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フィレンツェ出発、鉄道でアッシジへ

2009年5月3日日曜日@アッシジ

今日は旅の3日目。フィレンツェFirenzeの3日目です。

元気よくお目覚め!
大事をとって休養したおかげでsaraiも体調回復です。
今日から二泊三日のアッシジAssisi・シエナSiena・サンジミニャーノSan Gimignanoを巡る小旅行に出かけます。最小限の荷物を小さなカバンに詰め、大きなカバンはホテルで預かってもらいます。まずは朝食。ホテルの朝食ルームはなかなか立派です。

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ホテルには何故か、クリムトの複製画が飾ってあります。フィレンツェの後、saraiがウィーンに行くのを知ってて応援しているみたい。

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昨日から日本人のツアーと同宿で、朝食の食堂にいると日本人だらけで、どうもイタリアにいる気分になれないので、さっさと食事をすませて出発です。

真っ青な空と昨日の暑さから薄着で出かけると、ウッさぶ!道行く人はダウンや革ジャンを羽織っています。
歩いて数分のフィレツェ中央駅Stazione Centraleに直行。駅前のサンタ・マリア・ノヴェッラ教会Basilica di Santa Maria Novellaは青空に映えていますね。

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すぐに駅前に着きます。

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駅舎にはサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局がありますが、もちろん、あの有名なサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局は別の場所。

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発車までにまだ30分もあるのに、午前中にはこの一本しかないアッシジ行きの電車は、一番端の16番線に既に入線してます。

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なかなか精悍な車体です。

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まだ、ずい分、発車までに時間があるので、ホームの先端まで歩いてみます。先頭車両を確認。やはり、ターミナル駅への出入りがあるせいか、前も後も同様の車両ですね。当たり前か(笑)。

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一等車のチケットを既に購入済みなので、なんなく乗り込みます。このチケットは1週間前にネットで購入し、自宅のプリンターで印刷した紙です。ネット購入のチケットはバリデーションも不要。余計な手順は必要なく、気楽ですね。で、2両しかない1等車に乗ると、おっ、暖房が入ってます。乗客もそこそこ乗っています。イタリア人も結構時間にルーズじゃないなと思ったら、周りでは英語の会話が聞こえてきます。さすがにアッシジ行きなので、観光客が多いのかも。で、早めの行動なのかな。
車窓を眺めると、遠くのホームには特急電車が停まっているようです。

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さらに、次々と人が乗り込んできて、間もなく電車はホームを離れます。
フィレンツェ郊外を出て、電車はアルノ川沿いに走ります。なだらかな丘から山(とはいっても日本の山に比べれば超低い)に景色は変わった頃から、いきなり霧! そうか、この辺りは美味しいワインと生ハムの産地。この霧が美味しさを生み出しているのね。一時間半ほどで、アレッツォArezzoに到着。車掌さんがホームに降りて、何かチェック中。

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アレッツォといえば、映画「ライフ・イズ・ビューティフル」の舞台として有名ですね。この街も見ていこうかと心がうずきますが、電車の本数も少ないし、先を急ぎましょう。この頃には断続的に出現した霧もすっかり晴れ、また青空とのどかな大平原が広がっています。アッシジまではまだ1時間ほどかかります。
しばらくすると、笠松が並木になっている立派な道があります。ローマ街道の名残でしょうか。

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と、いきなり、海のように大きな湖の横を列車が走ります。イタリア半島部で最大の湖、トラジメノ湖Lago Trasimenoです。湖の中には、小さな島々が浮かんでいますね。

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これは湖のヨットハーバーでしょうか。マストが林立しています。

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ここまで来れば、アッシジももう30分ほどです。このあたりでようやく、車掌さんが検札に回ってきます。プリンターに印刷したチケットをじっと確認していますが、何も言わずに返してくれます。

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最後にペルージャPerugiaを通過します。セリエAで中田選手が活躍していたのもずい分昔の話ですね。

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ペルージャでは多くの乗客が降りていきます。

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ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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いよいよアッシジに到着します。



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アッシジ到着、美しい街です!

