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ゴールデン・パスライン:インターラーケン・オストを出発

2019年9月16日月曜日@ルツェルン~インターラーケン~ヴヴェイ/24回目

インターラーケン・オストInterlaken Ost経由でメンリッヒェンMännlichenに登り、クライネシャイデックKleine Scheideggまで、ベルナーオーバーラントBerner Oberlandの三山、アイガーEiger、メンヒMönch、ユングフラウJungfrauに向かうパノラマヴェークPanoramawegというハイキング路を歩きました。

クライネシャイデックから、グリンデルワルトGrindelwald経由でインターラーケン・オストに向かっているところです。BOB鉄道の登山電車の車窓にはアイガーが見えています。ただし、北壁は見えていません。

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アイガーの左にはメッテンベルクMättenbergが見えています。

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メッテンベルクの左にはさらにヴェッターホルンWetterhornが見えています。

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グリンデルワルトからのアイガーの眺めを楽しみながら、BOB鉄道の登山電車は走っていきます。

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晴天下、アイガーの姿はくっきりと見えています。アルプスの登山電車からの眺めは素晴らしいです。

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アイガー、メッテンベルクの眺めを後にグリンデルワルトの野を走り去ります。

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アイガーの姿は既に背後に過ぎ去ろうとしています。

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ヴァイッセ・リュートシーネ川Weisse Lütschineの清冽な流れの向こうにアイガーが遠ざかっていきます。

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アイガーは見えなくなり、メッテンベルクも遠くに見えています。

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グリンデルワルトを出発して10分以上過ぎ、既にアルプスの峰々は見えなくなり、草原の中を走っていきます。リュートシェンタールLütschentalのU字谷の中です。

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清流の流れるU字谷の向こうにちらっとメンヒとユングフラウが見えています。

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もうすぐ、インターラーケン・オストに到着します。

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やがて、インターラーケン・オストに到着します。
ここまでの登山電車のルートを地図で確認しておきましょう。

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インターラーケン・オストでコインロッカーから荷物を取り出し、いよいよ、ゴールデン・パスライン GoldenPass Lineの鉄道旅の開始です。乗車券はセイバーデイパス(スイス1日乗り放題チケット)が有効ですが、ゴールデン・パスラインの電車に乗るためには指定席券が必要です。これがネットで購入済の指定席券です。インターラーケン・オストからツヴァイジンメンZweisimmenまではBLS鉄道(ベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道:Bern-Lötschberg–Simplon Bahn)の急行RE、そして、ツヴァイジンメンからモントルーMontreuxまではMOB鉄道(モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道:Montreux–Berner Oberland-Bahn)の特別車両です。とりわけ、MOB鉄道のノスタルジックなクラシック車両を連結するゴールデンパス・クラシックの特別車両に乗車するのが楽しみです。

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まずは第1区間のインターラーケン・オストからツヴァイジンメンまでのBLS鉄道の電車に乗ります。インターラーケン・オストを出て、アーレ川沿いに走っていきます。

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インターラーケン・ヴェストInterlaken-Westを過ぎて、トゥーン湖Thunerseeの湖畔沿いの素晴らしい景色の中を走ります。

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ゴールデン・パスラインのルートを確認しておきましょう。

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ツヴァイジンメンまでは1時間ちょっとの鉄道旅です。



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ゴールデン・パスライン:インターラーケン・オスト~ツヴァイジンメン(BLS鉄道)

2019年9月16日月曜日@ルツェルン~インターラーケン~ヴヴェイ/25回目

インターラーケン・オストInterlaken Ost経由でメンリッヒェンMännlichenからクライネシャイデックKleine Scheideggまでハイキングを楽しみました。また、インターラーケン・オストまで戻り、そこから、
ゴールデン・パスライン GoldenPass Lineの鉄道旅の開始したところです。

まず、最初の区間、インターラーケン・オストからツヴァイジンメンZweisimmenまでのBLS鉄道の電車に乗っています。電車はトゥーン湖Thunerseeの湖畔沿いを走ります。

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湖畔で日光浴を楽しんでいる人もいます。

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トゥーン湖の湖面はほとんどさざ波も立たずに静謐な雰囲気に包まれています。

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マリーナがあります。しかし、何故か、湖に出ているヨットは見えませんね。

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トゥーン湖は大きくて、どこまでも続きます。

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素晴らしい湖の風景が続きます。

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ここであたりも船は係留されているだけです。

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水面から湖底が見通せるほど、水が透き通っています。

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線路と湖岸の間に自動車道路が割り込んできます。興がそがれますね。

