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バイロイト音楽祭:朝の散歩はホーフガルテンへ

2018年8月24日金曜日@バイロイト

旅の12日目、バイロイトBayreuthの2日目です。

今日はいよいよ、バイロイト音楽祭Bayreuther Festspieleを聴きます。まず、今日は《トリスタンとイゾルデ》。ティーレマンの指揮です。saraiの最も愛する楽劇なので、昨夜から心が逸っていました。

朝、雲が広がっていますが、今日も晴れてます。今日と明日は配偶者が着物を着る予定なので、涼しいほうがいいですね。
相変わらず朝は弱いsaraiです。なかなか起きてこないsaraiに業を煮やして、配偶者は、saraiが寝ている間に、スーパーマーケットに買い物に行きます。昨日、ネットで調べておいた、ホテルからすぐのスーパーマーケットに出かけます。お店は朝7時からやっているようです。8時過ぎの今は、客もまばらですが、やはり朝食の買い物が多いようです。パン屋さんの棚にはいっぱいパンが並んでいます。まずは、店内をチェックします。生の魚や肉は扱っていないようです。もっとも、売っていても買いませんけどね。お惣菜系もありません。買いだめして置けるものが中心のお店です。牛乳をまず選びましょう。かなり種類が多いので、迷いますが、キャップが白いものが、普通の牛乳だとオランダ在住のお友達から教えてもったので、それをゲット。青いキャップは酸っぱい味がするらしいです。生のジュースもゲット。水は、ガス入りではないミネラルウォーター。saraiのためにコーラをゲット。後は朝食用のパンを買えばよいでしょう。面白いものを発見。カップメンです。このホテルには、湯沸かしがあるので、食べられますね。スープのある麺に飢えています。日清食品製なので、味の予測ができます。お買い上げです。
これが配偶者の朝の買い物の結果です。

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配偶者がホテルに戻ったところで、saraiも起きだします。コーヒーメーカーがあるのでコーヒーを入れて、パンを食べますが、どうしてもカップ麺が気になります。朝から変ですが、食べましょう。久しぶりのカップ麺は美味しい!

さて、軽く散歩でもしてきましょう。ホーフガルテンHofgartenに行ってみましょう。ブラブラと街の中を抜けています。整然とした綺麗な町です。

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旧市街に入って、マクシミリアン通りMaximilianstraßeの一本手前の裏通り、ダムアレーDammalleeを歩きます。緑の木立の多い公園都市のようです。

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美しい緑のダムアレーを進みます。

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ダムアレーを抜けて、フリードリッヒ通りFriedrichstraßeに出ます。石畳の道に美しいバロック様式の建物が並びます。

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通りを少し進むと、ジャン・パウルの銅像Jean-Paul Statueがあります。ジャン・パウルはドイツの小説家で後年、バイロイトに居を移し、ここで没します。お墓もバイロイトの市街墓地にあります。ジャン・パウルと言えば、音楽に与えた影響が知られています。マーラーの交響曲第1番《巨人》がジャン・パウルの小説《巨人》に由来していることはよく知られていますし、シューマンは彼の小説を愛読し、交響曲作曲にあたり、インスピレーションを得ていたことも有名です。こんなところでジャン・パウルの銅像に出会えるとは予期していませんでした。

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ジャン・パウルの銅像に出会った広場でフリードリッヒ通りを左折して、ルードヴィヒ通りLudwigstraßeに入ります。通りの両側には古びた建物があります。

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通りの右側の修復中の建物はシュタットハレ(市庁舎)Stadthalleと書かれています。旧市庁舎なんでしょうか。

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シュタットハレの建物の端に立派なアーチの門があります。どうやら、ホーフガルテンの通用門みたいです。現在はここに消防署があるみたいです。

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もう少しルードヴィヒ通りを進むと、美しい木立が見えてきます。

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この木立の先に出ると、新宮殿Neues Schlossの前に到着。ホーフガルテンはこの建物の裏にあります。

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新宮殿の前のレジデンツ広場Residenzplatzには素晴らしい泉(噴水)があります。観光客はまだ多くはありませんが、市内観光のツアーに何組も出会います。

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新宮殿はなかなか立派な大きな宮殿で、有料ですが見学ができるようです。でも、見学はやめておきます。建物を抜けて、裏の庭園、ホーフガルテンに出ましょう。

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建物を抜けると、美しい鉄柵の向こうに鬱蒼とした緑が見えます。

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鉄柵の入り口の横にホーフガルテンの案内図があります。とても広い庭園のようです。

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鉄柵の入り口を抜けると、2体の石像の先に、大きな木立の中にまっすぐ伸びる並木道が続いています。凄いですね。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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美しい庭園をゆったりと歩きましょう。



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バイロイト音楽祭:ホーフガルテンでまた、ワーグナーのお墓参り・・・リストのお墓は?

