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グラーツ散策:始めはツーリストインフォメーションから

2019年9月11日水曜日@グラーツ

旅の8日目、グラーツGrazの2日目です。

今日は朝から快晴です。ホテルの部屋の窓には青空が広がっています。

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これから、どんどん気温も上がりそうですが、空気は爽やかです。軽く半日、初めてのグラーツの街を散策してきましょう。ところが旅のガイドブックはウィーンWienの情報は詳しくてもグラーツの情報は極めて希薄です。こういうときに頼りになるのは、ツーリストインフォメーションです。グラーツのツーリストインフォメーションは旧市街の中心のハウプト広場Hauptplatzに面した市庁舎Rathaus der Stadt Grazのお隣の州庁舎Grazer Landhausの建物にあります。
手早くシャワーを浴びて、荷物を作り(ほとんど開いていないので簡単)、ホテルをチェックアウトします。ホテルのレセプションで荷物を預かってもらって、トラムでハウプト広場に向かいます。チケットは昨日、24H乗り放題チケットを購入したので、どこへでも行けます。グラーツ中央駅Graz Hauptbahnhofの地下でトラムに乗り、さあ、出発。

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昨夜、ド派手なイルミネーションで驚かされた奇抜なデザインの建物、クンストハウス・グラーツKunsthaus Grazの横をトラムは走り抜けます。

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トラムはムーア川に架かるハウプト橋Hauptbrückeを渡っていきます。橋の手摺にはお決まりの南京錠がびっしりとぶら下がっています。

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明るい陽光の下の橋の上は現地の人たちが歩いています。

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ハウプト広場でトラムを降りて、今日もまた、ヨハン大公にご対面。すっかり、顔見知りになりました。

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取り急ぎツーリストインフォメーションに向かいたいところですが、市庁舎のほうは広場が工事中で歩けません。

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広場の中央が工事中で仕切られています。

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仕方がないので、広場の中を歩くことはあきらめて、通りのほうから迂回することにします。

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トラムの走る通り、ヘレン通りHerrengasseを歩きます。通りには美しい建物が並んでいます。一番左には、スタッコ(漆喰)作りのファサードのルークハウスLuegg-Hausがあります。

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配偶者はいつものように花屋さんに視線を投げています。

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工事現場を迂回して、市庁舎の前にやってきます。市庁舎は白亜の壮麗な建物ですね。

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市庁舎の先に州庁舎の建物があります。

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州庁舎の建物の正面中央には、中庭への通路が続く大きな門があります。

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その門の横の壁に、州庁舎Landhausの記念プレートが飾ってあります。

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州庁舎の前からハウプト広場のほうを眺めます。賑やかなヘレン通りです。

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ヘレン通りをトラムがこちらにやってきます。今、気が付きましたがスリムな車体のトラムですね。

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ヘレン通りを挟んで州庁舎の真向いの建物を眺めます。この建物も大きな門の中に中庭に続く通路が抜けています。このグラーツ特有の造りのようです。

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さて、肝心のツーリストインフォメーションですが、州庁舎の左端にありました。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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中に入ると、アーチ状の天井が続く独特の構造の細長い通路のような部屋です。

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このツーリストインフォメーションでシティマップをもらった後、スタッフのお姉さんに町をぶらつきたいけど、何か情報がないかと訊きます。しかし、これがなかなか意味が分かってもらえずに何度も説明します。すると、ようやく分かってもらえて、あなたはどこの国から来たのって訊かれます。日本だというと、いったん、席を外して、何かを探しにいってくれます。そして、小冊子を持って帰ってきます。何と日本語の資料です。《グラーツ観光名所 グラーツの歴史的かつモダンな町並みを楽しむ散策》という、まさに求める情報そのものの資料です。ありがたく頂戴します。無論、無料。

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冊子内には3つの散策コースが紹介されています。とりあえず、1番目に紹介されている世界文化遺産を巡る旧市街散策コースを歩きましょう。

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その後で、3番目に紹介されているグラーツの街並みを一望するシュロスベルク散策コースを歩きましょう。

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ついでにここで孫たちへの超豪華版絵葉書もゲットします。

さあ、日本語版のウォーキングマップを参考にグラーツ散策を開始しましょう。



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グラーツ散策:州庁舎中庭~ジェネラリホーフの美しい中庭

2019年9月11日水曜日@グラーツ/2回目

初めて訪れたオーストリア第2の街、グラーツGrazの街中を散策するためにツーリストインフォメーションで首尾よく、日本語版の散策ガイド小冊子をゲットしました。
この小冊子を片手に散策を始めましょう。まずは世界文化遺産を巡る旧市街散策コースを歩きます。

最初は旧市街にあるロマンティックな中庭巡りです。手始めはツーリストインフォメーションがある州庁舎Grazer Landhausの中庭。ツーリストインフォメーションにある横の扉を開くと、そこは州庁舎中庭です。

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中庭にはアーケードがあります。イタリアルネッサンス(ドメニコ・デラリオ)様式の傑作です。

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中庭の周りの建物はポルティコのような回廊が続いています。

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この鄙びた雰囲気の中庭には多くの観光客が押しかけています。

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中でもウォーキングツアーの観光客が多いようです。

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角に造られた階段、そして、天蓋付きの井戸の美しさには感嘆します。

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これが中庭を横切るアーケードの全景です。古きルネサンスを偲びます。

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井戸の天蓋の上に乗っているのは旗を持つ天使像でしょうか。

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これは州庁舎中庭のさらに奥の中庭への通路の中から州庁舎中庭を眺めたところです。

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その通路から、また、州庁舎中庭に戻ると、優雅な階段室の横に出ます。

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そこから真っすぐに中庭を進み、重層的なアーチの上に据え付けられた大時計の下の通路を抜けて、州庁舎の建物のファサードの前に出ていきます。。