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自動車道路との並走は続きます。

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やがて、トゥーン湖の湖岸から離れていきます。湖岸にはファウレンゼー教会Kirche Faulenseeが見えています。

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次の停車駅、シュピーツSpiezに向かいます。

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シュピーツを過ぎて、ジンメンタールSimmentalの谷あいの中を走っていきます。

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アルプスの美しい谷の風景の中を走っていきます。

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谷間は緑に満ちています。

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そして、乗換駅のツヴァイジンメンに到着。ホームには、モントルーMontreuxまで走るMOB鉄道(モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道:Montreux–Berner Oberland-Bahn)の特別車両が停車しています。オリエント急行風のノスタルジックなクラシック車両を連結するゴールデンパス・クラシックの特別車両です。

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ゴールデンパスラインのルートを確認しておきましょう。

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豪華車両での鉄道旅を楽しみながら、レマン湖Lac Lémanに向かいます。



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ゴールデン・パスライン:MOB鉄道の豪華列車に乗って、シャンパンで乾杯!

2019年9月16日月曜日@ルツェルン~インターラーケン~ヴヴェイ/26回目

メンリッヒェンMännlichenからクライネシャイデックKleine Scheideggまで、アルプスのハイキングを楽しんだ後、インターラーケン・オストInterlaken Ostからレマン湖畔のモントルーMontreuxまで、
ゴールデン・パスライン GoldenPass Lineの鉄道旅をしているところです。

最初の区間、インターラーケン・オストからツヴァイジンメンZweisimmenまでのBLS鉄道の旅を終え、いよいよ、モントルーMontreuxまで走るMOB鉄道(モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道:Montreux–Berner Oberland-Bahn)のオリエント急行風のノスタルジックなクラシック車両に乗り込みます。予約を入れていたので、難なく指定席に座れます。指定されていることを示す赤い布がかけられています。

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乗り込んだ車両はまるでオリエントエキスプレスのようなゴージャスな雰囲気です。まずは乗車前に買ったコカ・コーラで喉を潤しましょう。

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車両内は空いていて、静かな雰囲気であることを予想していましたが、とても混み合っています。ロシア人の若い女性がたくさん乗っていますが、まさか昨日のオペラの合唱団ではないでしょうね。彼女たちは皆、大きなスーツケースを持っていて、車内は人と荷物でいっぱいになっています。リッチな鉄道旅の雰囲気ではなく、残念な思いです。しかし、発車後、10分を過ぎた頃に車内に動きがあり、ロシア人の女性たちは席を立ちます。通路を挟んだ向かいの4人掛けの席も空きます。

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次の駅、ザーネンメサーSaanenmöserに到着します。

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この駅でロシア人女性たちはどっと下車していきます。一気に車内は空きます。我々も今まで座っていた二人掛けの予約席から4人掛けの席に移動して、ゆったりとします。予約席以外は自由に座っても構いません。これが今まで座っていた席です。

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電車は美しい風景の中を走ります。豪華内装の席にゆったりと座り、その風景を楽しみます。

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山に挟まれた草原の中を豪華列車は走っていきます。

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山の間の狭い平地を電車はカーブを描き、縫うように進んでいきます。

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せっかくの豪華列車ですから、祝杯も挙げたくなります。車内メニューをチェックします。

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これがおつまみのメニューです。

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豪華にシャンパンとそのおつまみセット(チーズ、生ハム、燻製の肉など)をオーダーします。
車窓の美しい風景を眺めながら、オーダーした品が運ばれてくるのを待ちます。

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車内は今や、ガラガラに空いています。

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この豪華列車のファーストクラスの車両には数人が乗っているだけです。

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やがて、可愛い女性が料理とシャンパンを持ってきてくれます。

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清算をカードでお願いすると、キャッシュだけなんだけど持ってる?と、とっても心配そうにします。お腹に巻きつけているセキュリティポーチからキャッシュを取り出して、あったよというと「フ~、よかった」と身振りも大袈裟にほっとしたようです。さあ、にわかの祝宴です。今日の素晴らしい一日に乾杯です。

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これがおつまみ。チーズに生ハムというお決まりのものですが、美しい風景の中を走る豪華列車の中でいただくと気分が違います。

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シャンパンはテタンジェ(TAITTINGER)です。アルプスにふさわしい爽やかな味をスイスの風景の中で楽しみます。

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ゴールデンパスラインのルートを確認しておきましょう。

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レマン湖畔のモントルーまで、あと1時間ほどです。



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ゴールデン・パスライン:MOB鉄道の豪華列車を満喫し、モントルーに到着

