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ウィーンで音楽三昧:ザルツブルクのお別れはミラベル庭園で

2014年6月10日火曜日@ザルツブルク~ウィーン/1回目

旅の16日目、今日でザルツブルグともお別れです。昼の電車でウィーンに移動します。精霊降誕音楽祭も終わり、一緒に楽しんだ音楽仲間達も帰路に付くため、ミュンヘンやウィーンに移動するはずです。

祝日を入れた三連休も終わり、若者はいなくなり、ホテルの朝食ルームに最後に行ったのは私達で、最後まで食べていたのも私達です。食堂の女性スタッフにもさよならを言い、荷物をまとめて出発です。
ホテルを出て、バス停の前にある郵便局に行きます。

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三連休明けのせいか、混んでいます。

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郵便局は複合業務をこなしており、混んでいたのは銀行業務関係のようです。郵便の列はそれほどでもなく、問題なく孫たちへの絵葉書を出すことが出来ました。日本への国際郵便の切手代はスペインは0.9ユーロでしたが、オーストリアは1.7ユーロです。大分違いますね。

バスでザルツブルグ中央駅に向かいますが、予約済のレールジェットの時間までにはまだまだ余裕があります。ミラベル宮殿で途中下車していきましょう。素晴らしい青空の下、宮殿前のミラベル庭園はとても綺麗です。

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噴水の向こうに宮殿の建物が美しい姿で佇んでいます。

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噴水を周り込むと、今度は噴水の先にホーエンザルツブルグ城が望めます。

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快晴で美しく輝いているミラベル宮殿は観光客でいっぱいです。あちこちで記念写真をしています。

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私達は、とりあえず日陰のベンチに座り一服です。まだ午前中ということもあり、日陰は涼しく気持ちよくのんびりできます。

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一息いれると、庭に置かれている彫像が気になります。saraiが写真を撮りに行きます。

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配偶者は、毎日の散策で疲れた足を休めます。saraiが戻ってきて、今度は配偶者がバラの写真を撮りに行きます。この時期、バラが満開です。宮殿前のバラ園は満開のバラで匂い立つほどです。

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それにしても観光客の数も半端ではありません。凄い人出で次から次へとゾロゾロ。

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ともあれ、美しいバラをご覧ください。

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鉄柵に絡んだバラも綺麗です。

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これは薄いピンクのバラ。綺麗なバラの写真が撮れて、配偶者はご満悦です。

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その間、saraiはカバンに足をあげてうたた寝です。極楽!極楽!

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さて、そろそろ時間です。saraiは頭がすっきりして、元気回復。庭園の美しい並木道を歩いて、バス停に向かいます。

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さあ、ザルツブルグともお別れです。日が高くなり、どんどん気温が上がってきました。


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ウィーンで音楽三昧:ウィーンへレールジェットで移動し、早速、オペレッタ。

2014年6月10日火曜日@ザルツブルク~ウィーン/2回目

ミラベル宮殿からもう一度バスに乗ってザルツブルク中央駅に行きます。駅の大改装工事は、ほとんど終わったようです。プラットホームへのアクセスもよくなり、真新しいエスカレーターが設置されています。

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残すは正面だけですね。立派に明るく綺麗な駅になりましたが、規模的には小さい駅です。大観光地ですが、街の規模からするとこんなものでしょうね。発車までの時間は、スーパーマーケットをぶらつきましょう。お土産のお菓子や旅のお伴のフルーツを購入しました。さあ、ホームに向かいましょう。チケットはネットで事前に割引価格SparSchiene Österreichで購入済です。

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セカンドクラスのチケットなので、念の為、指定席も購入。1人たったの3ユーロですからね。

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乗る予定の電車を一覧画面で確認します。上から5番目のウィーン西駅Wien Westbahnhof行です。プラットホームは4番ですね。

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ついでに列車編成の案内画面もチェック。1番上の列車番号RJ61が乗る予定の電車です。指定席は23号車なので、左から3両目。プラットホームの4Eの真ん中に停まるようです。これは分かりやすいですね。

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4番のプラットホームに行くと、列車の案内が表示されています。あと15分ほどで出発です。

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真っ赤なレールジェット(オーストリア国鉄ÖBBの特急電車)がホームに滑り込んできました。

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定刻の発車です。車内はクーラーが効いて、快適です。車内は意外に空いていました。

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車窓は美しい緑の平原が広がります。

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スーパーで購入したブドウをつまみながら、車窓を楽しみます。

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昨年乗り換えで苦労した駅アットナンク・プフハイムAttnang-Puchheimは工事が完成したようで、あのヘボいホームはなくなっています。

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ウィーンに到着。高速鉄道線が整備され、ザルツブルグとウィーンは近くなりましたね。2時間半の列車の旅です。

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ウィーン西駅に降り立ち、あまりの暑さにビックリです。ザルツブルグの方がまだ涼しかったようです。2時を過ぎてるので、駅でお昼を済ませていきましょう。イタリアンのお店があるので、久しぶりにパスタにしましょう。saraiがセルフサービスのカウンターで注文している間、配偶者が席を確保しようとしていると、誰かに「ニイハオ」と声をかけられたそうです。配偶者が「私は日本人よ」と言うと、その人が「日本語ではなんと言うの」と言うので「こんにちは」と教えてあげたそうです。saraiがパスタを持って戻ると、そういう話を配偶者が話してくれました。すると、その人が、「さようなら、ありがとうございました」と言って立ち去っていきました。そういう日本語は知っていたようです。日本語も挨拶程度はかなり知られるようになりましたね。トマトソースのパスタは熱くてとっても美味しかったです。たらたら汗が流れましたけどね。

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今回の旅のウィーンでのホテルは、ここから地下鉄で2駅目のレンゲンフェルドガッセLängenfeldgasseから5分程歩いたところにあるベストウエスタン・ホテル・ライター(Best Western Hotel Reither)。そんなに立派ではありませんが、便利だし、湯沸かしもあり、なんといっても扇風機もあります。ザルツブルクは扇風機もなかったんです・・・。

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部屋はまあまあの広さです。ベッドは大きいですね。

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バスタブがあるのはたすかります。ザルツブルグはシャワーのみでしたからね。

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扇風機をかけると涼しくて、何も問題ありません。早速熱いお茶をいれます。久しぶりのお茶は美味しいです。
一息いれて、フォルクスオーパに出掛けます。あまりの暑さに、saraiは半袖シャツにノーネクタイで失礼します。オペレッタは定番の《メリー・ウィドウ》。実にロマンティックでした。詳細記事はここです。ザルツブルクでもご一緒したお友達のSteppkeさんとここでも合流し、オペレッタの後に食事を楽しみます。フォルクスオーパー近くでは、Cafe Weimarが行きつけのカフェです。
ウィーンでもシュパーゲルが楽しめました。

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グリーンアスパラと生ハムの盛り合わせもいただきます。

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楽しいおしゃべりをしながらの食事を終えて、お別れ。

今日から、連日連夜1週間で9つのオペラ、バレエ、コンサートを聴きます。楽しみです。


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ウィーンで音楽三昧:絶景のゼメリング鉄道を再訪。

2014年6月11日水曜日@ウィーン/1回目

旅の17日目、今日のウィーンも真っ青な空です。贅沢だとは思いますが、そろそろ曇って欲しい。今日もとても暑くなりそうです。

ウィーンのこのホテルには朝食はつけていません。だから急いで起きなくてもいいのですが、今日は電車で少し遠くまで出掛けるので、8時には起床です。昨年贅沢な列車の旅をしたゼメリング鉄道Semmeringeisenbahnを再び訪れて、その中にある最大の街ミュルツツーシュラークMürzzuschlagに行くんです。このミュルツツーシュラークは、ブラームスが避暑に訪れ、作曲をした地です。そのため、ここにはブラームス博物館Brahms Museumがあるんです。そして、この博物館でしか販売していないCDがsaraiはどうしても欲しいのです。なんとか手に入れようと、1年前からずっと博物館の女性スタッフとメールでやり取りしていました。この旅の直前になって彼女から、ウィーンに来るんならCDを直接買いに来ればいいんじゃないというお誘いがあり、それにのったsaraiです。

滞在中のウィーンのホテルは交通が便利なホテルで、地下鉄で2駅移動すると、ゼメリング鉄道への始発駅のウィーン・マイドリング駅Wien Meidlingです。とりあえずこの始発駅に移動して朝食をいただきましょう。ちょっとサンドイッチにも飽きてきたので、マックのハンバーガーにしましょう。サンドイッチとマックのバーガーは似て非なるパンですからね。マクドナルドは地下駅から外に出たところの建物の中にあります。店内に入ります。

