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早朝のハイデルベルク散策:アルテ・ブリュッケの橋の上

2018年8月28日火曜日@ハイデルベルク~マンハイム

旅の16日目、ハイデルベルクHeidelbrgの3日目です。実質、今日がこの旅の最終日です。

今朝は驚くほどの早起き、7時半に起床。では、早朝散策に出かけましょう。ごみ収集車が走り回り、お店の開店準備で忙しくしている人はいますが、観光客はほとんどいません。いっぱい写真を撮りましょう。アルテ・ブリュッケAlte Brücke Heidelbergの橋の上を自家用車が走っています。日中は観光客でいっぱいで、とても走れたもんではありませけどね。

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橋の上から、ネッカー川の下流方向を眺めます。このネッカー川はこの先、ライン川に流れ込みます。その河口にあるのが今日訪れる予定のマンハイムManheimの町です。

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ネッカー川の上流方向は朝陽で輝いています。

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アルテ・ブリュッケの橋の先には哲学者の道Philosophenwegのある丘があります。時間と体力があれば、もう一度、哲学者の道の展望台からの眺めを楽しみたいところですが、旅の終わりでそんな体力は残っていません。

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知恵を司る女神であり、ハイデルベルクの守護神でもあるパラス・アテーナーの像が橋脚の上に立っています。朝日を浴びて、美しく輝いています。

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ネッカー川の川岸の先の丘の上にはハイデルベルク城Schloss Heidelbergが見えています。これまでもさんざん眺めました。

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ズームアップして、ハイデルベルク城の姿の全景を眺めましょう。

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アルテ・ブリュッケの橋を渡って、対岸からの眺めも楽しみましょう。橋の端から振り返った様子です。向こうの端に工事中の橋塔Brückentorが見えています。

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対岸から眺めたアルテ・ブリュッケの橋は朝陽を浴びて、バラ色に輝いています。

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対岸の別の場所からのアルテ・ブリュッケの橋の眺めです。

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橋越しにハイデルベルク城の姿が見えます。

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対岸から旧市街を眺めます。聖霊教会Heiliggeistkircheとイエズス会教会Jesuitenkircheが見えています。

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対岸には哲学者の道に上るシュランゲン小道Schlangenwegの入り口が見えます。ほんの20分ほどで展望台に上れるんですが、その意欲に欠けています。

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ネッカー川に目を遣ると、ちょうど目の前を貨物船が下っていきます。ネッカー川は水運の大動脈です。

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再び、アルテ・ブリュッケの橋の上に戻ります。ネッカー川の上流に上ってくる朝日が眩しく輝きます。

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ネッカー川の下流を見ると、先ほど目の前を通り過ぎた貨物船がゆっくりと流れを下っていきます。

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ハイデルベルク城の橋の上からの美しい姿をもう一度、この目に収めます。

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ネッカー川の川面に朝日の光が煌めいています。

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このアルテ・ブリュッケの橋の正式名称はカール・テオドール橋Carl-Theodor-Brücke。バイエルン選帝侯で橋の建造者であるカール・テオドールの名前が付けられています。そのカール・テオドールの像が朝陽を浴びています。

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アルテ・ブリュッケの橋の上で早朝の15分間ほどの時を過ごしました。観光客もいなくて、我々二人で美しい橋を独占しました。では、橋を下りて、旧市街を少し歩きましょう。



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早朝のハイデルベルク散策:マルクト広場~ハウプト通り

2018年8月28日火曜日@ハイデルベルク~マンハイム/2回目

ハイデルベルクHeidelbrgの早朝散策をしているところです。アルテ・ブリュッケAlte Brücke Heidelbergの橋の上からの眺めを楽しみました。
次は橋を下りて、旧市街を散策しましょう。
アルテ・ブリュッケの橋から下りると、旧市街の路地の先に聖霊教会Heiliggeistkircheが見えています。