2009年5月3日日曜日@アッシジ/2回目

さて、ペルージャPerugiaの駅を通過すると、いよいよアッシジAssisiです。行く手に山が見えてきます。スバシオ山Monte Subasioでしょうか。

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スバシオ山(丘です)の中腹にアッシジの街が見えてきます。ひときわ大きく立派なのはサン・フランチェスコ聖堂Basilica di San Francesco d'Assisiでしょう。ひなびた田舎町を想像していた配偶者はびっくりしています。
アッシジ駅Assisi Stazioneに到着。アッシジ駅はスバシオ山の麓から離れたウンブリアUmbriaの平原にあるので、駅構内のキオスクでチケットを購入し、バスで街まで向かいます。これがアッシジ駅です。

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駅前のバス停では既にみんなバス待ち。

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駅前の広場は寂しい感じですね。

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30分に1本のバスは超満員です。10分ほどでアッシジの町に着きます。まずはホテルに向かい荷物を置いてきましょう。ホテルは、サン・フランチェスコ聖堂のすぐ横です。バス停のウニタ・ディタリーア(イタリア統一)広場Piazza Unità d'Italiaでバスを下りて、アッシジの城壁の中にはいり、5分ほどフラテ・エリア通りVia Frate Eliaの上り坂を上ると予約していたホテル・スバシオHotel Subasioです。ホテルの先には間近にサンフランチェスコ聖堂が見えています。このホテルはロケーションが良いのと、ウンブリア平原Pianure umbreを見渡せる眺望が良いらしいので選択しました。早速、チェックインして、眺望を確認したいところですが、まだ、着いたのが午前中で部屋が用意できていないとのこと。ベッラ・ヴィスタ(よい眺め)の部屋だよねって、再確認して、荷物を預け、街に出かけます。
まずはホテルを出て、眼下に広がるウンブリア平原の眺めを確認。素晴らしい眺めですね。この眺めがホテルの部屋からも楽しめることを期待しましょう。

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次にまずはホテルのお隣のサン・フランチェスコ聖堂に向かいます。

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聖堂が間近に迫ります。

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後ろを振り返ってみます。サン・フランチェスコ聖堂の前の広場(下部聖堂前)は黒白の石畳の筋状の模様が印象的です。広場の先には今出て来たホテル・スバシオの建物が見えています。サン・フランチェスコ聖堂に最も近いホテルです。

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アッシジは予想以上に立派な街であることは分かりましたが、日曜日のミサがあるからだけとは思えない人出。永平寺以上?かも(変な比較ですが、配偶者は福井県出身なので・・・)。サン・フランチェスコ聖堂はミサの最中なので、街の反対側のはずれにあるサンタ・キアラ聖堂Basilica di Santa Chiaraを目指してブラブラ街を散策します。

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石造りの建物に挟まれた通りは美しい雰囲気に包まれています。石のアーチの門をくぐったりします。

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この道(サン・フランチェスコ通りVia San Francesco)はずっと続きます。

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さすがにアッシジの街の通りはどこも絵になる風景です。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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もうすぐ、街の中心のコムーネ広場Piazza del Comuneに着きます。



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アッシジ、コムーネ広場からサンタ・キアラ聖堂へ

2009年5月3日日曜日@アッシジ/3回目

サン・フランチェスコ聖堂Basilica di San Francesco d'Assisiからサンタ・キアラ聖堂Basilica di Santa Chiaraを目指して、サン・フランチェスコ通りVia San Francescoをぶらぶら歩いているところです。通りには、ずっとお土産物屋が続いています。やがて、通りがポルティカ通りVia Porticaに変わりますが、町の雰囲気は変わらず、中世の趣きを感じさせます。

