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ラインの旅:ドイツ編~古城ホテルで迎える朝、そして、美味しい朝食

旅の8日目(2013年4月11日(木)@ドイツ・オーバーヴェーゼル)です。

古城の朝です。
オーバーヴェーゼルの古城ホテルでの贅沢な時間を楽しみます。朝は小鳥のさえずりとバルコニーからのライン川の流れが楽しめます。甲高いチュンチュンという鳥の鳴き声が綺麗です。オペラ『薔薇の騎士』の冒頭の場面を思い出します。「鳥が鳴いているわ。もう朝よ」「あれはナイチンゲールだよ。まだ夜だよ」・・・。こちらでは、よく鳥が鳴いていますが、日本の鳴き声より高い声のような気がします。空気が乾燥しているからでしょうか。

夜には雨が降ったようです。ライン川もすこし靄っています。今日も不安定な天気になりそうです。広い空に、青空と白い雲と黒い雲が同居していて、日が差したり小雨がぱらついたりします。こちらでは、たとえ雨がぱらついてもほんの数分なので、道行く人はさっとフードをかぶるだけです。本当にフードが便利で、かつ必需品ですね。天気はすっきりしませんが、すっかり暖かくなり寒くはありません。

朝食は朝8時からです。時間になり、朝食ルームに向かいます。古城ホテル内の廊下は重厚で薄暗いです。


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傾斜のある厚い壁は古城らしい雰囲気です。


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時折、明り取りの窓から、柔らかい朝の光がぼーっと広がります。


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1階のロビーまで下りてきました。この時間は人気がないですね。しーんとして静かです。


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中庭がテラスになっていて気持ちがよさそうですが、この天気ではここでの朝食は無理のようです。


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朝食ルームはドイツの古城を具現化したような黒く美しいデザインの扉の先にあります。


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オーバーヴェーゼルの古城ホテルでの朝食はやっぱりシャンパン付きです。ジュースも新鮮です。ヨーロッパの朝食は、やっぱりこれじゃないとね。


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美味しそうなハム、魚、そして、メロンをビュッフェから選び取ります。


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朝食ルームの窓からは、朝の古城が美しく見えています。


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朝食ルームへは我々が1番乗りです。その後、座間から来たという若い日本人カップルが登場。彼らは車をレンタルして、ドイツを巡っているそうです。次に長崎から来た日本人新婚カップルが登場。これで、何故か、朝食ルーム内は日本人3組だけで占拠してしまいました。なかでは飛び抜けて年長の配偶者がきさくに彼らに話しかけています。
記念にご一緒した若い2組の人達を撮影させてもらいました。みなさんの楽しい旅を祈念して、シャンパンで乾杯です。


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朝食を終え、若い人たちに別れを告げ、レセプションでタクシーを呼んでもらいます。
部屋に戻り、もうしばらく眺めを楽しみましょう。もちろん、バルコニーに出ます。ここからの朝のラインの流れです。細長い貨物船が航行しています。


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バルコニーから身を乗り出すと、遥か下に鉄道線路、その向こうに朝の光に輝くライン川の水面が見渡せます。


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窓から外を見ると、夜来の小雨で窓ガラスに雨粒が付いています。


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窓を押し開けて、ラインの滔々たる流れにじっと視線を向けていました。


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これで古城ライフもおしまい。部屋を出て、チェックアウト。大きな荷物はまた、駐車場まで運んでもらいます。
身軽に古城ホテルを出て、その美しい佇まいに目をやります。


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こちらは左手の方の塔が見えています。saraiの宿泊した部屋はその塔に隣合せていました。


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タクシーがやってくる下の駐車場の方に歩いていきます。
この後は次回で。