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朝食メニューはマフィンです。マックを食べるのは久しぶりなので、美味しくいだだきます。

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朝食を終え、ウィーン・マイドリング駅のプラットホームに移動。

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割引チケットSparSchiene Österreichはネットで購入済です。

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発車10分程前にレールジェットに乗車して座っていると、どんどん人が増え、最後には中学生が大勢乗ってきて座る場所がないほどです。我々の横の席も詰めて提供して、なんとか皆座れました。賑やかです。
シートに置いてある列車の情報パンフレットには、Railjet555専用の情報が記載されています。

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主な掲載情報は各駅の到着時刻と乗り換え案内です。この情報を参考に鉄道の旅を楽しみます。

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レールジェットは定刻に出発し、車窓には美しい緑の野原が広がります。

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車内は喧噪に包まれていましたが、次の停車駅ウィーナー・ノイシュタットWiener Neustadtでほとんどの人が降りていきました。女子中学生たちが降りていくときにカメラを向けると、愛嬌をふりまいてくれました。可愛いものですね。

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プラットホームを女子中学生がぞろぞろと歩き去っていきます。

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ウィーン郊外の緑の美しい高原を走り、いよいよゼメリング鉄道に入ります。いきなりぐんぐん登りはじめます。

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シュヴァルツァ川Schwarza沿いの高台を上っていきます。

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本格的な山地に入ってきました。

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清冽な流れ沿いの美しいペイエルバッハPayerbachの街を通り過ぎます。

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素晴らしい眺望のポイントをレールジェットは走り抜けていきます。

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やがて、ゼメリング鉄道名物のアーチ橋の上を走ります。

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ゼメリング鉄道は昨年に続き2度目の経験ですが、素晴らしい景色の中、写真を撮りまくります。


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ウィーンで音楽三昧:ゼメリング鉄道でミュルツツーシュラークに到着し、ブラームス博物館へ

2014年6月11日水曜日@ウィーン/2回目

ゼメリング鉄道の旅を楽しみます。ゼメリング鉄道の見どころのアーチ橋が、次々と現れます。

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また、次のアーチ橋です。

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ゼメリング鉄道の中央のゼメリング駅Semmeringを通過。特急列車のレールジェットですから、停車しません。ゼメリング鉄道の区間で停車するのは、ミュルツツーシュラーク駅のみ。この区間は各駅停車の電車に乗ってみたいところです。(もっとも、土日・祝日はゼメリング駅にも停車するようです。ハイキング客がいるんでしょう。)

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ゼメリング鉄道も最高地点を過ぎて、下りにかかります。レールジェットには旅客機のようにディスプレイでの地図位置表示があり、それによるとゼメリング駅とミュルツツーシュラーク駅の中間のシュピタール・アム・ゼメリングSpital am Semmering辺りを走行中です。

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車窓を眺めると、絵に描いたような綺麗な町が見えます。これがシュピタール・アム・ゼメリングのようです。

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やがて、車窓はとても美しい緑の風景があらわれます。真っ青な空も美しいです。ぶらぶらとハイキングしてみたいですね。

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ミュルツツーシュラークMürzzuschlagに到着です。saraiと共に僅かな人が降りました。

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駅舎は小さくて地味な建物。ローカル駅です。

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駅前には歓迎の看板。町の地図や情報も掲載されています。

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駅の端に赤い建物があります。オーストリア国鉄ÖBBの展示館のようです。近寄ると、新しい鉄道トンネル、ゼメリング・ベース・トンネルSemmering-Basistunnel Neuの展示のようです。

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ちょっと中を覗いてみますが、たいした展示はありません。従来のゼメリング鉄道は、グロッグニッツ駅からゼメリング駅を経由しミュルツツーシュラーク駅に至る全長41.825キロで、世界遺産に指定されています。この世界にも稀な山岳鉄道は鉄道高速化の波に押されて、ほとんどの区間がトンネル化されることになり、今年の1月から第1期の工事が始まりました。これがその計画路線図のようです。

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トンネルの全長は27.3kmで、2024年に完成予定。10年先には、この世界遺産ゼメリング鉄道も過去の遺物となってしまうのでしょうか。便利にはなるでしょうが、残念な気もします。

ミュルツツーシュラークはのどかな田舎町です。駅前の通りカプランプラッツKaplanplatzからフラヒテン通りFrachtenstraßeを歩き、街の中心の方に進みますが、人っ子1人歩いていません。

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駅から5分ほど歩くと、街のメインストリートのウィーナー通りWiener Straßeに出ます。

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この通りの外れにブラームス博物館はあるはずです。暑い日差しを避けて、日陰を歩きます。犬と散歩するお姉さんしか歩く人もなし。

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やがて、クリームイエローの軽快な色の建物が近づきます。市庁舎Rathausです。この先にブラームス博物館がある筈です。

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通りの外れまでいきましたが、博物館が見つかりません。番地表示を見ると、この建物の筈ですが・・・。

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建物の前にはブラームスと思しき像もあります。

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ブラームス博物館のグッズなども飾ってあるのですが、この建物が博物館ではなさそうです。

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その事務所に入り、そこにいた女性に尋ねると、少し手前に戻るように言われます。あまり表示がはっきりしないのですが、言われた通りに建物の間を入っていくと、ようやく博物館がありました。

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これがブラームス博物館Brahms Museumの入り口です。

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が、入り口のドアが開きません。せっかく遠くまで足を運んだのにどうしよう。途方に暮れるsaraiです。この後の顛末は次回で。

駅からブラームス博物館へのルートを地図で確認しておきましょう。

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ウィーンで音楽三昧:ブラームス博物館とブラームスの散歩道

2014年6月11日水曜日@ウィーン/3回目

やっとミュルツツーシュラークにあるブラームス博物館Brahms Museumに辿り着いたのに、入り口のドアが固く閉ざされていて愕然とします。
このブラームス博物館は月曜日と火曜日が休みで、お昼も2時間お休みします。それを調べたあげくに今日のこの時間に来たのに、臨時休業は許されません。向かいの建物から出てきたおばさんに尋ねると、今日は休みじゃないしおかしいわねという表情です。近くでペンキ塗りをしていた人に聞いてくれます。

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しばらく待てば博物館の人は戻ってくるとのこと。休みではなさそうなで一安心ですが、いつまで待てばよいやら・・・。ここで配偶者の提案「ドアに書かれている電話番号に電話してみたら」。

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博物館内の電話がなりそうな気もしますが、やってみて損はないでしょう。電話をかけると、なんと博物館のオーナーが電話に出て、1分待ってねとのこと。入り口のドアと睨めっこをしながら待ちます。

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傍らのブラームスの顔とも睨めっこ。

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すると、本当にすぐにオーナー(フックスさん)がどこからともなく現れました。ただちに入り口の鍵を開けてくれて、入場。中をさっと案内してくれます。その後、オーナーはオフィスに戻り、saraiはゆっくりと中を見てまわります。

博物館内にはブラームスゆかりのものがたくさん展示されていて、saraiはかなり楽しめました。これはブラームスが実際に弾いていたピアノ。このピアノで交響曲第4番を作曲したようです。感銘を受けます。

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これはブラームスが仕事をしていた様子を再現したんでしょうか。

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ブラームスはミュルツツーシュラークで1884年と1885年の2夏を過ごしたそうです。およそ6月から10月の間、毎週ゼメリング鉄道を使ってウィーンと往復していました。ブラームスは、現在博物館になっているこの建物を借りて住んでいました。これはブラームスお気に入りの張り出し窓です。

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これは当時からある階段で、ブラームスが使っていました。

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オーナーからとっても丁寧な日本語の説明書が手渡されていましたが、とっても読みきれません。コピーがもらえないかとお願いすると、後でEメールに添付して送ってくれるとのこと。ありがとう!(結局、送られてこなかった・・・) 受付に戻って、目的のCDを探します。ありました! 手前、右側です。

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saraiが敬愛するピアニストのクラウディオ・アラウはこのブラームス博物館のオープニング記念のコンサートを行う予定でしたが、その前に亡くなりました。そのため、イエルク・デムスがブラームスのピアノを弾いて、アラウの追悼コンサートを行ったそうです。そのときのライブCDがこの博物館で販売されており、saraiはどうしてもそれが欲しかったんです。デムスはこの博物館の現代のスタインウェイとブラームスのピアノの両方でブラームスのピアノ曲を弾き、それが2枚組のCDになっています。ブラームス晩年のピアノ曲が中心のプログラムです。
このCDを買って、見学は終了です。お客さんは、我々以外には1組だけでした。メールのやり取りをしていた女性スタッフのベッティナさんが出勤してなくて会えなかったのが残念です。
ブラームス博物館のパンフレットもいただきました。