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大勢の信者や観光客で歩きづらい道をサン・フランチェスコ聖堂から15分程歩くと、街の中心のコムーネ広場Piazza del Comuneです。広場には、コリント式の列柱で飾られた古代ローマ時代のミネルヴァ神殿Tempio di Minervaがひときわ異彩を放っています。

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広場には、お決まりの小さな噴水もあります。

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この広場にはまた戻ってくるので、そのまま通り過ぎて、さらにお土産屋さんの並ぶ通り、ジュゼッペ・マンツィーニ通りCorso Giuseppe Mazzini、サンタ・キアラ通りVia Santa Chiaraを進むと、すぐにサンタ・キアラ聖堂です。素朴ですが、美しいファサードの聖堂です。

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聖堂の前からは丘の上まで見渡せます。丘の上にはロッカ マッジョーレ (大城塞)Rocca Maggioreが威容を誇っています。

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近くにはサン・ルフィーノ大聖堂La Cattedrale di San Rufinoのクーポラも建物越しに頭を出しています。サン・ルフィーノ大聖堂はアッシジのドゥオーモです。

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聖堂前の広場から見る果てしなく広がるウンブリア大平原の美しさに言葉もありません。しばし呆然と眺めていると、12時を告げる鐘が鳴り響きます。雰囲気は最高です。

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アッシジの旧市街を横から眺めると、その美しさに見惚れます。

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サンタ・キアラ聖堂は丁度、日曜日の朝のミサが終わったところで、まだ人が多かったのですが、内部を見ることはできました。しかし、地下にあるサンタ・キアラのお墓を見ることは断念。また、聖堂前に出ます。

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サンタ・キアラ聖堂の先に進んでみましょう。ボルゴ・アレティーノ通りVia Borgo Aretinoは昔の城壁沿いの通りのようです。左は城壁跡で右は丘の斜面が下っています。

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あまり先まで進むとキリがないので、適当なところで引き返します。また、サンタ・キアラ聖堂の横手まで戻ってきます。

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サンタ・キアラ聖堂の横を通り過ぎて、サンタ・キアラ通りを進みます。

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通りの石のアーチを抜けて、賑やかかなジュゼッペ・マンツィーニ通りに向かいます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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さらにアッシジ散策を続けますが、その前に美味しいランチをはさみましょう。イタリアはどの町でも美味しい食事がいただけます。



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アッシジで美味しいランチ、そして、また散策

2009年5月3日日曜日@アッシジ/4回目

サンタ・キアラ聖堂Basilica di Santa Chiaraから出て、もうお昼時なので、サンタ・キアラ聖堂界隈の寺社門前町には不釣合いなオシャレな店でランチをいただきます。ジュゼッペ・マンツィーニ通りCorso Giuseppe MazziniにあるマニャヴィーノMagnavinoという評判のリストランテです。

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美しい店内です。

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まずは白ワインで乾杯。何に乾杯かっていうと、この美しい古都アッシジにです。なお、ワインはウンブリア産とのことで、同じウンブリアにあるオルヴィエートのワインに似た濃厚なワインでとても美味しい。

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ブルスケッタ(薄いトーストしたパンの上にトマトや炒めた野菜などを乗せた前菜)が美味しいとの情報なので、まず、これをいただきます。

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後からイタリア人の家族連れがはいってきます。ベビーカーの幼児がしきりにこちらをうかがっています。日本人は珍しいのかな。配偶者が愛想をするとにこにこしています。配偶者はさほど子供好きとは思えませんが、ヨーロッパに来ると妙に子供に愛想をします。で、ヨーロッパの子供も妙に配偶者になつきます。

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ともあれ、さらにニョッキとパスタを頂きますが、評判通り美味しいです。
これはタリアテッレ。

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これはニョッキ。

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食後のカフェ・ラッテもなかなかよろしい。

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美味しいランチを終え、ここから、アッシジのドゥオーモであるサン・ルフィーノ大聖堂La Cattedrale di San Rufinoに向かいます。