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ラインの旅:ドイツ編~オーバーヴェーゼルからマインツへ

きっと一生最高の思い出となるであろう古城ホテルの滞在も終わりました。

本当は古城の塔の博物館にも入場して、塔の屋上からの眺めも楽しみたかったところです。夕方6時までは入館できたので、昨夕の散策の折に行けばよかったと後悔しますが、後の祭り。今朝は10時からのオープンなので、無理です。これがその博物館のパンフレットです。


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ホテルから駐車場まで、道を下っていきます。名残りを惜しみながら、周りの景色を楽しみます。


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城と駐車場をつなぐ木橋が見えてきます。


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木橋の上から下を眺めると、昨夕散策したひょうたん池の公園が見えます。


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木橋から遠くを眺めると、ライン川の対岸にワイン畑の丘が広がっています。


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駐車場に着き、最後にシェーンブルク城の姿を眺めます。美しい古城です。


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荷物は既に駐車場に運ばれていました。
やや遅れて、タクシーが到着。タクシーは昨日の女性の運転手です。そういえば、今日は車にはタクシーの標識がありません。昨日は付いていたので、今日は付け忘れているようです。そう言えば、メーターがありません。この車は本当は白タクなんでしょうか。小さな街なので、純然たるタクシーはないのかもしれませんね。


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ライン河畔のオーバーヴェーゼル駅に向かいます。眼下に見えるライン川に向かって、どんどん下っていきます。


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オーバーヴェーゼル駅に到着し、プラットホームに出ます。


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チケットは既にネットで購入済です。割引はありませんが、事前に準備できるものは購入してあります。オーバーヴェーゼルからマインツまでのチケットです。9時34分発のRE(レギオナル・エクスプレス)に乗ります。


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このREが停車するホームがどれなのかと迷います。2番、3番ホームなら、重い荷物を持って、ホームの階段を上らないといけません。そちらのホームにも人が集まっています。


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2番、3番ホームに集まっている人たちはよく見ると、撮影隊のようです。電車に乗ろうとしている人たちではなさそうです。


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ホームを移動しようかどうかと迷っている間に、何と予定の電車の1つ前の別の電車が到着します。意外に駅に早く着いたからなんでしょう。


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1番ホームに停車したので、ラッキーと、思わず予定より10分早いこの電車に乗ってしまいました。しかし、これは私鉄のMRBで各駅停車。車窓をゆっくり眺められます。

今日の行程をラインの旅の全体地図で確認しておきましょう。オーバーヴェーゼルからマインツまでの鉄道での移動。マインツからは近くの温泉地ヴィースバーデンに寄ってみる予定です。


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オーバーヴェーゼルを出ると、すぐにプファルツ城が見えます。


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リューデスハイムが近づくと対岸にエーレンフェルス城が見えます。


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このように景色がゆっくりと眺められるのでそれはよいのですが、車窓からライン川が見えるのは、ライン川クルーズの起点となったリューデスハイムまでで、それからは河畔をはずれて走ります。もっとも、今日の電車はライン川の右側、昨日の電車は左側を走るので、リューデスハイムは対岸に見えます。


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リューデスハイムの向い合せの街はビンゲンです。電車はビンゲンで20分以上の停車・・・ゆっくりした旅になってしまいました。結局、予定していた電車よりもマインツ到着は15分程の遅れ。
マインツ駅は近代的で綺麗な駅構内です。


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もちろん、駅にはつきものの花屋さんがあります。


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駅前に出ます。駅前は大きな広場になっていて、トラムも発着しています。マインツ駅の立派な駅舎も見えます。


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マインツでは、まず駅前すぐのホテルに向かいます。
この後は次回で。


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ラインの旅:ドイツ編~マインツの街を散策

マインツ駅前のホテルにすぐ着きました。ホテルはホテル・ケーニッヒスホフ(Hotel Konigshof)です。


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まだ11時前なので部屋は用意されておらず、レセプションのお姉さんにお願いして、荷物だけ預かってもらいます。


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さあ、身軽になったところで市内散策に出かけましょう。そんなに大きな街でもないので、駅前から歩いて旧市街に向かいます。バーンホフ通りを歩きます。