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橋の袂の大通り、ネッカーシュターデンNeckarstadenからは滞在中のホテルの建物が見えます。ホテル・フィア・ヤーレスツァイテンHotel Vier Jahreszeiten Heidelbergです(正面の白い建物)。

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さて、路地、シュタインガッセSteingasseに歩み入ります。お昼は賑やかな路地ですが、この早朝には人気がありません。

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路地の中にお寿司屋さんがありますね。

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路地を抜けると、旧市街の中心のマルクト広場Marktplatzに出ます。いつもは賑やかな広場もひっそりとしています。

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トラックが物資の積み下ろしをしています。お昼には見られない光景です。

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スーパーマーケットは開店しているようです。

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マルクト広場の中央には像があります。ヘラクレスの泉Herkulesbrunnen Heidelbergです。

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マルクト広場の西側には、お馴染みの聖霊教会があります。巨匠フルトヴェングラーのお葬式が行われた教会です。朝日を浴びて、綺麗ですね。

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この聖霊教会と向かい合わせに建つのが市庁舎Rathausです。

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マルクト広場の聖霊教会の横からはハウプト通りHauptstraßeが続いています。早朝には人影もまばらです。

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聖霊教会の南側面の前を歩きます。

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聖霊教会の西側の端からはネッカー川に続く路地、ハスペルガッセHaspelgasseがあります。この路地の先に滞在中のホテルがあります。

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聖霊教会の尖塔を見上げます。プファルツ地方のなかで、82mの最も高い塔を持つゴシック様式の建築です。

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ハウプト通りを進みます。ほとんど人がいないのが超自然的に感じます。キリコの絵を連想します。

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通りに立ち並ぶお店の前にはごみ袋が並んでいます。これから、ごみ収集なんでしょう。

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通りからは何本も路地が伸びています。これはケッテンガッセKettengasse。

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ハウプト通りから、振り返ると、建物越しに聖霊教会の塔が見えています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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早朝散策はまだまだ続きます。静かな町を歩くのは気持ちのよいものです。



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早朝のハイデルベルク散策:ハウプト通り~イエズス会教会~ホイマルクト~ネッカー川

2018年8月28日火曜日@ハイデルベルク~マンハイム/3回目

ハイデルベルクHeidelbrgの早朝散策をしているところです。アルテ・ブリュッケAlte Brücke Heidelberg、マルクト広場Marktplatz、ハウプト通りHauptstraßeと歩いてきました。早朝の散策は観光客の姿も見えずに気持ちがいいです。

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ハウプト通りから左に入る路地、ホイガッセHeugasseの前に出ます。

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ホイガッセの路地に入ると、イエズス会教会Jesuitenkircheが見えてきます。

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イエズス会教会のバロック様式のファサードです。実に整っている雰囲気です。

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ファサード上部には彫像が立ち並んでいます。

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イエズス会教会の左にはイエズス会の宗教組織を構成するゼールゾルゲ会(牧会、魂のケア)Seelsorgeeinheit Heidelberg Neckartalの建物があります。まあ、どんな宗教組織なのか、よく分かりませんけどね。

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イエズス会の前の通り、メーリアン通りMerianstraßeです。もちろん、誰もいませんね。

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街角の店先を覗くと、何と寿司グッズがあります。

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なかなかよいデザインのバッグですね。

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再び、ハウプト通りに戻ります。まだ、人がいませんね。

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細い路地を覗きながら歩きます。この路地はキュッヒェンゲスヒェンKüchengäßchen。

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ハウプト通りには美しい建物があります。これは凝ったバロック様式の建物ですね。

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通りの後ろ(東)を振り返ると、上る朝日が眩しく輝きます。ちょうど、朝8時を過ぎました。

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右側にある路地はネッカー川まで続いています。このあたりでホテルのほうに戻ることにしましょう。この路地はホイマルクトHeumarktです。路地の入口にはスターバックスのカフェがあります。

