fc2ブログ
 
  

ザルツブルグ/バイロイト音楽祭・北ドイツの旅を開始

2018年8月13日月曜日~8月30日木曜日@ザルツブルク~北ドイツ~バイロイト~ハイデルベルク

2018年のヨーロッパの旅の詳細編を開始します。既に8か月ほど経過していますが、新鮮な雰囲気で書き進めます。よろしくお付き合いください。もっとも今年のヨーロッパ遠征が既に4か月ほどに迫っています。途中で中断するかもしれませんね。

今回の旅のテーマは何と言っても一昨年、昨年に引き続き3度目のザルツブルク音楽祭に行くことです。それに思いがけず、バイロイト音楽祭まで行くことになります。その2つの音楽祭が旅の中心になりますが、今回も北ドイツを少し巡ります。目玉はエリカ街道でエリカの花を楽しむことです。旅の最後はライン川周辺でハイデルベルク、マンハイムを巡ります。

まずは旅のルートを地図で確認しておきましょう。

成田空港から出発して、ANAの直行便でデュッセルドルフに到着。ここはトランジットなのですが、1泊してロベルト・シューマンの最後の家、K20州立美術館を訪れます。翌日、鉄道でザルツブルクに移動します。
ザルツブルク音楽祭で音楽三昧。
次は鉄道で北ドイツに移動。北ドイツの古都リューベックを訪れます。
翌日はハンブルクに移動して、3泊。まずはハンブルク港を見物。
翌日は日帰りでリューネブルガーハイデでエリカの大群落を楽しみ、メルヘン街道のブレーメンまで足を伸ばします。
翌日は1日、ハンブルク市内観光。ハンブルク市立美術館も訪れます。
翌日は鉄道でバイロイトへ移動。早速、ワーグナーのお墓参り。
バイロイト音楽祭で音楽三昧。
次はライン川近くのハイデルベルクに鉄道で移動。ハイデルベルクの名所巡り。
翌日はフルトヴェングラーのお墓にお参りした後、ネッカー川のクルージング。
最終日はマンハイムに鉄道で移動。1日、マンハイム見物。
最後はフランクフルトからANA直行便で羽田空港に戻ります。

2019043001.jpg



さあ、新たな旅の始まりです。


↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

いざ、ヨーロッパへ:成田空港を出発

2018年8月13日月曜日@成田空港~デュッセルドルフ

今回は、ヨーロッパへの渡航便は成田空港11時発のANA。久しぶりの成田空港です。成田空港へはもちろん京急・都営・京成を乗り継いで行きますが、通勤時間帯なので、大きな旅行カバンを持った旅人は迷惑で腹立たしいですよね。私達も、長時間立っていくのは大変です。
ということで、まず羽田空港行きの急行で羽田空港に行き、羽田空港から成田空港行きの急行に乗ることにします。時間は余計にかかりますが、仕方ないですね。
いつもならsaraiが寝る頃の時刻、4時半過ぎには起きだして、最寄り駅に荷物を引いて歩いて行きます。早朝とはいえまだまだ暑いです。汗ビッショリになります。途中の急行乗換駅の上大岡で電車の出発案内板のチェックに行ったsaraiは、この駅から成田空港行きの特急がすぐに出ることに気づきます。
一日に1本位しかない電車なので、こんな電車があることには思い至りませんでしたが、確かにこの電車に乗るのが一番楽です。
それもたまたまですが、予定していた電車の2分前の発車というラッキーさ。
これに飛び乗ります。案外空いていて、座れます。そういえば、今日からお盆休みの人が多いようですね。あまり心配することもなかったようです。
うつらうつらするうちに成田空港に到着です。久しぶりの成田空港です。出国ラッシュは終わったのかあまり混んではいません。

2019050101.jpg



まずは両替です。今回はユーロに交換するだけなので何の問題もありません。順調に荷物のドロップオフも終了。今回は、山歩きもないし、持ち物も少ないので、重さもそれなりです。