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ミュンスタープラッツからはシラー通りを進みます。


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もうすぐ、シラー広場です。


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シラー広場でシラーの銅像とご対面。ヴァイマールのシラー像に比べると、ずい分若いシラー像です。


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シラー広場の奥に進んでみましょう。結構、大きな広場です。


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大きな花壇があります。花の多い広場です。


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ここには色々な彫像やオブジェがあります。これはおどけた少年の像です。


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これは小さな像の集合体のオブジェです。カーニバルの泉と呼ばれるそうです。


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これは鼓手の彫像です。


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シラー広場からルードヴィヒ通りを歩いて、グーテンベルク広場に向かいます。広場には立派な劇場の建物があります。ここでオペラの公演が行われているようです。数日後からはヴェルディとワーグナーの記念公演があると告知されています。


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広場の中央にはグーテンベルク像が立っています。活版印刷の発明で有名なグーテンベルクです。


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この先はマルクト広場です。マインツの中心地です。


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広場からは修復中の大聖堂が見えます。


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大聖堂の周りは建物がたて込んでいて(教会にくっついて建っている)、入口が分からずにうろうろします。迷っているうちに綺麗な塔がありました。これって何? やはり、泉でしょうか。


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大聖堂の建物の前に出ましたが、ここからは入れないようです。こちらは内陣ですからね。


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結局、変な横っちょから入ることが分かりました。大聖堂は内陣が前後にあるので、横から入るようです。商店の建物の間の通りを進めば、いいんでした。


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マインツ駅前のホテルから大聖堂までの散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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次回は大聖堂にはいってみます。


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ラインの旅:ドイツ編~マインツのライン川、そして、シャガールのブルーの光の教会

マインツの大聖堂は、ドイツで3本の指にはいる大聖堂だそうです。実際、内部の天井も高く、とても立派なんです。


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これは説教壇です。とても凝った造りです。壁の上部には宗教画が描かれています。


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アーチの連なりも綺麗です。


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これは見事なレリーフです。


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マインツの大聖堂は堂々たる建物ですが、ケルンの大聖堂を見た後では、残念ながら、こんなものかという感じでした。

大聖堂を出るとマルクト広場です。その隣のリープフラウエン広場(Liebfrauenplatz)に出ると、大聖堂の東側の尖塔が綺麗に見えます。


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この広場には、グーテンベルク博物館があります。活版印刷技術を開発したグーテンベルクの博物館ですが、あまり興味はないので、ミュージアムショップだけ覗いて、パス。なお、グーテンベルクはこのマインツの出身だそうです。


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リープフラウエン広場の端から見る大聖堂はとても綺麗です。


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ツーリスト・インフォメーションに立ち寄って市内地図をもらいます。バスの1日券が欲しかったのですが、それはここでは販売していないとのことでした。
これが市内地図の交通ルートマップです。


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近くのライン川を見に行きます。駐車場ビルの2階屋上に上がると、遊園地ごしにライン川が見えました。


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ここのライン川は川幅が広く、堂々たるものです。何故か、上流に行くほど立派になる川です。


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ここはKDラインのクルーズ船乗り場です。向うに見える橋はテオドール・ホイス橋です。


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川沿いには賑やかな遊園地がありました。


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いよいよザンクト・シュテファン教会に向かいます。この教会にはシャガールのステンドグラスがあるんです。ライン川からは遠いので、バスで駅まで出ます。バスの運転手からバスの1日券を買おうとしたら、1回券しかないとのことです。仕方がありません。1回券(1人2.6ユーロ)を購入。


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駅に着いて、ようやく1日券をゲット。1人6.1ユーロです。


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駅からは50番のトラムに乗ります。3駅先の停留所Am Gautorで下りて坂道をくだると、ザンクト・シュテファン教会です。
大聖堂からこのザンクト・シュテファン教会までの散策・移動ルートを地図で確認しておきましょう。


