2018年8月19日日曜日@ザルツブルク~リューベック/6回目
ザルツブルクSalzburgからリューベックLübeckまで、合計9時間の長時間の鉄道旅の真っ最中です。ミュンヘン中央駅München HbfからハンブルクHamburgまで、ICEで遠距離移動中です。現在、ICEはハノーファーHannoverを出発しました。ハンブルクまで、あと1時間ちょっと。長い鉄道旅も終盤です。
次の停車駅、ツェレ Celleに定刻よりも少し早く到着。順調です。ツェレは《北ドイツの真珠》と呼ばれる美しい町で、カラフルな木組みの家が建ち並んでいるそうです。ちょっと町並みを拝見したいものですね。

発車したICEはすぐ、次の停車駅、ユルツェン Uelzenにまたまた、定刻よりも少し早く到着。この駅の駅舎はウィーンでも名高いフンデルトヴァッサーのデザインでドイツでも有名だそうです。停車時間が長ければ、サーっと眺めたいものですが、すぐに発車。

次の停車駅はリューネブルク Lüneburg。

このリューネブルクは今走っているエリカ街道Erikastraßeの中心の町。この近くに広がるエリカの花の大原野リューネブルガー・ハイデLüneburger Heideに惹かれて、この北ドイツまで来たんです。ですから、今すぐにでも、この駅で降りて、エリカの大原野に向かいたいところです。ですが、予定では、この後、ハンブルクに滞在して、そこから、天気の良い日を選んで、エリカの花の大原野リューネブルガー・ハイデを訪れる予定です。ここはぐっと辛抱して、このまま、ICEに乗って、ハンブルクに向かいます。
リューネブルクを出て、いよいよハンブルクが近づいてきます。実は何回かドイツ国鉄DBからEメールが来ていて、このあたりでICEは遅延すると予告されています。その遅れるという区間に入ります。遅れる理由は何かしらと緊張して見ていますが、何があるということもなく、特にスピードが落ちるということもなく進んでいきます。しかし、ハンブルクの直前でスピードダウン。ノロノロ運転に入ります。

止まったり、動いたりを繰り返して、一向に進みません。この運行の乱れの理由はまったく分かりません。

ようやく、ハンブルク中央駅の一つ手前のハンブルク・ハールブルクHamburg HbfHamburg-Harburgに20分弱の遅れで到着。

そして、DBの予告通り、20分遅れでハンブルク中央駅に到着です。予定していた乗り換えの電車は、既に発車したようで、もちろんいません。これも分かっていたことなので慌てることはありませんが、事情が分かりません。乗れと言われているコペンハーゲン行きのEC(ユーロシティ)が出るホームに行きます。

この電車ECは混雑が予告されていた電車です。EC(ユーロシティ)は既に入線していますが、まだドアが開いてなくて、物凄く多くの人たちがドアの前に立って、待っています。どうやら、このECはハンブルク始発のようです。混雑するから予約をしろと言われていたのですが、満席で予約もできず、ザルツブルクの駅で訊いても的外れの返事だったし・・・。なんだか全く分かりませんが、座れないことも覚悟せざるをえない状態です。おまけに、反対側のホームにもコペンハーゲン行きの同じような電車が停まっています。駅員に聞くと、それは違って、大勢がたむろしている電車が乗るべき電車だとのこと。とりあえず、扉が開くのを待っている人がより少なさそうな車両を探して移動します。とはいっても、6両ほどの短い電車で、ファーストクラスもついていません。仕方なく、この車両と当たりを付けて待機します。
そして、ドアが開くのを待って急いで乗り込みます。席は結構空いているのですが、予約で満席なので予約の表示ランプがついている席がほとんどです。それでも予約の表示のない席もあります。不思議ですが、何はともあれ、予約表示のない席を見つけて座り込みます。まあ、これで一安心です。セカンドクラス車両の一部に、窓側にそれぞれ対面式の席が並んでいる部分があり(日本の通勤電車みたい)、ちんけなベンチの席です。予約するような席ではありませんね。それでもこの席が確保できラッキーです。この車両にも後から後から人が乗り込んできて、またまた大騒ぎ。発車予定時間を過ぎても、到着する電車の乗り継ぎの乗客を待っている感じです。そして、まだまだ大勢の人たちが慌てて乗り込んできます。ついに、立つ人が出てきます。こんな電車がコペンハーゲン行きの国際列車なのでしょうか。よく分かりませんが、ともかく30分間乗車して、隣のリューベックの駅まで運んでくれればOKとしましょう。最終的には、我々の合い向わせの席も満席。大勢の乗客を乗せて、出発です。
この我々の乗ったエリアには、一人の2歳くらいの子供を連れた妊婦さんと2~8歳くらいの3人の男の兄弟を連れた家族が相席となります。このうちの2人の2歳くらいの子が愛らしく動き回り、居合わせた乗客は、皆ニコニコと見守るという和やかな状態となり、大混雑の30分は過ぎていきます。リューベックが近づくと、皆下りる準備に入ります。我々もそれに倣います。少し遅れて発車した電車は快調に走り、当初の予定到着時間の30分遅れくらいでリューベック中央駅Lübeck Hbfに到着。
電車の中の様子は確認はしてないけれど、ほとんどの人がこのリューベックで降りてしまったようです。子連れの人や大きなカバンを持った人がエレベータに向いますが、これが何と故障中!エスカレータもなく、長い階段の下で、皆躊躇してます。でも、上がるしかないので、saraiと配偶者は気合を入れてカバンを持って上がります。子連れの妊婦さんはパパが迎えに来ています! よかったね。
ところで、この駅は最近作られたようで、驚くほど立派です。
駅を出て、振り返ると、駅舎は昔の繁栄のころを彷彿とさせる立派な駅舎です。

そして、駅前広場の向こうに見える、旧市街への門を見て口あんぐりです。見たこともない、おもちゃの国への入り口のような感じです。立派な町です。これは楽しみです。
何とも威厳のある駅舎を眺めながら、旧市街のあるトラヴェ川Traveの中洲に向かって歩いていきます。思ったよりも歩くと結構、距離があります。
有名なホルステン門Museum Holstentorが近づいてきます。

そのホルステン門を通り過ぎて、トラヴェ川を渡ると、そこに今日のホテル、リングホテル イェンゼンRinghotel Jensenがあります。最高の立地です。ホルステン門が間近です。ホテルでチェックインしようとすると、ホテルの女将いわく、あなたのために4階のリバービューで眺めがよく、バスタブ付きの最高の部屋を用意しといたわよってことです。saraiがパーフェクト!と言うと、にこっと笑った顔が何とも愛嬌があります。元気の良いしっかり者のおばさんです。ダンケ!
彼女の言った通りの、素晴らしい眺望の部屋です。窓から、ホルステン門が見下ろせます。

ホルステン門の左には煉瓦造りの塩倉庫Salzspeicherが見えています。昔、リューネブルクLüneburgで産した岩塩を塩街道Alte Salzstraßeを通って、ニシンの塩漬けの材料として北方ドイツに輸出するために、主要積出港のリューベックに運んでいました。積み出しまで塩は保管したのがこの塩倉庫です。ハンザ同盟Hansaの首都たるリューベックの在りし日の姿が思い描かれます。

お部屋の様子を見てみましょう。
広々としたベッド。

デスクとチェアーも使いやすいし、その上には壁掛けの液晶テレビ。

何と、召使い用の部屋もついてるよ! この旅には連れてきてないけど(笑い)。

バスルームも清潔で広いし、ちゃんとバスタブもありますね。女将さんの言った通りです。

最後にもう一度、窓からの素晴らしい眺めを確認。

荷物を部屋に置くだけにして、早速、リューベックの旧市街散策に出かけます。まだ、夕方の7時前ですから、しばらくは明るいでしょう。
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テーマ : ヨーロッパ
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