2018年8月24日金曜日@バイロイト/2回目

バイロイト音楽祭Bayreuther Festspiele前の朝の散策中です。
ホーフガルテンHofgartenの庭園を歩いているところです。庭園に入って、左手に果樹園があります。

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どうやら、リンゴが実っているようです。

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ホーフガルテンの左手に隣接した施設への門があります。この門の先にフリーメイソン博物館Deutsches Freimaurermuseumがあるようです。その起源は1741年、辺境伯フリードリヒによって設立されたドイツで最も古いフリーメーソン支部に遡るようです。

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ホーフガルテンと、ヴァーンフリート荘Haus Wahnfriedにあるワーグナーのお墓は隣接しているとのことです。フリーメイソン博物館の隣にヴァーンフリート荘の門があり、観光客が出入りしています。

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確かにこの門を入ると、ワーグナーのお墓のあるヴァーンフリート荘の裏庭に入れました。昨日既にワーグナーのお墓参りはしましたが、もう一度お参りしておきましょう。

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お墓の前ではツアーのガイドが長々と説明をしています。

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仕方がないので、彼らの反対側に周って、お墓参り。合掌!

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お墓から、何やら、由緒ありそうな建物が目に入ります。

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蔦の絡まる美しい建物です。

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案内板が目に入ります。フランツ・リスト博物館Franz-Liszt-Museumです。

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博物館の正面に周ります。

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バイロイトにもフランツ・リスト博物館があるんですね。それもワーグナーの住まいのヴァーンフリート荘のお隣です。ワーグナーの妻コジマが彼の娘ですから、不思議な話ではありません。そもそも、リストはバイロイト音楽祭鑑賞のために滞在中にこのバイロイトで亡くなりました。最後に見た楽劇は《トリスタンとイゾルデ》だったそうです。saraiが今日鑑賞する楽劇です。

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リストは娘のコジマの希望でこのバイロイトに埋葬されました。お墓は市街墓地Stadtfriedhofにあるそうです。さすがにそのお墓参りに行くほど、リストのファンではありません。ところがです。今、調べてみると、この墓地は何とsaraiが滞在していたホテルのすぐ近くにあったんです。しかも墓地の中のホテルに一番近いところにリストのお墓がありました。多分、数分ほどで行けたようです。スーパーマーケットよりももっと近い場所です。ちょっと残念だったかな・・・。

ともあれ、再び、お隣のヴァーンフリート荘に戻りましょう。

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ヴァーンフリート荘です。

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裏庭の噴水が水を上げています。

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お墓には何とまだ、先ほどのツアーの一行がいます。もう、10分以上も経っています。

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再び、お墓に近づきます。墓石の上に向日葵の花が手向けられています。

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お墓の周りをまわります。横から眺めたところです。

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お墓からヴァーンフリート荘のほうを眺めます。ツアーの一行は背後にいるので写真の邪魔になりません。

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ホーフガルテンの散策コースを案内板の地図で確認しておきましょう。

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2日間かけてのワーグナーのお墓参りになりました。そろそろ、また、ホーフガルテンに戻って、庭園散策を続けましょう。



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バイロイト音楽祭:美しいホーフガルテンの庭園

2018年8月24日金曜日@バイロイト/3回目

バイロイト音楽祭Bayreuther Festspiele前の朝の散策中です。
ワーグナーのお墓参りを終えて、ホーフガルテンHofgartenの庭園散策に戻ります。ヴァーンフリート荘Haus Wahnfriedの門を出たところです。

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庭園には緑の木々が繁っています。

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綺麗な水辺もあります。

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ホーフガルテンはベルサイユ宮殿などと同様の形式で、真ん中に水路があり、その両脇が並木道になっています。

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水路に架かる橋を渡って、対岸に移動します。

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橋の上からは真っ直ぐ伸びる水路の向こうに新宮殿が見えています。

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こちらは水路の反対側。島で行き止まりになっています。意外に短い水路です。

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ゾンネンテンペル(太陽寺院)Sonnentempelという綺麗な東屋があります。

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水路に沿った並木道を新宮殿のほうに戻っていきます。

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水路の中には彫像で飾られた中洲の島があります。

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水辺で鴨が羽を休めています。

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中洲の島の辺りで水路沿いの並木道を離れます。

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南側の並木道を歩きます。木々の葉がハラハラと散り、そろそろ秋の気配です。

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やがて、新宮殿前の庭園に出ます。花壇には夏の花が盛りです。

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庭園には美しい石像が点在しています。

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彫像のある泉があります。

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水路はここから始まっています。

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ここにも2体の石像が置かれています。

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鉄柵の扉を抜けて、ホーフガルテンを出ます。

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新宮殿前の庭園には綺麗な花壇があります。

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新宮殿の建物を抜けて、レジデンツ広場Residenzplatzに出ます。