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路地に入るとすぐに3角形の小さな広場、ホイマルクト(干し草広場)があり、その真ん中に泉があります。スメ噴水Sumebrunnenというオブジェです。1991年に作られた最近のもののようです。

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このホイマルクトから、路地、グローセ・マンテルガッセGroße Mantelgasseをネッカー川のほうに進みます。

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路地にはカラフルで綺麗な家があります。

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路地を抜けて、ネッカー川の河畔に出ると、クルーズ船が停泊しています。その前には自転車が並んでいます。どうやら、クルーズとサイクリングを組み合わせたツアーのようです。

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ネッカー川の美しい流れを眺めます。対岸には、哲学者の道Philosophenwegのある丘があります。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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早朝散策もそろそろおしまいです。もう、40分以上、歩きました。



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早朝のハイデルベルク散策:アルテ・ブリュッケの奇妙なオブジェ

2018年8月28日火曜日@ハイデルベルク~マンハイム/4回目

ハイデルベルクHeidelbrgの早朝散策をしているところです。アルテ・ブリュッケAlte Brücke Heidelberg、マルクト広場Marktplatz、ハウプト通りHauptstraße、イエズス会教会Jesuitenkirche、ホイマルクトHeumarktと歩いてきました。今、ネッカー川河畔に戻ってきたところです。川縁の先には美しいアルテ・ブリュッケが見えています。

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反対方向には、クルーズ船が見えています。

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それではホテルのあるアルテ・ブリュッケのほうに歩いていきましょう。

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ホテルの一筋前の路地、プファッセンガッセPfaffengasseです。これも細い路地ですね。

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アルテ・ブリュッケの橋塔Brückentorの袂でまた、奇妙なオブジェと再会します。

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オブジェの横に何やら説明らしきものがあります。

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このオブジェはどうやら猿のようですね。昔からある有名なオブジェなんだそうですが、現在のものは1970年代に作られたもののようです。

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このお猿さんの胸元をよく見ると、ネクタイのようなものをしていますね。ますます奇妙です。

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こういうオブジェの常ですが、一部分がてかてかに光っています。みなが手で触る部分です。何かの謂れがあるんでしょう。思わず、saraiもその光っている部分を触ってみます。奇妙な猿と握手します。

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一度触れ合った後で、再度眺めると、奇妙さの中に何かを訴えかけるように思えるのが不思議です。なかなか愛嬌のある猿ですね。

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ホテルに戻ります。ホテル・フィア・ヤーレスツァイテンHotel Vier Jahreszeiten Heidelbergです。小さなホテルですが、アルテ・ブリュッケの真ん前という立地が最高です。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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そのまま朝食に行きます。と、日本人3人とドイツ人1人の家族と思われる人たちが食事をしています。昨夜レストランで見かけた人たちでしょうか。声をかけてみますが、別の人でした。お嬢さん夫妻がこちらに住んでいらっしゃるので、ご両親が遊びにみえたようです。さあ、朝食をいただきましょう。

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小さなホテルの朝食ルームはさほど混むことはありません。

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窓の外にはアルテ・ブリュッケの橋が見えています。

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シャンデリアが輝く綺麗な朝食ルームです。

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あらかた皿に取ったものは食べ尽くしました。最後のハムとコーヒーをいただきます。

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食事を済ませ、荷物をまとめます。今日は、最後の滞在地マンハイムに移動します。そして、2泊したホテルをチェックアウト。
荷物をホテルのレセプションに預けて、まだ見逃していたハイデルベルク大学の見学にいってきましょう。



