お昼前には自宅を出発。東名を走って、御殿場ICで降ります。食材を調達するために、昨年も行った二の岡ハムに寄ろうと思いますが、今日は火曜日で定休日。それならと、御殿場で有名な鶏卵屋さんのさくら玉子に向かいます。隣接する鶏舎でとれたての卵、温泉卵、フルーツトマト、水菜の漬物などをゲット。
次はsaraiのお気に入りの美術館、箱根のポーラ美術館に寄っていきましょう。最短経路を走ると、山道の途中が通行禁止。慌てて、別のルートを走って、大幅に時間ロスして、ポーラ美術館に到着。途中で悪かった天候もポーラ美術館では晴れています。時間も遅くなったので、まずは、ポーラ美術館のお洒落なレストランで贅沢な昼食をいただきます。
配偶者は巣籠丼定食。カリカリに焼いたねぎの食感が美味しいです。

saraiはちらし丼定食。意外にざるそばがしこしこした麺で美味しいです。

大きな窓からはまだ冬っぽい景色が見えます。ポーラ美術館の裏にある散策道のある林です。

小高い山も落葉した木々ばかりです。

さて、美術館の中の展示物を拝見します。前回の訪問でポーラ美術館の主要なコレクションはご紹介しました。
気ままに箱根:ポーラ美術館は写真が撮れる!
気ままに箱根:ポーラ美術館の名作展・・・2回目
気ままに箱根:ポーラ美術館の名作展・・・3回目
気ままに箱根:ポーラ美術館の名作展・・・4回目
気ままに箱根:ポーラ美術館の名作展・・・5回目
気ままに箱根:ポーラ美術館の名作展・・・6回目
今日は前回、展示されていなかった作品をご紹介しましょう。
ところで、前回もご紹介したようにポーラ美術館ではほとんどの作品は写真撮影が可になっています。

しかし、前回同様、ピカソの全作品やいくつかの作品は依然として撮影不可です。残念ですね。撮影可の作品をチョイスして、ご紹介します。
クロード・モネの《貨物列車》です。1872年の作品です。

フィンセント・ファン・ゴッホの《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》です。1888年の作品です。アルル時代の最初の時期に描かれました。何となく、《アルルの跳ね橋》に雰囲気が似ていますね。それもその筈、この作品は《アルルの跳ね橋》の習作なんだそうです。ちなみにポーラ美術館には、ゴッホの作品が3つもあります。前回ご紹介済の《アザミの花》と未紹介の《草むら》です。ゴッホが3作とはなんとも豪華です。

ポール・ゴーガンの《小屋の前の犬、タヒチ》です。1892年の作品です。

アンリ・ウジェーヌ・ル・シダネルの《3本のバラ》です。1925年の作品です。この画家のことは知りませんが、象徴主義に影響を受けた画家だそうです。何となく、この絵の雰囲気が気に入ったので、ご紹介します。

アンリ・マティスの《中国の花瓶》です。1922年の作品です。ポーラ美術館にはマティスの名品が揃っていますね。

最後にご紹介するのは、ポール・セザンヌが1879-1882年に描いた《プロヴァンスの風景》です。実はこの作品は前回もご紹介したのですが、今日の作品鑑賞の中で一番、心に響いた作品なので、再び、取り上げました。前回の作品紹介では以下のように書きました。
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パリを離れて、故郷のプロヴァンスでセザンヌは隠棲した制作活動を続けます。この作品は緑の樹木や空が筆の大胆なタッチで描かれています。こういうセザンヌの画風がゴッホに影響を与えたに違いありませんね。しかし、こういう筆のタッチよりもセザンヌの素晴らしさは安定した構図とゆるぎない色彩感覚にあるようにも思われます。セザンヌは既に彼の作風の完成の域に近づいているようです。
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今日、感じたのは、セザンヌはモノ、あるいは存在の本質を絵の中で描きあげているということです。己が生きている世界をほぼ、完璧に捉えることに成功しているように感じます。絵を通じて、自己の存在や周りの世界を理解した画家、それがセザンヌであることを垣間見たような思いです。

この作品を含めて、ポーラ美術館のベスト3の作品は次の2作と思います。saraiの私見です。
アンリ・マティスが1943年に描いた《リュート》です。

ラウル・デュフィが1937年に描いた《パリ》です。

今日もポーラ美術館の作品群に満足して、外に出ようとすると美術館のスタッフのかたが傘を差しだします。美術館の中で充実した時間を過ごしているうちに、あんなに晴れていた空が曇って、雨が降り出したようです。林の散策道を歩くことは断念して、お借りした傘をさして、車に向かいます。空も暗くなってきました。忍野のリゾート宿に急ぎましょう。
途中、小田原の蒲鉾の鈴廣の御殿場店に寄って、夕食の食材を調達し、山中湖畔まで走ります。湖畔にあったセブン・イレブンで翌日の朝食をゲット。そのコンビニを出ると、夕闇の迫った山中湖の絶景が見えます。

無事に忍野のリゾート宿に到着。途中で調達してきた食材で夕食。明日はお天気が悪そうですから、ゆったりと過ごしましょう。
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