2019050102.jpg



まだまだ時間はたっぷりあります。朝食でも食べましょう。日本の朝ごはんなんて言うのがいいのですが・・・ありますね。

2019050103.jpg



京都のお店の八代目儀兵衛にしましょう。

2019050104.jpg



焼き魚と卵かけご飯の朝食セットを美味しくいただきます。

2019050105.jpg



搭乗エリア内に入りましょう。

2019050106.jpg



手荷物検査も。出国手続きも簡単に終了。ぶらぶらとお店を眺めながら搭乗口に向かいます、特に買うものもありません。

2019050107.jpg



搭乗1時間前には搭乗ゲート前のロビーに落ち着きます。

2019050108.jpg



搭乗ゲートは54番。ANAのデュッセルドルフ行きの直行便です。機種はB787。

2019050109.jpg



着々と出発準備が進んでいるANAのB787が見えています。

2019050110.jpg



家族への行ってきますメールやブログ記事を書いているうちに搭乗時間が迫ります。

2019050111.jpg



さあ、搭乗開始。夏休みの帰省のなのか子供連れが多いですね。

2019050112.jpg



B787に乗り込みました。ほぼ満席ですが、ラッキーなことに私たちの三人掛けの席には他に誰も来ません。三人掛けを二人で使用のラブラブシート状態です。我々の席は主翼の少し後方です。

2019050113.jpg



搭乗前に見た飛行機の外観が普通のANAとは違うような気がしていたのですが、スターウォーズバージョンだったとのことで、出発前には、機内を赤や青の照明を点滅させてサービス演出。大したことはありませんが、これも気持ちということで。

2019050114.jpg



機体のペインティングは乗っている人には見えないけど、それも気持ちということで。

出発が20分ほど遅れますが、スターティングポイントに着いて、さて、離陸です。

2019050115.jpg



無事、離陸して、ぐんぐん上昇していきます。日本の美しい田畑が雲間から見えています。

2019050116.jpg



やがて、雲を突き抜けて、雲上を飛行します。

2019050117.jpg



安定飛行に移ると、早速、スナック菓子が配られます。

2019050118.jpg



メニューを久しぶりにじっくり見ると、この7月からスパークリングワインがサービスされるようになったようです。ANAもようやく庶民にもスパークリングワインをふるまうようになったのが大進歩です。この7月からの限定サービスとのことですが、もちろん、今後も続けますよね。→ANA殿
日本酒もあるのですね。飲み物の中には、牛乳もあります。コーンスープや野菜スープもあります。今までもあったのかしら。(この後、飛行中に日本酒以外はほとんどお願いしてみましたが、いずれもとっても美味しかったです。)

2019050119.jpg



水と飲み物もサービスされます。飲み物はもちろん、ANAでエコノミークラスでもようやく提供されるようになったスパークリングワインです。

2019050120.jpg



ところで、機内でWIFI接続してみると、インターネット接続は有料です。国内線も無料なのだから、国際線も是非、無料にしてね。いかに格安料金としても、それなりの料金を払っていますからね。→ANA殿

B787は順調に高高度を飛行していきます。

2019050121.jpg



機内食は2種類をシェアして美味しくいただきます。

2019050122.jpg



2019050123.jpg



映画を見て、特記事項もなく、順調に飛行。
やがて、窓は通常モードからナイトモードに移行します。

2019050124.jpg



2019050125.jpg



ナイトモードの窓を見ながら、うつらうつら・・・。

2019050126.jpg



熟睡のsaraiを乗せて、B787は一路、ヨーロッパに向けて飛び続けます。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