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最後のハイデルベルク散策:アルテ・アウラを求めて

2018年8月28日火曜日@ハイデルベルク~マンハイム/5回目

ハイデルベルクHeidelbrgの早朝散策を終えて、ホテルで朝食をいただき、チェックアウト後、最後のハイデルベルクの散策に出かけます。まだ見逃していたハイデルベルク大学Universität Heidelbergの見学にいってきましょう。一昨日、学生牢を訪れた際に何故か、日本語のちゃんとしたパンフレットが渡されて、急にその内容に興味を惹かれての再訪問です。
見たかったのは、大学旧館にあるアルテ・アウラ(大講堂)です。一体、どこにあるのでしょう。昨日も大学内を探し回りましたが、結局、見つかりませんでした。今日は大学の奥、つまり、南側に行ってみます。立派な教会が建っています。聖ペテロ教会Peterskircheです。元々はハイデルベルクの教区教会として建てられましたが、聖霊教会Heiliggeistkircheが建てられて、そちらが教区教会になると、この聖ペテロ教会は大学教会になりました。

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その教会の北側の向かいに立派な建物があります。これが大学旧館でしょうか。中に入れそうなので、そっと入ってみます。静謐な廊下が続いています。実際、携帯電話禁止の立て札が立っています。しかし、どうもここは大学旧館ではなさそうです。実はここは大学図書館Universitätsbibliothek Heidelbergだったんです。

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内部をもう少し見て回ると、こんなに素晴らしいガラス天井があります。まさしくユーゲント・シュティールJugendstil(あるいはアール・ヌーヴォー)の様式ですね。こんな美しいものを見られて、迷い込んだ甲斐がありました。

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しかし、求める大学旧館ではなさそうなので、外に出ます。これが大学図書館の外観です。ルネッサンス様式風の建物です。

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大学旧館を探して、また、大学新館の中庭に行ってみます。木々の先に昨日も気になった建物が見えます。

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しかし、ここはやっぱり違うようです。実はこのバロック様式の建物はイエズス会ギムナジウム(つまり、学校)として作られて、現在はハイデルベルク大学哲学科の建物として使われているものでした。中庭の東側に建つ建物です。

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ここに至り、やみくもに探しても分からないことを自覚します。まるでカフカの不条理の世界に迷い込んでしまったような面持ちです。永久に辿り着けない《城》とアルテ・アウラが重なります。いかん、いかん。現実世界に舞い戻って、近くにいた学生さんに、パンフレットのアルテ・アウラの講堂の写真を見せて尋ねてみます。と、大学広場Universitätplatsを挟んだ向かいの建物が大学旧館Universität Heidelberg - Alte Universitätだと教えてくれます。ダンケシェーン! この建物に接して学生牢Studentenkarzerがあります。これで、ようやく、これまでの疑問が解決しました。一昨日学生牢を見学した時には、学生牢は大学の建物の外にあるように見えたので、なぜに大学内ではなく、市中の中にあるのか不思議だったのです。大学の中にあってこそ、自治を重んじることになるものね。学生牢はちゃんと大学の中にあったのですね。
大学広場を歩いて、大学旧館に向かいます。大学旧館もバロック様式の建物ですね。

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大学広場から後ろを振り向くと、大学新館Neue Universitätの建物が美しい姿を見せています。

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大学旧館の正面に出ます。建物の真ん中には時計塔がありますね。この旧館はヨハン・ウィルヘルムが1712年から再建させた大学校舎《ドームス・ウィルヘルミーナ》で、今に至るまで、そのまま残っています。ハイデルベルクの町全体がそうですが、第2次世界大戦の戦禍からは免れたそうです。アメリカは日本の京都と同様にこのハイデルベルクを保存したそうです。一説によれば、アメリカ人のこの大学の卒業生が多いこともその一因だそうです。ちなみにその前の建物は17世紀に起きた30年戦争とプファルツ継承戦争でハイデルベルクの町全体と一緒に破壊されたようです。

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大学旧館の前の広場には噴水があり、学生が休んでいます。ライオンの噴水Löwenbrunnenです。

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大学旧館の入口の扉の前に立ちます。壁には大学博物館Universitätsmuseumと書いてあります。確かに大学旧館で間違いありません。

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このあたりの位置関係を地図で確認しておきましょう。

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建物の中に入ると、建物の案内が書いてあります。アルテ・アウラは1階(日本でいう2階)と表示されています。