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広場の向かい側には、オーバーフランケン行政管区本部Regierung von Oberfrankenの重厚な建物があります。

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これでホーフガルテン散策を終えます。ホーフガルテンの散策コースを地図で確認しておきましょう。

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さて、ホテルに戻りましょう。途中、建物の間から、聖三位一体市教会Stadtkirche Bayreuth Heilig Dreifaltigkeitの2本の塔が見えます。

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ホテルに着きますが、部屋に戻る前に、配偶者にホテル近くのスーパーマーケットへ案内してもらいます。カップ麺を追加購入します。さらに桃も美味しそうな匂いにつられてゲット。
ホテルに戻りますが、まだお部屋のお掃除はできていません。今から、オペラに出かける準備をしなくてはいけないので、また後でお願いしましょう。
部屋の窓からはホテルの中庭が見えています。

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緑の多い綺麗な中庭です。

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美しい中庭を眺めながら、そろそろ、音楽祭に出かける準備を始めましょう。

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ホテルからバスで出発するまで1時間半ほどです。



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バイロイト音楽祭:シャンパンで祝杯!いざ、祝祭劇場へ

2018年8月24日金曜日@バイロイト/4回目

バイロイト音楽祭Bayreuther Festspiele前の朝の散策を終えて、ホテルの居室で、楽劇鑑賞へ出かける準備中です。
配偶者が念入りに着物を着ている間、saraiはホテルの綺麗な中庭を眺めています。

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バイロイト音楽祭初見参ですから、saraiはもちろん、タキシードです。配偶者は着物でビシッと決めました。2時45分にホテル玄関から祝祭劇場Bayreuther Festspielhausへのシャトルバスが出発とのことです。ちょっと早めに玄関に行くと、既にシャンパンが用意されています。saraiも一杯いただきます。

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玄関前のロビーには紳士淑女が集結。

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みなさん、シャンパンを飲みながら、にこやかに談笑しています。

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次々と着飾った人がやってきて、シャンパンをもらっています。どんどん気分が盛り上げってきます。

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一人着物を着ている配偶者が一際目立っています。

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シャンパンを飲みながら待っていると、バスが玄関前に到着。

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ホテルのスタッフに名前をチェックされながら乗り込みます。バス代は無料とはいえホテル料金に入っているはずで、かなり高いホテル料金ですが、これは便利でありがたいです。

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バスに揺られて、苦労なくバイロイト祝祭劇場の駐車場に到着です。祝祭劇場に坂道を歩いてやってくる人も多いです。ご苦労様。私たちもバスの駐車場から祝祭劇場に向かいます。

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と、横の建物からヴァイオリンの音が聴こえてきます。最後の練習でしょうか。気分が盛り上がりますね。

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祝祭劇場横のトイレ兼お土産売り場Toilettenhäuschenが見えてきます。

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お土産物に人が群がっていますね。

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祝祭劇場への入り口には既にスタッフが並んで聴衆の入場を待っています。

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祝祭劇場の正面ファサードに周ってみます。これまで写真で見たままの外観です。ようやく聖地バイロイトにやってきたという実感がこみあがります。

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まだ、開演までには時間があるので、祝祭劇場の周りを歩いてみましょう。こちらはレストランのエリアですね。

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暑いので、アイスクリームの食べ歩きをしている人もいます。

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今日、ディナーをいただくレストランを偵察しておきます。広くて豪華なバイロイト音楽祭付属のシュタイゲンベルガーSteigenbergerのレストランです。

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広いとは言え、幕間にこのレストランだけでディナーを供するので、混み合うことになるでしょう。予約してありますが、テーブルは4人掛けなので、基本、相席になるとのことです。

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開演まで、しばらく、バイロイト祝祭劇場の周りを見物します。



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バイロイト音楽祭:祝祭劇場の周りを巡り、いよいよ、《トリスタンとイゾルデ》の開演へ

2018年8月24日金曜日@バイロイト/5回目

バイロイト音楽祭Bayreuther Festspiele初体験も間近です。開演まで45分ほどなので、祝祭劇場Bayreuther Festspielhausの周りを見物中です。
バイロイト音楽祭付属のシュタイゲンベルガーSteigenbergerのレストランでは既に開演前のスイーツとお茶を楽しんでいる人たちがいます。saraiは1回目と2回目の幕間のコースメニューを予約しています。

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再び、祝祭劇場の正面ファサードの前に戻ります。祝祭劇場前には、だいぶん人が集まっています。やはり男性はみなタキシードです。スーツ姿の男性は1割程度ですね。女性陣も、ここぞとばかりおめかしをしていますが、ザルツブルク音楽祭のような派手さはないように感じます。日本人のご夫婦も何組かいらっしゃいますが(意外に少ない)、着物を着ているは配偶者のみです。やはり、夏の暑さ故、敬遠されたのかもしれませんね。でも、ありがたいことに、今日は涼しくて快適です。着物は目立つようで、何人にも素敵ねと言われ、配偶者も着たかいがあるようです。

