2019年9月10日火曜日@ブルマウ温泉/7回目
ウィーンWienから3時間の鉄道旅でやってきたブルマウ温泉Bad Blumauで温泉ライフの始まりです。
現地風に芝生にあるデッキチェアーに寝そべって、ゆったりと日光浴を楽しみます。芝生には温水プール、フンデルトヴァッサーの色彩豊かな建物、そして、温泉ライフを楽しむ人々で華やかな雰囲気です。

温水プールの傍らには、火山を模したミニチュアがあります。火山と温泉の取り合わせの演出なんですね。

我々も温水プールでひとしきり、水着で楽しみます。すべてのプールを巡って、色んなタイプの温泉を体験します。浮き輪にもたれてプカプカしたり、ジャグジーを楽しみます。
青空の下の温泉プールを一通り楽しんだ後、次は屋内の温泉も楽しみます。建物の内部にも温水プールが続いています。子供連れの家族が主に利用しています。

屋外、屋内の温泉をすべて楽しみました。
みなさん、いつまでもデッキチェアで寛いでいますが、そんなのんびりした過ごし方は日本人のsaraiたちには無理です。屋外のプールと建物の風景を眺めた後、別の温泉エリアに移動することにします。ここまで、ほぼ1時間を過ごしました。

迷路のような広いフンデルトヴァッサーの世界の中を移動して、サウナ・エリアに向かいます。建物の複雑な通路を抜けていきます。

サウナコーナーへの移動がなかなか難しい。ルートが複雑です。ようやく、辿り着きそうです。

いよいよお楽しみのサウナ。ここからは、水着はご法度。サウナは水着を脱ぎ捨て、男女混合ですっぽんぽん。日本の混浴なんて比べ物にならないオープンさです。もちろん、日本人はsaraiたちだけ。アジア人種もいません。しかし、誰も好奇の視線を向けません。そういう文化ですね。ここのサウナ・エリアでは一切、写真を撮っていません。悪しからず。
ところで、タオルやバスローブの使用はOK。各サウナの入り口にあるハンガーにバスローブを引っ掛けて、すっぽんぽんになって入室すればよいので、エリア内で過ごすのには、さほど抵抗はありません。ここにもデッキチェアがあって、そのデッキチェアの並ぶ空間をグルリと取り囲むようにして、色んなサウナが並んでいます。
ミストに入りましょう。ここはバスタオルなども持たないで(濡れる)、入ったら、水で座るところを洗って座ります。出るときも水で流しておきます。必ず、そのための水栓があります。
普通のサウナはバスタオル(できれば2枚くらい)を持って入り、自分が使う床や背のところに広げ、汗で汚さないようにします。いくつか楽しみますが、高温のサウナがありません。バーカウンタで水分を補給して一服しながら、探しますが、見当たりません。
アウフグス Aufgussの儀式を楽しみにしていましたが、どのサウナでもやっていません。アウフグスをするような気配も開始時間の表示もありません。仕方がないので、たっぷり、汗を流したところでお終いにしようと、屋外のエデンの園(全身を焼くためにすっぽんぽんで日光浴をするエリア。まるでヌーディストキャンプみたいですね。)の方を見ると、窓の外を作業着を着た数人の人が通ります。まだ、エデンの園には触手が動かないので行っていないのですが、ちょっと覗いてみることにします。と、何とここにもサウナ小屋があり、高温(90度~)のフィンランド式サウナがあります。ならば、入らねば。そこでちょっとだけ、汗を流して出てくると、棒の先にタオルを付けて、腰にタオルを巻いたスタッフを発見。すかさず、配偶者がアウフグス Aufgussかと訊くと、そうだよ。入っていきなとお誘いを受けます。もちろん、これが楽しみでサウナに来るようなもんですから、これは入るしかありません。スッポンポンでサウナ小屋に入ると、既に20~30人のスッポンポンの男女がサウナ内にびっしりと集まっていて、畏まって座っています。何とか隙間に潜り込みます。我々が入ると、戸を閉めてアウフグス Aufgussの開始です。間に合ってよかった!
熱い窯に水がかけられます。すると熱い水蒸気がふわっと流れてきます。これは熱い! 100度くらいの感覚です。さらにその熱い空気を我々のほうにタオルを振り回して、送ってきます。熱くて、一気に汗が全身から吹き出します。これを何度も繰り返して、我々はその苦行を耐え忍びます。一段落して、そのスタッフに一同から拍手が送られます。これで終わったと思ったら、そうではありません。今度はスタッフがガラスの茶碗にはいった茶色の液体をお盆にのせて、配り始めます。ご褒美のお茶かと思って飲もうとしたら、どろっとした液体です。これは体に塗り付ける蜂蜜だったんです。以前、塩を塗ったことはありますが、蜂蜜は初めて。ということはまだ、アウフグス Aufgussの儀式は終わっていなかったんです。全員が蜂蜜を身体に塗ると、また、さっきと同じく、熱い窯に水をかけます。熱い水蒸気を吹き上げて、タオルで熱い空気を送る儀式が再開。また、どっと汗が出ます。ようやく、アウフグス Aufgussの儀式が終わり、体から悪いものはすべて出ていった感覚です。サウナ小屋を出ると、すっぽんぽんの男女が小さなプールに浸かっています。配偶者はすぐに察したようですが、これは温泉ではなく、冷水のプール。既に入っている人たちがにこやかに招き入れてくれます。恐る恐る我々もその冷たい水に浸かります。冷たいのですが、何とか入れます。これも修行ですね。熱くなった体には心地よくも感じます。これにて、今回の旅の温泉体験は終了。ヨーロッパの温泉はくせになります。
すべてを楽しんだので、さあ帰りましょう。最後に、プールサイドで冷たいものでもいただきましょう。

アイスクリームを頂くことにします。可愛い入れ物で供されます。

冷たくて美味しいのですが、サウナでさんざん汗をかいたので、さらに水分を欲します。アップルジュースを追加。

再び、迷路を抜けて、ロッカールームに戻り、着替えを済ませ、受付カウンターで清算を済ませます。預けておいたスーツケース2つを受け取り、受付のある建物、ヴルカニアVulkaniaの外に出ます。4時間超の滞在でした。長かったような、短かったような・・・。

ここから、園内をブラブラ歩き始めます。

公園ゾーンを散策しながら、ホテルの宿泊受付カウンターへ向かいます。やがて、湾曲面の多い建物に近づきます。外観でははっきりと分かりませんが、あれがサウナ・エリアだったのではないでしょうか。

実に凝ったデザインの建物です。

建物の下に小川が流れ、散策路も抜けています。

このあたりは美しい水場になっています。

フンデルトヴァッサーの作り上げたテーマパーク風の建物を眺めながらの楽しい散策が続きます。
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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報