2019年9月16日月曜日@ルツェルン~インターラーケン~ヴヴェイ/27回目

メンリッヒェンMännlichenからクライネシャイデックKleine Scheideggまで、アルプスのハイキングを楽しんだ後、インターラーケン・オストInterlaken Ostからレマン湖畔のモントルーMontreuxまで、
ゴールデン・パスライン GoldenPass Lineの鉄道旅をしているところです。

ツヴァイジンメンZweisimmenからモントルーMontreuxまではMOB鉄道(モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道:Montreux–Berner Oberland-Bahn)のオリエント急行風のノスタルジックなクラシック車両に乗っています。そして、シャンパンを注文して、アルプスの旅を祝して、乾杯です。

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晴れ渡る青空を眺めながら、シャンパンをいただきます。

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電車は谷あいの草原を走っていきます。

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おつまみはチーズや生ハム。それに日本から持参したおかきとピーナッツ。パラダイスのような鉄道旅です。

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時折、谷に点在する村を通過します。ここはロシニエールRossinièreのあたりです。

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すぐに村を過ぎて、山間の景色に移ります。

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鉄道の沿線には美しい緑の風景が広がっています。その風景が車窓に流れていきます。

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ファーストクラスの豪華な車内は乗客も少なくて、長閑な雰囲気に満ちています。

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山の間の狭い平坦地を電車は抜けていきます。その緑の風景を眺めながら、ゆっくりとシャンパンをいただきます。

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やがて、saraiはハイキングの疲れとシャンパンの心地よい酔いで気持ちよく寝込みます。今日の歩数計はここまで24000歩です。モントルーまであと40分ほどでしょうか。
配偶者は美しい車窓の風景を眺めています。レ シエルヌLes Sciernesの駅を通過します。

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最後の停車駅、シャンビーChambyを過ぎ、電車は山間を抜けだしていきます。

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眺望が開け、レマン湖Lac Lémanが姿を現し始めます。

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レマン湖です。

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レマン湖が見えてきたところでぐっすりと寝込んでいたsaraiも配偶者に起こされます。美しい景色が広がっています。saraiは突然のレマン湖にびっくり!

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落日にレマン湖が輝いています。

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湖畔に広がるモントルーに近づいていきます。

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モントルーが目前に迫ります。夕陽を浴びて、町が燃え上がっているかのようです。

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あと数分でモントルーの駅に到着します。

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定刻にモントルーに到着。ゴールデンパスラインの鉄道旅はこれで完了です。ゴールデンパスラインの第1区間、ルツェルン~インターラーケン・オストは早朝に乗りましたから、今日、2回に分けて、ルツェルン~モントルーの全区間を走ったことになります。
ここまでのゴールデンパスラインのルートを確認しておきましょう。

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ただちにジュネーヴ方面行のIR(InterRegio:インターレギオ)に乗り換えて、今日の最終目的地のヴヴェイVeveyに向かいます。



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レマン湖畔の町、ヴヴェイに到着

2019年9月16日月曜日@ルツェルン~インターラーケン~ヴヴェイ/28回目

今日は早朝、ルツェルン音楽祭で滞在したルツェルンLuzernを出発し、ゴールデン・パスライン GoldenPass Lineの鉄道旅を楽しみながら、レマン湖畔のモントルーMontreuxに到着したところです。
ゴールデンパスラインは3社の鉄道会社の3区間をつないだものです。第1区間はルツェルンからブリューニック峠を経由してインターラーケン・オストInterlaken Ostにいたるツェントラル鉄道(ZB:Zentralbahn)の路線。第2区間はインターラーケン・オストからツヴァイジンメンZweisimmenにいたるBLS鉄道(ベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道:Bern-Lötschberg–Simplon Bahn)の路線。第3区間はツヴァイジンメンからモントルーにいたるMOB鉄道(モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道:Montreux–Berner Oberland-Bahn)の路線です。

インターラーケン・オストで途中下車し、貴重な7時間を利用して、メンリッヒェンMännlichenからクライネシャイデックKleine Scheideggまで、ベルナーオーバーラントBerner Oberlandの三山、アイガーEiger、メンヒMönch、ユングフラウJungfrauを望むパノラマヴェークPanoramawegというハイキング路を歩きました。

さて、モントルーMontreuxまで乗ってきたMOB鉄道のオリエント急行風のノスタルジックなクラシック車両を降りて、ジュネーヴ方面行のIR(InterRegio:インターレギオ)に乗り換えて、今日の最終目的地のヴヴェイVeveyに向かいます。モントルーを出ると、たったの7分で次の停車駅がヴヴェイです。ヴヴェイ近くのレマン湖畔を走っています。

