古城の朝です。
オーバーヴェーゼルの古城ホテルでの贅沢な時間を楽しみます。朝は小鳥のさえずりとバルコニーからのライン川の流れが楽しめます。甲高いチュンチュンという鳥の鳴き声が綺麗です。オペラ『薔薇の騎士』の冒頭の場面を思い出します。「鳥が鳴いているわ。もう朝よ」「あれはナイチンゲールだよ。まだ夜だよ」・・・。こちらでは、よく鳥が鳴いていますが、日本の鳴き声より高い声のような気がします。空気が乾燥しているからでしょうか。
夜には雨が降ったようです。ライン川もすこし靄っています。今日も不安定な天気になりそうです。広い空に、青空と白い雲と黒い雲が同居していて、日が差したり小雨がぱらついたりします。こちらでは、たとえ雨がぱらついてもほんの数分なので、道行く人はさっとフードをかぶるだけです。本当にフードが便利で、かつ必需品ですね。天気はすっきりしませんが、すっかり暖かくなり寒くはありません。
朝食は朝8時からです。時間になり、朝食ルームに向かいます。古城ホテル内の廊下は重厚で薄暗いです。

傾斜のある厚い壁は古城らしい雰囲気です。

時折、明り取りの窓から、柔らかい朝の光がぼーっと広がります。

1階のロビーまで下りてきました。この時間は人気がないですね。しーんとして静かです。

中庭がテラスになっていて気持ちがよさそうですが、この天気ではここでの朝食は無理のようです。

朝食ルームはドイツの古城を具現化したような黒く美しいデザインの扉の先にあります。

オーバーヴェーゼルの古城ホテルでの朝食はやっぱりシャンパン付きです。ジュースも新鮮です。ヨーロッパの朝食は、やっぱりこれじゃないとね。

美味しそうなハム、魚、そして、メロンをビュッフェから選び取ります。

朝食ルームの窓からは、朝の古城が美しく見えています。

朝食ルームへは我々が1番乗りです。その後、座間から来たという若い日本人カップルが登場。彼らは車をレンタルして、ドイツを巡っているそうです。次に長崎から来た日本人新婚カップルが登場。これで、何故か、朝食ルーム内は日本人3組だけで占拠してしまいました。なかでは飛び抜けて年長の配偶者がきさくに彼らに話しかけています。
記念にご一緒した若い2組の人達を撮影させてもらいました。みなさんの楽しい旅を祈念して、シャンパンで乾杯です。

朝食を終え、若い人たちに別れを告げ、レセプションでタクシーを呼んでもらいます。
部屋に戻り、もうしばらく眺めを楽しみましょう。もちろん、バルコニーに出ます。ここからの朝のラインの流れです。細長い貨物船が航行しています。

バルコニーから身を乗り出すと、遥か下に鉄道線路、その向こうに朝の光に輝くライン川の水面が見渡せます。

窓から外を見ると、夜来の小雨で窓ガラスに雨粒が付いています。

窓を押し開けて、ラインの滔々たる流れにじっと視線を向けていました。

これで古城ライフもおしまい。部屋を出て、チェックアウト。大きな荷物はまた、駐車場まで運んでもらいます。
身軽に古城ホテルを出て、その美しい佇まいに目をやります。

こちらは左手の方の塔が見えています。saraiの宿泊した部屋はその塔に隣合せていました。

タクシーがやってくる下の駐車場の方に歩いていきます。
この後は次回で。
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