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これが大通りのヘレン通りHerrengasseから眺めた、州庁舎の建物の中庭へ続く通路の門です。今、この通路を抜けて、イタリアルネッサンス様式の美しい中庭から大通りに出てきました。

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続いて、大通りのヘレン通りを渡って、ヘレン通り9番地のショーウィンドウの並ぶ路地(通路?)を抜けて、奥に入っていきます。

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路地を抜けると、美しい中庭が出現します。ジェネラリホーフGeneralihofです。

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中庭は大きなアーチ型の窓の並ぶ建物で囲まれています。中庭はカフェのテラス席になっていますね。こういうところで優雅な一時を過ごしたいものです。

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窓ガラスがあることを除けば、この周囲の建物もイタリアルネッサンス様式風です。

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ジェネラリホーフの中庭から、今、入ってきた通路のほうを眺めます。通路の先が大通りのヘレン通りです。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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まだ、旧市街の中庭巡りは続きます。



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グラーツ散策:路地伝いにヘルツォークホーフを巡り、中庭文化を堪能

2019年9月11日水曜日@グラーツ/3回目

初めて訪れた街、グラーツGrazで世界文化遺産を巡る旧市街散策コースを歩いています。
まずは旧市街にあるロマンティックな中庭巡りで、州庁舎Grazer Landhausの中庭、ジェネラリホーフGeneralihofと周ってきました。
次に目指すのはヘルツォークホーフHerzoghofの中庭です。いったん、ジェネラリホーフから大通りのヘレン通りHerrengasseに戻って、ヘレン通りに面した壁絵の家Gemalte Hausからヘルツォークホーフに入るのが普通のルートですが、中庭の静謐な美しさに魅了され、混雑した大通りに戻る気がしません。そこで中庭の横手の通路を通って、中庭伝いに向かうことにします。
ジェネラリホーフからワインバーにある横手の通路を抜けると、ワイン居酒屋Herz Weinstubeの裏庭のようなところに出ます。右手に見えている階段を上れば、ワイン居酒屋の2階テラス席に出られるようです。

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さらに通路をまっすぐ抜けていくと、アルトシュタットパッサーゲAltstadtpassageという小規模なアーケード商店街の路地に出ます。これも一種の中庭文化ですね。

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このアーケード商店街には横手の通路がないので、ヘレン通りとは反対側のほうに向かって進みます。狭い通路を抜けていきます。

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やがて、このアルトシュタットパッサーゲの出口に出ます。

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裏道のプロコビ小路Prokopigasseに出ます。大通りのヘレン通りと並行した路地です。路地には魅力的なテラス席のお店が並んでいます。

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路地歩きの大好きなsaraiにはたまらない魅力にあふれた路地です。この路地の途中には可愛い広場もあります。メール広場Mehlplatzです。広場には美味しそうなイタリアンレストランがあります。が、まだ、ランチには早い時間です。

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メール広場には、このイタリアンレストランに向かい合って、カフェ・レストランもあります。グラーツの穴場スポットのようなところですね。

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メール広場から、プロコビ小路を少し進むと、何とも小狭い通り抜けを発見。どうやら、この通り抜けの先に目指しているヘルツォークホーフがあるようです。

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通り抜けを出ると、そこは中庭の空間。ヘルツォークホーフです。裏庭の風情の鄙びた空間で洒落たカフェのひとつもありませんが、周りに建つ建物は先ほどのジェネラリホーフと同様にアーチ状の窓が並ぶ建物です。ここもイタリアルネッサンス風の小空間です。左手に見えるお店はシュリュッセル・グルデンブラインSchlüssel Guldenbreinという鍵屋さんです。鍵の専門店というのも珍しいですね。

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中庭巡りは無事、これで完了。この中庭からはまた狭い通路を抜けて、ヘレン通りに出ていきます。

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グラーツの街は大通りから建物のアーチを抜けると別世界が広がっていました。中庭はまた狭い路地につながっていて、格別の雰囲気を醸し出していました。世界遺産の街、グラーツの真骨頂を見た思いです。美しい町の素顔を見たsaraiはすっかり上機嫌。

ヘレン通りを歩いて、街歩きを続けます。向かいの市庁舎Rathaus der Stadt Grazを過ぎて、ハウプト広場Hauputplatzの向かいにあるスタッコ(漆喰)作りのファサードのルークハウスLuegg-Hausに近づきます。

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ルークハウスの側面に周り込むと、そこの壁面も全面、スタッコ装飾で覆われています。果物と咲き誇る花のデザインです。このデザインの中に巧妙に口と鼻が隠されています。洒落っ気たっぷりのデザインです。この建物はスワロフスキーのブティックになっています。

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さて、このルークハウスはシュポル通りSporgasseの角に建っています。このシュポル通りは昨夜、道を間違えて、迷い込んだ通りです。今日は正式に街歩きコースのルートとして歩きます。ルークハースの前から、この賑やかな通りを歩き始めます。

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シュポル通りに入る前に、通りの入り口からハウプト広場と市庁舎の建物を一瞥しておきましょう。市内交通の要所であるハウプト広場は多くの人であふれています。青空を背景に丸屋根の上の塔がすっくと立つ市庁舎はグラーツを象徴する建物です。

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シュポル通りを進んでいくと、22番地にドイツ騎士団だった建物があります。今は服飾ブティックになっていますが、中庭に通じる石の正面玄関のアーチの上に黒い十字架のドイツ騎士団の紋章が飾られているのが名残です。この石の正面玄関は16世紀に造られたオリジナルだそうです。この奥にドイツ騎士団の中庭が見えています。

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中に入ってみると、石畳の小さな中庭空間があります。正面の壁には楕円形の聖母子の絵のプレートが飾られています。右側の建物は3層のアーチ状の回廊があります。グラーツの中庭の典型的な様式が踏襲されています。