いざ、ヨーロッパへ:デュッセルドルフに到着

2018年8月13日月曜日@成田空港~デュッセルドルフ/2回目

スパークリングワインで朦朧としているうちにすぐにヨーロッパです。
ナイトモードの窓もお昼モードに変わります。

2019050201.jpg



叩き起こされて、2回目の食事が出ます。もちろん、2種類を選択して、二人でシェアして食べます。

2019050202.jpg



2019050203.jpg



窓外は高高度から地表まで見渡せる絶好の好天が広がっています。

2019050204.jpg



ところがヨーロッパの空に入っていくと、厚い雲に覆われています。

2019050205.jpg



やがて、ドイツに入り、降下を始め、雲の下に出ます。一年ぶりに見るヨーロッパの大地です。

2019050206.jpg



降下を続け、村や町がはっきりと見えてきます。

2019050207.jpg



雲が低く垂れこめて、あまり天気がよくないようです。

2019050208.jpg



デュッセルドルフDüsseldorfに近づいていくとライン川Rheinが姿を現します。

2019050209.jpg



森の中にあるデュッセルドルフ空港Flughafen Düsseldorfに侵入していきます。

2019050210.jpg



小雨模様のデュッセルドルフに無事に到着です。
ボーディングブリッジの接続にトラブルがあったのか、だいぶん待たされますが、しばらくして飛行機を降ります。
デュッセルドルフの空港ビルから、今まで乗ってきたANAのB787のスターウォーズ仕様の機体を雨粒の付いた窓越しにパチリ。STARはちゃんと見えていますが、その下のWARSは隠れて見えていませんね。

2019050211.jpg



荷物も無事に受け取り、さて旅の始まりです。
デュッセルドルフの街へは、Sバーンで行きます。まずは、空港ターミナルとSバーンの駅を結ぶモノレールSkyTrainに乗って移動。
旅の始まりの難関は、このチケットの購入です。ずいぶん検討した挙句に自動販売機で1日券を購入します。

2019050213.jpg



しかし、有効範囲がどこまでか、やや不安です。ともかく、モノレールでSバーンの空港駅Flughafen Bahnhofに移動します。

2019050214.jpg



Sバーンの空港駅に到着。ホームに行きましょう。

2019050215.jpg



通路を通って、ホームに向かいます。

2019050216.jpg



ホームに到着。

2019050217.jpg



地元のお姉さんに購入したチケットでデュッセルドルフ中央駅Düsseldorf Hbfまで行けるかどうかを尋ねてみますが分からないとの返事。ホームに鉄道スタッフを見つけて相談すると、肝心のチケットの有効範囲のことではなく、チケットに日付のパンチを入れないとダメだよっていう、ご託宣。一度ホームから上に上がらないとパンチ機はありません。でも、それを言うんだから、このチケットはデュッセルドルフ中央駅まで有効なのね。日付パンチを入れた後、また、ホームに戻ります。

2019050218.jpg



反対方向への電車を何本か、やり過ごします。

2019050219.jpg



ようやくSバーンの電車に乗り込みます。中央駅までは空港から5分ほどで到着。
(後で分かりましたが、モノレールで空港駅まで移動する必要はなく、空港ターミナルから中央駅に行くSバーンが直接出ています。空港駅は長距離電車に乗る場合のみ、利用する必要があります。完全に事前調査が不足していました。多分、30分ほど無駄にしたようです。チケットの有効範囲も悩む必要はなかったんです。1年ぶりのヨーロッパでsaraiは舞い上がっていたようです。)

駅前に出ます。トラムが発着しています。

2019050220.jpg



これがデュッセルドルフ中央駅。なかなか立派です。最近作り替えたのでしょうか。

2019050221.jpg



駅前広場は、車は乗り入れ禁止のようで、トラムやバスやタクシー乗り場がまとまっています。

2019050222.jpg



駅の地下には、Uバーンの乗り場もあります。おっと、ここでツーリストインフォメーションを発見。残念ながら、5時を過ぎているので、もう閉まっています。

2019050223.jpg



面白い像を発見。ご愛敬ですね。これは「カメラを向ける男」という宣伝用の看板なのだそうです。台座の部分に広告が並んでいます。

2019050224.jpg



駅前広場から旧市街へ続く大通り、ビスマルク通りBismarckstraßeが、賑やかです。その通りにちょっと入ったところに、今夜のお宿、ホテル ビスマルク Hotel Bismarckがあります。古い建物ですが、落ち着いた感じの宿です。駅前すぐで便利です。早速、チェックインします。

