今日は旅の2日目。と言っても昨日は飛行機に乗っているだけでしたから、実質的には初日。フィレンツェFirenzeの2日目です。
ぐっすり眠り、機嫌よく起床。気温は低そうだけど、快晴。ぐんぐん気温も上がり暑いほどの一日になりそうな予感がします。
フィレンツェは三回目の訪問。どうしても見たいというものは新たにはありません。でも、ウフィツィ美術館Galleria degli Uffiziは何度でも行きたい美術館です。まずは行っておこうということで、朝一番の9時に予約してあります。さっさと身支度して、朝食に向かいます。
ま、普通のハム・ソーセージ・卵という珍しくもないメニュー。飲み物はコーヒーか紅茶かと訊かれて、配偶者はすかさず「チョコレートはある?」と訊き、もちろんとのことなので、配偶者はチョコレートをお願いします。配偶者はいつもはチョコレートが特に好きということはないですけど、ヨーロッパのホテルは、チョコレートをお願いするとほとんどの場合用意してくれるのが楽しくて、必ず注文することにしているとのことです。特別に持ってきてくれたこのホテルのチョコレートはドロッとしていて、スプーンですくって飲むようなもの。この濃さが、ホテルによっていろいろあるのがまた楽しいらしい。saraiはたいていカプチーノをお願いします。
ゆっくりと朝食を楽しみます。

朝食をいただいていると、saraiは突如、ウフィツィ美術館の予約時間を誤って認識していたことに気付き、「えっ、予約が8時15分になってる!」と大騒ぎしてします。どこで9時と思い込んだのかなんて自分を責めている場合ではありません。ほとんど朝食は終わりかけていましたが、時は8時ちょっと前。
慌ててホテルを飛び出し、タクシーをひろってウフィツィ美術館へ直行。もう入り口には長い行列が出来ていますが、それは予約なしの人たちの行列。sarai達は予約済みの窓口へ向かいます。が、ここもそこそこの行列ができています。今まではこんなことはなかったのに、ますますウフィツィ美術館を観るのは大変になっているようです。

でも、30分ほどで館内に入ることができます。が、入館のとき、空港のような荷物検査があります。美術館テロ対策でしょうね。その必要があるほどの名品が一杯ですからね。
まずは、一目散にお目当てのボッティチェリの部屋に直行。まだそんなに込み合っていなかったので、ゆっくり、ここでしか見られない傑作を堪能。やっぱり凄く美しいですね。どうしてこんな作品を描けたのでしょうか。ルネッサンスという時代と天才がかみ合った結果なんでしょうね。「ビーナスの誕生」、「春」、「マニフィカートの聖母」などなど、文字通り、2人で穴があくほど、近くから、遠くから、眺め続ける至福の時間です。
「ビーナスの誕生」(部分)

「春」(部分)

「マニフィカートの聖母」、saraiと配偶者の一番のお気に入りです。自宅のトイレに複製画が飾ってあります(笑い)。

次に前回、展示されていなかったフィリッポ・リッピの「聖母子」を探しに行きます。ありました、ありました。今回はいつもの場所にちゃんと展示されてます。でも、なぜか、すごい人だかり。まずは人だかりをかき分けて、人と人の隙間から観賞。こんなに人気があるのかな? しばらくして、この人だかりも解消し、ゆっくりとご対面。聖母マリアの繊細な美しさはほかに比べようもありません。モデルはリッピの奥さんだとのこと。さぞや綺麗な方だったんでしょう。僧侶画家のリッピと尼僧だった彼女の許されない筈の恋も、何故そうまでして結婚を成就したのか、この美しさがすべてを物語っていますね。

お目当てを観賞し、saraiはすっかり満足。もう、このまま美術館を出ても後悔はありません。でも、配偶者から、「待った」。ちゃんと最初から、全部見て回りましょうとのこと。それはそうです。ほかにも、名品の山。ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ティツィアーノ等々、有名な芸術家の作品が揃っています。
ミケランジェロの「聖家族」

ラファエロの「ひわの聖母」

ティツィアーノの「ウルビーノのビーナス」(部分)

途中の回廊では、アルノ川Arnoが見渡せる窓があります。ベッキオ橋Ponte Vecchioがよく見えます。

そして、最後はルネッサンスとは関係ないレンブラントやエル・グレコの名品まであるのは、あり過ぎの印象ですね。
作品群の観賞が終わり、出口に向かっていると、カフェの表示があるので、行ってみると、屋外テラスにカフェができています。その横からは、ヴェッキオ宮殿Palazzo Vecchioやサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂Cattedrale di Santa Maria del Fioreのクーポラがよく見えます。このような景色は2人は初体験です。


まわりの人達同様に夢中でカメラのシャッターを切り続けます。やはり、最近はヨーロッパは文化財のリノベーションブームで、一度行ったところでも、しばらく経つとすっかりと変わったりしています。だから、何度でも通いたくなりますね。
次はフィレンツェの街を抜け出して、郊外のフィエーゾレFiesoleの丘に向かいます。
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