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中庭から入口の方を振り返ります。イタリアルネッサンス様式で彩られた美しい中庭です。

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中庭から外に出て、建物の外壁を見ると、ホーフガッセHofgasseの角の円柱の間には、ドイツ騎士団Deutschen Ritterordensを記念したプレートが飾られています。

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ドイツ騎士団の家と言えば、ウィーンのジンガー通りSingerstraßeにあるモーツァルトゆかりのドイツ騎士団の家を思い出しますね。さすがにウィーンのドイツ騎士団の家はもっと豪壮なものでした。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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シュポル通りの旧跡巡りはまだ続きます。



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グラーツ散策:シュポル通り~宮廷御用達のパン屋さん~王宮

2019年9月11日水曜日@グラーツ/4回目

初めて訪れた街、グラーツGrazで世界文化遺産を巡る旧市街散策コースを歩いています。
旧市街にあるロマンティックな中庭巡りの後、シュポル通りSporgasseを散策しています。ホーフ通りHofgasseの角にあるドイツ騎士団Deutschen Ritterordensの跡を外側から眺めたところです。
そのドイツ騎士団の建物の向かいにグラーツ最古の教区教会の階段教会Pfarre Stiegenkircheの礼拝堂があるようです。かって、学生教会として知られていたようです。
そこは後で見ることにして、もう少し、シュポル通りを進んでみましょう。
やがて、左手に堅牢な四翼構造の宮殿が現れます。1566年、当時はまだ存在していたグラーツ市の城壁の近くにこのザウラウ宮殿Palais Saurau mit Türkenfigurが建てられました。
宮殿の大きくて重厚な扉の上方を見上げると、髭をたくわえ、ターバンと短剣を身に着けたトルコ人兵士が恐ろしい形相で下を睨みつけています。(写真では不鮮明です。ごめんなさい。)

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伝説のトルコ人兵士のオブジェは街歩きガイドの写真を拝借してご紹介しておきます。

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ここでシュポル通りを折り返して、先ほどの階段教会の前に戻ります。
階段教会と言っても、教会らしい建物があるわけではなくて、階段教会Stiegenkircheと扉に書かれた小さな入口があるだけです。少し、ホーフ通りに入って、遠くから眺めると、ようやく、建物の後ろに隠れている塔の頭が見えます。

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ともかく、その何気ない風情の入口からそっと入ると、幅の広い階段だけがあります。ともかく上ってみましょう。

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階段を途中まで上っていくと、やがて、階段の上に十字架のキリスト像が飾られているのが見えます。その先に礼拝堂があるようですが、階段の下で礼拝するだけで失礼します。

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まあ、正確に言えば、礼拝するというよりも、写真を撮って、お終いにしたという感じです。(階段を上るのはきつい。)

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また、入口のほうに階段を下りますが、なかなか立派な石の階段ですね。

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階段教会を出て、今度はシュポル通りに別れを告げ、ドイツ騎士団の建物の前のホーフ通りを王宮のほうに向かいます。
通りに入るとすぐに右手に木製の豪華な入口のお店が見えます。

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宮廷御用達のパン屋さん、エーデッガー・タックスHofbäckerei Edegger-Taxです。金色に輝く双頭の鷲がお店の目印です。

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王宮御用達のパン屋さんに入ります。ずらっと美味しそうなお菓子やパンが並んでいます。

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上品なおばさまがお店番です。saraiが、街歩きガイドに書かれているこのお店の名物を読み上げていると、その上品なおばさまが試食をどうぞと勧めてくれます。《シシー(エリザベート皇后)のキスSissibusserl》というカルメラ風のお菓子がとっても美味しいです。ひと箱買って帰りましょう。朝食がまだなので、チョコレートパンをゲットして、いただきます。

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柔らかくて、チョコレートが甘くて、とっても美味しいです。さすが王宮御用達のお店です。食べ歩きも街歩きの楽しみのひとつです。

王宮に向かいます。ホーフ通りをまっすぐ進むと、左手に自由広場Freiheitsplatzが現れます。ここは公共駐車場になっているようです。広場に面して建っている古典建築様式の白亜の建物は国立劇場Graz National Theatre(Schauspielhaus Graz)です。

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自由広場の前を過ぎて、後ろを振り返ります。遠くに見えている塔は階段教会のようです。左の茶色の建物は旧校舎Alte Universität Grazです。

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グラーツ大学の隣にはグラーツ大聖堂Domkirche zum Heiligen Ägydius in Grazがあります。工事中のようですね。後で様子を見に来ましょう。

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左手に王宮(城塞)Grazer Burgが現れます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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有名な王宮の2重螺旋階段を見に行きましょう。さて、どこだろう?



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グラーツ散策:王宮の二重螺旋階段

2019年9月11日水曜日@グラーツ/5回目

初めて訪れた街、グラーツGrazで世界文化遺産を巡る旧市街散策コースを歩いています。
旧市街にあるロマンティックな中庭巡りの後、シュポル通りSporgasseからホーフ通りHofgasseと旧跡を巡り、王宮(城塞)Grazer Burgにやってきました。
城門の手前で王宮の敷地に入ります。入口を入ったところに王宮の説明プレートが掲げられています。

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王宮への入場はなぜか無料です。それもその筈。まとまった形で往時の王宮が残っているわけではなく、ただ、ゴシック末期の石工技術の傑作である二重螺旋階段Doppelwendeltreppeが残っているだけのようです。今はシュタイアーマルク州政府が使っているので、出入り自由です。王宮の建物に沿って、中庭を歩きながら、その二重螺旋階段を探します。建物の壁面には往時の建物の跡が見られます。

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中庭の突き当りの建物に二重螺旋階段の入り口が現れます。

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入口には、ドイツ語と英語で二重螺旋階段の名前が書かれています。この階段室は1499年に作られました。