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早速、階段を上がります。

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階段を上がると、また、案内板があります。アルテ・アウラの大講堂は左に行くようです。

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この扉がアルテ・アウラのようです。閉まっていますね。

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思い切って、そっと扉を開けてみると、美しい大講堂の姿が目に入りますが、何と何と、何やら講義中です。

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さて、どうしましょう。別に咎められそうにないので、邪魔にならないようにアルテ・アウラを見学させてもらいましょう。



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最後のハイデルベルク散策:美しきアルテ・アウラ

2018年8月28日火曜日@ハイデルベルク~マンハイム/6回目

ハイデルベルクHeidelbrgの最後の散策に出かけ、まだ見逃していたハイデルベルク大学Universität Heidelbergの見学中です。一番の目的である大学旧館Universität Heidelberg - Alte Universitätにあるアルテ・アウラAlte Aula(大講堂)を遂に探し出して(と言っても学生さんに教えてもらったのですが・・・)、今、まさにその大講堂内に足を踏み入れたところです。しかし、アルテ・アウラの大講堂では折悪しく、何かの講義の真っ最中。まあ、邪魔にならないようにそっと見学させてもらいましょう。美しい天井を見上げます。4枚の丸い絵が並んでいます。これは1386年の大学創建時の4つの学部である哲学・医学・法学・神学を象徴する絵です。

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講義中の大講堂をうろうろするわけにはいかないので、大講堂の周囲に巡らせてあるギャラリー席に周り込み、大講堂を見下ろします。なるべく物音や話し声をたてないようにそっと行動します。

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大講堂の前方に移動すると、講義中の講師と受講者が間近に見えます。何か市民大学講座のようなものでしょうか。

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大講堂の最前部の壁は見事な装飾で絢爛豪華です。真ん中上部の壁画は「ハイデルベルク大学の創設」を題材に知恵と芸術の女神アテネがハイデルベルクに到来するところが描かれています。恵と芸術の女神アテネはハイデルベルクの色んなところで見かけます。中央下の胸像はバーデン大公フリードリヒ1世。左下には大学の再興者のバーデン辺境伯カール・フリードリヒの肖像が描かれています。

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向かい側の左側面を眺めます。1段高いギャラリー席には我々と同様な観光客の姿が見えます。我々も同じく、右側にあるギャラリー席から見学しています。

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天井画の2枚です。これは左から哲学と医学ですね。

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残りの2枚の天井画です。左から法学と神学ですね。

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大講堂の後方を眺めます。今日は受講者は前方に集まっているので、後方には誰もいません。

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再び、後ろに戻り、アルテ・アウラの大講堂の全体を眺めます。このアルテ・アウラの大講堂は大学創立500周年にあたる1886年に建築家ヨゼフ・ドゥルムが完成させました。豪華なネオ・ルネサンス様式の装飾が全面に施されています。

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と、いきなり講師がピアノを弾き出し驚きます。バッハみたいです。何の講義だったのでしょうね。

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重厚で静謐な空間にバッハの音楽が染み渡ります。

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短いバッハの曲を聴き終わったところでそっと、この美しいアルテ・アウラの空間から去ります。

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最後に階段を下りて、ベース階にある大学博物館Universitätsmuseumを見学。
まずは輝かしいノーベル賞受賞者の一覧です。世界で1番ノーベル賞受賞者が多く、教授だけで11名。学生・大学院生・研究生だった人は45名もいます。壮観です。

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この絵は昔の大学広場から見た大学旧館の様子ですね。ほとんど現在と変わりません。もっともこの頃はまだ新館はありません。

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この大学で開発された精密な装置が並べられています。例えば、左手前の壺はヘルムホルツ教授による音響実験のための共鳴器(ヘルムホルツの共鳴器)です。

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音楽家たちも何らかの関係があるのか、ワーグナーやブラームスが登場します。