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ブラームスの散歩道Brahmswegをちょっと歩いてみましょう。散歩道の案内図もいただきます。

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ブラームス博物館近くの公園がスタートポイントです。案内板が立っています。

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公園の片隅には、ブラームスの胸像があります。

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公園の先には美しい福音教会Evangelische Kircheがあります。青空に突き立つような尖塔が印象的です。

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教会の横の野原に沿って、綺麗な散歩道が続きます。

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それらしい雰囲気の散歩道です。

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赤いハリネズミの標識が散歩道の道しるべです。ちなみに《赤いハリネズミ》Zum roten Igelはウィーンにあったブラームス行きつけのレストランの名前です。ブラームスはそのレストランに毎日のように通っていたそうです。

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やがて、散歩道は立派な住宅街の中に入っていきます。散歩道って感じではありませんね。

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その住宅街の中の1軒のお庭に、鉄道のジオラマが作られています。素晴らしいものです。この街にはゼメリング鉄道の博物館もあるのですが、その関係者のお宅でしょうか。

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ブラームスの散歩道はこの辺りで切り上げて、そのゼメリング鉄道博物館に行ってみましょう。


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ウィーンで音楽三昧:ゼメリング鉄道博物館(南部鉄道博物館)に寄り道、夜はオペラ《ナクソス島のアリアドネ》

2014年6月11日水曜日@ウィーン/4回目

ミュルツツーシュラークMürzzuschlagでブラームス博物館Brahms Museumに行き、目的のCDを首尾よく手に入れました。残った時間を利用して、このミュルツツーシュラークにあるゼメリング鉄道博物館(正確には南部鉄道博物館Südbahn Museum)に行ってみましょう。

博物館は線路の反対側にあります。いったん駅に戻ります。駅前にゼメリング鉄道100周年の記念碑を見つけました。1854年から100年経った1954年に記念碑を建てたようです。車輪と翼を組み合わせたデザインはかっこいいですね。

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駅前から左に進むと線路をくぐる立体交差があり、博物館への案内標識もあります。

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線路をくぐり抜けて、右側に周り込んで進みます。赤いシンボルカラーのゼメリング鉄道博物館がありました。

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ゼメリング鉄道博物館への移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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入場チケットを購入して中に入ります。これは案内パンフレットです。

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ここは元の整備工場と駅が、そのまま博物館になっているようです。機関車やいろんなものが展示されています。

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もちろんゼメリング鉄道関連の展示も多く、これはアーチ橋のジオラマです。模型の列車も走っています。

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一番威容を誇っていた蒸気機関車です。少し錆びついていますが、年輪を感じます。

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ここも我々以外の客は1組だけでした。そんなに観光客が来るところではないようです。
客車がカフェになっていますが、暇な係りのおばさん2人は、ずっとカフェに座り込んでおしゃべりしてました。

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客車カフェの前はチケット売場兼売店になっています。

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ここで孫たちへの絵葉書を買って、見学は終了です。
博物館を出ると、そこは駅裏。目の前にプラットホームが見えますが、ぐるっと周り込まないといけないかと思うとうんざりです。

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すると、救いの神! 何と地下道の入り口を発見。ここから直接、プラットホームに行けるようです。

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チケットはネットで事前に割引チケットを購入しているので、駅舎に行く必要もありません。

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このミュルツツーシュラーク駅は新しく立派な駅ですが、平日の今日は人も少なくのどかです。ホームで列車の到着を待っている間、風が涼しくて気持ちよく過ごせました。やはりウィーンより涼しいです。その昔、ブラームスも滞在した避暑地ですからね。

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定刻通りにホームに滑り込んできた列車に乗り込み、そのまま食堂車に直行。昼食にしましょう。日本ではもうこの楽しみはありませんね。列車の食堂車とは思えない美味しさです。グーラッシュとチキンのサラダとミートボールにしました。スタータはスープのグーラッシュということで、ちゃんと順番に時間を見計らって持ってきます。文化ですね。

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次はサラダ。チキンフライと生野菜のミックスサラダです。

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そして、メインがミートボールです。嬉しいことにライス添えです。

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検札に来た車掌さんも、食事中の人には声を掛けません。これも文化なのでしょう。

1時間半の列車の旅はあっという間に終了。最高に暑いウィーンに戻ってきました。
今夜もオペラです。ホテルに戻って、休養しましょう。

十分に休養してオペラに出かけます。シュターツオーパーは、空気の入れ換え程度は出来ますが、冷房は入らないらしいので覚悟して出掛けます。が、思ったほどのことはなく、我慢できました。席は6列目のまあまあの場所でした。

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R・シュトラウスのオペラ《ナクソス島のアリアドネ》はザルツブルグ音楽祭の演出をもとにした新しい演出で、とても素晴らしく感動ものでした。詳細記事はここです。

オペラの後は、お友達とシュターツオーパー内のカフェで食事。といっても、ほとんどしゃべりっぱなしで、何を食べたか覚えていないほどです。
とりあえず、スープはいただきました。

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これは魚のフライだったでしょうか。

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これはショートパスタですね。

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ウィーンのお友達とは1年ぶりの再会でした。ザルツブルグからご一緒しているSteppkeさんも合流し、夜遅くまで盛り上がりました。

明日からもずっと音楽三昧は続きます。


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ウィーンで音楽三昧:ヴィティーフ教会~ウィーン大学でランチ~カフェ~バレエ

2014年6月12日木曜日@ウィーン/1回目

旅の18日目、涼しくなったとは言えないけど暑さは一段落はしたようですね。青空ですが薄い雲がかかっています。風も吹いています。
コンサート以外にウィーンで予定していたことはすべて終わったので、のんびり過ごしましょう。

朝昼兼用の食事がてら出掛けます。今日はウィーン大学探検をしましょう。その前に、前回は昼休みで入り損ねたヴィティーフ教会に行ってみます。ヴィティーフ教会はウィーン大学のすぐそばですからね。

ノロノロしているうちにヴィティーフ教会に着いたのは12時近くになってしまいました。ヴィティーフ教会はまた工事中です。

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またまたヴィティーフ教会がお昼のお休みになってしまったら残念です。恐る恐る近づいてみると、人が出入りしています。まだ大丈夫のようです。入り口の表示で確認すると、13時からがお休みです。中に入ってみましょう。意外に質素です。

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ステンドグラスはとっても綺麗ですが、新しいもののようです。

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さすがにゴシック様式の建物、見上げるようなとても高い天井です。

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教会の中をよく見ると、なんだか変なものがあちこちにおいてあります。

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えっ、こんなことをしてもいいのかなと思うものもあります。

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どうも、現代美術と教会装飾のコラボのようですね。意図は良くわかりません。

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ちょっと驚いたところで外に出ます。教会の前の広場は緑の木々が茂り、美しい公園になっています。

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では、お隣のウィーン大学に行って、学食でランチしましょう。大学といっても普通のビルと変わりありません。どれが大学なのかもすぐには分かりません。

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旗が立っているので確信しました。中に入ってみますが、ゴチャゴチャしています。

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ようやく中庭に到達すると、若者たちがたむろしており大学らしい感じがします。

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中庭の周りに多くのブースが並んでおり、賑やかです。就職説明会のようですね。

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大階段と呼ばれるメインストリートに出ました。

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何かウィーン大学の記念品が欲しくてショップを探しますが、見つかりません。通りすがりの学生と思われるなかなか可愛い2人連れ(男の子)にガイドブックを見せて尋ねると、かなり考え込んでいましたが、ようやく分かったようでショップの場所を教えてくれました。あまり利用しないのかも知れませんね。文房具なども置いてありますが、一般的な文房具ばかりです。ウィーン大学のロゴがはいったTシャツがなかなかおしゃれだったので、sarai用にお買い上げです。

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さあ、食堂を探しましょう。中庭を取り囲むようにレストランとカフェがあります。

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新館の7階にもあるらしいので、そこもチェックして決めましょう。本館から新館に移動します。通りを挟んだ別の建物です。途中にカフェ・ボティーフもあります。ここにも日替わりランチが学食並の値段であるようで、学生で賑わっています。

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新館の7階に上がってみると、テラス席もあり、とっても眺めが素晴らしいです。隣のボティーフ教会が目の前です。ここに決めましょう。