2019050225.jpg



レセプションのお姉さんも感じよし。レセプション前のロビーは朝食レストランになっています。

2019050226.jpg



部屋もコンパクトで清潔感があり、良し。

2019050227.jpg



なんとバスタブありです。もちろん、事前にリクエストしておいたからです。

2019050228.jpg



さすがに窓からの眺めはそっけないですね。ビルの谷間っていう感じです。

2019050229.jpg



さっそく街に繰り出しましょう。デュッセルドルフに来たのは初めてです。それに今日はANAのレール&フライという飛行機からドイツ国鉄DBのトランジット中で、一晩限りの滞在ですから、時間を無駄にできません。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

デュッセルドルフ散策:ケーニッヒスアレーとハイネの家

2018年8月13日月曜日@デュッセルドルフ

初のデュッセルドルフDüsseldorfの町歩きに出かけます。一番の目的は作曲家ロベルト・シューマンと妻クララ・シューマンの暮らした最後の家を見ることです。
まずはホテルを出て、デュッセルドルフ中央駅Düsseldorf Hbfの前に出ます。

2019050301.jpg



旧市街の中心へは、Uバーン(地下鉄)で3駅です。Uバーン乗り場はデュッセルドルフ中央駅の地下にあります。

2019050302.jpg



Uバーンに乗るためには空港で購入した1日券もつかえますが、宿のお姉さんからサービスでいただいた今日と明日の1日乗車券もあります。万全です。

2019050303.jpg



Uバーンのホームで電車を待ちます。

2019050304.jpg



やってきたUバーンの電車で旧市街に移動。ハインリッヒ・ハイネ・アレー駅Heinrich-Heine-Alleeで下車。旧市街のこの地下駅はデパートの地下と直結しています。デパートを通って地上へ出ます。緑の多い大きな通りがあります。初めての町なので、どこなのか、さっぱり分かりません。

2019050305.jpg



まるで公園のような大通りです。どうやら、ケーニッヒスアレーKönigsalleeのようです。旧市街の繁華街とは反対側に出たようです。

2019050306.jpg



ケーニッヒスアレーの中には綺麗な噴水も見えます。

2019050307.jpg



綺麗な公園通りなので、少し歩いてみましょう。噴水のある広場の反対方向には濠のような水路(運河?)が伸びています。

2019050308.jpg



中央の緑の公園の両横が車道になっています。

2019050309.jpg



中央の緑の広場の中に立ちます。目の前には今出てきた大きなデパート、ガレリア・カウフホ-フ・ケーニッヒスアレー店Galeria Kaufhof Königsallee Dusseldorfがあります。

2019050310.jpg



大通りには、立派な石造りの建物が並んでいます。デュッセルドルフは凄く大きな街ですね。

2019050311.jpg



ケーニッヒスアレーの緑の公園、コルネリウスプラッツCorneliusplatzをぶらぶら歩いていきます。

2019050312.jpg



公園の中央にある噴水です。

2019050313.jpg



ケーニッヒスアレーに面する奇妙な外観のビルが目を惹きます。ケー・ボーゲンKö-Bogenという高級ショッピングモールです。

2019050314.jpg



デパートのお隣にある古色蒼然とした建物は5つ星ホテルのシュタイゲンベルガー パークホテル デュッセルドルフSteigenberger Parkhotel Düsseldorf。

2019050315.jpg



ケーニッヒスアレーを離れて、デパートとホテルの間の通り、エルバーフェルダー通りElberfelder Straßeを歩いていくと、ケーニッヒスアレーと並行する大通り、ハインリッヒ・ハイネ・アレーHeinrich-Heine-Alleeに出ます。この通りの先に明日訪問予定のK20州立美術館K20, Kunstsammlung Nordrhein-Westfalenがある筈ですが、豊かな緑に遮られて見えませんね。

2019050316.jpg



大通りを渡ると、旧市街の繁華街への道、ボルカー通りBolkerstraßeに入ります。

2019050317.jpg



このボルカー通りも緑が多いですね。雰囲気のよい通りです。このデュッセルドルフには日本の企業が多く進出していて、日本人が多い街と聞きます。でも、日本人は見かけません。観光客らしき人もいません。