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中に入ると、階段が左右に分かれて、上方に続いています。この2つの階段が二重の螺旋になっているようです。片方の階段を上っていくと・・・途中で合流して、また、二手に分かれていきます。

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これが合流・分割点です。

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途中は天井にもう一つの階段の形が見えています。

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この窓の上の天井は階段の合流点の形が浮き彫りになっていますね。

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この天井は分割点の形になっています。

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合流・分割点は2つの階段が一つになるので、どうしても狭くなっています。ちょっと構造的に無理があり、実用性を欠いています。

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まあ、天井のデザインと思えば、とても面白い形になっています。

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理屈抜きに楽しめばいいでしょう。カップルが別の方向に歩き出して、出会う度にキスするそうですが、そこまでロマンティックな階段ではないようですね。

二重螺旋階段を出て、王宮の第2の中庭に出ます。花の咲き誇る中庭です。

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その花の中から、芝生に並ぶ奇妙なデザインの頭部彫刻群が現れます。

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どうやら、グラーツを州都とするシュタイアーマルク州に関連した有名人の像のようです。一つ一つに名前が書かれています。有名人の名前を見出そうとして、しばらく眺めますが、ほとんど知らない人ばかりです。もっともオーストリアでは知られた名前なんでしょう。

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少なくとも一人だけはよく知った名前があります。作曲家のフーゴ・ヴォルフHugo Wolfです。彼はシュタイアーマルク州ヴィンディッシュグレーツWindischgrätz(現在のスロベニアのスロヴェニ・グラデツ)で生まれたそうです。もっとも彼の音楽家としての人生のほとんどはウィーンで過ごしましたけどね。

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次いで、隣り合う王宮庭園Burggarten Grazの薔薇園に移動します。夏の名残のバラが青空に映えます。

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しばらく、バラを愛でましょう。


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グラーツ散策:王宮庭園~大聖堂~霊廟

2019年9月11日水曜日@グラーツ/6回目

初めて訪れた街、グラーツGrazで世界文化遺産を巡る旧市街散策コースを歩いています。
旧市街にあるロマンティックな中庭巡りの後、シュポル通りSporgasseからホーフ通りHofgasseを巡り、王宮(城塞)Grazer Burgの二重螺旋階段Doppelwendeltreppeを見物。
王宮の奥の庭から、複雑な通路を抜けると、隣り合う王宮庭園Burggarten Grazの薔薇園に出ます。

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美しく咲いた夏の名残のバラを愛でます。

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色とりどりのバラが咲いています。なかでもピンク色のバラが目を惹きます。

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小さな赤いバラ、ピンクのバラが綺麗です。

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バラ園を後にして、王宮庭園内の散策路を歩きます。

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樹木が茂り、緑が豊かな空間です。

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王宮庭園で緑を楽しんだ後、グラーツ大聖堂Domkirche zum Heiligen Ägydius in Grazに向かいます。庭園の高台を下ると、王宮横の城門Burgtorがあります。城門のアーチを抜けます。

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城門を抜けると、すぐ左手が大聖堂です。堂々たる姿で立っています。

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しかし、大聖堂は修復中で内部見学は不可。大聖堂前には赤いバラに囲まれたモダンな彫像があります。

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聖アエギディウスの彫像です。この大聖堂は聖アエギディウスに捧げられた教会です。

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大聖堂に隣り合って美しい姿の霊廟Mausoleumがあります。

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バロック様式の3つの丸い塔が印象的です。

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バロック様式の霊廟教会Mausoleumkircheの裏側に周ると、霊廟の正面に出ます。入口もあります。

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霊廟のファサードの上部には聖人の彫像が3体並んでいます。

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霊廟前の広場には大聖堂の側面が接していて、受難の十字架が立っています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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これから、このハプスブルク家の霊廟の内部に入ります。



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グラーツ散策:ハプスブルク家の霊廟~シュロスベルク

2019年9月11日水曜日@グラーツ/7回目

初めて訪れた街、グラーツGrazで世界文化遺産を巡る旧市街散策コースを歩いています。
旧市街にあるロマンティックな中庭巡りの後、王宮(城塞)Grazer Burgの二重螺旋階段Doppelwendeltreppe、王宮庭園Burggarten Grazを抜けて、工事中のグラーツ大聖堂Domkirche zum Heiligen Ägydius in Grazの代わりに隣り合う霊廟Mausoleumに足を踏み入れます。
内部はハプスブルク家の霊廟とは思えないような、豪華絢爛なバロック装飾に彩られた空間が広がっています。
それもその筈、今、入った内部は実際、カタリーネン教会Katharinenkircheなんです。地下礼拝堂を含むフェルディナンド2世とその家族たちの霊廟は右の翼廊の先にあります。この霊廟はカタリーネン教会と地下礼拝堂の2つの建物がつながった複合的な建物になっています。皇帝フェルディナンド2世の命で設計にあたったのはイタリア人宮廷建築家のジョバンニ・ピエトロ・デ・ポミスです。

正面にはカタリーネン教会の主祭壇があります。聖カタリナを祭っています。

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カタリーネン教会の十字架の形をかたどった身廊と翼廊が交わる中心の場所、すなわち、クロッシングから真上を見上げると高い塔の上の天井画が見えます。

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左の翼廊にはマリアの祭壇画があります。

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入ってきた扉のほうを振り返ります。これが小さな身廊です。

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後陣からメインの塔のあたりにかけての天井部分です。ルネッサンスからバロックにかかる時代、マニエリスムの美しい精華がここに見られますね。天井画も美しいですが、スタッコ(漆喰)の装飾も素晴らしいです。

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身廊のかまぼこ型の天井には聖カタリナの神秘の生涯が描かれているようです。