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教会の扉を開けると、ブルーの光に彩られたステンドグラスの美しさにいきなり魅了されます。扉の前に立ちすくみます。ようやく教会の真ん中に進み、内陣の珠玉のステンドグラスに見入ります。


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聖書の物語が題材になっていますが、細かい内容よりも、全体のイメージの美しさに惹かれます。


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1978年~1985年に制作された新しい作品で、その新しさ故に教会空間での違和感もあります。美術館と思って鑑賞したほうがふさわしいかもしれません。配偶者にはあまり好評ではありませんが、こういう賛否両論も時代とともに変遷し、やがて、違和感なく美に魅了される空間となっていくような気がします。saraiは単純に美しいと感じました。
これは側面のステンドグラス。シンプルなデザインです。


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これは後方のステンドグラス。


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モダンなパイプオルガンもブルーの光に包まれて、素晴らしく綺麗です。


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しばらく、このブルーの光の空間で心を洗い清めましょう。
この後は次回で。



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ラインの旅:ドイツ編~シャガールのブルーの光を堪能し、次はヴィースバーデンへ

マインツのザンクト・シュテファン教会で、シャガールの美しいステンドグラスのブルーの光に包まれて、幸せな時間を過ごします。
この素晴らしい空間を堪能した後、教会に付属する回廊Kreuzgangに出てみます。教会の横の扉を出ると、そこは美しい回廊です。


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緑の中庭の周りが回廊になっています。


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回廊を回り奥に進むと、教会の建物とステンドグラスの外側が見えます。


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回廊をぐるりと一周して、レンガ色の回廊と緑の中庭のコラボレーションを楽しみました。


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回廊から教会の内部に戻ると、またブルーの光の空間です。


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このブルーの光をしっかりと体内に取り込みましょう。清々しい気持ちになります。


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すっかり満足して教会を出ました。教会の建物は戦災から再建されたので、まだまだ新しいですね。


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トラム乗り場に向かいます。トラムの走る通りに出ました。


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トラム乗り場の近くには、Gautorという昔の城壁の一部だった城門があります。城壁は残っていないようです。


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50番のトラムで駅前に向かいます。


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マインツ駅前に戻ってきました。マインツの散策はこれくらいで切り上げ、次はヴィースバーデンに出かけましょう。ヴィースバーデンの温泉を楽しもうと思っています。
その前にホテルにチェックインします。ホテル・ケーニッヒスホフ(Hotel Konigshof)です。
ホテルの部屋はなかなかお洒落です。明るい部屋に広いベッド。


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大きくて綺麗なデスク。


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バスタブはなくシャワーのみです。この料金のホテルでは仕方ありません。


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壁にはお洒落なアート。


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部屋に荷物を入れ、いざ出発。ヴィースバーデンの温泉を楽しむためのバスタオルを持ちます。
この頃にはすっかり気温もあがり、この旅で初めてコートを脱ぎ上着だけになります。気分も軽やかです。
マインツ駅の自動販売機の前で少し考え込みましたが、ヴィースバーデン往復のチケットを購入。


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これが購入したチケット。1人6.1ユーロ。


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あれっ、これって・・・!!
そうなんです。チケット発行元こそDB(ドイツ国鉄)になっていますが、先ほど購入したマインツ市内1日券と同じチケットです。マインツとヴィースバーデンは共通チケットになっていて、1日券で自由に往復でき、どちらの町でもバス・トラム乗り放題なんです。無駄に2重購入してしまいました。12.2ユーロの損失です。がっくり・・・。

その上、ヴィースバーデン行の電車のドアが目の前で閉まってしまい、アウト。別の電車に向かうとこれも目の前で発車し、アウト。saraiはかなり気分を害してしまいましたが仕方がないですね。次の電車に乗ることにしましょう。待ち時間に軽くピザをつまみ、コーラを飲みます。


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そうしているうちにSバーンの電車の発車時間が迫り、ホームに出ます。


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14時35分発の電車です。


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時間通り電車が到着し、ヴィースバーデンに向かいます。

この後は次回で。



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ラインの旅:ドイツ編~ヴィースバーデンのネロベルク登山鉄道へ

マインツからSバーンの電車に乗って、ヴィースバーデン Wiesbadenに向かいます。
マインツからヴィースバーデンはフランクフルトのほうに向かい、ライン川を渡るとすぐです。位置関係を地図で確認しておきましょう。


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電車はマインツを出て5分ほどでライン川を渡ります。


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ここは中洲になっています。


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15分もかからずにヴィースバーデンに到着です。マインツからは3駅目でとても近いんです。


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ここヴィースバーデン中央駅はSバーンの終点で、線路も行き止まりになっています。


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ヴィースバーデンは国際的な保養地だけあって、駅舎内部もとても立派です。


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もちろん、配偶者は駅構内の花屋さんをチェック。


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駅前に出ると、広々とした空間が広がっています。


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これがヴィースバーデン中央駅です。


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ヴィースバーデンでは温泉にはいりますが、その前に、天気もまあまあなので、町はずれまでバスに乗って、そこからネロベルク登山鉄道 Nerobergbahnでネロベルク山に登ってみることにします。ネロベルク登山鉄道は珍しい方式のケーブルカーで、水力で動いているんです。
駅前のバス乗り場から1番のバスに乗って、ネロベルク登山鉄道に向かいます。無論、バスのチケットは2重買いした1日券を使います。15分ほどでバスの終点に到着。


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ヴィースバーデン中央駅からネロベルク登山鉄道へのバス移動ルートを地図で確認しておきましょう。


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目の前にネロベルク登山鉄道の線路が見えます。


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ちょうど麓駅に車両が見えます。


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残念ながら、すぐに発車していきました。


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アーチ橋の上の線路を車両はゆっくりと登っていきます。


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じゃ、駅でゆっくりしましょう。


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ポスターが目につきます。このケーブルカーは今年(2013年)開業125年を迎えるようです。というと、このケーブルカーは1888年開業ということになります。とても歴史あるものですね。


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窓口でケーブルカーの往復チケットを購入。1人3.3ユーロです。


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駅の構内には、ケーブルカーのデータが掲示されていました。やはり開業は1888年とのことです。線路の長さは438m、高度差83mです。営業は、毎年4月から10月までとのこと。今年の営業が始まったばかりだったのですね。ラッキー!


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駅構内で車両の到着を待ちます。やがて、ぽつんと遠くに車両が見えてきました。


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車両の先頭に運転士が立っています。


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車両到着と同時に、ザーッという音とともに車両の先頭部のバルブが開き、排水が始まりました。これが水力で動いている仕組みなのかと思いました。


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この世にも珍しいケーブルカーに乗り込みますが、この後は次回で。



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ラインの旅:ドイツ編~ケーブルカーでネロベルク山の山頂へ

ヴィースバーデンのネロベルク登山鉄道、いよいよケーブルカーの車両に乗り込みます。


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車両内部は木製で清潔です。一番乗りです。


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ケーブルカーは静かに発車して、麓駅を離れていきます。


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すぐに周りの家々が目に入ってきます。かなりの傾斜角度で上って行きます。


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林の中に入って、周りの眺望が見えなくなります。麓駅はかなり下の方に見えています。


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さらに右に曲がりながら上り、麓駅も見えなくなります。


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やがて中間点に達して、頂上駅から下りてきた車両と行き違います。


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さらに高度を上げ、素晴らしい眺めが見えてきました。はるかかなたまで、平原が広がっています。


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先ほどすれ違った車両が遠くなっていきます。


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頂上に近づき、また林の中に入ります。


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頂上駅に到着です。


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頂上駅に到着すると、今度は車両への注水が始まります。興味深くその作業の様子を見ながら、運転手のお兄さんにこの水力駆動のケーブルカーの仕組みについて教えてもらいます。
このケーブルカーシステムは山上の車両に水を注水し、麓の車両からは水を排出することで動力を得て、スムーズにケーブルでつながれた2両の車両が山を上下します。下で排出した水はまたポンプで山上に汲み上げるそうです。水の注水と排出の時間は運行できないのでゆったりとしたものですが、のんびりした面白い鉄道です。このケーブルカーが125年前に開業したのには、驚くほかありませんね。

頂上駅を出て、ネロベルク山の山頂に広がるエリアに進みます。


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山頂は綺麗な公園になっていて、中央には美しい東屋が立っています。市民がピクニックに出かけてきています。市民の憩いの場になっているようです。


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ネロベルク山の山頂からはヴィースバーデンの街とその一帯のどこまでも続く大平原が見渡せます。


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山頂の公園からは散策路が続いています。少し歩いてみましょう。と言っても、あまり下っていってしまうと、帰りにきつい登りが待っているので、よくよく考えながらの散策です。


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ロシア正教の黄金の教会があります。間近に行くにはかなり下らないといけないので、少し遠くからの見物。それにしても、何故こんなところにロシア正教の教会?


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このロシア正教の教会への散策路の途中に大きなプールがあります。まだ営業時期になっていないようで、現在は整備中でした。山頂からの美しい眺めを楽しみながらの水泳、楽しそうです。


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このプールの側にレストランがあります。遅いランチにしましょう。
眺めを楽しみながらの美味しいランチについては次回で。



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ラインの旅:ドイツ編~ヴィースバーデンのカイザー・フリードリヒ温泉

水力駆動ケーブルカーで上ったネロベルク山の山頂にあった眺めのよいレストランで、ゆっくりと遅いランチ(早い夕食)をいただきます。このレストランはオペルプール・レストランです。眺めのいいプール Opelbadに併設されたものです。
レストランの内部は大きなガラス窓からの明るい光に満たされています。眺めのいいテラス席もありますが、早春の今は寒くて利用できません。


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窓際に寄ってみると、ヴィースバーデンの町がよく見渡せます。


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いただいた料理はたっぷり温野菜のついたサーモンです。ライスが添えられているのも嬉しかったところです。


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もうひとつの料理はアルミホイール包みです。


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アルミホイール包みの中身はタラとたくさんの野菜です。


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料理は意外に美味しく、ドイツ料理を見直しました。肩肘はるレストランとは異なり、こういう気さくなレストランはシンプルな味で美味しいのかもしれません。

そろそろ山を下りましょう。ネロベルク登山鉄道の山頂駅に戻って、ケーブルカーの車両に乗り込みます。


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ケーブルカーがスタートして、麓目指して下り始めました。


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中間点で麓駅から上ってきた車両とすれ違います。おっと、運転していたのは、saraiの問いに詳しく水力駆動のケーブルカーの仕組みについて説明してくれたお兄さんです。


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あっという間にすれ違った車両が離れていきます。


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もう遅い時間のせいか、車内は空いていました。間もなく麓に到着です。


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麓駅に到着。


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麓駅にあるバス停 Nerotalから1番のバスに乗って、ヴィースバーデンの街の中心に向かいます。


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ヴィースバーデンでのお楽しみと言えば、温泉です。カイザー・フリードリヒ温泉で温泉を楽しむことにします。バス停のWebergasseでバスを降りて、カイザー・フリードリヒ温泉に向かいます。地図上でこの辺りだろうと思うところにやってきましたが、それらしい建物が見当たりません。ちょうど広い駐車場から出てきた若い女性2人にカイザー・フリードリヒ温泉の場所を尋ねてみると、そこよって指さします。えっ、どこって感じでよくよく聞くと、目の前の建物が温泉だそうです。あまり温泉らしくない建物なので、これでは分かりませんね。


