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朝の静けさの中のアッシジ

2009年5月4日月曜日@アッシジ

今日は旅の4日目。アッシジAssisiの2日目です。

昨夜は美味しいワインと黒トリュフを食し、すっかり気持ちよくなって早めに就寝したせいか、今朝は6時半に気持ちよく起床。朝日がウンブリア平原Pianure umbreに広がっていくのを心地よく眺めます。こういう雄大な風景を眺めると大らかな気持ちになりますね~。向こうの丘の中腹に見える大きな街はペルージャPerugiaでしょうか。お互いウンブリア平原を見下ろし相対していたら、にらみ合う形になるでしょうね。戦いも多かったようです。

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さて、早く起きたことだし、もう一度ジョットの作品を見ることにして、早く朝食を済ませて、サン・フランチェスコ聖堂Basilica di San Francesco d'Assisiに向かいましょう。まずは朝食ですが、朝食自体はいたって普通のもの。

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ただし、このホテルは朝食ルームからの眺めが格別です。朝日に輝くウンブリア平原です。

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横に見えるのは同じく朝日に照らされたサン・フランチェスコ聖堂。眺めに目を奪われて、何を食べたか、まったく意識がありません。このようなところでは豪華な朝食は不要かも?

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これが朝食レストラン。ウンブリア平原の眺めがパノラマのように広がっています。

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テラスに出て、朝日のウンブリア平原をしっかりと眺めます。

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もう一度、ホテルのテラスからのサン・フランチェスコ聖堂の眺めを楽しみます。朝の聖堂は実に美しい!!

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では、サン・フランチェスコ聖堂に向かいます。昨日の喧騒はどこへやら、まだ観光客も少なくとっても静かです。まずは下部聖堂La chiesa inferioreに向かいます。

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下部聖堂にはいります。

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朝早いので、ほとんど人がいません。

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アーチ状の天井が連なり、とても美しい内部空間です。

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ここはさっと見てまわり、いよいよ、お目当ての上部聖堂La chiesa superioreに向かいます。上部聖堂前に上がると、ウンブリア平原の美しさが目に沁みます。

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上部聖堂に入ります。

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期待して中に入ると、やったね!誰もいません。二人で順々にジョットの作品をじっくりと鑑賞です。満足・・・・。

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「小鳥に説教する聖フランチェスコ」を二人で独占して見入ります。ジョット、渾身の名作です。

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満たされた気持ちで聖堂を出ると、聖堂前の広場も朝日で美しい。まだ、観光客もいませんね。

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ぶらぶらと聖堂前のお土産屋に向かいます。

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聖堂を振り返ります。朝日を浴びた上部聖堂が美しいですね。

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開き始めたお土産屋さんでアッシジの絵葉書を購入して、ホテルに戻ります。聖堂の前を通り過ぎて、いよいよこのサン・フランチェスコ聖堂ともお別れです。美しい聖堂前広場を抜けると、ホテルです。


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広場から振り返るとサン・フランチェスコ聖堂の美しい姿が目に入ってきます。

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広場に設けられたポルティコの下を歩いて、ホテルに戻ります。

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この後、ホテルに戻り、名残惜しく、アッシジの街を後にします。



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大トラブル発生! シエナ行きのバスは・・・

2009年5月4日月曜日@アッシジ~シエナ~サン・ジミニャーノ/2回目

朝の静けさのサン・フランチェスコ聖堂Basilica di San Francesco d'Assisiを訪れて、その素晴らしさを十分堪能した後、ホテルに戻りました。既に整理済みの荷物を持って部屋から出て、ホテルをチェックアウト。これからシエナSiena行きの長距離バスが出るバスターミナルまで市内バスで移動します。まさか、これから大変な大トラブルに見舞われるとは、この時点では思ってもいませんでした。
ブラブラと市内バスのバス停、ウニタ・ディタリーア(イタリア統一)広場Piazza Unità d'Italiaへ向かいます。ちょっとバスの時間に余裕があるので、バス停近くのサン・ピエトロ教会Abbazia di San Pietroを訪ねます。質素な教会です。
バス停に戻り、時間通りに来たバスに乗車。一番後ろの席に陣取ります。何故かというと・・・昨夜アッシジ駅近くまで街を下りた目的の1つは、アッシジAssisiの町並みを下から眺めることでした。が、残念なことに、建物や並木に邪魔され眺めるポイントがありませんでした。が、アッシジに戻るバスの中からの眺めが、最高の撮影ポイントであることを確認。何度も駅と街を往復した成果です。