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もう一度、カタリーネン教会の主祭壇を眺めた後、右手の翼廊の先にあるフェルディナンド2世とその家族たちの霊廟に向かいます。

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右翼廊の一番奥まったところに死せるキリストのような足をこちらに向けた横たわって息絶えたキリスト像があります。

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その手前に地下霊廟(地下礼拝堂)Grabkapelleを覗ける窓があります。

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何とか地下の霊廟を覗き込むと、2つの石棺が見えます。これはフェルディナンド2世の両親の石棺ですが、カール2世の石棺は空で母親(マリア・フォン・バイエルン)だけが入っているようです。フェルディナンド2世の石棺は側壁に収められているので、上からは見ることができません。地下霊廟に直接降りることはできないようですね。

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再び、横たわるキリスト像を眺めます。周りを囲む使徒たちの像が派手ですね。

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もう一度、死せるキリストを見て、霊廟の見学を終了。

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再び、翼廊を通って、カタリーネン教会に戻ります。反対側の翼廊のマリアの祭壇が見えています。

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霊廟を出て、大聖堂の前の扉を見ると、今年の11月いっぱいは工事中で閉じている旨の張り紙があります。うーん、残念です。

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大聖堂、霊廟前の路地、ビュルガー通りBürgergasseを少し進み、右の路地に入ると、からくり時計台(グロッケンシュピール)Glockenspielのあるグロッケンシュピール広場Glockenspielplatzに出ます。建物の最上部にからくり時計が見えますね。

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さらにグラーツの旧市街の世界遺産を巡る散策コースは続きますが、ほぼ、見たいものは見たので、この辺りで最初の散策コースは終了。

次はシュロスベルクSchlossbergの丘に上るコースに移ります。眺めを楽しみながら、ランチでもいただきましょう。トラム乗り場のあるヤコミニ広場Jakominiplatzまで歩きます。ヤコミニ広場は色んな路線のトラムが発着する賑やかな広場です。

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シュロスベルクに上るケーブルカー乗り場はトラムの停留所シュロスベルクバーンSchlossbergbahnにあるので、4番か、5番のトラムに乗ります。トラム乗り場を探します。

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トラムに乗って、シュロスベルクバーンに移動します。トラムを下りると、すぐ目の前がケーブルカー乗り場Schlossbergbahn Talstationです。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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さあ、ケーブルカーでシュロスベルクの丘に上りましょう。



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グラーツ散策:シュロスベルクの山頂でランチはならず!

2019年9月11日水曜日@グラーツ/8回目

初めて訪れた街、グラーツGrazで世界文化遺産を巡って散策しているところです。

旧市街散策コースで、ロマンティックな中庭巡り、王宮(城塞)Grazer Burgの二重螺旋階段Doppelwendeltreppe、王宮庭園Burggarten Graz、工事中のグラーツ大聖堂Domkirche zum Heiligen Ägydius in Grazに隣り合う霊廟Mausoleumなどを楽しみました。

次はシュロスベルクSchlossbergの丘に上るコースです。
シュロスベルクバーンSchlossbergbahnのケーブルカーに乗って、丘の上に上ります。ケーブルカー乗り場のチケット窓口で訊くと、24時間乗り放題チケットはこのケーブルカーにも有効だそうです。

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無料で楽ちんでシュロスベルクの上に上りましょう。到着しているケーブルカーに乗り込みます。

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全面ガラスでパノラマ仕様のピカピカの車両です。

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ケーブルカーに乗り込み、下の眺めがよさそうなところを確保します。

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ケーブルカーが発車して、乗り場を離れていきます。

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発車してすぐは建物に景色を遮られます。

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すぐに建物越しに街並みが見えてきます。

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だんだん、眺めがよくなってきます。

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左方は山の斜面が邪魔しますが、前方の視界は遮るものがありません。

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グラーツの街並みを眺めながら、シュロスベルクの丘の上に到着します。

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丘の上には、リースル"Liesl" という名で知られた鍾塔Glockenturmが立っています。1588年に建てられ、ナポレオン軍に丘の上の要塞が破壊された際も時計塔とともに無傷に残されました。軍事的な価値がなかったからでしょう。

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さて、山の上からの景色を眺めながら、美味しいランチにしましょう。でも、考えることは皆同じで、そこにある眺めのよいレストランの見晴らしの良い席は、埋まっています。(実はこれは失敗でした。このレストランはシュロスベルク・ビアガルテンSchlossberg Biergartenですが、本当に眺めの良いレストラン、レストラン シュロスベルグRestaurant SCHLOSSBERGはケーブルカーの山頂駅の反対側にあって、死角になって見えていなかったので、見落としたんです。しかし、これが後になって、別のレストランで美味しいランチをいただくことになった機縁になったんです。)
ならば、次善の策として、冊子で紹介されている、もう一つのレストランに行きましょう。ちょっと下った所にあるようです。山頂の散策路を歩いていきます。途中、堅固な砦が見えます。シュタールバスタイ(大砲の砦)Stallbastei mit Kanonenhütteです。

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シュタールバスタイを周り込んだところに下っていくと、目指すレストランのシュタルケ・ハウスStarcke Hausが見えてきます。宮廷俳優グスタフ・シュタルケが住んでいた家が今はレストランになっています。元々は火薬庫があったところです。

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眺めのよい道を歩いて、レストランに向かいます。

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シュタルケ・ハウスに着くと、ここは眺めのいいテラス席が空いています。やっと、ここで寛げます。

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ここからは山頂にある中国風パビリオンChinesischer Pavilionも見渡せます。

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しかし、ウェイターにランチメニューをお願いしたら、今日と明日はランチはできないとのこと。キッチンがクローズしているので、喫茶メニューのみだと言われます。残念! ここは料理が美味しいそうなので重ね重ね残念です。
このテラスの下にももう一つのテラスが見えます。テラスが2層になっているんですね。