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ショパンも登場。

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さらには、クララ・ヴィーク(後にシューマン夫人)とシューマン夫妻も登場。そう言えば、学生時代のロベルト・シューマンはハイデルベルク大学に籍を置いていましたね。法学部でしたが、実際はピアノにうつつをぬかしていました。

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ほかには、何故か、ロシアの文豪ツルゲーネフと彼が恋焦がれたオペラ歌手のポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルドの展示が多かったのですが、ハイデルベルクとの関連は謎です。

これでハイデルベルク大学の訪問を終えました。



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ハイデルベルクからマンハイムへ

2018年8月28日火曜日@ハイデルベルク~マンハイム/7回目

ハイデルベルクHeidelbrgの最後の散策に出かけ、まだ見逃していたハイデルベルク大学旧館Universität Heidelberg - Alte Universitätにあるアルテ・アウラAlte Aula(大講堂)を見学できました。これでハイデルベルク観光は完了です。ハイデルベルク大学から、ぶらぶらとホテルに歩いて戻ります。
途中、聖霊教会Heiliggeistkircheに立ち寄ります。今回のハイデルベルク訪問で一番最初に訪れたところです。ここは巨匠フルトヴェングラーの葬儀が行われた教会です。フルトヴェングラーの跡を偲ぶのがハイデルベルク訪問の大きな目的でした。教会内はゴシック空間が広がっています。

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静謐な空間でじっとフルトヴェングラーの跡を偲び、教会をそっと出ます。

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マルクト広場MarktplatzからシュタインガッセSteingasseの路地をホテルのほうに向かいます。

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ホテルに戻る前に、もう一度、カール・テオドール橋Carl-Theodor-Brücke(通称、アルテ・ブリュッケ(古橋)Alte Brücke Heidelberg)の上に上ってみます。ハイデルベルク、立ち去りがたしの心境です。

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正面の丘には、哲学者の道Philosophenwegが見えています。

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この町の象徴、ハイデルベルク城Schloss Heidelbergの姿も見えていますね。

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ネッカー川の上流には堰が見えています。クルーズ船で閘門を抜けたことが思い出されます。

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ネッカー川の下流方向です。この先、ネッカー川はライン川に合流しますが、これから、その合流点にある町、マンハイムManheimに向かいます。

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これでハイデルベルク観光は完全に終了とします。
ホテルに預けた荷物を受け取り、アルテ・ブリュッケの袂にあるバス停に向かいます。

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バス停でバスの出発時間をチェック。

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観光客で賑わうアルテ・ブリュッケを眺めながら、10分ほどバスの到着を待ちます。

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やがてやってきたバスで駅に向かい、ハイデルベルク中央駅Heidelbrg Hauptbahnhofに到着します。駅前には膨大な数の自転車が駐輪しています。

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駅で孫に絵ハガキを出したいのですが、切手を買わなければいけません。観光案内所に行きますが、駅の本屋さんにあるとのこと。saraiはマンハイムへのチケットを買いに自動販売機へ行きます。これがマンハイムへのチケット。一人5.8ユーロです。

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配偶者は本屋に行き、切手を購入します。ポストの場所を教えてもらい、無事に投函完了です。

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ホームに行くと、大勢の人が電車を待っています。

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すぐに電車が入ってきます。

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多くの人が降りますが、乗り込む人も大勢です。それに自転車まで加わります。

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車内は凄く混んでいて全く座れそうにもありません。ここで乗った人はほとんど座れなかったようです。日本ほどの混みようではありませんが、ヨーロッパでこんなに混み合った電車は、あまり見たことがありません。マンハイムまでは20分ほどですから、構いませんけどね。そんな電車の中に、自転車も何台も乗ってます。
電車は順調に走り、マンハイムに到着します。これがマンハイム中央駅Mannheim Hbfです。

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まだ、12時半。これからホテルにチェックインして、半日、マンハイムを散策しましょう。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
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07/08 18:59 sarai

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クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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