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どんどん、ヴヴェイの町に近づきます。

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夕陽に輝くヴヴェイの町に入っていきます。

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ヴヴェイに着き、ホームに降り立ちます。これが乗ってきたIRです。この電車はローザンヌ経由でジュネーヴ空港に走っていきます。

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ヴヴェイの駅舎の前に出ます。

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これがヴヴェイの駅舎の全体を眺めたところです。可愛いローカル駅ですね。

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駅前の広場の向こうにはバス通りが走っています。ヴヴェイは今日の宿泊地です。ホテルは歩いても行ける距離です。バス通りのほうを見ながら、さあ、どうしよう。

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駅の前に松の木があるのはあまり、ヨーロッパらしくないですね。

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ともあれ、今日はアルプスのハイキングで歩き疲れたので駅前から市内バスに乗って、ホテルに向かうことにします。駅前のバス停はすぐに見つかります。

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街角にはスターバックスコーヒーのお店が見えます。

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バスの到着を待ちます。

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バス停でバスのチケットを買おうとしますが、何と自動販売機が壊れています。そうこうするうちにバスが来てしまいます。運転手から買おうとすると、車内の機械で買ってくれとの指示されます。なんだ車内にあるのかと買おうとすると、小銭のみの対応。saraiが小銭を探していると、車内の行先表示板を見ていた配偶者はビックリ。もう降車するバス停が表示されています。降ります! 降車ボタンを押します。結局、購入は間に合わず。悪気はないのですが、無賃乗車になってしまいました。ごめんなさい。
ちょっと迷いましたが、ホテルに到着。ホテルはバス停のすぐ近くだったのですが、ウロウロしてホテルを探しているsaraiに、ホテルのご主人が声をかけてくれたんです。saraiが今日の最後の到着客だったようです。まだ、7時ちょっと前なんですけどね。早速、チェックインします。

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エレベーターで(入り口からは階段しか見えないので、心配してたのですが、あってホッとしました。カバンは階段で持ってあがれるレベルの重さではありません。)、上階に上がろうとしますが、エレベーターの電源が入りません。ホテルのご主人に言うと、地下の機械室まで行って、動くようにしてくれます。大丈夫かな? 部屋の前で、またまた鍵と大格闘。どうしても開かないので、配偶者が開け方をご主人に訊きに行くうちに、何とか開きます。なかなかこちらの鍵は難しい。
これが今日、一晩お世話になる部屋です。シンプルですが、清潔そうです。スイスの夏のお宿は高い料金設定になっているので、なるべく、リーズナブルな料金のホテルを選びます。

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簡単なキッチンと食卓もありますが、今回は利用する予定はありません。

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もちろん、バスタブはなくて、シャワーのみです。仕方ありません。

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部屋の窓からの景色です。レマン湖Lac Lémanはすぐ近くですが、周りの建物しか見えませんね。

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まだ7時過ぎで十分、明るいです。部屋に荷物を放り込んでおいて、ヴヴェイ散策に出かけます。saraiの最愛のピアニスト、クララ・ハスキルが最後に住んでいた家を見たいんです。このヴヴェイに泊まることにしたのは、それが目的だったんです。



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レマン湖畔の町、ヴヴェイはクララ・ハスキルの終の棲家

2019年9月16日月曜日@ルツェルン~インターラーケン~ヴヴェイ/29回目

ゴールデン・パスライン GoldenPass Lineの鉄道旅とアルプスのハイキングを楽しんだ後、レマン湖畔のヴヴェイVeveyにやってきました。まだ、夕陽が残るヴヴェイの町散策に出かけます。目的地はsaraiの最愛のピアニスト、クララ・ハスキルが最後に住んでいた家です。

チェックインしたホテル、オステルリー ドゥ ルホテル ドゥ ヴィルHostellerie de L'Hôtel de Villeを出て、ルホテル ドゥ ヴィル通りRue de l'Hôtel-de-Villeをレマン湖Lac Lémanのほうに歩いていきます。レマン湖畔に出ますが、まさに夕日が沈むところ。素敵です。

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若者たちがロマンティックな日暮れを思い思いに過ごしています。

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湖畔の小さな広場には、チャップリンの銅像があります。チャップリンの周りにはバラの花が美しく咲いています。チャップリンは第2次世界大戦後、マッカーシー旋風により、アメリカを追放になり、スイスのヴヴェイに居を構えていました。

