旅の13日目、ルツェルンLuzernの6日目です。と言っても、早朝にこの町を離れます。今日は超早起きして、大観光の旅に出かけます。アルプスのハイキングとスイスの鉄道の華の一つ、ゴールデン・パスラインの2本立て。それに一番大事な最愛のピアニスト、クララ・ハスキルが晩年まで暮らしたヴヴェイの町の訪問もあります。実に盛沢山な1日になりそうです。
今日は、6時過ぎの電車に乗って出発です。超早起きして(4時半)、鍵を部屋の中においてアパートメントを出ます。外は真っ暗。でも、お掃除の仕事の人は働いています。おはようと声掛けしながら駅まで歩きます。真っ暗なロイス川沿いに歩きます。やがて、灯りの点いたカペル橋Kapellbrückeが間近になります。

駅は既に目覚めていて、かなりの人が行き交っています。まだパン屋さんもオープンしていませんが、やっと開いていた1軒のパン屋で朝食をゲットして、インターラーケン・オストInterlaken Ost行きの電車が停車しているホームの前に到着。

出発電車の表示板には12番線から6時6分に発車するIRが表示されています。

早速、電車に乗り込みます。まずは朝食をテーブルに広げます。コーヒー、ジュース、ホカッチャのサンドイッチです。

まだ、6時なのにホームでの人の動きが多いです。スイスの人は働き者・・・。

やがて、定刻になり、発車。ファーストクラスの座席はガランとしています。

そうです。今日は一日、ファーストクラスです。1日乗り放題のセイバー・デイ・パスSaver Day Passをネットで購入済です。登山鉄道の一部区間を除いて、今日はこれでスイスの鉄道旅を満喫します。一人、88スイスフランですから、お得感があります。

ルツェルンから、一路、インターラーケン・オストに向かいます。ゴールデン・パスラインの1区間でもあり、この電車もパノラマ車両ですが、生憎、外は真っ暗。何も見えません。ただ、真ん丸のお月さんが地平線上に浮かんでいます!

満月って明けがたには沈んでいるような気がしたのですが・・・燦然と輝いています。

30分ほどすると車窓は白々と明るくなってきます。

湖畔の村の家々にはまだ灯が灯っています。山の上には満月。美しい風景です。

スイスで見る暁の満月です。

まだ、朝陽は登っていませんが、空は徐々に白々となってきます。

マイリンゲンMeiringenを通過。インターラーケン・オストまで、あと30分ほどです。

アーレ川沿いに走りますが、川の向こうには、美しい雲海のような靄が畑一面に広がり、なかなか幻想的です。

切り立った崖からは一筋の滝が落ちています。アルプスらしい風景です。

そうこうするうちにブリエンツ湖Brienzerseeが車窓に広がります。

ブリエンツ湖を囲む山の一つから、朝陽が顔を出そうしてきます。アルプスの夜明けです。

朝陽が湖面を照らし始めます。

明るさを増したブリエンツ湖は静謐な美しさで湖面が輝きます。湖面に映る山影が旅情を誘います。

上る朝陽が湖面に一条の光の帯を作ります。

インターラーケン・オストへの到着まで、もう10分少々です。
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