バスの後部の車窓からはまだ、サン・フランチェスコ聖堂がまだ間近に見えています。

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バスはぐるりと道路を周り込み、ちょうど、サン・フランチェスコ聖堂の真下を走ります。

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サン・フランチェスコ聖堂の南側面の全体が見渡せます。

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少しずつ、聖堂が遠ざかっていきます。

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遠ざかるとともにサン・フランチェスコ聖堂の全景が見えるようになってきます。

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ここぞというところでサン・フランチェスコ聖堂が樹木に邪魔されて隠れてしまいます。うーん・・・

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しかし、さらに遠ざかると、樹木の邪魔もなくなって、再び、サン・フランチェスコ聖堂の姿が現れます。

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バスは丘の坂道を下って、サン・フランチェスコ聖堂がどんどん遠ざかっていきます。

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バスはアッシジの丘を下り終えて、平原に出ます。アッシジに別れを告げるとともに、美しく雄大なアッシジの町並みの風景を頭の中に刻み付けます。サン・フランチェスコ聖堂は樹木の陰に隠れてしまいそうになります。

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見えなくなりそうなサン・フランチェスコ聖堂の最後の姿をズームアップして、写真に収めます。右手には滞在したホテル、ホテル・スバシオHotel Subasioも見えています。

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やがて、アッシジ駅の先のサンタ・マリア・デリ・アンジェリ聖堂Basilica di Santa Maria degli Angeliの前に着きます。

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この教会の前のバス停、サンタ・マリア・デリ・アンジェリSanta Maria degli Angeliからシエナ行きの長距離バスが出ます。シエナSiena行きのバス停は昨夜のうちにしっかり確認済み。このバス停の情報はあまりなく、saraiがバス会社に何度かメールしてききだしたものです。チケットはネットで購入済です。

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ちょっとバスの出発時刻まで余裕があるのでサンタ・マリア・デリ・アンジェリ聖堂前の美しい公園の中を散策します。

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ぶらぶらしていると、写真を撮ってくれないかと日本人夫婦に呼び止められます。彼らはオーストラリアに住んでるそうですが、日本の友人夫妻とローマで落ち合って旅を楽しんでるとのこと。レンタカーを借りて、トスカーナのアグリツーリズモを楽しんできたということで、なかなか、それも羨ましいですね。昨日、sarai達が美味しくランチやディナーをいただいたレストランを紹介したりの情報交換をして別れます。

さて、いよいよシエナ行きのバスに乗りましょう!
が、ここからが大トラブルのスタートだったのです。
saraiが苦労して見つけたバス停で1日に2本のバス(もう1本は夕方)を待ちます。が、時間になっても来ません。ま、イタリアですから5分や10分は待ってあげましょう。という優しい気持ちが、不安に変わる頃・・・ちょっと先の反対車線側にそれらしいバスが停まります。そして出発していきました。ム?そんなはずはないよ。昨夜、そのバス停は別の会社(APM社)のものであることを確認済で、我々が乗るバス(ATA社)の時刻表は、今我々が立っているバス停に貼ってありますっ。とてもいや~な気分になって、近くのツーリストインフォメーションに行って、お姉さんに聞くと「朝のバスは向こう側で、夕方のバスはこっち側よ」「・・・・・・・」 発する言葉もなく、しばらく呆然。