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チャップリンとクララ・ハスキルは親しく交遊していました。チャップリンの言葉「自分は人生で3人の天才に会った。ウィンストン・チャーチル、アインシュタイン教授、クララ・ハスキルの3人である。正規の教育を受けた音楽家ではない私だがこれだけはいえる。彼女のタッチは絶妙で、表現は素晴らしく、テクニックは並外れていたと」は有名です。ハスキルはよくチャップリン宅を訪れて、ピアノ演奏を聴かせていました。天才は天才を知るということでしょう。

チャップリンの銅像の眼差しの先には、レマン湖の湖面に突き刺さる巨大なフォークがあります。レマン湖にフォークを突き刺したのは、世界的食品メーカーのネスレNestléです。ヴヴェイにはネスレ本社のほか、ネスレが運営する“食”がテーマのミュージアム「アリマンタリウム(Alimentarium)」があります。

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湖畔の道をクララ・ハスキルの家に向かって歩いていきます。遠くにネスレのフォークが夕日の中で浮かび上がっています。

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saraiはPCにヘッドフォンをつなぎ、クララ・ハスキルが亡くなる直前(1960年9月14日-20日)にこのヴヴェイでセッション録音したベートーヴェンのピアノ・ソナタ(第17番ニ短調《テンペスト》、第18番変ホ長調)を聴きながら歩きます。ハスキルも当時見たであろうレマン湖の風景はとても美しいです。遠くにはアルプスの山々が霞んでいます。

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レマン湖畔を歩いて、クララ・ハスキルが晩年を過ごしたアパートメントに向かいます。すぐに建物は見つかります。

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アパートメントのすぐ前に立ちます。感慨深いものがあります。

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建物の壁にはクララ・ハスキルの記念の銘板が飾られています。1951年からヴヴェイに居を構えたクララは人生の最後の10年間をここヴヴェイで過ごしました。その10年間に残した名演奏の数々はCDになっています。saraiはほぼすべての録音をコレクションしています。クララは1960年12月に亡くなりました。このヴヴェイではなく、演奏旅行先のブリュッセルで不慮の事故(駅の階段で転落)で亡くなりました。享年65歳でした。まだまだ、ピアニストとして絶頂期だったので、とても残念な死でした。せめて、モーツァルトのピアノ協奏曲全集の録音を残してほしかったところです。

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お墓はパリのモンパルナス墓地にあります。この旅で墓参りもできればと思っています。
このアパートメントのある通りの名前はクララ・ハスキル通りRue Clara-Haskilです。

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クララ・ハスキル通りからレマン湖のほうを眺めます。湖面は見えませんね。ハスキルの部屋からはレマン湖が見えたんでしょう。

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バス通りのイタリー通りRue d'Italieに出ます。ヴヴェイ駅からの市内バスのバス停があります。バス停の名称もクララ・ハスキルClara Haskilです。

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バス停の前には綺麗な時計塔Tour de l'Horlogeがありますね。

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ハスキルがここヴヴェイの自宅で録音したベートーヴェンを聴き終えました。録音の際はこのあたりが交通遮断されて、車の雑音が録音の妨げにならないようにヴヴェイの町当局が全面協力したそうです。クララはこの町で大事にされていたんですね。そうやって録音されたハスキルのベートーヴェンは演奏はもちろん、音質も素晴らしいものです。故吉田秀和氏がハスキルはシューマンはよいが、ベートーヴェンは女性だから力強さに欠けると書いていましたが、彼は一体何を聴いていたのかと不思議になります。まあ、好みの問題かもしれませんが、saraiのような素人と違って、評論家は影響力がありますから、よくよく聴き込んだうえでの意見を発してもらいたいものです。そう言えば、彼はハスキルのモーツァルトはあまり聴き込んでいないようでした。PHILIPSの正規録音しか聴いていないようでした。そのレベルでの迂闊な発言だったと受け止めています。ともかく、力強さはもとより、深い音楽性を湛えた演奏でした。それを聴いていて、最近、誰か、似たような演奏をしていた記憶が戻ります。ああ、そうです。河村尚子のベートーヴェン。彼女はクララ・ハスキル・ピアノ・コンクールで優勝していますね。もしかして、ハスキルの録音も聴いたのかしらね。そんなことをつらつら思いつつ、夕暮れの美しいレマン湖畔を散策しました。

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クララ・ハスキルの終の棲家になったアパートメントの前のレマン湖畔は今はフェリーターミナルになっていて、遊覧船が発着するようです。

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クララ・ハスキルのアパートメントの写真を記念に撮り終え、レマン湖畔をホテルまで歩いて戻り、夕闇のヴヴェイ散策は終了です。

明日はローザンヌLausanneをちょっと訪問した後、スイスを電車で走り抜けて、フランスのリヨンに入ります。スイスの旅も終えて、いよいよ、長いフランスの旅の開始です。



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Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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