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アッシジの街はどこも石畳の道が続きますが、サン・ルフィーノ大聖堂へはこの石畳の坂道をどんどん上っていきます。

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まだまだ、石畳の道は続きます。

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もう少しでサン・ルフィーノ大聖堂です。

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石畳の坂道を上り詰めたところにサン・ルフィーノ大聖堂があります。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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高台にあるサン・ルフィーノ大聖堂から、また、眺めを楽しみましょう。



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アッシジ、サン・ルフィーノ大聖堂から、再びサン・フランチェスコ聖堂へ

2009年5月3日日曜日@アッシジ/5回目

ようやく、サン・ルフィーノ大聖堂La Cattedrale di San Rufinoに着きました。ここまでは上り坂ですが美しい石畳の続く道でした。
このサン・ルフィーノ大聖堂で聖フランチェスコも、聖キアーラも洗礼を受けたそうです。

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聖堂の裏に抜けると、建物の屋根の並びの向こうにウンブリア平原Pianure umbreが陽光に輝いています。

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今度は石畳の道、サン・ルフィーノ通りVia S. Rufinoを下って、コムーネ広場Piazza del Comuneに向かいます。それにしても通りの雰囲気が最高にいいですね。

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石畳の坂を下っていくと、ほどなくコムーネ広場が見えてきます。

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広場の中央の噴水の前で記念撮影。

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ミネルヴァ神殿Tempio di Minervaや隣り合う時計塔(ポポロの塔)Torre Del Popoloを今度はじっくりと見ます。神殿の内部はサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会Santa Maria Sopra Minervaという普通の教会になっています。

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ここからは先ほどのサン・フランチェスコ通りVia San Francescoと並行する山寄りのサン・パオロ通りVia S. Paoloを歩いて、ホテルのほうに戻ります。

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この通りはさすがに人通りが少なく、静かで気持ちのいい通りです。

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時折、建物の切れ目からウンブリア平原が眺められます。

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やがて、ウンブリア平原が眺められる高台の道、メタスタジオ通りVia Metastasioに出ます。

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綺麗な花が咲いているお宅があります。ウツギの花でしょうか。

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メタスタジオ通りは石造りの家々が両側に立ち並ぶ道に変わります。

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角を曲がると、急にサン・フランチェスコ聖堂Basilica di San Francesco d'Assisiが目に飛び込んできます。

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少し高台の道になっているので、サン・フランチェスコ聖堂を見下ろすことができ、その背後にはウンブリア平原が広がります。

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すぐにサン・フランチェスコ聖堂を見渡すことのできるポイントに出ます。

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素晴らしい絶景です! サン・フランチェスコ聖堂の背後には美しいウンブリア平原が広がっています。

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ウンブリア平原の中に大きな教会が見えています。サンタ・マリア・デリ・アンジェリ聖堂Basilica di Santa Maria degli Angeliのようです。後で行ってみます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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では、いったん、ホテルに戻りチェックインします。その後でサン・フランチェスコ聖堂を訪れましょう。



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アッシジのホテル、そして、いよいよサン・フランチェスコ聖堂へ

2009年5月3日日曜日@アッシジ/6回目

アッシジAssisiの街の一通りの散策を終えました。観光ポイントはほとんど見ることができ、満足しながら、サン・フランチェスコ聖堂Basilica di San Francesco d'Assisiの前に広がるインフェリオーレ・ディ・サン・フランチェスコ広場Piazza inferiore di San Francescoを歩いて、ホテル・スバシオに戻ります。広場の周りにはポルティコが巡らせてあります。

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ホテルのレセプションに行くと、今度こそチェックインできます。saraiがわざわざウンブリア平原Pianure umbre側の眺めの良い部屋をリクエストしておいただけあって、部屋のテラスからはウンブリア平原が広がります。素晴らしい!!! 陽光に光り輝く緑の平原が一望でき、呆然と見ていますが、いかん、いかん、今こそシャッターチャンスと写真や動画を撮りまくり。