さあて、どうしましょう。バスは夕方までありません。今晩のホテルはサンジミニャーノSan Gimignanoです。移動しないと泊まるところもありません。電車での移動になるのでしょうが、予定外のことで情報がありません。saraiはあまりのことに愕然として、そこらの塀垣にへたりこみます。意味もなく、ガイドブックをペラペラめくっていると、配偶者が叱咤激励。「もう、バスは夕方までないんでしょう。鉄道を使えば、シエナまで行けるの?」  こういうどん底、最悪の状況でこそ、その人間の真価が問われますね。saraiと違って、配偶者はまったく胆のすわった人間であることが分ります。落ち着いた配偶者の声に、saraiも自暴自棄の状態から少し脱します。
そうですね。鉄道で行けることは行けるけど、最悪、ルートはいったんフィレンツェに戻る経路になるかも知れません。いずれにせよ、アッシジ駅で情報を集めるしかありません。重い腰をやおら上げて、急いで駅に向かいます。アッシジ駅Assisi Stazioneはここから歩いて5分ほどなのでまだ助かります。
駅に着いて窓口に行くと、何と窓口はすべて閉じてます。駅員もいません。オ~マイガッド! 無人駅なのでしょうか。
ホームには結構多くの人が待っています。案内板を見ると、幸か不幸か、あと5分程で電車がきます。方向はあってるので乗ることにしますが、チケットが必要です。改札がないイタリアの鉄道はチケットがなくても乗れますが、チケットなしの乗車が見つかると罰金が大変です。saraiが自動券売機にチャレンジしますが、動作はのろく操作が分かりづらいしろものです。シエナまでの経路が表示された時点でタイムアウトです。でも、乗換駅がテロントーラ・コルトナ駅Terontola Cortonaであることだけは確認。エイ、ままよ!と電車に飛び乗ります。乗換駅までの1時間ちょっとは落ち着かず、途中のトラジメノ湖Lago Trasimenoなどの美しい景色も楽しむどころの話ではありません。saraiが観光ガイドブックで経路をなんとか確認し、乗り換えながらシエナに突き進むしかないと腹をくくって、少し落ち着きます。
無事車掌さんの検札にあうことなく、乗り換えのテロントーラ・コルトナ駅に降り立ちます。イタリア国鉄さん、ゴメンナサ~イ!
駅の窓口に直行し、シエナまでのチケットを購入して一安心です。

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ここからシエナまでの直通電車はなく、キウージ-キアンチャーノ・テルメ駅Stazione Ferroviaria di Chiusi - Chianciano Termeで乗換えだと教えてもらいます。また、ま、とんだことで降り立った街ですから、写真を1枚。何にもありませんね。

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駅舎の写真も1枚。

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とりあえず、購入したチケットを刻印します。

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まずはチケットを持ってホームに行きます。

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あと10分程の乗り換え時間があります。少し、心に余裕ができます。

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ホームに売店があります。電車の中で食べるハムカツサンドなどの食料をゲットします。こんな小さな駅の売店でもちゃんとパンを温めてくれるし、美味しく食べようとするイタリアの食文化は嬉しいですね。だんだん列車の旅を楽しむモードです。

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あと数分で電車が来る筈です。こうなると、早く電車が来てほしい気持ちになります。バスに乗っていたら、もう、シエナに着いてる時間です。

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テロントーラ・コルトナ駅のホームに電車がはいってきます。ローマ行きの電車です。ここからはもうローマもそんなに遠くありませんね。

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早く来い!という気持ちです。

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電車に乗り込み、パンをかじって、余裕のランチです。

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2度目の乗換駅キウージ-キアンチャーノ・テルメに20分ほどで順調に到着。ここでは次の乗換え電車まで50分待ちです。駅前の広場で思いがけずゆったりとした時間を過ごします。駅前の通りは静かで別に面白そうなものはありません。

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キウージ-キアンチャーノ・テルメ駅は工事中。為すこともなく、駅前広場のベンチに腰掛けて、ぼーっとしているだけです。

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まだ、時間は早いですが、ホームに出ましょう。

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やっと出発時間になり、入ってきた電車はたったの2両編成。無事、シエナ行きの電車に乗ります。通学用の電車らしく学生さんがたくさん乗っていてうるさいくらいです。走り出して分かったのですが、この路線は単線です。車掌さんも暇らしく、すぐに検札に来ます。ハァ~イ、チケット持ってますよ~! この頃には、車窓を楽しむ余裕も復活。美しい大平原の中を走ります。丘の上には大小たくさんの街があります。saraiはやっと安心し、車窓に見入ります。オリーブ畑、葡萄畑、牧場、小麦畑・・・、次々にイタリアらしい風景が流れていきます。

やがて、何とか、シエナに到着します。ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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大幅に予定は遅れていますが、大トラブルをリカバリーできました。ほっとします。



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やっとシエナ到着! カンポ広場とドゥオーモへ

2009年5月4日月曜日@アッシジ~シエナ~サン・ジミニャーノ/3回目

さて、バスに乗り損ねるという大トラブルの後、鉄道でシエナSienaに向かいました。2度目の乗換駅、キウージ-キアンチャーノ・テルメ駅Stazione Ferroviaria di Chiusi - Chianciano Termeでようやくシエナ行きの電車に乗換えて、延々と乗ること1時間半。ようやく、シエナ駅Stazione di Sienaに到着です。
思いがけないトラブルで、予定より2時間30分以上の遅れ。すぐに市内バスに乗ってシエナSienaの旧市街に向かうことにします。まずは駅のキオスクでバスのチケットを購入します。

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駅舎を出ると、駅前の広場の向かいの建物の地下がバス乗り場になっています。バス乗り場に行くと、旧市街の中心のグラムシ広場Piazza Gramsciに向かうバスはすぐにやってきます。バスはすごく混んでいますが、何とか詰めてもらって乗り込みます。イヤ~、シエナの街は大きい。15分程で丘の上の旧市街に到着です。
グラムシ広場は大きなバスターミナルになっています。この広場の地下にバス会社の窓口があります。とりあえず、まずはサン・ジミニャーノSan Gimignano行きのバスチケットをあらかじめ購入しておきます。

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ついでにそこに荷物預かりがあるので、荷物も預けようとしたら、クローズとのこと。仕方ありませんね。荷物をガラガラひきながら、シエナ観光の目玉、カンポ広場Piazza del Campoに向かいます。アッシジAssisiとは違い、赤茶けたレンガの街並みです。

カンポ広場に到着。何度も旅番組で世界一の美しい広場と紹介されているカンポ広場。しっかり頭の中ではイメージでき、期待が膨らみます。広場をぐるりと取り囲む古い建物を抜けて広場に足を踏み入れると・・・アラ、アララララ・・・こんなもの?扇形をした珍しい広場なのですが、世界一美しいかと言われると、それほどではないでしょうと、少々興醒め。
広場の中央あたりに立って、周囲の建物を眺めます。

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広場の周囲の建物は古色蒼然とした感じです。

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広場には向かいにマンジャの塔Torre del Mangiaが見えます。そのあたりに広場を横切って歩いていきます。近くに立つとマンジャの塔は大きな塔です。

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カンポ広場の特徴は真っ平ではなく、傾斜があることと、貝殻の形の広場が8本の白いラインによって9つのスペースに区切られていることです。今、傾斜の一番低い部分に立ち、白い3本のラインを見ています。

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広場の周囲を巡る、ちょっと高い通路に上がります。

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まあ、時間も押してることだし、一応、写真だけは撮っておき、さっさと次の目的地ドゥオーモ(シエナ大聖堂)Duomo di Sienaに行きましょう。ところが、このカンポ広場は写真を撮るのがなかなか難しい。ぴたっと広場がおさまるアングルがなかなかありません。どうしても3枚の写真に分れてしまいます。


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この3枚を合成してみましょう。どうでしょう。広場の全体像が分かりますね。8本の白いラインが放射線状になって、広場を9つに分割しています。中央の区分の奥のほうにはガイアの泉Fonte Gaiaがありますが、遠くて、よく見えません。あとで広場に戻ってきたときにもう一度、ちゃんと見てみます。

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広場の向かい側に行き、マンジャの塔とプッブリコ宮(市庁舎)Palazzo Pubblicoを鑑賞します。

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マンジャの塔とプッブリコ宮の上部を撮影。

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最後は動画に撮って終了にします。さあ、ドゥオーモはカンポ広場からは歩いて10分足らずです。急いで移動です。石造りの重厚な建物に挟まれた石畳の道、チッタ通りVia di Cittàを進みます。

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おっ、ドゥオーモ(シエナ大聖堂)はなかなかファサード(正面の装飾)の美しい壮麗な建物です。こちらはあまり期待していなかっただけに、嬉しくなります。

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正面に回りこんで、ファサードをじっくりと鑑賞。

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ここまでのシエナの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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では、ドゥオーモの中にもはいってみましょう。ファサードの間近に近寄ります。

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入り口は左側です。

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えっ、教会なのに入口で入場チケットを販売しています。教会って、普通、無料ですよね? まあ、いいでしょう。この後、ドゥオーモ付属美術館Museo dell'Opera Metropolitanaにも入る予定なので、フルチケットを購入します。なかにはいると、まるで宮殿か美術館かという豪華さです。さすがにフィレンツェと覇権を競っていたシエナのドゥオーモだけのことはあります。
これは北側の主祭壇です。

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振り返って、南側の入り口のほうを眺めます。素晴らしい身廊です。高い天井のゴシック空間が広がります。黒白ボーダーの大理石の柱の美しさに魅せられます。

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とりわけ、床一面の装飾の素晴らしさに驚かされます。

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床面のデザインは大理石の象嵌によって構成されています。

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ペガサスの模様も美しいです。

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中央祭壇のほうに近づいていくと、クロッシングのあたりはゴシック様式建築の高いドームで豪華絢爛って感じです。

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ドームの下(クロッシング)まで行って、上を見上げると、天井画はありませんが、立派なドームの天井です。

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ドゥオーモの左手には、ピッコロミニ図書館Biblioteca Piccolominiがあります。これは必見です。壁面は美しいフレスコ画でまさに輝いています。

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このピッコロミニ図書館はシエナの名門貴族ピッコロミニ家出身のローマ法王ピウス2世によるもので、壁面の10枚のフレスコ画はピウス2世の人生の重要なシーンが描かれています。
明るい窓辺には中央に立つ3美神の像がシルエットになっています。

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壁のフレスコ画の下のガラスケースにはピウス2世のコレクションの聖歌譜(15世紀の聖歌集)が並んでいます。聖歌譜が収められているから、ここは図書館(書庫)と呼称されています。

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部屋中央の3美神の彫像と壁のフレスコ画はこの美し過ぎる部屋の精華です。

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この後は、ドゥオーモ付属美術館の展望塔から、シエナの素晴らしい眺望を楽しみます。



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素晴らしいシエナの眺望!!

2009年5月4日月曜日@アッシジ~シエナ~サン・ジミニャーノ/4回目

シエナSienaのドゥオーモ(シエナ大聖堂)Duomo di Sienaは見所も多いのですが、とても混み合っています。そこそこ見たところで外に出ます。
次はドゥオーモ付属美術館Museo dell'Opera Metropolitanaです。ドゥオーモ付属美術館の屋上テラスからのシエナの景色が素晴らしいという評判があるからです。ドゥオーモの横にある美術館に入り、細い螺旋階段をヒーヒー言いながら屋上テラスに登ります。さらに上に建つ展望塔がありますが、ここでも十分に美しい眺めが楽しめます。
おおっ、先ほどまでいたカンポ広場Piazza del Campoに立つマンジャの塔Torre del Mangiaが意外に間近に見えます。

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右のほうに視線を移します。赤茶けたレンガの街並みとその向こうに広がる平原。その美しい景色がどこまでも見渡せます。

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さらに右に視線を移します。シエナの家並みが素晴らしいです。

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さらに右を見ると・・・あれっ、展望塔が視界を邪魔します。

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ドゥオーモ(シエナ大聖堂)もほどよい距離で眺められます。クーポラは修復工事ですね。ところで雲行きが怪しいですね。あとで思わぬ雨にあいます。

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地上を見下ろします。結構な高さからの展望です。

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さらに上に建つ展望塔に登るためのもっと細い螺旋階段に進みます。絶対に下りてくる人とのすれ違いは無理なので、何とか上下で連絡を取り合って上り下りします。そうして息を切らせて展望テラスに出ると・・・本当に言葉なし!
何とカンポ広場が上から見下ろせます。マンジャの塔が一番下から全景が見え、その手前のプッブリコ宮(市庁舎)Palazzo Pubblicoもほぼ見えています。

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さらにシエナの町並みの向こうにはトスカーナ平原が広がっています。町はずれに見える塔のある教会はサンタマリア・デイセルヴィ聖堂Basilica di San Clemente in Santa Maria dei Serviです。

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フィエーゾレの丘から眺めたフィレンツェ、アッシジの街から見渡したウンブリア平原、シエナのドゥオーモ付属美術館屋上テラスから見たシエナの町とトスカーナ平原。今回の旅では眺望に恵まれています。どれも素晴らしいのですが、どうしても順列を付けるならば、このシエナが一番かも知れません。ぐるり360度のパノラマを楽しみます。

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ドゥオーモも眺めます。先ほどは鐘楼を下から見上げる感じでしたが、ここからは真横に眺める感じです。鐘楼の白黒のボーダー模様はシエナのシンボルとも思える模様ですね。

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ドゥオーモのファサード前のドゥオーモ広場Piazza del Duomoのあたりを眺めます。

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再び、カンポ広場を眺めます。絶景ですね。広場の白いラインが3本、くっきりと見えています。

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十分に眺望を楽しんだので、展望テラスから、また、狭い螺旋階段を下ります。途中の屋上テラスに戻ったところでまた、マンジャの塔を眺めます。もはや、カンポ広場自体は広場のまわりの建物が邪魔で見えませんね。

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屋上テラスから見た煉瓦造りの展望テラスの塔です。

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屋上テラスで最後にドゥオーモを眺めます。

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シエナの眺望を楽しんだ後、付属美術館にあるシエナの誇りといわれるドゥッチョの「荘厳の聖母」(マエスタ)を鑑賞。1308-11年頃の制作と言われています。この大装飾画はドゥオーモ(シエナ大聖堂)のために描かれました。これはその一部の聖母子です。来たるべきルネッサンスの表現とは大きく異なっています。

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美術館を出て、ドゥオーモのあたりを歩いていると、日差しのなか、シャワーのような雨が急に降ってきます。手近にある洗礼堂で雨宿りをします。雨宿りとはいえ、このサン・ジョヴァンニ洗礼堂Battistero di San Giovanni Battistaも素晴らしいものです。丁度、ドゥオーモの真後ろの階段を下りたところにあります。堂内はフレスコ画で装飾されています。中央に洗礼盤があります。
洗礼盤の6角形の台座には青銅製のパネルがはめ込まれています。トスカーナの巨匠ドナテッロ、ギベルティなどが製作した名作です。洗礼盤のあたりから天井を見上げると、素晴らしい装飾に目を奪われてしまいます。

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雨のお陰でゆっくりと洗礼堂を鑑賞できました。雨もあがり、また、カンポ広場に戻り、先ほど見逃していたガイアの泉Fonte Gaiaも発見。

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泉の後ろにはレリーフ彫刻が並んでいます。

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短時間でしたが、ほぼ、シエナの街をひととおり見たところで、また、バスターミナルのあるグラムシ広場Piazza Gramsciに向かいます。広場に着くと綺麗な花が咲いています。

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何の花でしょう。ライラック?

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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今度はなんとか、無事、サン・ジミニャーノSan Gimignano行きのバスに乗り込むことができます。大型バスがほぼ満席ですが、sarai達は並び席をゲット。あとはゆったりと言いたいところですが、バスが夕方の道路渋滞でのろのろ。どんどん時間が過ぎていきます。これは精神状態によろしくありません。疲れ倍増になります。シエナの街を抜けるまではこの状態が続きますが、街を出ると、バスは順調にトスカーナの田舎道を走り出します。



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サン・ジミニャーノの美味しいトスカーナ料理

2009年5月4日月曜日@アッシジ~シエナ~サン・ジミニャーノ/5回目

シエナSienaからバスに揺られ、20分遅れほどで、ようやく、サン・ジミニャーノSan Gimignanoに到着。
この街は古くからの塔が林立することで有名な街で、バスが街に近づくと異様な風景が広がります。バス停のあるポルタ・サン・ジョバンニPorta San Giovanniからは今夜泊まるホテルまでは歩いて10分足らずです。泊まるホテルはチステルナ広場Piazza della Cisternaの名前を冠した由緒あるホテルです(ホテル ラ チステルナHotel La Cisterna)。近づくと、ツタの絡んでいる建物なのですぐ分かります。

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チェックインするともう8時。それでも部屋にはいると、まだ窓の外は明るくてまわりのトスカーナ平原Pianure Toscaneが見渡せます。事前にトスカーナ平原が眺められる部屋をリクエストしていました。今回の旅は徹底的に眺めにこだわってみました。

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窓から身をのりだして、風景を眺めます。右手のほうから、順に眺めていきます。うーん、素晴らしい絶景です。

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お部屋自体はかわいい感じの部屋です。

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何故か、ドアをはいったフロアからベッドの置いてあるフロアが一段高くなっています。

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浴室にはバスタブも完備。いいですね。

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木組みの天井もいい雰囲気です。

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ともあれ、今夜、予定していたレストランに急ぎましょう。レストランの場所をホテルのレセプションで教えてもらい、出発。サン・ジミニャーノの夕方の小路を楽しみながら、町はずれの道、ロミテ通りVia delle Romiteを歩きます。

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そこそこの時間でロミテ通り沿いにあるレストランに到着。今夜のレストランはトスカーナ郷土料理で有名なリストランテ・ベッポーネRistrante Da Bepponeです(2020年現在、同じトスカーナ料理ですが、別の名前のレストラン、Il Ceppo Toscanoに変わっています。)。

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このお店ではサン・ジミニャーノ特産の白ワイン(ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ)もお目当てです。デカンタで白のハウスワインをお願いしましたが、期待通り、微発泡性の口当たりのよいワインです。

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仄暗い店内はとてもよい雰囲気です。

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チーズとコショウのピーチ(トスカーナ名物の手打ち太麺パスタ)、

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トスカーナ風の野菜煮込み、

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トスカーナ風牛フィレのグリル、

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ピザ・マルゲリータ、

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と料理は運ばれてきました。どれも美味しかったけど、もう食べられない・飲めない状態で退散。ドルチェも食べたかったのにね。いやはやね・・・。混み合っていた店内も帰る頃にはすっかりと静かになっています。

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お店を出ると、さすがに外はもうまっくら。気持ちのよい春の夜を楽しみつつ、ホテルに戻ります。
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ホテルで早く今日の記事をアップし、明日早起きして、朝日のトスカーナ平原を楽しもうと思いますが、ネットがつながりません。というより、電話が外線にどうしてもつながりません。これはもうきっと、ホテルの交換機がおかしいですね。レセプションに電話するとチェックしてみますとのこと。しばらくすると、あっさりとつながります。ちゃんとやってね。

というところで慌しい1日も終わります。既に配偶者はぐーぐーと寝入っています。それでは、saraiも寝ることにしましょう。
明日はサン・ジミニャーノの素晴らしい朝を期待しましょう。



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Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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