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カフェテリア方式でメニューは色々あるようですが良くわからないので、前に並んでいる学生たちの真似をします。ひとつは日替わりランチです。大きい皿か小さい皿を選んで、自分で好きなように盛り付けるものもあります。もうひとつはこれにしましょう。

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大きい皿にしてみましたが、学生さんは小さい皿にがっつりかなり多い量を盛り付けてます。立派です。我々が盛り付けた皿はこんな感じ。

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では、テラスで頂きましょう。

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学食ランチを美味しくいただきました。
帰りに同じ7階に別のお店を発見。ここには、ウィーナーシュニッツェルなどの揚げ物やハンバーガーなどもありました。どれも安いので、どこのお店で食べるか悩みますね。久しぶりに学生気分になれました。
腹ごしらえができたところで、オペラ・コンサートのチケットのピックアップに行きます。トラムで移動です。トラムから見るフォルクスガルテンはバラが咲き誇っています。モーツァルト像にもトラムの中からご挨拶です。劇場連盟のチケットオフィスで、楽友協会とシュターツオーパーのチケットを無事にゲット。ところで、saraiは劇場連盟カードでポイントが貯まってます。シュターツオーパーとフォルクスオーパーのチケットを買う度にポイントが貯まりますが、使ったことはありません。使い道がないので、昨夜はっぱさんに利用法を聞いたら、ポイントをシュターツオーパー内でのドリンク券に交換できるのではとのアドバイス。それを配偶者が思い出し係りの人に聞くと、出来るわよとのこと。首尾よくドリンク券をゲットしました。これで幕間に無料でワインが飲めそうです。
次は、紅茶も買っておきましょう。ウィーンで紅茶を買うのが習慣になっています。シュテファンプラッツまで移動し、いつものお店でダージリンとアッサムをゲットです。もうこれでいつでも日本に帰れます。

ここで、saraiはお茶をしたくなりました。カフェ・ハイナーも気になりますが、初めてウィーンに来たとき(25年ほど昔)の思い出のカフェに行ってみましょう。
そのカフェに向かってる途中で、saraiがあっ!と大きな声をあげてしまいます。姪に依頼された買い物をすっかり忘れてました。これをゲットしないと日本に帰れません。お茶をしたら、すぐにルイ・ヴィトンに行きましょう。
目的のフラウエンフーバーに到着。テラス席も賑わっていますが、店内の席にしましょう。

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思い出の席が空いています。迷わずその席へ。そして、アプフェルシュトュルーデルとザッハトルテをお願いします。とっても美味しいです。ザッハトルテはしっとりとしていて最高です。生クリームがさっぱりした甘さで軽くて最高です。

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アプフェルシュトュルーデルは温めてもらいましたが、ソースとの相性も抜群です。

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お店の人の接客も感じがよいです。老舗だけのことはありますね。ただし、クレジットカードが使えないのが残念。

さて、ルイ・ヴィトンに直行です。それなりに距離はありますが、急いで歩いていきましょう。昔あったはずのお店の前に到着しましたが、お店がありません。まさかつぶれるわけはないのにね・・・移転したのかしら。ここで諦めるわけにはいきません。グッチのお店はあるのですが、まさかグッチに入ってルイ・ヴィトンの場所を訊くわけにもいきませんね。アルベルティーナ美術館の向かいにあるツーリストインフォメーションに行くことにします。すると、たちどころにPCで場所を検索してくれ、詳しい場所を地図上に示してくれました。以前のお店とは少ししか離れていませんが、移転したようです。今度こそ、ルイ・ヴィトンに急行です。以前よりも大きく立派な店舗になっていました。

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頼まれていたバッグも無事にゲット。ほっと胸を撫で下ろしました。これで日本に帰れます。
ずい分時間を使ってしまいましたが、ホテルに戻ってほんの少しだけですが休みましょう。

正装に着替えて出かけます。今日はシュターツオーパーでバレエ鑑賞。前から2列目の席です。

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いつもながら、シューターオーパーの内部は華やかです。

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幕間には、先ほどゲットした無料ワイン券で美味しいスパークリングワインをいただきましょう。

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バレエはうっとりするような美しさでした。詳細記事はここです。

明日以降もコンサートは続きます。まさに音楽三昧です。


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ウィーンで音楽三昧:ドナウ運河沿いの人気レストランでランチ

2014年6月13日金曜日@ウィーン/1回目

旅の19日目、今日もこれといった予定はありません。ウィーンの街角散策に出かけましょう。

散策を始める前に、まずは朝食兼昼食。今日はドナウ運河沿いの人気レストランのモットー・アム・フルスMotto am Flussに行ってみます。地下鉄の最寄り駅シュヴェーデンプラッツSchwedenplatzから歩いてすぐの筈です。地下鉄駅から地上に出ると、シュヴェーデン橋Schwedenbrückeの袂に出ます。周りには大きなビルが建ち並んでいます。

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目的のレストランを探しますが、ドナウ運河沿いには船着き場以外にそれらしい建物が見当たりません。

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もしやと思い、いったん通り過ぎた船着き場の建物の入り口に入ると、レストラン、モットー・アム・フルスの看板がありました。

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船着き場の建物に入り中ほどまで進むと、お店の入り口があります。

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今日は思い立って出かけてきたので、テーブル予約はしていません。しかし、店内は比較的空いており、眺めのよいテーブルに案内してもらえました。

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お店は運河に面しており、運河側は全面ガラス張り。明るい光が入るどころか、熱い陽光が差し込んできます。しかし、ここはウィーンには珍しくエアコンが効いていて、涼しいのが助かります。窓からはドナウ運河が見えます。

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運河の対岸にはビルが建ち並んでいます。

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喫茶ではなく食事だと言うと、メニューだけでなくパンとオリーブオイルがさっと運ばれてきます。手際がいいですね。

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大きな窓からはドナウ運河を航行する遊覧船の姿が見えます。

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ホテルでゆっくりし過ぎたせいで、もうお昼です。朝食メニューはとっくに終わり、既にランチメニュー。ビジネスランチをいただきます。

まずはパスタ。

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たらのグリルです。

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フルーツサラダです。

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これはイチゴ。

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コーヒー/紅茶です。

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サービスのプチケーキがついてきました。

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お洒落で美しい盛り付けで、見た目も味も立派です。もっとも価格もそれなりでしたけどね。

ゆっくりと贅沢なランチをいただき、散策に向けて地下鉄でシュテファンズプラッツStephansplatzに移動します。シュテファンズプラッツにあるキッチン雑貨屋さんが目にはいりました。OSTOVICSというお店です。配偶者がシュニッツェル用の肉叩き器具が欲しいと言っていたので、ちょっと覗いてみましょう。お店の中はキッチン雑貨であふれていて、とても見つけられません。お店のおばさんに訊いてみると、これよって見せてくれます。立派な道具でそれなりの価格(27.5ユーロ)です。他にはないのかと訊くと、これだけとのこと。配偶者はお買い上げの意向です。ほかにも面白いキッチン雑貨が並んでおり、興味津々で見ていると、おばさんが一つ一つ何の道具か解説してくれます。そのたびに感心しきりです。このお店はウィーンでも高級なキッチン用品を扱っているとのことです。

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これもヨーロッパ文化の一端ですね。(現在、我が家ではウィーン風のシュニッツェルが食卓に並ぶことが多くなりました。牛肉はもちろん、豚肉でも鶏肉でも美味しいです。)

お店を出て、散策開始の地点に向かいます。


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ウィーンで音楽三昧:ウィーンで最も美しいと言われるクレント小路

2014年6月13日金曜日@ウィーン/2回目

シュテファンズプラッツStephansplatzから散策開始の地点に向かいます。ヤソミルゴット通りJasomirgottstraße、フライジンガーガッセFreisingergasseを歩いていくと、バロック様式のペーター教会Katholische Kirche St. Peterの裏手に出ます。ペーター教会の正面はグラーベン通りGrabenに面していますから、ここはグラーベン通りの裏通りです。

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昨日までの暑さがやわらいで、涼やかに散策できます。歩き始めは、トゥーフラウベン通りTuchlaubenの20世紀ウィーンの作曲家アルバン・ベルクの住居跡シェーンブルンナーハウスからです。ちょうど今夜、ベルクの最高傑作とも言える遺作ヴァイオリン協奏曲を聴くので、在りし日のベルクを偲びましょう。