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冷たいアイスコーヒーを飲みながら、一服して、眺めを楽しみます。

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と、隣の席の地元の青年が日本語で話しかけてきます。びっくりです。ボーイスカウトの大会で日本に行き、ハマったそうです。日本のことが好きになり、その後、2回、日本を訪れたそうです。奇遇ですね。彼もこんなところで日本人と遭ってびっくりしたでしょう。なにかと話に花が咲きます。まだまだ、日本語はたどたどしいですが、とっても日本がお気に入りのようで、次は桜の季節に行きたいとのことでした。ここからの絶景を眺めながらの歓談が続きます。

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休養も十分できたので、この好青年とお別れして、ぶらぶら歩きながら山を下りましょう。
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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今度は別ルートで山を下ります。来たときはケーブルカーでしたが、下りるのは階段を下ります。そのほうが景色がよさそうですからね。



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グラーツ散策:シュロスベルクの時計塔からの絶景と美しいヘルベルトシュタイン庭園

2019年9月11日水曜日@グラーツ/9回目

初めて訪れた街、グラーツGrazで世界文化遺産を巡って散策しているところです。

旧市街散策コースで、ロマンティックな中庭巡り、王宮(城塞)Grazer Burgの二重螺旋階段Doppelwendeltreppe、王宮庭園Burggarten Graz、工事中のグラーツ大聖堂Domkirche zum Heiligen Ägydius in Grazに隣り合う霊廟Mausoleumなどを楽しみました。

次にシュロスベルクSchlossbergの丘に上るコースを巡っています。レストランのシュタルケ・ハウスStarcke Hausで一服し、そろそろ、山を下ります。
眺めのよい展望台から街を見下ろします。グラーツの新しい顔、クンストハウス・グラーツKunsthaus Grazの奇抜な姿が目を惹きます。

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ズームアップしてみましょう。なんて奇妙奇天烈なんでしょう。

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ムーア川の流れも見えています。塔が見えますが、あれはフランツィスカーナー教会Franziskanerkirche Grazでしょう。

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展望台の一角には時計塔Uhrturmがあります。昔からのグラーツのシンボルです。シュロスベルクの丘の上に立つ時計塔はグラーツの町の至る所から望めます。28mの塔の上の時計は1712年以降、正確に時を刻んでいます。なぜか長針と短針が逆に取り付けられていますが、午後1時49分という時刻は正確です。

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時計塔に近づき、間近に眺めます。

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時計塔の真下には美しい庭園があります。ヘルベルトシュタイン庭園Herbersteingartenです。

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時計塔の長針と短針が逆になっている奇妙な時計を真下から見上げます。

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時計塔の前が絶好の展望台になっており、すぐ真下のヘルベルトシュタイン庭園やグラーツの街の風景が眺められます。

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ここからの眺めを楽しんだ後、ここから山を下りることにします。

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ヘルベルトシュタイン庭園へ続く階段に向かいます。

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階段の上からの素晴らしい眺めです。左端に市庁舎Rathaus der Stadt Grazとハウプト広場Hauputplatz、真ん中にフランツィスカーナー教会、右端にクンストハウス・グラーツというグラーツの新旧のシンボルが見えています。

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視線を左に移すと、市庁舎の奥に州庁舎Grazer Landhaus、左端にはグラーツ大聖堂Domkirche zum Heiligen Ägydius in Graz、手前の間近にはヘルベルトシュタイン庭園が見えています。

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階段はヘルベルトシュタイン庭園に続き、階段の周りは綺麗な花々で飾られています。

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眺めを楽しみながら、ゆっくりと階段を下りていきます。

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美しいヘルベルトシュタイン庭園に出ます。ありきたりの赤いベゴニアもここでは別の美しい花に思えます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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素晴らしい秋晴れにつられてか、大勢の人が散策しています。我々も素晴らしい絶景を楽しみます。



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グラーツ散策:シュロスベルクの眺めのよい階段。最後は美味しいランチを食べて、空港に向かうものの・・・トホホ

2019年9月11日水曜日@グラーツ/10回目

初めて訪れた街、グラーツGrazで世界文化遺産を巡って散策しているところです。

旧市街散策コースで、ロマンティックな中庭巡り、王宮(城塞)Grazer Burgの二重螺旋階段Doppelwendeltreppe、王宮庭園Burggarten Graz、工事中のグラーツ大聖堂Domkirche zum Heiligen Ägydius in Grazに隣り合う霊廟Mausoleumなどを楽しみました。

次にシュロスベルクSchlossbergの丘に上るコースを巡り、時計塔Uhrturmのある展望台から、階段を歩いて、山を下りているところです。
時計塔から一段下がったところにあるヘルベルトシュタイン庭園Herbersteingartenで美しい緑と花々を楽します。庭園からは直下の街並みが大きく見えています。街並みの向こう、ムーア川の先にはクンストハウス・グラーツKunsthaus Grazの独特の姿が見えます。

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左方に目を転じると、ハウプト広場Hauputplatzにある市庁舎Rathaus der Stadt Grazがよく見えています。

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さて、美しいヘルベルトシュタイン庭園から、260段のシュロスベルク階段Schlossbergsteigを下ります。眼前にはグラーツの旧市街の美しい眺めが広がります。散策の最後を締めくくるのにふさわしい絶景に出会えます。

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煉瓦造りのアーチのトンネルの中の階段を下りていきます。

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シュロスベルクの丘を下り終えます。シュロスベルク広場Schlossbergplatzから岩山を右に左に折れながら続いているシュロスベルク階段を眺めます。