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テラスに出ると、右側にサン・フランチェスコ聖堂Basilica di San Francesco d'Assisiも見えています。最高だね。

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テラスから下を見下ろすと、ホテルのテラス席が木々の間に見えています。気持ちよさそうですね。後で下りてみましょう。

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部屋に戻って、内部をチェック。大きなベッドです。気持ちよく眠れそうです。

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デスクも大きくて、PC作業が楽々できそうです。

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水回りですが、バスタブを装備しています。

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部屋を出て、廊下のはずれにテラスに出る扉があります。この扉を出ると、素晴らしい光景が目にはいってきます。丁度、真正面にサン・フランチェスコ聖堂です。まさに全身でサン・フランチェスコ聖堂を受け止めるかの如くです。

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先ほど部屋のテラスから見下ろしたホテルのテラス席に赴きます。1階ロビーからテラスに出ます。テラス席の西端からはサン・フランチェスコ聖堂の南側面が眺められます。

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もちろん、テラスからはウンブリア平原を望めます。

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テラスの周りにはベンチが並んでいます。しかし、絶景に背を向けてしか座れないのは何故?

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このテラスからホテルの建物のほうを振り返ると、ホテル・スバシオとサン・フランチェスコ聖堂が連なるように見えます。左手がサン・フランチェスコ聖堂、右手がホテル・スバシオで、saraiの部屋は2階の左から4番目の大きなテラスのある部屋です(“HOTEL”の文字の“H”の下)。

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一服してサン・フランチェスコ聖堂に向かいます。この聖堂は下部聖堂La chiesa inferioreと上部聖堂La chiesa superioreからなり、2階建てのような構造になっています。まず、下部聖堂から拝見。内部はさながら美術館のようで、壁・天井がフレスコ画で埋め尽くされています。

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ジョットやチマブーエが描いた絵はとても見尽くせるものではありませんが、全体の雰囲気だけでも素晴らしいの一語です。地下聖堂には聖フランチェスコのお墓もあります。何かとても厳粛な気持ちになります。次いで、いったん外に出て、階段を登って、上部聖堂に向かいます。上部聖堂前は美しい芝生の広場になっています。

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上部聖堂にはいると、高い天井で大きな空間が広がっています。

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この空間を聖フランチェスコの生涯を描いたジョットの渾身のフレスコ画28枚がぐるっと取り囲んでいます。
「アレッツォからの悪魔の追放」です。内戦中のアレッツォにやってきた聖フランチェスコが弟子のシルヴェストロに命じて、上空を飛ぶ悪魔を町から追放させた奇跡が描かれています。

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「インノケンティウス3世の夢」です。教皇インノケンティウス3世が倒れかかったローマのラテラーノ聖堂を聖フランチェスコが支える夢を見て、彼こそがローマ教会を救う者だと悟り、聖フランチェスコの結成した兄弟団の会則を認可したことが描かれています。

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有名な「小鳥に説教する聖フランチェスコ」も最後に見つけます。

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これでほかの美術館の収蔵作品も合わせ、ジョットの重要な作品をほぼ見たことになります。以前にパドヴァPadovaのスクロヴェーニ礼拝堂Cappella degli Scrovegniでもジョットの壁画を鑑賞しましたが、このサン・フランチェスコ聖堂のジョットのフレスコ画は保存もよく、素晴らしい出来です。ジョットのフレスコ画は素朴な雰囲気ですが、その素朴さが聖フランチェスコの清貧な生き方によくマッチしていて、感動が伝わります。

再び、お土産物屋さんをひやかしながらアッシジの街の中をぶらつきます。あっちの小道、こっちの小道、もう本当に絵になる風景ばかりで、写真を撮りまくります。

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白とピンク色の石灰岩の石で作られた建物は美しく可愛い雰囲気です。すっかりアッシジの街の虜になってしまいます。アッシジの美しさが思い出になるお土産として来年のカレンダーを母親に買って帰ろうという気持ちになり、お土産物屋を物色していると、あるお店から馴染みのあるメロディー。ニュー・シネマ・パラダイスです。アッシジでニュー・シネマ・パラダイスは違うんじゃないのって思いますが、イタリアつながりではありますね。店のおじさんはよっぽど、この曲が好きらしく、繰り返し流しており、鼻歌まじりです。結局、この店でカレンダーほかのお土産をゲット。今でもこの店ではニュー・シネマ・パラダイスの曲が流れているんでしょうか?

アッシジの街を十分堪能して、ホテルにもどり、ベッドに横になり、小鳥の声を聞きながらウンブリア平原の美しい景色を眺め、しばしの休憩です。

休憩後、夕食のために再び、アッシジ駅のほうに下りていきます。



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トリュフ尽くしのディナー、その前に清貧なポルツィウンコラ

2009年5月3日日曜日@アッシジ/7回目

ホテルでしばしの休憩後、夕食のために山を下りてアッシジ駅Assisi Stazione付近のレストランに行きます。お目当ては、ご当地自慢の黒トリュフです。

お店の近くには聖フランチェスコが45歳の生涯を閉じたとても小さなポルツィウンコラLa Porziuncolaの礼拝堂を内部に収めたサンタ・マリア・デリ・アンジェリ聖堂Basilica di Santa Maria degli Angeliがあるので、少し早くホテルを出て、バスに乗り、見学することにします。朝、アッシジ駅からのバスが着いたバス停、ウニタ・ディタリーア(イタリア統一)広場Piazza Unità d'Italiaの前に出ます。広場には大きな城門があります。

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すぐにやってきたバスに乗り込みます。朝乗ったバスの逆向きですが、朝と違って、ゆったりと座れます。もう、観光客は引き上げたようですね。ところが、バスは駅に近づくと鉄道踏み切り前の交差点で渋滞に巻き込まれます。一体、こんなところでなんで渋滞するんだろう? 答えは交差点にあるマックのドライブスルー! 駐車場待ちの車の待ち行列ができていて、その影響で渋滞が起こったようです。まったく、何でイタリアでマックなんだろう! 渋滞のなか、そこそこの時間でバスは駅を過ぎて、サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ聖堂のバス停に着きます。アッシジ駅の次のバス停がサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ聖堂のバス停です。まずはバス停の時刻表で帰りのバスの最終便の時間を確認します。アッシジ駅まで歩いて、そこから乗るのがよさそうです。9時過ぎのバスがあります。

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サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ聖堂は大きく立派な教会です。

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正面から見るとファサードも立派です。

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かわいい礼拝堂のポルツィウンコラはサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ聖堂の中に違和感なく収まっています。聖フランチェスコの最後の棲家は聖人にふさわしい清貧の家です。没後に造られたサン・フランチェスコ聖堂が聖フランチェスコの意図に反するような大きさで立派過ぎると思えます。

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一通り、本当に棘のないバラ園など、この教会を見て回った後、いよいよお目当てのトラットリア・サントゥッチTrattoria Santucciに行きます。
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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トラットリアにはお昼のうちにホテルから電話で予約を入れておきましたが、まだ、夜の開店直後でテーブルはがらがらです。

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出されたメニューはイタリア語のみで分かりづらいのですが、今日の狙いはトリュフ尽くしなので、そんなに困りません。そうそう、このあたりの中部イタリアはトリュフが名物なんです。実は2人ともトリュフは多分、初体験。どんな味・香りか、全然想像がつきません。

黒トリュフのペーストのブルスケッタ、

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黒トリュフのタリアテッレ、

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トリュフとチーズのラヴィオリ、

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トリュフ風味のソースの炭火焼牛フィレ肉、

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ティラミス、黒トリュフのジェラート

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とトリュフ尽くしの料理を食べまくり、トリュフの何たるかが少し垣間見えます。配偶者によると、香りはポルチーニ茸に近く、味はとても深く、ふわっと広がる甘みだとのことです。saraiは結構甘い風味なんだねってことで、????(よく分かりません)。でも、とても美味しかった。特に牛フィレ肉の炭火焼は絶品中の絶品。saraiの調子の悪い胃も何するものぞって感じで、ブオーノ!! しかも価格は財布に優しくリーズナブル。もちろん、土地の白ワインも美味しいしね。

この後、ライトアップされたアッシジの街を楽しみながらホテルに帰還します。


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幻想的な夜のアッシジ

2009年5月3日日曜日@アッシジ/8回目

トリュフ尽くしの豪華なディナーを堪能し、帰りはご機嫌でアッシジ駅Assisi Stazione前まで歩きます。ここから9時過ぎにアッシジの町に行く最終バスが出ます。その最終バスの発車する10分ほど前に真っ暗な駅前に到着。

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駅舎だけが夜の暗闇の中に浮かび上がっています。

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駅前から、ライトアップされた美しいアッシジAssisiの街を鑑賞します。丘の上で輝いているのはロッカ マッジョーレ (大城塞)Rocca Maggiore、その下に見える塔は時計塔(ポポロの塔)Torre Del Popoloかな。

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バスを待つ駅舎も夜のほうが綺麗ですね。

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最終バスは少し遅れて到着します。さすがに乗り込んだ車内はがらがらです。

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最終バスで無事、アッシジの町に帰還。夜の帳の落ちたアッシジの石畳の坂道(フラテ・エリア通りVia Frate Elia)も雰囲気あり過ぎです。

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ホテルに着くと、内部が明るく照明されています。もう、夜の9時半です。

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ホテルの前からは石のアーチを通してライトアップされたサン・フランチェスコ聖堂Basilica di San Francesco d'Assisiが浮かび上がっています。ロマンチックですね。

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少し石のアーチに寄ってみると、サン・フランチェスコ聖堂の上部聖堂La chiesa superioreが眺められます。

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部屋に戻って、テラスに出ると、ウンブリア平原が暗闇に包まれています。光のあるのはアッシジ駅付近でしょうか。

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ライトアップされたサン・フランチェスコ聖堂ももちろん、ばっちり見えています。

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今日の旅日記を書いて、問題なくつながったネットで無事アップ完了。そろそろ寝ましょうね。

明日は朝一番でもう一度、ホテルの隣にあるサン・フランチェスコ聖堂でも覗いて、長距離バスでシエナSienaに移動の予定です。旅は今日あたりから、絶好調です。



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この記事へのコメント

1, ハルくんさん 2009/07/20 08:34
saraiさん、こんにちは。

アッシジの石畳の坂道はちょっと雰囲気があるどころの騒ぎではないですねぇ。素晴らしいです。
実は僕はイタリアへは行ったことが無いのですよ。ローマ、フェレンツェ、ベニスなどそのうちに絶対に行ってみたいです。
ところでsaraiさんのHPをこちらにリンクさせてもらっても構わないですか?

2, saraiさん 2009/07/20 21:14
ハルくんさん、saraiです。
コメントありがとうございます。
アッシジは世界遺産ですが、イタリアの街は小さな町でも石造りでとても雰囲気があります。絶対に期待を裏切られることはありませんよ。ローマ、フェレンツェ、ベニスはまず必須ですね。
リンクの件は了解です。こちらからのリンクも構いませんか?
では、また。

3, ハルくんさん 2009/07/25 07:40
saraiさん、こんにちは。

さっそくHPをリンク頂きまして有り難うございました。
今後とも「旅」「音楽」の楽しい語らいを宜しくお願い致します。

4, saraiさん 2009/07/27 12:53
ハルくんさん、saraiです。

こちらこそ、リンクを速攻ではっていただき、ありがとうございます。
ちょくちょく、音楽の語らいに参加させてくださいね。

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ジャンル : 海外情報

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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08/04 21:31 G線上のアリア

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07/08 18:59 sarai

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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

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