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ベルクが住んでいた住居は1898年に取り壊されています。シェーンブルンナーハウスの前はちょっとした広場になっていて、泉もあります。泉には男性像が立っています。よく見ると大きなハサミを持っています。左手に持っているのは大きな布地のようです。かって、この辺りには生地(トゥーフTuch)屋が集まっていたので、それを記念した像です。通りの名前トゥーフラウベンもそれに因んだものです。

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シェーンブルンナーハウスはカフェに使われています。カフェ・デリアスcaffe DELIA'Sです。テラス席は大いに賑わっています。

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ここから、ウィーンで最も美しいと言われるクレント小路Kurrentgasseに歩を進めます。トゥーフラウベン通りを歩き、クレーブラットガッセKleeblattgasseの路地の入口を過ぎます。

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次の路地、シュタイドルガッセSteindlgasseに入ります。

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シュタイドルガッセは日の陰った静かな路地です。

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静かと思ったのも束の間。後ろから観光馬車のフィアカーが追い越していきます。脇によけてやり過ごします。ここはフィアカーの観光ルートになっているようです。ウィーンの古い雰囲気を感じさせる路地なんでしょう。

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フィアカーが追い越していったところに、ゲッサー・ビーアクリニークGösser Bierklinikのビアレストランがありました。「クリニーク」という名前はまるで診療所のようですが、ビールは健康によいというビール会社の主張なのだそうです。ほどほどの飲酒ならばそうかもしれませんが、ドイツ系の方の深酒は健康によいとは思えませんね。ともあれ、入り口の銘板を見ると、1566年創業の古いビアレストランです。そんなに長く続いているところをみると、お客さんたちもこのビール=健康の主張を支持しているのかもしれません。

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シュタイドルガッセはすぐに突き当り、右手に目的のクレント小路Kurrentgasseの路地の入り口がありました。

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右側の手前の角がクレント小路の入り口です。

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クレント小路に足を踏み入れます。狭い通りの両側にはバロック様式の高い建物が並び、狭い通りがますます狭く感じます。

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これは6番地の建物。バロックの建物は窓の庇の凝った装飾が印象的です。

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続いて隣の8番地の建物です。こちらの窓の庇はもっとすっきりしたデザインです。同じバロックの建物と言っても、細部のデザインが異なります。

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この6番地と8番地の建物の1階は中欧料理の人気バイスル(ビストロ)のオーフェンロッホOfenlochです。伝統的なウィーン料理やボヘミア料理を民族衣装のお姉さんたちが運んでくれるそうです。

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そのオーフェンロッホの隣の10番地にはパン屋さんがあります。このパン屋さんグリムGrimmは何と1542年創業だそうです。とてもそういう格式を感じるようなお店ではありませんが、堅実に街のパン屋さんとして500年近く営業してきたのでしょう。

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この古ぼけたパン屋さんの店内をのぞいてみます。美味しそうなパンが並んでいます。

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配偶者の対応をしてくれた若い娘さんは、お店を守っている女主人のお孫さんでしょう。我々の対応を一生懸命してくれました。もちろん、横から女主人の優しい目が見守っていましたよ。このお店もまだまだ存続しそうですね。心からよかったと感じました。

ウィーンの古い路地の散策はまだ続きますが、ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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この続きは次回で。


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ウィーンで音楽三昧:クレント小路のドゥルヒガング、そして、ユーデン広場へ

2014年6月13日金曜日@ウィーン/3回目

クレント小路10番地にある創業1542年のパン屋グリムのお店の角からは、魅力にあふれた魅力的なドゥルヒガング(通り抜け)があります。

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ちょっとこのドゥルヒガングの奥に入ってみましょう。

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ドゥルヒガングの抜ける先の路地が見えてきました。

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ドゥルヒガングの先の路地は、クレーブラット小路Kleeblattgasseでした。先ほどトゥーフラウベン通りを歩き始めたときに最初に見かけた路地が、このクレーブラット小路でした。この辺りの路地は迷路のように入り組んでいるようです。

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ドゥルヒガングからまたクレント小路に戻り、パン屋グリムの前に立ちます。店先には美しい鉄飾りがあります。金色の部分はパン屋のツンフト(同業者組合)のマークで、両脇からライオンがプレッツェルを抱えています。

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パン屋の隣の12番地の建物です。これもバロックの意匠が凝らされています。天使たちの像が素晴らしいですね。

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クレント小路の先にはユーデン広場Judenplatzがあります。この広場は13世紀初めから、ユダヤ人居住地区(ゲットー)として発展しました。

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広場に入った角のユーデン広場3番地には、かってモーツァルトが住んでいました。

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その旨が記載された銘板があります。住んでいたのは1783年のことで、モーツァルト27歳のときです。ウィーンに移って2年後、妻コンスタンツェと結婚した翌年です。この年にはピアノソナタ第11番K.331《トルコ行進曲付き》を作曲しています。作曲家として脂の乗り切った時期です。

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モーツァルトは1789年から1790年にかけて、隣の4番地の建物に引っ越してきます。モーツァルト33歳から34歳にかけて住んでいたことになります。ここで、傑作オペラ《コジ・ファン・トゥッテCosì fan tutte》が作曲されました。モーツァルトが亡くなるのは、その翌年1791年の暮れです。現在、この3-4番地には、Haus der Wiener Gastwirteという建物が建っています。ウィーンの料理屋のコック、ウェートレス、オーナーが養成される学校です。モーツァルトが住んでいた当時の建物は残っていません。

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ユーデン広場の中央に立つ像はドイツ人劇作家レッシングで、彼はユダヤ人です。ナチスが支配した時代に、いったん彼の像はユダヤ人故に取り壊されましたが、1982年に再建されました。

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ユーデン広場の中央には、レッシング像の他に大きな四角い正体不明の建物もあります。これは第2次世界大戦でナチスの残虐行為で犠牲になったオーストリアのユダヤ人、約6万5千人のための記念碑Mahnmal für die ermordeten Juden Österreichsです。このユダヤ人問題は、シュテファン・ツヴァイクの「昨日の世界」に詳しく書かれています。身一つで国外退去させられたり、退去しないユダヤ人は収容所に送られて殺害されました。saraiとしても非人間的行為には心を痛めずにはいられません。

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広場の一角には美しいバロックの建物があります。ボヘミア大法官府Böhmische Hofkanzleiだった建物で、現在は行政裁判所Verwaltungsgerichtshofになっています。入り口上部の装飾が見事です。

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ユーデン広場からは、ドゥラート小路Drahtgasseを通りアム・ホーフ広場Am Hofに向かいます。ドゥラート小路にはテラス席が並び、人で賑わっています。

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ドゥラート小路から降り返ると、ユーデン広場の優美な建物が見えます。

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ドゥラート小路の出口には、ウィーン料理レストランGustl Bauerがあります。これを抜ければ、アム・ホーフ広場です。

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アム・ホーフ広場は以前も散策の途中に立ち寄っているので、よく覚えています。広場の中央には、マリア記念柱Mariensäuleが見えます。マリア記念柱は30年戦争(新教派プロテスタントとカトリックとの間で展開された宗教戦争)の末期の1646年に、カトリック側の勝利を祝って建立されたものです。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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アム・ホーフ広場にもバロック様式の建物が多く残されています。ざっと見ていきましょう。それは次回で。


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ウィーンで音楽三昧:アム・ホーフ広場からルプレヒト教会へ

2014年6月13日金曜日@ウィーン/4回目

ユーデン広場からアム・ホーフ広場am hofに歩いてきました。
アム・ホーフam hofとは「宮殿前」という意味で、1156年にバーベンベルク家が辺境伯からオーストリア公になった時に宮殿を築いたところです。この広場は旧市街で最大の広さで、いつも露店市が開かれ、イベントの仮設ステージが設置されたりするそうです。
バーベンベルク家断絶後は、この広場のまわりの建物はバロック様式の建物に変わり、ウィーンの中心の一角を担っています。
広場の東側、こちらが広場の正面ですが、バーベンベルク家の宮殿跡にアム・ホーフ教会が建っています。イエズス会がローマのイル・ジェズ聖堂を模して建てました。2階のバルコニーは付け加えられたもので、教会の建物としては奇妙なファサードになっています。このバルコニーで、フランツ2世が神聖ローマ帝国の解体とオーストリア帝国皇帝即位を宣言しました。

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アム・ホーフ教会の左隣には、旧コンラット宮があります。クリーム色の建物です。この広場にもバロック様式の建物が多く残されていますが、なかでも旧コンラット宮と隣のウルバニハウスはルーカス・フォン・ヒルデブラントの手による重要なバロック建築です。ウィーンの重要なバロック建築のほとんどは、このヒルデブラントとフィッシャー・フォン・エアラッハのどちらかの息がかかっていると言われています。ヒルデブラントはこのアム・ホーフ広場の建物のほか、シュヴァルツェンベルク宮殿、ベルヴェデーレ宮殿を手がけました。

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旧コンラット宮の壁面にはモーツァルトの1762年のコンサートについての銘板があります。モーツァルトがわずか6歳でウィーンデビューを飾ったのがこの宮殿です。ウィーンには至る所にモーツァルトやベートーヴェンの生きた痕跡が残っています。

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この旧コッラルト宮とアム・ホーフ教会の間のアーチを抜けるとシュールホーフ小路Schulhofに出ます。石畳が綺麗です。

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シュールホーフ小路に入ると、フィアカー(馬車)がやってきました。この路も観光馬車のルートになっているようです。

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シュールホーフ小路にも美しいバロック建築の建物が建ち並びます。

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緑の木立と教会の古びた石壁も美しいです。

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小路の先にはこじんまりとした時計博物館Wien Museum Uhrenmuseumがありますが、外から眺めただけで中には入りませんでした。

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6番地の建物の壁面の窪みには、ガラスに保護された聖母子像が見えます。15世紀の古いものです。

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ひととおりの散策を終えて、散策の起点のトゥーフラウベン通りに戻り、明日のランチのお店の候補のカフェ・コルプkorbを偵察します。なかなか雰囲気のよさそうなカフェです。

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トゥーフラウベン通りには美味しそうなイタリアン・ジェラートのお店もあり、かなりそそられました。

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まだ少し時間があるので、以前の散策で中に入れなかったウィーン最古の教会であるルプレヒト教会に向かいます。トゥーフラウベン通り、マルク・アウレル通りMarc-Aurel-Strasseを進み、右に折れてシュテルンガッセSterngasseに入ると、前方に雰囲気のある石段が見えます。

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テオドール・ヘルツル階段theodor-herzl-stiegeです。テオドール・ヘルツルはウィーンに住んでいたユダヤ人作家です。彼のこともシュテファン・ツヴァイクの「昨日の世界」で知りました。1896年に《ユダヤ人国家》を著し、シオニズム運動の先鞭をつけた作家です。当時は夢物語でしたが、結果的にイスラエル建国につながりました。

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石段の左側には、古代ローマ時代のウィーンの前身の軍事基地ウィンドボナから発掘された巨石が据え付けられています。1962年に発見されたものです。

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石段を上がって右側、3番地の建物の扉の左側にはトルコ軍の砲弾が飾ってあります。1683年のトルコの第2次ウィーン包囲の際にこの建物に打ち込まれたものです。36キロの重量があるそうです。因みに負傷者は出なかったとのこと。まあ、そうでなければ、展示はできませんね。

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このシュテルンガッセは様々な歴史の跡を残した路地です。2番地には古本とか雑貨のお店があります。

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この路地を抜けると、ルプレヒト教会もすぐです。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ウィーンで音楽三昧:ウィーン最古の教会、ルプレヒト教会の美しいステンドグラス

2014年6月13日金曜日@ウィーン/5回目

様々な歴史に彩られたシュテルンガッセSterngasseを抜けると、ユーデンガッセJudengasseに出ます。この路地を北に歩いていくと、ルプレヒト教会Ruprechtskircheが見えてきます。

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ルプレヒト教会は月水金の午後15時から17時は開いている筈です。遠くからでも、中に人が入っていく様子が見えます。ようやく内部を見られそうです。教会の前の広場は日陰になっていて、パブのテラス席が並んでいます。

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ルプレヒト教会は740年(791年頃との説もある)に建てられました。同時期にグラーベンに聖ペーター教会Katholische Kirche St. Peter(現在の建物は18世紀初めにヒルデブラント等によってバロック様式で建て替えられたもの)、ザルツグリース通りSalzgriesにマリア・アム・ゲシュターデ教会Katholische Kirche Maria am Gestadeも建てられました。ウィーンで最古の教会群です。聖シュテファン教会が建てられるのはずっと後で、バーベンベルク家の治世を待ってからです。
ルプレヒト教会は、かってローマ神殿があった跡地に、ザルツブルクの宣教者クーニアルトとギスラーによって建てられたと伝えられています。教会の名前になっている聖ルプレヒトはザルツブルクの守護聖人です。その後、ロマネスク様式、ゴシック様式の改築が行われ、複雑な構造になっています。

教会の中に足を踏み入れると、折悪しくガイドツアーの説明中でガイドの声が煩わしいです。

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その煩わしさにもあまりある美しいステンドグラスと、それを通して入ってくる色彩豊かな光のハーモニーに強い感銘を受けます。豊かな色彩が教会内部を優しく包み込みます。

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女性ガイドの大きな声が狭い聖堂内にこだましますが、構わず内部見学を続けます。

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天井から吊り下げられたキリスト像が印象的です。バロック様式の十字架で、1765年からこの教会にあります。

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これは実に簡素な祭壇です。下の層はロマネスク様式の古いものです。

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古い教会なので、ステンドグラスの多くは後で整備されたものですが、後陣のステンドグラスのうち中央のものは1270年頃から損傷を受けずに時を経て現存するウィーン最古のステンドグラスです。
ステンドグラスは上下2段に分かれており、上段は十字架のキリストと左右に聖母マリアと聖ヨハネ。下段は幼子イエスを抱く聖母マリアです。

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その左にあるステンドグラスも古いもののように見えますが、20世紀に作られたもののようです。

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残りのステンドグラスは1990年代初頭に作られた新しいものです。

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それでも、古いステンドグラスと新しいステンドグラスが妙に調和しています。古くても新しくても美しいものは美しい。この教会のステンドグラスの美に酔ってしまいました。もっとも、配偶者はかなりお疲れモードです。そろそろ教会から退散しましょう。
外からルプレヒト教会の姿を眺めます。基本的に初期ゴシック様式で再建された小さな教会ですね。

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反対側のドナウ運河側に周って、教会の姿を眺めます。緑に茂った樹木に装飾された美しい姿です。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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これで散策は終了。

散策から帰り、ゆっくり休息しながら、先ほどウィーンの古いパン屋グリムでゲットしたアプフェルシュトゥルーデルとリンツァーアウゲLinzerauge(リンツの瞳?)という焼き菓子を美味しくいただきます。

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正装して、今夜のウィーン放送交響楽団のコンサート会場、ウィーン楽友協会に向かいます。チケットはこれ。パルテッレの3列目、前の方の席で鑑賞します。

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コンサートは多彩で意欲的なプログラム、そして、素晴らしい演奏に酔いました。特に期待していたベルクのヴァイオリン協奏曲の演奏には大変、感銘を受けました。詳細記事はここです。

旅も残り少なくなりました。明日からは密度を上げて1日2回ずつのコンサートやオペラ。涼しくなってきたので音楽に耽溺できそうです。ラストに向けてダッシュ!!!。


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ウィーンで音楽三昧:ナッシュマルクトの蚤の市

2014年6月14日土曜日@ウィーン

旅の20日目、今日は土曜日。土曜日にナッシュマルクトNaschmarktに隣接した広場で催される蚤の市に出かけます。何か目的があるわけではなく、単なる物見遊山です。実は、なかなか機会がなく、本格的な蚤の市へ行くのは初めてなんです。

ホテルを出ると、怪しい空模様です。雨さえ降らなければ、涼しいので良しとしましょう。

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ナッシュマルクトの最寄りの地下鉄駅カールスプラッツKarlsplatzに降り立ちます。駅前には緑の多い公園レッセル・パークResselparkもあります。街中のオアシスですね。

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ナッシュマルクトの方に向かいますが、エジプトのような妙な飾りの付いた建物が見えます。ウィーン工科大学の中央図書館Technische Universität Wien Hauptbibliothekです。

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ナッシュマルクトに到着。一番先に出迎えてくれるのは魚介料理のお店Nordseeです。

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八百屋さんの店先には、美味しそうなシュパーゲルが並べられています。

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ちょっと天気が下り坂ですが、涼しくて気持ちのよい温度。天気は悪くてもナッシュマルクトは大勢の人で賑わっていて、人波をかき分けながら蚤の市に向かって進みます。蚤の市の会場に着いてみれば、そこは地下鉄のケッテン・ブリュッケン・ガッセKettenbrückengasseの駅の前。先ほど地下鉄に乗って通過した駅です。なーんだ。