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シュロスベルクを下りた後、トラムでグラーツ中央駅Graz Hauptbahnhofに戻ります。某ブログに紹介されていた駅前のレストラン、ツー・デン・ドライ・ゴールデネン・クーゲルンZu den 3 goldenen Kugelnに行くためです。《3》のマークが目印で、すぐにお店が見つかります。ガラス張りの明るいお店ですが、お世辞にも高級感はまったくありません。それほどの期待感もなく、ともかく、ランチを食べるために入店します。

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お昼時の時間を外したせいか、店内はがらがらです。ますます、不安感が高まります。

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喉が渇いていたので、冷たいコーラを飲んで、料理を待ちます。

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昨夜食べそこねたキノコのフライ(フライ・ド・シャンピニオン)と七面鳥のシュニッツェルを頂きます。

これがフライ・ド・シャンピニオン。キノコの量には度肝を抜かれますが、カキフライのような触感と味に満足して完食します。

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これは七面鳥のシュニッツェル。これも見栄えはともかく、素晴らしく美味しい!

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名物料理、フライ・ド・シャンピニオンと七面鳥のシュニッツェルは絶品でした。シュロスベルクのレストランでランチできなかった分を取り返した思いです。

さあ、少し早いですが、用心して、グラーツ空港Flughafen Grazに向かいましょう。今日は空路、チューリッヒに飛び、そこから電車でルツェルンに移動します。明日から早速、ルツェルン音楽祭でクルレンツィス指揮ムジカエテルナの演奏でモーツァルトのオペラ、ダ・ポンテ3部作を聴き始めます。

ホテルに預けてあった荷物を受け取って、グラーツ中央駅に向かいます。

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グラーツ中央駅からグラーツ空港はとっても近く10分程度の移動です。やはり、24時間チケットが使えます。ラッキー!
また、派手なデザインの駅の構内を抜けていきます。

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グラーツ中央駅からSバーンに乗ります。ホームに出ると、ちょうど電車が出るところ。車掌が、私たちの乗車を待って、ドアを閉めてくれます。結構混んでます。でも、空港はすぐの筈です。ところが、ここでsaraiがかん違い。ほんの10分だから立っていようかと思ったら、資料を読み違え、saraiが20分だと訂正します。ならばと、席を見つけて座ります。実は10分くらいで着くのが正解。てっきり、20分かかると思い込んでいたsaraiは、10分ほどで着いた空港の最寄り駅で電車を降り損ね、駅を出た途端、ここだった!と誤りに気が付きます。遅かりし・・・電車は出てしまい、どんどん加速します。仕方がないですね。次の駅から引き返してきましょう。3分ほどで次の駅に停車。次の駅が近くでよかったです。15分ほど待って逆方向の電車に乗り換えて、空港へ引き返します。今度はしっかり降りましょう。空港駅はがらーんとしています。

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念の為に余裕の時間に乗ったのが正解で、大事には至りません。空港駅の周りには、空港の管制塔が畑の中にスックと見えるだけです。

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駅から、畑の中を通路が伸びています。ここを歩いていくのね。

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ご親切に空港への案内図があります。ですが、こんなところで迷う筈もありません。通路の先には空港しかありません。

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一応、通路には屋根がついています。小雨のときには助かりますね。

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空港のターミナルビルに向かって、ゆっくりと歩を進めます。



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グラーツから空路、チューリッヒに向けて出発

2019年9月11日水曜日@グラーツ/11回目

初めて訪れた街、グラーツGrazで世界文化遺産を巡って散策しました。
旧市街散策コースとシュロスベルクSchlossbergの丘に上るコースを巡り、グラーツの街の美しさを満喫しました。
夕刻になり、グラーツを去る時間になり、グラーツ空港Flughafen Grazにやってきました。これからスイスのチューリッヒ空港経由でルツェルンに向かいます。
Sバーンで到着したグラーツ空港・フェルドキルヒェン駅Flughafen Graz-Feldkirchenから歩いて10分ほどでグラーツ空港の出発ラウンジに到着。新しく綺麗です。

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少し手続きカウンターには列ができていますね。

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出発ラウンジの外はこんな感じ。のんびりしたもんです。

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空港がコンパクトなので、手続きが簡単。ラウンジ内もゆったりと時間が流れます。

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それでも出発待ちの人が結構います。

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まだまだ搭乗までに時間がたっぷりあるので、PCを立ちあげてブログを仕上げてしまいましょう。
ブログを書いたり、孫への絵葉書を書いたりして、時間は経っていきます。

出発ラウンジの窓から滑走路の飛行機を眺めます。む・・・何か違和感があります。

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飛行機が中途半端に位置に駐機し、タラップが取り付けられています。そういえば、ボーディングブリッジが見当たりませんね。出発ラウンジ自体も平屋です。

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ようやく、搭乗時間になります。あれ、飛行機まで歩いていくようです。ボーディングブリッジが1つもありませんからね。これでいいんですよね。究極の簡素化した空港です。

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すぐに飛行機に乗り込みます。久しぶりに2列×2列の飛行機。ブラジル製のエンブラエル190という初めて乗る航空機です。総座席数は112席。航空会社はヘルヴェティック・エアウェイズというチューリッヒを拠点にするLCCです。ビジネスマン風の男性が多いです。窓から眺めていると、乗客が出発ラウンジから順次歩いてきます。不思議な光景です。

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のんびりした搭乗風景ですが、すぐにみなさんの搭乗は終わります。

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サッサと乗り込んで、さっさと飛び立ちます。

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綺麗な田園風景が眼下に広がります。グラーツよ、さようなら。

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すぐに雲の上に出ます。

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太陽は地平線の彼方で沈もうとしています。

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快晴だったので、アルプスが見えるかと思いますが、だんだん雲が増え、下は何も見えません。遠くの雲の上に山影がちょっと見えています。

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夕暮れの空をヘルヴェティック・エアウェイズ機はチューリッヒZürichに向けて飛んでいきます。

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たった5日間だけの短いオーストリア滞在でしたが、この旅の終わりにまた、ウィーンに戻ってきます。半月後です。喪失感のない旅立ちです。



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ルツェルンに無事到着するものの、深夜のホテル探し・・・現地の方の親切に感謝!