2019050318.jpg



ズラーっと居酒屋(ビヤハウス?)さんが軒を連ね、ハッピーアワーが始まった時間のせいか、お店の前のスタンドは客で溢れています。ビジネスマンのような若い人が多いです。テーブルの上は、ビールのみ。

2019050319.jpg



その通りをどんどん奥に進みます。目指すは、詩人ハインリッヒ・ハイネの家Heine Hausで、今は本屋さんになっているそうです。すぐに発見。白を基調とした爽やかなお店。

2019050320.jpg



なかなか立派なお店です。ちょっと中に入ってみましょう。

2019050321.jpg



奥にずっと伸びた細長いお店で、突き当りがカフェになっています。クッションもあり、リビングでくつろぐ感じになっています。日本では見たこともないような大型のお洒落な犬が、クッションで寝ています。

2019050322.jpg



講演会でもありそうな椅子を並べたエリアもあります。

2019050323.jpg



ハイネの詩集(ドイツ語は読めないけど)でも片手にお茶したいところですが、カフェの営業時間を過ぎています。残念。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

2019050324.jpg



シューマンの家を目指して、さらに通りを進みます。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

デュッセルドルフ散策:シューマンが最後に暮らした家

2018年8月13日月曜日@デュッセルドルフ/2回目

デュッセルドルフDüsseldorfの町歩きをしているところです。ハイネの家Heine Hausを出て、ボルカー通りBolkerstraßeに出ると、真ん前に教会の塔が見えます。プロテスタント教会のネアンダー教会Neanderkircheです。四角い塔の上に大きな時計のある尖塔があります。尖塔の頂点にはラッパを吹く天使の飾りがのっかっています。ちょっとこの天使は見づらいかもしれませんが、ご親切にも手前の横断幕の両脇にこの天使飾りが描かれています。

2019050401.jpg



ちなみにこの教会の名前はこの教会にゆかりのある賛美歌作者のヨアヒム・ネアンダーに因んで名づけられました。彼の名前はデュッセルドルフ付近の谷の名前にもネアンダータール(ネアンダー谷)として使われています。「ネアンデルタール人」という名前もこの地域で骨の化石が見つかったからだそうです。

通りには居酒屋に群れ集う人たちと元気よく歩いている若いカップルの姿が目立ちます。

2019050402.jpg



居酒屋の並ぶボルカー通りをずんずん進んでいきます。

2019050403.jpg



さらに通りを進むと、旧市庁舎Rathausのあるマルクト広場Marktplatzに突き当たります。趣のある素晴らしい建物です。その昔、とても繁栄してたのでしょうね。

2019050404.jpg



広場の中心には騎馬像があります。ヨハン・ヴィルヘルム2世の騎馬像です。

2019050405.jpg



マルクト広場から旧市庁舎の歴史的な姿を眺めます。この建物は1570年にルネサンス建築家トゥスマンが設計し、1749年に建築家ヨハン・ヨーゼフ・コーベンによってロココ調の扉とバルコニーを備えたバロック様式に改修されました。時計塔がとても印象的です。

2019050406.jpg



マルクト広場にぶつかったところで今度は左に折れて、マルクト通りMarktstraßeを南方向に進みます。シューマン・ハウスはそちらにある筈です。

2019050407.jpg



ツーリストインフォメーションの前を過ぎて、マルクト通りはベルガー通りBerger Straßeと名前を変えます。

2019050408.jpg



この通りの両側にもビヤハウス、レストランはずっと続いています。その中に、マスタードの専門店、デュッセルドルフゼンフラーデンDüsseldorfer Senfladenがあります。時間は遅いのですが嬉しいことにまだ開いています。

2019050409.jpg



このお店はライオンマークで有名なレーヴェンゼンフLöwensenf直営店です。レーヴェンゼンフはデュッセルドルフ発祥、ドイツ最大のマスタードメーカーで、100年以上の歴史があるそうです。1884年にゴッホがデュッセルドルフを訪れた時に、あまりの美味しさに感激して絵に描いたという逸話が残っているほどです。