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ところで、このケッテン・ブリュッケン・ガッセ駅はここから見ると、さもない建物に見えますが、なんとオットー・ヴァーグナー設計の歴史的建造物です。近くに寄って見てみましょう。なるほど、正面にはそれらしい装飾がありますね。でも、カールスプラッツの旧駅舎には及ばないものに思えます。

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蚤の市はとても大勢の人で賑わっています。さすがに凄いものです。

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蚤の市の会場の横には、オットー・ヴァーグナー設計による有名な建物のマヨリカハウスMajolikahausが見えています。右隣の黄金装飾の建物はメダイヨンマンションです。なかなか派手な装飾ですね。

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蚤の市はガラクタの寄せ集めのように思えますが、それなりの価格が付けられているものもあります。この価値が分かる人には掘り出し物なのでしょうね。
お友達に陶磁器の金継ぎを趣味にしている人がいるので、お土産に古い陶磁器の欠けたものを安く購入しようと目論んでいましたが、残念ながらそんな掘り出し物は見つかりません。
これが雑多に並べられたガラクタの山。

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ガラクタの山から面白そうなものを見つけようとチェックしていると、キリがないほどです。

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小さな額を安価に入手。これはお友達へのお土産。

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ぶらぶら歩いていると、LPレコードが目につきます。ホルンの天才デニス・ブレインのモーツァルトのホルン協奏曲です。これがたったの1ユーロ。一応検盤して、埃こそ付いていますが大きな傷はなさそうなので、お買い上げ。

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満足して立ち去ろうとすると、そこのお兄ちゃんがsaraiを引き留めて、他のLPレコードも見せようとします。saraiも嫌いな方ではないので見せてもらいましょう。ジャケットもない袋だけのLPがあり、盤のラベルを読むと、何とオペレッタのオムニバス盤です。それも5枚もあります。これはセットでないと意味ないでしょう。5枚を3ユーロに値切って、商談成立。よく調べると、実際は3枚のセットと2枚のセットのようです。3枚セットの方は壊れた外箱があったので中身をチェックすると、なかなかよさそう。これは後で、オペレッタの師匠Steppkeさんに教えを乞いましょう。(後日、師匠が詳しい鑑定をしてくれました。感謝!)

さらに配偶者が、金継ぎのお友達のお土産にちょっとした皿を見つけ、これも入手。
お兄ちゃんも商談成立でご機嫌な様子です。

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これにて、蚤の市の見学とお買い物は終了。いよいよ小雨が降ってきたので、よい頃合いです。お店の人達は、商品を手早く片付け始めます。

ホテルに帰る前にランチを頂きましょう。ナッシュマルクト近くの有名カフェ、カフェ・ドレクスラーに入ります。ここは初めてです。これがカフェ・ドレクスラーの店内。お昼を過ぎているせいか、店内はがらがらです。

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ランチメニューはありませんが、終日食べられる朝食メニューがあるので、それを頂きます。ウィーン風朝食セット(大)とドレクスラー朝食セットにします。ゆで卵やスクランブルエッグなどがついた一般的な朝食メニューです。あまりに一般的すぎて、感動がなく肩透かしです。

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カフェから出ると、雨は上がっています。こちらのお天気は本当によく分かりません。蚤の市から戻りホテルに重い戦利品を置き、昼過ぎのウィーン交響楽団のコンサート会場のウィーン楽友協会に向かいます。カヴァコスのヴァイオリン、ユロフスキとウィーン響の重厚で個性的なマーラー版エロイカを聴き満足。詳細記事はここです。

夜のウィーン・フィルのコンサートまでには大分時間があります。そこで、ウィーンに来ている友人のえりちゃさんに電話をかけて強引に引っ張り出し、カフェ・シュヴァツツェンベルクでお茶とおしゃべり。
これは夕食代わりのオムレツです。美味しいです。

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デザートのケーキもいただきます。

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ようやくコンサートの開演時間が迫ってきたので、3人で急いで楽友協会に舞い戻ります。今度はウィーン・フィルの演奏会。3人で素晴らしい響きのブルックナー第4番(第3稿)の演奏を聴き、大満足。詳細記事はここです。

明日も音楽のダブルヘッダー。ウィーン・フィルの楽友協会コンサートとウィーン国立歌劇場のオペラ《ナクソス島のアリアドネ》を聴きます。素晴らしい音楽の予感がします。楽しみです。


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ウィーンで音楽三昧:R・シュトラウス展と楽劇《ナクソス島のアリアドネ》でうっとり

2014年6月15日日曜日@ウィーン

旅の21日目、今日は日曜日。朝の11時からウィーン楽友協会でウィーン・フィルのコンサートです。豪華なコンサートホールで配偶者もsaraiもご機嫌です。

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素晴らしいシューベルト、レーガー、モーツァルトが聴けました。コンサートの詳細記事はここです。

コンサート後、今日もコンサートをご一緒した友人のえりちゃさんとランチです。アルベルティーナ美術館に併設するお洒落なレストランDo&Coに行きますが、全席予約ということで断られてしまいました。それではと、カフェ・オーバーラーに河岸を代えます。こちらは空いています。奥の方のがらがらの席に落ち着きます。

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カフェ・オーバーラーにはランチメニューがあります。メインも2種類から選べます。
まずはスープ。

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メインの魚(ツァンダーZanderのフィレ)です。

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メインの肉(仔牛肉のステーキ)です。とても美味しい。

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Do&Coよりも安価なランチにありつけ、かえってよかったかも。
ケーキの美味しいことで有名なカフェ・オーバーラーらしく、デザートに小さなケーキが付きます。

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美味しそうなケーキが並んでいますが、もう食べられません。残念!

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食後、いったん友人とお別れして、saraiと配偶者はアルベルティーナ美術館の横にある劇場博物館Theater Museumに行きます。3日前から始まったR・シュトラウス展をのぞいてみましょう。エントランスのロビーは豪華ですね。

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展示会場の2階に上がります。

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展示会場の入り口です。オペラを中心にした展示のようです。

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これはオスカー・ワイルドの原作による楽劇《サロメ》の大詰めの場面。サロメが生首に口づけするところ。

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これは楽劇《サロメ》の公演ポスターですね。意外にウィーン国立歌劇場のものがありません。先鋭的な作品だったので、昔は国立歌劇場での上演は少なかったのかな。

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これはサロメ役の写真。大胆な衣装だったんですね。

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これはサロメの舞台衣装かな。綺麗ですね。

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指揮するR・シュトラウスを描いた絵画。珍しいですね。

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R・シュトラウスの頭部の彫像です。

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これは多分、楽劇《薔薇の騎士》をイメージした影絵ですね。実にお洒落です。

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これは楽劇《薔薇の騎士》のポスター画。

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これは楽劇《薔薇の騎士》の登場人物を描いた絵。衣装のデザイン画でしょうか。

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これは楽劇《薔薇の騎士》の主役の2人、オクタヴィアンと元帥夫人(あるいはソフィー?)の舞台衣装です。何て綺麗でしょう。

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最後にR・シュトラウスのデスマスク。波乱の一生でしたが、素晴らしい音楽を我々に残してくれました。

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サロメ、エレクトラ、薔薇の騎士などのオペラにまつわる詳細な展示でした。それぞれのオペラのコーナーでは音楽も流れています。耳馴染んだ曲につい聴き惚れてしまいます。特に、薔薇の騎士の甘い旋律はうっとりしてしまいます。
暗い話題であるナチスとの関連についても展示があります。オペラ《無口な女》の台本を書いたシュテファン・ツヴァイクがユダヤ人であったために、R・シュトラウスは執拗な圧力をナチスから受けます。要職を解かれますが、オペラ《無口な女》からツヴァイクの名前を消すことは頑として撥ね付けます。その結果、このオペラ《無口な女》は上演3回だけで上演禁止になってしまいます。一方、作家のツヴァイクは夫妻で亡命を余儀なくされて、亡命先のブラジルで夫妻2人で自殺することになります。この旅で、ザルツブルグの丘の上を散策中、ツヴァイクの邸宅近くに銅像と彼の名前を冠した散歩道を歩いたことを思い出します。
このR・シュトラウス展でもツヴァイクは大きな扱いを受け、博物館の中庭には、ツヴァイクがヨーロッパからアメリカ大陸に亡命したときの汽船の大きな写真が展示されています。まるで、R・シュトラウス+シュテファン・ツヴァイク展みたいです。