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ネロベルク登山鉄道から、このカイザー・フリードリヒ温泉への移動ルートを地図で確認しておきましょう。


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建物に入ります。すぐに受付があり、お姉さんの説明を聞きながら受付を済ませます。


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カイザー・フリードリヒ温泉は、ユーゲントシュティール様式の美しい内装です。ここは受付のロビーですが、美しい内装です。


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さあ、温泉に入りましょう。


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この温泉では、温水浴、サウナとすっかり寛いだ時間を持ちました。ここはヨーロッパの他の温泉と違い、サウナ以外でも水着は着用せず、すっぽんぽんです。もちろん、混浴です。週に1日だけ女性専用の日はあるそうです。古代ローマ時代、キリスト教が広がる前は混浴だったそうですから、伝統に根差した形式ではあります。saraiと配偶者も果敢に挑戦します。

温かいお風呂と冷たい水のプール、バブルジェットの温水浴、各種のサウナなどほとんどすべて体験してみます。
例外は超高温のサウナで、これだけは遠慮しておきました。
いろんなスタイルの温泉が混在していて、次々と楽しめるので、水着を脱いだり着たりはかえって面倒で水着着用なしは便利ではあります。でも、温泉の間を移動するときには、バスタオルやバスローブを利用します。やはり恥ずかしいですからね。もちろん、常にすっぽんぽんの人もいますよ。すっぽんぽんでプールで泳いで上機嫌の配偶者は、エステやマッサージも受けたかったと贅沢なことを言ってました。

もちろん、この温泉エリア内での写真はありません。温泉のパンフレットを見るだけで、後はご想像くださいね。


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温泉を十分に満喫し、バスでマインツに戻ります。

明日もバーデン・バーデンで温泉を楽しみ、その後はドイツを離れ、フランス・アルザス地方のストラスブールに向かいます。ドイツのライン川も明日でお別れです。

そうそう、マインツのホテルに戻った後、saraiは深夜3時過ぎに起き出して、日本のリサイタル・チケットを購入。秋のペライアのピアノ・リサイタルのチケット発売がこの旅の最中だったんです。ネットは場所を選びませんが、時差はどうしようもなく、深夜でのネット購入になってしまいます。首尾よく、最上の席を確保できました。旅での懸案のひとつをクリア・・・しかし、寝不足。


次回を読む:9日目:マインツ~バーデン・バーデン~ストラスブール

前回を読む:7日目:ライン川クルーズ~ドイチェスエック~古城ホテル




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この記事へのコメント

1, レイネさん 2013/08/25 18:13
ええ~、サウナ以外もすっぽんぽんの混浴なんですか!外国で(外国だからこそ?)よく勇気が出せましたね、奥様も。あっぱれの好奇心です。旅行中の温泉は、本当に身も心もリラックス・リフレッシュできますね。わたしも機会があれば入ってみたくなるクチなんですが。。。。
先日、エオリア諸島のヴルカノ島では海水に湧き出ている硫黄の温泉と泥風呂に入り、大満足でした。やっぱり、日本人には温泉は捨てがたいですよね。

2, saraiさん 2013/08/26 00:41
レイネさん、お久しぶりです。
サレルノからエオリア諸島へのクルーズは読んでいます。ヨットの知識も相当なものですね。それにしても、アマルフィ海岸をパスするとは、なかなかの決断力!

この年になって、急に温泉好きになって、国内の温泉も巡っています。ヨーロッパでサウナ以外もすっぽんぽんは初めてでしたが、バーデン・バーデンの古い有名なフリードリッヒ温泉もその方式です。このあたりはこれが多いようですね。旅は好奇心丸出しで何事にも前向きに楽しむ姿勢でいます(旅の恥はかき捨て・・・じゃ、ありません(笑い))。

海水に湧き出す温泉、いいですね。一度体験したい!

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ジャンル : 海外情報

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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