2019年9月11日水曜日@グラーツ~ルツェルン/12回目

グラーツGrazから空路、チューリッヒZürichに向かっています。チューリッヒ到着後、電車で今日の目的地、と言うか、今回の旅の最大の目的地であるルツェルンLuzernに向かいます。
グラーツを発った飛行機は雲の上をスイスに向かって飛んでいきます。期待していたアルプスの風景は望めません。

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1時間ちょっとのあっという間のフライトですが、チーズを挟んだパンと、飲み物が提供されます。私たちは、お昼をしっかり頂いたので、お腹がいっぱい。明日の朝食にすることにして、食べないで持っていきましょう。最後に、スイスチョコも配られます。スイスに来た実感が湧きますね。
やがて、チューリッヒに近づき、飛行機は徐々に高度を落として、雲の下に出ていきます。

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薄暮の大地が見えます。

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地上の様子がくっきりと見えてきます。

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チューリッヒに向けて、最終着陸態勢にはいります。

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グラーツからチューリッヒへのヘルヴェティック・エアウェイズ機(スイス航空配下のLCC)は順調なフライトで予定通りに真っ暗なチューリッヒ空港Flughafen Zürichに到着。ここはグラーツと違って大きな空港です。ちんけな飛行機ですが、ちゃんとボーディングブリッジが接続され、ビシッと上着をきたおじさんたちは、機内持ち込みのカバンを持って、さっさと下りていきます。私たちは、荷物受け取りのターンテーブルへ向かいます。またまた無事に我々の預けた荷物にご対面です。
ここからは電車でルツェルンに移動ですが、余裕の1時間の乗り換え時間をとっていたので、問題なく、9時15分発のルツェルン行きの電車に乗ります。チケットはネットで購入済です。

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途中、チューリッヒ中央駅Zürich HBでルツェルン駅Luzern Bahnhof行きの電車に乗り換えて、夜の闇の中を走っていきます。やがて、チューリッヒ湖Zürichsee沿いに走ります。真っ黒な湖面の向こうに対岸の街の光が見えます。

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暗いチューリッヒ湖に沿って、走っていきます。タールヴィルThalwilを少し過ぎたあたりです。ルツェルンまであと40分ほどです。

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やがて、チューリッヒ湖から離れていきます。

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チューリッヒ湖を離れると、車掌さんが検札に周ってきます。ネットで購入したチケットを見せると、ちらっと見ただけで通過していきます。

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ルツェルン駅へ到着。もう、夜の10時半。真っ暗です。今日はアパートメントタイプの宿です。うまくたどり着けるでしょうか。乗るべきバスはすぐに見つかり、飛び乗ります。運転手からチケットを買い、すぐに出発。

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車内にバス停が表示されるので、ホテルの最寄りのバス停でちゃんと下車。が、ここからが大変。夜道が真っ暗なのに加えて、あたりにはお店もありません。さて、どちらに進んでよいのやら困り果てます。バス停の灯りを頼りに、プリントアウトした紙とにらっめっこ。暗闇の中、通りの名前を確認します。ようやく通りは見つかりますが、その先はずっと何もありません。アパートが建ち並んでいるだけです。その通りを往復しますが、それらしいホテルの看板は見つかりません。困り果てて、うろうろしていると、saraiの携帯が鳴り響きます。実は今日はホテルと言っても、アパートメントタイプの宿に泊まるので、レートチェックインになってしまったんです(もちろん、追加料金)。特別にスタッフが待っていてくれます。それでなかなか我々が到着しないので、しびれを切らしての電話でした。今、向かっているところだと答えると、話が通じて、待っていてくれるとのこと。また通りを歩き始めます。と、自転車を引いた現地の若者が寄ってきて声をかけてくれます。ホテルのアドレスを伝えると道案内してあげるよとのこと。感謝! 彼にどこから来たのか訊かれて、日本だと答えると、何と彼ももうすぐ日本に観光に出かけるそうです。沖縄、大阪、京都、東京を周るとのこと。これも奇遇です。今日はグラーツでもルツェルンでも日本贔屓の若者に会う日のようです。そんなおしゃべりをしながら歩いていると、人影が見えます。ホテルのスタッフがアパートメントの建物の前に迎えに出てくれています。これで、ようやくホテルを発見。ここで道案内してくれた親切な青年に大いに感謝して、別れます。何の表示もない、そっけない建物です。これでは分かる筈がありません。スタッフに誘導されて、エレベータで4階に上がり、お部屋に入ります。使い勝手の良さそうな部屋です。チェックインの手続きをすませ、鍵をもらって、ようやく落ち着きます。アパートメントタイプのホテルを借りるのは、これが大変。住み始めれば、気楽でいいんですけどね。
何とか、ルツェルンのアパートメントスタイルのホテルにチェックインできました。みなさんの親切に感謝です。旅慣れている筈のsaraiですが、こんなに苦労するようになりました。自分が情けない思いです。でも、何とか切り抜けられて、明日からのルツェルン音楽祭を無事に迎えられるようになりました。ふーっ・・・。
さて、部屋をチェックしましょう。さすがにアパートメントスタイルのホテルは広々としています。

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キッチンがあるのがいいですね。調理器具や食器も揃っています。

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浴室にはちゃんとバスタブもあります。

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このアパートメント、スター バケーション ホームズ ルツェルンStar Vacation Homes Lucerne に今日から5泊します。過ごしやすそうです。

長い1日で疲れました。もう、夜の11時過ぎです。早く休みましょう。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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