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ツヴァイクの魂に報いるためにも、戦争反対の意思の輪を広げたいものです。(後日、みすず書房から出ている上下2巻のツヴァイクの自伝的随筆《昨日の世界》を読み、その強い反戦意識に感銘を受けました。それにしても、彼がブラジルのペトロポリスで自殺した直接の引き金が、日本軍のシンガポール占領だったことをどれだけの日本人が知っているでしょう。)

その後、友人のえりちゃさんともご一緒に、この旅で2回目のR・シュトラウスの楽劇《ナクソス島のアリアドネ》をウィーン国立歌劇場で鑑賞し、またまた感動。詳細記事はここです。

明日はウィーンの最終日。ポリーニのピアノ・リサイタルを聴きます。明後日にはミュンヘン経由で帰国の途につきます。長い旅も終盤です。


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ウィーンで音楽三昧:ベルヴェデーレ宮殿で見るシーレの名画

2014年6月16日月曜日@ウィーン/1回目

旅の22日目、今日はウィーンの最終日。明日は帰国です。最後にウィーンの美術館を1つのぞきましょう。無性に、エゴン・シーレの《家族》が見たくなりました。ベルヴェデーレ宮殿に行きましょう。

その前に腹ごしらえ。今日もウィーンのカフェで朝食です。初めて行くカフェ・ブロイナーホーフCafé Bräunerhof。王宮近くのミヒャエル広場からすぐのところにありますが、観光客の少ない穴場的存在のカフェです。やはり、行ってみると空いています。カフェでは、現地の人はたいていテラス席に座りますね。

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saraiはそのテラス席ではなく、建物の中の席に座るのが好みです。お洒落で落ち着いた空間が広がっています。

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今日は朝食セットにスープとオムレツをつけてみます。
まず、朝食セットのパン。

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そして、ジュースとコーヒー。

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ダンプリング入りのスープ。

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ハムとチーズは朝食セットに含まれます。

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これは追加したオムレツ。

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朝食セットのゆで卵。

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とても美味しくいただきました。

今日のウィーンもとってもお天気がいいので、フォルクスガルテンVolksgartenに寄って薔薇を見ていきましょう。カフェ・ブロイナーホーフを出て、シュテファンプラッツStephanplatzまで歩きます。ウィーンで最後に見る聖シュテファン大聖堂は、青空を背景にすっくと立っています。

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このシュテファンプラッツから地下鉄に乗って、フォルクステアーターVolkstheaterまで移動します。

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少し歩くと、フォルクスガルテンです。お天気もよく、緑の公園はのんびりとしています。

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盛りではなかったけれど綺麗な薔薇を見ることができて、配偶者はそれなりに満足したようです。赤い薔薇の向こうにヴォティーフ教会の尖塔も見えています。

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フォルクスガルテンからはD番のトラムでベルヴェデーレ宮殿に向かいます。
ベルヴェデーレ宮殿の上宮の横にはブルックナーが住んでいた建物があります。

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ここでブルックナーは名作の交響曲第9番を作曲しました。残念ながら未完に終わりましたが、作曲された第3楽章まででも不朽の傑作です。ブルックナーに挨拶しないで素通りはできませんね。これはブルックナーの住居だったことを示す銘板です。

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ベルヴェデーレ宮殿の上宮に向かいましょう。

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上を見上げると、真っ青な空にぽっかりと白い雲が浮かんでいます。自然の美しさを胸に、人間が作り出した美を味わいましょう。

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ベルヴェデーレ宮殿の上宮にある美術館に入場。クリムトの傑作も揃っていますが、シーレの傑作群が心を打ちます。
今回は、《4本の木》の素晴らしさに感銘を受けます。亡くなる前年の1917年に描かれた作品です。血のような色の夕日の空を背景に、4本の木の存在感が凄いです。単なる風景画ではありません。シーレの胸のうちはいかなるものだったのでしょう。

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シーレの最高傑作《家族》にも再会します。最晩年、1918年の名作に感動です。

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特に1917年と翌年の亡くなる1918年のシーレ作品はすべて傑作揃いで、saraiは大好きなものばかりです。
これは1917年に描かれた《抱擁》です。愛を超えて、優しい気持ちを永遠に封じ込めたような素晴らしい作品です。

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これは1918年に描かれた《エディット・シーレ、画家の妻》です。シーレの妻への深い愛情を感じさせる作品です。この年に妻エディットも亡くなり、後を追うようにシーレ自身も亡くなるとは・・・。

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この美術館では、クリムトの名作を無視することはできませんね。最高傑作の《接吻》です。1907年から1908年の作品です。何と言う美しさでしょう。

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もう1枚、《アダムとイヴ》です。《接吻》の約10年後、1917年から1918年に描かれました。《接吻》のように豪奢な金箔が使われることはなくなりましたが、官能美は永遠にクリムトのトレードマークです。クリムト最晩年の集大成の1枚です。

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珠玉の作品群を見て、とても満足。大好きなシーレの絵のほとんどは、ウィーンでしか見られませんからね。


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ウィーンで音楽三昧:ウィーンの旅は意外な終わりに・・・愕然!

2014年6月16日月曜日@ウィーン/2回目

ベルヴェデーレ宮殿でシーレの作品群を見終えて、庭園を見下ろします。いつもながら美しい庭園です。その先にはウィーンの市街が見渡せます。先ほど間近に見た聖シュテファン大聖堂も見えています。

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ベルヴェデーレ宮殿の建物を出て、美しい庭園を歩いてみましょう。広大なベルヴェデーレ宮殿の庭園に出ました。まずはスフィンクス像に恒例の《タッチ》。何とも言えない手触りに満足(笑い)。これを見た観光客に笑われます。

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庭園から見たベルヴェデーレ宮殿(上宮)です。華麗なバロックの館です。

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庭園は長い間工事中でしたが、久しぶりに訪問するとすっかりと工事は完了し、美しい庭園はすっきりとした姿。

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スフィンクスは庭園にいっぱい設置されています。

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微妙にそれぞれ顔が違いますね。このスフィンクスは一体、何体あるんでしょう。少なくとも20体はありそうです。

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庭園には花がいっぱい。春ですね。

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ここからは庭園の形が異なっています。先に見えるのは下宮です。

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振り返ると、庭園の先に上宮の美しい姿が見えます。噴水から水も上がっています。今まで噴水から水が上がっているのは見たことがなかったような気がします。工事中でしたからね。

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少し角度を変えて眺めるとこんな感じ。美しい眺めです。

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バロック(風?)の噴水です。

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長旅で疲れていた配偶者もこの美しい庭園で穏やかな表情になりました。もう、明日は帰国です。ご苦労様でした。

ベルヴェデーレ宮殿の後は、最後のお買い物。お土産はスーパーが1番。ウィーン国立歌劇場近くにあるスーパー(グランドホテルの隣)で、ささっとお土産をゲット。これですべて終わったと言いたいところですが、どうしても寄りたいところがあります。そうです。saraiの1番のお気に入りのカフェ、カフェ・ハイナーです。ランチをいただきましょう。
ケルントナー通りの本店がお気に入りです。2階に上がります。そんなに混み合っていません。

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窓際の特上の席に落ち着きます。窓からはケルントナー通りを行き交う人たちを眺めることができます。

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ランチ・メニューをオーダーすると、まずはパンが運ばれてきます。

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次はスープ。

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メインはショートパスタ。

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もうひとつのメインはミックス・サラダ。

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相変わらずの美味しさです。それにやはり、ケーキも欠かせません。ポット入りの紅茶とともにいただきます。

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saraiのケーキはこれ。

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これで満足。ハイナーに寄らずして、ウィーンを去ることはできません。

ホテルに戻り一休みして、楽友協会での最後のコンサートに向かいます。ポリーニのピアノ・リサイタルを聴きます。ホール内に入るまで全く気が付きませんでしたが、なんと突然のキャンセルです。別の若いピアニストが代わりに弾くそうです。愕然・・・。人生、そんなに何でも思う通りにはいかないっていうことですね。代演のリサイタルは途中休憩まで聴きましたが、素晴らしい新人ピアニスト登場という事件にはなりえない凡庸な演奏。がっくりしながら楽友協会の外に出て、今夜のリサイタルのポスターを見ると、ポリーニの名前の上に代演者の名前がべったりと貼り付けられています。

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明朝、ミュンヘン経由で帰国の途につきます。長い旅もこれでほとんどオシマイですが、まだ旅は完全に終わったわけではありません。ミュンヘンでのお楽しみがあるんです。ポリーニのキャンセルにもめげないで、ミュンヘンで大いに楽しむことにしよう。


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Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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