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saraiは今日のプログラムを購入しに行きます。それなりに売り場には行列ができています。配偶者はベンチに座って待っています。と、その配偶者の着物姿を見て、寄ってきた人がいたそうです。デュッセルドルフから来たドイツ人のご夫妻だったそうです。デュッセルドルフには日本人が7000人くらい住んでるそうで、奥さんは、こんにちは・さようなら・ありがとうが言えるとのことです。写真を撮ってよいかといわれなかよく一緒に撮ったそうです。意外なところで日独交流ができましたね。

さて、プログラムをゲットしたsaraiが戻り、再び、ぶらぶらとあたりを散策します。祝祭劇場の左前に先ほどのレストランがあります。

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祝祭劇場の前には芝生の広場がずっと広がっています。少し坂の下に向かって下っている広場に下りていきましょう。往年の名音楽家の看板が並んでいます。フリッツ・ブッシュなんていう戦前に活躍した指揮者の看板があります。彼はドイツ本流の名ヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュのお兄さんですね。バイロイト音楽祭に登場した年も書かれています。

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これは名指揮者のヴァインガルトナーですね。

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それらの音楽家に睨みをきかせているのはもちろんワーグナーです。

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厳しい顔の頭像です。

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これらの看板群から祝祭劇場を見上げます。右手の建物はレストランです。

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かなり下のほうまで来てしまいました。祝祭劇場が遠くに見えています。

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祝祭劇場前には正装した紳士淑女が集まっています。

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ジークフリード・ワーグナー・アレーSiegfried-Wagner-Alleeの坂道をまだ続々と男女が上ってきています。

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ジークフリード・ワーグナー・アレーは車が通れないようにパトカーで封鎖されています。歩いてくるか、別の脇道を通るしかないようです。

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バイロイト詣でを果たしたワグネリアンたちが記念撮影に励んでいます。もちろん、saraiも記念撮影しましたよ。

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祝祭劇場の前は綺麗な花園になっています。何かの模様が花で描かれていますね。

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開演30分前が近くなったので、祝祭劇場の前に向かいましょう。

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おや、ここにも誰かの銅像がありますね。

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リヒャルト・ワーグナーの妻にして、フランツ・リストの娘、コジマです。柔らかな表情が印象的です。

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祝祭劇場の2階のバルコニーには聴衆の姿が見えています。開演前にはこのバルコニーで公演開始のラッパが鳴りますが、それまでは一般の人も出入り自由のようです。

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まだ少し時間があるので、祝祭劇場の横のトイレ兼土産物売り場の裏の広場をぶらぶらします。

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さて、いよいよ公演開始のラッパが鳴ります。ウッ?あまり上手とは言えませんね。それも当然、地元の有志による演奏だそうです。いよいよ、ホールの中に入りましょう。入り口でパスポートの提示を求められます。これはあるかもしれないと予期していたので、パスポートをしっかり持ってきてます。でも、他の人は提示を求められていないような気もします。我々は外国人だから? 日本人はチェックされますから注意しましょう。

これが今日のチケット。ネットで購入して、自宅のプリンターで印刷したものです。

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今日の席はこのあたりです。まあまあですが、配偶者と並びの席が取れず、前後になりました。

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ホール内はまだ席に着く人の整理がつかずにみなさん、立っています。

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全員正装で壮観です。

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天井を見上げると、幕が張ってあります。地下に掘り下げられたオーケストラピットからの音は直接、聴衆の耳には届かず、この天井の幕に当たって、そこから柔らかく体を包み込むように降り注いでくるそうです。床下からの響きも伝わってくるとか。ともかく、ワーグナーが己の音楽が理想的に響くように作り上げた音楽の殿堂です。

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この幕を張った天井の向こうに舞台の空間がぽっかりと暗くなっています。上から降り注ぐオーケストラの音を突きぬけて、舞台の歌手の声が直接、聴衆の耳に響いて来る筈です。

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さあ、もう楽劇《トリスタンとイゾルデ》の開演です。どんな響き、どんな音楽が体験できるんでしょうか。期待で胸がいっぱいになります。



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バイロイト音楽祭:《トリスタンとイゾルデ》、極上の音楽に深く感動!

2018年8月24日金曜日@バイロイト/6回目

バイロイト音楽祭Bayreuther Festspiele初体験、祝祭劇場Bayreuther Festspielhausで楽劇《トリスタンとイゾルデ》がいよいよ開演です。

第1幕はホールの照明が落とされて、暗闇の中から、あのトリスタン和音が低い響きで現れます。その音たるや、柔らかで絹のような滑らかさの極上の響きです。前奏曲は目を閉じて、うっとりと聴き入ります。ロマンチシズムの極みです。トリスタンとイゾルデが船でマルケ王のもとにむかう場面が続き、第1幕終盤のトリスタンとイゾルデが恋に落ちるシーンの素晴らしさにはジーンときてしまいます。ティーレマンの安定した丁寧な指揮が光ります。ティーレマンは少し変わったように思います。熟成したとでも表現しましょうか。無理のない音楽、深みのある音楽に変わってきているような気がします。まさに巨匠の道を極めつつあると感じました。歌手陣はすべて好調です。噂に聞いた通り、歌手の声はオーケストラの響きを突き抜けて、ちゃんと聴こえてきます。その声をオーケストラの響きが包み込みます。これがワーグナーが目指した音響だったんですね。

第1幕が終わり、予約してあるディナーに行きましょう。広くて豪華なバイロイト音楽祭付属のシュタイゲンベルガーSteigenbergerのレストランに着飾った多くの人が揃っての食事は、なかなか壮観です。

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着物姿の配偶者もテーブルに着きます。相席になるとのことでしたが、相席予定の客はほかのテーブルに案内され、結局はテーブルは我々二人だけになります。

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綺麗なテーブルセッティングです。

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1回目の休憩には、アントレが出ます。オマールエビと春巻きのようなもの(中は肉系)を、たっぷりの甘いソースで頂きます。野菜もありますが、タケノコやダイコンのような感じの煮物です。なんだか食材がよく分かりません。日本の煮物とは違って、甘いです。でも、美味しいです。オマールエビは殻を外すのにちょっと緊張しますが、美味しいです。

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勧められるままにコーヒーを頂きます。

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テーブルにはsaraiの名前が書かれた挨拶状がのせられていました。

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1回目の休憩の食事は終了。ワインは自重しました。レストランを出て、祝祭劇場の前に出ると、もう第2幕開始のラッパが鳴っています。

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8名ほどのバンドですね。毎回、異なるメロディーが奏でられます。基本、その日の演目の旋律がもとになっています。

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こういうものもなかなかよいですね。皆さん、ご苦労様。

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第2幕に向けて、再び、ホール内の席に着きます。

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配偶者の隣席の人のご夫婦は、この後、ウィーンとザルツブルクに行くそうです。彼らが配偶者の着物を誉めてくれたとのこと。よかったね。

第2幕が始まります。ティーレマン指揮のバイロイト祝祭管弦楽団の演奏する前奏曲の素晴らしい響きに聴き入ります。幕の中盤からは《トリスタンとイゾルデ》の夢のような至上の愛の歌に恍惚とします。ティーレマン指揮のオーケストラもトリスタン役のステファン・グールドもイゾルデ役のペトラ・ラングも最高です。愛の死のテーマの後の音楽は表現できないほどの素晴らしさです。それが永遠を思わせるほど続きます。永遠の愛はいつまでも続いてほしいと心の底から願望します。メロートやマルケ王の乱入でその愛のシーンが突然、打ち破られるのはこの《トリスタンとイゾルデ》を聴くといつも残念な点ですが、音楽を永遠に演奏するわけにはいかないので仕方がありません。幕の最後でトリスタンが無明の世界に付いて来れますかとイゾルデに訊くと、イゾルデがどこまでもあなたについていきますと答えるシーンにはジーンときます。不倫なのに夫の前で堂々と表明するのはモラル的には問題ですが、これこそ至上の愛ですね。ワーグナーは不倫の末、妻にしたコジマのことを念頭においたのでしょうか。第2幕は最高の愛の音楽です。

第2幕終了後の休憩に入り、再び、レストランの赴き、ディナーの続きです。また、同じテーブルが綺麗にセッティングされています。

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今度はメインです。チキンです。香ばしく焼けてます。お肉をパスタで巻いたものも付いてます。野菜は、人参などのほかにアプリコットを甘く味付けしたもの。普段食べたことがないような料理です。貴重な体験です。

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レストランのテーブルはワグネリアンの紳士淑女で満席。壮観ですね。

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美味しいチキンをいただいています。華やいだ雰囲気の中でのディナーは格別です。

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最後はデザートです。甘いものかチーズからの選択で、甘いものをチョイス。

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さて、それぞれ1時間の幕間の休憩の中で提供しないといけない食事。何といっても、スタッフのテキパキと素晴らしい動きが印象的です。一歩が大きく、歩くのが早い。客の食事の進み具合をよく見ていて、どんどん事が進みます。清算も早いです。ヨーロッパではいつものことである、見てみないふりの扱いとは全く違います。我々を担当したスタッフの女性もとっても感じがよく、彼女にパーフェクトだったねというと、時間が決まってるからもう大変で忙しくてたまらないのよとほがらかに答えてくれました。
音楽だけでなく、舌も楽しめるバイロイト音楽祭です。もっとも贅沢は今日だけ。明日は食べません。破産します。

第3幕が始まります。前奏曲の素晴らしさに金縛りになりそうです。さきほども書いたとおり、ティーレマンははっきりと変わりました。こんなに味わい深い音楽を表現するようになったんですね。これほどの音楽は誰も到達しえなかった境地に思えます。第3幕はまさにティーレマンの一人舞台。素晴らしい音楽が最後まで続きます。saraiの集中力もぐっと高まり、一音も聴い漏らさないように音楽にのめりこみます。そして、終幕の愛の死の極上の音楽が始まります。ペトラ・ラングもここまでくると、相当に疲れていたに相違ありませんが、最後の喉を使って歌い切ります。それを支え、天上の音楽を展開したのはティーレマンとバイロイト祝祭管弦楽団です。これを聴いて、感動しない人は音楽を聴く資格のない人でしょう。saraiはそれほどの感動を味わいました。やはり、ワーグナーは作品を聴いて対峙すべきというsaraiの信念に間違いはありませんでした。

これで今日の公演は無事終了。ティーレマン指揮の《トリスタンとイゾルデ》は素晴らしい演奏で圧倒的でした。もう、いつ死んでも悔いが残らないという感じです。この楽劇についての記事はここです。ワーグナーはやはり、この聖地バイロイトで聴かないとその本質が分からないことを認識させられました。

感動を胸に駐車場で待つバスまで戻ります。来た時よりも大きい2階建てバスになってます。来るときに、バス1台では乗り切れなかったからでしょう。それなりに町は暗く、歩いて帰るなんて考えられません。シャトルバスでの送迎のあるこのホテルにして正解でした。別のホテルのバスは席に座れない人がいました。

部屋に戻ると、掃除ができていません。レセプションに連絡すると、レセプションの女性がやってきます。タオル交換とごみの処理、カップの交換をしてくれます。コーヒーと紅茶は多めに持ってきてくれます。どうして忘れられたのかな。祝祭劇場に出かける前には、掃除をしてねのランプを付けていったのだけど・・・。
みそ汁を飲んで、お風呂に入り、ブログの記事を書いてから寝ます。

明日はまた、ワーグナーの特別な作品、舞台神聖祝典劇《パルジファル》です。感動のバイロイト音楽祭が続きます。



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バイロイト音楽祭:バイロイトのショッピングモールを拝見

2018年8月25日土曜日@バイロイト

旅の13日目、バイロイトBayreuthの3日目です。

今日も、バイロイト音楽祭Bayreuther Festspieleです。今日は舞台神聖祝典劇《パルジファル》。ワーグナーの最後の作品で、ここ、バイロイト祝祭劇場Bayreuther Festspielhausのために書かれました。ワーグナーの楽劇の中でも特別なものなので、saraiは心が引き締まる思いです。

朝、ドンドンドンとドアを叩く音で目が覚めます。時計に目をやると、もう10時です。寝坊をしてしまいました。と言ってもsaraiはいつものこと。配偶者が朝寝坊することが珍しいんです。お掃除の人でしょうか。配偶者が寝ぼけ眼でドアを開けると、やはりお掃除の人です。後で・・・と言いたいところですが、昨日、お掃除してもらえなかったという件もあるので、いいでしょう、お掃除してもらいましょう。ともかく、お掃除してもらって、ダンケ・シェーン。
サッパリしたところで、軽く朝ごはんにしましょう。とはいっても、昨日の残りのパンとコーヒーに桃です。ジュースと牛乳もたっぷりあります。大したものはなくても、美味しいです。

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今日も、2時45分にロビーに集合して、シャトルバスで送迎してもらって、祝祭劇場でワーグナーの楽劇鑑賞です。その前に、散歩がてら、お買い物をしてきましょう。ショッピングモール、ロートマイン・センターRotmain-Centerは、ここから歩いて10分です。と思っていると、パラパラと窓に雨粒が・・・。あらぁ、嫌ですね。今日の降雨確率は2%なのですが、これが2%の中だといいですね。大した雨でもなく、空も明るいので、ちょっと出かけてきましょう。まずは、ホテルのロビーで、saraiとワーグナーが旧知の仲のように仲良く隣り合って座ります。

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ホテルの外に出るとかなり涼しいです。

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この旅で、初めて傘をさします。でも、ショッピングモールに着くころには雨はやみました。このまま晴れてくれることを祈ります。今日は土曜日だからでしょうか、ショッピングモールの隣では、市が開かれています。

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もう12時なので、店仕舞いが始まっています。

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すぐ隣にはロートマインハレRotmain-Halleという体育館のような大きな建物があります。

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中に入ると、ここでも屋内の市場みたいなものが開かれています。

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魚や新鮮な卵がありますね。

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野菜もあります。

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やはり、この建物は本来、体育館のようです。バスケットボールのゴールリングもあります。

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これは肉屋さんかな。

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ジビエの肉みたいなものもあります。

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全体には閑散としています。これというものもないので、早々に退散します。

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ショッピングモール、ロートマイン・センターの中に行きましょう。物凄く賑わっています。2階建てで、かなり広く、いろんなお店があります。

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一通り、中を巡ってみます。きっと、バイロイトの町一番のショッピングセンターなんでしょう。なんでも揃っています。

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子供を遊ばせるエリアもあります。馬のぬいぐるみのようなもの、ハイドゥ?にまたがって子供が遊んでいます。有料のようです。さすがにショッピングモールですね。

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この街に、こんなに住人がいるのかというほどの人出です。2階に上がると、ファストフード的な食べ物屋さんもいっぱいあります。

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と、やはりありました、お寿司屋さん。

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豊富な献立です。買うしかないですね。祝祭劇場に出かける前に、軽くつまんでいきましょう。

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よくよく見ると、回転寿司屋です。もっとも、お寿司以外にも、いろんなものが回ってます。

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職人さんがその場で握ってくれるようです。ちょっと値段が高いような気もしますが、1パック、購入します。

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マックももちろん、ありますが、バイロイトの町でマックのハンバーガーを食べるわけにはいきません。

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本屋さんもちょっと覗きますが、あまり時間もないので、スルーします。

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2階の吹き抜け部分から下を見下ろします。日本では必ず一緒にある食料品のスーパーはありません。

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ともかく、老若男女が集う、バイロイト1の賑わいの場です。

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お馴染みのファッションブランド、H&Mももちろん、あります。

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というところで、バイロイトのショッピングモール偵察は完了。雨上がりの道を歩いてホテルに戻ります。
途中、面白い彫刻兼噴水を発見。これが何なのかは分かりません。

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その近くには、バイロイト音楽祭のお宿として有名なホテル ラインゴールドHotel Rheingoldがあります。実はここに泊まろうとしたのですが、満室だったんです。このホテルももちろん、祝祭劇場へのバスでの送迎があります。

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作り立てで予想以上に美味しいお寿司をつまみながら、正装に着替えます。ヨーロッパとしては、なかなかのマグロです。

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昨日と同様に、シャンパンを頂いて、シャトルバスで祝祭劇場まで送ってもらいます。歩いて坂道を上っていく人もいますね。道路は封鎖されているので、バスは別の道を迂回していきます。

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シャトルバスでラクチンで祝祭劇場に到着です。




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バイロイト音楽祭:清澄で厳粛な《パルジファル》に静かな感動!

2018年8月25日土曜日@バイロイト/2回目

バイロイト音楽祭Bayreuther Festspieleの鑑賞のために、ホテルが用意したシャトルバスでバイロイト祝祭劇場Bayreuther Festspielhausに向かいます。滑り台のある緑の公園を抜けていきます。

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祝祭劇場近くの駐車場にバスが到着。昨日も来たので、地理はよく分かっています。祝祭劇場に向かって、真っ直ぐに歩いていきます。祝祭劇場に着くと、その横にトイレ兼お土産物売り場があります。店内には小さな郵便局があります。

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母親と孫たちに記念の絵葉書を出しましょう。ここでバイロイト音楽祭のスタンプも押してくれます。よい記念になりますね。saraiは記念に残すために自分自身(日本の自宅)にも絵葉書を出します。後日、絵葉書は無事、自宅に届けられました。それがこれです。(下手な字ですみません(笑い))

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今日はどんどん気温が下がり、とっても寒いです。土曜日のせいか、昨日よりはお洒落した人が多いのですが、とっても寒そうです。

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さて、今日は、高級レストランでの食事はありません。で、事前に食べるものはどんなものがあるか偵察します。ちょっとした食事もできますが、ソーセージなどの簡単なものが多いようです。結局、カリーヴルストを食べることにしようと決めます。昨日とは大違いです。
さて、ラッパが鳴るのを待つことにして、祝祭劇場の正面ファサードの前に陣取ります。2階のバルコニーを見上げると、まだ、バンドのみなさんはいませんが、隣の控え室の窓にバンドの人たちの姿が見えます。

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大勢の聴衆が正面ファサード前に集まってきています。

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紳士淑女がバンドの登場をお待ちかねです。

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みなさん、2階のバルコニーを見上げています。

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2階のバルコニーにいた一般の人は係の人の誘導でいなくなり、いよいよ、バンドの入場のようです。

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バンドのメンバーが出てきます。

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8名のバンドのメンバーが整列します。

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バンドの演奏が始まります。

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開演を告げるファンファーレです。

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ファンファーレが終わり、開演15分です。さあ、我々もホールに入場しましょう。
これが今日の《パルジファル》のチケットです。

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今日の席はほぼ中央の席です。今日はちゃんと並びの席が取れました。

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席からホールの左を見ると、こんな感じ。

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右を見ると、こんな感じ。

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後ろのバルコニー席を振り返ると、こんな感じ。

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舞台のほうを眺めます。まだ、みなさん、立って、席の整理がつくのを待っています。開演5分前です。

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第1幕が始まります。
のっけから、素晴らしい響きの前奏曲がホールにしみ渡ります。何という響きでしょう。これまでの人生で聴いたことのない響きです。その清澄さに強い感銘を覚えます。厳粛とも思えますが、ちょっと表現が難しい音楽です。心が清々しく清められるような感じです。なるほど、この《パルジファル》は舞台神聖祝典劇とは言い得て妙ですね。これで納得がいきました。オーケストラの響きばかりに心が傾きます。歌手ではグルネマンツ役のギュンター・グロイスベックがそのオーケストラの響きに乗って、素晴らしい歌声を聴かせてくれます。

一幕後の休憩では、予定通りカリーヴルストの長い行列に並びます。休憩時間内に間に合うかと心配しましたが、無事に食べられました。コーラは変わったコーラで5ユーロもします。高過ぎ!

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第2幕が始まります。
最高の音楽が流れます。指揮のビシュコフもなかなかやるねって感じです。昨夜のティーレマンは凄かったですが、今日のビシュコフもそれに劣らない出来映えです。それにしても、このワーグナーが造り出した空間の独特の響きは他に比肩できるものはありません。とりわけ、このバイロイト祝祭劇場のために作曲した《パルジファル》はここでしかありえないという究極の美しい響きです。

二幕後の休憩では、隣接した公園を散歩することにして、あたりをぶらぶらします。

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すると、どんどん公園の奥の方に進んでいく人がいます。

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気になるので付いていくと、レストランがあります。幕間の食事や飲み物があるようです。ヴァルハルWALHALL – Restaurant im Festspielparkという名前のレストランです。

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ここは祝祭劇場の周りの公園の一画が柵で区切られています。

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ここは混んでいません。ま、穴場かもしれませんね。一服しましょう。

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でも、コーヒーが5ユーロもします。高過ぎ!

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一休みしたところで、また、公園をぶらぶらします。駐車場には車が一杯です。

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少し離れたところから、先ほどのレストラン、ヴァルハルを眺めます。なかなか立派ですが、バイロイト音楽祭の開催していないときはどうするのかといらぬ心配をします。

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そろそろ、祝祭劇場のほうに向かいます。

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祝祭劇場とその手前のトイレ兼お土産物売り場が近づいてきます。

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これが祝祭劇場の横に広がる公園です。公園の奥に先ほどのレストランがちらっと見えています。

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ところで、歩いていると、よく目が合い、いろんな人と挨拶をすることになります。配偶者が着物姿なので、意外に見られているのかもしれません。今日も、着物は配偶者一人です。素敵ねと褒めてくださる人もいます。なんと「ビューティフルカップル」と言ってくださる人がいて、saraiと配偶者はまんざらでもありません。

第3幕が始まります。
今日も素晴らしかったのは最後の第3幕です。終始、ビシュコフが指揮するオーケストラが清澄な響きで感動させてくれます。ここでもそのオーケストラと響きをシンクロさせたのはグルネマンツ役のギュンター・グロイスベックです。客席からは見えないオーケストラピットの右側から響いてくるヴァイオリンの美しい音色を聴いていると、右側から聴こえてくることに違和感を感じなくなくなります。最後はオーケストラ合奏で静かに幕を閉じます。静かな感動に襲われます。何故かオーケストラの音が消え去っても、拍手がしばらくは起きず、素晴らしい静寂がホールを支配します。saraiには嬉しい驚きです。しばらくして強い拍手が鳴り始めますが、saraiはじっと感動をかみしめます。

これでsaraiにとってのバイロイト音楽祭は完了。ビシュコフ指揮の《パルジファル》は清澄な演奏で感動的でした。この舞台神聖祝典劇についての記事はここです。聖地バイロイトでしか聴きえぬ音楽に出会えました。今回のヨーロッパ遠征のしめにふさわしい最高の音楽でした。


大満足で、終了です。祝祭劇場を出て、夜空を見上げると満月が美しいです。

シャトルバスでホテルに戻り、荷物をまとめながら、カップ麺、アサリのみそ汁を飲みます。今日は日本食が多いですね。
明日は、バイロイトを発ちます。寝坊しないように、目覚ましをセットして休みましょう。その前に今日の感動を忘れないうちにブログの記事を書いておきます。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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