。
ペルチャッハ・ランドシュピッツ/ペーター・アレクサンダー・シュテークPörtschach Landspitz/Peter Alexander Stegの船着き場で、これまで乗ってきたクルーズ船の出航を見送ります。

2019011601.jpg



さて、ペルチャッハ散策を始めましょう。まずは案内板を見て、情報を求めますが、ヴェルター湖の概要図なので、あまり、ペルチャッハ散策の参考にはなりません。

2019011602.jpg



ともかく、ヴェルター湖に突き出した半島のようなところの先端から根元に向かって歩き始めます。公園広場Spielplatz Pörtschachに出ると、オープンカフェが賑わう一角が見えます。いかにもリゾート地らしい風景です。

2019011603.jpg



ここからが半島の湖畔沿いにペルチャッハの町のほうに散策路、ブルーメンプロムナーデBlumenpromenadeが伸びています。そちらに向かって、ぶらぶらと歩いていきます。

2019011604.jpg



散策路から眺めたヴェルター湖の風景です。まさに夏の盛りで暑いんです。なるべく木陰を選んで歩きます。

2019011605.jpg



少し歩くと、ブラームスらしき胸像があります。

2019011606.jpg



しかし、説明文を読むと、この胸像はブラームスではなくて、エルンスト・ヴァーリスという人のようです。彼はウィーンの商人で陶器製造業者とのこと。彼がこのヴェルター湖一帯の観光の先駆的な役割を果たしたそうです。とりわけ、ペルチャッハの今があるのは彼の功績だそうです。

2019011607.jpg



さらに歩を進めます。

2019011608.jpg



しかし、なんとも暑い! ここは避暑地ときいたのに、今日は40度近くに温度が上昇している感じです。ブラームスっていう雰囲気はまったくありません。

2019011609.jpg



ところどころにブラームスの名前を冠した史跡案内板があります。《白い道》という名前の史跡周遊路になっているようです。ここは由緒ある4つ星ホテルのパークホテルParkhotel Pörtschachの前です。

2019011610.jpg



ここからの小径はヨハネス・ブラームス・プロムナーデJohannes-Brahms-Promenadeに名前が変わります。ようやく、ブラームスゆかりの場所らしくなってきます。

2019011611.jpg



湖畔沿いには、湖水浴のビーチが大混雑です。個人所有の別荘も並び、日光浴に興じていますが、みなさん、暑くはないんでしょうか。

2019011612.jpg



ここからは修行が始まります。もともとペルチャッハの情報はほとんどありません。とりあえず、町の中心のほう(地図はなく、saraiの頭の中にある地図だけが頼り)に向かいます。ずい分歩き回った挙句、配偶者が「ツーリストインフォメーションがあったわよ!」。やみくもに歩いていたのにまったくの僥倖です。早速、カウンターにただ1人いたスタッフのお姉さんにブラームスって言いかけると、即座にブラームスのハウスのことね・・・ここには、もう何もないわよって、すげないお答え。あまりにブラームスに冷たいですね。それでも一応、地図でBrahmsliegeという場所を示してくれました。このあたり一帯がゆかりの場所だということです。それではあんまりだと思ったのか、奥から≪ブラームスの足跡Auf den Spuren von Brahms≫なる13枚の写真カードの小冊子を出してくれました。

2019011613.jpg



裏表紙には一応、ブラームスの跡をたどる散策コースが紹介されています。

2019011614.jpg



訊くと、この小冊子はなんと無料でいただけるそうです。紹介されているコースを巡る時間はありませんが、すべて写真付きですから、行ったようなものです(違うかな・・・)。まあ、一応、地図にあるBrahmsliege(ブラームスの寝床っていう意味?)に行ってみましょう。

船着き場からツーリストインフォメーションへの散策ルートを地図で確認しておきましょう。(こんなにすっきりと歩いたわけではありませんけどね)

2019011615.jpg




↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ヴェルター湖:ブラームスの道って・・・絶句!!

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/15回目

マーラーの跡を訪ねる小旅行でヴェルター湖Wörtherseeを訪ねています。
クラーゲンフルトKlagenfurtのマイアーニックMaierniggにあるマーラーの作曲小屋とヴェルター湖畔のマーラーのヴィラを訪れた後、次はブラームスゆかりの地、ペルチャッハPörtschachのツーリストインフォメーションを訪れました。ブラームスのハウスはないけれどと言いながら、≪ブラームスの足跡Auf den Spuren von Brahms≫なる13枚の写真カードの小冊子を出してくれました。その資料に基づいて、ブラームスの散歩コースを歩いてみることにします。しかし、ツーリストインフォメーションのお姉さんのきっぱりとした何もないという言い方にすべてを想像した配偶者は、さすがにsaraiとの同行を拒否。街のカフェでブログを書きながら待つそうです。ペルチャッハの町の目抜き通りのハウプトシュトラーセHauptstraßeに出ると、あまり開店しているカフェがありません。イタリア料理店のダ・マリオDa Marioが綺麗なので、そこで配偶者は休んで待つことにします。ここからはsaraiの単独行動。ハウプトシュトラーセを西に少し歩いたところで右に折れて、山のほうに向かいます。すぐに山道、グロリエッテヴェーグGloriettewegに入る標識があります。

2019011701.jpg



だらだらした坂道を上っていきます。

2019011702.jpg



案内板を見ながら、ホーヘ・グロリエッテHohe Glorietteに向かいます。

2019011703.jpg



ここから、急な坂道になります。

2019011704.jpg



フーフー言いながら、山道を上っていきます。

2019011705.jpg



見晴らしもよくなって、ヴェルター湖の湖面も望めます。

2019011706.jpg



この先は階段が続きます。暑くて苦しい修業です。

2019011707.jpg



平坦で広いところに出ます。案内板がちゃんと設置されているので、道に迷うことはありません。

2019011708.jpg



目的地のホーヘ・グロリエッテに着きました。眺めは素晴らしいです。

2019011709.jpg



眺めはいいんですが、ただ、それだけ。目指していたBrahmsliegeというのがどこなのかは明確ではありません。多分、このホーヘ・グロリエッテの一角なのでしょう。ここまで30分ほど歩いてきたので、帰りの時間も考えると、そろそろ、このあたりでお終いにしましょう。配偶者も待っていますからね。最後に美しい眺めを楽しみます。

2019011710.jpg



配偶者の判断は正しかったようです。ここまで歩いて来たのは大間違いでした。山の中の坂道を上がっただけのことです。きっとブラームスの散歩コースの一部なんでしょうけどね。暑くて苦しくて、まるでブラームス修行のようなものでした。ペルチャッハはブラームスが美しいヴェルター湖をここから眺めながら、作曲したんだねって思うだけのところのようです。あとは≪ブラームスの足跡Auf den Spuren von Brahms≫の写真カードを眺めるだけで十分だったようです。

さて、配偶者の待つイタリア料理店に戻りましょう。目抜き通りのハウプトシュトラーセへは坂道を下ってくるだけなので、たった10分ほどしかかかりません。ハウプトシュトラーセの道沿いに、レオンビーチLeonbeachというレストランが見えます。

2019011711.jpg



その通りの向かいには、ブラームスの名前を冠した史跡案内板があります。

2019011712.jpg



ホテル シュロス レオンシュタインHotel Schloss Leonstainです。ブラームスがこのペルチャッハで定宿としたホテルです。

2019011713.jpg



ホテル シュロス レオンシュタインの綺麗なお庭です。

2019011714.jpg



ホテル シュロス レオンシュタインの瀟洒な佇まいを見ながら、配偶者の待つレストランに向かいます。

2019011715.jpg



イタリア料理店は2,3軒隣りでした。配偶者は涼しい顔で待っていました。すっかり、くたびれもうけでした。

歩いたルートを地図で確認しておきましょう。

2019011716.jpg




↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!




テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ヴェルター湖:ザルツブルクに舞い戻る

2017年8月4日金曜日@ザルツブルク~ヴェルター湖/16回目

マーラーの跡を訪ねる小旅行でヴェルター湖Wörtherseeを訪ねています。
クラーゲンフルトKlagenfurtのマイアーニックMaierniggにあるマーラーの作曲小屋とヴェルター湖畔のマーラーのヴィラを訪れた後、次はブラームスゆかりの地、ペルチャッハPörtschachを散策。ブラームスっぽいものは何にもなくて、暑くて疲れただけ・・・。saraiとの同行を拒否した配偶者は賢明でした。お茶しながら待っていた配偶者と合流して、ザルツブルクに帰るためにペルチャッハ駅に向かいます。ペルチャッハの町の目抜き通りのハウプトシュトラーセHauptstraßeを10分ほど歩くと、左手にペルチャッハ駅が見えます。

2019011901.jpg



ペルチャッハ駅の前に到着。予定した電車の出発時刻のまだ30分ほど前です。知らない町ですから、余裕の行動です。

2019011902.jpg



ホームでレールジェットの到着を待ちます。

2019011903.jpg



やがて、赤い車体のレールジェットがホームに入ってきます。当初乗る予定だったクラーゲンフルト中央駅からやってきました。

2019011904.jpg



チケットはクラーゲンフルト中央駅からザルツブルク中央駅までの格安のファーストクラスのチケットを購入済です。この帰りのチケットも往きのチケットと同様に一人がたったの19ユーロの超格安チケットです。

2019011904-2.jpg



ブラームスの散歩道を歩き回ったせいで、暑くて、へとへとになって、倒れそうになりながら、帰りのレールジェットに乗り込みます。レールジェットの車窓にはヴェルター湖の湖面がいっぱいに広がります。

2019011905.jpg



ヴェルター湖の上空にはパラグライダーが飛んでいるのも見えます。夏の一大リゾート地ですね。

2019011906.jpg



レールジェットのファーストクラスは快適でようやく疲れを回復。やがて、ヴェルター湖の西端を通り過ぎていきます。

2019011907.jpg



たまたま乗った車両はレストランを併設した車両。レールジェット乗車中に食事もしていきましょう。スタッフの女性に、この席で食事をお願いねと言うと、もちろんよと快諾。ファーストクラスは、食事や飲み物は席まで運んでくれるんです。
まずはグーラッシュのスープです。カイザーゼンメル付きです。これはすぐに運んできてくれます。

2019011908.jpg



しばらくして、メイン。これはターメリックカレーとライス。

2019011909.jpg



これは煮込みハンバーク。野菜サラダ添え。

2019011910.jpg



美味しい食事を頂き、息を吹き返します。食事を楽しんでいるうちにフェルデン/ヴェルターゼー駅Velden/Wörther See Bahnhof、フィラッハ中央駅Villach Hbf、シュピッタル・ミルシュテッターゼー駅Spittal-Millstätter See Bahnhofを通り過ぎ、今、マルニッツ・オーバーフェラッハ駅Mallnitz-Obervellach Bahnhofを過ぎていきます。

2019011911.jpg



マイアーニックのマーラーの作曲小屋で素晴らしい感動を体験し、ペルチャッハで苦しいブラームス修行をしたヴェルター湖遠征をした感慨をかみしめます。食事のシメにカプチーノをいただきます。

2019011912.jpg



レールジェットは昨日訪れたバード・ガシュタインBad Gasteinに停車。ホームの先に温泉を楽しんだフェルゼンテルメFelsenthermeの大きな建物が見えています。

2019011913.jpg



動き出したレールジェットの車窓にはフェルゼンテルメと駅からの歩行者用の横断橋が見えます。わずか1日前のこととは言え、懐かしさがこみ上げます。

2019011914.jpg



駅を離れると、バード・ガシュタインの町が見下ろせます。これまた懐かしい。

2019011915.jpg



町を過ぎると、ガシュタイン渓谷の美しい緑の野原が見えてきます。

2019011916.jpg



するとこのあたりから雲行きが怪しくなります。

2019011917.jpg



凄まじい豪雨。雷鳴まで轟きます。

2019011918.jpg



しばらく走ると、数分でこの豪雨の地帯を通り過ぎます。この地域だけの気象状況だったようです。

2019011919.jpg



レールジェットに乗ること、およそ3時間でザルツブルクに戻ると、既に夜8時頃ですが、ここはただただ暑いだけ。早々にホテルの冷房の効いた部屋に逃げ込みます。
いやはや、思い出に残る小旅行の1日になりました。

明日からはまた、ザルツブルク音楽祭を楽しみます。残るはわずか、あと2日だけになりました。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR