今日は旅の9日目。ウィーンWienの4日目です。今日は旅の最終日。お昼過ぎの飛行機で帰国の途につきます。
あらっ、曇ってます。こんなお天気は、そろそろ帰らなくっちゃねという気分にさせてくれます。
そう、もう帰りましょう。充分楽しみましたものね。
でも、saraiのしつっこい性格では、まだまだこれから!です。とりあえず、急いで朝食をいただきます。

最後に市立歴史博物館Historisches Museum der Stadt Wien(旧称、現在はウィーン・ミュージアム カールスプラッツWien Museum Karlsplatzというようです)でクリムトを、美術史美術館Kunsthistorisches Museum Wienでフェルメールを見たいということで、急いでチェックアウトをして出かけます。

まず、9時にオープンする市立歴史博物館に向かいます。地下鉄でカールスプラッツKarlsplatzの駅を出て、すぐのところです。途中、地下通路からなかなかいい角度で、オットー・ワーグナー設計のカールスプラッツの旧駅舎Karlsplatz Stadtbahn Stationが見えます。

カールスプラッツの広場を横切っていきます。

ちょうど目の前がバロック様式のカールス教会Karlskircheの建物です。

市立歴史博物館に着きます。

ここは実は前回も来たのでよく知ってます。何故また来たかというと、前回は改装中でクリムトを見られなかったので、これも前回のリベンジ。ところで改装を終えた市立歴史博物館は今年が開館50周年のようです。

まずはチケットを購入。ウィーンカードの提示で一人4ユーロの割引料金です。

今回は受付のお姉さんにクリムトはどこかと訊くと、2階にあるわよとのことで、ちゃんと見られそうですね。
階段を2階にあがり、展示室を探しますが見当たりません。すると我々の様子を見ていたらしく、スタッフの人が寄ってきて、無理やりに?、ここの展示案内を始めます。仕方がないので、しばらく付き合っていましたが、いい加減のところで、クリムトはどこにあるかと訊くと一つ上の階だということ。そりゃそうですね。こちらは2階が「1階」ですものね。だから「2階」と言えば、3階のことですね。じゃあ、3階に行こうとしても、係りの人がまだ親切に?次々と説明を続け、これがマリア・テレジアの肖像画だとか、これが拷問道具だとか言って、放してくれません。そこそこ、付き合って、グッバイ。
3階に上がります。すぐにクリムトは見つかります。まだ見ていない有名な作品が数点展示されています。必見のクリムト作品です。後ろを振り返ると、シーレの絵もあります。数点あります。シーレらしい素晴らしい作品です。ここでシーレまで見られるとは思ってもいませんでした。今回はシーレの一大コレクションのあるレオポルド美術館Leopold Museumには行きませんでしたが、ここで初めて見たシーレとベルヴェデーレ美術館のシーレと、充分にシーレも堪能。さすが、ウィーンですね。
次は10時にオープンするウィーン美術史美術館に向かいます。まだ、オープン時間まで少しあるので、リング通りRing Straßeに出て、散策します。シュターツオーパーWiener Staatsoperが見えてきます。

一昨夜の素晴らしかったネトレプコの「椿姫」が脳裏によみがえります。シュターツオーパーの前に出ます。

ケルントナー通りKärntner Straßeが見えます。カフェ・ハイナーの美味しいケーキを食べに行きたい誘惑に駆られますが、ここはぐっとこらえます。

シュターツオーパーの正面を通過します。

ゲーテ像が見えてきます。

リング通りを挟んで、ゲーテ像に相対して、シラー像があります。

次はモーツァルト像。シャッターを切りながら、しばしの時間も楽しみます。

途中のリング通りの並木道も5月の緑がきれいです。

美術史美術館に到着。マリア・テレジア像が迎えてくれます。

美術史美術館はいつもながら、重厚な建物です。

美術館前の広場の噴水も綺麗です。

広場の向こうには、ホーフブルグHofburgが見えています。

美術史美術館に行ってみると、まだ、10時まで10分ほどあり、入り口が閉まっています。
美術館前広場でぶらぶらしながら開館を待ちましょう。

リング通りの向かいには、ホーフブルグHofburgが見えています。

美術史美術館の向かいに建つウィーン自然史博物館Naturhistorisches Museum Wienです。この2つの建物は相似形です。ちょっと見ただけでは見分けがつきません。

広場の中央に立つマリア・テレジア像Maria Theresien Denkmalをじっくりと観察します。

ムゼウムスクヴァルティーア・ウィーンMuseumsQuartierも見えています。時間があれば、レオポルド美術館にも行きたかったところです。

美術館前広場で写真を撮ったりして、待つことしばし。
遂に開館となり、入り口で待っていた人達と行列して、チケットを購入します。ここでもウィーンカードの割引で一人9ユーロ。

急いで、入館します。まず、お目当てのフェルメールに向かいます。ここのフェルメールの絵「絵画芸術(画家のアトリエ)」はもちろん以前見ました。実は昨年東京で開催されたフェルメール展にも展示予定でこちらもそのつもりだったのに、直前にオーストリア政府から国の至宝だから国外に持ち出すことはまかりならないということで肩透かしをくったので、ウィーンで是非見たいと、これもリベンジみたいなものです。ところが、持参した美術館の展示マップを参考に探しても見つかりません。どうも展示場所が変わったようで、スタッフの人に2人ほど訊いて、ようやく発見。

テレビとかでは、これがフェルメールの最高傑作といわれることもありますが、もう1度、よくよく見た印象で、saraiはもっとほかの絵のほうが素晴らしいと勝手に結論します。たとえば、「牛乳を注ぐ女」とかです。フェルメールは期待を裏切る結果となりましたが、saraiの好きなクラナッハもここに名品があります。これも以前見た絵ですが、「ユーディット」は今回改めて見て、その素晴らしさに完全に魅了されます。今まで見たクラナッハでは最高のものです。

あとはざっと美術館を見て歩き、ここも終了。
もうちょっと、時間があるので、ウィーンでの最後の時間をsaraiはさらに粘って、楽しみます。
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