お店に入ると、ずらりと多種のマスタードが並んでいます。試食コーナーにも10種以上は置いてあります。お店のお兄さんとおしゃべりしながら試食(舐める)します。ミュンヘンの白ソーセージにつけて食べるはちみつ入りのマスタードもあります。ずっと欲しいなと思っていたものです。即購入。お土産にしましょう。試食して気に入ったものを次々にお買い上げ。ちょっと重いですが、安いし、お土産には最適です。支払いにクレジットカードが使えなかったのは残念。

これがその時購入したマスタードの中の2つ。今、我が家で食べているものです。右が甘いマスタード。左が普通に辛いマスタード。

2019050410.jpg



お店を出て、再び、ベルガー通りをまっすぐに進むと、通りの名前がビルカー通りBilker Straßeに変わり、お店もなくなった住宅街に、シューマン夫妻が住んでいた家があります。saraiのお目当てはココ。ビルカー通り15番地です。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

2019050411.jpg



シューマン・ハウスSchuman-Hausはそれにしても大きくて立派な3階建ての家です。

2019050412.jpg



晩年のロベルト・シューマンは病に冒されて、悲惨でしたが、裕福な暮らしをしていたのですね。ロベルトの死後はこの家の維持ができずにクララはデュッセルドルフのもっと小さな家に移転したそうです。この大きな家だから、シューマンを訪ねてきた若きブラームスを1か月も居候させることができたことがよく分かります。

家の壁に貼られた名標には、ロベルト・シューマンとクララが1852年9月から1854年3月まで住んでいたと書いてあります。

2019050413.jpg



また、ドアの横には二人の横顔のレリーフが飾ってあります。

2019050414.jpg



大好きなシューマンが最後に暮らした家を見て、saraiは感無量。saraiはシューマニアーナを自任しています。
このシューマン・ハウスを見ながら、ノートPCを立ち上げて、ロマン派を代表する傑作、シューマンのピアノ協奏曲をヘッドフォンで聴きます。もっとも、この曲はドレスデン時代の作曲でしたよね。まあ、ロベルトが作曲して、クララが演奏した名曲ですから、この二人が最後に暮らした家の前で聴くのもよいでしょう。クララ・ハスキルの素敵なピアノにオッテルロー指揮ハーグ・フィルが熱いオーケストラ演奏をする実にロマン濃厚な演奏を聴きます。

うっとりと名曲に聴き入るsaraiでした。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

デュッセルドルフ散策:ライン川、そして、アルトビール

2018年8月13日月曜日@デュッセルドルフ/3回目

デュッセルドルフDüsseldorfのシューマン・ハウスSchuman-Hausを眺めながら、クララ・ハスキルの美しいピアノの響きでシューマンのピアノ協奏曲に耳を傾けています。胸に大きな感慨を覚えます。

しかし、長々と、ヘッドホンをかぶりパソコンを片手に建物を見上げて佇むおじいさんというのも、怪しげなので、しばらくするとヘッドフォンでシューマンを聴きながら移動します。
すぐ近くにはライン川が流れています。以前のライン川をさかのぼる旅を思い出しながら、ライン川を眺めることにしましょう。滔々と流れるライン川はすぐそこです。
シューマン・ハウスのすぐ近くには、デュッセルドルフ・マリオネット劇場Düsseldorfer Marionetten-Theaterがあり、その前を通り過ぎます。

2019050501.jpg



ライン川に向かう途中、ハーフェン通りHafenstraßeを歩いていくと大きなカトリック教会があります。聖マクシミリアン教会St. Maximilian(北側ファサード)です。

2019050502.jpg



その先、シュール通りSchulstraßeを歩いていくと、ライン川Rheinに行き着きます。

2019050503.jpg



シューマンは自宅から近くのこのライン川にカーニバルの日の雑踏の中を歩き、投身自殺を図りました。未遂に終わりましたが、その後、精神病院に入り、その一生を終えました。そのライン川を目の当たりにします。このライン川で、ボートを並べた橋の真ん中から身を投げたそうです。ハスキルの演奏するピアノ協奏曲の演奏はまだ続いています。その悲劇に思いをいたすと涙が出そうになりますが、その音楽の素晴らしさにも圧倒されます。

観光船乗り場もあり、賑わっています。

2019050504.jpg



しばし眺めていましたが、川風が涼しいというより、寒い。そろそろ引き上げましょう。

おや、ライン川に接するところにアルター・ハーフェンAlter Hafenという旧港らしき水路に一隻のヨットが浮かんでいます。これはアールショッカーAalschokkerと呼ばれる、ウナギ漁のヨット型漁船。歴史的な船でここに永久的に係留されているようです。岸辺につながれていなくて、水路の中央に位置しているところが面白いですね。

2019050505.jpg



このアルター・ハーフェンの水路の横のライン通りRheinstraßeを歩いていると、左手に面白い像が見えます。これはベルク公国の紋章のベルギッシュ・ライオンWappentier Bergischer Löwe。錨を前足で持つライオンの紋章です。ベルク公国はデュッセルドルフを首都としていたこともあり、この紋章は現在はデュッセルドルフの紋章にもなっています。紋章ではライオンは赤く描かれます。

2019050506.jpg



ベルギッシュ・ライオン像を過ぎて、ライン通りを歩いていきます。ここも通り沿いは居酒屋と化しています。

2019050507.jpg



再び、夕刻のマルクト広場Marktplatzに出ます。旧市庁舎Rathausの古びた雰囲気がたまりません。

2019050508.jpg



旧市街AltstadtをブラブラしながらUバーンの駅、ハインリッヒ・ハイネ・アレー駅Heinrich-Heine-Alleeに向かいます。マスタード屋さんは既に閉店しています。ビヤハウスもハッピーアワーが終わったせいか賑々しさは減り、地元の常連さんが楽し気にビールを飲んでいます。私たちも軽くソーセージでもつまみながら一杯頂いていきましょう。ハイネ・ハウスのお隣のビアハウス、ハウスブロイエライ・ツム・シュリュッセルHausbrauerei Zum Schlüsselのテラス席に着くと、お兄さんが寄ってきます。ビール2つねというだけで銘柄もききません。そういえば、周りの人たちは、皆同じものを飲んでいます。お任せしましょう。

2019050509.jpg



このお店は自家製ビール醸造所の直営店。黙って座れば、「オリギナール・シュリュッセル」Original Schlüsselというアルトビールが運ばれてきます。とてもコクのあるビールで美味しいです。ドイツに来たという実感があります。

2019050510.jpg



ソーセージとザワークラウトとマッシュポテトの一皿をお願いします。これまた、ドイツに来たなという感じです。

2019050511.jpg



これがお店のコースター。ビールの名前が書かれています。ほかの種類のビールはないのね。

2019050512.jpg



コースターの裏にはこのビール醸造所の名前の由来の鍵の絵が描かれています。シュリュッセルSchlüsselというのはドイツ語で鍵のこと。で、鉛筆でメモされているのは、ビールと食べ物の料金です。お店のお兄さんが請求書代わりに書き込んだんです。これがこのお店のシステムのようです。明朗会計ですね。

2019050513.jpg



ますます寒くなってきます。日本の昨日までの暑さが信じられません。
冷たくなった夜風に吹かれながら、ドイツ料理と美味しいビールをいただきます。

思い出に残るデュッセルドルフになりました。

さあ、ホテルに帰りましょう。また、ハイネの家Heine Hausの前を通り過ぎます。

2019050514.jpg



Uバーンの駅のある地下街には綺麗な花屋さんがあり、配偶者が見入っています。

2019050515.jpg



Uバーンで駅前に戻り、ホテルに帰着。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

2019050516.jpg



熱いお風呂につかり(バスタブのある貴重なホテル!)、旅の初日の長い1日が終わります。

明日はデュッセルドルフのK20州立美術館K20, Kunstsammlung Nordrhein-Westfalenを駆け足で見て、遠路、ザルツブルクSalzburgまで鉄道移動します。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!




テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR